今日はハロウィン。時間は21時。
渋谷には仮装したケモノがたくさんいる。
俺たちもその中の一人だ。
犬獣人の俺、タクマと、同じく犬獣人で俺の友達のケイ。
大学で同じ授業を取っていて、課題を通じて話すようになり、偶然が重なり、同じ趣味であることが分かった。
だから、今日。するなら、大きく。と思い誘った。
渋谷のハロウィンナイトに行かないかと。
仮装に関しては、買うメーカーも指定し、まったく同じ仮装をしよう。と提案して。
真っ白なシーツを被って、おばけ!というものすごく簡単な。でも、定番な仮装だ。
が、一つ。一つだけ、他のやつらと違うことがあった。
「おい。約束通り、シーツの下……何も着てきてないよな?」
そう。俺たちはシーツの下は、何も着ていない。
素っ裸だ。
「そっちこそ、着てきてないだろうな。」
俺が言うと、ケイは股間のあたりを触らせてきた。
がしっと俺は握る。
「んっ……」
なんか喘いだような声が聞こえた気がするが、気にせず握り続ける。
あいつの大きいそれの形がくっきりわかる。何も着ていない証拠だろう。
「お前、そんな握るなよ……お前のも握るからな。」
ケイが、お返しとばかりに遠慮もなく触ってくる。
個人的にも少し小ぶりなそれが、こねくり回される。
「相変わらず、ちっせーな」
と、にやけながら言ってくるケイの股間に手を伸ばし、握りしめる。
おまえそれはんそく……といいながら、股間を抑えるケイをよそに、俺は辺りを見渡す。
可愛いかぼちゃのドレスを着ている女の子。某ゲームキャラのコスプレをしている赤青黄の全身タイツの男三人組。
すごくクオリティの高いアニメキャラのコスプレをしている女性。被り物だけして歩いている男性。
そんな中、シーツ一枚だけで、ほかに何も身に着けていない、所謂、露出狂な俺たち。
普通の人なら、恐怖でやらないようなことだが、俺たちはその恐怖が興奮材料になる。
ピンッと立ってる乳首。どう感情を表せばいいのか分からず、下に垂れるだけの尻尾。荒い息。半勃ちしたちんこ。
要するに、俺たちは変態だ。
「そろそろ行こうぜ……」
ドキドキしながら俺たちは、歩行者天国となった渋谷の街へ歩いていく。
完全に全裸なわけじゃないが、名称なんてどうでもいい。
俺たちの野外露出ハロウィンナイトの始まりだ。
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人が入り乱れる道路を、あえてゆっくり歩いていく。
このシーツ、すごく脱げやすいようになっている。
それもそうだ。
普通なら、マズル穴と目の部分に穴が開いていて、そこにマズルを通して固定するのだが、俺たちは目の穴のみ開けて、シーツは頭のてっぺんとシーツをガムテープを輪っかにし貼り付けることで固定している。
要するに、ガムテープの粘着力がなくなったら終わりだ。
支えがなくなり、風でも吹いてシーツが飛ばされたら、素っ裸を渋谷の皆さんに公開することになる。
「おい。あれ、固定カメラじゃね?」
ケイが話しかけてくる。
確かによく見ると、小型のカメラが置いてある。
俺たちの姿も今ライブ中継でネットの動画サイトで流れてるわけだ。
俺は、少しのいたずら心と、その先の興奮を想像して、ケイに提案をする。
「おい。手。振ってみようぜ。」
「は?」
ケイの困惑する声をよそに、俺はカメラに向かって手を振る。
シーツが少し捲れ、素肌(といっても俺たちは獣人だから毛に覆われているが。)が見える。
ズボンが見えない時点で、露出狂とみなされても仕方がない。
それでも、俺は手を振り続ける。
その様子を見ていたケイも、俺の目的が分かったのだろう。
大きく、でも、シーツは最低限しか捲れないように、手を振り始める。
三分くらいたっぷりと手を振った後、俺たちはその場を離れる。
ちんこはフル勃起していた。
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しばらく歩くと、声をかけられた。
どうやらその人は動画配信者さんで、ハロウィンの仮装をしている人たちに、声をかけてインタビューをしているらしい。
名前は桜木というらしい。
しばらく歩き、邪魔にならないコンビニの壁を背にインタビューが始まった。
「ということで、今どきは珍しいシーツのお化けさん!どうしてこの仮装を?」
と、桜木が聞いてくる。
