~Hero_Desire~番外編「少年ヒーロー雪平氷空の受難」

  熱いよ……痛いよ……。

  

  お父さん……お母さん……お兄ちゃん……嫌だ。熱い。焼け死ぬなんて嫌だ……。

  

  「嫌だ……嫌だ……!消えろ!消えろ消えろ!消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ!」

  

  力の限り叫んだ。虚しく炎に飲み込まれて消えるはずの言葉だった。だけど……。

  

  炎は消えた。代わりに、僕の周りは雪の降る町より冷たく、凍り付いた。僕の願いが、世界を凍り付かせた。

  

  その後僕は意識を失い、助けに来たヒーローに、チェイン・チェイサーに、無事保護された。僕だけが、保護されたんだ。

  

  ---[newpage]

  

  「!!!はぁ、はぁ、はぁ……」

  

  また、火事の夢だ。五年前、八歳の時に家族が死んで、僕のディザイアが発現した日の夢。あの日以来、何度も見ている、悪夢だ。

  

  「おうガキ、起きたか」

  

  目の前から声がする。肩を掴んで揺さぶられていたようだ。ああ、起こしてくれたんだ……。

  

  僕を助けてくれたヒーロー、チェイン・チェイサーの中の人、[[rb:狗巻 > いぬまき]][[rb:繋 > つなぐ]]さん。シェパードの犬獣人で、三十三歳のおじ……お兄さんだ。お父さんというにはちょっと若いかな。僕は今、この人のところでお世話になっている。

  

  「おはよう、ツナグさん」

  

  「……また、あの時の夢か?」

  

  「うん……起こしてくれて、ありがとう……」

  

  僕は素直に繋さんに感謝の言葉を伝える。ぶっきらぼうで何処か素っ気無い態度が多いけど、根は優しい人だ。

  

  「あーなんだ、学校遅れるから、とっとと支度しろ」

  

  「うん!」

  

  繋さんは自分の後ろ頭を乱暴に掻き毟りながらそう言う。ああいう時は照れ隠しなんだって最近知った。

  

  「なぁにニヤニヤしてんだ。さっさと飯食って行っちまえ」

  

  「はーい」

  

  ベッドから起きて制服を掛けてるハンガーを手に取って、ベッドの上に放る。それからぱぱっとパジャマを脱いで、下着姿になってから、カッターシャツとズボン、それからブレザーを羽織る。んでネクタイをしてっと。

  

  「よし」

  

  鏡の中の白毛の雪豹獣人、[[rb:雪平 > ゆきひら]][[rb:氷空 > そら]]は満足げだ。あ、でもまだ足りてないや。

  

  「これでよしっと!」

  

  僕はベッドのすぐ脇の小さな棚の上に置いてあるスノボ用ゴーグルを手に取って、首に掛ける。うん、これがないとやっぱり締まらないね!学校に持って行っていいのかって言われると、なんかもう容認されちゃってる。

  

  後は鞄に、机の上に広がったままの筆箱と宿題を放り込んで、ポッケに財布を入れれば荷物の準備は終わる。

  

  それから風呂場の洗面台で顔を洗って歯磨きして、頭の毛を整えてっと。

  

  「ひってきまーふ」

  

  「食ってから行けっつってんだろうが」

  

  僕は目玉焼きの乗ったトーストを咥えて部屋から出る。そう言われても、バスに間に合わなくなるから急がないといけないんだもん。このバス逃しても学校間に合うんだけど、わざわざ待ちたくないし?

  

  三階の部屋からむき出しの階段を下りてから、探偵事務所の前を通り過ぎて、一階に下りる。その頃にはトーストは半ば無理矢理食べ終えてる。ちょっと物足りないけど、繋さんにはお世話になりっぱなしだし、文句は言えない。

  

  すぐ近くのバス停に、もうバスが着いていた。僕は走ってそのバスに乗り込む。いつものように、バスの中は混雑していた。

  

  ---[newpage]

  

  「先生おはようございます!」

  

  「おはよう雪平君、今日も元気だね」

  

  僕の通っている中学校の校門で挨拶に立っている、クリーム色の皮膚の豚獣人、担任の[[rb:双葉 > ふたば]][[rb:節 > せつ]]先生に挨拶をする。ちょっとお腹が出てて、時々鈍臭くてだらしないところもあるけど、生徒想いのいい先生だ。

  

  「おっはよー!」

  

  教室に入ると、いつものように皆のガヤガヤと騒ぐ声が聞こえてくる。朝のホームルーム直前だから、既に僕以外はほとんど教室にいる。

  

  キーンコーンカーンコーン

  

  「ユッキー、今日も遅刻寸前か?」

  

  「間に合ったからいいんだって」

  

  「いや、よくはねぇだろ?」

  

  なんて笑い合いながら他愛の無い話をしながら僕は自分の席へと着く。みんなもチャイムがなってまだ騒がしいものの、ある程度自分の席へと着いている。

  

  「はぁ、はぁ、みんな、おはようございます!」

  

  『おはようございます!』

  

  走ってきたのか双葉先生は息を切らせながら教室に入って来た。ギリギリまで校門で挨拶してた時くらい、ゆっくり戻ってくればいいのにね。

  

  「それじゃあ出席を取りますねー」

  

  今日も平穏な一日が始まる……そのはずだった。

  

  ドーンッ!

  

  爆発音が校庭の方から聞こえてくる。先生がいることなんて無視して、みんな一斉に窓へと群がり、外の様子を伺う。かくいう僕もそうだ。

  

  「み、みんな落ち着いてください!危ないですから下がってください!」

  

  そう双葉先生があたふたしながら叫んでるものの、みんな無視して外を見ている。僕もそちらをしっかりと見て、校庭に煙が上がっているのと、そこに人影があるのを確認する。大きさからして大人だろうし、ヴィランの可能性が高い。

  

  とりあえずなんとか抜け出さないといけない。繋さんが来るまで待ってもいいんだろうけど、さすがにヒーローとして目の前のヴィランを見逃すわけにはいかない。

  

  ジリリリリリリリリリ!

  

  『緊急警報!緊急警報!ヴィランが出現しました!生徒は至急避難してください!先生方は生徒を誘導してください!』

  

  けたたましいベルの音と共に緊急連絡の放送が聞こえてくる。いつも思うけど、これ校庭どころか近隣にも響いてる。ヴィランに筒抜けになる放送をするのってどうなんだろうと思っちゃうんだよね、ヒーローとしては。

  

  とにかく避難の混乱に乗じて抜け出そう。少年ヒーローをやっているとこういうことはよくあるから、もう慣れたものだ。

  

  「あれ?ユキヒラは?」

  

  ささっと教室から抜け出して、すぐに向かいの階段の踊り場に下りる。探される前に変身しちゃえば、正体までは分からないからね。一応周りはしっかりと確認してから、ゴーグルを掛ける。

  

  「[[rb:変身 > トランスフォーム]]!スカイライン・ボーダー!」

  

  って思ってても普通に叫んじゃうんだから色々間違ってる気がする。とりあえず踊り場の窓から出てからだし、大丈夫かな。

  

  一応高さ的に三階近いけど、変身しながら飛び降りて、着地し終えた頃には変身が完了して、スカイライン・ボーダー参上だ。ブルーのスーツは上下一体のスノーボードがモチーフのボディスーツだ。目元はマスクの代わりにスノーボード用のゴーグルを装着している。

  

  「えっと……校庭か」

  

  丁度校舎の反対か。屋上から登場したかったけど、登るの大変だし回り込むしかないか。

  

  僕はひたすら走って校舎を回りこむ。ホントはもっと早い移動方法あるんだけど、後処理が面倒だから今は控えておくことにする。

  

  「ハァーッハッハァッ!泣き叫べガキ共!お前らの悲鳴が最高に気持ちいいんだよぉ!」

  

  一体何で爆発を起こしてるのかと思ったら、手に赤いリレーのバトンみたいな筒状のものを持っていた。それには当然のように導火線が付いてるから、そんな平和なものではなくて、ダイナマイトなんだけどね。ただ意外にも、ディザイアによる爆発ではなかったようだ。

  

  「そこまでだよ!」

  

  僕は氷のボードを作り出してからそれに乗って、黒いボディスーツを着て、同じく顔全体を覆う黒い覆面を被った、飛び出したマズルからして犬系獣人のヴィランの前に飛び出す。相手は大人だけど、ディザイアの前では関係ない。

  

  「ああ?なんだテメェは!」

  

  「スカイライン・ボーダー、悪いおじさんを退治しに来たヒーローさ!」

  

  僕は一旦地面に降りてから、ビシッとヴィランを指差してそう宣言する。決め台詞言う暇ないことも多いから、言えると気持ちいい。っていっても、決め台詞の割りに特別決めてないんだけどね。

  

  「ボーダーだ!」

  

