「みやびさ~ん...の耳...おいしそう~...だねぇ...」
「リ、リン...っ....少し近い気がするのだが...っ」
まずい。非常にまずい。
どうしてこうなったのだろう。
────────
六分街に位置するとあるビデオ屋。
「Random Play」。
そしてビデオ屋の営む兄妹の家。
その妹、リンの部屋に、
新エリー都の公的組織「H.A.N.D」の一員であり、「対ホロウ事務特別行動部第六課」の課長を務めている私、「星見雅」は居る。
正確には"連れ込まれた"のほうが正しいだろう。
今日は休日、リンと柳との三人で飲みに行っていた。
積もる話もあり、酒が進み、
気付けば日付を回っていた。
私は下戸なのであまり飲まなかったが、
リンと柳は酔っぱらっている。
流石は柳、セーブしているが、
リンはというと、まるで幼子のように
ふらふらと体を揺らしながら
キャッキャと笑顔で騒いでいる。
正直、愛おしくて仕方がない。
ついこの間自覚したことだが
私はリンのことが好きだ。
女性として、恋愛対象として。
「課長。私は家で蒼角が待っているので、リンちゃんのこと、お願いできますか?」
「...ああ。承知した。」
...これはリンと仲を深める絶好のチャンスかもしれない。私は密かにそう思った。
その考えが甘かった。
「ついたぞ、リン。」
「ん~...ありあとぉ...」
「む、カギはあるか?」
「ある...」
「アキラは不在なのか?」
「おにいちゃんなら...はるまさとでーといったよぉ...いまごろべっどでおたのしみたいむぅっ!...じゃなぁい?ふふっ」
「...そうか。初耳だ。」
.......初耳だ。
どうやらリンは酔うと少し下のほうに走るらしい。
「部屋に運ぶ。少し持ち上げるぞ。」
「うわぁ!? ふへへ!みやびさんちからもちだねぇっ!へへ...」
そういって、私の首元に
顔を擦り付けてくる。
いつもこんなに無防備なのか?
流石の私も心配になるレベルだ。
「...リン。もう少し警戒心を持て。」
「流石に心配だ。」
私は率直に自分の気持ちを伝えた。
帰ってきた答えは予想外のものだった。
「みやびさんだからだよぉ...」
「なに...?」
「みやびさんにはぁ...わたしのはじめてぜーんぶあげちゃうんだからぁ!ふへへぇ」
「あ、みやびさんにはないしょだよぉ?」
私が雅だが。
「........そうか。」
「部屋についたぞ。ベッドだ。」
リンをベッドに下ろす。
私はこれからどうしようか。
とりあえず水だ。水を持ってこよう。
「んぅ...やぁだ...」
次の瞬間、世界が反転した。
「っ...リン...っ!?」
背中にはふわりとした布団
気が付くと私は
リンに押し倒されていた。
「いっちゃ...やぁ...」
大混乱だ。
今思い返せば、私は恋愛というものを経験したことがない。
となれば当然
ベッドでの戦も何一つわからない。
「んふふ...みやびさんすきぃ...」
「ぁっ...待てリン...!耳は...!」
「ん~...ふわふわぁ...」
「んっ....くっ....ふぅっ...」
リンが私の耳を弄び始めた。
「みやびさ~ん...の耳...おいしそう~...だねぇ...」
「リ、リン...っ....少し近い気がするのだが...っ」
「だってせっかくみやびさんとふたりきりなのにさぁ...」
「もっとちかづいてもいい?」
「もう十分近いぞ...!」
「ん~...だぁめ...もっと...」
「はぅっ....♡」
リンが私の耳に顔をうずめてくる。
体勢的に、私もリンの胸に顔をうずめることになる。
「リ、リン...!? 胸が...!」
「ん...もむ?」
「よ、よいのか?」
「うん...いいよぉ...みやびさんなら...」
「...っ...」
「ん...あんっ...♡」
私はリンの胸にやさしく触れた。
その時、なんともかわいらしい声が
私の耳元でこぼれた。
「っ...痛かったか?」
「んーん...ふふ...きもちぃよ...♡」
しばらく夢中で揉んでいた気がする。
「ん...わたしもいいよね...♡」
「あ~...あむ...んれぇ...♡」
「あぁっ!?♡ リン...ッ...あ♡...ふあ...♡」
あろうことか、私の耳を舐めてきた。
初めての感覚に戸惑う。
「みやびさんかわいい...♡」
「ああっ♡ だめだリンっ...♡」
「んふふ...♡ だめなのぉ?♡ んれ~~~♡」
「んぁぁ~~~っ♡♡」
耳の付け根から先っぽまで
丁寧に舐めあげられる。
情けない声が出てしまう。
「んふ...♡ んく...♡んぶ...♡」
「あっ♡ はぁっあっ♡♡ うぁっ♡」
私の耳を、ぐぽぐぽと
下品な音を鳴らしながら
頭を上下に動かし
まるで口淫のように扱いてくる。
「あっ♡♡ ほんとにだめだりんっ♡」
「なぁに?いく?いいよイって♡」
「うあっ♡ い、いくいくっ♡♡ あっ♡ い゛ぐっ♡♡」
「ん~かわい♡ びくんびくんしちゃってるね♡」
私は絶頂した。
そして快楽に嬲られた脳は
霧の中に意識を手放していった。
────────
「あの~...ごめんなさい...」
「.....記憶はあるのか?」
「はい...しっかりと...」
「....ならよい。」
「雅さん...いやじゃなかった...?」
「リン。私はお前のことが好きだ。」
「へっ!? ほんとに!?/// じゃあ...り、両想い...ってこと?///」
「あぁ。両思いだ。」
「や、やったぁ!! ふへへ/// 雅さんと両想い…///」
「では、リンの初めてを頂くとしよう。」
「あえ?」
────────
初めての味は
まるで熟れたメロンのようで
実に美味であった。