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発見!日々ポケライフ ②

  さてさて今日も始まりました!ポケモンの生態をくまなく皆さんにご紹介するホウエンテレビの看板番組、発見!日々ポケライフ!。

  前回に引き続き、イーブイについて学んでいきましょう!

  今回は、捨てイーブイの実態について!

  すこし残酷かもしれないけど、子供のみんなも、パパやママと一緒にこれを見て共生とは何かを考えてみようね!

  さっそくだけどみんなは捨てイーブイって知ってるかな?

  捨てイーブイっていうのは、その名の通り捨てられたイーブイのことなんだ。

  イーブイだけじゃなくて、進化系も捨てイーブイと呼ばれるよ!

  イーブイはその特徴から不意に進化してしまうことも多いの!

  だから望んだ進化系にならなかった個体を捨てたり、酷使したりするトレーナーさんも多いんだ!

  悲しいね……!

  これからイーブイを好きな種類に進化させるために必要なことを、みんなで見ていこう!

  〈協力:イーブイ生態研究所/ルネシティ保健所〉

  ─────────‪───────────

  〜Aさんの事例〜

  『イーブイちゃん、これからカロス旅行だね!』

  「ぶいいぃ!!♡」

  Aさんはイーブイとカロス地方の迷いの森に行くそうです!

  『イーブイちゃんはここでかわいいリーフィアちゃんになるのよ!』

  「ぶい〜?」

  イーブイはリーフィアについてよくわかっていないみたいですね!

  仕組みは不明ですが、イーブイはここ、迷いの森にある繁茂した岩の周りで進化させるとリーフィアに進化するのだとか!

  Aさんはイーブイを抱えてエイセツシティに向かいます。

  ここで草むらからドラピオンが出現!

  大ピンチです!

  『イーブイちゃん!戦うわよ!』

  「ブイッ!」

  ドラピオンのかみつく!

  「ぶいぃぃ!!!」

  急所に当たった!

  腹を噛まれイーブイはどくどくと血を流しています。

  『っ!逃げるよイーブイちゃん!!』

  「ぶ……ぶぃ……っ!」

  何とか逃げ出した御一行は森の入口で腰を下ろし休憩します。

  『イーブイちゃん、怖い目に合わせちゃってごめんね。』

  『リーフィアに進化したらどくタイプの対策もしないとね。』

  「ぶぅ?きゅいっ!きゅい〜っ!♡」

  Aさんはここでモーモーミルクやモモンのみを用いてイーブイの傷を治したそうです。

  するとイーブイの体が青白く輝き…

  「ぶ〜ぶいぃ〜♪」

  『イーブイちゃん!!あなた…進化するのね……!!』

  『これで待望のリーフィアが……!』

  「ふぃ〜いっ♡!」

  『……は?』

  リーフィアになるかと思われたイーブイはなんとニンフィアに進化してしまったのです。

  「にふぃっ♡にふぃ〜い♡」

  ニンフィアはその触手でAさんの身体に触れます。

  しかし流れ込んできたのは憎悪、失望、落胆。マイナスの感情ばかり。

  「ふぃっ……ふぃあぁ……?」

  『あーー!!!!マジで無理マジで無理マジで無理っ!!!!最悪なんだけどっ!!!』

  『こんなになるなら優しくしなければよかった!!』

  「ふぃっ!?ふぃい!!!!にふぃいい、い゛い゛い゛!!」

  Aさんはその場でボールを踏みつけて破壊し、乱暴にニンフィアの身体を掴んで放り投げました。

  なかなかの怪力です!

  伊達にイーブイを抱っこしていただけありますね!

  『もうあんたはうちの子じゃないから。じゃあね。』

  『あーあ。ほんと最悪!!!またイーブイ捕まえないとじゃん!!』

  「ふぃ゛っ!!ふいぃ!!ぶぅぅいいいいいい!!!!!」

  ショックのあまりイーブイのような鳴き声に戻ってしまうニンフィア。しかしAさんの足の速度は緩まず、エイセツシティをぬけ、先程の草むらまで歩いていってしまいます。

  ボロボロのニンフィアもよたよたと後を追います。

  _なんで?どうして?私に優しくしてくれたのは嘘だったの?