  「え?マジマジ?!」

  

  窓際で鈴なりになってるみんなが更に身を乗り出してるのが容易に想像できる。危ないといけないから素直に逃げて欲しいけど、悪い気はしない。

  

  「ハッハァ!少年ヒーローじゃねぇか!テメェをボコせばたぁっぷり悲鳴が聞けるなぁ!」

  

  「いやだなぁおじさん、僕に勝てる気なの?」

  

  正直不安はいっぱいある。ていうか不安しかない。ヴィランの相手をすることは何度もあったけど、やっぱり命のやり取りとなると緊張しないはずもない。でも、それでも、虚勢でいいから強気でないと、気持ちで負けてしまう。それに、みんなが見てる以上、不安な姿なんて見せられないからね。

  

  「ガキがぁ、ぶっ飛ばす!」

  

  挑発に乗ったヴィランが手に持ったダイナマイトを投げつけてくる。いつの間にやら火を着けてたみたいだけど、僕の前に爆発物を投げつけてくるなんて、無謀だ。

  

  カチンッ

  

  僕は手をダイナマイトに向けて翳して、ディザイアを発動させる。すると一瞬で大きな氷塊と化してボトリと地面に落ちる。

  

  「何!?」

  

  「で、なんだっけ?ぶっ飛ばす、だっけ?」

  

  挑発しながらも、僕はボードごと飛び上がって攻める準備をする。さてさて、ヴィランはどうしてくるかな?

  

  「ガキが調子こいてんじゃねぇぞおらぁ!」

  

  ヴィランの手の中に小さな黒くて丸い何かが現れて、それを雑にばら撒く。既に飛び上がった後だけど、爆発物を生成するディザイアだとすると避けた方がいいか。

  

  「いやっほぅ!」

  

  ボードの少し先をレールのように細長く凍らせていき、ジェットコースターの昇り坂みたいな曲線を作り出して、空中に飛び出す。

  

  その直後、ヴィランの放った黒い玉が爆発を起こして、真っ黒な煙を噴き出して、ヴィランの姿ごと校庭を覆わんばかりに広がっていく。煙幕?空にいるこっちを察知する方法、あるのかな?爆発物を生成するディザイアだとすると難しくない?

  

  「[[rb:視野変更 > ヴィジョン]]、サーモグラフィ!」

  

  と思ったら、あの覆面に仕込みがあったみたいだ。ヒーロー協会でもあれ使ってるし、僕のゴーグルにも搭載されてるけど、ヴィラン側がそんな簡単に作ってホイホイ配れるようなものなのあれ?

  

  こっちもサーモグラフィを使おうかと思ったけど、位置が分かっただけじゃ攻撃には行きにくいから、晴れるまで上で動きながら待とう。その間に攻める準備もできるだろうし。

  

  「うおっと、危ないって!」

  

  予想通り煙の中からこっちに向けて攻撃が飛び出す。だけど、飛んできたのは思った以上のものだった。ロケット弾っていうの?そんなのが僕の横を掠めかけたから、何処かに飛んで被弾しないように凍らせて落としておいた。残った勢いでそのまま飛んで行くも、すぐに落ちていく。

  

  「ってぇ、もう!」

  

  立て続けに三発、ロケット弾が飛んでくる。とりあえず自分に向かって飛んでくるのは凍らせるにしても、デタラメに飛んでいく二発をどうやってカバーするか。一発はレールに当たりそうだからいいけどもう一発は……。

  

  「ええい!」

  

  僕はその場でブレーキを掛けて、後ろで起こる爆発に備えてボードを持ち上げる。

  

  ボンッ!

  

  ボードごと吹き飛ばされるようにして、ロケット弾の爆風に乗る。さすがにちょっと熱いけど、ここは我慢してでも止める!

  

  「うわぁあ!」

  

  みんなの悲鳴が聞こえてくる。だけど惨劇なんて起こさせない。校舎の方へと飛んでいくロケット弾に向かって飛び込んで、ディザイアを発動させて凍らせてしまう。よし、ひとまずは凌いだ。

  

  「ちっ、余計なことしやがって!ガキ共が叫ぶ声が聞けねぇじゃねぇかぁ!」

  

  「全く、今日の変態はひっどい変態だなぁ」

  

  あのボディスーツからして【ヘレティックス】という悪の組織だとは予想出来ていた。構成員は重度の変態嗜好の持ち主ばかりという相当に色物な悪の組織だ。だけどヒーロー達が何人もやられているような悪の組織で、要注意な組織なんだとか。

  

  「ちょっとは自分の周りを見たら?」

  

  「はぁ……っ?!」

  

  ズンッ

  

  僕が空中を進むために作り出した氷のレールが落下して、ヴィランの周囲に落下する。さすがに直撃はしてないけど、かなり動きは封じられてる。もう煙幕も晴れて、その姿がハッキリ見える。

  

  「さぁて、そろそろフィニッシュと行こうか!」

  

  「ちぃっ!まだまだぁ!」

  

  空にループを描いて、校舎の方から校庭にいるヴィランの方へと戻る。視界が上下反転してるけど、大した問題じゃない。このまま一気に決めてしまおう。これだけ周囲が冷え込んでれば十分だ。

  

  「食らいやがれぇ!」

  

  ヴィランは指と指の間にダイナマイトを呼び出して、乱雑にばら撒く。合計八本。一斉に爆発すればさすがに回避が間に合わない。だけど、そんなの無意味だ。

  

  「[[rb:出力全開 > フルパワー]]![[rb:氷結する世界 > アイスエイジ]]!」

  

  僕の周囲の温度が急激に下がり、ヴィランの投げたダイナマイトを全て凍らせた上で、ヴィランもまとめて凍り付けだ。

  

  って、またやり過ぎた。あーあ、これは繋さんに怒られるやつだぞ?いつも『解凍するのが大変だから無駄に凍らせるな』って言われてるからなぁ。到着する前にさっさと教室に戻っちゃおうか。そしたら咎めるのは難しくなるし。そうしよう。

  

  「わぁー!ボーダー!」

  

  「カッコイイぞー!」

  

  「みんなー!ありがとー!」

  

  教室の窓からそんな声援が聞こえてきたもんだから、僕は凍ったヴィランの上からだけど思わず皆に向けて両手を大きく振ってそう声援に答えてしまう。うーん、ヒーローの性だねぇ。

  

  「ほう、よくやったな、スカイライン・ボーダー」

  

  うん、そんなことしたら逃げそびれたよね。あんまり振り向きたくなかったけど、僕はぎこちなく後ろを振り向く。そこには声の主である、白バイ警官の服をモチーフにしたヒーロースーツを着ているヒーロー、チェイン・チェイサーが立っている。中の人は件の繋さんだ。

  

  「あ、チェイサー、これはその……ほら、爆弾危なかったし?」

  

  「……はぁ。とっとと行って来い。気付かれんなよ」

  

  スッと僕の耳元まで近付いてから、小さな声でそう言う。ああ、よかった、お咎めは……。

  

  「帰ったら説教な」

  

  ありました、はい。

  

  ---[newpage]

  

  暗い世界。

  

  「ふむ、やはりスカイライン・ボーダーの正体は、この子、雪平氷空で間違いなさそうですね」

  

  「そうかそうか。ふっふっふっ、それでは次の手を打つとするか。ウォッチャー、奴の……そうだな、担任はどいつだ」

  

  「担任ですか?この豚獣人、双葉節という者です」

  

  ウォッチャーと呼ばれたヴィランが手を翳すと、そこに映像が現れる。中年太りした肌色の皮膚をした豚獣人。デスクに向かって何やら熱心に仕事をしている様子が鮮明に映し出されている。

  

  「ふむ……こいつはいい。こいつが一人になったところを連れてくるがいい。我が力の洗礼を与えよう」

  

  「はっ、果せのままに」

  

  「ふっふっふっ、今に見ておれヒーロー共よ。貴様らヒーローなど、我が力の前では無力であるということを、思い知らせてくれるわ!」

  

  ---[newpage]

  

  なんだろう……頭がぼんやりする。えーっと、何してたんだっけ?昨日繋さんにまた説教されて……って、そこまで遡らなくてもいいや。

  

  授業に出てたのは覚えてる。昼休みに弁当を食べたのも覚えてる。確か六時間目の授業中、双葉先生の社会科の時に、猛烈に眠くなってきて、そのまま居眠りしてたんだっけ?ああ、うん、そうだ。双葉先生って全然怒らないから、寝てても起こしたりしないもんなぁ……。

  

  あれ、それでもいつもなら授業が終わったくらいには起こすんだけど、なんか日がやたら傾いてるなぁ……もう十月だからって、そこまで日が落ちるの、早いっけ?なんか暗いけど……。

  

  ん?なんだろ、ちょっと寒い?寒いのには慣れてるっていうか、全然感じないんだけど、なんか風を感じるような……!?

