今日はキングに呼び出された。
授業が終わってすぐに駆け出し、今正門に向かって全力疾走している。
教室からゾロゾロと群れを侍らせたアルファ達が出てくるのがみえる。
群れの中にいるアルファに取り入ろうとしているだけの小さい連中なんて愚かだとしかおもえない。アルファに振り向いてもらうために自分の欲望をアルファに投影しているだけでなにもしようとしていない。いや、俺も似たようなものかもしれない。
だが、奴らと違って俺はキングに選ばれた。今はそれが俺の拠り所で誇りとなっている。
俺はケイ。冴えない狼族だ。小型〜中型の肉食種はアルファ化する人が多い種族として知られているが、残念ながら俺の家系はそんなことはなく、俺も平々凡々な狼族の一人として大学生活を送っている。
アルファじゃないヤツの日常なんて代わり映えしない。最悪なことにオスもメスも関係なくアルファの群れとして使い走りか性欲処理の相手にしかならない。まあ"最悪"だと思っているのは俺だけかもしれない。なぜなら俺は群れるのが大の苦手だからだ。
この世界で非アルファ連中は非アルファ同士で群れを作るか、アルファの群れに入らなければほとんど社会的に死んだも同じ。アルファに相手にされないならまだしも、非アルファにすら相手にされないヤツ……そういうレッテルを貼られる。いわゆる"ノマド"だ。
まったく嫌になるよな。虎の威を借る狐よろしく、群れの連中はアルファの格でマウントを取り合っている。決してアルファが自分をつがいに選ぶなんてことは万に一つも無いのに「昨日は誰々様にお呼ばれしてオス用の疑似妊娠薬で多胎妊娠プレイを楽しんだ」だの「いやいやこっちこそ先週誰々に注がれすぎて破裂させてもらった」だの。
誰かに破裂させられたなんてホントは獣人として恥のはずなのにそれを嬉々として"アルファの精を受けるに相応しい器として選ばれた自分"という箔に酔いしれて吹聴している。
……俺はそういう他人が享受する特別な体験に耐えられなかった。確かに大きいお腹や太った体に憧れはある。アルファに自分がなれるならなりたい。できることならお腹が大きい姿でアルファに認められたい。そしてさらに大きいアルファのお腹を独占したい……。
そんな妄想で何度も抜いた。そして小さいながらもアルファの精を受け入れられるように腹を膨らませるトレーニングをかかしてない。これでもかなり腹には入るようになった。
でも実際、現実では群れに混ざって自分で手に入れられないものを目の前にぶら下げられて、おあずけをくらいながらもおこぼれに群がるような、そんなヘコヘコしているのは我慢がならなかった。俺は俺を認めてくれる人に腹を大きくさせられたい。
だからかもしれない。アルファ以上のアルファである"キング"に俺が惚れたのは。
キングとの出会いは大学でのロッカールームで、ゾウのアルファが群れの連中と乱交してた瞬間に居合わせた時だ。群れのガゼルやらウサギやらの小さい連中はアルファに食い物を食わせながら自分からアルファの竿にしゃぶりついていた。
まあ大学じゃアルファとその群れが陰でなんかやってるみたいなのはよく見る風景だったからそんなのはどうでもよかったが、既にアルファの精液で腹を膨らませた連中の何人かがこっちを睨んできたから、俺は気まずくなってスマホに目を落としながらぱぱっと部屋を出ようとした。
その時だ。
ロッカールームの扉が空いて巨大な腹が入ってきた。いや、ほんとに俺の目線だと腹しか見えてなかった。思わずびっくりしてスマホを取り落としたが、こんな巨大な腹の持ち主は誰だろうかと、その顔を見ようと顔を上げた。
デカい…。巨大なライオン族だ。190cm…2m近い身長に巨大な太鼓腹、丸太のような腕に、極太で筋肉が盛り上がった脚。真っ白な毛皮をして、白く輝くたてがみには金色のメッシュが入っている。そして熱気がこっちに伝わってくるほどアツアツに汗をかいていて全裸だ。
そしてそのライオンの股間のイチモツは……さっきまで激しくヤッていたとわかるようなレベルで巨大な腹に負けじと真っ赤にいきりたって白い液体が垂れて線を引いていた。
「よう〇〇」
名前は聞き取れなかったがその白いライオンはお楽しみの最中のゾウのアルファに向かって言葉を放った。
低く地を震わせる声だ。
言われたアルファは明らかに動揺して立ち上がった。
「キング…君が何故ここに…!」
と確かにゾウはライオンに向ってそう言った。
キング…聞いたことがある名前だった。
二人のアルファを比べると圧倒的に体も腹も竿もライオンが勝っていた。群れの連中も驚きながらもライオンの体に見惚れてる奴もいたほどだ。
そこから先はあまり覚えていない。ライオンのアルファが近くの群れの何人かを丸呑みして、ビビった群れの連中が精液で大きくなった腹を抱えて逃げ出し、怒ったゾウが掴みかかったがそのまま組み伏せられ、ガンガンにバックで突かれ、ライオンの精液で腹を膨らまされるのをただ見ているだけだった。
圧倒的な暴力。圧倒的な力。圧倒的なオス…
俺は目の前の激しい性の奔流に圧倒されて尻もちをついていたが、俺の股間は痛いほど膨らんでいた。
「そこのオオカミ。お前ノマドだろ。」
ふうっというため息まじりのライオンの声で我に返った。気がついたら俺もパンツを下ろしてイチモツをしごいていた。
周りを見るとオスのニオイが充満した部屋の真ん中でバランスボール以上に腹を真っ赤に膨らませたゾウのアルファが気絶していた。
