口を塞がれて、まるでどこまでがお互いのものなのか試す様に、私達は口づけに夢中になった。私の口の中の柔らかな粘膜をなぞるダミアンの厚い舌が器用に動いて、私は胸がずしりと重く感じられた。
ダミアンに抱き寄せられた身体を大きな手で撫で回されて、胸の鼓動は更にはやくなった。ナイトドレスは薄くて、もはや直に触れられているのかと勘違いしてしまいそうだった。
「ああ、綺麗だ。クレア、君はなんて…。」
そう甘く呟きながら、ダミアンは私を少しづつ愛撫に慣らしている様だった。不意にお腹の方から胸に触れられて、私はビクリと身体を震わせた。
唇同士を優しく触れ合わせながら、ダミアンは私にささやいた。
「怖がらないで…。クレアの嫌がる事はしないから。」
私は首を逸らして、横目でダミアンの半開きの瞳を見つめながら懇願した。
「…怖くないわ。ダミアンが止めてしまう方が、嫌なの…。私を貴方のものにして欲しいの…。」
私がそう言うや否や、ダミアンは私をベッドにドサリと押し倒して覆い被さって来た。そして暗い眼差しで私を睨みつけた。
「クレアはクレアだ。私は君にいつもやられっぱなしなんだ。ああ、君を愛せずにいられないよ。望み通り今夜君を、名実共に私のものとしよう…。」
そう言って私に疼く様な口づけをした。吐息をお互いに分かち合って、小さく鳴る水音は、二人の情熱を高めるばかりだ。
ダミアンがナイトドレス越しに指先で私の胸を撫でると、脚の間に何かが走った。首に息を甘く吹きかけられて、唇で優しくも強く喰まれて、思わず甘く喘いでしまう。
ダミアンの触れる胸はいつもより重く張り詰めて、先端を摘まれるとじっとしてられない何かがきた。ナイトドレスのリボンが外されると、無防備に自分の裸が曝け出されて、私は恥ずかしさと悦びに困惑してしまった。
「狡いわ…。私ばかり裸で…。」
恥ずかしさに顔を背けてそう囁くと、ダミアンは私の胸に唇を押し付けて、谷間の匂いを大きく吸い込んで起き上がった。
「君は甘い果実の様な美味しそうな匂いがする…。私が脱いでも怖がらないか?」
私は興奮で喉がカラカラだったけれど、目の前でダミアンがガウンを脱ぎ捨てると、途端に唾液が出てきてゴクリと飲み込んだ。ああ、凄い。
そうだとは思っていたけれど、やはりダミアンの裸は筋肉に覆われて分厚い身体をしていた。その彫刻の様な美しい身体は私をドキドキさせたし、薄暗闇に浮かび上がる、鎌首を持ち上げた男のシンボルは私の目を釘付けにした。…あれは何?
私の様子に苦笑したダミアンが、もう一度覆い被さって私の脚の間にその猛々しいものをグッと押し当てた。
「いきなりはこれを挿れないから…。ちゃんとクレアが私を欲しくなる様に、準備をしよう。私に任せてくれるね?」
脚の間でビクビクと動くダミアンのシンボルに私はドギマギして頷くと、ダミアンの首に両手を伸ばして引き寄せた。ああ、もう何も知らない私に出来ることはないわ。ただ、ダミアンとこの情熱を分かち合いたいだけ。
ダミアンに甘く胸に口づけられて執拗に吸われると、脚の間が疼いて堪らない。だからダミアンの指先がそこを優しく撫でる頃には、すっかり部屋に卑猥な音を響かせてしまった。
「ああ、こんなに私を欲しがってる…。気持ち良いかい?」
優しく何度も撫でられて、私は気持ち良さに呻きながらダミアンに尋ねた。
「私、欲しがってるの…?ああっ!んっ、いいっ…!あ、そんなっ。」
いつの間にかダミアンが私の脚の間に顔を埋めて、敏感なそこを吸ったり舐めたりし始めていた。それは驚く様な気持ち良さを与えて、私はダミアンに押さえられた脚を時々ビクンと揺らすことしか出来なくなっていた。