  

  「えっ……?」

  

  頭を上げてまず目に入ったのは、僕の腕の毛の黒斑模様だった。いや、これはおかしいでしょ?だって、服着てたはずなのに、なんで腕が?ていうか、服着て無くない?

  

  「おはよう、ユキヒラ君」

  

  「あ、おはよ、うっ!?!?」

  

  顔を上げて声のする方を見た時、僕は驚嘆してしまった。いや、するなって方がおかしい。だって、だって、目の前にいる双葉先生が、何故か裸だったんだ。下着の一つ身に着けてない。

  

  「せ、先生、なんで裸……?!」

  

  後ろを見ると、ところどころ席に座ってる生徒達がいた。同じクラスの、男子達だ。だけど、何故だかみんな、上着はおろかカッターもシャツも着てない。身に纏ってるのは白いブリーフだけ。それも、みんながみんな、同じ白いブリーフだ。慌てて目線を下ろすと、僕までその白いブリーフを穿かされていた。

  

  「ど、どういうこと?!な、なんでみんなブリーフなの?!」

  

  「何言ってんだよユキヒラ」

  

  「制服なんだから当たり前じゃん」

  

  「はぁ!?せ、制服?!」

  

  な、何、どうなってるの?!みんな全然疑問に思ってないようで、僕にそれが当たり前のことかのように言ってくるし。どう考えてもこの空間は狂ってるのに、どうして誰も疑問に思ってないの?

  

  「おいおい、まだ寝惚けてんのか?」

  

  「寝惚けてって、なんで誰もおかしいと思わないの?!」

  

  「なんでって?知りたいかい?」

  

  「せ、先生……?」

  

  僕が叫んで皆に呼びかけようとすると、教卓の前に座っていた双葉先生がそう言う。なんだけど、なんだかいつもの雰囲気と全然違う……。

  

  「それはね、僕がみんなを『教育』してあげたからだよぉ」

  

  おかしいおかしい!先生の目はどうみても正気なものじゃない。なんか、どう見ても変態な目付きだ。それに、いくらだらしない先生でも、涎を垂らしてるようなことはさすがにない。

  

  「フ、フタバ先生、どうしちゃったの?!」

  

  「ぐふふふふっ、今の僕はボーイズ・ルーラー。ヘンタイン様の力によって生まれ変わったヴィランさぁ!」

  

  「ええっ!?」

  

  ヴィラン!?双葉先生が!?でも、この状況がディザイア能力によるものなら納得出来るし、【ヘレティックス】が関わってるならこの異様な光景も納得出来てしまう。双葉先生の言っていたヘンタインというのは、【ヘレティックス】のボスだ。ふざけた名前だけどこうして人を変えてしまうだけの力がある凶悪なヴィランだ。

  

  「ああ、やっぱり男の子は可愛いねぇ……未発達な身体の中に見える、様々な可能性。だけど、まだあどけない姿がやはりいい。白ブリーフはその幼さをより強調してくれる!ああ、やっぱりショタはいい!!」

  

  ダメだ、完全に変態と化してる。お世話になってる先生に手を上げるのは嫌だけど、皆を助けるためにも……!

  

  「ダメだよユキヒラ君、先生に暴力振るっちゃ」

  

  「!!」

  

  ディザイアを発動させようと手を翳そうとすると、双葉先生に止められる。躊躇してるわけでは無いはずなのに、身体が止まってしまう。

  

  「ぐふふっ、心は囚われていなくても、身体はもう僕の虜だね」

  

  「ぼ、僕に、何を……」

  

  「知りたいかい?僕の力は少年の心と身体を支配するフェロモンを出す力なんだ。素晴らしいだろ?これでみんな僕の言うことを何でも聞いてくれるいい子になったんだ」

  

  な、なんだよそれ……!相手のディザイアさえ分かればって思ったけど、これじゃあ対処しようがない。受ける前ならまだしも、もう受けた後じゃ鼻塞いだって意味ない。できるとしたら教室から逃げるくらいだけど、身体が動かせない。

  

  「ぐふっ、さすがはヒーローだ、心までは簡単に支配できないか」

  

  目の前に先生の顔がずいっと近付いてくる。その顔は言葉に対して残念そうどころか、嬉しそうにすら見える。

  

  「でも心配いらないよ、ユキヒラ君。君もちゃあんと、みんなと同じようにいい子にしてあげるからねぇ」

  

  豚獣人独特の平べったい鼻から、荒い鼻息が僕の顔に直接掛かってくる。不快だ、気持ち悪いと思っているはずなのに、どういうわけか頭がほわほわするような、変な気分になっていく。これがさっき言ってた、少年を支配するフェロモンの効果なの……?

  

  「さぁて、それじゃあ今日は保健体育の特別授業をしてあげるよ」

  

  何事も無かったかのように双葉先生は立ち上がり、黒板にチョークで文字を書き始める。後ろ向いてる内に逃げようかと思ったけど、ちゃんと授業を受けなきゃいけないと身体が動いてくれない。

  

  「今日はみんなに、男の子同士のセックスについて教えます」

  

  ……は?せっくす?黒板に書かれた「男同士のセックス」の文字と、先生の言葉の意味が理解できない。

  

  「せんせー、セックスって男女でするものじゃないんですかー?」

  

  「学校ではそう教えるね。だけど、男の子同士でもセックスは出来るんだよ」

  

  先生はさっきの気持ち悪い感じじゃなくて、いつも授業をする時のようにそう真顔で答える。

  

  「これをアナルセックスっていうんだ。アナルは肛門、お尻の穴のことだよ。片方の子のおちんちんを、もう片方の子のお尻の穴に挿れるんだ」

  

  おちんちんを、お尻の穴に!?

  

  「えー!絶対痛いよそれ!」

  

  教室がざわつく中、一人の生徒がそう文句を垂れる。みんな洗脳されてるのかと思ったけど、案外理性あるのかな?それならまだ……。

  

  「そんなことないよ。ちゃんと準備してすれば、とっても気持ちいいんだ」

  

  「そっかぁ、先生が言うなら大丈夫かな」「大丈夫だよ、先生が言うんだから」

  

  全然ダメだった。みんな先生の言うことに何一つ疑問を持たなくなってしまってるんだ。じゃなきゃ普段ブリーフなんてダサいって言って笑ってる子まで、なんの疑問も持たずにこんな格好にされてるのはおかしいし。

  

  「それじゃあやり方を説明するね。ユキヒラ君、こっちに」

  

  先生が僕を自分の方へと手招きする。すると身体が勝手に動いて、先生の前へと来てしまう。抵抗しようとしても、全然動かない。

  

  「ブリーフを脱いでから、皆に見えるよう教卓の上に足を広げて座ってね」

  

  先生に言われた通り、パンツを下ろして素っ裸になってから、僕は教卓の上に軽く飛び乗って、教卓に足が乗るようにして足を大きく広げる。みんなの目線が一斉に僕に、僕の股に向けられる。ううっ、恥ずかしくてすぐにでも閉じてしまいたいのに、身体が言うことを利いてくれない……。

  

  「隣の子とジャンケンして、負けた子がおちんちんを挿れて上げてね」

  

  そう先生が言うと、教室でジャンケン大会が始まる。僕入れてクラスの男子は二十一人だから、十組のペアが出来ることになる。

  

  「まずは挿れられる子のお尻の穴を拡げてあげるよ。痛くないように、こうしてあげるんだ」

  

  「んひゃあ!せ、先生そんなとこ汚いよ……!」

  

  双葉先生の頭が僕の左脇から出てくると、その頭が僕のおちんちんの隣辺りまで来て、先生が僕のお尻の穴を舐め始めた。なんだかむず痒くて、だけどそれがちょっと気持ち良くなってくる。

  

  みんな双葉先生の真似をするように、机に座った子や四つん這いになった子のお尻の穴を当たり前のように舐めている。誰も汚いとか気持ち悪いとか、全く言わずにだ。

  

  「そろそろいいかな。次は指を入れてこう、お尻の穴をなぞってあげましょうね」

  

  「んにゃうぅ!」

  

  先生が説明をしながら僕のお尻に太い人差し指を入れてくる。その指が僕のお尻の穴の中でうねうね動く度に、僕は身体を仰け反らせるほどの衝撃を受ける。感じたことのない感覚が、確実に僕を狂わせていく。

  

  「せんせ、ダメ……僕、おかしくなっちゃう……!」

  

  「おかしくなんかないよ。セックスは気持ち良いものだから、それでいいんだよ」

  

  おかしくない。これでいい。気持ちいい。受け入れればもっと気持ちよくなれるんだろうなぁってぼんやり考えるけれど、凄まじい刺激に危機感を覚えて、なんとか踏み留まっている。

  

  「簡単に動くようになってきたら、次は指を増やして、もっと拡げてあげよう。そのまま挿れるとちょっと痛いから、最初は念入りに解してあげるんだよ」

  

  「にゃあああ!」

  

  僕のお尻に二本目の指が挿れられる。一本だけでも狂いそうだったのに、二本の指がぐねぐねと動いて、僕のお尻の中をぐちゃぐちゃにかき回していく。もう、指だけで頭がおかしくなりそうなのに、おちんちんまで挿れられたら、僕どうなっちゃうの……?

