私、宇迦野(うかの)ミナミは非アルファであるという理由で小さい時から虐められてきた。
きっかけは些細なことだったかもしれない。今となっては理由はわからない。子供らしい一方的な理不尽な理由かもしれない。
しかし、非アルファのキツネの獣人として生まれた私は、非アルファの存在がどれほど軽んじられるかを身をもって知ることになる。
アルファが多い地区で生まれたキツネ族の非アルファである私は、学校でも街でも「価値のない存在」と見なされ、学校のアルファたちから陰湿ないじめを受けた。
群れにいれないだけではない。殴る蹴るといったことも日常茶飯事だった。
だからといって非アルファ達が必ずしも助けの手を伸ばしてくれるとは限らない。
"アルファに目をつけられた非アルファのキツネ"そんなレッテルを貼られた私に助けの手を差し伸べてくれる非アルファ達はいなかった。
そんなことをしてアルファの機嫌を損ねれば自身の出世や生殖のチャンスも失われる可能性がある。
小さいうちは「なぜ?なぜ?」と戸惑い反抗もした。しかし非アルファが何を言おうと全ては無意味だった。アルファ以外の声など存在しないに等しい。あくまでも非アルファはアルファの付属品、性的欲求のはけ口、おやつ、奴隷。
この世はアルファ達とそれ以外という圧倒的な格差社会なのだ。
そして自然と非アルファからも仲間外れにされた私の評価は自然と決まっていた。
ノマドだ。
そして小学校くらいの時にそのレッテルが貼られた頃……私は反抗するのをやめた。
他者から貼られるレッテルほどつまらない物は無い。ましてやノマドなど「あなたに未来はありません」と宣告されているも同じだ。
そう。私は生まれ落ちて10年もしないうちにアルファからの一方的な理不尽により未来を断ち切られたのだ。
だがノマドのレッテルを貼られ絶望の淵にいた小学生の時、学校で受けた検査で、唯一未来をつかみ取れる可能性を伝えられた。
多胎妊娠だ。
検査はお腹の皮や胃袋、子宮といった体の伸縮性や強靭性を確かめるものだった。
アルファはもちろんお腹の皮の伸縮性は抜群。ほとんどが優良値だ。
だが非アルファも稀に胃袋だけは大きくなる…とか子宮だけ大きくなる…頬や喉が人よりも拡がるから丸呑みしやすい…といった特性が出る人がいる。しかしそれはその部位だけがほとんどで、例えいくら胃袋が大きくなるとはいえお腹の皮が伸びなければ破裂だし、お腹の皮が際限なく伸びたとしても、内臓が普通ならお腹は全く膨らまない。
まあそういう破裂芸を売りにしている芸人もいるくらいだが、大抵が一発屋だし、たまに治らずに命を落とすこともある。それなら普通にアルファのようにお腹全体が大きくなれるポテンシャルを持っているに越したことはない。
アルファは幼少期から体格が普通より大きく体も強靭で内臓も伸縮性がある先天的なものだ。体が小さい種族から稀にアルファ化した個人が出ることもあるが、そういう場合も体格は同種族より大きく、伸縮性の値が全体的に優良値だ。
しかし訓練によりそれを獲得する事も可能だ。
後天的アルファ、いわゆるベータと呼ばれるものだ。
しかも私は検査で体格ではアルファには満たないが、お腹の皮の伸縮性と、とくに子宮の伸縮性がそこそこ良い値という、訓練次第ではベータとしての地位を確立させる事が可能なものだったのだ。
この事実を知って私に電撃が走った。
失われたはずの未来が目の前に広がるのを感じた。
アルファ達がお腹の大きさで幅をきかせているなら、私もお腹の大きさで彼らの中に入ろう。私が本来歩むはずだった未来を取り戻すんだ。
10歳の時、絶望の淵で私はそう決意した。
そしてそれは同時にアルファ専門の孕み袋として生きることへの決意と同義だった。
