わたしの名前はマリー。でも、いつも赤い頭巾のあるお洋服を着ているから、みんなからは赤ずきんちゃんって呼ばれているの!今日は、森を抜けた先の家に住むおばあさんにパンとミルクを届けに行くのよ!
でも森には、真っ黒でとっても大きくてこわーいこわいオオカミさんがいるの。オオカミさんは他の動物と違って、わたしたち人間とおなじように二本足で歩いてね、わたしのことを捕まえて食べようとしちゃうの。オオカミさんはいつも腹ペコで、わたしが森を通るのを待ち構えているみたい。わたしってそんなにおいしそうかなぁ……。
でもね、そんなオオカミさんがいてもおばあさんにパンとミルクを届けないわけにいかないから、森を通るときはいつも狩人さんに一緒に来てもらうの!
狩人さんは町はずれの家に一人で住んでいるの。昔はお父さんお母さんと一緒に暮らしていたんだけど、オオカミさんに食べられちゃって、それ以降オオカミさんを憎んでいて、狩りの腕を磨いたって聞いたことがあるわ。だから狩りの腕はピカイチで、町のみんなからも狩人さんって呼ばれて親しまれているの。猟師っていうと粗暴で野蛮でむさ苦しい熊みたいな人が多いけど、狩人さんはとってもスマート。爽やかな笑顔に魅了されている女の子は町にたくさんいるわ。でも、一番仲がいいのは私なんだから!いつか狩人さんのお嫁さんになれたらいいなぁ。
狩人さんに一緒に来て欲しいってお願いするときはね、金貨を一枚渡すの。オオカミさんに食べられちゃうのと金貨一枚渡すのと、どっちのほうがいいかって言われたら、わたしは断然金貨を渡すほうを選ぶわ。だって食べられちゃったら、すごく痛そうだもん。それで金貨を渡したら、狩人さんはオオカミさんからわたしを守ってくれるの。狩人さんはすっごく強くてね、今までオオカミさんに負けたことが無いんだって!
だからわたしは、安心しておばあさんのお家に行くことができるのよ!
今日も、いつものように狩人さんに金貨を一枚渡して、森の中を進んでいくわ。今日も狩人さんはカッコいいなぁ……。わたしが話しかけると、にこりと笑いかけてくれるの。ずっとこんな時間が続けばいいのに。
でも、狩人さんは仕事で着いてきてくれているだけ。分かってるの。わたしとおばあさんのお茶会に誘っても、オオカミさんの警戒をしないといけないからって断られちゃうし。前にスープを差し入れた時も、一口だけ飲んで、すぐに警戒に戻ってしまったし。
ただ、そういう仕事に熱心なところも、狩人さんの素敵なところ。
わたしたちが森の中を歩いていると、突然狩人さんがわたしの前に腕を伸ばして制止する。そのすぐ後に、ガサガサって後ろから音が聞こえて、狩人さんが振り返ってわたしを庇うようにして前に出る。わたしも振り返ると、そこにはいつものオオカミさんがよだれを垂らして唸りながら立っていたの。
「グルルルル……」
「逃げろ!」
「でも……」
「早く!」
「は、はいっ!」
オオカミさんはわたしを食べたいんだから、わたしが居ると邪魔になってしまう。狩人さんは無口だけど、わたしと狩人さんは仲良しだから、考えてることくらいは分かる。
狩人さん、頑張って!
