アイス アイス マジック

  [chapter:アイス アイス マジック]

  ある暑い夏の日のこと。

  僕、[[rb:天馬 > てんま]]とケモヒーローズのみんなはぐったりしながら歩いていた。

  天馬「暑いね~…」

  真也「うん…」

  僕と[[rb:真也 > しんや]]くんがそんなことを言っていると、さやこさんとプリンセスさやみさんがやってきた。他にも初めて見る男性を三人連れている。三人とも銀髪で、白い服を着ている。

  プリさや「あらら、皆さんぐったりですね」

  天馬「うん、この頃暑いからね~…」

  さやこ「わーかーるー。私は日焼けしたくないよ!」

  さやみさんの言葉に、僕と日傘をさしていたさやこさんが応える。

  真琴・愛「ね~…」

  「確かに、この暑さは慣れないよな……」

  「まあ、2人がレディーなのは仕方ない……」

  [[rb:真琴 > まこと]]さんと[[rb:愛 > あい]]ちゃんがさやこさんに同調し、彼女についてきた三人の男性のうち二人が言った。

  天馬「…そういえば、その三人は?」

  さやこ「ああ、彼らは雪の国の王子で…」

  フロスト「あ、そうだ……自己紹介がまだだったな。俺はフロスト」

  グレイシア「俺はグレイシア」

  僕の問いにさやこさんが説明し、先ほど話していた二人の男性が自己紹介した。

  シュニー「僕はシュニー、よろしくな」

  天馬「よろしく」

  最後の一人が自己紹介し、僕もそれに答えた。

  さやこ「……そうだ、こんな日はアイスを食べよう!」

  天馬「へぇー、いいね!」

  さやこさんの提案に、僕が賛成する。

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  しばらくして、僕たちはあるアイス屋さんに着いた。

  天馬「ここ?」

  さやこ「……みたいだね」

  僕とさやこさんが言い、全員で店内に入る。店内には、いろんな味のアイスが陳列されていた。

  天馬「いろんなアイスがあるね…おすすめとかあるのかな?」

  フロスト「キャラメルアイスにスパークフローズン……?」

  僕とフロストさんがそう言ってアイスを見ている中、さやこさんがある張り紙を見つける。

  さやこ「お!一番人気が『フレッシュラムネ マジックパウダーがけ』だって!」

  シュニー「それにしようぜ」

  天馬「うん、僕もそれにしよう!」

  張り紙を見たさやこさんの言葉に、シュニーくんと僕は賛成する。

  僕とケモヒーローズのみんなはフレッシュラムネ マジックパウダーがけを頼んだ。 さやこさんとさやみさん、雪の国の王子三人は普通のアイスを注文した。

  天馬「あれ?さやこさんたちは普通のアイスなんだ?一番人気って言ってたのに…」

  真琴「また何かありそうね…」

  愛「まあいいじゃない、早く食べよ!」

  天馬「そうだね、じゃあ…」

  「いただきま~す!」

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  僕たちがアイスを食べると同時に、さやこさんたちもアイスを食べる。

  さやこ「ん~!!チョコミント味のアイス、すき~!」

  すると、プリンセスさやみさんがなにかに気付く。

  プリさや「……あれ?皆さん、その手……おかしいですよ」

  天馬「え?…何?」

  さやみさんの言葉に、僕とケモヒーローズのみんなが手を見ると…それぞれ違う形に変化していた。

  「…!?」

  僕やみんなが驚く間もなく、みるみるうちに姿が変わっていき…僕はツンベアー、真也くんはアローラキュウコン、ライカくんはラプラス、[[rb:本太 > もとた]]くんはガラルヒヒダルマ、真琴さんはマニューラ、愛ちゃんはグレイシアになっていた。

  さやこ「やっぱりか」

  プリさや「この一番人気のフレッシュラムネ マジックパウダーがけだけど、『ポケモンに変身したい向け 鳴き声も本物そっくりになります。』って書かれてたよ」

  グレイシア「俺たち普通の頼んで正解だったぜ」

  さやこさん、さやみさん、グレイシアさんが言う。

  天馬(あちゃー…)

  真琴(そんなことだろうと思ってたけどね…)

  僕と真琴さんがポケモンの鳴き声で言う。

  愛(まあ、可愛いからいいじゃない?ライカもポケモンになってもかっこいいよ♪)

  ライカ(…そうか?)

  愛ちゃんの言葉に(ポケモンの鳴き声だけど)、ライカくんも照れているみたいだ。[newpage]

  さやこ「……にしても、ちょっと残ったね」

  フロスト「俺たちが残り食べていいか?」

  さやこさんとフロストさんがそう言い、残りのフレッシュラムネ マジックパウダーがけは雪の国の王子が食べた。

  プリさや「……あ、それは」

  それをさやみさんが止めようとしたが、遅かった。まだマジックパウダーは残っていたようで、雪の国の王子たちは半分人間で半分ポケモンの姿になってしまった。ちなみにフロストさんはユキノオー、グレイシアさんはグレイシア、シュニーくんはパオジアンだった。

  さやこ「オーマイガッシュ」

  天馬(あらら…)

  愛(グレイシアさん、私とお揃い…)

  真琴(っていうか、名前のまんまね)

  僕と愛ちゃん、真琴さんがその様を見て言う。

  フロスト「まさか、マジックパウダーが残っていたとは……」

  シュニー「……中途半端ってやつか?」

  グレイシア「どっちかと言うと、ポケモン獣人化だな」

  天馬(獣人化か、それも悪くないね~)

  王子たちの言葉に、僕は言った。

  さやこ「そろそろ広場で休憩しよう」

  天馬(そうだね)

  僕はさやこさんの言葉に賛成し、みんなで広場に向かった。

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  さやこ「やっぱり暑いね」

  プリさや「こういう時に涼しくなりたいよ」

  広場で休憩中、さやこさんとさやみさんが言った。

  天馬(そうだ、もしかしたら…)

  と僕は思い、口を開けてみると、冷気が放たれた。ケモヒーローズのみんなも同じようにやってみる。

  さやこ「あ、そうか。天馬さんたちは今はポケモンになってたんだ」

  天馬(うん…どうかな?涼しくなった?)

  と、僕はさやこさんたちに言うが、

  プリさや「……何か物足りないような……」

  フロスト「……じゃあ、これならどうだ?」

  さやみさんの言葉にフロストさんがそう言い、魔法で雪を降らせる。

  さやこ「あら?気持ちいい」

  天馬(やるね~)

  僕もその様子を見て拍手する。

  プリさや「雪の国の王子は魔法で雪を降らせる事が出来るの」

  真也(へぇー)

  天馬(…あ、そうだ!それなら…)

  さやみさんの説明に真也くんが納得し、僕がその真也くんとライカくんに耳打ちし…二人が空に向かって口を開けると、空にオーロラが出現した。

  天馬(「オーロラベール」っていう技だよ)

  僕がその技を説明する。

  さやこ「綺麗~」

  シュニー「結構夏の日がたのしくなったな」

  天馬(いい思い出ができたね)

  グレイシア「ああ」

  その光景にさやこさん、シュニーくん、僕、グレイシアさんが口々に言う。

  アイスで大騒ぎになったけど、楽しい思い出が出来たね!