意地悪な猫又お兄さんに可愛がられて猫落ちする少年の話
その少年は猫をいじめるのが好きでした。
みゃあみゃあと泣き、人に媚びながら魚の骨についた身、残飯やゴミ漁りなどをして食べて生きながらえている野良猫を可愛いというよりどこか見下しているような考えの持ち主でした。
でもある日から、少年はひどく、猫に媚びるようになりました。
その日のこと、少年はえらく苛立っていました。
テストで100点を取って、運動会でも一位になるまで努力が実ったことをその子の親は良かったね〜という一言でこともなげに躱して、相手にしなかったのです。
それどころか、彼は家のリビングで勉強した後の資料の散らかったままの状態を一回しくじっただけで出来損ないのように言われて苛立っていました。
少年は…今となっては幸か不幸か、赤砂色の縞猫が魚屋の店主から盗み咥えたカツオを食べようとしたのを路地裏まで追いかけて、踏んづけて泥まみれにしたのです。
それでも食べようとした猫に向かって、「こんなもん、食うんじゃねえ!泥棒猫め!」と怒鳴りつけました。
少年はそのように猫や野良の犬にやつあたりをしてはストレスを発散していました。
しかし、少年はその晩夢を見ました。
「おい、起きろよ。子猫ちゃん。」
「みゃっ」
一瞬状況が読み込めませんでした。
その夜、毛布の中ではなく、硬い砂の上で目が覚めました。
それもドスのきいた声で怒鳴られて。
猫の目で微妙に夜目が効いていましたが、それでも視界には誰も見当たりませんでした。
しかし、首を回すと、自分の体よりも大きい猫のようなお腹が見え、のしかかられているのがわかりました。
少年にとって、猫は猫で皆同じ、区別もつきませんでしたので、猫を振り払おうとしましたが、その時少年の体はまだ歩ける程度の猫の体で、この街の貪欲な雄猫の体を振り払える力などありませんでした。
「はは、こいつ喋れねえんだ。体は一人前でも頭は人間のお子ちゃまだからなあ。猫の言葉もI日やそこらで覚えられるわけじゃにぇーもんにゃあ。」
「みぇ、みゃ、…みゃあっ!」
「叫ぶんじゃにゃいよ?猫の交尾がうるさいって苦情が出ちゃうだろう?そしたら、金玉とられちまうんだからさ。
やめてよ。ああうっ…ねぇ、子猫ちゃん、いい雄だね。
これから毎晩女の子にしてあげるからね。いつも僕のこと見下して、蹴ってくるような悪い子はお仕置きしてあげなきゃ…」
「あぁっ…すごくいいねぇ、ゾクゾクしちゃう。ねえいまどんにゃ気持ち?ねえ、…ああ、教えてくれなくてもいいよ。キミの体はだんだん気持ち良くなっていくから、僕たちが暖かく育てていくから…文字通り芯から体があったまるでしょう?あぁ…出るっ」
「なんで喋れるのかって気持ちじゃない?ねえ。猫にだって猫同士の言葉があるのさ、ね。人間にも言葉があるでしょう。猫の中にもね、いるの、人間の言葉がわかる猫がさーあ、ね。ぼくちゃん言ってたよね。猫、風情が?とかさ、何もせずに働かないで、なんて?そんなことないよぉ、みんな居場所求めて死にもの狂いで縄張り争いして生きてるのさあ、キミも一生懸命学校みたいなの行ってたでしょう?えらいねぇ…えらいけどさあ?弱いものいじめは良くないよ、よくないよね?よくないよね?」
「赤縞のねちねち癖が始まっちゃったなあ、こりゃ長いぜ。みんな溜まってるんだから早くしてくれよな…」
「これは失敬失敬、僕もさぁ、ふふ、弱いものいじめ、好きなんだよねえ。僕はねぇ、ちょーっと呪われててさ、
ふしぎな力を持ってるから…君にこんな夢を見させられる。でもね。夢じゃないかもしれないね。夢だと思う?