わたしはそう心の中で応援して、おばあさんの家まで頑張って走りました。
[newpage]
「……行ったな」
俺と対峙している黒くて大きな狼がよだれを拭きつつスンスンと鼻をひくつかせて、周囲の確認をする。こいつがそう言うなら、間違いないだろう。
狼のその言葉を聞いて、構えている猟銃を下ろす。
「まったくチョロいよなァ。俺が襲い掛かるフリをしてお前が護るフリをする。それだけで金貨がもらえちまうんだから。」
そう言って狼はニヤリと笑う。
人としては平均的な体格の俺よりも頭2つ分くらいデカくて、身に着けているのも腰布1枚だけの獰猛な怪物。しかもよだれを垂らしながら唸っているようなやつと、こうして会話できるとは、赤ずきんも思わないんだろう。
しかも、村人たちは都合よく、俺の両親は狼に殺されていて狼を憎んでいると思っているからなおさら、俺と狼が手を組んでいるとは思わない。実際のところ両親は事故死だし、狼はむしろ俺を気遣ってこんな仕事まで提案してくれるような奴なんだが。
だからこそ、この護衛業が成り立っている。もしこうして普通に会話してるところに戻ってこられたりしたら、この楽な仕事が出来なくなってしまう。
それは避けないと。
「ってか、あの女もよく毎回騙されるよなァ。そんなに、自分は食われそうとか思ってんのかね。どう見ても、断然お前のほうが美味そうなのに。」
舌なめずりをしながら俺を見下ろす狼。それだけで、胸がドクンと跳ねてお腹の奥がギュンと疼く。
狼は、そんな小さな反応も見逃さない。無言でのしのしと近付いてきたかと思うと、俺の後頭部に大きな手を当てて、そのまま自分の胸に押し付けてきた。
身長差が凄まじいせいで、少しだけ背伸びをするような形で押し付けられる。俺の頭は逞しい胸筋に迎えられて、濃厚な臭いを思い切り吸い込んでしまう。
そんな雄の暴力に、耐えられるはずがなかった。抵抗する間もなく絶頂し、抑えつけられた体がビクビクと震える。
「~~っ!」
「ハッ、視線で発情して臭いでイくとか、ド淫乱じゃねえか。」
狼が手を離すと、絶頂して力の入らない体はそのまま座り込んでしまった。
こんなに簡単に絶頂させられたことが悔しくて、涙目になりながらも見上げて反論する。
「淫乱、なんかじゃ……」
「認めねェってか?なら本当に淫乱じゃねえのか確認してやるよ。脱げ。」
言われた通り、掛けていた猟銃を下ろして服を脱ぐ。上半身の服を脱ぎ終えたところで、目を丸くした狼がそのまま大笑いをし始めた。
「ぶっ、ははははは!そんなもん貼って、よく淫乱じゃないとか言えたもんだぜ!」
そんなもん。その言葉で自分の体を見下ろして、一気に顔が赤くなる。
完全に忘れていた。乳首に、テープを貼っていたことを。
「そうやって押さえとかねェと服と擦れて感じちまうってか?」
「ち、違う……」
反論しようとしたけども、図星だから強く否定できずに語尾が弱くなる。それはすなわち肯定したようなものだ。
「違うのか?なら弄られても問題ねぇよなァ?」
嘲るように笑うと、俺の前にしゃがみこむ狼。
違わないことくらい、分かってるくせに。こんな乳首にしたのはお前なんだから。
「ひっ…」
ちょん、と、その太い指からは想像できないほど優しく、テープの上から乳首に触れる。たったそれだけの刺激でも俺の体は悦んで、声が漏れてしまう。
それを皮切りにして、狼はのしかかるようにして俺を押し倒すとテープを剥がし、遠慮なく乳首を弄り始めた。
「ああっ……! やめっ……ひぅっ!」
ぐにゅぐにゅと押し潰されながら引っ張られ、かと思うと今度はぐりぐりとこねくり回される。
「ひゃぁうッ!?」
「へへ、いい反応するじゃねぇか。さすが淫乱だな。」
不意打ちで噛まれて悲鳴を上げてしまった。そんな俺をののしりながら、狼はまた噛み付いてくる。普通なら痛みを感じるはずなのに、痛みよりも快感の方が強くて、頭がおかしくなりそうだ。
「おら、ここももうビンビンになってるぜ?」
そう言って狼はズボン越しに俺のものを握る。
「あああッ!!?」
情けないことに、発情して昂っていた俺は、握って少し擦られただけで簡単に射精させられてしまった。でも、狼にとって俺がイくことは予定調和だったんだろう。特に驚いた様子も見せずに、ズボン越しに染み出て手に付いた精液をベロリと舐めとる。
「次は、俺の番だな。」
狼はそう言うと、俺の服を乱暴に剥ぎ取り、自分自身も、唯一身につけていた腰布を取り払う。その下から出てきたのは、狼の巨体と比較しても全く見劣りしない巨大なイチモツ。その大きさは、まだ半勃ちであるにも関わらず、とても人間が受け入れられるようなサイズではないように見えるし、見慣れていなければ間違いなく恐怖に怯えてしまうだろう。
