[chapter:Ψycho! 番外編〜アケプテ小話〜]
「あー、めっちゃおもろかったな!」
人口的に作られたジャングルの茂みに、新品のベッドか何かのように飛び込んだアーケオスは、腹を抱えて笑い出した。
「オムスターのやつ、あんなマジな目でさ、見てくんだもん!」
落ち着いていることができずに、草地の上を転がりながらうつ伏せになってクツクツを笑いを堪えながら握りしめた爪で何度も地べたを打つ。そのたびに抜け落ちてハラハラと舞う黄色や青色の羽根の動きを、プテラは仏頂面で追う。
「なあ、おもろかったよな?!」
な?! しつこく念押ししてくるアーケオスの忌々しいほどすがすがしい面をプテラは睨みつける。体力が有り余っている時のコイツに凄んだところで、セキタンザンに水をかけるようなものだと、わかりきってはいたが。案の定、アーケオスは意に介することなく、目を輝かせながら話を続ける。
「だって何も言わずにさ、俺のチンポがお前のケツから出たり入ったりしてんのを、こんな!(といって爪で摘むような仕草をした)めっちゃ近いとこからガン見してくるんだもん! 腰振るの集中できなくなりそうだったなあ!」
「……いちいちそんなこと口に出すな」
「でさあ、まじまじと接合部を眺めながら、オムスターの奴、ずっと考え込んでたんだよなあ……何考えてたんだろ? 『へえ、Hってこんなものなんだなあ』って神妙な顔つきしちゃってさ!」
「うるさい」
「なんだよそうイライラして……あ、そっか! お前、だって俺がタチしてるあいだ、ずっと牙食いしばってたもんな。周り見てる余裕もなさそうだったし。ほんとさあ、いっつも甘ったるい声あげながらチンポに完敗して、ったく、ガバケツプテラめ!」
「ぶっ殺す」
プテラが咄嗟に振り下ろした拳骨が空を切った。アーケオスはそのカラダのわりにやたらと俊敏で腹立たしい。翼竜の額に血管が浮かんだ。
「ごめん、ごめん!」
そのくせちっとも申し訳なさそうには見えないアーケオスは、悠然と草地に寝そべりながら、挑発するように「俺の隣、空いてるぜ?」とでも言いたげに隣の草地をポンポンとはたく。
「でも、ほんとのことはほんとのことじゃん? ガバケツプテラって、俺、それ以外に言葉が見つかんないんだもん!」
舌の根の乾かぬうちに調子づく。おもむろに腋を掻きながら、屈託がなさすぎるほどに笑って見せる。どういうつもりなのか、プテラにはアーケオスの腹の底が知れなかった。数千年前から、こんなちょこざいな野郎に翻弄され続けている自分のこともわからなくなってくる。
「でもさ、あんだけガン見されながらヤるだなんて、流石に初めてだったけどさ、俺、正直めっちゃ興奮しちゃったんだよなあ」
それには返事をせず、プテラは生意気な最古鳥から視線を外した。それでも奴のけばけばしい黄色い羽毛が際立って存在を主張してくるのが鬱陶しいといったらない。
アーケオスは一瞬の隙をついて、サッと起き上がると、いきなりプテラの胸元に抱きついた。プテラは咄嗟に反応することができず、「あっ!」とそれまでの苛立ちもうっかり忘れた純粋な驚きの声を挙げてしまった。
「……なんだよ」
「なんだよって、なんだよ?」
「殴るぞ」
「殴る?」
「ああ」
「野暮ったいなぁ」
甘ったるい声で耳元に囁いてくる。末尾の「なぁ」をやたらねっとりと発音するので、生温かい吐息がこめかみの辺りにかかり、プテラは顔を顰める。ていうか、この会話の流れで何がどう野暮ったいんだよ。
プテラを見つめるアーケオスの目はずっと目元が柔軟に緩んで、頬には呆れるほどくっきりとしたえくぼができていた。一発でもその頭を小突いてしまえば「よわき」が発動するというのはわかりきっているほどわかりきったことなのに、振るいかけた翼は肩より上には上がらなかった。こちらを見上げるくりくりとしたアーケオスの顔つきがゆっくりと迫っていた。
「なあ、プテラ?」
辺りにサッと陰が差して一段と薄暗くなるように、おどけたような眼差しが不意に真剣さを帯びたものに変わる。
「っぱ、好きだわあ」
唐突にそんなことを言って、両翼をプテラの背中に回すと、グッと力をこめて抱きしめる。ふわふわとした羽毛が、プテラの岩肌のようなカラダを揶揄うようにくすぐる。アーケオスの体温がやけに生々しく伝わってきた。
「いきなりなんだよ」
