大学生が講義の帰りの夜道を歩くと狐をモチーフにした神社の隣り少し賑やかな居酒屋を見つけた。
[おっ、こんな所にお店やってたんだ]
と明かりがある方向に向かいその店ののれんくぐりぬけた
[いらっしゃい!]
と店主は答えカウンター席に案内した
席に座り注文を通し、おつまみと酒飲んで少しほろ酔いになる
しばらくして、隣りに座っていた客が声をかけてきた
[お兄さん一人? 隣りいい?]
横を振り向くと、そこには狐目のお兄さんが立っていた
[わて、営業で訪問販売をしている( )ものです]
名前だけ聞き取れなかったが、怪しい感じの男が続けて話す
[今の時間まであちこち回ってきて
仕事終わったので呑んでる所ですわ]
[商品が売れず、とほほと撤退して呑んでいたら、うちの商品に興味がありそうな匂い感じる男性が入ってきたので声をかけましたさかい]
ふーん、いきなり声かけて商品に興味ある?て言われても困るな
[それで今実演販売したいんやけどどうですかね?]
えっ、今ここで? 店の人はそんな事見逃していいのか?
と店の店主の方振り向き声をかけようとすると
[暴力沙汰さえおかさなければのお客さんの意志を尊重しますよ。
此処は飲みながらの憩いの場所をモットーとしています]
先に言われたので、返す言葉も出ずとりあえず狐目の男の方を見て
[店主がいい人で良かったな、酒の席だし話しぐらいなら聞いてやるよ]
興味半分で話を聞く態度になり、それを聞いた狐目の男はカバンから薬瓶2本を取り出す
[よく聞いてくれました!これが今回紹介する商品です]
黄色の瓶と白の小さい瓶がテーブルの上に置かれる
[1つ目の黄色の瓶はびっくり変化薬。 これはパーティー用の商品で飲んだら身体の色が変わったり、毛が伸びちゃって相手を驚かす薬です]
??驚かす余興の為に色や毛が伸びちゃうの?
[2つ目の瓶は黄色の薬の効果薄めて元に戻るやつですね]
なるほど。白い瓶はリセットするのか
[これらを使ってパーティーを盛り上げましょう♪]
あー、確かに此れは売れそうにないな
[それで今から実演しますね。]
狐目の男が黄色の薬を少し飲むと、頬からお髭が伸びました。次にもう一口飲むと、髪の毛がオレンジ色に変わった
[ほらーこれが薬の効果です♪続きまして白い瓶飲みますねー]
白い瓶を口に含むとさっきまで変化していた部分が元に戻っていた
[それで如何でしたかー興味出ましたか?]
面白いが自分で試すのは、、、でもさっき実演してたお兄さん戻ってるし安全か?
[あら〜反応薄いねですね〜、、、そうだ!お兄さんどうです?私と勝負しませんか?]
突然の言葉に少し酔いが覚めたか疑問を感じた
[今からこの薬を使ってお酒を飲んでいきましょう! それで体の変化を見てどっちが降りるかの飲み比べ対決は如何です?こっちが負けたら今日の晩御飯代出しますよ]
[名付けて、飲み比べチキンレース!]
[どっちが先にギブアップするかの勝負になります]
[仮に飲み過ぎると感じるか?相手より変化しているなと思いましたら、白い瓶でリセットできますよ]
おっ少し面白い状況になってるな、勝って奢ってくれるなら乗ってみるか仮に負けそうなら白い瓶を飲んで終わればいいしな
[おっ、乗り気ですね。そしたら店主お酒用意していただけますか?
後お客様達一緒に観戦しませんか?公平な裁量と応援が欲しいですね]
お客様達巻き込む感じ?まぁ良いやこっちもテンション上がった以上さっさと始めますか
奥の畳の座席に案内され勝負が今始まる
[では始めていきますよ、おつまみに稲荷寿司、油揚げ置いときますね]
二人は酒入りジョッキを飲み始め、半分ぐらいまで量が減ると、薬の効果が出初めて来た
[お兄さんいかがです?この薬甘いでしょ? シロップ見たいな味なので、混ぜて飲むがいいんです。
おっ、お兄さん効果が早速出てきましたね?お髭が生えてます]
確かに甘いし、この薬効果を少し侮っていた、頬から髭が伸びているのは確認出来るしね。
只、自分より相手の方が早く効果出てるので、焦る必要はないか
そう相手は既に髭が生え髪の毛もオレンジに染まってきたのだ。
んっ?それに頭の上にケモ耳が顔覗かしてるんじゃないか
この薬実はやばいやつじゃないんか?
