サイとの勝負に勝って試合に負けた日から一週間後、私は街中で次なる獲物を探していた。サイに犯されてから3日はまともに腰が立たなかったが、ようやく万全な状態にまで回復した。獣人の怪力から繰り出されるピストンは工事現場で使用されるドリル並みの破壊力だなと、そうしみじみ実感した。
ただ私の中に諦めるという選択肢は存在しない。今回こそ必ずガチムチ体型のオスケモを雌堕ちさせ、服従させて可愛いペットにしてみせる。困難を達成した末に長年の夢が叶うのだ。
夢の実現を果たすべく、私が狙うオスケモはずばりバーで酒を飲む人恋しそうな男だ。大体1人でバーに訪れる男は出会いを求めてる、というのが私の持論だからな。それが偏見だとの意見は甘んじて受け入れよう。
ともかく私は歓楽街の一角にひっそりと佇む雰囲気の良いバーへと赴き、カウンター席に座ってカクテルを注文しつつ店内の様子をこっそりと窺う。
店内の客は私を除いて3人、そのうち獣人は1人しか居ない。つまりターゲットは決まったも同然。私は怪しまれない様に視線を彼の方へチラリと向ける。
紺色のスーツに身を包む雄獣人、種族は馬人で長いマズルが特徴的だ。服の上からでもゴツく逞しい肉体なのが見て取れる。どうやら誰かと待ち合わせをしてる訳ではないらしい。
品定めが終わり彼に近付こうと私はグラスを持って席から立ち、物思いに耽る馬人へと横から声を掛ける。
「あの、初めまして。良かったらお隣に座ってもよろしいですか?」
「え? あぁ、はい。どうぞ」
「ありがとうございます、失礼しますね」
ひとまず第一段階はクリア、ここから上手く相手との距離を詰めていかなければ。
「今日はお一人でここに来られたのですか? 私もそうなのですが」
「えぇ、そうです。仕事が終わった後でよくこのバーに足を運ぶんですよ。僕の行きつけでしてね」
「確かに居心地が良い所ですね。私はこういうバーに来るのが慣れていないのですが、もう既にお気に入りになりましたよ」
「それは常連の僕としても嬉しく思います。せっかくなので乾杯しませんか? 僕とあなたが知り合った記念に」
「はい、喜んで」
私たちはグラスを掲げてカチンと静かに音を鳴らす。カクテル越しに馬人の綻んだ顔が映り、心の中で密かに想いを抱く。──この男を絶対に堕としてみせる、と。
もちろん邪な感情は表に出さず、あくまで人恋しさから接触したとの体で彼と会話を交わす。
「へぇ、不動産会社で働いているんですか。畑違いなので仕事の内容は存じ上げませんが、日々大変でしょう」
「はは、まぁそれなりに。どうにか毎日こなしています」
本当は不動産会社でなく父から受け継いだマンションの家賃収入を得て生活しているのだが、大きな括りとしては間違っていないだろう。どちらも物件を扱っているのだから。
「僕は保険会社の営業マンをしているんですが、営業成績があまり芳しくなくて。今の仕事が自分に向いているのか悩んでいるんです。初対面にも関わらず辛気臭くてすいません」
「いえ、私で良ければ相談に乗りますよ。ここでお会いしたのも何かの縁です。遠慮せずに愚痴をどんどん吐き出してください」
「……あなたはとてもお優しい方ですね。会社内でもあなたほど親身になってくれる人は居ませんよ」
「私の取り柄はせいぜい親切な事くらいですから。さ、話しながらお酒を飲みましょう。少しは気が楽になりますよ」
仕事での悩みを聞き、同調したり時に励ましたりして私は馬人の懐に入っていく。こうする事で相手の警戒心が弱まり、計画の実行に移りやすくなるのだ。
しばらく経って私と馬人は共にバーを出ていき、コンビニでビールとつまみを買ってから私の家で飲み直す事になった。
「お邪魔します。急に訪問させて頂いて申し訳ありません」
「そんな、どうぞお気遣いなく。お互いに明日は仕事が休みなのでぜひ泊まっていってくださいよ」
「ではお言葉に甘えて。正直言うと終電の時間を心配しないで良いのはありがたいですね」