呆れつつも、そんな態度で振る舞われると決まってプテラはくろいまなざしを浴びせられたかのようににっちもさっちもいかなくなってしまう。クソがいくつも付くほど生意気で小賢しく、いくらでもゲンコツしてよわきを通り越してオーバーキルしたくなる奴だというのに、いざ素直になられると、煮え繰り返った苛立ちはたちどころに失せてしまって、悪くないどころか、そこが魅力だとさえ思ってしまうのだからおかしい。
「なんだよお、言った通りじゃんか!」
ここまで腐れ縁も同然に付き合っていれば、お前の心情も手に取るようにわかるぜとも言いたげに、アーケオスはにんまりと微笑んでいた。
「ほんと、いつまで経っても素直じゃないし、不器用だよな、元・『空の王者』くんは」
「元は余計だろ」
「モトトカゲってポケモンもいるだろ?」
「知らねえよ」
ようやっと握り拳で小突いた一発は、申し訳程度に頭に載っけるだけだった。ライトグリーンの鱗が敷き詰められたアーケオスの頭部は、柔らかく、ほんの少しツヤツヤとしてもいる。
イヤイヤそうに、そのくせ躊躇うこともなくプテラも両翼をアーケオスの腰に回していた。柔らかい羽根の中に沈み込んだ指がふんわりと脇腹のプニプニとしたところに軟着陸する。細く引き締まった自分のカラダつきとは対照的な豊満な肉体は、指で押さえ込むと面白いほどに変形する。まるで細かなビーズを詰め込んだクッションのようだった。
「うっ!……」
アーケオスは急に顔を赤らめ、俄かに襲われたくすぐったさを押し隠そうとキュッと申し訳程度に腹を凹ませる。弱らせるのには、ゲンコツを喰らわせるよりも随分効果的なようだった。
「ったく」
プテラは殊更に呆れ返ってみせた。
「また太ったな?」
溜飲を下げたプテラは反撃とばかりに、アーケオスの腹を弄る。皮下脂肪に絡めた指が軽やかに動き回った。
「ちちちち、違うって!」
元から赤らんだ顔にいっそう血を漲らせながら、躍起になって言い張るが、プテラの指がぐっと肉を引っ張ると、頬っぺたのように伸びるので、アーケオスの必死の形相も相まって余計に笑いを誘うのだった。
「んだよ、いいだろ、別に!」
ムキになって開き直り出すのも微笑えた。
「アーケオスとしちゃあ、これでもフツーなんだからな! 自称・『空の王者』のフツーを俺に当てはめられても困るだけなんだよ! プテラってそういうところあるよな! そーゆーゴーマンなところが生きるかを死ぬかを分けるんだっての!……」
口をパクパクさせながら喚き立てるのは、所詮は鳥らしい振る舞いで、しれっと織り交ぜてくる悪態も気にならなかった。アーケオスが言葉を積み重ねれば積み重ねるほど、お腹の肉も弄りがいがあるというものだった。
今度はプテラの方がふいうちにアーケオスをキツく抱き寄せる番だった。獲物を捕らえるほどの圧力をかけて抱き締めると、互いの肋骨がぎこちなく肌を介してごつんと触れ合った。
「あっ……やっ、め……」
呆気に取られたアーケオスは首を絞められたかのように口をパックリと開けて空気を取り込もうとしている。目は見開かれ、オドオドした様子で宙を見上げている。
「くすぐっ……ふあっ……!」
かわいいな、と口に出しては言わないがアーケオスの頭部を掴んで、くしゃくしゃと撫でる。鱗が剥き出しになった尻尾がふんわりと浮かび上がった。
「チョロい」
「うっ……うっせ」
後頭部のなだらかな曲線に沿って手を滑らせ、首元の一際ふさふわとした羽根に指の付け根まで埋めると、風邪でもひいているかのように熱い。そこも指でつまむと、お腹の肉と同様に柔らかく、餅のようにどこまでも伸びる。
「やめろってぇ……いじわるぅ……」
プテラの胸にしがみついて、今にも泣きじゃくりそうにしている。行き場を見失った手が。よわきにさえしてしまえば、後はこっちのものだ。
「あー……っ」
撫でられた頭を鳩尾に埋めて、グズっている姿は相変わらずアーケンのころそっくりで、去勢を張ってプテラの飛行についていこうとして、無理して上った木の枝から案の定墜落した時の泣き顔をふと思い出させた。豪快に顔を地べたにぶつけて、あやすのに一晩かかった。プテラ自身だって、復元されてまもないころだったから子守りなんて不慣れだったから、あまりにも泣き止まないアーケンに苛立って、一回本気でつばさでうつをしてしまい、研究員からこっぴどく怒られたものだった。
「……えいっ!」
「?!」
いきなり胸を押された勢いで、プテラは思いっきり尻もちをついた。呆気に取られている隙に、アーケオスがニタニタとした陰湿な笑みを浮かべながらのしかかってくる。
「よわきになったと思ってたか! 残念でした!」
「てっ……テメェ!」