私は検査結果を知ってから早速子宮拡張器具、皮膚の伸縮性アップの軟膏、疑似妊娠薬を使い私の子宮を大きくさせていった。
もちろん子宮だけでなくお腹全体が膨らむよう胃袋の訓練もかかさなかった。運がいいことに胃袋の伸縮性も非アルファの値と比べると良い値であったため、アルファ並みとはいかないものの、毎日毎日朝昼晩大食いしお腹をパンパンにさせてすごし、夜は夜で子宮に入れたら勝手にお腹が膨らむタイプの疑似妊娠薬を使い、お腹の圧迫感と共に寝た。
そんな生活をしながら、私のお腹は少しずつ大きく膨らむようになった。
学生の時から自身の大きくなったお腹の写真を撮り、メールやSNSの個人メッセージでアルファに送りつけて誘い、精液に反応するタイプの疑似妊娠薬を使ってアルファ達に抱かれお腹を膨らまし、少しずつ少しずつ、アルファ達から「ただの非アルファじゃないぞ」という評判が立つくらいにはなった。
しかし、そういう事をしているとやっかむ人達も増え、人の悪意を直接目の当たりすることになる。
アルファの中には一定数「ベータなんて言われてるけど所詮は非アルファだ。非アルファのクセにアルファに近づこうとするな。」や「ノマドはノマド同士でヤッてろ。非アルファはオナホ以上を望んでるんじゃない。」なんて言われる事もあった。それこそいつだったかノマドのような社会不適合者の劣等種はアルファと交わってはいけないという過激思想の持ち主に刺されそうになり、疑似妊娠薬のゼリーでいっぱいになったお腹をだっぽんだっぽん揺らして逃げたこともあった。
もちろんアルファだけじゃない。非アルファからも多くの陰口、悪口をたたかれた。
「同じ非アルファのくせに調子に乗ってるんじゃないぞ」「どんだけ腹を大きくさせても、お前は所詮ノマドだろ?」
そういう言葉に枕を濡らした夜もあったが、それでも私はアルファの社会に入りたかった。社会から拒絶されるノマドというレッテルを返上したかったのだ。
嫌な事ばかりではないのも私の心が折れなかった理由だ。
近所に住む狼族の幼なじみ、ケイの存在だ。
彼は小学生の時から孤立しがちで、ノマドとレッテルを貼られた私に対しても変わらず接してくれた。それにケイは壮大な夢をもっており、いつか自分もアルファ並みにお腹を大きくし、非アルファでもそのお腹を認めてくれるアルファと番になってアルファの大きいお腹を独占したいという夢をよく語ってくれた。
私も同じ感じだよとお互いに夢を話し合い、一緒にトレーニングメニューを考えた。疑似妊娠薬や空気ボンベを使ってのお腹を大きくする訓練、アルファのイチモツを入れられるようにディルドで拡張トレーニング等、2人で目標を決めてクリアしていった。
高校2年生の夏、進路決定にかかわる検査を終え、結果、私がアルファ並みに優良値を出していることをケイに伝えると彼は少し悲しい顔をしたのをよく覚えている。
そして高校も終わる時、2年生の時からケイがノマドのレッテルを貼られていたことを知った。
私はケイと同じ大学に進んだが、全く彼と関わらなくなってしまった。
ケイは私と目を合わせず、私も私で、自分自身の未来に「ノマドと仲が良い」という事実はマイナスになると思ってしまい、気まずくなってしまったのだ。
だがそれで良かったのかもしれない。大学では私は「期待のベータ」として一躍有名になった。
また、ベータの活動支援のボランティアをしているというイタチ族のカリナと知り合いになれたのも幸運だった。
彼女は高校の時からベータの活動支援ボランティアをしており、今はとあるネズミのベータの群れに所属しているとのことだった。
ここで私はアルファ社会への切符を手に入れることができる…そう確信した。
