ウリセンで待ち合わせのホテルに行ったら、待っていたのは養父の虎獣人でした

  ☆

  「ええと……。502号室か。この部屋だな」

  今は夜の九時。

  俺はスマホでもう一度ホテルの部屋番号を確認すると、気持ちを落ち着かせるように髪を撫でつけた。

  やっぱりこの瞬間はいつも緊張してしまう。

  今日は新規のお客さんらしい。

  ……朝までって話だから、しっかり稼がないと。

  俺、寅元祐樹は高校に通う合間を縫ってバイトがわりにウリセンで小遣い稼ぎをしている。

  今日はたまたま養父が出張で帰ってこないから、こんな遅くに仕事を入れることができたのだ。

  ……よし。

  バイトとは言えども、これは大事なお仕事だ。

  知らない人とエッチをするのは正直苦痛だけど、これも将来のためだから。

  ……頑張ってお金貯めないと。

  気合を入れて笑顔を作ると、トントンとドアをノックした。

  「初めまして。ユウです」

  「はいはい」

  がちゃりと扉を開けてくれたのは、大柄で恰幅のいい中年の虎獣人。

  「おお、待っとったで……」

  「あっ」

  2人の間に沈黙が広がる。

  ……父さん。

  そこにいるのは、俺の養父だった。

  ☆

  中学の時に両親が事故で亡くなった後、身寄りのない俺は父親の友人である虎獣人、寅元五郎さんに引き取られた。

  そうしなければ、今頃俺は施設に入れられていただろう。

  五郎さんは俺を何不自由することなく生活させてくれた。

  きっと、獣人が生活習慣や種族も違うヒトの子供を引き取るというのも大変だったと思う。

  そのことには本当に感謝しているし、父さんを俺は誰よりも尊敬していた。

  ヒトとは違う獣人の大きなガタイ。

  腕も腹も尻もデカい固太りの体型をしていて、雄臭い匂いをいつもぷんぷんさせている。

  部屋の中ではパンツいっちょで歩き回り、ガハガハと笑う豪快な親父。

  俺はどちらかと言うと筋肉質だが細身で顔もおとなしいし、男らしい父さんの姿に憧れを抱いていた。

  そんな父さんはいつも優しく陽気に俺を見守ってくれた。

  両親を亡くしてふさぎ込んだ時期も、反抗期で暴れた時も、いつだって見捨てなかった。

  もっとも、俺が殴りかかったところで、父さんのガタイに毛ほどもダメージを与えることなんて出来なかったが。

  血も繋がっていないのに、どうしてここまでしてくれるのか不思議なほどだった。

  すごくうれしかったし、今だって感謝している。

  でも、いつもまでもお世話になるわけにはいかない。

  引き取ってもらえたとは言え……俺と父さんとは他人なんだから。

  ……少しでも早く独立しないと。

  高校に上がった頃から、俺はそればかりを考えていた。

  尊敬している父さんにこれ以上迷惑をかけたくなかったから。

  だから、高校生のうちからウリセンでお金を貯めて、卒業したら1人で生きていこうと思っていたのだ。

  僕は別にゲイでも何でもない。

  だけど、何の取柄もない高校生がしっかり稼ごうと思えば、これが一番手っ取り早いのだ。

  ちゃんとゴムをしてもらえば病気をもらう心配だってないし。

  このままいけば、卒業までに目標金額を貯められると思ったのに。

  「祐樹。お前、何をしとるんや……」

  今まで聞いたことがないような険しい声と同時に伸ばされた手は、有無を言わさず俺の体を部屋に引きずり込んだ。

  ★

  ……なんでこんなところに。

  仕事が予定より早く終わり、最近溜まる一方だった性欲を発散させようとウリセンに手を出してみたら……。

  ホテルに訪ねてきたのは、わしの養子やった。

  「……」

  自分のことを棚に上げて、わしは祐樹を睨みつけた。

  こいつは高校からの親友である浩二の忘れ形見や。

  浩二と嫁が事故で亡くなって、息子の引き取り手が誰もいないと聞いた時、憤慨したわしが引き取ってもう5年になる。

  きっちりと雄として育てたつもりやったのに。

  ……こんな体を売るような仕事をしとったんか。

  目の前で俯いとる祐樹は、まるで若いころの浩二に瓜二つやった。

