何よりもヤバイヤツ

  高度な科学力や超能力などの特殊な能力を利用する犯罪者、怪人による凶悪犯罪が増加したことに対抗するように、個人あるいは組織によってヒーローが登場した。

  力をどう使うのかという方向性が反対となるだけで、力の性質自体が似ている怪人とヒーローの関係は拮抗している。お互いの勢力を制圧することができずに、今日もまたどこかで怪人が暴れてヒーローが立ち向かっているのだ。

  

  

  

  『新町の住宅街にて怪人が出現したようだ』

  「了解、ナックルタイガー急行します!」

  ゴーグルに繋げられた通信機から告げられた怪人出現の報に虎人のヒーローが応答し、ビルの屋上を飛び移りながら街を駆けて怪人が出現したという現場へ向かう。

  筋肉質な体に揺らめく炎を象ったヒーロースーツをまとい、ゴーグルで目元を隠した橙色に黒い縞を持つヒーロー、ナックルタイガーは比較的最近に登場したヒーローである。スーツによる身体強化と右手に着けた機械式のガントレットを駆使し、岩をも砕く拳で怪人を何人も殴り飛ばしている。

  『現場の状況が明らかになってきたから情報を転送するぞ』

  「了解です博士!」

  通信機から聞こえてくる渋い声にナックルタイガーが返答するのに前後してゴーグルのレンズ上に情報が映し出された。その状を見ると、帰宅中の男性を狙った強姦を繰り返している猪人の怪人、パラライボアが現れて今日も住宅街で襲っているらしい。

  そして、同時に以前パラライボアが出現した際に得られた情報なども表示される。他にも電気系統の能力を使っているであろうという能力に関する情報であったり、強姦被害の男性の統計データや発生現場の分布もスクロールされていった。

  

  

  

  屋根から屋根へ飛び移り最短距離で街を突っ切って現場へと到着したナックルタイガーが見たものは、

  「ひぎぃぃ!とま、とまらないぃぃぃっ!」

  「グッフッフ、ここかぁ?」

  装飾過多なマントのみを身に着けた怪人に抱えられて途切れなく白濁液を吹き出し続けるスーツ姿の熊人の姿だった。

  腹回りについている肉が激しく揺れ、涙を流しながら蕩けた顔を浮かべている。怪人が熊人を持ち上げ腰に打ち付けるように揺らすと、グポンとねっとりとした水音が響く。

  「そこまでだ、パラライボアッ!」

  建物の屋根から道路へ飛び降りたヒーローの姿に気付いた怪人、パラライボアは悠々と見せつけるように腰を動かす。

  「どんな奴が来るのかと思えば……弱そうなルーキーじゃねぇか!おめぇもオレ様にグチョグチョにしてもらいてぇのか?」

  「なっ?!」

  パラライボアの言葉に怒りをあらわにしたナックルタイガーがガントレットを起動して殴りかかる。

  それを後ろに引くことでかわしたパラライボアは抱えていた熊人から手を放すと、自分で立つ力も残っていない熊人は地面に崩れ落ちてしまう。そして

  、細かい痙攣を繰り返しながらも栓が壊れたように前と後ろから垂れ流していた。

  一方、ナックルタイガーの殴った跡はアスファルトにヒビが入り、小さく凹みすらできていた。

  「おいおい、ヒーロー様がそんなことしていいのか?」

  「なら避けるな、よっ!」

  ナックルタイガーが何とか当てようとさらに殴りかかるが、パラライボアは軽々と避けていく。

  パラライボアの抱えていた熊人を盾に取られる心配がなくなったこともあり、ナックルタイガーは常人ならば頭がつぶれかねないような威力の正拳突きなども容赦なく繰り出し始める。

  「よっ、ほっ、随分と殺意が高いなぁ」

  涼しげな表情で避け続けるパラライボアに対する苛立ちからか攻撃の精度が徐々に荒くなっていく。

  「ぐっ、さっさと当たれよ!」

  「青いねぇ、落ち着かねぇと当たるものも当たらんぞ?こんな風に、な!」

  当てられる直前でパラライボアに避けられたことで体勢を崩したナックルタイガーの首を右手で掴む。その瞬間、右手の毛が逆立ちバチバチという音が辺りに響いた。

  「がぁぁっ?!」

  首から電流が流されてナックルタイガーの体が二度三度と大きく痙攣する。そしてパラライボアが手を放すとヒーローは筋肉質な体を小さく痙攣させて崩れ落ちる。

  「か、体が……動かない?」

  「機械式のスーツってんなら何とでもならぁ」

  体を動かそうとしても小さくもがく程度しか動かないことに困惑している姿を舌なめずりをしながら見下ろしているパラライボアは、うつぶせに倒れているナックルタイガーを足蹴にして仰向けにさせる。

