[chapter:節分TF]
2月3日節分、さやこと天馬たちが豆まきを行っていた。
さやこ「鬼は外!!」
天馬「鬼は外~!」
さやこ「福は内!!」
天馬「福は内~!」
豆まきを終え、一同は部屋に戻り黍団子を食べている中、さやこが天馬に問いかける。
さやこ「天馬さん、ポケモンSVやってる?」
天馬「ああ、さやこさん。うん」
さやこ「モモワロウはゲットした?」
天馬「いや~、実は番外編はまだ始めてなくて…」
さやこ「私は早速ゲットしたよ」
さやこはそう言うと、天馬たちにNintendo Switchの画面…そこに映っているモモワロウの姿と図鑑データを見せた。
真也「へぇー、これが…」
さやこ「ピンクの餅で大変なことになったんだよ」
感心したように言う真也に、さやこが説明する。
本太「ピンクの餅?ちょっと気になるね~」
愛「私も~」
ピンクの餅と聞いた本太と愛が言う。
真琴「ここに書いてあることよね?本当にいたら、確かに厄介ね…」
図鑑データの表記を指しながら、真琴が言った。
さやこ「証拠動画があった……これだ」
さやこはそう言うと、ある動画を検索した…それは、モモワロウの洗脳集の一部だった。
さやこ「スグリのあれ、おもしろかったな……」
さやこがつぶやく。
この時、ある人物が物陰からその話を聞いていた…。
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しばらくして、一同が外に出る。
さやこ「みんな、餅つきしよー!」
天馬「いいねぇ!」
さやこの提案に、天馬が賛成する。
真琴「ちょっと季節外れだけどね…」
愛「まあまあ、いいじゃない♪」
少し困惑気味な真琴に、愛が言った。
ライカ「餅って日本の料理だよな?興味深いな…」
ヨーロッパ出身のライカが、感心したように言った。
さやこたちによる餅つきが始まった。
ライカ「I see.これが餅つきか…」
ライカがうなずきながらつぶやく。
と、その時、さかこが叫んだ。
さやこ「あ!」
天馬「?どうしたの?」
さやこ「着色料を忘れた!」
ライカ「着色料?そんなのが要るのか?」
本太「いや、無くても食べられるはずだけど…」
さやこの言葉に疑問を覚えるライカに本太が言う。
天馬「とにかく、必要なら取りに戻ったほうがいいよ?」
さやこ「分かった!」
天馬の言葉を受けて、さやこが着色料を取りに戻る。
この時、一同が目を離した隙に、餅に薬を入れる怪しい人物がいた……。
数分後、着色料を入れ終わり、餅は完成した。
さやこ「じゃーん!毒の餅……もどきだよ!」
一同から、おおっ、と声が漏れる。
ライカ「なるほど、着色料を入れようとしたのはこのためか…」
本太「ピンクにしてはちょっと濃いね~…」
真琴「確かに、何だか毒々しいわね~…」
完成した餅を見ながら、一同が口々に言う。
さやこ「大丈夫!!もどきだから、食べても洗脳しないよ!!」
真也「そ、そっか、それじゃ…」
みんな「いただきま~す!」
そう言い、天馬と真也たちが餅を口へ運ぶ。
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しかし、そんな中さやこが異変に気づき、餅のにおいを嗅ぐ。
さやこ「?!これって……」
さやこはもちを食べていなかった。
さやこ「また薬を盛ったんだ!」
天馬「…え?」
さやこが叫ぶがもう遅い。天馬と真也たちの姿がみるみる変わっていき…6人はなんと、桃太郎に出てくるポケモンになってしまう。
天馬はモモワロウ、ライカはキチキギス、本太はイイネイヌ、真也はマシマシラ、愛と真琴はオーガポンになってしまった。
天馬(えっ…もしかして、これってまた…)
真琴(もしかしなくてもそうよ…)
天馬と真琴がポケモンの鳴き声で言った。
さやこ「ヒカーロ!!」
さやこが部屋に向かって叫ぶと、物陰からヒカーロが出てきた。
ヒカーロ「…… ぐっ……やっぱりさやこは鋭い」
さやこ「全くだよ。いつまでたってもイタズラ好きは抜けないな」
姿を現したヒカーロに対し、さやこが呆れたように言う。
ヒカーロ「だってー、楽しそうだったもーん!」
さやこ「お仕置きしないと……そうだ!!天馬さん、ヒソヒソ」
さやこが天馬に何やら耳打ちする。
天馬(…うん)
天馬はピンクの餅を出す。
さやこ「ヒカーロ、食べる?」
さやこがその餅をヒカーロに差し出す。
ヒカーロ「?」
さやこ「どうぞ」
ヒカーロ「いただきまーす!」
ヒカーロは餅を食べた。
さやこ(上手くいきますように)
さやこがそう心の中で祈っていると…。
ヒカーロ「?!……キ……キビキビー!!」
天馬(おおっ…?)
