聖夜の軌跡的なナニか

  「ふん、ふふ~ん♪」

  

  

  全身を覆う深い茶色の種族がらの短い獣毛も逆立ち、コートの上からでも刺すような寒さを感じる12月の夜。そんな気の滅入りそうな寒い夜道を歩きながらも、俺は鼻歌なんて歌いながら、足取り軽く帰路についていた。

  

  

  その理由はというと、なんといっても一ヶ月という期間の出張を終え、愛する彼氏の待つ家に帰れるというのが大きいだろう...今年で32歳になり、初めてできた恋人。同性愛者であり、種族的な要素を差し引いてもでっぷりと肥え太ったみすぼらしい体系の熊獣人である自分...今まで、一度もモテたためしなどなく30歳を超えても童貞のままだった。

  しかし、今年に入って出会い系で出会い、ついに念願の彼氏持ちとなったのだ。相手は少し年上の鮫獣人...しかも、俺好みの筋肉でムキムキな彼。しかもモロ感の、エッチな雌鮫さんだ...待ちに待ったこの日、いっぱいセックスして孕ませてあげるからな...グフフ。しかも、クリスマスイブの夜と完璧の布陣だ。

  

  

  そんなちょっと邪な考えを浮かべて俺の自慢の息子が反応するのを感じながら、俺はたどり着いた家のドアをわざと大きく開けっぴろげ、愛しい彼に愛すべき俺の帰宅を知らせた。

  

  「...

  ...

  ...あれっ?

  今帰ったぞ~、愛しの雌鮫ちゃ~ん!」

  

  いつもなら、俺が帰るとすぐに出迎えがあるはずだが、何故か今日は誰も出迎えに来ないことを不思議に思い、俺は大きな声で愛しの彼を呼ぶが、やはり出迎えどころか返事さえない。

  

  

  靴を脱ぎ、家の中へとあがり、俺はその事実を知った。

  

  

  

  「んあ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!

  あ゛、あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

  ちんぽ、ちんぽしゅごい゛い゛ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

  もっどぉ、もっどえぐっでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

  

  

  

  俺の愛おしい彼氏は、俺の知らない男に跨ってそのムキムキの青と白の肉体に大粒の汗を浮かべながら快感に痙攣させ、顔を破面させて泣いて悦んでいた。結合部は泡立ち、一突きされるたびにゴポリと卑猥な水音させながら溢れ、どれだけ種ヅケされたのか想像できないほどに。彼の二本の逸物からも絶え間なく白濁液が吐き出され、その下にドロドロと粘着性の強い水たまりを作っている。

  

  俺がそんな光景に呆然と立ち尽くしていると、鮫の彼を犯している俺たちよりさらに年上の猪獣人が、俺の方を向くと勝ち誇った様なイヤラシイ笑みを浮かべたところで、俺は静かに部屋を後にした。その後から、ワザとらしく大きくなった鮫の嬌声が響いたが、そのことを気に掛ける余裕もないまま、俺は逃げるように家を出て行くしかなかった。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  「俺の何がいけなかったんだよぉぉ...」

  

  手に持ったビールジョッキに並々に注がれたビールを一気に呷り、そんな言葉を目の前の相手に愚痴っていた。

  

  「そりゃあ、まあ...ご愁傷様だな。」

  

  そんな俺に、微妙に冷たいそんな言葉をかけるのは、小学生時代から旧友である虎獣人。黄色と黒の獣毛と内側に白い獣毛を持ち、それは彼の肉体美をより美しく形作っている。小学生の頃はそうでもなかったのだが、彼はまるでボディビルダーのような筋肉美の肉体を持ち、普段は筋肉好きの俺には目の保養なんだけど...今日はその冷たさが、やけに痛い。

  

  「うう、いつも通り冷たいお言葉で...」

  

  「っというより、思い当たる節とかないのか?」

  

  俺の言葉を軽くあしらいながら、虎は俺にそう促した。

  

  「思い当たる節と言われてもなぁ...荒いのが好きっていうから、血が出るくらいまでスリット開発したり、面倒だからって出張中の連絡とってなかったり...」

  

  「...十分すぎるな。」

  

  俺が彼とのことを語っていると、ワザとらしい大きなため息をついて、手に持っていた酒を呷りながら虎が言う。

  

  「まあ、おまえらしいよな。」

  

  ついさっきまであきれ顔で酒を呷っていたのに、今度は少し含みのある笑みで、すっかり大人の男の声でそういう彼に、友達相手なのに思わずドキッと胸を高鳴らせたのが、少しだけ情けなかった。

  

  

  

  

  

  

  「ほらっ、もっとしっかり歩けよ。」

  

  「いいやらいかぁ~。クリスマスの聖夜に振られた男にもうちょっとくらい、つきられよ~。」

  

  「ったく...」

  

  あの後浴びるように飲んだ俺は、危ないからという理由で虎の肩を借りて、虎の家へと連れてこられた。立派な玄関の扉が開けば、そこにはかなりの広さの玄関が、そしてその先には俺の部屋が5つは入りそうなほど大きなリビングが広がっている。

  

  ...こういうことろは、友達相手なのにちょっと嫉妬してしまう。

  