狼はその巨根を掴むと、見せつけるようにしてゆっくりと上下に動かし始める。すると、みるみるうちに狼のそれは硬くなっていって、先走りが溢れ出してその巨根をコーティングしていく。
狼は、その光景から目を離せない俺を見下ろしてニヤリと笑った。
「そんな物欲しそうな顔しなくても、すぐにくれてやるよ。」
そう言って、俺の穴にその巨根の先端を押し当てた。だが、その巨根が俺を貫くことは無い。
「ん?」
訝し気な声を上げた狼が、その穴に触れる。そして先客の存在に気付くと、一瞬だけ驚いた表情をした後、とても嬉しそうに、獰猛な笑みを浮かべた。
「こんなもん仕込んで護衛してたなんて、あの女が知ったらどんな顔をするんだろうなぁ?」
コツコツと、俺の中に埋められた張り型の根元を叩く。そんな些細な振動でも俺の体は過敏に反応して喘ぎ声が口から洩れてしまう。そして、それは合図もなく勢いよく引き抜かれた。
「んあああっ!!」
中を思い切り擦られ、大きな声が出てしまう。狼はそんな俺を見下ろしつつ、手に持った張り型を弄び、自身のチンコに近付ける。その張り型は俺のチンコよりも十分大きくて巨根といって差し支えないサイズなのだが、狼のチンコと比べると明らかに小さい。
「こんな粗チンじゃ物足りねえだろ?」
狼は張り型を捨てると、張り型を失って次の征服者を待つ穴に狙いを定める。巨根の先端が穴に触れると、その圧倒的な質量と、張り型には無かった熱量に、俺の口からは思わず声が出る。
「うっ……!」
「安心しろ、優しくしてやるよ。」
そう言って腰を前に進めてくる。
宣言通り、狼の巨根はゆっくりと俺の中を進んでいく。毎日のように狼の巨根を受け入れているソコは、事前に張り型で解れていたこともあり痛みはほとんどない。ただ、メリメリと穴を拡張して進んでくる巨根は、どれだけ優しく進んで来ようとも、俺の中を全て埋め尽くしていく。
前立腺を押しつぶしながら進む巨根が結腸に差し掛かったところで、俺の体は絶頂し、触れてすらいないチンコからどろりと精液を漏らす。
「次は俺の番だっつっただろうが。勝手にイってんじゃねえよ!」
「あああああああっ!!」
それまでゆっくりと進んでいたモノが、怒声と共に、ズン!と勢いよく俺の中に突き立てられる。張り型では届かなかった最奥まで貫かれた衝撃に絶叫するが、狼はそんなことは気にも留めずに、大きく腰を振り始めた。
「おらお仕置きだっ!俺がイくまでやめねえからな!」
「やめ、あ、とまっ」
「何言ってんだ、ちっせぇチンポからザーメン撒き散らしやがって淫乱が。どう見たってやめて欲しいなんて思ってねぇだろうが!」
「ちが、いま、イってるからっ」
「うるせえ、俺はイってねぇんだよ!」
そう言って腰を振る速度を速める狼。自分の快楽を追及するためだけの腰振りだとしても、その圧倒的な質量は俺の中を埋め尽くし、前立腺を擦りつぶしつつ結腸を突き、俺のことをイかせ続ける。
ずっとイかされ続けて快楽から逃れようと暴れても、俺を上から押さえつける狼の巨体はびくともしない。俺は狼の性処理をする穴として使われ続けるだけだ。
そしてとうとう、狼が吠えた。
「ぐぅっ、イくぞっ!」
「あ、あああああっ!!」
宣言と共に腹の中に大量に放出される狼の子種。その量と熱でまたしてもイかされた俺は、狼の動きが止まったことで、ようやく終わったのだと気付いたのだった。
[newpage]
「ん……」
目を覚ますと、俺はよく見知った寝台の上に寝ていた。そしてこの寝台の傍らには、優しげな表情で俺のことを見下ろす狼の姿が。
「なに見てるんだよ。」
「アルムはかわいいなぁと思って。」
「……はぁ。」
バカみたいなセリフを大真面目に吐く狼に対して溜め息が漏れる。俺の番だと言われて甘いセリフを吐かれまくることにすっかり慣れてしまって、もはや否定する気にもならない。
セックスの後、狼は疲れて動けない俺をお姫様抱っこで自分の家に運び、水場で甲斐甲斐しく汚れを落として、服を着せてこの寝台に寝かせてくれた。そして俺が寝ている間に晩御飯を作ったのだろう、いい匂いが漂ってくる。
ちなみにこの家は森の洞窟を抜けた先にあって、その洞窟の入り口は大岩が塞いでいるから、その大岩を動かせるくらい怪力な奴がいないとたどり着けない。そしてその大岩は、馬鹿力な狼であれば一人で動かせるけど、普通の人間だと5人集まっても動かせない。
つまりここは、誰にも見つからない安全な家ということだ。
「起きたなら飯にしようぜ。」