  気が付けば、わしが親友やから手を出したらあかんと我慢していた浩二そっくりに育っていたのだ。

  ごくり。

  思わずわしは唾を呑み込んでしまう。

  元々、わしは男好きや。

  40過ぎて独り身なのも、女になんか興味がないから。

  もう亡くなった昔からの親友に未だに懸想してるってのもある。

  だが、祐樹に対してはそんな劣情の目で見るなんて、もちろんしたことはなかった。

  こいつは親友とわしの息子なんやから。

  だが……。

  

  ……これはお仕置きなんや。

  わしは知らず知らずのうちに、自分の言い聞かせていた。

  こんな悪いことしとったら、いつかひどい目に遭うという事を教えてやらなあかん。

  ……これは親の仕事なんや。

  ☆

  「あの……」

  顔をあげた俺は、自分の表情が固まるのがわかった。

  目の前の虎獣人が一度も見せたことがないような卑猥な笑みを浮かべていたのだ。

  俺の体を買う男たちと同じような笑みを。

  「父さん……」

  「お前、父さんに黙って、いつもこんなことしてたんか」

  「……それは」

  「別に小遣いには不自由させてないはずや」

  「……」

  「男のくせに、雌にされんのがそんなにええんか?」

  「違う! ……そうじゃ、ないけど」

  「じゃあ、なんでや?」

  「……」

  理由は言えなかった。

  あれだけ大事にしてくれている父さんを裏切って、1人で生きていきたいなんてそんなことこの場で言えなかったから。

  「ふん。……じゃあわしが、お前の体を調べたる。ほんまに雌の体になってないかをな」

  「あっ」

  父さんは俺の体を掴むと、ベッドの上に押し倒す。

  まるで人形でも持ち上げるように軽々と。

  「や、やめてよ!」

  俺は体をばたつかせたが、体格の違う虎獣人にとっては何の抵抗にもならなかった。

  ……怖い。

  俺がいつも相手にしていたのはヒトばかり。

  体格の違う獣人は体を壊されそうでいつもNGにしていたのだ。

  それに雄の獣人は、セックスの時に強い媚薬効果のあるフェロモンを出すと聞いたことがある。中毒性があるから、虜にされてしまうらしいのだ。

  セックスをするのが目的ではなく、お金を稼ぐのが目的の俺にとって、そんなことになったら意味がない。

  だからなおさら、獣人とのセックスは避けてきていたのに。

  それなのに……。

  「父さん、駄目だから……」

  俺が涙目で見上げるその顔は、いつもの穏やかな父さんの顔ではなく、ケダモノの顔になっていた。

  目は血走り、鼻息は荒い。

  ……こんなの俺の知ってる父さんじゃない。

  びりっ!

  「ひぃっ!」

  まるで紙切れのように、父さんは俺の服を引きちぎる。

  虎獣人の目の前に、俺の裸がさらけ出された。

  「と、父さん、見ないで!」

  「なんや、これは……」

  黄色い体毛に覆われた指先が、俺の皮膚を撫でる。

  「なんでこんなところにキスマークがついてるんや!」

  「それは……」

  胸元についた真っ赤な吸い痕。

  それは昨日抱かれた客に無理やりつけられた痕だった。

  「どうせわしみたいなおっさんにつけられたんやろう。雄のくせに悪い遊びを覚えやがって……」

  尊敬している父さんが、見知らぬ男のような顔でキスマークをべろりと舐める。

  「ああっ!」

  その濡れた感触に、俺は思わず呻いた。

  震えるほど気持ちよかったのだ。

  ……なんで。

  フェロモンだ。

  父さんの体が、嗅いだことのないほどに甘い匂いを放っている。

  俺を雌に変えるために。

  ……俺は息子なのに。

  その事実に気づいているのかいないのか、父さんは血走った目のまま俺を睨みつける。

  「この淫乱な体を弄ばれるのがそんなに嬉しかったんか」

  「……そんなこと」

  「雄の子種が欲しいから、ウリセンなんかしとるんやろ」

  「違う!」

  「ああ? おっさんの粘っこい子種やったらなんでもええんか?」

  「父さん、話を聞いて!」

  俺の切実な叫びに虎獣人は反応を示さない。

  「この雌壺でどれだけ雄種を搾り取ったんや?」

  ぐじゅりっ!

