ようこそ熊北市へ。
ここは地球上の日本とよく似た獣人達の世界にあるとある都市です。
この世界は「アルファ」と呼ばれる体の大きいケモノ達が権力を握る世界になっています。
アルファとは一部の動物達に見られる、体が大きいリーダー格の個体"アルファ"になぞらえてそう呼ばれています。
「体が大きい」と一言で言ってもそれぞれで、妊娠、食べ物、肥満によってお腹や体が大きいことが良いこととされており、お腹や体の大きさがそのまま権力や力の象徴となっています。
肉食系の種族ならば大きいお腹は優れた狩人として十分な食べ物を体に収められる証明。太った体は有り余るほどの食料を手に入れられる力があることの証明。
草食系の種族ならば大きいお腹は子孫を沢山宿せる繁殖力の証明。太った体は生き残ってきた生命力の証明……というように彼らが野生であった時から脈々と受け継がれてきた価値観が土台になっています。
もちろんライオンやゾウ、クマといった元々体が大きい種族もありますが、アルファはそれらの種族の中でも特に体が大きい個人や、オオカミ、キツネ、ヒツジといった中型の種族でも「アルファ化」して体が大きく生まれた個人に与えられる称号のようなものになっています。
そしてその体格の良さだけでなく「アルファとしていかにふさわしいか」が社会的に求められ、どれだけお腹が大きいかや、どれだけ太っているかがそのままアルファとしてのステータスとして社外的地位に直結します。
つまりよりお腹が大きければ偉いという価値観がこの世界の基本的な考え方です。
もちろんアルファでない人達はお腹を大きくしないのかといえばそういうわけではなく、世間一般的に日常的にお腹を大きくすることが当たり前に行われています。
疑似妊娠薬であったり、お腹に詰め込む用の高カロリー食であったり、風船のようにお腹を膨らませることができる高圧ボンベがあちこちで売られています。
ちなみに丸呑みもより一般的になっています。最終的に吐き出すことになりますが、丸呑みしたい人、されたい人というのもかなりの割合いるので、そういう専門のお店があったりします(たまには好きな人に食べられて一緒になりたいという人もいたりしますが…)。
そしてお腹が大きいことや肥満で体が大きいことはそのまま個人の魅力に直結しているため、より太っている人、よりお腹を大きくできる人がモテることになります。
そういこともあってかオスメスの恋愛だけでなくオス同士メス同士の恋愛も一般的です。
中にはお腹を膨らませすぎて破裂する人もいますが、獣人の回復力は凄まじく、破裂しても大抵はしばらく安静にすると治ります(たまに治らない事もありますが…)。
いかがでしょうか。
あなたも熊北市へ来てみませんか。あなた本来の生き方ができるかもしれませんよ?
もちろん、あなたがアルファかどうかで変わってきますが…。