1
「父さん、どうしたの」
「ああ」
夕方、仕事帰りの俺の顔は相当青ざめていたのだろう。だからこそ、息子の誠も俺を心配そうな顔で見つめているのだ。
早くに妻を亡くした俺、砂川匠は、現在息子と二人暮らしだ。俺が25歳のときに生まれた誠も、18歳。大学に通うまでに成長した。
父一人、子一人なんて環境はグレやすいなんて話を聞くが、あいつはそんな輩とは違う。片親の苦労が分かるせいか、素直で俺のことを困らせるような事はなかった。
ありがたい反面、少しかわいそうなことをしたと、反省もしているのだが。
体つきは俺に似て、がっちりしている。
虎獣人特有のガタイの良さだ。
とは言っても、今の俺のように脂肪はついていないせいか、スリムな筋肉質。昔を知ってる職場の工員達は、体つきが俺の若い頃にそっくりだと言っている。
もっとも、顔はぜんぜん違う。俺は四角い顔で童顔のため(麦藁帽子が似合いそうだとよく言われる)、貫禄をつけるために口と顎に髭を生やしているが、あいつは亡くなった妻に似て、しゅっとした男前な顔立ちをしている。
俺がそんな顔をしていたら、そこら中の女をコマしてまわるんだが、いかんせん世の中はうまくいかない。誠は奥手で、女と付き合ったこともないらしい。
じゃあ、大学進学の祝いでソープでも連れてってやるよと言うと、えらく喜んでいたが、俺が社長をしている工場の仕事が忙しいためにまだ約束は守れていない。だからあいつはまだ童貞なんだろう。
ともかく、俺達はそんな話が出来るぐらいには仲のよい親子なのだ。
「困った事になってな」
「困った事?」
俺は頭を抱えて、今の窮地を誠に説明した。
うちは、他の会社から依頼を受けて、鉄やアルミといった金属部品の加工を行っている小さな下請けの製作所だ。今までは細々とではあるが、何とか不況を乗り越えてやってきていたのだが……。
「……会社が、潰れるかもしれない」
「ええ!」
会社が始まって以来の大口の注文がしていたS産業が、品物を受け取った途端に倒産してしまったのだ。前々から支払いが現金ではなく手形である事が多かったため注意をしていたのだが、昔からの馴染みということもあり、また向こうの社長が絶対大丈夫だと断言したため、依頼を受けたのだった。
それがこの様だと、俺は自嘲する。
品物は特殊な加工を行っているため、他社の品物へ流用することができない。
「で、いくら損失が出たの」
「材料費、人件費やなんか、諸々含めて、2千万だ」
「に……」
誠は絶句する。
この損失を埋めるには、どれだけ働けばいいのだろう。それでも穴埋めが出来ればまだましだ。現状は穴埋めどころか、どこかから融資してもらわなければ、倒産してしまう。
「銀行は? いくつか付き合いのある銀行はあるでしょう」
「ほとんど断られちまった。こんな零細企業に大金は出せないと」
「そんな……」
「でもな、一つだけ考えてもいいといってくれた銀行があるんだ」
「どこだい、父さん」
「W銀行だ。あそこの松村支店長が話を聞いてくれると言っている」
「松村ってあの?」
俺の言葉に、誠は顔をしかめた。
「そうだ」
俺も顔をしかめて頷く。
何度か話をした事を誠は覚えているのか。
W銀行は、何度か融資を受けたことのある銀行の一つだ。そこの支店長は松村という大柄な熊獣人。
50代後半ぐらいだろうか。恰幅がよく、高級スーツの似合う、いかにもエリート然とした男。