  

  「はい、十分拡げられたと思ったら、次に行くよー」

  

  「ふにゅうぅ……」

  

  お尻の中から指が抜かれて、ようやく一息つける。みんなも指を抜いて、再び視線が集ってくる。

  

  「次は挿れられる子が、挿れる子のおちんちんを舐めてあげようね。おちんちんを刺激すると気持ちよくなって、おちんちんが硬くなるんだ。しっかり頬張って、歯を当てないようにしながら、口の中いっぱいで刺激してあげるんだよ」

  

  先生の説明を聞いてから、みんなおちんちんを舐め始める。お尻の穴よりはマシかもしれないけど、おちんちんだってとてもじゃないけど綺麗とは言えないのに、みんなそうすることが当然のようにおちんちんを頬張っている。

  

  「さ、ユキヒラ君も、先生のおちんちんを舐めてね」

  

  そう言われて、僕は一旦教卓の上から降りる。先生は最初僕が起きた時に座っていた教卓前に置いてある椅子に座る。その前にしゃがんで、僕は先生のおちんちんを前にする。

  

  「うっ……」

  

  僕はたまらず顔を顰める。なんだか先生のそれはこう、顔を近付けるとすっごく臭かった。臭くて、すぐにでも離れたかった。

  

  「ダメだよユキヒラ君、ちゃんと僕のチンポを綺麗にしてくれなきゃ」

  

  「んんっ……!」

  

  先生に無理矢理頭を抑えられて、そのチンコに鼻先を当てられる。上にそそり立つそれにはなんだか白い変なのがこびりついていて、すっごく汚く見えた。

  

  「あむっ」

  

  なのに、なのに僕はすっごくそれが美味しそうに思えて、一気に先生のチンコを咥えていた。だけどやっぱり口の中に広がるのは強烈な臭いと酷い味で、嗚咽感がして堪らずチンコを吐き出しそうになる。

  

  「ユキヒラ君、先生のちんちんは美味しいでしょ?ユキヒラ君はおちんちんが大好きだもんねぇ」

  

  頭にビリビリと電撃が走るような感覚がする。あ、あれ?さっきまですぐにでも吐き出してしまいたかったのに、今はすっごくしゃぶりたくてたまらなくて、自然と先生のチンコを口の中でぺろぺろと舐めていた。臭いことには変わらないし、変な味だと思うのも変わらない。だけど、それにすっごく興奮して、もっともっと欲しくなっていた。

  

  ちゅぱっちゅぷっ

  

  舐めたり吸い付いたりして、先生のチンコを刺激すると、口の中に違う味が広がってくる。先生のチンコの先からおしっこみたいなのが出てるみたいで、それを舐めると更に興奮してきて、もっともっと欲しくなっていた。

  

  ---[newpage]

  

  「はいユキヒラ君、一旦止めてね」

  

  「あっ……」

  

  先生はそういうと僕の頭を放してしまう。ああ、もっと舐めたかったなぁ……そんな思いもあって、口端から涎が垂れてるのなんて気にならなかった。

  

  「みんなそろそろおちんちんが元気になったかな?それじゃあ、いよいよおちんちんをお尻に挿れるよー」

  

  あ、そっか、お尻に挿れるための準備だったの忘れてたや。指だけでもおかしくなりそうなくらい気持ちよかったのに、あのチンコを入れられたらどうなっちゃうんだろう。先生のチンコは僕らのよりずっと太いから、きっと凄いんだろうなぁ。

  

  「じゃあユキヒラ君、みんなによく見えるように、また教卓の上に座ってね」

  

  先生に言われた通り、僕はさっきと同じように教卓に軽く飛び乗る。先生も僕の後ろに座って、後ろから抱き締めてくる。そのまま身体を軽く持ち上げられて、先生の膝の上に座らせられる。お尻に先生のチンコが当たって、なんだかむずむずしてくる。

  

  「さ、ユキヒラ君、力抜いてね」

  

  僕の両太ももを持って、先生は僕のお尻に先生のチンコが当たるようにしてくる。先生が手を放せば、僕のお尻に先生のチンコが突き刺さりそうな状態を、皆に見せていることになる。そう思うと、急に恥ずかしくなって来た。

  

  「それじゃあみんな、今からユキヒラ君の中に先生のちんちんを挿れるから、よく見ておくんだよ」

  

  「せんせ、ちょっとまっ……!」

  

  止めようとしても、先生は待ってくれない。

  

  「んにゃあああああああああ!!」

  

  身体に電撃を浴びせられたような、そんな凄まじい刺激が全身を駆け巡る。何これ、頭がおかしくなりそう!あんまりにも刺激が強過ぎて、身体を大きく仰け反らせて叫んでしまうほどだ。

  

  「ぐふふふふふっ、これが、これがショタの中!んはぁ!ユキヒラ君の中、あったかいなりぃ!」

  

  先生が何か気持ち悪いことを喚き散らしているような気がするけど、そんなの気に出来るような状態じゃなかった。先生のチンコが僕の中にミチミチと沈んでいくごとに、今まで感じたことのない気持ちよさが僕のお尻から脳天へと突き抜けていく。

  

  「さぁみんなもやってみよう!」

  

  『はーい!』

  

  双葉先生の号令に、みんな一斉に動き始める。机の上に座って、僕のように股座に座らせるようにして挿れる子や、四つん這いになってる子のお尻に挿れる子、正面から抱きあうようにしている子達と、みんなやり方はバラバラだ。

  

  「んにゃうぅ!」

  

  みんなのことを見ていると、少しだけ落ち着いていたお尻から、また強烈な快感が訪れる。どうやら先生が腰を振って、そのせいで先生のチンコが僕のお腹の中で暴れまわっているようだ。

  

  「せんっせ……」

  

  「みんなも、ふぅ、ふぅ、腰を振って、お互い気持ちよくなろうね!」

  

  鼻息荒く先生はそう皆に教える。てことは、先生も僕と同じように気持ちよくなってるのかな。

  

  先生の言葉と同時に、皆思い思いに腰を振り始める。パンパンッと身体がぶつかり合う音と出し入れの度にする水音、そしてみんなの熱の篭もった声が教室の中を埋め尽くしていく。

  

  「あぎゅぅ、せんせっ、僕、おかしくなっちゃうぅ!」

  

  「おかしくなんかないよ、ユキヒラ君。お尻の穴をこうされて気持ちよくなるのは普通のことなんだよ」

  

  激しく腰を振って僕の中をぐちゃぐちゃにしながらも、先生は優しくそう教えてくれる。普通のことなら、いいのかなぁ……みんなもすっごく気持ち良さそうだし。

  

  「ああ、いい、いいよユキヒラ君!ユキヒラ君の中が先生のおちんちんにきゅうきゅう絡みついてくるよ!」

  

  先生は涎を撒き散らしながらも僕をそうやって褒めてくれる。気持ちいいし先生も褒めてくれるし、いいことばっかり……!

  

  「ふにゃあああああああ!」

  

  今まで以上に強い快楽に、僕の身体がビクリと跳ねて、叫び声が上がる。

  

  「ここがユキヒラ君のいいところなんだね」

  

  「せんせっ、そこ、ダメ……!」

  

  先生が腰を振って、そこにおちんちんが当たる度に、狂いそうなほどの快楽が全身を駆け巡る。あまりの快感に、目がチカチカしてくる。

  

  「あう、せんせ、おしっこ出そう……!」

  

  「おしっこが出そうな子は、我慢せずに出すんだよ」

  

  おしっこ……さっきからずっとおちんちんがむずむずしてて、おしっこが出そうな感覚がある。先生が出すんだよって言ったんだから、出していいんだよね。

  

  「せんせっ、僕も、出そう……!」

  

  「いいよユキヒラ君、出しちゃって!みんなにユキヒラ君が射精するのを見てもらおう!」

  

  僕の腰を持っていた先生の手が、太ももを持ち上げてみんなに僕のおちんちんが見えるように豪快に広げられる。

  

  「もう、我慢できない……!」

  

  「ん、先生も出すよ。みんな、ユキヒラ君に種付けする瞬間を良く見てね!」

  

  みんなの視線が一気に僕の股間へと向けられる。なんだか恥ずかしいけど、それがむしろ興奮する。

  

  「たっぷり出して、孕ませてあげるからねぇ!」

  