  ねえ、捨てないでトレーナーさん!仲良くしましょ?私の可愛いリボンで包み込んであげるから____

  そう言うかのようなニンフィアの顔はとても悲壮感に満ちていますが、それはAさんのイライラをヒートアップさせました。

  『シャア゛ア゛ア゛ァ゛ッ!!!』

  先程のドラピオンでしょうか。草むらから飛び出しAさんに襲い掛かります。

  『うわっ、何_』

  よく見ると餌をろくに食べていないのかハサミは欠け、外骨格も朽ちかけています。

  ニンフィアはAさんと仲直りするチャンスとばかりにドラピオンに飛びかかります。

  が、しかし。Aさんの手がそれを阻みます。

  がっちりとニンフィアの胴体を掴んだAさんはドラピオンにニンフィアを差し出しました。

  『ほら、これ食いな。』

  「ふぃっ!?」

  「に゛ぃぃぃぃやぁ゛ぁ゛!!!!に゛ぃっ゛!!!に゛いぃ!!!!」

  ドラピオンの牙がニンフィアの後ろ足に突き刺さります。

  そのまま四足を全て平らげるとブチブチとダルマニンフィアから触手をちぎってハグハグと口に詰め込むドラピオン。

  『誰も取りやしないって、ゆっくり食えよ。』

  ドラピオンに暖かな眼差しを送るAさん。それはかつてニンフィアに向けられたものでした。

  「ふぃぃ……っ……」

  じわりと痛みとは別の理由で涙が滲みます。

  そのままAさんはニンフィアに向き直り口を開きます。

  『大体フェアリーのあんたがどくタイプにどう勝つのよ。ほんっと、そういう所が気に食わなかったのよ。馬鹿で、いつも私に迷惑かけて。鬱陶しいったらありゃしない!なつき進化だっけ?あんたはそう思ってたかもしれないけど、私はあんたのことが好きなんじゃなくて、リーフィアが好きだから育ててただけだから。』

  「ふぃ……ふぃい……」

  『リーフィアじゃないあんたにはもう用なんてないの。』

  ニンフィアは既に目から光を失い、腹を食いちぎられ、見るも無惨な姿へと変貌しています。

  それでもとAさんを見上げるニンフィアは、そのままAさんの冷たい眼差しを受けてショックで息を呑み、絶命しました。

  今ではAさんの相棒はすっかりドラピオンに代替わり。

  弱点がひとつしかない優秀な相棒と各地を旅行しているのだとか。

  Aさんはこう語ります。

  『やっぱり懐かせたくないなら傷を治すのも異常を治すのも薬を使った方がいいですね。それから、各地に連れ回しすぎたんだと思います。色んな食事も与えて。はい。なので、それを全部おなじポケフーズにしておくとか、イーブイ以外のポケモンも飼って、イーブイに構うのを減らすとかしないとダメだったかなって』

  イーブイを好きな姿に進化させるのは意外と大変なようです。

  ─────────‪───────────

  次はBさんの事例です!

  Bさんは過去にパルデア地方のブリッジタウンに住んでいたとの事。これは、その時の出来事です!