黙っていれば、金も地位もあり、それに顔だっていい男なのだが、どうもそいつの性癖が変わっているのだ。
どうも、男好きらしい。
金の話をしにいくと、妙にぎらついた目で俺を見たり、ところかまわず俺の体を触ったりするのだ。
実際、本人も接待の席で酔うとそう公言しているようだし、俺も直接、君のようないいガタイの男がタイプだと言われたことがある。
今までは笑い話程度ですんでいたが、今回は頼む融資の額が半端じゃない。普通の銀行が二の足を踏むような内容だけに、承諾してもらう交換条件に、無理難題を吹っかけられるかもわからない。
俺の考えが分かったのか、誠は泣きそうな顔で俺を見る。
「そこまで父さんが体張ることないだろ。無理なら倒産すればいい。俺も大学やめて働くし、俺達二人ぐらいなら何したって食べていくことぐらい出来る」
「馬鹿、せっかく大学に入学したんじゃないか。それに俺達だけじゃない。会社の従業員の生活だってあるんだ」
20人の従業員の姿が目に浮かぶ。
「そうだけど……」
「アポは明日の夜取れた」
「明日……」
「場所はホテルを指定されたんだ。一晩、付き合えと」
「……」
ホテルで話をするということ自体、俺がどんな目にあうか想像できるじゃねえか」
「なあ、父さんが……父さんがあの支店長に、お、犯されたりしても、お前軽蔑しないでくれるか」
自分が泣きそうな顔をしているのが誠の表情から分かった。
2
翌日、仕事が終わると俺は、覚悟を決めて指定されたホテルへ足を運んだ。
……俺さえ、俺さえ我慢すればいいんだ。
畜生、小娘みたいに足のふるえがとまらねぇ。それでも、俺には行くという選択肢しかない。
俺は躊躇しながらも、ホテルの部屋の扉をノックした。
「入りたまえ」
松村の声に促されるように、俺は恐る恐る扉を開けた。
そこには、風呂上りなのかバスローブに身を包んだ松村支店長と……。
「な、何でお前がこんなところにいるんだ!」
息子の誠が、部屋の隅で小さくなって座っていた。
「私が呼んだんだよ」
松村は愉快そうに言う。
「……と、父さんが仕事に言った後、電話があって……」
「何だと!」
「……俺がここに来れば……俺が一晩付き合えば……父さんには手を出さないからって……」
つっかえながら喋る誠に代わり、松村は言う。
「いやぁ、本当は君の体を味あわせてもらおうと思ったんだが、気が変わったんだよ」
松村はにこやかに言う。
「以前、君の息子がいるという話を聞いたのを思い出してね。40過ぎたおっさんを抱くより、10代の若者を抱くほうが楽しそうなんで、誠君に来てもらったわけだ」
ということは、こいつは誠を……。
「む、息子は関係ねぇじゃないか! 手を出さねぇでくれっ!」
俺は思わず叫ぶ。
「そう言われてもね。こういう初心な子は大好物なんだ。それに、誠君も承諾してくれているよ。父さんの身代わりになれるんだったらってね」
「誠……」
絶句する俺を、誠は申し訳なさそうに見る。
「お、俺だって……少しは父さんの役に立たないと……」
「だからって、こんなこと……」
俺達の感傷を無視して、松村は部屋に隅に佇む誠を立たせ、その肩に手を置いた。
「まあ、そうは言っても、誠君は未成年だからね。二人で楽しんでも良かったんだが、一応保護者のあんたにここに来てもらった訳だ」
それは誠が嬲られる姿を指を咥えて見物していろということか。
「そんなこと……」
誠に手を出されてたまるか!