  「そんじゃ気持ちいコトしようじゃねぇか」

  「ぐっ、誰……が……やる、か……」

  唯一動く頭だけで睨みつけるナックルタイガーの視線を軽く受け流しながらパラライボアは路上に座りヒーローの体を抱えて膝の間に引き寄せた。

  「つれないことを言うな、気持ちよくて癖になるぜ?あんな風にな」

  ナックルタイガーは自身の耳元で囁くパラライボアに嫌悪感を抱くが、抵抗しようにも体が動かず、さらには顎を掴まれてある方向を向かされる。

  そこには、現場に到着したときに犯されていた熊人がいた。ヒーローと怪人の戦いの最中、逃げることもせずに、両手の人差し指と中指の四本を肛門に入れて激しくかき乱して、穴を広げている姿がそこにあった。

  その異様な光景に息を呑んでいるのをしりめにパラライボアはヒーロースーツの前面へと手を伸ばす。ナックルタイガーの股間を揉みしだき、その部分を破ろうと力を籠める。

  しかし、並大抵の攻撃では傷一つつくことのないスーツを破ることなど出来ず、生地が伸びる様子も見せない。

  「そんなことをしても無駄だ!」

  その言葉にパラライボアは軽く考える素振りを見せると、あるものに目を向けた。

  パラライボアはナックルタイガーの武器、右手に着けているガントレットを掴む。ガントレットを奪おうとしていることに気づいても、体が動かず抵抗できないナックルタイガーはされるがままにガントレットを脱がされてしまった。

  それを自身で身に着けると、調子を試すように何度か手を握って開くということを繰り返す。自前の能力を利用しガントレットを支配していく。

  「これで、どうだっ、と!」

  試しにと言うようにアスファルトを殴ると、大きな音とともに地面が揺れてヒビが作られていた。それは、パラライボアによってゴーグルの機能が引き出されていることを意味していた。

  「な、なんで……」

  「電気を操れるオレ様に機械式の武器で挑んだ時点で負けが決まったようなもんだろうよ!」

  ヒーロースーツの股の生地をガントレットで掴み力を込める。一度目にはビクともしなかった生地が悲鳴を上げながら引き伸ばされていく。ついにはビリッという大きな音を立ててナックルタイガーの通常時でも大きい肉棒がこぼれ出てきてしまう。

  「そんな、スーツがっ?!」

  動揺するナックルタイガーに対して、その大きさなどを品定めするような視線を向けながらパラライボアは破いたスーツの穴を大きくしていく。そして、スーツに元々空いていた尻尾を通している穴まで裂いてしまった。

  臀部の谷間に沿って裂けてしまい、無防備になった肛門にガントレットのつけられていない左手の人差し指が当てられる。

  それで今からパラライボアがやろうとしていることにナックルタイガーが気づいたのと同時にパラライボアの指が穴の中に割り入っていく。

  「がぁぁっ!やめっ、やめろぉぉ!」

  「グッフッフ、ガントレット使ってぶっ壊れるほど激しくしていないだけ優しいだろう?」

  悲鳴を上げて暴れようとするナックルタイガーを力づくで押さえつけながら、人差し指で腸壁をかき混ぜていく。

  時折突っ込んでいる指先から微弱な電気を流して前立腺を刺激することで、徐々にナックルタイガーの肉棒に芯が入り始める。

  「んぐぅぅ……んぁっ」

  苦し気な声の中に小さく喘ぐ声が混ざり始めると、調子に乗ったようにナックルタイガーの耳元に舌を這わせ始めた。

  武器を奪われ倒すべき怪人にいいようにされているという危機的状況であるナックルタイガーは、快感にブレる思考を寄せ集めて起死回生の方法を模索する。その中で首を掴まれて体を麻痺させられていた腕の感覚がようやく戻ってきていたことに気づく。

  (体は動かせそうだが、ガントレットは奪われてる……殴りかかろうにも後ろから密着している状況では…………密着?)

  自身の状態を確認して、背後から抱きかかえられて密着していること、パラライボアが責め立てることに熱中して油断していることに気づく。

  (やるなら今しかないっ!)

  そう考えるとすぐさま肘鉄砲を繰り出した。その一撃は油断していたパラライボアの鳩尾にめり込み、拘束が緩んだその隙に抜け出して距離を取る。

  息が荒く、ビクンッと股間が震え先走りが少し垂れている姿で戦う意思を見せるナックルタイガー。それに対し、パラライボアは戦闘の中で初めて見せる怒りの表情を浮かべている。

  「随分な真似してくれるじゃねぇか」

  「油断してるからだろう?」

  「グッフッフ、ヒーローの話す言葉じゃねぇな」

  「アンタを倒すのに形振り構っているわけにもいかなそうでな」

  ヒーローと怪人が距離を取り睨み合っていると、突然ナックルタイガーの腰辺りに何かがぶつかる衝撃がくる。思いがけないその衝撃に体勢を崩して仰向けに倒れこんだナックルタイガーはすぐさま襲ってきた刺激に驚き衝撃の正体を目にした。