  〜Bさんの事例〜

  「ぶい〜っ!」

  『ははは、こらイーブイ、外は寒いからお前はお留守番だぞ』

  暖かい、暖炉の着いたリビングで放し飼いにされているイーブイ。このイーブイはBさんと進化先を決めている途中でした。

  「ぶいっ!」

  『おっ!お前はかみなりのいしが気になるか!そうだな…サンダースなんてのもアリだな!』

  『ブースターもモコモコで可愛いぞ!』

  「ぶい?」

  Bさんも寒冷地在住な為、イチオシはブースターでしたが、

  基本はイーブイに選ばせる気だったようです。

  しかし進化先選びに夢中なBさんとは異なり、

  イーブイはいつも外に出たがっていたようです。

  Bさんは寒いし積雪が深く危ないのでそれを禁じていたそうです。やんちゃ盛りなイーブイですから仕方がないでしょう。

  イーブイはそれをよしとしません。

  ある日、Bさんに黙って小窓から家を飛び出してしまいました。

  「ぶいぃぃぃ……!!」

  外は思ったよりも寒く、イーブイはすぐに凍えてしまいましたが。目の前に降り積ったふかふかできらきらの雪に興味津々、

  飛び込んだり舞い上がらせたりして遊びました。

  「こんなに楽しいのに内緒にしておくなんてズルい!」

  そう思う程でした。

  しかし遊んでいたイーブイに異変が起こります。

  「ぶい!!?ぶいいい!!ぶいっ!ぶぃ!!(何で!?進化の石に触ってないのに!なんで足が青くなってるの!?)」

  動揺している間にも着々と進化は進んでいきます。

  足はスラリと伸び、青いもみあげが生え、ツンとした顔立ちのグレイシアに変わっていきました。

  Bさんが、いちばん微妙な反応をしていたグレイシアに。

  「ぐれぃ!!!ぐぅ!!!ぐ…ぐしゃああああっ!!!(何で!?戻れ!戻れよぅ!!!)」

  足を地面に擦り付けて色を落とそうとしますが、もうどうにもなりません。

  ナッペ山に野生のグレイシアがいるということは、自然を生きる中でイーブイからグレイシアに進化することがあるということ。

  イーブイは雪の中で遊ぶうちに雪に適応してしまったのです。

  大はしゃぎしていたのならなおさら。

  レベルが上がってしまったのです。

  グレイシアはとうとう諦め、Bさんの家へ戻ります。

  ガリガリガリ……ドアを爪で引っ掻くとBさんが慌てて出てきます。

  イーブイは一心不乱で二重になっている玄関に入り込みます。

  『イーブィ……って…グレイシア!?なんだよお前!イーブイじゃないじゃんか!!寒いから出てけよ!』

  「ぐ…ぐれ……」

  グレイシアはおずおずとしっぽの飾りを見せます。

  Bさんが手作りで贈ってくれたリボンです。

  『お前…イーブイなのか……?』

  「ぐぅ……」

  『進化しちゃったの……?』

  「ぐれ……」

  Bさんは涙をこらえていました。

  『ふたりで相談して決めようって言ったのに…5年も1緒に過ごしてきたのに…外に出るなって約束も裏切って……』

  Bさんは俯いて泣いてしまいました。

  「ぐれい!!!ぐぅ!!ぐぅ!!」

  ようやくグレイシアも自分がしてしまったことに気が付きました。一生懸命に弁明しようとしています。

  『もう…いいよ。』

  そう言ってBさんはボールにグレイシアを戻しました。

  グレイシアは許された、と思いました。

  しかしそれは大きな間違いでした。

  さらに5年後、Bさんは15歳になりました。

  傍らには、まひるのすがたのルガルガンと、ヒノヤコマがいます。

  イーブイが進化したショックから立ち直れずにいたBさんに、お父さんがプレゼントしてくれたポケモンです。

  イワンコは3種類の進化系がありますが、とてもお利口で

  順調にレベルアップ、イワンコとBさんの2人が望んだ姿へと進化したのです。もう1匹は自分で捕まえたヤヤコマを大切に育てた個体です。

  暖かい羽毛で擦り寄ってくれるヒノヤコマに、素直で賢いルガルガンという手持ちを得て幸せそうなBさん。

  テーブルシティの学校で寮生活をしていて、久しぶりの帰宅なんだとか。

  Bさんの自室には埃をかぶったプレミアボールが置いてあります。グレイシアのものです。

  あまりにも冷えるので長らくボールから出されず、そのまま忘れられ、老いることも飢えることもないボールの中で放置され続けています。

  部屋にはルガルガンとじゃれ合うBさんの声が響きます。

  「ぐれい!!ぐしゃあああ!!ぐうぅぅ!!!!」

  ボールの中から僕を忘れないで!ごめんなさい!ごめんなさい!!と叫び、ボールの中を無駄に引っ掻くグレイシアのことなんて、誰も覚えていないようですね!