この格好が動画に取られているという時点でかなり興奮する。
が、この桜木という配信者、さっきからすごくボディタッチが多い。
そのたびに、ガムテープがずれている気がする。
「えっと、凝った仮装は面倒で、気軽にできるものをと思いまして……」
と、できる限りガムテープに位置を直しながら、言う。
「そーなんすね!いやぁ!それにしても、目の所だけくりぬいてるなんて!それも面倒だからっすか?」
「え、えぇ、まぁ……ガムテだ固定してるだけです。」
「すげーwwwできる限り手ぇ抜いた感じですね!!じゃあ、取ったらどうなっちゃうんだろww」
と言いながら、カメラを友人らしき人たちに預けていたのか、いつの間にか後ろに回られてて、シーツの上の部分を掴み、腕を上に上げる。
「え」
俺とケイの声がダブる。
ヤバいと思った。
一瞬、反応ができずにフリーズする。
が、すぐに正気に戻り、シーツを引っ張る。
寸でのところで、何とか配信動画素っ裸デビューは免れた。
「あれ!?もしかして、中身全裸!?」
桜木が言う。
「いやいや!クオリティがお粗末だから、リアリティアップのためにすごい短いズボン穿いてるんすよ!」
「あ、なるほど!ってそれなら、もっと方法あるやろがーいwww」
おもしろおかしく進行していく桜木と、それについていくケイ。
俺はというと、興奮と緊張とで言葉を出すことができずにいた。
そうこうしているうちに、インタビューが終わったらしく、カメラは専用のケースに入れられていた。
「ありがとうございました!突然、シーツ取ろうとしてしまって、すいませんでした。」
「いえいえ……取れやすくしていたこっちが悪いので……」
ははは……と笑いながら、ケイは言う。
他の撮影していた友達らしき人たちは、近くのコンビニに入り、飲み物を買っているようだ。
「あ。そういえば……」
と言いながら、桜木が俺とケイに顔を近づける。
「露出趣味はほどほどに。ばれたら危ないですよ。」
と、こそっという。
俺たちはぞくっとして身震いする。
そして、そのあとに立ってられないほどの快楽が体に走る。
腰が抜けてしまい、俺は地面にへたり込んでしまった。
自分が自分で信じられない。今までこんなことはなかったから。
バレたという事実だけで、興奮し、射精をしてしまった。
ノーハンド射精……っていうやつをしてしまった。
ケイも同じようだ。
「おっと……もしかして、バレて興奮する変態さんだった?さっきまでシーツになかったシミができてるけど。ちょうど股間の部分に。」
ニヤニヤしながら、桜木がしゃがみ俺とケイの頭をポンッと叩く。
「俺だけでよかったですね。」
そういいながら、配られているようなテッシュを置いて、去っていった。
「…………めっちゃ興奮した。」
「…………マジでな。」
どっちから話し始めたかわからないが、そんなの関係ないと思いながら、興奮だけで出してしまった精液を処理していく。
ケイも黙々と処理を始めた。
シミがある程度分からなくなるまで、こすり続け、何とかごまかせるくらいになり、俺たちはまた歩き始める。
そして、近くのドンキに入った。
適当なスエット一式とパーカーを買い、トイレでそれに着替えた。
元からその予定だったが、想像よりも早い段階で服を買うことになってしまった。
バレたことが怖かったし、もう、これ以上の興奮はないと分かったから、これ以上する必要もないと思った。
「…………来年もやる?」
俺はケイに言う。
「…………もう絶対やらねー」
ケイは、そう答える。
さっきまで、恐怖と興奮でごちゃまぜになってしまい、どう動けばいいのかわからないで、ぶらりと垂れるだけだった尻尾も、今は普通の感情の時くらいの普通くらいの揺れを見せている。
俺たちが日常に戻ってきた証拠とも思えた。
そうして、俺たちの野外露出ハロウィンナイトは終わった。
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時間は22時24分。
シーツのマズル部分を切り取り、シーツを被る。
マズルを穴に通し、きちんと安定して被ることができた。
尻尾もハロウィンの空気に飲まれ、少しずつ楽しくなってきた俺たちの心を表すように、大きくゆっくりだが揺れている。
一回精液で汚したシーツ。ということを除けば、ハロウィンで仮装がめんどくさく、手軽く済ませた大学生。にはなっただろう。
この後は、普通にハロウィンを楽しむことにした。