俺は我慢できず、拳を握り締めて、一歩前へ進む。
「いいのかい。君の軽率な行動で、従業員達が路頭に迷うことになるんだよ」
「うぅ」
松村の言葉に俺は足を止めることしかできなかった。
「君が大人しく見ているだけで、会社は救われるんだ。それとも、他に金を貸してもらえるあてはあるのかい」
痛いところを突かれて、俺はぐうの音もでない。
「いいんだ、父さん。俺の事は」
「誠……」
「これで、会社が潰れなくてすむ……」
誠は無理に笑顔を見せる。
俺だって、男に犯されるのにあれだけ恐怖を持ったのに、それを誠が感じねぇわけがない。
それを誠は……。
息子をそんな目に遭わせるなんて、それが父親のやることか。大体、死んだ妻に顔向けできねぇじゃねえか。
それでも、会社のことを思えば、従うほかないのだ。
俺はたまらず、その場に膝をついた。
「すまねぇ、誠。不甲斐ない父さんで、本当にすまねぇ」
「それじゃあ、そろそろ、始めようか」
松村はそう言うと、服の上からじわじわと誠の体をまさぐりだした。
「いい体をしている。何かスポーツをしているのかい」
「……」
「答えるんだ。父親を困らせたいのかい」
「サ、サッカーをしています」
緊張のせいか、かすれ声で答える誠。
「そうか、そうか。それで太股がこんなに大きいんだな」
指先が筋肉一つ一つを確かめるように蠢く。指先の体温がシャツ越しに感じられるほどゆっくりとした指先の移動。
誠はその動きに嫌悪感を抑えることが出来ない。表情がこわばったままだ。
……すまねぇ、誠。
俺は心の中で、謝る事しかできない。
「じゃあ、ぼちぼちその体をじかに見せてもらおうかな。……服を脱ぐんだ」
脅すようなその口調に、誠は無言のまま、Tシャツとジーパンを脱いだ。トランクス一枚になったその体を、松村は舐めるように執拗に眺める。
「筋肉の形もいいし、若いから毛並みもみずみずしい」
熊獣人の黒い指先が、黄色い毛に潜り込み、這い回る。
まるで商品のように品定めされることに耐えられなくなったのか、俯く誠。
「じゃあ、次はそのトランクスを脱ぐんだ」
誠はちらりと俺のほうを見た。
覚悟を決めたその顔に、動揺が見えた。
「どうした?」
それを見て、にやりと笑う松村。
……こいつ、誠の気持ちを弄んでやがる。
「なんだ、恥ずかしいのか。よしよし、じゃあ私が脱がしてやろうじゃないか」
「あっ」
誠の返答も聞かずに、松村はパンツを引き剥がした。ずるん、と重たそうなチンポが姿を現す。
「ほう、こっちもなかなかいい形をしているじゃないか。皮もきれいに剥けているし、亀頭もデカイ。竿の長さも申し分なし、だ。これは父親譲りなのかな」
松村は尋ねるように俺の顔を見た。どきりとする俺。
そうだ。成長した息子のチンポなんてはじめて見たが、親子だけあって俺の持ち物とそっくりだ。違いといえば色ぐらいのものか。まだ未使用の誠のそれは、淫水焼けしている俺のチンポとは違って、淡いピンク色をしていた。
「しかし、うぶな色の亀頭だな。女の経験はないのか?」
松村の嬲るような品評に、誠はきっ、と顔を上げる。
「い。いつまでも見ていないで、さっさとやることやったらいいじゃないですか」
誠の声は震えていた。
「よしよし、そんなに待ちきれないなら、気持ちよくしてやろう」
松村は余裕を見せるように口の端を引き上げると、その巨体でもう一度わざわざ背後にまわって、誠の体に手を伸ばした。
くそ、そんなに誠の姿を俺に見せ付けたいのか。
松村の指は蛇のように誠の体を這い回る。それは俺が今までに見たことがないほど丁寧な愛撫だった。掴み、摘み、撫で、擦る。指先の腹、爪先を使い、強弱をつけながら刺激していくさまが見ているだけでもわかるのだ。
「……」
今まで感じたことがないであろう感触に、戸惑う様子の誠。気持ちよさ半分、くすぐったさ半分なのだろう。
「体の力を抜いてごらん。すぐに気持ちよくなってくる」
松村もそれは分かっているのだろう。手を止めようとはしない。