さやこ「あははははっ!!変な踊りをしつつ、混乱してるwwww」
餅を食べた後、踊り始めたヒカーロを見てさやこが笑う。
ヒカーロ「キビキビー」
一方のヒカーロは、泣きながら踊っていた。
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ヒカーロ「ごめんなさい!」
ヒカーロが一同に頭を下げる。
さやこ「全くだよ」
天馬(やれやれ…でも、これからどうしようか?)
真也(俺たちもこのまんまだしな~…)
まだポケモンの姿のままの天馬たちが言う。
さやこ「元に戻す薬は最悪切らしてるんだよね」
みんな(えぇ~!?)
真琴(ど…どうすんのよ!?)
さやこの言葉に、一同がショックを受けた。
さやこ「大丈夫、同じ物はいっぱい作れるよ。ただ、たくさん作れるのにかなり時間が掛かるだけ」
天馬(そっか…じゃあ、これからどうしようか?)
さやこ「上手くいくかはわからないけど、元に戻す薬をもちに混ぜてみたの。1個だけ」
さやこはそう言って餅を一個取り出し、その餅を5等分にした。
天馬(よーし、みんな、いくよ…!)
みんな(いただきま~す!)
一同が餅を食べる…しかし、効果が薄かったのか?一同は半分人間で半分ポケモンになっていた。
天馬「…あれれ??」
さやこ「あー、結局こうなっちゃうのか」[newpage]
すると、そこへコトダマンのみんなが来たのだ。
ユーキたちだ。
ユーキ「おわぁっ?!化け物!?」
天馬たちの姿を見るなり驚くユーキ。
天馬「わぁっ!?」
その反応に天馬も驚く。
天馬「驚かせてごめん、実はかくかくしかじかで…」
天馬がユーキに事情を説明する。
ユーキ「なるほどな。さやこ、これをコイツらに食べさせな」
ユーキたちが出したのは取り消しの実だ。
さやこ「これは?」
ココロ「取り消しの実です。これを食べると薬の効果が一瞬で消えるんだ」
シノブ「ま、作り方は企業秘密って事!!」
さやこ「ありがとう!!みんな、これをかじって!!」
天馬「うん…」
さやこの言葉に、一同は一斉に取り消しの実をかじった…すると、一瞬で元の姿に戻った。
真也「おお~」
天馬「戻った!」
本太「良かった~」
一同は元の姿に戻ったことを喜び合う。
一方、ヒカーロは……。
ヒカーロ「キビキビー」
またしても変な踊りをしつつ、混乱していた。
天馬「あ…ヒカーロくんも治せないかな?」
さすがに不憫に思った天馬がさやこたちに言うが、
さやこ「このままにしよう。いい薬になるし」
ユーキ「イタズラをした罰だし、反省したら食べさせるよ」
この後、みんなは節分を楽しんだのだ。