ええ?! 笑いを堪えきれない様子でアーケオスはおどけた。
「違うんだよなあ……だいたい、ブン殴られたわけでもねえし! あー、っぱいつまで経っても甘っちょろいしツメも甘いんだよなあ、お前はなあ」
「ああ?!」
吠えるプテラを尻目にアーケオスは首を大袈裟に横に振った。一発そのツラを叩いてやろうかと翼を振り回すが、かげぶんしんでも積んでいるのかというくらいに当たらない。その図体のくせに、無駄にすばしっこいのが異常に腹立たしい。それに、のしかかられた腹のあたりはおもしを載せられたようで、抜け出そうにも抜け出せなかった。
「じゃっ、次は俺の番だから!」
わざとらしい舌舐めずりをしながら、せせこましく両手を擦り合わせる。抵抗しようとするプテラをものともせず、しっかりと下半身をカラダで押さえつけたまま、爪先で隆起した鎖骨をなぞる。
「くっ……!」
「ほらほら、どうしたんだよプテラぁ!……」
ぎゅっと筋肉を圧迫しながら、アーケオスの爪の腹が首から胸元へ移る。こそばゆさに、不自然に胸筋に力が入った。
「感じてんのかよ? そうならそうだって言えよ」
「違う!」
「ほんと、素直じゃないなあ?」
胸の下側の筋肉が溜まった部分を逆手でいじくる。ムキムキという程でもないが板のように薄っぺらいわけでもない、程よく筋肉の発達した胸が機敏に揺れる。そこにいきなり口づけをした。プテラは変な声で叫んだ。
「……やめろ!」
「やめねえ!」
「んでだよっ!」
「気持ちいいくせにっ!」
「違う! 違う!」
「ふーん?」
頬をこれ以上ないくらいに緩ませながら、アーケオスはもう一度プテラの胸筋を喰んで、口に挟んだままグイグイと引っ張る。
「ぐふうっ!……」
「ほらな」
それ見たことかとアーケオスは笑って、今度は鳩尾に顔を埋めた。彫り上げられたような谷間の溝を唾液をまとった舌で何度も舐める。アイスを舐めるように、こびりついた汚れをこそげ落とすように、表面に浮かんだ汗の滴だけを器用に拭うように、舌つきを変えながらプテラの胸を執拗に舐め続けた。プテラは悶えながら、勘弁してほしいと思い、くすぐったいと思い、不本意ながら気持ちいいとも感じ、カラダが内側から燃え上がってくるのを感じた。
「んー、どしたあ?」
とぼけた顔をして見下ろしたアーケオスが「おやぁ?!」と殊更に驚いて言った。それから、むしろ相手に同情を示しているといった余裕を含んだ笑みを見せる。いかにも空々しい。
「ほんと嘘をつくのが下手だなあ。プライド高すぎるのも問題だと思うけどお? そこんとこ、どうなんだよプテラぁ!」
「知るかっ!」
アーケオスは返事をせず、二匹の腹の間から芽生えたように存在を主張するそれを握って、すかさず上下させた。
「ぅああっ……!」
「へへへっ、なっさけないお前の顔……好き!」
「い゛……言ってろっ……ふあっ……!」
「ほらほら、どんどんでっかく、硬くなってるぞっ……さっきあんなにオムスターの前で射精したばっかってのに、ほんとお前って」
「やがましっ……ふっ?!……ふーっ!……はあーっ!……」
「変態だなあっ?!」
手の動きを早めた。アーケオスの爪が包皮を持たない陰茎を強く握りしめるので、このままミンチになってしまいそうなほど圧迫感があった。
「ぎゃぅ!……あうぅぅぅっ!……」
「おいおいおい、どうしたぁ?! 何が古代の空の世界では敵なしだったってえ?……けど、悪いけど俺は覚えてんだからなあっ!……すげえ? ぼんやりとだけど、お前のこと、一転攻勢! って感じで、好き放題にエロいことしてやったんだからさ……」
「はあっ!……ああっ!……」
さりげなく空いた方のアーケオスの爪が尻尾の付け根を弄っていた。抵抗する暇もなく、爪先が弛緩したアナルに吸い付く。慣らすのに唾液すら必要でないことがわかると、大胆にもさらに奥へと挿し込んだ。
「ふあああっ……!」
「何千万年前だったっけ?……まあいっか。それでもな! あん時の顔覚えてるし、今でも夢に見るし!……そう! ちょうど今のお前の顔みたいになあっ……へへへっ!」
「んんんんっ……!」
「何もかもどうでもよくなって、チンポとケツで気持ちよくなって、アヘアヘ喘いで、見苦しいけど、とっても幸せそうで」
「あ゛ぅっ!……ひゃ゛っ、しゃめ゛っ!」
「なんだよ、毎度毎度イヤそうにしたってわかるんだからな! これされるのが、お前、大好きだってさ!……いやー、マジでエロ過ぎんだろ。お前みたいにカッコよくて、それでいてどうしようもなくバカくそエロいプテラと永遠にこんなことできるなんて!……」