「こんな風に体を触られるのは、生まれて初めてだろう」
割れた腹筋の感触を楽しむと、その指先を脇腹に持っていく。歯を食いしばる誠の顔を後ろから覗き込みながら、今度は首筋に舌を這わす。
「あっ」
いままで黙って愛撫に耐えていた誠が、初めて声を上げた。
「どうやらここが感じやすいようだな。じゃあ、こっちはどうだ」
舌先を耳元に持っていくと、つつっ、と背中まで舐め下がる。途端に誠の体は小刻みに震えだす。
「んんっ」
「かわいいなぁ」
ぬちゃぬちゃと嫌らしい音を立てて、松村の唾液が誠の体を汚していく。その間も手を休めることのなかった指先が、誠の乳首を摘む。
「ん? 乳首が勃っているぞ。興奮しているみたいだな」
「ち、ちが……」
否定するように首をふる誠。松村は、その口元に淫らな笑みを浮かべ、いたぶるように耳元で囁きかける。
「ふふ、体は正直なもんだよ。ほら、こっちだって」
「ひっ!」
松村は誠の股間に手を伸ばしたのだ。
「ほら、逸物に芯が入りだしている」
「うぅ……」
言われてみれば、誠のソレはさっきよりもでかくなっていた。
我慢できるわけがない。誠はまだ、童貞なんだ。人に触られたこともないのに、男とはいえ、老練なテクニックで攻められれば感じてしまうだろう。
松村は力をいれず、触れるか触れないかわからないような微妙なタッチで、誠のチンポを触っていく。触手のように指先をさわさわと動かしながら、亀頭も竿も、睾丸までも蹂躙していく。だがその触り方は、決して満足いくほどの強い感触ではないだろう。
「……っ」
物足りないその動きに、誠は切なそうな表情を見せる。
そうだ。
いつの間にか誠の顔にあった嫌悪感が、少しずつ快感に取って代わられつつあるのだ。
「気持ちいいんだろ。それとも大好きな父さんにまじまじと見られることに興奮したのかい?」
松村は誠の体越しに俺の顔を見た。あわてて顔を背ける俺。その間も誠のソレをねちっこく触る松村の指の動きは止まらない。
「君の父さんも、誠君の体に興味津々らしい。ほら、このまま父さんに見てもらうんだ。立派な大人になった証拠を。ほら、だんだん大きくなっていくじゃないか」
「ああ……」
松村の刺激を受けてそそり勃ったチンポは、激しく天を突いていた。
「ううっ……」
誠が恥ずかしげに顔を赤らめる。
「我慢せずに声を出してもいいんだよ。父さんを楽しませてやるんだ」
そう言うと、今までのもどかしい触り方とは一転、松村は誠のチンポをしっかりと掴み、揉みしだいていく。
「……っ」
気がつくと、松村が亀頭をこねくり回すたび、誠の股間からぬちゃぬちゃと音がしていた。
「ほうら、こんなに我慢汁が出ているじゃないか。これで興奮していないつもりかい」
「……あぁ、くそ、き、気持ちいいっ」
その言葉攻めに辛抱できなくなった誠は、ついに喘ぎ声を上げてしまう。
「そうだ、正直になればいいんだよ。もっと、気持ちよくしてやるからな」
松村は誠の正面にしゃがみこむと、おっ勃ったそれに舌を伸ばす。そして、ゆっくりと裏筋を舐め上げる。
「はうぅっ!」
松村は誠の様子を見て満足そうに笑うと、その舌先を亀頭に絡ませ、我慢汁を舐め取るように擦りあげる。
チャプ、チャプと部屋に響く濡れた舌の音。
その音と共に、ビクン、ビクンと震える誠の腹筋。その痙攣をなだめるように指先が誠の腹を優しく撫でる。
満足いくまで亀頭を嬲った舌先は、次の標的を求めて動きまわり、 やがて舐めることに飽いたのか、口全体ですっぽりと咥えこむ。
「ああっ、ああっ」
誠が天を仰ぎ、泣きそうな声を上げる。
きっとあいつは生まれて初めて、チンポに生温かくぬめった感触を感じたのだ。
初めて股間を包む、生暖かい心地よさ。
そのときの感触は、俺も覚えている。一人で掻くせんずりと違って、気が狂いそうになるほど気持ちよかった。快感を抑えることなんて出来るわけがない。
俺は息子が喘ぐ様子を勃起したチンポを押さえつけながら見ていた。
……勃起?