  イーブイは何がきっかけで進化してしまうか分かりませんから、

  進化させる環境が整うまではかわらずのいしを持たせるか、経験値を入れないようにしましょう!

  余談ですが、エーフィやブラッキーに進化させる時のミス、

  いわゆる進化事故は今も昔も後を絶ちません。

  フェアリー技を忘れさせずに進化させるとニンフィアになってしまい、これにより捨てニンフィアが社会問題になったりしたこともありましたね。

  それらを抑制するためにも現在はタマゴから進化系が産まれてくるようにする研究が進められていますよ!

  ─────────‪───────────

  それから、もうひとつ注意しなければいけないことがあります!

  イーブイを進化させずにいることの危険さ、があることをみなさんはご存知でしょうか?

  いつまでもかわいいイーブイのままでいて欲しい!そう思う人も少なくは無いと思いますが、そこでとある事例を紹介させて頂こうと思います!

  〜Cさんの事例〜

  『ずーっとイーブイのままでいてくれるよね?イーブイちゃん!』

  「ぶいい!!♡」

  幼いCさんとイーブイは互いに抱きしめあい、とても仲睦まじそうです!きちんとかわらずのいしを持たせていますね!

  家族の誰かがポケモントレーナーなのでしょうか?

  寝る時もご飯の時もずっと一緒で、まるで姉妹のような2人。

  ですが月日が流れるにつれ、イーブイに異変が起こります。

  『イーブイちゃん!ご飯あっためてあげるね!』

  「ぶい!」

  Cさんは電子レンジのスタートボタンを押しました。

  「ぶ……ぶい〜っ……ぶっ!ぶげえええええええええええ!!!」

  するとイーブイはシンクの中に吐き戻してしまったのです。

  これだけではありません。

  夏場は冷房を付ければ四肢の末端が水色に変色し、

  雷が降ればパチパチと静電気を帯び、

  暖房がつく季節になると、急上昇した己の体温を下げるためなのか舌を出して苦しそうに呼吸しています。

  イーブイは遺伝子が不安定です。

  それは進化すれば安定し、寒冷地にも砂漠地帯にも、湿地にも連れていくことができます。

  しかしイーブイは違います。場合によっては雪の中で遊ばせれば進化し、プールに入れれば進化し、時には夜に散歩に連れていくだけで進化してしまうこともあります。

  雷がなっただけで進化してしまった個体もいるのだとか。

  それは歳を経る事に深刻になっていきます。

  身体が進化を必要としているのです。

  不安定な遺伝子を保持し続けるのにはとてつもない負荷がかかります。

  産まれて1、2年のイーブイなら石が必要ですが、5年6年と進む事にイーブイは目に見えてやつれます。

  Cさんのイーブイも毛は抜けて禿げ上がり、もう体を起こすこともできなくなりました。

  『イーブイちゃん…どうしちゃったの…?』

  しかしそんなイーブイの未進化の重大さを知らないトレーナーも多く存在します。

  Cさんはイーブイの食道にチューブを差し込み餌を与え、

  意味もなく栄養剤を注射し続けました。

  Cさんが電子レンジでケーキを焼いている時のことです。

  イーブイは「ぶいぃ……!!」と悲鳴を上げ、

  そしてついに息絶えました。

  8歳でした。

  通常のイーブイは進化させずにいると6年くらいで死んでしまいますが、トレーナーの涙ぐましい看病のおかげです。

  しかしイーブイにとっては地獄だったのでしょう。

  死体となったイーブイは動かずに餌だけを与えられた結果ぶくぶくに太り、毛は抜け、下肢の骨はスカスカになっていました。

  排泄もまともにできなかったのか、尿が水たまりを作っており、吐瀉物も広がっています。

  Cさんは涙を流しながらイーブイを埋葬しました。

  このように、イーブイを進化させずにいるとイーブイにも負担ですし、世話も大変になるのです。

  現在はイーブイのまま育てられるよう遺伝子を組み替えたイーブイの作成や、進化をさせる前提で飼育することを喚起するポスターなどが掲示されるなど、社会も変容しています。