「ふん…これ見てオナってるとか可愛いなお前。……俺がやっちまうと全員腹が裂けちまうからな。ほんとに溜まった時はアルファじゃないと解消できないんだ。」
そう言いながらライオンは俺に近づいてくる。
噂には聞いていた。アルファを犯すアルファの白いライオン。誰が呼びはじめたのかわからないが、"キング"と呼ばれるオスが大学にいると。
「ノ、ノマドだけど…それがどうした?」
精一杯平静を装ったつもりだったが、尻もちをついたまま竿をギンギンにたたせたままでは全く格好がついていないのは自分でもわかっていた。
「ヤろうぜ。どうせノマドで誰からも相手にされずに溜まってんだろ?俺はあらかた出したからお土産分ぐらいお前の腹に入れてやれるぜ?。」
どストレートな誘いだった。もう何がなんだか分からなかったが、それでも俺はアルファに誘われた喜びで心臓が飛び出そうだった。
「あ、ああっ…ムグッ!」
返事をする間も無くキスをされた。強引に口を塞がれ、ヒョイッと持ち上げられるやいなや乱暴に服を脱がされる。ビリビリと服が破ける音がしたが気にしない。
すげぇ…俺今アルファとサシでしてる…。そんな気持ちだけでいっぱいだった。
キングの巨大な腹に抱きつくような感じで壁際に押し付けられる。既に中に何人か入っているためかキングの腹はボコボコとしているが、肉厚さとは失われておらず、腹がバランスボールくらいになっていてもキングはよたつくことなく俺を両手で抱えて、俺のケツに巨大な竿をあてがう。
「いくぞ。」
低い声でキングが言うと物凄く熱く太い物量が下から侵入してきた。ブチブチと何かが裂ける音が聞こえ、痛みと異物感と吐き気が俺を襲う。
「ガッ!!ガアッ!!腹がっ!やぶけっ!やぶける!!」
思わず叫んだ。いくらアルファサイズのディルドで練習していたとはいえキングの竿は規格外だった。俺の腹がボコッとキングのイチモツの形に膨らむ
「痛いか?その割にすんなり入ってるけどなぁ?腹もしっかり俺のサイズについてきてるぞ?」
と言うが早いか、ガン!ガン!と壁に強く押し付けられながらひたすら内臓を抉られるようなピストン運動が俺を襲う。
確かに内臓をやられてるのか物凄く痛いがそれでも俺の腹はしっかりとキングのイチモツを受け入れている。そしてなによりも…アルファに種付けされていることとキングの暴力的な大きさにすっかり感じてしまっていた。
「フン!!いいぜ、お前よく訓練してるじゃねぇか!」
ガッ!ガッ!と俺を激しく突きながらキングが言う。俺はもはや気持ちよさと痛みとで朦朧としながらも喘いでいた。朦朧とした意識でキングの声を聞いていた。
「気に入ったぜ、孕め。」
その声と同時に濁流としか表現できない圧力が腹の中に注がれる。
ググググッと腹の皮が張っていくのを感じる。
「グウッ…グルルル……」
キングは出しながらも腰を俺に打ちつけているまだ射精は終わらない。
喉の奥に熱いものを感じる。もう腹の中で行き場を失ったキングの精液が逆流してきている。
吐きたい…でも俺のために出されたアルファの精液を吐きたくない。
そんな葛藤の中で腹の皮が軋む音が聞こえてきた瞬間、キングの長い射精が終わった。
いきなりズルッと竿が抜かれ、両手を離された。俺は腹から地面に落ち、ブボッという音と共に物凄く濃い精液が穴から飛び散る。
意識が遠のきながらも仰向けになる。俺の腹って今どうなってるんだろうと思って目線を自身の体に向けると、8つ子を孕んだ臨月と言っても過言ではないくらいのお腹がそこにあった。もう薄灰色の腹の毛皮が薄くなって真っ赤な皮膚が見える。すこしでも爪を立てようものなら水風船のようにバチュンと弾けてしまいそうだ。
「カハッ…カハッ…」苦しさから満足に息ができなかったが、キングが俺に顔を近づけるのが見えた。
「よかったぜお前。」
キングが耳元で囁き、俺の唇に優しくキスをした。意識が朦朧となりながらもキングの頭に手を回し、お返しのキスをしかえす。
キングはニヤッと笑い、床に転がっていた俺のスマホを掴みながら何か操作しつつ、そこら辺にかけてあったスウェットを掴み、のしのしとロッカールームの外に歩いていく。ロッカールームの扉から出る時、キングは群れの奴等が入ってるその巨大な腹をパァン!と平手打ちし大きなゲップをした。
「またやろうぜ。ノマド」
その声を聞いて俺は意識を手放した……。
これが俺がキングの相手をするようになったきっかけだ。
「今日は食うぞ。俺の食うペースについてこい。」
今日の授業が終わる直前、こんな素っ気ないメッセージが送られてきただけだが、俺はすっかりときめいてしまった。
あの日ロッカールームでキングは俺のスマホに連絡先を入れていた。
時々こうやってキングから呼び出しが来る。学部が違うから普段はキングと会うことがないが、待ち合わせは正門ときまっている。
走っていると人だかりの中に巨大な白いシルエットが見えた。
キングだ。何人かの小さいオスやメスに囲まれているが気にもとめていない。
キングが俺に気がついた。
目がギラッと光り牙を剥き出してニヤッと笑う。
キングの元に着いた。取り囲んでいた連中が走ってきた俺を怪訝そうに見る。
「いいぜ。行こうか。」
地を震わせるような声だ。
キングが周りの連中を押しのけ、俺の背中に大きな手を回し歩きはじめる。
フフ。今振り返ったら連中どんな顔してるかな。なんて思いながら一緒に歩いていく。
圧倒的な存在。彼こそ俺の王。
今日も二人だけの時間がはじまる。