  自らの腰にしがみつく熊人、濁った瞳で嬉しそうに目の前の固く太い肉棒を咥えこんでいたのだ。

  「な、なに、やめっ?!」

  「チンポォ……チンポおいしいぃ、もっとぉ」

  ガントレットの無いヒーロースーツの機能だけでも一般人を壊しうる力を引き出せるため、力任せに引きはがそうとすれば、最悪目の前の熊人を壊しかねない。とはいえ、ケガをさせないような繊細な力加減はこの状況で調節できない。

  そんなナックルタイガーの躊躇いを余所に熊人はヒーローの腰の上に跨った。流石に挿入れさせるわけにはいかないと熊人の腰を掴み抵抗する。

  無理やり投げて退ける訳にもいかず、辛うじて挿入れさせないように腰を支えている。その膠着している状況で、パラライボアがどう行動しようとすぐには対処するなどできはしなかった。

  「ほらほら困ってる市民のために体を張るのがヒーローだろう?」

  「ぐ、パラライ……ボアァッ!乗るんじゃ……ねぇぇぁぁああっ?!」

  腰の上にいる熊人にもたれかかり体重をかけはじめたパラライボアを睨みつけるが、二人分の体重を力の入りにくい体勢で腕の力だけで支えるには無理があった。パラライボアが体を揺らすことで、ただでさえ限界が近くプルプルと震えていた腕に負担がかかっていく。そしてついに、伸ばしていた腕からカクンと力が抜けてしまい熊人の腰が落ちた。

  トロトロに解された肛門はナックルタイガーの肉棒を難なく飲み込み、その感覚にナックルタイガーが声を上げる。

  「グッフッフ、ヒーローさまが市民を犯してるってのに随分と気持ちよさそうだなぁ?」

  「あぁっ、ぐっ、やめ、このっ、んぁぁぁっ!動か……ない、で、くれぇぇっ」

  熊人が一度腰を動かし始めるとパラライボアは熊人の上から退いて、見世物であるかのようにヒーローと市民の性交を見て面白がっていた。

  騎乗位で腰を振り太い肉棒から快感を貪る熊人は小ぶりなモノを震わせる。透明な先走りが腰を振るたびに流れ出し、ナックルタイガーのスーツに染みを作っていく。

  「んぐっ、ぐあっ、うぉ……んぐぅぅ」

  ナックルタイガーの堪えるような喘ぎ声や熊人が動くたびに響く水音を聞きながら、パラライボアはナックルタイガーの顔の近くで自身のモノを擦り始める。ヒーローの顔を淫らな汁で汚そうと位置を調節しながら擦り続けるのを、止めさせようと腕を伸ばしても簡単に避けられてしまう。

  「グッフッフ、まずは一発目だ!よぉく味わえ、よ!んぐぅぅっ!」

  「がっ……イィ……もっとぉぉ、イぐぅぅっ!」

  パラライボアと熊人の肉棒から白濁が噴き出してナックルタイガーの顔とスーツを汚していく。それを碌な抵抗もできずに受け止めるしかなかったナックルタイガーはせめて口や目に入らないように固く閉じることしかできなかった。

  その間にもイった後も止まろうとしない熊人に責め立てられ、太い肉棒をビクンッと脈打たせていた。

  余裕がなくなっているナックルタイガーを見て悪い笑みを浮かべたパラライボアは熊人の背後へと回り、下腹部へと手を当てる。

  「ほらちゃんとヒーローさまを気持ち良くしてやらんとなぁ?」

  そういって弱い電流を熊人へと流すと、熊人の腹部が痙攣し筋が収縮する。そうなれば当然のように挿入れられたまま腸壁が強く締まり、ナックルタイガーのモノをこれまで以上に責め上げて限界へ導く。

  「んぐぁぁぁっ?!」

  「ひぐぅぅっ、あっついの出てるぅぅ!!」

  とうとう我慢が出来ずに熊人の中で決壊してしまい、熱く濃い精液を噴出させてしまう。大きくしゃくりあげながらドロドロと熊人の中へ種を流す。

  「……グッフッフ、随分たっぷり出してるなぁ?」

  「ぅぐっ、キ、キサマ……」

  「そろそろオレ様もちゃんと楽しませてもらおうか?」

  パラライボアは右手に着けていたガントレットを外すと遠くへと放り投げてしまう。ガントレットは住宅の塀を越えていき、近隣へと何かにぶつかり壊れるような音が響く。そしてパラライボアは熊人がいるのも気にせずに、ナックルタイガーの足首を掴んで持ち上げる。