「終電を逃すと大変ですよね。お風呂も湧いてますのでご自由に入ってください」
「何から何まで面倒を掛けます。このお礼は次の機会にきっとさせて頂きますよ」
お礼、か。ならこの場でたっぷりしてもらうとしよう。当然エロチックな方面で。
酒を飲み交わす間に馬人の緊張も段々と解れていき、口調も友達同士の様な砕けたものに変化していった。
「あー、ビール飲んだら熱くなってきちゃったな。悪いけどスーツ脱いでも良い?」
「はい、そこのクローゼットにハンガーがあるので掛けておいて構いませんよ」
「いやぁ、君は隅々まで気配りが行き届いてるね。優秀な営業マンには必須のスキルなんだろうなぁ、僕も見習わないと」
朗らかに笑いながら腰を上げ、クローゼットを開けた馬人がスーツを脱いでハンガーに掛けワイシャツ姿となる。
それで終わりかと思いきや、なんとおもむろに下のスラックスも脱ぎ出してピチッとしたボクサーパンツが露わになった。
「よしっ、と。これで思う存分リラックスできるぞぉ」
「……まさか向こうから脱いでくれるとは」
「ん? どうかした?」
「いえ、気にしないでください。さ、仕切り直してまた飲みましょう」
ぽつりと呟いた独り言をごまかし、私はラフな格好の馬人と向き合う。下着の前部分がこんもりと膨らんでいて非常に煽情的な光景だ。
リビングのローテーブルに並べたつまみを肴に2人で談笑している中、馬人は私に対してこんな質問を投げた。
「ところで君は誰か恋人が居るの?」
「いえ、独り身ですよ。あなたの方は?」
「あっはっは、居ないよぉ。仕事が忙しいと恋愛する暇も無いよね。ただでさえモテないのにホント参っちゃうよ~」
「カッコいいのに勿体ないですね。私が女性なら放っておきませんよ」
「またまた〜、そっちだって魅力的じゃない。人間は獣人と違って身体つきが華奢だけど、そこがまた守ってあげたくなるよね。ね、ちょびっとだけ頭を撫でさせてもらえない?」
「良いですけど、私も触らせて頂けますか? 自分自身と種族が異なるあなたのカラダに興味がありまして」
「もっちろん! お安い御用さぁ」
親指を立ててサムズアップした馬人が私の傍に場所を移動し、頭頂部に手をポンと置いてつむじから後頭部へと優しく撫でる。何だか子どもの頃に戻ったみたいだ。不思議とほっこりする。
5分ほど経って満足したのか、馬人は私の頭から手を離して無邪気に目を細める。恐らく酒に酔うと幼さが顔を覗かせる性質の持ち主なのだろう。
「髪がサラサラで気持ち良いねぇ。僕の鬣よりと比べても触り心地が抜群だよ」
「褒めてくださってありがとうございます。それじゃ、次は私の番ですね」
「どうぞどうぞぉ。あ、触りやすい様に寝転がっておくね」
そう言うと馬人は仰向けで床に寝そべり、手足をだらんと投げ出して無防備な体勢と化す。
私はカッターシャツのボタンを外して馬人の栗毛に覆われた上半身をはだけさせ、マッサージをする様な手つきで筋肉が盛り上がるふっくらとした胸をやわやわと揉みしだく。
「んっ……ふぅん……あっ、んうっ、はっ」
「弾力があって良い雄っぱいですね。普段からトレーニングされているのですか?」
「う、んっ、ジムに行って、き、鍛えてるよぉ……っ」
「なるほど、鍛錬の賜物によってこの様な素晴らしい肉体をお持ちなんですね。あ、中に隠れてた乳首が出てきました。では失礼、触らせて頂きます」
「あ、まっ、乳首は──ひっぐうううううぅぅぅぅんんんんっっっ♡」
薄ピンク色の乳頭を軽く抓った瞬間、馬人はビクビクッと打ち上げられた魚の如く小刻みに痙攣して艷やかな喘ぎ声を響かせた。彼の下半身に目をやると、膨らみが大きい下着の中心にじんわりと染みが広がっている。
まさか──今のでイッたのか? だとしたら相当な逸材だ。敏感なんて程度じゃない。こいつの天職は営業マンよりAV男優だろう。
「あの、すみません。痛かったですか?」
