風船腹ニィは溜まりがち

  ぶうううっ!

  「ふみゃ……今日はよく出るなぁ……」

  まん丸に膨れたお腹を撫でながら、辺りに充満した臭いを嗅ぐ。ほんのりおなら臭い……それもそのはず。オイラのお腹には、大量のおならが溜まってしまっているのだ。そのせいで、ただでさえまん丸なお腹も、今日は一段と大きく膨らんでいる。

  「まったく……いくら何でも食べ過ぎだよ」

  そう呟いて、大きなため息をつく。最近、やたらとお腹が空くのだ。そのせいで、ついつい食べ過ぎてしまうのが最近の悩みである。特にここ数日は酷いもので、朝昼晩と大量の食事を取っているのにも関わらず、次から次へと食べ物を詰め込んでしまう始末だ。おかげで今現在の体重はとんでもないことになっているのだが……まあそれはそれとして。

  「ニィ……?遊びに来たよ?」

  扉を開ける音と共に、一人の狼娘が入ってくる。彼女は、ニルという。よくこの図書館に遊びに来る、純粋無垢な女の子だ。

  「うっ……!?何この臭い……」

  ニルは鼻を摘みながら顔をしかめる。それも当然だ。オイラのおならが、この狭い部屋に充満しているのだから。

  「ごめんよぉ……ちょっと今、おならが止まらなくて……」

  そう言っいながらも、オイラのお尻からは絶えず間抜けな音が響き渡る。

  ぶううっ!ぼふうっ!!ぶびっ!

  ぶびびっ!!

  「けほっ……ちょっと、勘弁してよぉ……」

  ニルは咳込みながら部屋を出ようとする。それを見て、オイラは慌てて引き止めた。

  「ま、待って!行かないで欲しいなぁ……」

  「え……?でも臭いし……それに、ここじゃ遊べないよ?」

  確かにそうだ。このままこの部屋に居たら、ニルに嫌な思いをさせてしまうかもしれない。しかしオイラも必死だ。ここで帰られたら困るのだ。だって今帰られたら、きっとオイラは図書館の外でもおならをしてしまうから……。

  「お願い!あとちょっとだけ我慢して!」

  そう言うと、ニルは困ったような表情を浮かべながらため息をついた。

  「もう……仕方ないなぁ」

  そう言って、再びオイラの隣に腰掛けてくれた。彼女の優しさに感謝しつつ、オイラは必死におならを我慢するのだった。

  ぶうっ!!ぶっすううぅぅっっ!!ぶりりいっ!!

  (うわ、すごい音……)

  (早く終わってくれぇ……)

  そんな願いも虚しく、ますます勢いを増していくオイラのおなら。一向に止まる気配がない……こうなったら、最後の手段を使うか……

  「ニル……向こうの棚にガムテープがあったと思うんだ。それ、取ってきてくれるかい?」

  「ガムテープ?わかった!」

  そう言って、彼女は棚の方へと駆けていった。待っている間にも、おならは出続けていく。

  ぶびっ!ぶずっ!ぶぼおおっっ!!

  (ああ……ダメだこれ……我慢できないかも……)

  そう思った瞬間、お尻から熱い感覚がこみ上げてくる。もう限界だった。

  ぶばああっ!!ぶっすううぅぅっっ!!びちちっ!!みちちっ!!ブバアァツッ!!!

  (ああぁぁ〜〜〜〜出るぅ〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡)

  おならを我慢していたせいか、普段と比べて凄まじい量のおならが放出されていく。その勢いに驚きつつも、オイラは快感に浸っていた。

  (あぁ……気持ちいいぃ……♡♡♡♡)

  ニルが戻ってくる前に終わらせないと!そう思ったオイラは、慌てておならを止めようとする。しかし……

  ぶびぃっ!ぶぼおっ!!ぶっすううぅぅっっ!!

  (止まんないよおぉぉっ♡♡♡♡♡)

  おならはまだ止まらない。それどころか勢いを増していく始末だ。どうやら先ほどの大量放屁で腸内のガスを出し尽くしてしまったようだ。そのため、今は残ったおならをひり出している状態なのだろう。

  (やばいやばいっ!早く止まってよぉぉっ!!)

  必死にお腹に力を入れるが、一度出てしまったものを引っ込めるのは難しいようだ。それでも何とかしようと、オイラは悪戦苦闘していた……その時だった。

  ガチャッという音と共に、ニルが戻ってくる音が聞こえた。それと同時に、オイラは慌ててお尻の穴を閉めたのだが……既に遅かったようだ。

  ぶびいいぃぃっっ!!ぶっしゃああっっ!!