  「んにゃあぁあ!!」

  

  おちんちんの先からおしっこよりも粘っこい白い液体がびゅっと飛び出して、僕の最初に座っていた机の上に広がる。それと一緒に、先生のチンコから放出されたであろう熱い液体が僕のお腹の中いっぱいに広がって、パンパンに僕のお腹を膨れ上がらせていた。

  

  「ああああ!」

  

  「くぅうん!」

  

  教室中からみんなの叫び声が上がり、一斉に射精し始める。閉め切られた教室の中に、なんだか嗅いだことのない匂いが充満していく。

  

  「はいぃ、みんな、よく出来ましたねぇ。本当は交代してみんなにアナルの気持ちよさを知ってもらいたかったけど、もう遅いので、今日の特別授業はここまで」

  

  ずるりと先生のチンコが僕のお尻の穴から抜けて、ボトリと薄黄色い液体が肛門から垂れ落ちる。

  

  「それじゃあみんな、最後にこっちへ来て、先生の身体をくんかくんかしてねぇ」

  

  先生が両手両足を大きく広げて教卓の前の椅子に座ると、みんなが先生の側に近付いていき、腕や足、脇やお腹、首元や口元へと鼻を突っ込み鼻息荒く先生の臭いを嗅いでいる。

  

  「ユキヒラ君はここの臭いを嗅いでね」

  

  そう言って先生はぬらぬら濡れている自分のチンコを指差す。すごく疲れててあまり動きたくなかったけど、先生に言われて僕はすぐに先生の股座に頭を突っ込んで、大きく息を吸い込んで、先生のチンコの臭いを嗅ぐ。

  

  「うんうん、それでいいんだよ。それじゃあみんな、服を着替えたら今日の事は一旦忘れるんだ。いつも通りお家に帰って、いつも通りの生活をする。それで……」

  

  『はい、先生!』

  

  みんなの声が一つになる。

  

  ---[newpage]

  

  「ただいまー……」

  

  「おう、遅かったな」

  

  「うんー……」

  

  ヒーロー協会N市支部である、繋さんの探偵事務所。その三階にある繋さんの部屋に僕は住ませてもらっている。帰って来た時には、十月とはいえもう外は真っ暗だった。

  

  「あんま遅くなると、ヴィランに攫われちまうぞ」

  

  「そんな運の悪いヴィランは、僕が捕まえるから大丈夫だよ……」

  

  軽口を叩く余裕はあったけど、ちょっと疲れが普通じゃないなぁ……。

  

  「そりゃいい。さっさと飯にするぞ」

  

  繋さんが買ってくれてるコンビニ弁当を温めて、夕飯にする。少しふらふらしてるような感覚があるけど、そんなに疲れてるのかな。確かにこんな時間まで……何してたんだっけ?あれ?なんだか曖昧だなぁ。遊んでたと思うんだけど……。

  

  「眠そうだな」

  

  「うーん……今日は早めに寝るよー」

  

  「そうか。もう寝ちまうか?」

  

  「うん、そうする……」

  

  ご飯を食べてすぐに、すっごく眠くなって、僕はふらふらと部屋に戻って、服だけパジャマに着替えてからベッドに飛び込む。

  

  あ、ダメだ……瞼が重い……。

  

  

  

  

  

  

  

  「っ!はぁ、はぁ……」

  

  悪夢、ではない。夢の内容は覚えてないけど、いつもの夢ではなかった。

  

  「……あれ……?」

  

  なんだろ、パンツの中に違和感がある。見ると、おちんちんからパンツに粘っこい液体が滴っている。あれ、なんで?これって、夢精ってやつだよね。

  

  「……まぁ、いっか」

  

  時計を見る。もう七時過ぎてるし、早く準備しないといけないからこのままでいっか。とりあえず服を着替えてから、顔を洗って毛を整えてと。

  

  おっと、ゴーグルは忘れちゃいけないや。どんな時だって肌身離さず持ってないといけないからね、このゴーグルは。

  

  「いってきまーす」

  

  「おう」

  

  朝ご飯を食べてから、僕は家を出る。今日はまだ時間に余裕があるかな。

  

  「……?制服?今日、土曜日だよな?」

  

  ---[newpage]

  

  学校に来たのはいいけど、全然他の子とすれ違わない。今日はいつもよりは早いくらいなんだけどなぁ、何でだろ?もうみんな教室にいるのかな。

  

  「おっはよー……?」

  

  教室のドアを開けた瞬間、すっごい臭い汗の臭いが教室に充満していて、思わず顔を顰めてしまう。何これ、どういう……。

  

  「ユキヒラ君、早く教室に入ってね」

  

  「あ、はい」

  

  先生に言われて、考えるのを一旦止めてから、教室のドアを閉めて席へと向かう。

  

  「……え?」

  

  そこで、更におかしいことに気付く。というか、なんでパッと見で気付かなかったのか。教室にいるのは男子だけで、その男子がみんな、裸だ。それなのに、みんな特に恥ずかしがってる様子もなく、いつも通りにしている。

  

  「ほら、ユキヒラ君、君が最後なんだよ?早く席に着いて」

  

  「先生、これってどういう……!」

  

  急に頭が痛くなって、色んな映像がフラッシュバックする昨日の放課後にあった、非常識極まりない性行為の実技の授業。先生に犯されたこと。みんなが乱交していたこと。先生が、ヴィランだったこと……。

  

  「フリー……!」

  

  「ユキヒラ君、暴力はダメだよ」

  

  急いで先生の側に駆け寄って、ディザイアを発動させようとするも、先生の言葉に身体がピタリと止まる。くっ、この教室に入った時点で、先生のディザイアの支配下に置かれていたんだ。

  

  「さ、席に着いてね。ユキヒラ君の席は一番前だよ」

  

  本来の席は後ろの方だけど、先生に言われて教卓の前の席へと座らせられる。なんか、その机の上に見慣れないものが置かれている。円筒状でイボイボが付いていて、何処となくおちんちんに見えてくる形をしている。心なしかなんか透明っぽい液体で濡れてる。

  

  「ほら、全部脱いで」

  

  脱ぎたくないと思っていても、先生の言葉に身体が勝手に反応してしまう。ブレザーを脱いで、カッターを脱いで、昨日から着ているシャツを脱いで上半身裸になる。だけど手は止まらず、ズボンも脱いで、そのまま染みの付いたパンツも脱ぐ。

  

  僕の脱ぎ散らかした衣服を先生が回収して、その臭いをすんすん嗅いでいる。変態と化している以上こんなことくらいだったら普通にするだろうなとは思うけど、気持ち悪いのには変わらない。

  

  「それじゃあユキヒラ君もみんなと同じように、それをお尻の穴に挿れようね」

  

  「……は?」

  

  身体がいうことを利かなくても、まだ頭は動いている。いや、何言ってるの?お尻にこれを挿れる?いや、お尻におちんちん突っ込んできた先生が言っても今更なことと言えばそうなんだけど、そういう問題じゃない。

  

  本当に嫌なのに、身体は全然いうことを利かない。少し腰を浮かせて、先生の言った通りにいぼいぼを自分の肛門に当てる。

  

  「んぎゅうぅ……」

  

  昨日までだったら絶対に入らなかっただろうそれは、声こそ出たものの案外あっさりと僕の中へと沈んでいく。お腹とお尻にある圧迫感と一緒にちょっと気持ちいと感じていて、正直信じられないし、信じたくない気持ちでいっぱいだ。

  

  「それじゃあ授業を始めるよ」

  

  『はーい!』

  

  教室中から元気な返事が返ってくる。いつもだって皆こんなに素直じゃないのに、先生の力のせいで従順になっちゃってる。

  

  「今日はまず社会科の勉強から始めるよ」

  

  社会科……双葉先生の担当科目だ。だけど、こんな状況で社会科の勉強?てっきり昨日みたいに変態行為に走るのかと思ってたけど、何をするつもりなんだろ……。

  

  「みんなには立派なヘンタイン様の忠実なる僕となるべく勉強をしてもらうよ」

  

  即企みは判明したけど、状況は依然最悪なことが判明しただけでどうしようもない。これだけ強烈な洗脳能力だ、このままじゃみんな本当にヴィランにされかねない。

  

  「ヘンタイン様率いる【ヘレティックス】は世界をヘンタイン様のものにするための組織だよ。みんなもヘンタイン様にお仕えして、世界征服のお手伝いをするんだ!」

  

  普段なら絶対に見れない、異常なまでの熱弁を奮う先生。うわぁ……【ヘレティックス】って、そんなコッテコテの悪の組織だったんだ。正直ただ首領が気まぐれにヴィランを生み出してるだけの組織だと思ってた。

  

  「だけど、ヘンタイン様の世界征服を邪魔する存在がいるんだ。それがヒーロー、正義を名乗る国家の犬だ。一昨日もヒーロー、スカイライン・ボーダーによってヘンタイン様の僕が倒されてしまった」

  

  なんだろう、悲壮感を漂わせているようで、おぞましい悪意がその裏に潜んでいるような……ただの変態だと言ってもヴィランはヴィランだ。どんな悪事を企てていてもおかしくは……。

  

  「残念なことに、そのスカイライン・ボーダーが、このクラスの中にいるんだ」

  

  「え?」「ヒーローが?」

  

  教室がざわめき始める。先生が僕の正体に気付いているのはその態度で大方分かっていた。だけど、それだからならまだよかった。先生の標的が僕に集中するだけだから。でもこれは……。

  

  「そうだね、ユキヒラ君」

  

  「え!?」「ユキヒラが……」「ヒーロー!?」

  

  ざわめきが一層大きくなる。まずいまずいまずい。これじゃあたとえこの場で事なきを得たとしても、みんなにボーダーであることがばれてしまったら、今後最悪転校なんてことにもなりかねない。いや、今はそれどころじゃないんだけど……!

