素晴らしき10月

  一説によると日本の山の多くは、女神様が宿っていると言われています。富士山の神様、木花咲耶姫はとても有名です。

  故にでしょう。冬になれば多くの山々がお化粧をします。それが雪化粧です。

  その白く輝く雪肌は儚さとともに触れてはいけない危うさも持ち合わせております。冬山登山が危険と言われる所以はその美しさに身も心も奪われるから…なんて言われていたんですよ。

  勿論、お化粧が苦手な女神様もいます。そんな山々には素敵なお着物が与えられました。

  燃えるような紅葉。黄金に輝く銀杏の葉。萌える緑と自然が織りなす十二単。

  その美しい着物を見るとつい手を伸ばしたくなるでしょう。どうぞどうぞ。秋の着こなしが上手な女神様はそれを自慢したくてならないのです。だから紅葉狩りを許してくれているのです。

  そして、その美しさを褒められると木霊である私達も嬉しくなります。10月、色付く季節に私達は人間の皆様をお待ちしております。