  その影響で熊人が前のめりに倒れこみ、ナックルタイガーが彼を支えたところで肛門に再び異物が宛がわれた。

  「さっき軽く解してたんだから今度は一気にやろうじゃねぇか?」

  パラライボアが腰に力を入れてナックルタイガーの十分に解されきっていない肛門をこじ開けようと進攻していく、ところでパラライボアが宙を飛んだ。

  割れる音、飛び散る茶色の破片。破片をまき散らしながら頭から飛んでいくパラライボア、ズザザと地面を転がっていく音。

  その音が止んでからしばらくの間、その場にいた者たちはいったい何が起きたのか把握できなかった。パラライボアはピクリともせず倒れ、ナックルタイガーは麻痺によって事態の把握のために動くことができず、熊人はパラライボアが飛んでいく時の衝撃でナックルタイガーの上から転げ落ち気絶していた。

  パラライボアの妨害もなくなったことで上体を起こして周囲を確認する。腰付近の地面に茶色の破片が散らばっており、近くには割れ残った大きめな破片があった。ナックルタイガーがそれを確認してみると瓶の口だろうと当たりをつけると、今度はどこからこれが飛んできたのか周囲を見回す。

  そのとき、ブロック塀の陰から一人の大柄な獅子人が現れた。シュコー、シュコーというような呼吸が聞こえてくる中、その獅子人は迷わずにパラライボアのもとへと向かう。

  「うちの前でギャーギャー騒いでるだけじゃなく家の窓を割りやがって……!」

  剣呑な気配をまといながらパラライボアの頭を掴んで片手で持ち上げてしまった。決して小柄とは言えないパラライボアがいとも簡単に持ち上げられてしまう、自身のスーツやガントレットによるアシストがあっても出来るか怪しい光景を目の当たりにして唖然とする。

  この目の前にいる獅子人は本当に一般人なのか?ヒーローや怪人なのではないかという疑念が頭をよぎる。

  「それとそこのあんちゃん」

  いつの間にかナックルタイガーの正面までやってきていた獅子人が開いている片手で同じようにヒーローの頭を掴む。

  「お前ら二人が喧しいせいでのんびり酒も飲めねぇ」

  ミシミシと頭が軋む音が響いているような気がする中、ナックルタイガーは目の前にいるものに確かな畏怖を感じた。

  「小僧どもにはお仕置きが必要だな」

  「なっ、何を……?」

  ヒーローと怪人の頭を掴んだままの両腕を獅子人の顔の高さまで上げると、二人の足が宙に浮かぶ。その腕が同時に獅子人の前へと動いたと感じた次の瞬間、ナックルタイガーの意識は強い衝撃と痛みとともに抜け落ちた。

  

  

  

  「ひぎぃぃっ!ぐぇっ!がぁぁっ!ぐぁっ!」

  潰れた声とグポンッグポンッというような水音が耳についてナックルタイガーの意識が浮上する。

  暗い中で周囲を観察すると、畳敷きの部屋であることに気づく。窓の一つが割れて破片が部屋の一部に散乱し、その中央に灰色の何かが落ちていた。それは、金属製で手の形にひしゃげているその物体は、パラライボアに放り投げられたガントレットによく似ていた。

  思わずそれを手に取ろうと腕を伸ばそうとすると、部屋の中に響いていた音が止んだ。

  「ようやく起きたか」

  「……アンタ一体誰なんだ?」

  声の聞こえた方を向いたナックルタイガーの視線の先には、何かに覆いかぶさっている獅子人がいた。服を脱いで筋肉で盛り上がった肉体を晒している獅子人は、組み敷いていたパラライボアを抱えてナックルタイガーの近くへと寄ってくる。

  「先にこっちの猪にお仕置きをしてたんだが、反応に飽きてきてな」

  「ひっ……!」

  近くになったことでパラライボアの姿がよく見えるようになり、その異様な状況をようやく理解した。男性を強姦することを繰り返していた怪人が逆に強姦されている。歪なほど腹部を膨らませたパラライボアの肛門へ挿入されている獅子人の肉棒は見えている部分が大人の腕ほどの太さをもっていた。ナックルタイガーに見せつけるように腰を動かせば、パラライボアの腸を丸ごと引きずり出すのではないかという感覚を覚えるのだ。ゆっくり腰を引き勢いよく腰を打ち付ければ、パラライボアの口から悲鳴に近い喘ぎが漏れた。

  「面倒だ、このままこの猪のチンポでぶっ刺してやろうか」

  「や、やめ、くそっ!」

  押さえつけようと伸ばされた腕を抵抗するために押し返そうと掴む。しかし、そこで大きな違和感が生まれた。力が入らないのだ。いや、ナックルタイガー本人の筋力以上の力を出すことができないのだと気づいたとき、スーツなどの機能をすべて管理しているゴーグルが壊れていると分かってしまった。

  筋力のアシストができない以上、ナックルタイガーはそこら辺の一般人に毛が生えた程度の力しか持たない。つまり、目の前にいる何もかも規格外な獅子人に抵抗するなど不可能なのだ。