あえて気付かない演技をしながら素知らぬ顔で訊ねると、呼吸を乱した馬人は酔った勢いもあってか大胆不敵な行動に出る。
「……君が悪いんだよ。僕をその気にさせた、全て君のせいだ。この期に及んで言い分なんか一切聞いてやらない、問答無用で君を僕のモノにしてやる!」
素早い動作で起き上がった馬人は私の手首を掴むと力ずくで押し倒し、目を血走らせてフーフーと鼻息荒くこちらを見下ろす。
マズい、計画が狂った。本来なら泥酔した馬人を施術ベッドに連れて行って拘束する予定だったのが、とんだ誤算だ。このままだと私が彼に犯される羽目になってしまう。
興奮する馬人を宥めようと私は極めて冷静な態度で相手を諭す。
「私が悪いのは仰る通りです。しかし一度、釈明の機会を与えてくださりませんか? 同意なき性行為は犯罪になり得る恐れもありますし」
「じゃあ君が僕をイカせたのは? あれだって性行為の一環に入るよねぇ、僕たちはお互いに同罪だよ」
「……もしや、私をハメました? この部屋に入った時から襲うつもりだったんじゃ?」
「あれ、バレちゃった? 無知な演技してた僕を自宅に連れ込んだのは迂闊だったね。おかげで人目を気にせず思いっきりレイプできるよ、ほらこれ見て」
膝立ちでパンツを勢い良くずり下げた馬人、股間から飛び出した一物は巨大なフランクフルトと一瞬見間違うほど猛々しく隆起して私の鼻先を掠めた。
その凄まじい迫力に圧倒されていると、馬人は得意気に口角を吊り上げてほくそ笑む。
「どう、僕のチンポは? 馬獣人が皆デカマラって訳でも無いけど、昔からアソコの大きさには自信あるんだ。ねぇ、君のケツマンコに挿れさせてよ」
「む、無理だ……こんなの、入りっこない」
「大丈夫だよ、本番の前にじっくりとアナルを慣らしてあげるから。僕はレイプが好きでも人の痛がる姿を見るのは趣味じゃないんだ。どうせなら2人でとことん気持ち良くなろうよ」
熱っぽい視線を浴びせられて私は馬人の放つ妖しいフェロモンに発情したかと錯覚するくらい然と誘惑され、小さく頷いて否定から肯定に翻る。我ながらに尻軽なチョロい男だと思わざるを得なかった。
私の首肯を受けた馬人は、アナルを解す為に尻穴へと長い舌を突っ込んでグリグリと穿り回す。窄まったアナルが掻き乱される感覚に私は身震いし、自分でも驚く様な甘えた猫撫で声を喉から発する。
「んあああぁぁぁぁ〜〜〜っっっ♡ ひゃうっ、あんっ、はひゃあああ〜〜っっっ♡」
「ジュッ、チュプッ、チュウウッ……ぷはっ。こんなもんでオッケーかな。君の方も馬チンポぶち込まれたくて仕方ない、って顔だしね。──挿れるよ」
言葉が途切れた直後、馬人は低く構えた腰を前に突き出してズドンッとデカマラを腸内へ押し込む。その圧倒的な質量と肉壁をゴリゴリと抉られる感覚に私は歓喜し、挿入されただけで肉棒からザーメンが堪え性なくピュルルッと漏れてしまう。
そして馬人が激しく腰を叩きつけ、私のアナルは凶暴な馬並みペニスに蹂躙されてズチュズチュと出し入れが繰り返される。穴の内側がチンポの形に拡がっていく確かな性的快感に私は何度も嬌声を上げ、悦楽の境地へと到達して種馬に犯される牝馬と化す。
またしても雌堕ちさせられたのは私の方となってしまった。否、心のどこかで私はこういった扱いを望んでいたに違いない。獣人に屈伏する己自身の姿を理想とし、生まれ持っての被虐嗜好が満たされる事に愉悦を抱く。それこそが私という人間の変態性であるのだ。
脳裏にぼんやりと結論めいた考えを浮かべながら、子供の腕ほどある馬人の長いチンポにアナルを犯されて幾度となく精を吐き出す。朝になるまでホモセックスは続き、私はすっかり彼専用の肉オナホとなっていた。
──その後、私と馬人はマンションの一室で同棲生活を始めた。今では彼の帰りを待つのが私の最たる愉しみだ。いつ犯されても良い様に準備を怠らない。さて、今夜は何回種付けされるだろうか。裸エプロンの下でケツマンコが微かに疼いた。