  

  「いやいや、さすがにユキヒラがヒーローってことないでしょ?」「そうだよ、だってあのユキヒラだよ?」

  

  みんな笑いながら先生の言うことを否定する。あれ?みんな、完全に洗脳されてるわけじゃないの?僕への信用のなさはヒドいけど、今はその方がありがたい。

  

  「みんなが信じられない気持ちは分かるよ。でも本当なんだ。ユキヒラ君、みんなに見せてあげて」

  

  そう言われて、身体が勝手に動いてしまう。裸にされても唯一首に提げたままだったゴーグルを掛ける。嫌だ、止めろ!止めて!そんなことしちゃ……!

  

  「[[rb:変身 > トランスフォーム]]、スカイ……ライン・ボーダー……」

  

  なんとか抵抗しようとして歯を食い縛ろうとしても、そんな抵抗虚しく変身コマンドを宣言させられる。したくないと思っていても、身体が白い光に包まれてすぐに変身が完了してしまう。

  

  「そんな……」「ボーダーが、ユキヒラ……?」「確かに雪豹なんて珍しい種族だし……」「でも……」

  

  ……なんか、違う意味で屈辱的だ。普段からへらへらしてる自覚はあるけど、そんなに信じられない?

  

  「それじゃあ俺達、ユキヒラを……」

  

  「殺すの?」

  

  「……え……」

  

  殺す?殺すって言った?いや、確かに軽くシねとかそういうことふざけていうことだってあるよ?でも、どう考えても声のトーンが、本気だ。先生のディザイアは、人の心をこんなにも書き換えてしまうの……。

  

  「ダメだよ。ユキヒラ君だってこのクラスの仲間なんだから、ちゃんとみんなで更生してあげないとね」

  

  「そっか!」「さすが先生!」

  

  「ちょっ、みんな!」

  

  みんなが席を立ち、僕の近くへと集まってくる。逃げようにも身体が動かないし、ディザイアも使えない。どうにかして身体の制御を取り返したいけど……。

  

  いくつもの机と机を合わせて簡易的な寝台のようにする。そこに、身体が動かせない僕を、手足や身体をみんなで持ち上げて仰向けに寝かせられる。

  

  「それじゃあさっそく、みんなのおちんぽ汁でユキヒラ君を浄化してあげようね!」

  

  くぅっ、だけど、昨日みたいに裸じゃないんだ。スーツは早々破れるようには出来てないはずだ。解除させられたらそれまでだけど……。

  

  「んひぃ!」

  

  突然、お尻の方から凄い振動がする。そういえばお尻に何か挿れられてたんだった……。おちんちんに突かれたみたいな感覚になるけど、なんかおかしい。

  

  ズルッブチッ

  

  僕の中に入れられていたはずのイボイボが、スーツのお尻の部分を突き破って外に出てきた。嘘だ、なんで、そんなことって……。

  

  「ぐふふっ、ヘンタイン様の仰った通り、内側からならそんなに労力を掛けずとも、破ることが出来たねぇ」

  

  さっきまでいつもの先生であることを心掛けていた素振りだったのに、今は完全に変態顔になってる先生と目が合ってしまう。

  

  「さぁみんな、ユキヒラ君におちんちんをぶつけよう。お尻にもお口にも手にも足にも、みんなのおちんちんで悪いヒーローを更生させるんだ」

  

  『おー!』

  

  みんなが声を上げると、一斉に動き出して、僕の周りにおちんちんが天を向いている男子生徒が集まる。いつも遊んだりふざけあったりするような仲の友達が、今僕を犯そうと準備をしている。

  

  「んぁあああんぐっ!!」

  

  お尻の穴におちんちんを挿れられて、声を上げたところに口にもおちんちんが捻じ込まれる。両手にもおちんちんを握らされて、両足もブーツを脱がされて、そこに柔らかい感触が代わりに当てられる。

  

  「んんっ、んっ!」

  

  みんなが一斉に腰を振り始める。先生のチンコと比べれば全然小さいけど、がむしゃらに腰を振られてお腹の中も口の中もぐちゃぐちゃにされて、圧迫感と嗚咽感で苦しくなる。だけど振り払おうにも身体は動いてはくれない。咥えたおちんちんはしっかり舌を絡めてるし、両手のおちんちんも離そうとしない。お尻の穴もキツくなり過ぎないよう締め付けている。

  

  「はっ、はっ」「ユキヒラの中、すげぇ!」「すっげぇ気持ちいい!」

  

  「みんなもユキヒラ君みたいに、エッチな身体で人を気持ちよくさせられる肉便器になれるよう頑張ろうね」

  

  『はい先生!』

  

  更生させてる相手を手本にって矛盾に、みんな一切疑問を持たない。今のみんなにとっては、あまりにも些細なことだろうけど。

  

  「あっ、もう出る!」「俺の精子飲ませてやるからな!」「いっぱいぶっ掛けてやるぜ!」

  

  みんな一斉に限界を迎えて、みんなのおちんちんがビクリと震える。それからすぐにお尻に口に、手足にビュッと半透明な液体がぶちまけられる。先生のに比べたら薄くて量もずっと少なくて、あんまり満足できないかも……って、僕は何を考えてるんだ!

  

  「はい、それじゃあ交代してね」

  

  先生がそう言うとみんな僕からおちんちんを離して、僕らを囲む輪の一番内側の子と交代する。さっきと同じように六人が僕のお尻と口、手足それぞれにチンコをあてがってくる。次にされることなんてもう分かり切ってる。

  

  「んにゃぁあ!」

  

  さっきよりも幾分気持ちよくて、堪らず声が出てしまう。こんなのおかしいって、ダメだって分かってるのに、声が抑えられない。こんなの、ぜんぜん……。

  

  「みんな、ちゃんと効いてるよ」

  

  「ほんとだ、ユキヒラのここも硬くなってる!」

  

  「んくぅっ!」

  

  僕のお尻に挿入してきた子が、スーツ越しに僕のおちんちんを触ってくる。普段ヒーローをやってて勃起なんてすることなかったから気付かなかったけど、おちんちんが摺れて気持ちいい。こんなんじゃ全然集中できない。

  

  「んっ、んんぅっ……!」

  

  この責めから逃げ出す手段がなくても、せめて早く終わらせてしまわないと。そのためにはみんなに気持ちよくなってもらうしかない。

  

  尻穴に軽く力を入れて、出し入れされるおちんちんになんとか舌を絡めて、握ってるチンコの先に親指が当たるようにして、先っぽを刺激する。目の前はちんちんを咥えてる子の玉袋しか見えないけど、みんなの息遣いが荒くなっていくから上手く行ってるのは分かる。

  

  「せんせっ、もう、出る……!」「ぼ、ぼくも!」

  

  「いいよ、ユキヒラ君にいっぱい出してあげて!」

  

  先生の号令で、みんなが一斉に僕に向けて射精してくる。手足に擦り付けてきた子の精液は身体にまで掛かって、スーツを汚す。

  

  口の方はともかく、お腹の中がいっぱいになってきている。ちょっと苦しいけど、ちょっと気持ちい……ダメダメ、そんなこと考えてちゃダメだ。

  

  これで十二人。全員で二十人だから、半分は終わった。後二回で済むなら、まだなんとか持ち堪えられる。

  

  ---[newpage]

  

  「ああ、いいよぉ、ユキヒラ君。まだ、まだ諦めないんだね」

  

  先生の変態臭い目と目が合ってしまう。どうして?僕を思うがままにしようとして、僕の心を挫く為にこんな酷いことをしてるんじゃないの?それなのに、どうしてそんな、そんな、楽しそうに……?