そして私は手始めに情報収集をはじめた。誰がアルファとして力を持っているのか、誰がアルファ至上主義者で誰がただの快楽主義者なのか。
そこで1つの名前を聞いた。
アルファを犯すアルファ。巨大な体と腹を持つ白いライオン、"キング"の存在を。
噂ではライオン族の名家である獅子ノ部家の遠縁との噂だ。決して群れないが、ちゃんと交尾相手として認められた相手には「キングのモノ」のお墨付きとなり、学内で一目置かれる存在になるという。
その噂を聞けば聞くほど私は彼の虜になっていった。その巨大な体、巨大なお腹、巨大な竿。アルファならこうでなければ。
私はいつしかキングに抱かれたい。キングの子を孕みたいと感じるようになった。
そして同時に彼に認められることでアルファの社会に入ろうとも思った。
しかしキングは神出鬼没で情報が掴めない上、アルファ達の結束はかなり固く「アルファはアルファ。ベータはベータだ。そもそも立場が違う。」とはじめから突っぱねられることが多かった。少なくとも私の存在をアルファのコミュニティに紹介してくれればと思っていたが、私のことを抱くだけ抱いて知らんぷりがほとんどだった。
そんな中、チャンスが訪れた。
今日、メッセージで3人のアルファから3人連続で相手してほしいと誘いを受けた時、私の心は期待で躍った。
彼らは私の能力に興味を持ち、自分たちの精液で多胎妊娠プレイをした時に、どれだけ私のお腹が大きくなるかを見たいと言った。
3人連続なら私の訓練の成果を見せつけることができる。だがそんな状況など今まで訓練したことなどない。多胎妊娠プレイ用の疑似妊娠薬1人分ですら非アルファの体躯の私にはすこし苦しかった。それが3人分となると……。不安が鎌首をもたげるのを覚えた。しかも彼らは群れのみんなに公開プレイをしたいと言った。そこで私は優秀だとアルファ達とその群れの取り巻き達に認められれば彼らのコミュニティに入ることができるのだ。
すっかり日もくれた待ち合わせの時間。彼らは現れた。虎、オオカミ、グリズリー。どれもアルファらしい巨大なお腹や体躯をしていた。
私は心の中で不安と期待を感じながらも、口を開いた。
「私の子宮がどれだけ優秀か見せてあげます。でも、条件があります。私がアルファのコミュニティに入れるための助けをしてもらえるなら、応じます。」
私は先頭にいる大きいお腹の虎のアルファを見つめて言った。確か情報だとバンジという名前だったはず。彼は狐の女の子とヤるのが好きで、異常にゼリー体を生成させる違法な多胎プレイ用の疑似妊娠薬を相手に使っており、毎回相手を破裂させている。ただの快楽主義者だが、家は名家だ。だがそこまでの家柄かというとそうでもない。揉み消せる程の資金やアルファ家としての格があるとは思えない。事が済んだ後に弱みを握っていることを教えてやれば良いと覚悟を決めた。
「ハッハッハァwww聞いたかよリョウwww傑作だぜwwwいいよ〜小狐ちゃん。約束してあげる〜。ただし、ちゃーんと最後まで破裂しないでいたらね?w」
バンジがさも愉快だと言わんばかりに自身のお腹を叩きながら私を嘲笑う。
リョウと呼ばれた筋肉質のオオカミのアルファもフフフと牙をむき出して笑っている。
バンジ以上に腹の大きいグリズリーのアルファはじっと値踏みするように私を見据えている。
3人は学内のアルファ達が多くいる棟の裏に場所に私を連れて行った。そこは草の上に乱雑にマットが重ねて敷かれ、柵で囲まれていた。柵の向こうには既に群れの取り巻きの男子や女子、そして噂を聞きつけた野次馬の非アルファ達が何人もいた。
「オラッ」
ドンッ!とバンジに突き飛ばされ私はマットに吹っ飛んだ。すかさず腹のでかいグリズリーが馬乗りになり私の服をビリビリと破く。周りから歓声が上がる。