思わず、アーケオスの手を握って扱く動きを制止していた。口はキツく噛み締め、威嚇するような険しい目つきが潤んでいる。しばしの間、圧迫から解放されたペニスに触れてみると、イキりにイキり立ったそれは麻痺して何の感覚もなかった。
「どうしたあ?」
「その……それ以上は、やめ、やめろ」
「もう射精そうだって?」
「だから、それ以上はっ……」
「別にいいだろお? ほら、ほら、ほら……ほらほら、ほらあっ!……」
トドメを刺さんとばかりに、肉棒を握ったまま思いっきり手をシェイクさせ、同時に肛門にまとめて挿し入れた三本の爪もグリグリと直腸の奥にまで押し込んでくる。急所をこれでもかとばかりに責め立てられて、プテラは抗う言葉も出せなかった。異物を押し込まれ、たちどころにするすると吐き出すのを反芻する感触と、ペニスを扱かれる感触とがないまぜになって、プテラ自身説明のつかない興奮が嫌でも高まった。何百回とそうさせられてきたことによってわからせられた感覚が、これ以上耐えられそうにないことを知らせていた。
両翼を庇にして自分の顔を覆い、プテラは目を瞑った。何も言わなかった。
「あ゛っ……あ゛っ……あ゛!……っっ……あっ!……はあっ……はあっ……!」
吐精してもいないアーケオスまで満足げに息を漏らしていた。灰色の岩肌に撒き散らされた精液を一掬いして、口に運ぶ。そしてニヤける。
「いま一つだなあ。まあ、さっきもいっぱい出したからかな?」
まだキツく勃起したままの雄を扱き直すと、微かに残っていた残滓が潮を噴いて恥ずかしい。上体を捻らせて拘束から逃げ出そうとすると、アーケオスの太腿がプテラのカラダをしっかりと挟み込んだ。
「逃げちゃだめだぞ、プテラぁ?」
「くっ……」
生意気な態度を取るプテラを嗜めるように、アーケオスは再び爪を翼竜のアナルに挿し込む。あっというまに付け根まですっぽりと埋め込んでしまうと、ピッピのゆびをふるを真似するかのように内壁で爪を掻き回す。
「くぁっ!……ぎゃ……て……め゛っ!」
「おいおい、随分ガバガバなんじゃねえの!」
「ひっ……ひらばっぐ……れ゛っ!」
「ん? 今何て?」
「こんにゃ……ろぅっ?!」
手慣れた動作で二本目の爪を挿れた。それでもまだアナルには余裕があったので、そのまま三本目も挿れた。少し窮屈になったプテラの中を手首を捻りながら、執拗に弄り回した。
「ぐぅ!……ひゃめっ!……くっずぉ……!」
「どうした? 急にひいひい言うようになっちゃってえ……ほら、俺の爪全部挿入ってんぞお……」
「いぃひっ……ぅおぁっ……んぅぉぉぉぉ……!」
「気持ちいいなら気持ちいいって言えばいいんだぞぉ、プテラ?」
「んあっ……に゛っ……に゛いっ……」
ほんと素直じゃねえなあ、とアーケオスはほくそ笑む。そんな戯けた顔を見る暇もなく、プテラは気怠げに首を動かし、波のように何度も押し寄せてくる何とも言い難い尻から来る刺激を耐え忍んでいる。
アーケオスは爪をガタガタと震わせながら、思い切り前後へ出し入れするように動かした。にちゃ、とした粘っこい音に合わせ、プテラの口から低い唸り声が挙がる。
「いぎっ!……ぎゃっ……はっ゛! んがあ゛っ!……ああ゛!」
両翼はピンと張り詰めて地べたに釘付けにされたかのようだった。翼と一体になった指の一本一本が戦慄したように。顔つきはこの世の終わりを見たかのような絶望の趣があった。この表情を眺める瞬間が何よりアーケオスには至福だった。解れてきた雄穴の中で、何度も爪を捩らせ、出し抜きし、気まぐれに腹の裏を強く押した。その辺りに埋め込まれている少し硬い粒のようなものを弄ると、眼前で銃を放たれかのようにプテラの上体が跳ねた。
「に゛ぁっ!……ぞっ、ぎょぉっ!……おおお゛ほっ!」
「お前とは何回『H』しても飽きねえよなあ……すっごく無様なんだもん!」
「う゛っ……ぎゅぅぅぅっ!」
「ほら、何だよコレは?」
腹の内側をこねくり回されて、さっきから舌のようにだらしなく垂れていたプテラの雄が再び垂直におっ勃ったのをサッと掴むと、そのまま思い切り口に咥え込んだ。
「お゛おふぅっ……?!」
「ああ、うえあお、いんおおっ……」
アーケオスの細長い口に、槍のようなペニスは軽々と収まっていった。厚い舌で先端から根本まで隈なく舐めまわしながら、喉元の咽せるギリギリのところまで目一杯に頬張った。ズュズュズュ、とわざとらしい音を立てて一気に肉棒を啜り上げると、プテラから悲鳴のような掠れ声が挙がった。アーケオスは何度もそれを繰り返し、次第にペースを早めた。