少しの圧迫感が、クチュクチュとさっきより激しい水音を連れてきて、私の中にダミアンが指を挿れたのを感じた。
「…ああ、なんて狭いんだ。今夜は無理かもしれない。クレアの中に入るには、私のモノは大き過ぎる…!」
私はダミアンの言葉を聞いて悲しくなってしまった。ああ、経験がないばかりに、ひとつになれないなんて。私の様子が変わったのを感じたダミアンが、伸び上がって私の顔を見つめた。
「クレア…?どうしたんだ?痛いか?」
私は首を振って、ダミアンの首に顔を埋めて囁いた。
「…今夜ひとつになりたいの。無理なの…?」
ダミアンは私に息もつかせない口づけをして、胸の先端をぎゅっと摘んだ。ビクビクと腰が揺れて、私はぼんやりダミアンの真剣な顔を見つめた。
「本当にクレアは…。無理じゃない。いきなりは怖いかと思ったが、クレアをドロドロに感じさせて、今夜絶対ひとつになる。」
まるで決意表明の様なその言葉通り、それからダミアンは約束通り私を声が枯れるくらい喘がせて、私を何度も大きな波の天辺へと放り出した。
荒い息を吐いて身体を震わせていると、のし掛かるダミアンが甘く唇を喰んで言った。
「クレアが逝くたびに、私も出してしまいそうだった。…もう準備は良さそうだ。私を受け入れてくれるか?」
私は膝立ちになったダミアンが自分のシンボルを手で扱くのを、ドキドキしながら凝視して手を伸ばした。ぬるりとした感触の血管の浮き出たそれは掴みきれないほど太くて、先端がつるりと丸くて張りが横に突き出ている。
熱く脈打つそれは、私が撫でる度にビクンと蠢く。夢中になった私が手を動かすと、ダミアンが気持ち良さげにため息を吐いた。
「ああ、クレア、焦らさないでくれ。お願いだ。」
妙に切羽詰まった様子のダミアンに私は微笑んだ。
「…ええ。きて、ダミアン。私もこれが欲しいわ。」
ダミアンの愛撫で何度も絶頂を繰り返していた私は、この世に知らない素晴らしい世界があるのだと知ってしまった。そしてそれはまだほんの入り口だという事も分かっていた。
愛によって開かれたその扉は、もう二度と閉められる事がない愛し合う二人の官能の世界の扉なのだ。
口づけられながら、圧倒的な存在感で私の中に入って来たダミアンは、けれども同時に私に新しい経験を教えてくれた。苦しい瞬間が通過すると、ゆっくり揺さぶられて、それは私に悶える様な疼きを積み重ねた。
無意識にほとばしる言葉は、甘く部屋に飛び散って、休みないダミアンの指先で更に増やされた。
「…ああ、最高だ…!クレア愛してるっ。」
私は言葉を返す余裕もなくて、ただ必死にダミアンの与えてくれる情熱に高められて、絶頂のギリギリのところで息をするのも苦しいほどだった。
敏感な場所に添えられた指先が激しく動かされるのと、ダミアンの揺さぶりのどちらが私を飛び立たせたのだろう。頭が真っ白になる様なその絶頂に、私は文字通り飛ばされてしまった。
ダミアンが吠えながら私のお腹に熱い飛沫をとめどなく吐き出すと、私はそのヌルついた白濁を指で塗り広げた。ダミアンの子種だと思うと愛しかった。
自分のシンボルに手を添えたダミアンが私の側に倒れ込むと、私は少し脚の間がひりつく気がした。
「子種を中に出さなかったの…?」
私がそうダミアンの腕の中で囁くと、ダミアンは嬉しげに言った。
「結婚式に大きなお腹だと、クレアが大変だろう?私は結婚もしないでこんな事をした事は後悔していないが、それでも順番は間違ってしまったからね。」
私はクスクス笑って、ダミアンの顎に唇を押し当てた。
「ええ、そうかもしれないわ。でも順番より大事なのは二人の愛だわ。」
私は自分だけの愛を今手にしていた。