  あっという間に抑え込まれたナックルタイガーの肛門に再びパラライボアの肉棒が宛がわれる。今度は直前で止められることもなくめり込んでいった。

  「ぐぁぁぁっ?!い、痛っ?!いぎぃぃぃっ!」

  これまで出すことはあれど、入れられた経験など今日まで無かったナックルタイガーは侵入してきたパラライボアの肉棒に痛みしか感じられなかった。

  ほぼ気絶しかけているパラライボアが動くことはないが、容赦なくパラライボアの肛門を掘る動きがナックルタイガーにも伝わっていく。

  「がっ、はぁっ、んぐぅぅ……があぁぁぁっ!」

  「おら、まだまだへばるんじゃねぇぞ?」

  しばらくの間休みなく腰を打ち付け続けていたが、その間にとっくに限界を迎えていたパラライボアはそれでもナックルタイガーの中で精液が枯れてからもイき続けて、ついには気絶してしまっていた。

  「あぁぁ……うぅ……ぐえぇぇ……」

  「……ふん、猪の方はもうダメだな。そんじゃ、今度はお前の番だ」

  ようやく動きを止めてパラライボアから肉棒を引き抜き始める。大人の握り拳ほどの亀頭がグポンという音を立てて肛門から抜かれると、開いたまま締まることもなくなった肛門から何回分か分からないほどの精液が止めどなく溢れ出す。

  畳の上に精液溜まりを作りその上に倒れ伏すパラライボアを放置して獅子人はナックルタイガーの足を掴んで広げる。自身のモノよりも一回り大きい肉棒が肛門に添えられると、眼前に来ていた獅子人と目が合った。

  「ぶっ壊れて気持ち良くなるか優しく丁寧に気持ちよくなるか……どっちがいい?」

  ニヤリと笑みを浮かべて問いかける獅子人にナックルタイガーは答えなかった。

  「……ふん、まあいい。好きにさせてもらおうか」

  穴を抉じ開けて入ってくる圧倒的な質量は、直前まで挿されていたパラライボアが作った道を上書きして限界まで拡げていく。

  「カハッ……グァッ……ゼェ、ゼェ……」

  幸運なのかどうなのか血が出ることはなく、拡張された痛みと圧迫感がナックルタイガーの意識を占めていた。

  「肛門が俺のチンポの形になるまでヤってやるからそのうち気持ちよくなる、さ!」

  「うぐぁぁぁっ!」

  一気に腰を進めたことで腹の奥から丸ごと突き上げられてとても大きな悲鳴を上げた。

  ナックルタイガーの悲鳴を気にした様子も見せずに、腰を振り始めた獅子人はそれ以外にもナックルタイガーの首筋を舐め、肉棒を握って擦り始める。

  「がぁぁっ!うぐぁぁ!あぁぁぁっ!」

  「声が一辺倒だな、もっと色気ある声でも出したらどうだ?」

  「ぐっ、誰……がっ!」

  ギリギリのところで心は折れずに持ちこたえているナックルタイガー。そんな彼の首筋を舐めていた獅子人の頭が徐々に上がっていき、ナックルタイガーの口へと近づいていく。

  二つのマズルが重なり、獅子人の舌がナックルタイガーの歯をなぞる。

  「ふあぁっ……」

  ゾクリとする感覚がナックルタイガーを駆け抜ける。声が漏れ口が開いた隙にさらに奥へと舌が伸びていく。二人の舌が絡み合うと、本人が意識しているのかは分からないが、ナックルタイガーの舌も相手を求めるように動く。

  ヒーローとしての矜持と獣人としての欲に揺れるナックルタイガーの口から段々と苦痛ではない声がこぼれ始めていた。

  「ハッ、かわいらしい声も出せるじゃねぇか」

  「……なっ?!そ、そんなんじゃっ!」

  喉の奥でクツクツと笑う獅子人にナックルタイガー顔を赤くして反論する。まだ反論する気概のあるナックルタイガーをみて獅子人は牙を見せる野性的な笑みを浮かべると、ナックルタイガーの肉棒や乳首などに手を這わせて弄び始めた。

  「だったら、どんなのなのか見せてもらおうか!」

  「んあぁぁぁぁぁぁ!」

  同時に複数か所を激しく責められて大きな声が部屋に響くが、その声は明らかに快感による喘ぎ声であった。ナックルタイガーの反応に気を良くした獅子人は腰の動きを早めてより追い詰めていく。