「あ゛っ、アーげオスっ!……ぎゃんめっ!……ろふっ!」
アーケオスは何も聞こえていない振りをした。口の中がプテラの雄で満たされ、蒸れて酸っぱくなった臭いが鼻腔をくすぐった。口をキツく閉じてそれを搾り上げるようにすると、先端が湿っていた。すかさず舌で捉えると、一際塩辛い味がした。
おもむろに顔を上げた。口元からはいつまでも唾液の糸が離れなかった。出しぬけに直腸を出し入れしていた爪も引き抜くと、プテラの腰が波打った。
「誰がフェラ抜きしてやるって言ったんだよ?」
「ぐっ……?!」
「さっきイッたくせに、贅沢コくなよなあ!」
既に股座から突き出していたアーケオス自身の雄棒をしゃにむに扱いて、しっかりと硬くさせた。
クッソ、何もかも全部たまんねえ。プテラの上体を持ち抱えると、そのまま仰向けにひっくり返した。体力の有り余っているときのアーケオスの馬鹿力は、かくとうタイプ顔負けだった。プテラの尾を掴んで引っ張り上げると、ゴム紐のように伸びる。つられて引っ張られた腰が浮き上がって下半身が宙ぶらりんになった。滑空のために骨の内側がスカスカになっているから、片手で事足りるほどに軽かった。おかしな体勢で半ば滑稽に宙を動き回る両脚の間から、勃起した長いペニスが心元なさそうに揺れている。
「なあ!」
アーケオスは呼びかけた。
「結局、して欲しいんだろ? 素直に言えって!」
「……何にもされたくねえ!」
しばし、性器を攻められるのが止んだことで、プテラは多少なりとも気持ちに余裕を取り戻しているようだった。
「強気なこと言っちゃって、本当お前って」
思わず口元を緩めながら、アーケオスは言った。所詮はこの俺に尻尾握られて、これからどうなるかなんてわかりきってるくせに、抵抗して、そのくせしてほしがってんだからなあ。
にんまりとしながらアーケオスは翼を振り下ろして、吊り上がった翼竜の尻肉を打った。
「んあっ!」
「聞き分けの悪いヤツはお仕置きしてやるよ!」
埃をはたき落とそうとでもするかのように、左右の引き締まった臀部をリズミカルに翼で打つと、すぐに灰色の肌が赤らんだ。恥ずかしがって頬を染めているかのようだった。
「いだっ!……おいっ! テメエ! ぜってー殺す! ひぎっ!……」
「はいはい、あと10回やるからなあ?」
「いい気になりやがって……いっ!」
アーケオスは周囲にはっきりと音が聞こえるように叩きながら10数えた。数える合間に肉をちょっとだけ爪でつねると、プテラの短い足が暴れてアーケオスの胸元を蹴飛ばそうと頑張っているのを、微笑ましく見ていた。
1、2、3、3、4、5、6、5、6、7、7、7、8、8、8、8、9、8、9、8、9……
「……10! ほら、どうだよ?」
「いっぎ……ぜっ……てめえ! 適当なことしやがって!
「ええ?!」
「……後でゼッテー殺してやる」
ぶつぶつと独り言ちるプテラの尻尾を予告なしに離すと、ダイレクトに腹を打って怯んだ隙にその細まったプテラの腰をがっちりと抱えて、さっきまでたっぷりと弄り、しっかりと打ちのめした尻に羽毛に塗れた腹をくっつけた。岩肌の表面の冷たさのあとに、ジワジワと体内から込み上げてくるプテラの体温が感じられた。
「はあ……プテラくんさぁ……」
ゆっくりと腰を揺らして戯けると、上反ったペニスが捲れ上がったプテラの尾と擦れ合って気持ちが良かった。少し冷ややかに感じられるのもかえって気持ちを唆られた。
「死ね、あとくん付けもやめろ……」
「いいじゃんいいじゃん、俺のこと大好きなくせに、照れんなよー」
「テメエが無理やり俺に迫ってくるだけだろがっ!」
「嘘つけよ」
血の流れが増してピンクがかった赤みを帯び出した臀部の肉を渾身の力を込めてぶっ叩くと、面白いように翼竜の腰が跳ねた。
「いつまで減らず口叩けるか……なあっ!」
爪で勢いよく押し開くと臀部の谷間から現れる縦割れにギュッと口を押し付ける。
「んうっ!……」
プテラのくぐもった声を聴きながら、舌先でアナルの縁の皺を執拗に舐めた。その微妙な凹凸の加減を舌で感じると、余計に自分の雄が頭をもたげた。普段は取り澄ましていても隠しきれそうにない雄を凝縮させたような癖になる臭いを嗅ぎながら、さらに舌を伸ばした。爪三本で弄ばれたばかりのアナルは、あっけなく舌を受け入れたので、四方八方に舌を巡らして、ありとあらゆるところを舐めずった。