  

  「いいよ、その顔!僕はショタの蕩けた顔も好きだけど、こうして諦めずに足掻く姿もいいものだよ。それが、絶望だって知らないのが、尚更だよ」

  

  涎を垂らしながら興奮気味にそう語る先生。発言の変態性はともかく、絶望?クラスメイトに、友達に陵辱させる以上の絶望がまだあると?

  

  「おやおやぁ?分からないって顔だねぇ?それじゃあ先生が教えて上げるよ」

  

  みんなが僕を囲む輪の外から眺めていた先生が、みんなの中に入り、僕の頭の前に立つ。口以外のお尻と両手足の前に、入れ替わりで他の子が立つ。目の前の先生のチンコは既に勃起していて、透明な臭う液体が滴っている。

  

  うっ……先生のチンコの臭いを嗅いでいると頭がぐらぐらしてくる。すっごい臭くて、嗅いでると頭がおかしくなりそう……。

  

  「さぁユキヒラ君、先生のおちんちんを咥えてね」

  

  物凄く嫌な臭いで口に咥えるなんて絶対に、絶対に嫌なはずなのに、気付けば僕は先生の汚いチンコを咥えていた。口の中に広がる嫌な味。吐きそうになってるのに、もっと欲しくなる。

  

  「んにゅぅ!」

  

  遅れてお尻にクラスで一番体格のいい子のおちんちんが挿入される。体格がいいとチンコも大きくて、今日一番で太くて大きい。それでも、三回目だからすんなり入る。手にも足にも、さっきと同じようにみんなのおちんちんが当てられる。

  

  「みんな、たくさん腰を振って、ユキヒラ君に気持ちよくしてもらおうね!ユキヒラ君も、みんなと一緒に気持ちよくなろうね」

  

  先生のその言葉に、一斉に先生以外のみんながさっきまでの子達と同じように腰を振り始める。お尻に挿れてる子は他の子よりも激しく腰を振って、僕の身体が机の上でぐらぐら揺さぶられる。激しくて痛くてもおかしくないのに、お尻を犯されてすごく気持ちいい。

  

  「ユキヒラ君、先生のチンポもしっかり味わってよ」

  

  舌がビリビリする。頭がぼんやりしてくる。こ、これは……ダ……メ……。

  

  ああ、いけないいけない、お尻から来る刺激が気持ちよすぎて先生のおちんちんしゃぶるの忘れてたや。動いてくれたっていいのに、遠慮してるのかな?

  

  僕は口の中いっぱいに広がる先生の味を楽しみながら、先生のチンコの先を舐める。するとこの塩辛くてなんともいえない味のする液体が出て来て、更に僕をくらくらさせる。

  

  「ぐふふっ、どれだけ頑張ったって、僕のチンポで即堕ちしちゃうのに、頑張ってる君は可愛かったよ、ユキヒラ君」

  

  先生が何か言ってるけど、視界には先生の玉袋しか見えないし、口の中は先生の味と臭いでいっぱいだ。身体中がみんなの掛けた精液でぐちょぐちょになってて、おちんぽに埋め尽くされてる。

  

  ああ、もう、気持ちよければいいかな……先生のしょっぱいのを飲む度に頭がくらくらして、ふわふわして、全部どうでも良くなってくる。僕、そもそも何でこうしてみんなに犯されてたんだっけ?それすらも、曖昧になってきた。

  

  「みんな、そろそろ出してもいいよ」

  

  『はい先生!』

  

  みんなピッタリ同じように返事してから、すぐに射精が始まる。さすがに三回目だったから、お腹の方は精液がお尻を伝って零れて、尻尾の付け根に溜まっていくのが分かる。お腹がパンパンになって、スーツとお腹に挟まれてる僕のおちんちんも一層刺激される。

  

  「さ、そろそろ仕上げだね」

  

  先生が僕の口からおちんちんを抜いて、お尻の方へと回る。残ってる三人は、口と両手におちんちんをあてがってくる。みんな運動部で体格がよくて、一人は高校生に見られてもおかしくない体躯の持ち主だ。その子のチンコが口に入れられて、また口の中がチンコでいっぱいになる。

  

  「んぐぅふぅ!」

  

  とうとう先生のおちんちんが僕のお尻に捻じ込まれる。いくら体格がよくたって、大人の、何より先生のチンコに敵う訳なかった。身体が跳ねるくらい凄まじい快楽が身体を駆け巡る。

  

  「はむっ、もっひょ、もっひょふぉしぃのぉ!」

  

  クラスメイトのチンコを咥えながら、僕は先生に懇願していた。挿入されただけでこんなに気持ちいいんだ、先生が腰を振ったらどうなってしまうんだろう。

  

  「そうかい。じゃあ、みんな動くよ!」

  

  『はい!』

  

  先生が腰を振り始めるの皮切りに、みんなが一斉に動き始める。

  

  「んにゅぅ!」

  

  口の中にチンコがあるせいで満足に叫べないけど、頭が真っ白になってショートしてしまいそうな快楽が身体を支配する。お尻から来る刺激があんまりにも強過ぎて身体が跳ねる。手も口も止まっちゃったけど、みんな構わず腰を振ってる。

  

  「ああ、やっぱりユキヒラ君はおちんちんが大好きなんだね!こんなにお尻が僕のチンコを求めてきゅうきゅう締め付けてくるなんて!」

  

  「はひぃ、ほふはおひんひんがわいふひへふ」

  

  ああ、おちんちん、おちんちん、おちんちんがいっぱいだぁ……。先生が腰を打ち付ける度に、目から星が飛び出そうな刺激が頭をグラつかせる。

  

  「ヒーローなんかより、おちんちんの方がいいでしょ?ユキヒラ君」

  

  「はひぃ、ひーほーはんはほひ……」

  

  ヒーローなんかより……?あれ、僕は……僕は……。

  

  「おや、まだ足りてなかった、かぁ。じゃあ、そろそろ僕のザーメンをたぁっぷり、ユキヒラ君のお腹に注いで上げるねぇ!」

  

  一際強く先生が腰を打ち付けて、僕の奥の奥におちんちんを突っ込む。他のみんなも腰を振るのを早めて、絶頂を迎えようとしていた。

  

  「ぶひぃ!さぁ、ユキヒラ君も一緒にイこうねぇ!これでユキヒラ君も、立派なヘンタイン様の忠実なる僕だよぉ!」

  

  「んにゃあああああああああ!」

  

  鼻息荒く先生が叫ぶと、熱い精液が僕のお腹に注ぎ込まれていく。口の中にも今までより濃い精液が広がって、左右から顔と胸にべちゃりと精液を掛けられる。

  

  そして、僕のおちんちんがスーツの中で跳ねて、僕のお腹に精液を吐き出す。今まで一度もイって無かったのが不思議なくらい気持ちよかった……。

  

  「はぁ、はぁ、ユキヒラ君、君はなんだい?」

  

  「僕……僕は……」

  

  僕は、何……。僕は、雪平氷空。えっと……なんだっけ?なんだろう……あれ、頭がぼやけて、何も考えられないや……。

  

  「みんなはなんだい?」

  

  『ヘンタイン様の忠実なる僕です!』

  

  クラス二十人の男子の声が一つになる。ヘンタイン様の忠実なる僕……みんながそうなら、僕もそうなのかな?

  

  「そうだね。ユキヒラ君も、みんなの仲間だよね?」

  

  『はい!』

  

  そっか……そうだよね。みんなクラスメイトで、みんな友達だもんね。じゃあ、僕だけこれ着てるのは、変だもんね。

  

  「[[rb:解除 > リリース]]、スカイライン・ボーダー」

  

  身体が白い光に包まれて、僕の着ていたスーツが何処かへ消える。これで僕もみんなと同じ裸んぼだ。

  

  「さぁみんな、ヘンタイン様からみんなに、素敵なプレゼントがあるんだ!席に戻って、机の中を確認してね」

  

  素敵なプレゼント?なんだろ。僕が横になってた机をみんな戻して、みんな席に戻って机の中を確認する。僕も机の中に手を入れてみる。するとそこには、大きめな黒いわっかだけが入っていた。これがプレゼントなのかな?