  獅子人がガツガツと掘り進めているのにも関わらず、苦痛の顔を見せなくなり喘ぐ声も堪えなくなってきたナックルタイガーは両腕を獅子人の背中へ回していた。

  ヒーローとしてよりもこの場において一匹の雄としての欲を優先させて、感じ始めたナックルタイガーに獅子人はとどめを刺すようにナックルタイガーの最奥で射精した。

  「うおぉぉぉぉ!しっかり受け止めやがれ!」

  「ああぁぁぁ!イグ!俺もイクぅぅぅっ!」

  自身の中で熱いモノが爆発するような感覚でナックルタイガーも限界を超えて肉棒から精液を噴き出す。ゼリー状に近い精液が勢いよく飛び、二人の体や顔へと降りかかる。

  量が多く、ナックルタイガーの腹に精液で水たまりを作ってから収まった射精によって強い疲労感に襲われる。

  獅子人はナックルタイガーの顔についていたドロッとした精液を舐めとると、口に含んだままナックルタイガーと唇を重ねる。口内に侵入してくる自身の精液と獅子人の舌。ペチャペチャという二人の舌の間で転がされる精液の水音が響く。獅子人だけでなくナックルタイガーもまた率先して舌を動かして精液を味わっていた。

  口が離れて唾液の糸が伸びると、ナックルタイガーは物欲しげな表情を浮かべてせがむように頭を動かす。

  「随分と可愛らしい表情をするようになったじゃないか」

  「ううぅぅ…………」

  反論することもなくただ顔を赤らめて恥じらうナックルタイガーの姿にもはやヒーローの面影は微塵も見られなかった。

  再び獅子人が腰を動かすと、ナックルタイガー自身も肛門に力を入れて獅子人の肉棒を締め付けて腰を動かすなど率先して気持ち良くなろうとする。

  一度二度の回数で足りないほど求めあい、二人の獣が精根尽き果てる頃には外が白んでいた。

  

  

  

  太陽が既に高い位置まで登っている頃に目を覚ましたナックルタイガーは昨晩のことを思い出して激しく身もだえた。

  最後には自分から快感を求めたというヒーローとしてあるまじき醜態。そのことに頭を抱えて畳の上をゴロゴロと転がる。

  精神が落ち着いたナックルタイガーは部屋の様子を見回した。ある程度後処理がされているらしい部屋の隅に精液をふき取ったらしい臭いを放つティッシュペーパーがくずかごから零れ落ち、窓の一部に段ボールが張られていた。部屋の隅には眠っているパラライボアの姿もあったが、昨晩の獅子人は辺りに見当たらなかった。

  目が覚めてゴロゴロ転がっていた音が聞こえたのか、部屋のふすまが開いてナックルタイガーを犯していた獅子人が入ってきた。

  「あぁ、目が覚めたようですね」

  シンプルな模様のエプロンをつけた獅子人は昨日とは違った柔和な笑みを浮かべた。その同一人物と思えない印象の違いにナックルタイガーは大きく混乱する。

  「……その、ホントに昨日の?」

  どうしても違和感が抜けないナックルタイガーが獅子人に尋ねると、獅子人は困ったような複雑な表情を浮かべる。

  「あー……すみませんが昨日何があったのか覚えてないんですよ」

  「……はっ?」

  「恥ずかしながらアルコールが入るとその間にあったことを何も覚えてなくて…………それに、どうも酒癖が悪いらしいのでいつもお酒を飲むときには外に出ないようにしてたはずなんですが……」

  昨日のことを何一つ覚えていないという獅子人に、ナックルタイガーは昨日何があったのかを分かる範囲で答える。

  「ふむ……それで朝起きたら窓が割れてて部屋が青臭く汚れているうえに、見知らぬ人が二人もいたんですか」

  「あくまで俺の目から見た場合で、あやふやな所もありますが……」

  「……どうやらあなたたち二人に随分と手荒いことをしたようなのでそれは申し訳ないです」

  改まって詫びをする獅子人にナックルタイガーはそんな彼を慌ててとりなす。

  一度落ち着こうということになり、ナックルタイガーは部屋の風呂でシャワーを浴びて獅子から服を借りる。獅子人のジャージを借りたナックルタイガーには、顔を隠すためにつけているゴーグル以外もはやヒーローらしさが残っていない。

  昼食にも少し遅い時間に用意されたピザトーストとコーヒーを食べながら状況のすり合わせをし始めた。

  「確認してみたら、俺のゴーグルもガントレットも使い物にならなかったです」

  「そうですか。……壊したの私なんですよね、すみませんでした」

  「まぁ、あなたが怪人だという訳でもなさそうなんで何とかしますけど……」

  気まずい雰囲気の中、ピザトーストを食べた二人は今後の動きについて相談をする。

  「出来れば早いうちに俺は基地に戻りたいんですけど、パラライボアのこともあるんでそういう訳にいかないですよね」

  「ではその基地に通信することは?」

  「ゴーグルが壊れてるので……」

  「それなら、家の電話は使いますか?」

  しばらく考え込んだナックルタイガーは獅子人から子機を借りると電話をかけ始めた。獅子人に聞こえないように声を潜めて電話の相手と話すナックルタイガーを、獅子人はコーヒーを飲みながら観察していた。