  (あっ……!)

  その瞬間、ニルの顔面にオイラのお尻からおならが直撃した。

  (やっば……)

  ニルは呆然と立ち尽くしている。それも無理はない。いきなり目の前に巨大なお尻が現れたと思ったら、そこから大量のガスが飛び出してきたのだから。しかも、臭いもかなり強烈らしい……ニルの顔がみるみる歪んでいくのがわかる。

  「うぅ……酷い臭い……」

  「ご、ごめんねぇ?」

  そう言いながらも、オイラのお尻からはプスプスとおならが漏れ続ける。その臭いに耐えきれなくなったのか、ニルはオイラのお尻にガムテープをべったりと貼り付けた!ばってん印にクロスさせて、しっかりとお尻の穴を塞いで……

  やがて、おならは出なくなった。けれど、お尻は未だにガムテープで封鎖されている。

  「ふぅ……やっとおなら止まったねぇ」

  改めて、オイラのお腹を撫でる。さっきよりもぽっこりした、真っ白いまん丸お腹……おや?オイラのお腹、だんだん膨らんできていないか?

  「あれ?なんかお腹膨らんできたよ?」

  ニルが不思議そうに呟く。その瞬間、オイラのお腹の中から再びガスが押し寄せてきた。しかし、今度はオイラのお尻の穴は厳重に密閉されている。となると、これは……お腹の中で、おならが溜まっているのだ!

  「ぐ、ぐるぢぃ……っ!」

  おならが放出されないまま、オイラのお腹は風船みたいに膨れ上がっていく。

  「ちょ、ちょっとニィ!?大丈夫!?」

  ニルが心配して駆け寄ってくる。しかしオイラはそれどころじゃない!お腹の中のおならが爆発しそうで、苦しいのだ!

  (このままじゃ爆発しちゃうよぉっ!!)

  そんなオイラの気持ちなどお構いなしに、お腹はどんどん膨らんでいく。お尻の穴はもう完全に塞がれてしまっており、もはや自力で排泄することは不可能だ……そしてついに、その時が訪れたのだった。

  おならを出せないまま蓄積されたガスの重みでお腹が圧迫され続けた結果、オイラの体はふわっと宙へ浮かんだのだ。

  「うわっ!なんだこれ!?」

  突然の出来事に動揺するオイラ。しかし、そんな暇もなくお腹の中は大爆発を起こすのだった。

  おならの爆発音なんてもんじゃない爆音が部屋中に響き渡る!そしてオイラの体は宙を舞いながら激しく揺れ動いたのだ!

  ぶびいいぃぃっ!!ぶっしゅうううっっ!!ぶっすううぅぅっっ!!ぶびいぃぃっっ!!

  (ああ……気持ちいい……)

  そんなオイラを見て、ニルは驚きのあまり唖然としていた。無理もないだろう。突然、風船みたいなお腹を抱えて宙に浮かんだオイラが、そのまま破裂してしまったのだから。

  ぶばあぁっ!ぼぶしゅっ!!ぶっしゅうううぅっ!!

  (ああぁぁ〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡)

  おならの爆発を全身で受け止めながら、オイラは幸せを感じていた。そして……

  どおおぉぉんんっっ!!じょぼおおぉぉっ!じょろろろっ!じょばああぁっ!!

  (うわわわっ!?おしっこまで出ちゃったよぉ〜♡♡♡)

  おならと一緒に、オイラはおしっこまで漏らしてしまった。下半身がびしょ濡れになる感覚……とっても気持ちいい♡♡♡

  「ねえニル……ごめんなさぁい……」

  そう言いながら、オイラは微笑んだ。その瞬間、ニルの顔に浮かんでいた恐怖の色が消え去り、代わりに安堵の表情へと変わっていくのが見えた。そして彼女は優しく微笑みながらこう言ったのだった。

  「大丈夫だよ!ニィは悪くないよ!」

  その言葉を聞いた途端、オイラの心に暖かいものが込み上げてくるのを感じた。ああ……なんて優しいんだろう……やっぱりニルは天使だ!

  「ありがとう!」

  オイラは彼女に抱きつくと、そのまま唇を重ねた。すると彼女もそれに応えるように舌を入れてくる。お互いの唾液を交換し合うような濃厚な口づけだった。そして……

  (ああ……幸せだなぁ……)

  そんなことを思いながら、オイラはゆっくりと目を閉じたのだった……