何で俺、勃起してるんだ?
俺はまじまじと自分の股間を見つめる。そこは、誰が見ても分かるほど、大きくテントを張っていた。
ひょっとして俺は、誠のよがる姿を見て欲情してるってのか。
そんな馬鹿な、と俺は思いついた考えを必死になって否定する。
違う、これは違うんだ。何で息子が嬲られている姿を見て、ムラムラしなきゃいけねぇんだ!
俺が心の中で葛藤している間にも、松村の尺八は続けられていた。
ディープスロートで喉の奥まで咥え込んだかと思うと、口から外し、舌先で亀頭の割れ目をこじ開ける。竿までもちろちろと刺激して、金玉にしゃぶりつくと、口の中でころころと転がす。
「うっ、くぅぅっ、うう……」
誠は未知の快感に口を開け、喘ぐことしかできない。
それをうれしそうに見上げながら、松村はもう一度誠のチンポを飲み込む。だらだらと流れる我慢汁と唾液が、竿を伝わって、金玉から床に滴り落ちた。
誠はがくがくと膝を震わせる。あまりの気持ちよさに足に力が入らないのだろう。
「その表情、たまらないな」
松村は一度口を離すと、誠をベッドに押し倒す。
されるがままに、ベッドに横たわる誠。
「じゃぁ、次はこっちの方を……」
松村は誠の太股を両手で掴み、ケツを押し広げると、触手のように伸ばした舌をケツの穴に触れさせる。
「あうぅっ!」
その感触に、身悶えする誠。
「ああ、ピンク色で初々しいよ。誠君、君のケツの穴は」
「うぅ、そんなこと……」
ぴちゃぴちゃと淫猥な音をさせて誠のケツ穴を味わう松村の姿が、俺の目に焼きつく。
……やめてくれ、俺に見せ付けないでくれ!
それでも、俺は目を離すことが出来なかった。
指先は誠のチンポをいたぶりながら、舌を尖らせた松村は、誠の中に侵入しようとする。完全に脱力した誠は、なすがままだ。
「だいぶ緩んできたね。これなら、指を入れてもいいだろう」
松村は自分の中指を誠の口の中に入れる。根元まで押し込まれ、抜かれた中指には、誠の唾液がたっぷりと付いていた。
「さあ、力を抜くんだよ」
「そんな太いもの……入らない」
「大丈夫だよ。指先どころか、すぐに私の逸物だって呑み込めるようになる」
松村の指先は、誠のケツをこじ開けながら、ゆっくりと押し込まれていく。
「痛いっ!」
顔をしかめてうめく誠。それを軽減させようと、松村はまた、尺八を始める。
「うわぁ、うわぁっ」
痛みと快楽で、誠は我を忘れて喘ぎ声を上げる。
俺の息子が、あんな男のテクニックで、気も狂わんばかりに泣かされている。
俺はどうすることも出来ず、いきり勃ったチンポをぎゅっと握り締めた。
「ああっ、すげぇ、すげぇよおっ!」
ゆっくり時間をかけたせいか、テクニックのせいか、やがて誠の表情からは、完全に痛みが消えてしまった。快感が、誠のすべてを覆い尽くしてしまったのだ。
「どうだ、前立腺は気持ちいいだろう」
やがて、松村の指の動きが激しくなり、指も1本から2本。そして3本と、増やされていく。
「気持ちいい! 松村さん、気持ちいいっ!」
……あんなに嫌っていたはずの松村を誠は、さんづけで呼んでいた。
「もっと太いのが欲しいか。私のチンポが欲しいか」
「欲しい、ください! 松村さんのチンポが欲しい!」
うわ言のように喘ぐ誠は、もはや自分が何を言っているのか分かっていないのだろう。そして、俺が見ているというのも忘れているのだ。
「よく言った、よく言った」
松村は嬉しそうに顔を歪ませる。
「それじゃぁ、誠君を女にしてやろう」