  俺とは違い、成績優秀でスポーツ万能、出世頭で収入は俺の3倍以上を稼ぐ、正に完璧な虎。今までの人生で、劣等感を感じなかったといえば、嘘になる。

  

  

  大きなソファーの傍までたどり着き、虎が俺をそこへ寝かそうとする。その瞬間、俺の足が引っかかり、俺らはそのまま倒れ込んでしまった。俺が下に、虎がその俺の上にという構図で。

  

  「すっ、すまん...大丈夫か。」

  

  「...超、いてえ。」

  

  虎の言葉を、そんな風に茶化すように返してやる...そうでもしないと、平静を保てそうになかった。劣等感を感じる友人とはいえ、やはり虎は超俺好みの男。そんな奴とこんなに密着してたら、思わず勃起しちm...んっ、俺の自慢の息子は勃ってないはずだが、何だか俺たちの間に硬いものが...?

  

  「とっ...虎...?」

  

  俺が疑問の声をかけると、虎の瞳が揺らいだ。確かに、虎もだいぶ酒を呷ってはいるが、それとは違う意味で虎の顔が赤く染まっていく。

  

  最初に思ったのは、溜まってるのか?ってことだった...だって、虎はノンケだし、こんなに良物件がなぜ未だに未婚なのかとは不思議に思って、だから相手もいないでって...だが、虎は覚悟したようなか細い声で俺に告げた。

  

  「...俺じゃあ...だめ、なのか...」

  

  唇を震わせながら、それでも虎ははっきりと俺に言う。

  

  「俺...ずっと...熊のこと...///」

  

  必死に言葉を紡ぎながら、虎が言う...えっ、これなんて軌跡!?

  

  「へっ、なっ、なに言ってんだよ虎。だって、おまえノンケだろ!?」

  

  「...熊は、熊のことはずっと昔から...///」

  

  謎の超展開に混乱する俺をそのままに、虎はおもむろに自身のワイシャツのボタンへと手をかけて、ゆっくりと鍛え抜かれて盛りあがった豊満な胸筋を晒し、更に手を進めてゆっくりと服を脱ぎ始めた。あっという間に素っ裸になった虎の肉体美に、俺は思わず生唾を飲み込んだ...それほどまでに、虎の肉体美は魅力的だった。

  

  その姿を目のあたりにして、俺の中のケダモノを目覚めさせるのには十分だった...据え膳食わぬは[[rb:男>オス]]の恥だ!

  

  

  

  

  

  互いに生まれた時と同じ姿になり、痛いほどに勃起した俺の自慢の息子の上へと跨りゆっくりと腰を下ろし始めた。

  

  「おっ、おい...無茶するなよ。いきなりなんて流石に...」

  

  「いっ、いや...大丈夫だ...」

  

  俺の心配の声に構わず、虎はゆっくりと腰を下ろす。俺のちんこの先端が、虎のケツマンに振れた瞬間に小さく虎が声を漏らす。そしてそのまま、ゆっくりとではあるが、虎は俺のちんこをそのケツマンコで飲み込み始めた。

  

  「んっ、ふぅ...あぁ...」

  

  俺のちんこをズブズブと飲み込みながら、虎は艶のある声を...そして雄の象徴から、しとどに蜜を溢れさせていた。どうやら、かなり感じているらしい。

  

  「くぅ...太、い...んあっ...」

  

  正直、俺も驚いていた。経験のあった鮫でさえ、俺の自慢の太く大きなちんこを飲み込むのに、数週間をかけて慣らさないといけなかったのに、ゆっくりながらも虎は確実の俺の巨根を飲み込んでいる。

  

  「ずっと、慣らしてたんだ...一目ぼれで、ずっと...好きだった...から...あぐっ!

  はあ、はあ...全部、入ったぞ...ああっ!!」

  

  そこまで聞いたところで、俺の意識は完全に性欲に飲み込まれてしまった。

  

  

  あの虎を、いつも劣等感を感じていた相手は今や俺の雌でしかない。俺好みの雌猫...その事実をはっきりと理解した瞬間、俺は歯止めが利かなくなった。

  

  

  

  それからは、まるで本当のケモノにでもなったかのように俺たちは盛り合った。虎の嬌声と汚らしい水音が部屋を満たし、そのイヤラシイ音と共に、二人の獣が果てる。俺は虎の中で、虎は雌の快感の中で何度も果て、何度も中出しをした。ザーメンの水たまりができるほどに、10か、20か...とても数えられない数をお互いに果てた。最後には、虎は「ちんぽぉ...」とうわ言のように言っていたことだけを何となく覚えている。

  

  そんな愛おしさを覚える虎に、俺は最後にそっと口付けを交わし...俺たちの聖夜は明けていった。

  

  

  

  

  

  

  

  26日の朝、改めて虎の話を聞くと、初めて出会ってからずっと俺のことを好きだったこと...でも、友人という関係で色々と悩み、結局今の今まで明かせなかったことを話してくれた...どうやら、昨日のことは聖夜だけの軌跡ではなかったらしい。

  

  

  

  

  因みに、この後鮫からの連絡でヨリを戻したいときてから、謎の三角関係へと発展していくという...ある意味で、聖夜の軌跡が終わったことを告げられるような出来事が起こるのだが...それは、まあ...別の話ということで