「んふぅ!……んっ!……んぅぐっ」
弱いところを柔らかい舌で愛撫されて、プテラから甘ったるい声が漏れるのをアーケオスが聞き逃すはずもなかった。相変わらず上向いたままのペニスが臓器のように音を立てていた。頭の中はプテラのことでいっぱいだった。好きだ、可愛い、セックスしたい、ぶち犯したい、中出ししたい、ケツイキさせたい。
プテラからは早くも疲れたような息が漏れて、長い口先からは舌がはみ出し、かといってどうすればいいかもわからず、オドオドと雑草を舐めていた。舌にまとわりついた唾液がほっそりとした草に移り、その重みで草がゆっくりと横倒しになっていく。
「おい」
顔を離し、アーケオスは訊ねた。
「次、何して欲しい?」
「……」
「プテラ?」
「……」
「何して欲しいかって聞いてんじゃん、無視すんなってえ」
「……チッ」
「あっ、舌打ちしたな! だったら」
もう一度、俺の舌で堕としてやるかあ。元々弱いアーケオスのおつむではあったが、もはやまともなことを考えることはできなかった。今度は舌の筋肉がつりそうになるくらいに突っ張って、直腸からさらに奥へ侵入した。
「んはっ……ア、アーケっ……くっ、クッソ……てん……メえっ……!」
何か喚いているプテラのことなど構わず、舌の動きに集中する。目を瞑ると、舌とキュッキュと収縮を繰り返す内壁の絡み合いが感じられた。まるで、自分の意識がプテラのカラダの内側にあるような想像をし、妄想をした。いっそこの頭ぶち込んじまったら超ヤベエよな、とまともではない頭で考えていた。脳みそは空気を入れられたように膨れ上がっているように思えた。下手したらこのまま破裂してしまいそうだ。
「くっ!……んっ!……ぐぅ!……んっ!……んっ、んっ、うっ、うっ、うっ、うっ、ううっ!……」
執拗に尻の奥を責められているうちに、いつものことではあったが、プテラも考えることが面倒くさくなってきたのだった。考えようとしても、挿れられる若干の痛みを伴う窮屈さと、思わず惚けてしまうほどの排泄感が交互に、止まることなく続くので、思考は寸断され、その間隔も長引くようになると、しまいにはもう後ろのことで頭がいっぱいになっている自分に、相変わらず、不本意ながらも気づくのだった。
「くうっ!……ぎゅっ……きゅ、きゅううぅぅっ!……」
「おー、どした?」
いつものことだけど、ケツで善がってる時の声、ほんとこの世のもんとは思えないくらいエッッッッッッッッッロぉ……そうしたことはおくびにも出さず、アーケオスは言った。
「いっ……いぎっ……じゃい」
「んー? 何て?」
相変わらず舌を挿れながら適当に受け答えするアーケオスの言が苛立たしくももどかしかったが、痒いところにほんの僅かに届かない感覚がいつまでも続くのがたまらず、もう叫ばないではいられなかった。
「ち、チンポ、欲じっ!」
アーケオスはおもむろに顔を上げた。
「何、誰のチンポを何して欲しって?」
「お、お前のおっ!」
「俺の? 何を?」
「チンポほっ!」
「だから! チンポをどうして欲しいんだっつの! バカ!」
「チンポ、いっ、いっ……」
「んっと、素直じゃねえ奴!」
「ひぃぎっ!」
「舐めた口とケツしやがって! ほら、何してほしいかちゃんと言ってみろよ!」
「いぎゃ! いぎゃっ! ぎゃめっ! ぎょごっ!……」
「ほら? なんて?!」
「お前のっ……チ……チンポ……挿れで欲じっ!」
「どこにだよ!」
「ぎゅっ!……」
「ほら、もっかい!」
「お! お前のっ……チ……チンポ……俺の……マンコに゛っ……挿れで欲じっ!」
「敬語で言えや、このクソ翼竜め!」
「お前のチンポ俺のケツにぶっ込んでくりゃざいっ!……」
「ははあ……しょうがねえなあっ」
アーケオスは笑いを堪えそうになりながら、ゆっくりと自分の雄を扱いた。普段はあんな強面をして、いっそ俺のことをたびたび弱気にしてくるくせに、セックスするとなると途端に立場が逆転して、ここまで思うがままに扱えてしまうことにたまらなくゾクゾクしてくるのだった。
頬を染めたようなプテラの小賢しい尻が何か言いたげにおどおどと揺れている。
「わかってる、わかってるってのおっ!」
一切の屈託のない笑みを浮かべてアーケオスは翼竜の狼狽する尻に語りかけた。何もかもが面白く、ひどく気分を昂揚させていた。ついでにその割れ目を一舐めまでしてやった。
「ほんと……可愛すぎっ」