松村はバスローブを脱ぐ。と、そこには完全に勃起したチンポが、誠のケツを狙っていた。
……これが、誠を。
少し小ぶりだが太さはあるチンポは、びくびくとしゃくりあげている。
「じゃぁ、いくよ」
松村はチンポを握ると、バスローブのポケットから取り出したオイルをチンポに塗りたくる。そして仰向けの誠にのしかかり、亀頭をケツに押し当てた。
嬲るように俺のほうをちらりと見る松村。
……ちくしょう。
「は、早く、ください」
「分かった、分かった」
ぐい、と腰を入れると、松村のチンポは、誠の中に呑み込まれていった。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!」
獣のように咆哮する誠。
「どうだい、私のチンポは」
「すげぇ、熱い。太い」
「気持ちいいだろう」
「はい、痛いけど、気持ちいい!」
すでに誠は、松村の虜になっている。俺はそれを見て、歯がゆい思いをするよりも、興奮しちまっていた。
「じゃぁ、このままイカせてやるからな」
……俺の息子を。
松村は腰をゆっくりと動かし始める。誠のケツを味わい尽くすように奥まで押し込んだかと思えば、腰を左右に振り、円を描くようにケツ穴を広げていく。かと思うと、一転、猛烈な勢いでケツが壊れるほど犯しぬく。
「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ」
それに応える誠の目には、もう理性はなかった。ただ、目の前の快楽を貪るだけ。
「そうだ、気持ちいいだろう。前立腺が膨らんできた。イキそうなのか」
「はい、もう、イキそう、です」
「よし、じゃあ、イケ。私も……イキそう、だ」
全身から汗を滴らせた松村は、腰を動かしたまま、誠のチンポを激しく扱き出す。誠はこれに我慢できない。
「ああっ、もう……イ、イクぅぅぅっ!」
勢いよくザーメンが吹き上がった瞬間、松村もうめく。
「くっ、ケツの締りが……ああっ!」
仰け反った松村の体が硬直する。
……今、松村の精液が、誠を、俺の息子を汚しているんだ。
その事実に、俺は耐えられない。
気が付くと、俺の股間は、恥も外聞もなく爆発していた。
「もう、いいだろう」
俺は息を荒げたままの松村に声を掛けた。
「誠を、誠を開放してくれ」
誠はぐったりとしたまま、気絶したように動かない。
「何を言っているんだい」
松村は、俺を見て笑う。
「何って……」
「言ったはずだよ。私は、『一晩付き合えば』ってね。まだ、始まったばかりだ」
こいつは……誠を一晩中犯し続けるつもりか。
「とはいっても、そうそう私の体力が持つわけでもないからね。そうだ。私が回復するまではこいつに活躍してもらおう」
脱ぎ捨てたバスローブのポケットから松村が取り出したのは、松村のソレより一回りは大きいチンポの形をしたバイブレーターだった。
松村はバイブを誠のケツに押し込む。
「ああっ!」
オイルも塗られていないというのに、巨大なソレを抵抗せずに受け入れる誠。
「どうだ、すごい迫力だろう。ええ」
バイブの角度を変えながら、松村は誠のケツを広げるように探索する。
「あっ、おあっ」
「ほら、また感じてきたみたいじゃないか。いいねぇ、若いというのは」
心底嬉しそうな松村は、空いている手を休ませようとはしない。指先をうねうねと動かしながら、ザーメンだらけの誠の逸物をやさしく扱く。萎えていたはずのチンポは、また生気を取り戻す。
「うう、うぅっ……」
「ほら、もうビンビンだ」