  「ひぃっ♡!」

  無骨な太い指を無理やり突っ込まれたはずなのに。

  いつの間にか濡れていた俺の穴は、それをたやすく受け入れてしまったのだ。

  ぐちゅん、ぐちゅん。

  「んんっ♡! ……やめてぇっ♡!」

  「なんでやめなあかんのや。こんなに嬉しそうに肉穴は吸い付いてきとるのに。ほれ、掻き回されて喜んどるやないか」

  じろり、と父さんは俺を見る。

  「気持ちええんやろうが」

  「……」

  確かに気持ちよかった。

  でも、こんなことしちゃだめだ。

  俺たちは親子なんだから。

  俺の無言の訴えを、父さんはわかってはくれない。

  「くそ、この雌が!」

  もう我慢できないとでもいうように、荒々しく服を脱ぎ去る虎獣人。

  そこには俺の見たことのない、父さんのいきり勃った逸物が、先っぽからだらだらと涙をこぼしながら俺を睨みつけていた。

  「そんなの……」

  入るわけない。

  まるでタケノコが股間についているようにすら見える巨大なそれは、異様なほどに太短く見えた。

  いや、短いわけではない。きっと20センチはあるはずだ。

  だが、太さが異常にあるから、短く見えているだけなのだ。

  勃起しているが、円錐状の亀頭は先っぽまで皮で覆われて皮の端から汁が零れている。

  フェロモンの甘い匂いと共に、濃厚の雄の匂いが俺の鼻に届く。

  ガツンと頭を殴られたような衝撃が俺の頭を襲う。

  その匂いを嗅ぐだけで、目の前の雄に従いたくなってしまうのだ。

  その逸物を舐めしゃぶりたい。

  そして、俺の中に入れて欲しい。

  ……駄目だ。

  自分がフェロモンに毒されているのがわかる。

  体は欲しくてたまらないと疼くが、俺はその気持ちを必死に抑える。

  ……この人は俺の父さんなんだ。

  「お願いだから……」

  俺はすがるような目で、父さんを見上げる。

  だが……。

  「よその雄に喰わせるぐらいやったら……父さんが味見したる」

  その目は、ケダモノのままだった。

  「そんなっ、やめてぇぇぇっ!」

  俺の悲痛な叫びもむなしく、ぴちゃり、とケツに押し付けられるいきり勃った逸物。

  しばらく尻を探るように動いていた肉厚な先端の皮がついに、ぶちゅり、と口づけるように穴の入り口に触れる。

  ……入れられちゃう。

  俺は泣きながら覆いかぶさる大きな体を押し返そうとしたが、そんなものに動じるほど目の前の虎獣人の体は華奢ではない。

  それどころか、その抵抗は火に油を注いだだけだった。

  「よそのおっさんはよくて、わしはあかんと言うんか? お前はわしの息子なんやぞ! わしの言うことを聞いとったらええんじゃ!」

  どちゅんっ!

  「いあああああああっ♡♡!!」

  めりめりめり。

  杭打ちのような勢いで、父さんの逸物が俺の体にめり込んでくる。

  フェロモンで敏感になった身体は、その感触を快感とともに俺の脳へと伝えていく。

  

