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聖剣戦隊エクスレンジャー 第fd@jl回 突入!魔龍帝城!!!
-前回までのあらすじ-
魔龍帝に決定的な一撃を与え、今の魔龍帝ならば封印どころかトドメを刺す事すらできると知ったエクスレンジャー、
しかし魔龍帝の侵攻も一層激しくなり、遂にエクスレンジャーは魔龍帝の居城へと乗り込むのであった……
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「…よし、皆、大丈夫か?」
荘厳にして巨大な城、魔龍帝の力で生み出された城の回廊に生み出された戦闘員達が切り捨てられ、
黒い塵に帰るのを横目に、赤い鎧の戦士が仲間達に声をかける。
「大丈夫だ、問題ない、そっちこそ無理してないか?」
青い鎧の戦士が赤い戦士へ声を返す、それと共に他の三人も集まり、お互いに無事を確認していた。
「こっちは戦闘員くらいしかいなくてよかったよ~、流石に魔龍帝と戦う前に疲れたくないし~」
黄色い鎧の戦士がひらひらと手を振る。
「そうだね…シルバーとゴールドは大丈夫かな……やっぱり僕らも手を貸した方が…」
大柄な体型の緑の戦士は不安げに後ろを向き、城へ乗り込む際に敵を抑えに残った二人の戦士を気遣う。
「大丈夫ですよ、シルバーもゴールドも私たちを信じてくれているから任せてくれたんです、
私たちはそれに応えるのが一番大切な事なんですよ」
白い鎧の戦士が緑の戦士を優しくなだめ、
五人の戦士は回廊を更に突き進む、
そして五人の戦士は一際大きな扉を開くと、
其処には巨大な書庫が広がっていた。
「わぁ~!なにこれ!すっごい豪華じゃん!」
黄色い戦士が辺りを見渡し、手頃な棚の本を眺める。
「イエロー!無暗に触るんじゃないぞ!…しかし、魔龍帝の集めた本か…?」
青い戦士はイエローをたしなめながらも辺りを警戒しながら本棚に眼を向ける。
「ここには戦闘員もいないのでしょうか…危険な気配もあまりしませんね…?」
白い戦士は本棚の奥まで周りながら散策するが、敵の姿一つないようだ。
「うーん、扉は…開かないな…罠みたいなモノもないみたいだし…此処の本が大切なのか?」
赤い戦士は青い戦士に安全を確かめてもらいつつ大きな扉を調べるが、どこも開かない、
鍵がかかっているのか、赤い戦士が大剣を打ち付けても傷一つない。
「…ね、ねぇ、もしかしたら、ココの本に魔龍帝の弱点とか…載ってたりしないかな…誰かの日記とかがあるかもしれないし…」
緑の戦士は本棚に指を滑らせるが、埃一つ無い様だ。
「それは…!いや、あるかもしれない…管理がかなりしっかりしているし、大事な場所なのか…?」
青い戦士や黄色い戦士が本をおもむろに手に取ってみるが、かなり古く、不思議な文字が並んでいるようだ。
「読めないモノが多いですね…シルバーなら読めるでしょうか…」
「読める物もあったよー!でもほんと色々あるね…ほら、絵本まである」
白い戦士が読んでいた棚とは違う所から黄色い戦士が駆けてくる。
「ほんとだ…でもなんで絵本?子供がいるのかな…」
『いや?ココの本は秘書さんが支配した世界の情報として集めてたモノだから手あたり次第に集めていたんだよねぇ』
「そうなのか、確かに秘書は殆ど前線に出てこなかった事を考えれば納得が…!?」
集まった五人が何冊かの本を見ながら話している中、ひょっこりと入り込んでいた存在にバッと飛びのくと聖剣を構える。
「まさか魔龍帝の副官がもう一人隠れてたのか!?」
「で、ですが、魔龍帝の副官は全て倒したとシルバ―も言っていたのに…!?」
赤い戦士が大剣を構え、白い戦士も直剣を構えながら返す。
『そうだねぇ、俺は秘書さんに力を貰って待機してたのさ、自分が倒れた後に魔龍帝様を支える為、ってね』
ゆらりとふさふさの尻尾を揺らしながら戦士達の前に立つ金色の狐はピシリと、綺麗なスーツを整えながら答えた。
「力を貰うって…まさか人間?」
「なるほど、あの秘書が怪獣を作っていたが、人間まで材料にしていたとはな…」
緑の戦士は盾と長剣を構え、青い戦士は連接剣を構える。
「えっと…一ついいかな?君人間だったんなら、あたしたちと戦わないで、素直に通すとか、無いかなぁ?」
黄色い戦士は短剣付きの手甲を構えて、狐に問うが、
狐はするりと羽ペンを取り出す、五人がぐ、と身構えるが。
『そんなつもりはないよ、こっちの方が最高だし…それに、戦う必要はもうないからね』
「それはどうい」
「しま」
「えっちょ」
「うわ」
「レッ」
バタン!
大きな音と共に五人の戦士は姿を消した、
五冊の本が背後で巨大化すると丸呑みするように閉じてしまったのだ。
『~♪』
『よしよし、ほんとは全員纏めて…でもよかったんだけど、それはそれ、これはこれだよねぇ~』
五冊の本に羽ペンを向けると、ふわりと本が浮き上がり、それに羽ペンを動かすとタイトルが描かれる。
〔赤ずきん〕
〔浦島太郎〕
〔おむすびころりん〕
〔美女と野獣〕
〔シンデレラ〕
『さて、それじゃあ色々と書き加えて…っと』
ぐぅおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ……
狐がそれぞれの本を開き、ペンを動かし始めた所で、
城が震える程の轟音が響くと。
【おぉぃ…飯が足らぬぞぉ……】
なんて声が狐の頭に響く。
『おっと、魔龍帝様ー?追加発注しますねー?
あと、彼女も捕まえましたよー』
【本当かぁ…余の妻もいるのかぁ…】
『ちょっと気が早いですよー、まだおめかしさせてないんですからー』
【そうかぁ…それでは準備ができるのを待つとしようかぁ…ぐるるふぅ…】
『そうですよー、あ、何か食べたい物のリクエストあります?』
【うぅむ…中華料理を頼むぅ…満漢全席ぃ?とやらがいいぞぉ…】
『はーい、それじゃちょちょいと…っ』
【おぉ、来た来た、それじゃあ楽しみに待つとするかぁ…】
『…ふふ、全く食いしん坊な王なんだからなぁ…それじゃ、こっちもチャチャッと済ませますかねぇ…!』
狐は尻尾を揺らし、五冊の本を開きながら振り返り玉座の間へ進んでゆく、
その最中に五冊の絵本に新しい物語を書き加えながら……
つづく
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