グィィィィンと、耳をふさぎたくなるような機械音が俺の耳に聞こえる。音の出所は誠のケツ。松村が、バイブレーターのスイッチを入れたのだ。ケツを眺めているだけで、バイブが淫猥な動きをしているのが分かってしまう。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
機械音にあわせるように、誠は喘ぎ声を上げている。
「いいんだよ、何度イったって」
そう言いながら、松村は亀頭をさわさわと刺激する。触れるか触れないかのその感触に、誠は耐えられなかった。
「う、うぐぅあっ!」
一度発射したばかりだというのに、天井に届く勢いで精液が吹き上げられる。
その誠の様子に再び欲情したのか、勢いよくバイブを抜いた松村は、誠をうつ伏せにして、覆いかぶさった。
「朝までに何度イケるか、楽しみになってきたよ」
あっさりとチンポを挿入すると、激しく腰を振り出す。
「朝まで犯しぬいて、淫乱な体に変えてやるからね、誠君」
誠への陵辱は、実際に朝まで続いた。
3
松村は、確かに約束を違えることはなかった。実際に金を融資してくれ、会社は何事もなかったかのように存続することが出来た。
だが、俺達の生活は変わってしまった。俺と誠は一つ屋根の下で暮らしていても、前のように親密な親子として会話をすることが出来なくなっていたのだ。
あの日の光景は、俺の心に衝撃を与えた。
会社のために松村に犯されてよがり狂う誠。それを見て勃起する俺。ついには射精までしちまった。
父親失格どころか、人間失格だ。
自分を苛みながら、それでも俺はあの日の誠を忘れる事が出来なかった。
あれから一週間も経つというのに、犯される誠を思い出すだけで、欲情しちまう。誠のことを思ってせんずり掻いちまう始末だ。だから、まともに顔を合わせることも出来やしねぇ。
誠だって、以前のように俺の傍には寄って来なくなった。いつも俯いて、何かもどかしげな顔をしている。だが、その話を聞いてやることすらできない。
もう、どうすればいいのか、俺には分からなかった。
「と、父さん」
「お、おい。どうしたんだ」
ある晩のことだった。
いつものように黙りこくって飯を食って、それぞれの部屋に戻る。
飯を食っていた誠のことを思うと我慢できなくなって、俺はそのときも猿みてぇにせんずりぶっ掻くつもりで、パン一になっていた。
すると、突然、誠はノックもせずに俺の部屋に入ってきたのだ。
誠は股間を押さえた俺の方をじっと見た。
やべぇ、気づかれたか。
俺は焦る。
でも、誠はそんなことを気に留めているわけではなかった。泣きそうな顔でその場に座り込むと、俺の顔を見上げた。
「どうしたんだよ、誠」
俺が繰り返し促すと、やっと嗚咽交じりに声を出す。
「俺の体、どうしちゃったんだろう」
「え?」
「ケツが……ケツが疼いてしょうがないんだ」
「なん、だと」
「あのおっさんに犯されてから、毎日、大学行ってても友達と遊んでても飯を食ってても、何しててもずっとケツが疼いて、おかしくなっちゃいそうなんだ」
誠の目尻から、つぅっ、と涙がこぼれる。
「あんな目に遭ったのに、無理やり犯されたのに、あの感覚が忘れられないんだ。恥ずかしいけど、すげぇ気持ちよかったんだ。あんな奴の顔なんて見たくもないのに、気が付くとあの人に会いたくなってる自分がいるんだ。ケツが疼いてしょうがないんだよ! ……父さん、俺どうすりゃいいんだろ。どうすればいいんだろ」