そう言って俺に手を差し出す狼。身につけているのは腰布一枚のくせに、その行動はどこまでも紳士的で家庭的だ。
獣だし、あんな激しいセックスするくせに、本性はこれだから困る。
リビングにあるテーブルの上には、大きめの野菜や肉がゴロゴロと入ったスープが2皿と、パンの入ったカゴ。野菜や肉は狼が自給自足したものだが、パンは俺が持ってきたものだ。
狼が作った温かいスープは、野菜の旨みと肉の旨みが調和して溶け合っていて、一口飲んだだけで体中に染み渡り、疲れた体が癒されていくのが分かる。
「ふぅ……」
「どうよ?」
「相変わらず美味いな、お前のスープ。」
「そりゃよかった。」
狼は森の中にあるこの家に一人で暮らしているだけあって洗濯以外の基本的な家事は出来るし、料理も美味い。お嬢様として育てられて、スープだと言ってぬるい塩水を渡してくるあの女とは大違いだ。
「なぁ、そろそろこの仕事辞めるか。」
いつものように俺の食事姿を見ていた狼が、ぽつりと告げる。その言葉を受けて顔を上げると、真剣な狼と視線がぶつかる。
「急に何を言い出すんだよ。チョロい仕事だって言ってたじゃないか。」
「チョロい仕事なのはその通りだけどよ、お前無理してるだろ。」
「そんなことない。」
「アルム、俺に銃口を向けた時、めちゃくちゃツラそうな顔してんだぜ。お前のそんな顔、見たくねえんだよ。」
その指摘に心当たりがある俺は、ぐ、と言葉を詰まらせる。
確かに、演技とはいえ、狼に銃を向けるのは凄く心苦しい。昔はきちんとビジネスだと割り切れていたのに、最近はそれが出来なくなってきている。
両親を失った俺を支えてくれた。激しく抱いて、優しく抱きしめて、身も心も暖めてくれた。いつの間にか、かけがえのない存在として好きになってしまっていた。
そんな相手に銃を向けるのが、辛くないわけがない。
「俺もさ、アルムから銃を向けられていい気はしねえし、見た目だけはお似合いなあの女とアルムが並んで歩いてるのを見ると普通にムカつくし。だから辞めようぜ、もう十分稼がせてもらっただろ?」
狼はそう言ってニッと笑う。チョロい仕事を辞めるのはもったいないと思っていたのに、その狼の顔を見ると辞めてもいいかなって思えてくるから不思議だ。
「それもそうだな。でも、どうやって辞める?あの女は、たとえ狼が襲ってこなかったとしても俺に護衛を依頼すると思うぞ。」
「そりゃあ、お前に死んでもらうしかないだろ。」
狼はそう言って立ち上がると、俺に向かって勢いよく手を振り下ろした。大きな手から伸びる鋭い爪が、襲い掛かる。
「っ!」
その爪は俺を一切傷つけることなく、着ている服を引き裂き、ボロ布にしていく。服を破かれて酷い有様になった俺を見て、狼は満足げに頷いた。
「こんなもんだろ。あとはその服に適当な動物の血を染み込ませて家の前に捨てときゃ、俺に食われたように見えるだろうよ。」
「死んでもらうってそういうことか。びっくりしただろうが。」
「わりぃな。で、そうなるとアルムも町に居るわけにはいかねぇからさ、二人で旅に出ようぜ。」
「旅か……。」
「前衛の俺と後衛のアルムで昼の相性もいいし、賞金稼ぎとかしてもいいかもな!」
昼の相性も、という言い回しに少しドキッとした。なぜならばこの言葉の前提には、夜の相性がいいという認識があるからだ。確かに、あれだけデカいブツを受け入れられる人はそうそう居ないだろうし、そのブツでイかされまくってるんだから、間違いなく相性はいいだろう。
そう思ってから、そもそも日中の森の中でヤってるんだから昼も夜も関係ないと気付き、旅をするということは今までと違って昼夜関係なく四六時中こいつと一緒に居るのだということにも気付く。
「急にメスの顔になりやがって、何を想像してるかはなんとなく分かるがよ。旅してるときは昼間っから盛ったりしねえからな。」
「なっ、メス顔……!?」
「あぁ、『犯してほしいですチンポください』って顔してるぞ。」
「そんなわけないだろ!」
「無自覚かよ。けど、そんな淫乱なアルムも好きだぜ。」
「お前俺のこと馬鹿にしてるだろ。」
「そんなことねぇって。ただ外ではそんな顔するなよ。俺は獣だからな、そんな顔されたら襲わずにはいられねぇ。」
狼がそう言って腰布を取り払うと、現れた狼のイチモツはビンビンに天を突いていた。
そこで狼に頭をガシリと掴まれて、自分が無意識にソレを舐めようと舌を近付けていたことに気付く。
おそるおそる狼を見上げると、獰猛に笑う狼と目が合った。
「これからずっと一緒に居るんだ。そんなにがっつかなくても、いくらでも抱いてやるよ。」