アーケオスの囁きが聞こえているのかいないのか、プテラは四つん這いの姿勢のまま、苦しげに、惚けたように、全身を重たげに上下させながら息していた。そんな臀部にめざましビンタを喰わらせ、腫れかかったところを爪で甘く引っ掻いてやると、尻が勝手に首を縦に振るのがたまらなかった。
「ふんっうぅ……!」
もはや下僕以下に成り下がったかのような嬌声をあげる情けない相棒の姿を憐れみつつも愛しく、アーケオスは股間から吊り下がった自分の雄を力強く扱き上げた。血管が剥き出しになるくらいに屹立したそれは、挿入時に入り口を掠めてひん曲がったりしないように根本を押さえつける必要もなさそうだった。アナルは「お」と発音する時のように大口を開けていた。
「挿れるぞ……カラダの力抜いとけよお」
そう言って、真っ黒な穴に狙いを定めて、相手が心の準備をするまもなく、腰を勢いよく前へ突き出した。
「ぐっ?!……ん……はう!……うぅ……」
熱々のペニスは笑ってしまいそうになるくらい簡単に奥まで挿入った。少しだけぐいと押し込んで、タバコの火を揉み消すように雁首を直腸の突き当たりにグリグリと押し付けると、プテラの口から、
「んぐぁぁぁっ……!」
と、絞り上げるような苦悶が漏れてくる。
尾を押しのけて、プテラの背中の上にぺったりと重なり合った。丸めた背中から浮き上がった脊椎が自分の腹に食い込んでコリコリと言うのが心地よかった。
「はあっ……プテラぁ」
腰を雑に前後させ、両爪を引き締まった胸や腹に微かに触れる程度にさすり回しながら、アーケオスは煮えたぎった思念の中で、爆発しそうなくらいに幸福でいた。
「気持ちいいか?」
「うっ……」
「気持ちいいかって聞いてんだろお?!」
「!!……気持ぢっ!」
蕩けた肛門の粘液が羽毛を濡らして、整髪剤を塗ったように固めていた。ゴワゴワした羽毛が接合部と擦れ合うと、っちゃ……っちゃ……とねばっこい音を立てるのがいかにも「掘っている」という感触がして、アーケオスはいつも興奮した。
「あークッソ気持ちっ!……お前のケツ……!」
腰の振りを速めた。愛する相手の中で肉棒が一際膨れ上がるのを感じた。今度は頸の微かな雄臭を嗅ぎながら、リズム良く腰を振った。そのうち自分のカラダの実在感が薄れてきて、文字通り俺はコイツと一体になったという錯覚を本気にするようになっていた。数千万年前もこんな風に俺たちはなっていたんだからな、とアーケオスは思った。そんで変わらずに俺はコイツのケツにチンポぶち込んでめちゃくちゃに腰振って犯して互いに気持ちよくなってんだ、言葉にしてみると馬鹿げてるし気持ち悪いけど、最高に嬉しくて気持ちよくって幸せでたまんねえ! ぶっ殺すぞ!
「いっつも言うけどさあ! 何が『空の王者』! だっつうの! ドラゴンポケモンのなりぞこないのくせにさっ! お前なんて、俺の、チンポで、陥落して、メス堕ちして、ケツでイッて、トコロテン? して、俺のモノになってればいいんだよ!……ほら、ほらっ!」
「ぐふああああっ!……イ゛っ!」
「おら、ケツでいっちまえよ、おら! クソザコプテラ!……」
「じゃめっ!……おふっ……イ……グっ! イグっ! イグイグイグイグっ!……」
雄として情けない姿勢のまま、プテラはガタガタと身を震わせた。紐で吊り下げられたかのように浮き上がる腰のあいだから、押さえる人のいなくなったホースのように肉棒がのたうち回って、押し出された精液が鳥ポケモンの糞のようにピュッ、ピュッ、と飛び出した。
「へへっ……!」
プテラの内壁が押し合いへし合いして、アーケオスの肉棒を絞り上げると、腑抜けた声が出てしまうほどに気持ちが良かった。頭に、股間に、瞬時に血が集まるような気がした。早くこいつの中で射精してやりてえ! という思いで頭がいっぱいになると同時に、メチャクチャに腰を振り、プテラのカラダに自分のカラダを釘のように何度も打ちつけた。
「おっ……おれもい!……っぐ!……ぅうううぅうううっぅぅぅぅぅぅっ!」
男根の半ば辺りに力を入れて充填された精液を放つと、たった一息でみずでっぽうのような勢いで排出された。前立腺を思い切り突かれたプテラが悶絶するまもなく、二発、三発、と白濁が注がれて、直腸に収まりきらなくなった分が、汚らしく唸りを立てる排泄音とともに、逆流し、接合部の僅かな隙間から漏れ出て、泡立ちながらプテラの腿やアーケオスのペニスや羽毛を伝って、地べたへ流れ落ちていった。
「あー……」