涙に濡れた誠の顔は、どうしようもなくかわいかった。抱きしめて、むちゃくちゃにしてしまいたいほど。
こんな我慢できないほど激しい感情を誠に持ったことがなかった俺は、戸惑う。
……駄目だ。こいつは、俺の息子なんだ。
俺は理性を総動員して欲情を押さえ込もうとする。
だが……無理だった。
俺は興奮で震える唇を開く。
「俺が……」
「え?」
「俺が……疼きを慰めてやる」
「な、何言ってるんだよ。俺達親子なのに」
「だからって、ケツの疼きはおさまらないんだろうが!」
「そうだけど、でも……」
「いいから、俺に体をまかせりゃいいんだ!」
俺は劣情のまま、息子を押し倒す。
「と、とうさん!」
抵抗しようと暴れるが、かまやしない。
そのとき、俺は一匹の野獣になっていた。
いや、鬼畜だった。
丸太のような腕で誠を押さえつけてTシャツを引きちぎり、短パンとトランクスを剥ぎ取り、裸に剥く。
「父さん。頼むから、頼むから……」
「大丈夫だ、大丈夫だ」
うわ言のようにただその言葉だけを繰り返す。
俺の頭の中にはもう、自分の息子を犯すことしか頭になかった。
着ている服をかなぐり捨てるように脱ぐと、俺はがばっ、と誠を抱きしめる。
「と、父さん」
「こ、こうして欲しいんだろ」
俺は指にべっとりと唾をつけると、それを誠のケツに持っていく。
「うわぁっ!」
誠のケツ穴は、俺のぶっとい指を簡単に呑み込む。
「こうか、こうしたら気持ちいいのか」
俺は松村がしていたようにケツの中で指をグリグリと動かす。
「ああ、すげぇ」
誠はとろけそうな瞳を俺に向ける。それを確認した瞬間、俺のチンポはこれまでになかったほど堅く勃起した。
「父さん、くれよ。これが……欲しいんだ」
脈打つソレを握る誠の手に、そしてその言葉に、俺は抗うことが出来なかった。
「すまん」
俺は小さく呟くと、もう一度誠の体を床に押し付け、そのケツに熱いチンポを押し付ける。
「うぅっ」
俺のチンポの太さに顔を歪める誠だったが、俺の体はもう止められやしない。俺は誠の体を引き裂くようにその中へ押し入った。
「すげぇ」
まるで、女のマンコみたいに、柔らかくて熱くて、ぬめってやがる。その癖、締め付けはかなりきつい。
糞をひり出すだけの場所だってのに、何でこんなに気持ちいいんだ。
「すげぇ」
誠も同じように呟く。
「俺の中に、父さんが……」
その後は言葉にならないようだ。
「なぁ、いいか」
蠢くケツ襞が、俺に腰を振れと催促している。
「……いいよ。思いっきり抜き差しして、おれをめちゃめちゃにしてくれ」
もう、どうなってもいい。
俺は誠が言うように、誠の体が壊れるほど、がむしゃらに腰を振る。力いっぱい体を押し付けているというのに、床から飛び跳ねてしまいそうなほどだった。
「どうだ。気持ちいいか。なあ、気持ちいいのか」
「最高だよ、もう。気持ちよくて、頭がおかしくなっちまう」
そう答える誠の目から、一筋の涙が。
実の父親に犯されて、快感に悶えてしまう。この尋常ではない自分の姿に、おかしくなってしまえるなら、おかしくなってしまいたいのだろう。
そんな息子を俺はどうすることも出来ない。ただ、望みどおり犯すことしかできない。
そんな誠がかわいそうで、いとおしくて仕方なかった。
このまま地獄に落ちちまおうが、誠は俺のもんだ。絶対に手放したりしねぇ。
「うぉぉぉぉぉぉっ! イクぞぉぉぉっ!」
「来てくれぇっ! 父さん、俺の中にぶちかましてくれぇっ!」
部屋に響き渡る咆哮とともに、俺のザーメンは息子の体に打ち込まれた。