  昨晩の記憶はないが、どうやら二人の男、それもヒーローと怪人の二人を犯していたということが自分でも信じられない。しかし、目が覚めた時にはそうとしか思えないほど自分を含めた男たちが精液にまみれていたのだから話は本当なのだろう。

  そういう風に考えをまとめていた獅子人の耳に小気味良い音が響いた。ふすまが勢いよく開いてその奥には猪人、パラライボアが立っていた。

  「昨日は暑い夜だったじゃねぇか!今からでも第二ラウンドでもしようぜ!」

  起きたばかりで肉棒を固くさせているパラライボアにナックルタイガーはファイティングポーズをとる。

  そんなナックルタイガーを気にする様子も見せずにパラライボアは獅子人へとアプローチする。

  「相手を無理やりヤるのも気持ちよかったが、お前さんに犯されんのは良かったぜぇ!だから昨日みたいに激しくヤろうや!」

  「……すみません、昨日のこと覚えてないんですよ」

  獅子人の言葉にパラライボアの時間が止まる。

  「……あんな記憶に残るアツアツな夜だったのにか?」

  「……酒癖が悪くて全く覚えてないんですよ」

  ショックを受けて崩れ落ちたパラライボアは、小刻みに震える。相手が逆上して何かをするのではと考えて獅子人を背にかばおうとするナックルタイガーの前でパラライボアがスクッと立ち上がった。次の瞬間、体を反転させて段ボールが張られた窓から飛び出してさらに大きな割れ跡を作った。

  「そりゃないぜぇぇぇぇ!」

  叫び声とともに去っていくパラライボアに唖然として見送るナックルタイガーと獅子人の二人。

  「えっと……追わなくていいのですか?」

  「あー……追いつく方法がないんで今回はおとなしく基地に帰ります」

  

  

  

  「結論から言って、ナックルタイガーはしばらく休業せざるを得ない」

  数日後、基地に戻り体を休めていたナックルタイガーがオペレーションルームへ呼ばれて行ってみると、黒い山羊人の博士から衝撃的な通告を受けた。

  「な、どういうことですか!」

  「ダメージが大きすぎるのだ」

  博士はなぜそういう結論が出たのかをナックルタイガーへ説明する。博士が言うには、ナックルタイガーが活動するために必要なゴーグル、ヒーロースーツ、ガントレットの三点が全て大きく破損していることを告げた。

  「どちらにせよヒーローとして活動し始めてほぼ休みなく酷使していた訳だからな、近いうちに休ませるつもりではあったんだ」

  「スペアのスーツで活動することはできないんですか?」

  「無理だ」

  はっきりと告げられた博士の判断にナックルタイガーはうなだれる。

  「大体にしてお前の方も問題を抱えているだろう」

  「そ、それは……」

  数日前の出来事によってナックルタイガーに訪れた変化、それは確かにナックルタイガーに大きな影響を与えていた。

  「医療チームからお前の精処理方法の過激化について報告が来ている」

  「そんなこと……」

  「拳を肛門に突っ込んでかき混ぜようとするのが問題無い訳ないだろう」

  ため息とともに断言された内容に、ナックルタイガーはなおさら顔を俯かせる。

  「……私はお前にしばらく休暇を与えて治療に専念させるつもりだった」

  「はい……?」

  博士の『だった』という言葉に疑問の声を上げたナックルタイガーに博士はモニターを見るように告げた。

  オペレーションルームのモニターに映されたのは数日前の獅子人だった。

  「お前には彼の監視を頼みたい」

  「監視……ですか?」

  「はっきり言って異常な彼が怪人側に付いた場合、それこそヒーローは壊滅することになる」

  「なっ?!」

  「本人自体はヒーローと怪人のどちらとも関係のない生活をしているが、今後どうなるか分からない以上監視が必要だろう」

  「確かに力はとんでもない強さでしたけど……そこまで大事になるんですか?」

  ナックルタイガーの言葉に博士は少しの間考える様子をみせる。どのように説明するのがいいのかを考えているのだろう。

  「そうだな……お前に分かるように言えばレベルキャップが30レベルであるゲームにおいて、この獅子人だけがレベルキャップが99レベルになっている、といった感じだ」

  実に研究してみたいのだがな、という博士のつぶやきも聞こえないほどナックルタイガーは衝撃を受けていた。

  「それに見たところ超能力の類でもないのだから本当に何から何まで謎なのだ」

  「……つまり、彼が怪人側にならないように近づいて見守れ、ということですか?」

  「そうだ。とはいえ、恐らく彼はどちらの陣営にも入らないのだろうが念のためだな」

  「……了解です」

  「要件は以上だ。彼の簡単なパーソナルデータはお前の部屋に置いておく」

  ナックルタイガーは博士の言葉を受けて自分の部屋へと戻っていく。その頭には獅子人についての疑問が占めていた。

  

  

  

