ある初詣の神社に1人の少年がいた。
「やべぇ、参拝客多すぎだろ…」
少年の名前は神崎悠真(かんざき ゆうま)、今年で16歳になる高校一年生である。悠真はこの日自宅近くの白夜(びゃくや)神社で初めて1人での初詣に来ていたのだが、その人の多さに圧倒されていた。
(う~ん、めっちゃ混んでるなぁ…)
周りを見渡すと家族連れや、複数のグループが多く見受けられる。
「まぁ、ちゃっちゃと早くお参りを済ませますか…」
そう言うと神社の賽銭箱の前に行き、五円玉を投げて一礼して手を合わせる。
(どうか、今年こそ彼女ができますように!)
お参りを済ませた後、帰宅するために長い石段の方向へと歩くと虎の石像の目が悠真をじっと見つめている感覚に襲われた。
「ひっ!?!?!?」
思わず立ち止まり振り返ると虎の石像は変わらずそこにあった。
「なんだ?なんか一瞬違和感があるような……気のせい…なのか?」
首をかしげながら悠真は自宅に帰った。この出来事が悠真の人生を大きく変えることになるとも知る由もなく…
「う、う~ん……」
その日の夜悠真は自分の部屋でなかなか眠れずにいた。
「あ~ダメだ…全然寝れない……」
布団から起き上がりスマホを手に取ると時刻はすでに午前3時を過ぎていた。
「なんでこんな時間に目が覚めたんだろう……喉も乾いていないしトイレにも行きたくないし……まぁいいや、もう一回寝よ……」
再び横になり目を瞑るが一向に眠気が襲ってくる気配がない。悠真は再び少し苛立ちながら起き上がる。
「クッソ……!なんで眠れないんだ!?」
悠真は再び横になろうとした時、ドクンッ!と心臓が大きく跳ねた。
「!?な、なんだ……!?」
突然の出来事に胸を押さえながら床に転げる。すると今度は身体中が暑くなり始めた。
「あぁ!暑い!?あついぃぃぃぃぃ!!!」
あまりの暑さに耐えきれることができないまま悶え苦しむこと数分、ようやく暑さが収まり顔を上げると自分の身体の変化に気付く。
「えっ!?腕が!?俺の腕が動物みたいな毛が!?」
右腕を見ると、白い獣毛が生えていた。さらに白い獣毛はまるで早送りの様にふさふさと生えていき、足の方にも同じ様に白い獣毛が生える。そして獣毛は全身に生えそろえ黒の縞模様が入った。
すると今度は悠真の身体にバキバキッ!という音がなり始める。
「なんだよ、これ……!身体が勝手に変わって……ぐわあぁぁぁぁぁ!!」
悠真は激しい痛みに悶絶するも変化は止まらない。バキバキと全身の筋肉が成長し身長がグングンと伸びていく。
着ていたパジャマは身体の急激な変化に耐え切れずビリビリィ!と音を立てて全裸になった。
手足には鋭い爪が生えて歯牙が長く鋭くなっていく。
腰辺りにニョキニョキと猫の様な長い尻尾が出来上がると同時に頭にも変化が起きる。
「うぅっ……あっ…頭が、痛い……!」
どんどんと大きくなる頭に合わせるかのように骨格が変化し、耳の位置が上がって頭上へと移動する。顔つきも変わり始め鼻や口、目などが人間とは違うものに変化していく。
瞳の色彩が黒から金色へと変わり、瞳孔が縦長に変わる。鼻と口は前に突き出しマズルが形成されると変化は止まった。
「うぅ…痛っ……」
悠真はゆっくりと立ち上がると姿見の前に立つ。
「え…なんだよこれ……!?」
そこには巨漢の虎獣人が映っていた。美しい純白の獣毛に黒の縞模様で、金色の獣の目をしている。
身長は約2メートル程あり体格はガッチリとした筋肉質だ。
「う、うわぁぁぁ!!!」
あまりの変貌ぶりに驚きを隠せず虎の咆哮のような大きな叫び声を上げてしまう。
「な、なんだよこの身体!?お、俺が化け物みたいに…」
恐る恐る自分の手を見ると人間の手ではなく肉球が付いた虎の手になっていることに気づく。
そのまま視線を下に落とすとパジャマはボロボロの布切れになっていて何も履いておらず、虎の足になっていた。
腰辺りに手を触れると尻尾が生えていた。
また、股間部には大きく立派なモノが存在していた。
「ど、どうしてこうなったんだ……?俺は夢でも見てるのか……?」
自分の姿を見て呆然としていると、どこから声が聞こえてきた。
(聞こえるか?新たな我よ…)
それは紛れもない自分の脳内に直接語りかけてくるものだった。
「誰だよ!ってかこれは現実なのか……??」
悠真は周りを見渡すが誰もいない。
(違う、お前の頭の中に直接話しかけているのだ)
「頭の中?どういうことだ?」
すると再び脳裏に言葉が流れ込んでくる。
(お前は選ばれたのだ。我が力を受け継ぐものとして)
その瞬間悠真は自分の置かれている状況を理解した。今日お参りした神社で感じた違和感、そして突如として変化した体。
全てはこの謎の人物の仕業だと……。
「ふ、ふざけるなよ!なんだよ!?一体どうなってんのかさっぱりわからんぞ!説明しろ!」
思わず怒鳴ってしまう。だが、そんな悠真の気持ちなど関係ないと言わんばかりに声の主は話を続ける。
(我の名はビャクヤオウ。汝が受け継いだ力は神虎(じんこ)の力だ。我と契約を交わすことで汝は新たな百夜神社の祀る神となる。さぁ我と契約するがよい…)
「ざっけんな!誰が神になるか!!元の姿に戻せ!!」