少なくとも僕は…ふふ、うふふ、キミは良い仔猫ちゃんになれると思うよ。人間としての生き方が苦しくてたまらないなら、特別に僕が、教育してあげるからさぁ。」
少年もとい白い仔猫は肛門の奥にじっくりと精を出されながら、顔もわからない赤縞の猫に諭されながら目を覚ました。
すっかり怯えて、冷や汗がぐっしょりになっていた。不思議なことに股間がとても熱くてたくさん何か出たような気がしたのにお漏らしはしていなかった。
「やあ。」
「ヒッ…」
以前魚を足蹴にした赤縞の野良猫が喋った気がしたけど、
気のせいだと思いたかった。
「ねえ、学校でも一人なんでしょ?お勉強できたのにねえ。たくさん走れるのに、キミはこんなにも可愛いのに…友達…いないんだねえ、“しろくん”。」
「ぼ、僕はしろくんなんて…名前じゃ…」
「優秀だねえ…しろくん」
「だ、だからぁ…うっああ」
「まだ三日しかたってないのに猫語もしゃべれて、お尻もたくさんの猫達のおちんちん受け入れて、しかも喋れるなんて、最高だよ。しろくん。キミは純粋な白猫のように純粋だ。」
「ぼ、ぼくはぁ…」
「しろくん、どうだい?だれにも認められないのは寂しいだろう?なあ。僕の力で、猫として生活しないかい?
雄猫達のおちんちんはすごく、気持ちいいって思ってるんじゃないかい?恥ずかしがらなくて良い。ねえ、大丈夫。
僕が可愛がってあげるよ。一緒に猫として生きよう?
ねえ、」
「ご、ごめんなさい…もう、ゆるして…」
「つらかった?ごめんごめん。ゆるして、ゆるして。えへへへへ、ゆるさなーい、ゆるさないよお、知ってる?僕は普通の猫よりも、もしかしたら人間よりもながーく生きてるんだあ…えへ、えへへ、許すわけないじゃん。こんなにかわいくて、いじめ甲斐があるのに。
ねえ、“しろくん”君のことを快楽にまみれさせてあげよう。キミはきっとこっちに来るよ、じゃあまた明日遊ぼうね。“しろくん”」
少年は誰にも相談できなかった。
毎晩猫にいじめられて、辱められて女の子みたいに犯されるなんて、信じてくれないし、相談できるわけがない。
しかも、夢、本当に夢かもわからないもう一つの世界で仔猫としての体で犯されながら、甘い言葉を囁かれるのが、すごく離れ難い、信じ難い快楽に思える、そんな自分が嫌になっていたが、嫌だと思うと同時に離れがたかった。
少年は気がつけば、誰もいない時に自分の尻に指を入れるようになってしまい、気持ちよさに依存するようになってしまった。
「恋しいよねえ、猫になれば、一日中愛してあげられるよ。猫としても大事にしてあげる。良い餌場も水場も教えてあげる。大丈夫さ。優秀なキミなら、すぐ猫として生きられるよ。」
少年は赤縞の猫又に出会ってしまって一週間後、原因不明の心不全で夭逝したという。
「これでキミは晴れて子猫さ。それじゃあまず、僕のところに餌を持ってきてくれ。早くするんだ。夜までに言われた分持ってこなきゃ、ご褒美はあげないよ。」
生前の人間達に死にものぐるいでご飯を集めまわった“しろくん”は赤縞達の猫の集会でたくさんご褒美をもらった。
「“しろくん”、君は優秀な子だ。そんな君に、サプライズだ。ほら、僕に跨ってみなさい。」
赤縞の尻尾は二つにわかれていた。
そして熟したように赤い肉穴が咲くように開いていた。
しろくんは赤縞にまたがり小さい蕾を沈ませて、ゆっくりと自分がされたように腰を揺らした。やがて、赤縞の肉厚な尻の中で果て、絶頂した。
「しろくん、どうだい。気持ちいいだろう。あぁ、若い子に犯されるって…最ッ高だねえ…ウッ」
しろくんは順応した。
猫社会に落ちた。
落ちた、というより、生まれ変わったのだった。