あれ?すぐに見えなくなったな気のせいか。
なにわともあれこっちが優勢だしこのまま飲みか
二人は飲み続けて酔いが回ってきた
[お兄さん中々止めませんね〜こっちは、、、、ほぁ!?あちゃー身体があちこち変化してますわー]
、、、そうだろ見てる側だと大分姿が変わってるのが分かるからな
飲み前と比べたらそっちの変化は早いからなこのまま一気に飲んでしまうか
男はぐびーと飲み干しておかわりを頼んだ。すると狐目の男は
[わたしの負けです!お先に白い瓶飲みますわ]
そう言うと薬を飲み狐目の男の体の色や髭など消えたのだ
これで俺の勝ちだな。さてとそろそろ止めようかな?このまま飲み続けれそうなんだけどな
[わたし(斑○○)の負けですわー此処の料金は奢られせてもらいます、お兄さんもじゃんじゃん飲んでください]
ああ、それならこのまま飲むのはありかそれに、美味しいそうなきつね揚げもおつまみにあるしな
[ささぁお兄さんこれサービスですじゃんじゃん飲んで食べて行ってください]
いつの間にか料理や酒がテーブルの上に並べられていて、周りのお客さんも参加していた。
その中で合いの手お酒飲めコールが心地良くお酒のペースが止まらなくなってきた
[ひっく]と大分お酒が回ってるのを感じそれでも止めない中おつまみにきつね揚げを左手を手を伸ばす
[カリィカリィ]と黒く丸まった手に4本爪が皿を引っ掛けきつね揚げに手を伸ばす
そのまま鼻先が伸び大きな口元にきつね揚げを入れる
うーん!これは美味いついつい口に放り込むたくなる味だ!
そのまま食べ進め、お酒よりきつね揚げを両手で食べる
両腕が細く、両手が丸くなっているるに気づかず
食べてるうちに座っているのかテーブルが大きく手が届かないので身を乗り出してテーブルの両手両足で上に立つ
その際ぶかぶかな服が勢いよく体をすり抜けズボンが落ちお尻から丸い尻尾が露わになる
テーブルに立ったが今、お皿にあるきつね揚げを口でつかみ顔を少し上に向け揚げが空中浮かび大きく口を広げそのまま口の中に入る
その姿は両手両足が黒く肉球が見え尻もちが付いた状態に見えるふんわりの尻尾、体毛がだいだい色に顔の方に向けると鼻先が口先が伸び口元に見える犬歯が見えた[キツネ]だった
狐目のお兄さんが
[良い食べっぷりですね〜この(斑目)が用意した甲斐がありましたね]
その言葉聞いた男は名前が聞き取れ
[へぇー(斑目)って言う名前なんですね〜]と返答する
それを聞くとすかさず口を開く
[おや?私の名前聞き取れた事はつまりこちら側の住民になれた証ですね]
[それなら早速契約をいたしましょう]
?契約?住民?なのん事やら理解出来ないが、そろそろ此処を出ようと腰を上げると力の入り方が変で立つ事さえ出来なかった
暖かくきて気づかずにいたが、裸で下を覗くと白いお腹の毛、腕足回りにだいだい色した毛、体の構造自体が人間と違うので流石に気づいたか、男は[狐]になっていた
[おい、いったいこれ、、、]
パン! 手を叩く
[、、はなん、、[パン!]
クゥーン、クゥーン
最早人語さえ話すことも出来なくなってしまう
[ささ、契約の盃です]
それは平盃に黄色い瓶の液体が並々注がれる
キャン!キャン!
[これは神水からできたお酒です。度数が強いから薄めていたけどここらかはそのまま飲んでもらいましょう]
クゥン
白い瓶の方に目を向ける
[ああ、あれはただのお水です、何の効果もあらしません]
唯一の希望がなくなってしまう
躊躇う素振りを出すと狐目の男は
[汝、これを全部飲み干すがよろしい]
それを聴くと耳がぴーんと立ち、さっきまで渋っていた事が嘘のように盃の前まで歩く
ぴちゃ、ぴちゃ
舌を使い一滴一滴飲んでいく
飲みたびに酔いが更に回っているのだが横になりそうだが命令で飲み事が辞められない
丁寧に飲み、やがて飲み干すと命令が完遂したのか後ろに倒れお腹を出した状態で寝てしまう
[いやー面白いかったです。では、これを耳へと]
木札を耳に付けて名前を書いていく
契約の証として新たな名前が付けられた、表情は何処か満足そうな寝顔だった
[これからは狐として生き方を教えていきますか]
と店の後始末を周りの狐立ちに任せ店を出る
のれんをくぐると狐目の男は和服に身に纏った狐の獣人の姿あらわしそして暗闇へと姿を消した
神社の繁栄の為明日も契約を求めて後にする
終わり