(契約を拒むのか。だがこのままでは貴様は人として生きていくことは出来ぬ……。なら仕方あるまい……)
ビャクヤオウと名乗る人物はまるで悠真のことを見下すような言い方をした。
(こうなれば、無理やり契約をさせてもらおう……)
次の瞬間、悠真の股間部から熱いものが込み上げてきた。
「な、なんだこれぇ…なんでチンコがぁ…」
ドクンドクンと脈打つように大きくなっていき、先からは我慢汁が出始めている。
そして、限界を迎える。
「あっ、ああっ!出る!!」
ビュルルルーーッビュッル ドピュッドピュー
悠真はその刺激に耐えられず射精してしまった。大量の精液が床に飛び散っていく。
しかし、まだ収まる気配はない。それどころかさらに大きくなり、固く熱を帯び始めた。
「ハァ…ハァッ…なんでまだ勃ってるんだぁ…?」
(当たり前だ、貴様の精液はまだ完全に出していないのだ…だがいずれは出し切るだろう……)
「俺の精液…どういうこと…だぁっ!!」
ビャクヤオウに問いかけようとした時、悠真はまたもや射精する。今度は勢いよく飛び出して、天井まで届いた。ビチャッと音を立てて、精液が落ちていく。
「ハァ…ハァッ…ハァァァァ…ッ」
それでもなお、悠真のものは萎える様子がない。むしろ興奮が増してきている。どんどんと体が火照ってくる。もう自分では止められない。
ビャクヤオウは言った。
(人間の貴様には新たな我になるには不要だからだ…そのためには貴様の穢れた魂を全て出てもらい、貴様は我に転生するのだ……さぁ、最後の快楽に浸れ……)
「い、嫌だ……助けてくれ……誰か……誰かぁ!お母さん!お父さ…んんん!!!」
悠真は両親に助けを求めるが、当然返事が来るわけもない。その間にも、興奮は増していく。そして、またもや射精を迎えてしまう。
「あぁっ、出る!でりゅぅぅぅぅ!!♡」
ブビューーッ ビュルルルッ ビュグッ ゴポッ ビュルルルルルル…
悠真は数えきれない程の射精をし、とうとう悠真の精液はほぼ出していた。
(ほう…そろそろ後一息か…貴様の頭の中も良い塩梅に蕩けただろう…?)
「えへ、えへへ…もう…楽に…して……♡」
(大量の射精で心が壊れてしまったか…だが安心せよ、もうすぐで終わろう……)
ビャクヤオウの言う通り、ついにその時が来た。
ドクンドクンと鼓動が激しくなる。
「アッ、アッ………イク、イっちゃう………俺、の…全て…があぁああぁぁぁ………」
(さて、貴様にとって最後の快楽だ…味合わせてやる。感謝するがいい……)
ビャクヤオウが言い終わると、今までの中で一番激しい快感が襲ってきた。
「アァァ!イクゥゥゥゥゥゥ!!!!」
ドピュ!ドピュドピュドピュ!ドピュ〜〜〜!!
大量の射精と同時に、ビャクヤオウの声が脳内に響き渡る。
(我はビャクヤオウ。汝は我の契約者となる。今ここに契約は成された。汝は新たな百夜神社を守護する者となる。さぁ我を受け入れるがいい……)
その声を聞いた瞬間、悠真の意識は完全に途切れ、その場に倒れた。
しばらくして、悠真はゆっくりと起き上がる。
「うぅ……私…私は……」
息を整え、悠真は大きく声を出す。
「私の名はビャクヤオウ!百夜神社を守る神である!」
悠真は新たなビャクヤオウに生まれ変わった。
守護神に相応しい威厳のある口調と声色に変わっていた。
「ふむ…新たな器に迎えられ、穢れた魂が全て出られたようだな……」
ビャクヤオウは自分の体を隅々まで確認し、満足げな表情を浮かべる。
「さて、私にとって最初の快楽を味わおう…」
ビャクヤオウは自身の股間に手を当て、そこにある逸物を触れる。それは先程まで悠真の物とは全く違い、太く長い逸物が聳え勃っていた。
「はぁ…はぁぁ……!」
自ら逸物を強く握りしめ、上下にしごき始める。
シュッシュッ、シコシコ、グチュッグチュッ
すぐに我慢汁が出始めヌルヌルとした感覚が快感が増す、そして……
「んん…堪らん…で、出るっ……!グオォォォォォ!!!」
ドピュッ ビュッルルルルーーッ ビャクヤオウは勢いよく射精した。
しかし、今までの白い精液ではなく、若干黄ばんた色の精液を出す。
それは、ビャクヤオウに転生した証だ。
「ふぅ…気持ち良かったぞ…では神に相応しい装束を着ようか…」
パチンと指を鳴らすとビャクヤオウの、悠真の精液が身体に纏わりつきグニグニと形を変える。
そして数分後には全裸から、和装に変わった。
上半身は白と赤の羽織を着ている。下半身は白の六尺褌に赤の行灯、足には白い足袋を履いていた。最後に烏帽子を被れば、立派な神職の姿となった。
「では、そろそろ行くとするか……」
ビャクヤオウはブツブツとお経を唱えると光に包まれ、一瞬にして消え去った。
この日を境に、悠真は行方不明となり、警察も捜査に乗り出した。
しかし、悠真の部屋にボロボロになっていたパジャマ以外には何も見つかっておらず、結局悠真の行方は分からずじまいだった。
それから1週間後、皆の記憶から神崎悠真の存在は消えた。
まるで最初から居なかったかのように、誰も覚えていなかった。
こうしてビャクヤオウは、新たな器を手に入れ守護神となった。1人の少年の人生の犠牲を引き換えに………