確かこいつの名前はダイザ。田舎から出てきたただのアホのアルファだ。こいつはただヤッて女の腹をボテらせたいだけ。アルファの中でも三下だーー。
そう思いながら突き出されたダイザのイチモツをしゃぶり、奉仕する。
物凄く太い……。普段なら興奮しているところだが、ぶっちゃけこいつなんてどうでもいい。私の頭はバンジをどう料理するか、そして確実に使ってくるであろう違法な多胎疑似妊娠薬に私のお腹が果たして耐えられるかを思っていた。
ダイザは私の髪を掴み、乱暴に私の口からイチモツを抜くと、私の両足首を掴んで股を開き、いきなり突っ込んできた。
「ひぎぃっ!?」
余りの痛みに声が漏れる。周りから再び歓声が上がる。
ダイザは体全体でバチュッ!バチュッ!と結合部から湿った音がする。恐らく傷つけられて血が出ている。出し入れする度にものすごく痛い。
あらかた腰を打ち付けると
「よ〜し、ミナミ。お前は俺に選ばれたんだから、これからも俺に尽くせよ。」
そう耳元でささやき私の中で射精する
(やなこったーー)
私はそう思いながら、噂に聞くキングの事を想像していた。彼ならこんな下手くそなセックスはしないだろう。
長い射精が終わりダイザはグオオオー!と吠え、周りから歓声があがる。
私はお腹を確認した。私のお腹はバレーボールが入っているかのようにボッコリと丸く膨らんでいる。
(まだ余裕がある……なるほど。多分3人分の精液をまとめるために今薬は使わないんだ。)
「次は俺だな。」リョウが竿をいきり立たせて私に近づいてくる。
(でっ、でっかい……)
さすがにネットでしか見たことがないレベルの長いイチモツがあった。
「ほら、休んでる暇はないぞ。」
リョウは冷たく言い放ち乱暴に挿入する。
ピストンの度に子宮がガスガスと突かれ、お腹もそれに合わせてボコボコと膨らむ。彼は私の顔を覗き込み、
「お前、なかなかやるじゃないか。ほら、出すからありがたく受け取れよ。」
と言い放ち射精する。グググッとお腹が膨らむ感覚がする。
「フフフ、いい腹してるぜ。」と言い、イチモツを私から抜く。周囲からは女子の黄色い歓声が聞こえる。
お腹の中がぐちゃぐちゃにされた気分だった。お腹に穴が空いてないか目をやると、大玉のスイカ大に膨らんだ私のお腹が目に入った。
まだ余裕はありそうだが、既にお腹はずっしりと重く、さすがアルファの射精量だと感心してしまいそうになった。
(ここから多胎疑似妊娠薬か…)
「ほらほらーwwwまだへばんないでよー?小狐ちゃーん!」
(ついにきた……!)
ついにバンジの番がきた。大きいお腹と筋肉質な手脚はアルファの証だが、そのニヤケ顔から傲慢な態度と強引な性格が透けて見えた。
周りの歓声を浴びながらバンジはのしかかり他2人と同様、いきなり挿入してきた。
「アグッ!ァ゙ッ!!」
腹だけでなくイチモツもものすごく太い。声にならない声を思わずあげてしまった。
「アアッ!アウン!!アウッ!」
そこからは容赦のないピストンが私を襲う。
私はピストンの度に喘ぐしかできなかった。
ガンガンガンとひたすら腰を打ち付けられ、もう痛みで頭が朦朧としてきたが、ここで意識を手放すわけにはいかない。私は必死に耐えた。
するとバンジが顔を近づけて
「オラ小狐、お前の腹、俺の精液でどこまで膨らむか見てやるよ。耐えろよ、非アルファ。」
そう言うや否や、私の重く膨らんだお腹に注射を打った。「プシュッ!」
という薬が注射される音がして、同時にバンジが吠え射精をした。
バンジも量が多く、さらにお腹が押し上げらる感覚があった。
……いや、明らかにお腹が大きくなる速度がはやい。