  そんなイーブイ、捨てられることも多いです。

  3年ほど前に流行ったイーブイブームはご存知ですよね?

  とあるインフルエンサーがイーブイを飼って遊ぶ動画を投稿したことがきっかけのこのブーム。

  タマゴから育てた赤ちゃんイーブイを飼うことが流行りましたね。

  そうして育てられた可愛い赤ちゃんイーブイは段々と成体に近付いて行きます。

  食費も設備費もバカになりませんし、構ってやる時間が無いと不機嫌でさらに可愛くなくなります。

  そうすると人々はどうするか。そう、ダンボール箱に入れたり、保健所の前に置いて言ったりするのです。

  つまり、捨ててしまうのです。

  飼育施設で延々と交尾をさせられ、タマゴを奪い取られるイーブイ達のポスターが街中に貼られ始めました。愛護団体の取り組みです。段々とそうした訴えによってブームは忘れ去られていきましたが、大概の捨てイーブイは野生として生きていくことになりました。

  様々な要因で進化してしまうイーブイですから、イーブイを含む進化系達がまとまってむれを作っているのだと言われています。

  実際に、3ヶ月前に行われた駆除活動ではイーブイに加え、グレイシア、シャワーズ、リーフィアが確認できたとか。

  彼らは自然の中で食事になるものを狩りに行くだけでなく、

  街にも出没します。

  そしてタチの悪いことに相手によって態度を変えるのです。

  「ぶい〜っ♡いぶぶいぶぃ〜っ♡」

  「りふぃっ♡りぃぃ〜♡♡」

  『わぁ!イーブイとリーフィアだ!かわいい〜!でも餌あげちゃダメなんだよね…ゴメンね?』

  女子供のように媚びれば餌を分けてくれる相手には媚び、

  失敗したらワザを使って攻撃してくることもあるのだとか!

  「ぶ、ぶぃ……」

  「りぃ……っ……」

  『びっくりした!も〜保健所保健所…っと……』

  2匹が仕掛けた女性はトレーナーだったようです。

  保健所と聞き震え上がりますが、ハッサムの鋭いバレットパンチが急所に決まっているので動けません。

  陰で見ていた仲間たちは2匹を置いて逃げるようにその場を立ち去りました。

  もうひとつのパターンは弱そうなトレーナーに襲いかかる、ですが、成功率は高くはありません。

  上手く行けばきのみやフエンせんべいなんかを強奪できますが、

  トレーナー自体が鍛えていて、格闘技でボコボコにされたり、

  害ポケ用のスプレーを持っていて弱らされた後に低レベルのポケモンのワザでひんしにまでじわじわと持っていかれたり、

  散々な目に遭うことが多いです。

  なのでもっぱら最近はゴミ捨て場や落ちている残飯などを漁っているようですよ!

  みなさんもゴミ袋は玄関に置いたり、ねばねばネットを被せておいたりすると、ゴミを荒らされずに済んで楽かもしれませんね!