  博士の手配によって獅子人の隣の部屋に引っ越すことになり、約一週間ぶりに獅子人と再び会うことになった。

  獅子人の部屋のインターホンを鳴らすと、落ち着いた声とともに玄関のドアが開かれた。

  「はい……おや、もしかして先週の?」

  「そうです、その関係で話がありまして」

  話があるならと快く部屋に通されたナックルタイガーは、飲み物を出されテーブルを挟んで向かい合い座る。

  当たり障りのないように、再び怪人からの接触があるかもしれないため、警護させてもらうという形で説明すると、獅子人は迷惑じゃなければ、と了承した。さらに、警護の関係でナックルタイガーが隣の部屋に越してきたことを告げると、安心した顔をみせた。

  「それでナックルタイガーさんは……」

  「あ、今はヒーローの格好をしてないんで虎牙 拳人(こが けんと)って名前で呼んでください」

  「それじゃあ、虎牙くんはしばらくお隣さんになるんだね」

  「え、あ、はい……」

  獅子人の言葉に気恥ずかしくなったナックルタイガー、もとい拳人は顔を赤らめて俯く。

  「お隣さんなら私の方もちゃんと自己紹介をしようか。獅子王 式(ししおう しき)です、よろしくね虎牙君」

  そんな和やかな雰囲気が流れている中に、インターホンが響く。

  「なんだろう、今日は来客が多いね」

  玄関へ向かった式を見送り、拳人は出されたコーヒーを飲み一息つく。

  少しして戻ってきた式は困ったような表情を浮かべていた。

  「えっと……この場合どうしたらいいんだい?」

  式の声に玄関の方を見た拳人はそこにいた相手にコーヒーを噴き出した。

  「ごほっ、げほっ!……なんでお前がここにいる、パラライボア!」

  「オレ様がどこに来ようと関係ねぇだろうよ!」

  ナックルタイガーとしての顔を見せる拳人に、パラライボアも反応して一触即発の空気が流れる。

  「……落ち着いて話をしようとしないのなら部屋から追い出しますよ?」

  「「っ?!」」

  式から流れてきた雰囲気に世界が凍ったような気がした。ヒーローと怪人は式の様子に逆らうことができず、本能から恐怖を感じた。

  ヒーローと怪人と一般人と思えない一般人の三人が車座になって座るという奇妙な状況が作られ、パラライボアの話を聞くこととなった。

  警戒心を隠すことなく出している拳人を気にすることなくパラライボアは話し始める。

  「……でさぁ、オレ様考えた訳よ!気持ちよくなるのにそこら辺の男踏んじばってケツの穴に突っ込ませても物足りねぇし、やっぱこのライオンのおっさんに酒積めば良いってな!」

  自信満々に話した内容をまとめると、式にレイプされたことでその快感を覚えたが、ほかの男たちを襲って逆レイプしても満足できなかったらしい。そのため、再び式に酒を飲ませて犯してもらおうと襲来したようである。

  「というか他に男を襲ったのか!」

  「うっせぇよ虎の!」

  「なんだと!」

  「……二人とも?」

  式が二人の肩を掴んで一言喋ると、口論をしていた二人が一瞬で静かになる。肩を壊されるのではないかというプレッシャーを感じ、おとなしく座りなおした二人を見て式も掴んでいた手を放す。

  「それで、結局どうしたいんだい?」

  「ヤろうぜ!」

  「うーん…………それはちょっと気が進まないかな」

  「ならせめてちゃんと知り合おうぜ?」

  「怪人を野放しにするようなそんなこと認められるか!」

  パラライボアの言葉に一々噛みつく拳人を制して、式はどうするのかを考える。

  「今後、怪人として生活しないというのなら、一応知り合いとして始めてもいいかなって思うけど……」

  「そこら辺の男とヤっても物足りなくて気持ちよくなくなったし、オレ様は別に怪人とかどうでもいいぜ?」

  「拳人君はどう思う?」

  「ぐっ…………それなら監視の意味も込めてコイツは俺のところに住まわせます」

  「大丈夫かい?」

  「……何とかなると思います」

  あきらめたように答える拳人はこの先のことを考える。どちらにせよ怪人を野放しにできない以上、監視するには一緒に住むのが一番だろう。怪人に未練はないというのも嘘ではなさそうだし、そう考えた拳人は改めてパラライボアの在り方を考えてみる。どこまでも快楽主義的な性質をもっているパラライボアが物足りないというのなら少なくとも外でレイプはしないのだろうと結論付けた。

  「怪人を辞めるという証言だけじゃ信用はないから、定期的に監視の報告もさせてもらうからな」

  「それでおっさんの近くにいていいなら文句はねぇぜ」

  「それじゃあ、よろしくね二人とも」

  かくして、ヒーローと(元)怪人と(能力が逸脱している)一般人の奇妙な共同生活が始まったのだった。