  じゅるんっ、じゅるっ、じゅるっ。

  僕の肉穴でそのだるだるの皮が剥かれ、中から現れた熱くて硬い亀頭が、俺の肉壺と直接触れ合うのだ。

  「ああ♡……」

  悔しいけど、気持ちよかった。

  こんなの、他の客と寝た時には感じたことすらなかった。

  セックスなんてただの苦痛でしかなかったのに、父さんのもたらす刺激は、悶えてしまいそうになるほどの気持ちよさだったのだ。

  「おお、気持ちええぞ、祐樹。お前のおまんこ、肉襞をくねらせて喜んどるやないか」

  その言葉に、俺は我に返る。

  「父さん、やめて……やめてください」

  「なんでや。 お前も気持ちええんやろうが。わしに突っ込まれただけで、白いの漏らしとるやないか」

  言われる通り、俺は気づかないうちに射精までしてしまっていた。

  「お前がこないにモロ感やとは知らんかった。そないに交尾好きの雌に成り下がってたとはなぁ。お仕置きしたらんとあかんな。……そうや。よその男に抱かれても感じんようにしたったら、知らんおっさんと寝ようとは思わんやろ」

  覚悟せえよ、と呟くと、父さんはゆっくりと腰を振り始めた。

  「ひぃあああああああああああああっ♡♡!!」

  ……なんで。

  くちゅん、じゅちゅ、じゅちゅ、くちゅん、くちゅん。くちゅり、こちゅん、こりこり、くちゅん、じゅちゅっじゅちゅっ。

  その動きは他の客とは全然違った。

  自分の快楽を貪るための動きではなく、俺をほだすためだけの、優しい腰の動き。

  自分がオナホールになっただけのようなセックスしか経験したことがなかった俺にとって、父さんのその動きは未知の快感だった。

  

  「ほれ、ここが気持ちええんやろ。なあ、この肉襞をこそげとるように動かすと……おうおう、体が震えてるやないか。祐樹の体を一番知っとるのはわしなんやからな。このコリコリしたところはどうしてほしい?ぐりぐりしたろうか、それとも優しく擦ったろうか?……なんや、荒っぽいのが好きみたいやなぁ。ほな、押しつぶしたるからなぁ」

  ぐじゅるっ、じゅりじゅりじゅりじゅりっ、ぶっちゅうっ、ごつんっ!

  「んぎぃぃぃぃぃぃぃっ♡♡♡!!~だめぇぇぇっ♡♡!!~そんなことされたら……でちゃうぅぅぅぅうっ♡♡!!」

  「おう、出せ出せ。なんぼでも出したらええ。いっぱい気持ちよくなったらええんやぞ」

  「ひぎぃぃぃぃっっ♡♡!!!」

  初めは探るような動きだった逸物が、気が付けば根元まで埋まっていた。

  その巨大な肉塊を俺の体は受け入れてしまっていたのだ。

  くちゅん、くちゅん、くちゅん、くちゅん。

  それでも、あくまで優しい動きのそれは、完全に俺の心を落とすためだけに抜き差しされているのだ。

  それが、俺にとっては恐怖だった。

  こんなに優しくされたら。

  ……好きになっちゃう。

  怖かったのだ。

  ……父さんのことを好きになっちゃう。

  この人は俺の父親なのに。

  俺を育ててくれた、尊敬するあこがれの人なのに。

  「こわいこわいこわいぃぃぃぃっ♡♡!!」

  「なんにも怖がらんでもええやないか」

  虎獣人は悪魔のような笑みを浮かべて俺を見下ろす。

  「気持ちええんやろ。父さんに身を任せといたらええんや。ちゃんと天国に連れて行ったる。頭おかしくなるぐらい気持ちよくなって、父さんがおらんかったら生きていかれへんぐらいに依存させたるからな」

  「やだ、やだぁっ♡♡!」

  「まるで駄々っ子やなぁ。わがままばっかり言うてたらあかんで。……そうや、もっと気持ちよくしたる。余計なこと考えられへんほど気持ちよくなったら、祐樹も素直なええ子になれると思うで」