  「いぶぅ!!いぶっ、い……ぶいいいいいいい!!!!」

  ここに、ねばねばネットに引っかかってしまったイーブイがいます。いつもの穴場スポットなのか、しめしめといった顔でゴミ袋をぶち破ろうとしたのですが、首元の毛と前足がネットにくっつき離れられません。

  無駄に叫ぶのでゴミ袋を置いていた家の人が出てきてしまいました。

  『てめぇか!!!毎日毎日俺ん家のゴミ漁りやがってんのは!!』

  出てきたのはいかにも短気そうな物凄く体格の良い男でした。

  イーブイを無理やりネットから剥がし、

  押さえつけて、イーブイの腹に向かって思いっきり膝を打ち込みました。

  「いぶぅ!!!!おげっ……!!!」

  ほとんど何も食べられていないので胃液が出るだけで終わってしまうのがなんとも気になるところ。

  蹴る、殴る、叩き付ける、踏みつける、投げる。

  「ぶげっ!ぶっ!!!ぐぎぃっ!!!」

  引っ張る、引っ張る、引っ張る、ナイフをあてがう……ちぎれる___

  「ぶぃひィィィィィ!!!!!」

  男はイーブイのかわいいお耳を束ねて掴み、

  ふたつ同時にナイフで切り取ってしまいました!

  耳だけを掴んでいたのでイーブイの体はそのままコンクリートに落下しました。

  切り口からどくどくと血が溢れてじんじん痛みます。

  「ひーーーーーッ……ヒィーー…ッ……」

  耳が取れてしまってはバランスも取れませんし、群れの中でも生きていけません。

  ころして____

  そう乞うように見上げるイーブイですが、さらにこの後酷い目にあいます!

  ─────────‪───────────

  先程の男の家の前には鉄製の柱が立てられています。

  そうですね…バドミントンやバレーボールのポールをイメージしてくださると分かりやすいです。

  その柱の真ん中に、イーブイは居ました。

  耳もしっぽも無い惨めな姿で、有刺鉄線でぐるぐる巻きにされ、括り付けられています。

  他の捨てイーブイ、もといそこから繁殖した野良ブイズへの見せしめと、ほかの市民への注意喚起が目的です。

  棘が刺さり、ボロボロの体からボタボタと血がたれます。

  首には看板がかけられていますね!

  『野生のイーブイ注意!見つけたら絶対にエサを与えないでください! 駆除は××シティ環境衛生課まで→040-#*☆□_』

  垂れた血の匂いに誘われてオオスバメがやってきて、

  イーブイをつついて行ったり、グラエナが体に齧り付いてきたりしています。

  当のイーブイは死んだ目でひたすらこの責め苦を耐えるのです。

  後ろ足が噛みちぎられようと、横腹を目の前で食われようともう何もできることはありません。

  「ヒッ…ぶいぃ……」

  「ぶぅ……ぶすたっ!!」

  同族たちはイーブイをなにかおぞましいものを見るような目で眺め、足早に走り去っていきます。

  「ちゃも!ちゃも〜!!」

  アチャモを連れたトレーナーが通りかかります。

  『ほらほらあんなもの見ないの、今日はお肉にしようね』

  「ちゃーも!!」

  その幸せそうな2人はイーブイにはどんな風に見えているのでしょうか?もしかしたらもう見えていないかもしれませんね。

  イーブイも元は飼ポケだったのかもしれません。

  もしかしたら群れに家族もいるのかもしれません。

  それでも人の生活を荒らせばこうなるのです。

  イーブイを野にはなった我々も悪いですが、森の中で慎ましく暮らしているジグザグマのコロニーや、トロピウスもいるのです。

  何が彼らとイーブイを隔てているのでしょうか。

  飼われていたイーブイが放たれた当初の数よりも明らかに多い頭数。何も考えずに繁殖すれば森のキャパシティを超え、疎まれることは明らかです。

  「ぶいっ!ぶいっ!」

  「きゅうぅ〜?」

  今日も人知れず…と言うには目立ちすぎていますが、街のはずれで暮らしているイーブイ達。

  「サンッ!!!サンッ!!」

  「え゛ふぃぃぃいいいい゛!!!♡」

  後先のことも考えずに交尾を繰り返す個体もいれば、

  「きゅうぃ!!!ぶきゅうううう!!!」

  「きゅああああああ!!!!」

  森に住むダーテングさんの怒りを買って惨たらしく殺される仔イーブイたち、

  『てめぇら待ちやがれ!!』

  「しゃわ゛っ!!!しゃわぁ゛ッ!!!」

  「ふぃいいい゛!!」

  長いしっぽやリボンが仇となり、泥棒した後に逃げきれず人に懲らしめられる個体など、沢山のイーブイが生まれては消えていきます。

  「ぶ、ぶらぁっ……!!」

  時にはタマゴを守りながら狩りをするお父さんがタマゴを落とし、そのまま車のタイヤの下敷きにしてしまうことも……!!