「ううっ……おおきく……なってる……っ!」
思わず声が出る。
「グルルルル…まだ出してる途中だぜ……どうだ特注の薬はすごいだろ…!」
そのセリフを聞くと私は両脚をバンジの腰に回し力を込め、バンジを大きくなっていく私のお腹に押しつけた。
周りからさらに歓声があがる。きっとお腹を膨らませることで絶頂を迎えてると思っているのだろう。たしかにお腹を大きくすることはとても気持ちいい。だが今回はやることがあるのだ。
バンジもそう思っていたに違いない。
「小狐〜。そんなに気持ちいいか?」と調子のいい事を私に言う。
「あん…たが…やばい薬…ンンッ!つかってるって…皆にバラして…やる……ングッ!」
「なにっ!」
さっとニヤけ顔が消えるが、また再びニヤけ顔で
「でもね〜小狐ちゃ〜ん。証拠はないよ〜?」
と勝ち誇ったように私に言う。
「証拠……なら…ッ!私の…お腹よ…!」
そう言って私は両脚のホールドを解き、バンジを力いっぱい蹴っ飛ばした。
まさか蹴られると思わなかったのか、盛大に吹っ飛んだバンジは観客達がいる柵にしたたかに頭をぶつけて伸びてしまった。
だが今はそれどころではなかった。
どんどん膨らむお腹の中で、3人分の精液でゼリーが形成され、それが異常な速度で分裂を繰り返しているのが分かる。お腹はボコンボコンと波打ち、スイカからビーチボールサイズへと膨らむ。
正直お腹が膨らむ感覚は快感だった。
皮膚が引き伸ばされる感覚は痛みと快感が入り混じり、私は思わず声を上げた。
「んっ…これが…っ!」
お腹はどんどんと膨らむ。
皮膚は薄くなり、もはや張り裂けそうなほど緊張していた。私は自分の体がどこまで耐えられるのかを心配しながらも、その巨大さに興奮してしまっていた。
「大きい…//」
ひとしきりボコンボコンという感覚が起こり徐々におさまっていく。
お腹が膨らんでいくその度に痛み以上の快感が私を襲い、私は絶頂に達し潮を吹いていた。
最後のポコッという感覚を最後に膨らむ感覚はおさまった。快感の波も収まってから、私は体を起こそうとする。
しかし、お腹が巨大になりすぎて起き上がれない。まるで私の体に巨大な水風船がくっついているようだった。その表面には何本もの妊娠線が走り、皮膚は紙一重で裂けそうだった。私はその圧力に耐えながら、息をするのさえ苦しかった。
「はあっ……はあっ……約束…よ!守って…!」
体をズリズリと回しながら3人へ向き直り、息も絶え絶えにそう言うのが精一杯だったが、私が破裂するものだとばかり思っていたリョウやダイザはビビってしまったのか「あっはい!」と
間の抜けた返事をした。
そしてそのまま伸びたバンジをひっぱって奥へと行ってしまい、それに合わせて群れの取り巻き達が一斉に彼らを追っていく。
周りには野次馬達が残り、私の破裂寸前の水風船のような姿を見物していた。
その野次馬の中で、私は心配そうにこちらを見つめるカリナを見つけた。彼女は純粋に心配になってきていたようだった。
「カリナ...手伝って...!」
カリナはこちらへ走ってきて、彼女は私の肩を支えながら、私を立ち上がらせようとしてくれたがお腹が重すぎて持ち上がらない。
「誰か…!手伝ってください!」カリナは叫ぶ。誰かが「俺やるよ」と肩をかしてくれた。
私は両脚に力を込めて、フラフラと立ち上がる。
股から何かが垂れる感覚があった。恐らく血だろう。
ふと顔を上げると群衆の中にケイがいた。
私と目が合うと彼は悲しそうな顔をして顔を伏せた。
多分彼とは分かり合えないかもしれない。そんな予感がよぎる。
しかしもう後戻りはできない。
私はアルファ社会への階段を登り始めたのだから。
キングのいる玉座へ。私の本来の未来へーー