  そう言うと、虎獣人はその太い指先で、ざらついた舌先で、俺の体をまさぐり始めた。

  フェロモンでとろけた体に、その指先と舌は極悪な快感を追加するのだ。

  「んぎぃぃぃぃぃぃぃっ♡♡♡」

  強弱をつけながらくちゅくちゅと耳たぶを甘噛みすると、ゆっくりと舌先を耳の穴に潜り込ませ掻き回す。それは雌穴を触られているのと同じぐらいに気持ちよかった。

  くちゅ、くちゅと耳を嬲られる音が、脳まで届く。

  体を震わせることしか出来ない俺の肌を、黄色い指先は丹念に這い回る。柔らかい指の腹は、優しく乳首を嬲るのだ。

  その間も腰の動きは止まらない。

  あくまでソフトに、俺を堕とすためだけの力加減で。

  ずるずるずるずるずるっ、ぬちゅんっぬちゅん、こりこりこりこり、じゅちゅじゅちゅじゅちゅじゅちゅ、くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、どちゅんっ、どちゅどちゅどちゅ、じゅりゅんっ!

  「お、おがじぐなっじゃうぅぅぅぅぅっ♡♡!!」

  「ええんやで。おかしくなっても。わしはいつまでも祐樹を気持ちよくしたるからな。全部忘れて快感に溺れたらええんや。祐樹は父さんのものなんや」

  

  こりっ、こりっ、こりっ、こりっ、じゅちゅじゅちゅじゅちゅじゅちゅ、ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅん、ずるずるずるずるずるずるっ、じゅりゅりっ、じゅるり、じゅるり、じゅるり。

  「わしの言う通りに従ってたら祐樹は幸せになれるんや。父さんは祐樹のことが大好きやで。祐樹はどうや? わしのこと好きか?」

  快楽に狂わされた俺にはもう、選択肢は残されていなかった。

  ……もう、何も考えられない。

  「……好きぃ。俺、父さんのこと好きぃ♡♡」

  俺の中に、すでに理性は残っていないかった。

  残されているのは、快楽を求める本能だけ。

  「そうかそうか。一生大事にしたるからな。……なあ、父さんの種つけてええか?粘っこくて濃い父さんの種を祐樹のおまんこにたっぷり中出ししてもええか?」

  「中出し……」

  「わしの種で胎の中いっぱいになったら、気持ちええでぇ」

  「欲しい……です。父さんの子種、ください♡」

  「よしよし。よう言うた、よう言うた。ほな、たっぷり種付けたるからな」

  ごりっ、ごりっ、ごりっ、ごりっ、がつんっ、ずごんっ、がつんっ、がつんっ、がつんっ、がつんっ、がつんっ、ばちゅっ、ばちゅっ、がつんっ、がつんっ、がちゅんっ、どちゅんっ、ごりっ、ごりっ、ごりっ、ごりっ、がつんっ、がつんっ、がつんっ、がつんっ、がつんっ、がつんっ、ばちゅっ、ばちゅっ、ごつっごつっごつっ、どちゅっ、がちゅんっ、ごつっごつっごつっ、どちゅっ、じゅちゅじゅちゅじゅちゅじゅちゅ、がつんっばちゅんっ、どちゅんっ、ばつんっ、どちゅんっ、がつんっ、がつんっ、がつんっ!

  その動きが、俺を喜ばせるためのものから、ただ雌に種をつけるためだけの動きに変わる。

  でも荒々しいそれはすでにほぐれた俺の肉穴にたまらない刺激となって襲い掛かってくる。

  「い”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っっ♡♡!!!」

  このまま死んでもいいと思えるほどの快感に、俺の体は撃ち抜かれる。

  そんな俺を見て、限界に達したのか。

  虎獣人は喉が裂けんばかりに咆哮する。

  「イクぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

  どりゅるるるるるるるるるるるるるっ!

  濁流のような白濁液が、俺の体の中を荒れ狂うように埋めていく。

  その熱を俺はただただ受け入れることしか出来なかった。

  

  「祐樹」

  父さんは言う。

  「お前はもう学校に行かんでもええ。進学も就職もせんでええ。お前はどこにも行かんと、ただ家でわしのことだけ待ってたらええんや」

  「……はい」

  俺はその言葉に従うことしか出来なかった。

  ……大好きな父さんがいれば、もう他に何もいらないんだから。