  かわいいイーブイと触れ合っちゃダメなの?

  と思った皆さん、大丈夫です!

  しっかり調教されたイーブイの進化系が給仕をして、こちらに媚びてきてくれるイーブイカフェや、あと数日で殺処分されていまうブイズ達が命懸けで全力の媚びをしてくれる保健所などがあります!

  イーブイカフェはメス限定で、歩合制なので、みんな真剣です。

  給料の代わりに木の実が与えられ、それで地下にある住居に監禁されている家族を養うのでみんな必死です。

  散々媚びさせた後にキャンセルして冷やかすのが私のマイブームですが、良い子はちゃんと買ってあげてくださいね!

  ちなみにチップを出すと言えばお触りもさせてくれるとか…?

  人気で給料も貰えるので最近付け上がっている色違いニンフィアちゃんを指名して、生意気にも断って来たのを店長さんにクレームとして伝え、そのまま給料を減量され顔を真っ青にするニンフィアちゃんの姿は最近堪能しましたが、なかなか楽しかったですよ!

  ガリガリの子はやっぱり仕事ぶりも悪く、きちんと食べられていないので見て分かります。

  そしてやっぱり、ちょっぴり愛想が悪かったりお馬鹿だったりするのです。

  そういう子は養う家族もいるのに稼げない焦燥感に駆られているので、ちょっとお金を出すと言えば簡単に身体を差し出してきてくれます!

  前回行った時は売れない、反抗的な進化したてロリグレイシアちゃんをお金で丸め込み、下のひんやりとしたキツキツのお口に私の肉棒をずぽずぽして可愛がってあげましたよ!

  ……おっと!地上波でこんなこと言って失礼しました!

  流石に挿入されるとは思わなかったらしく嫌そうでしたよ!

  ちなみに彼ともまだした事がなく私が初めてだったみたいで笑

  泣いて喜んでましたよ笑

  喜びすぎて下半身がガクガクで、まともに注文も給仕も出来ないので、罰金として私が払った分のお金も店長にむしり取られてました!頑張れ!グレイシアちゃん!

  ちなみに蹴飛ばしは2000円で出来ます。

  1暴力につきお金がかかりますのでご注意を!

  蹴られて喜ぶニンフィアやリーフィア、エーフィが見られます!

  保健所もそれはもう死にたくない一心で尻をこちらに向け尻尾をふりふりするイーブイや、色仕掛けをしている(つもり)のニンフィア、絶体絶命のタイミングなのに何も知らないオスに犯されるメスなどが見られます!

  よくある媚びた「ぶいぶい」などという鳴き声も、

  自分がこのままだと死ぬとわかっているだけに必死に聞こえます!

  ですが必死すぎて興奮しないところもあるので人次第だと思いますね〜。

  ちなみに、今度野良イーブイの一斉駆除が実施予定です。

  期間中は××広場や××カンパニー周辺には立ち寄らないようお願いします!

  ─────────‪───────────

  途中残酷なお話やイーブイのイメージに反する卑怯な一面も見え隠れしてしまったのですが、イーブイのことはよく分かりましたか?

  ちゃんと手懐ければかわいい生き物ですが、そのままではどうしようもなく畜生共で、野生下なら害獣のイーブイたち。

  みんなも正しい知識で接してあげましょう!

  今日の発見!日々ポケライフはここまで!

  次回は『頑張る!はたらくぺリッパーさんの職業訓練』を

  放送します!

  まったね〜!!

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