吐精しきった後の一仕事終えたような快い疲れを感じながら、アーケオスは腰を引いた。ペニスの抜けたプテラの肛門は呆然としたような表情をしながら、勢いよく中出しされた精液を唾のように吐き出した。足元は少しくすんだ白色で汚れ、独特のすえた臭いが辺り一面に立ち込めていた。何度となく目にしてきながら、その都度新鮮に思える光景だった。
まだよだれを垂らしているプテラの尻にアーケオスは舌を伸ばした。気だるげに、先っぽを器用にチロチロと動かしながら、窄んだ皺の味蕾を密着させて、細かな精液の汚れまで拭き取るようにした。普段よりだいぶ感度の高くなっているアナルは、舌でくすぐられるたびにピクピクと動くのが面白くて、アーケオスはいつまでもそれをしていたいとさえ思った。
尻を突き出したまま、プテラの上体は地べたにぺったりと突っ伏していた。なおも痙攣している爪の周りの草が毟り取られて、焦茶色の土が剥き出しになっている。
「んぐうっ……」
「……どうしたあ?」
「あ、あーけ、おす……」
「んー?」
甘ったるい相棒の声を聞くと、アーケオスは射精したばかりというのに、また胸が激しく鼓動していた。
「どうだ? 今日も気持ち良かったろー? 俺のチンポ!……」
プテラは黙っていた。その代わりに尻の筋肉がキュッキュッと収縮した。今更照れんなよ、と言う代わりに一発打ってやると、なかなかいい音が鳴った。それから態度を急変させて、いま打ったところをペロペロペロと舌で舐めてやった。
「んあっ……アーケ……っ……!」
「わーってるって、今日もチンポに負けず頑張ったなプ……」
いきなり、鞭のようなしなやかなものに横っ面を張られ、アーケオスはものの見事にぶっ飛んだ。横転し、狼狽して頬を押さえ悶絶していると、いきなり全身に重くのしかかってくるものがあった。
「アーケオス……アーケオス……!」
「あっ……あっ……」
「俺が何を言いてえか、わかっているよな……?」
「あっ……えっと……うん……はいっ……」
いまさっきプテラの尾に引っ叩かれただけで、たちまちにしてさっきまでのヤルキモノのような異常な勝ち気はどこかへ雲散霧消してしまい、瞳はひたすらに潤んで、涙が溢れていた。
さっきまであんなに雄か雌かもわからない喘ぎ声をあげていたプテラは豹変していた。表情の窺い知れない瞳は赤く不気味に輝いていて、アーケオスの羽毛の一本一本を戦慄させた。数千年前、数えきれない同族はこんな風に最期を迎えたんだろうな、と納得する恐ろしさだった。
「プ……プテラ」
「なんだ」
「す……すんませんでした、ホントに、タチできるからって調子乗りました、いや、ホントに……」
「で?」
「えっと、なんと言えばいいのか……」
「いいか、曲がりなりにもこういう仲とはいえ、オムスターの目の前だけじゃなく、もっかい俺を辱めようとはアーケオスのくせに、大した度胸だ」
「で、でもっ、そのっ、恐れ多いんですけどっ……!」
アーケオスは自信なさげに宣った。そのくせ宣った瞬間にはもう自分の言ったことを後悔する始末だった。
「こんなこと言うのは、もしかしたらフェアじゃないかもしんないけどっ、そのっ、えっと、ウケになるたびに可愛く喘ぐお前の方にも、そのっ、なんと言うかっ、問題がっ」
「ああっ?!」
渾身のもろはのずつきがアーケオスの脳天に炸裂し、意識が途切れそうになる。プテラは平然と弱るアーケオスは見下ろしている。反動を喰らって痛いはずなのに、全くそんな風を見せないのは端的に言って恐怖だった。
「おい」
プテラは言い放った。その言葉だけで氷河期がやってきそうにアーケオスには思われた。
「俺の恥ずかしい姿たっぷり拝んだ分、そっくり返してもらわないとフェアじゃない。そうだよな?」
「まったくもって、その通りです、はい……え……えへへっ……」
あちこちに泳がせていたアーケオスの目線が、やがて力強く突っ勃ったプテラの肉棒に留まる。さっき掘っていた時にトコロテンしたんじゃなかったのかと目を丸くしていると、無理くり顔にそれが押し付けられる。
「腹這いになれ、ケツ突き出せ、さっさとしろよ」
「あ、はいっ……」
言うがままの姿勢を取った直後に、間髪入れずにプテラの雄がぶち込まれた。それを必死に尻で頬張りながら、アーケオスは痛いやら気持ちいいやらで、悲しくて泣いているのか嬉しくて泣いているのかわからないほどだった。
「今日は寝られないと思え、この阿呆が」
「はいっ・
二匹の交尾はいつもこのような風であったが、それでいて吐き出すものを吐き出して、すっかり疲れ切って眠ってしまえば、後腐れもなく、また翌日には同じことを繰り返しているのだった。……