  

  「みんな見付けたかな?それじゃあその首輪を着けてね」

  

  首輪?これ、首輪なんだ。なんだか硬そうだけど、先生が言うんだから着けないとね。少し弄ってるとカチリという音とともに止め具が外れた。僕はそのまま止め具を前にして首輪を着ける。

  

  「うんうん、みんなよく似合ってるね。それじゃあ、みんなでこう叫ぶんだ![[rb:変身 > トランスフォーム]]、ヘレティック・スレイヴ!」

  

  『[[rb:変身 > トランスフォーム]]!ヘレティック・スレイヴ!』

  

  みんな先生の後に続いて、右手を上げてそう大きな声でハッキリと宣言する。変身コマンドを宣言したことで、僕らの身体が白い光に包まれて、ピッチリした黒いスーツに身体が包まれる。だけどお尻の部分だけ丸く空いてるみたいで、尻尾もそこから出てる。

  

  「[[rb:変身 > トランスフォーム]]、ボーイズ・ルーラー」

  

  先生がみんなとは違う変身コマンドを宣言すると、先生の身体も白い光に包まれて、【ヘレティックス】のヴィランが着る黒いボディスーツへと着替える。今まで見たものと違って、先生のスーツはおちんちんだけが丸出しになっている。

  

  「これでみんな【ヘレティックス】の、ヘンタイン様の忠実なる僕として新たな人生の幕開けを迎えたんだ!これからは淫乱に、おちんちんを求めて生きていくんだよ!」

  

  『はい!』

  

  興奮気味に語る先生の言葉に、僕を含めた誰も疑問に思わずに、元気よく返事をした。

  

  ---[newpage]

  

  十五時。出動こそなくて平和なものの、昨日といい今日といい、氷空の様子が変だったのもあって、気に掛かっていた。それで、そうせ暇だからと一旦三階の部屋に戻ることにした。

  

  「……あいつ、まだ帰ってないのか?」

  

  玄関に氷空の靴がない。朝に出たっきり帰ってないというのも変な気がする。今日は特に学校で何かあるようなことは聞かされてないし、予定も無かったはずだ。それなのに、制服であいつ、何処に行ったんだ?

  

  「……どうも、嫌な予感がするな」

  

  学校に問い合わせてみるか?もしそれで何もないなら、何かに巻き込まれている可能性もある。

  

  俺は一度事務所を通り越して一階に入る。ここは一見何もない空きテナントのような状態だが、空調パネルに偽装した電子パネルにヒーローライセンスを翳すと、アジトに入れる仕組みになっている。

  

  「あれ、所長、どうしたんっすか?」

  

  俺が降りてきたのを見て、トレーニングルームから出てきた、体格のいい群青色の毛皮の狼獣人、[[rb:狼谷 > かみや]][[rb:秀斗 > しゅうと]]がそう声を掛けて来る。年は俺の方が上だが、キャリアはそう変わらない。足技メインで、ディザイアも脚力上昇という特化したものだ。

  

  「ソラが帰って来て無くてな。ちょいと、嫌な予感がする」

  

  「なんっすか、息子さんの心配してる親馬鹿っすか?」

  

  「息子じゃねぇし、親馬鹿でもねぇよ。昨日からあいつ様子が変なんだよ。今日だって何故か制服で出かけたまんま帰って来てねぇし」

  

  「んー……まぁ、確かに変っすね、それ」

  

  ひとまず俺は無駄に馬鹿デカイコンピュータを操作して、ソラの反応を確かめることにする。N市内であれば反応は辿れるが……。

  

  「……?ここ?」

  

  あいつがゴーグルを手放すようなことあるか?忘れてなんてことはないはずだから……嫌な予感がどんどん形になっていく。そうだ、スーツを確認するか。

  

  「しょ、所長!ソラ君のスーツ……!」

  

  普段スーツを格納している扉を開くと、狼谷が慌てた様子で俺を呼ぶ。やっぱり異常があったか。

  

  「っ!これは……」

  

  スーツが汚れている。だが、この汚れは普通に付くようなものじゃない。薄いが間違いなく、精液だ。

  

  「これ、ソラ君やばいんじゃ……!」

  

  「行ってくる」

  

  「お、俺も……!」

  

  「いい、俺だけで行ってくる」

  

  怒り。俺の中をそんな感情が支配していた。まだあいつは中学生だ。十二歳だ。そんなガキをこんな目に遭わせたクズゴミの相手なんざ、人を殺せる力を持ってる奴にさせられるか。でないと俺は、あいつの保護者として、容赦なく殺せと言ってしまう。

  

  「[[rb:変身 > トランスフォーム]]、チェイン・チェイサー」

  

  手の中に鎖を作り出す。氷空のスーツがここにあれば、氷空の、そして氷空を襲った相手の痕跡を追うのは容易い。後は俺のディザイアに従って行けば、犯人の元に辿り着ける。

  

  外に出て白バイに跨り、サイレンを鳴らしてすぐに発進する。一気に加速して、最高速で市街地を爆走する。ディザイアの反応がビンビンにしているため、止まって確認するまでもない。

  

  そのまま反応を辿れば、本当に氷空の通う学校に辿り着いた。のだが、本来なら部活でもしているだろう時間に誰一人校庭に生徒がいない。異常事態なのは明らかか。

  

  さすがにサイレンを鳴らして学校に来れば嫌でも教師が出てくると思ったが、それすらない。校門も閉まっているし、本来ならここに今日誰かが来る想定にはなっていないようだ。

  

  校門の前にバイクを止め、俺は躊躇うことなく学校へと侵入する。ヒーロースーツを着ている限り、ある程度のことでは不法侵入には問われない。それ以前に学校にヴィランが、警報をならされることなくいるとしたら大問題だ。

  

  手の中の鎖の反応が一層強くなる。場所からすれば氷空の教室だろう。なんつう大胆な行動をしてるヴィランだ。階段を駆け上がるのも面倒だと、俺は階段の踊り場へと直接鎖を飛ばして、そのまま鎖を縮めて飛び込む。

  

  氷空の教室が近付くに連れ、明らかに学校としはおかしな声がする。生徒達の嬌声。それも、一人や二人なんてもんじゃない。悪ふざけではないのはそれだけで分かる。

  

  ガラッ

  

  教室の扉を開いた瞬間、明らかな青臭さと汗臭さによる異臭と、それ以上に異様な光景が俺の目に飛び込んでくる。

  

  『ヘンタイン様バンザイ!ヘンタイン様バンザイ!』

  

  そう叫びながら、尻に穴の開いた黒いボディスーツを着たガキの集団が、右手を上げてスクワットでもするように尻にディルドを出し入れしている。皆黒い顔全体を覆う覆面を着けられていて表情が読み取り辛いが、だらしなく舌を出して、口端から涎を垂らしている。こいつらが洗脳されているのは明らかだ。

  

  「な、なんだお前は!」

  

  教卓の後ろに立つ、黒いスーツを着た豚獣人がそう声を荒げる。どう見たって【ヘレティックス】の隊員のスーツだ。あいつ、氷空の、このクラスの担任なのに、なんつうことを……!

  

  豚の言葉に、アヘ顔で尻穴を開発していた生徒達が立ち上がり、一斉にこちらを向く。体格のいい奴らで隠れて見えなかったが、一番前の席に氷空がいるのが嫌でも目に入った。

  

  「チェイン・チェイサー、悪を縛り捕らえる者だ」

  

  「ちっ、まさかヒーローが嗅ぎつけてくるとは!みんな、この悪いおじさんを……!?」

  

  俺は教室の真ん中を歩きつつ、生徒達を全員鎖で一人一人拘束していく。たとえ一斉に襲われようが、所詮洗脳された兵団などおそるるに足らずだ。

  

  「ユ、ユキヒラくっ……!」

  

  制圧など一瞬で済む。氷空以外の二十人の男子生徒全員を鎖で縛り、豚獣人の教師の前まで辿り着き、その首に鎖を掛ける。

  

  「遅れて悪かったな、ソラ」

  

  マスクにかなり強い認識ジャミング効果があるから確信は持てなかったが、鎖がディザイア反応を示しているからそれで分かった。

  

  「……ツナグさん?」

  

  「ソラ?」

  

  ソラの様子がおかしい。いや、さっきまで他の生徒と一緒にアナニーしてたんだから、洗脳が残ってるのか?だとしたらとっとと済ませちまった方がいいか。

  

  「ツナグさんだ。ツナグさん、僕のお尻におちんぽちょうだい!僕ね、立派な肉便器に……んぐぅっ!」

  

  聞くに堪えなくなって、俺は氷空の口にリング状の口轡を嵌めるように鎖を呼び出す。案外これで簡単に黙らせられるものだ。

  

  「覚悟は出来てんだろうな、社会のゴミが」

  

  四方八方から鎖を呼び出して、豚獣人の身体をデタラメに雁字搦めにする。この様からして洗脳系のディザイアなのは間違いないが、俺に使ってこないのか。いや、おそらく女子生徒がいないことからして対象が少年に限定されているのだろう。

  

  「ひぐっ、い、嫌だ!僕の楽園が、壊れるなんて!」

  

  「話は檻の中で聞いてやんよ」

  

  ギチリと鎖で縛る力が強くなる。もう既にディザイア封じも始まっているが、この惨状からしてこいつのディザイアを残しておくのは危険過ぎる。

  

  「全ての願いを、欲望を縛り付けろ。[[rb:出力全開 > フルパワー]]、[[rb:完全なる封印 > オールロックディザイア]]!」

  

  本人のディザイアからディザイアの影響まで、全ての願いを、欲望を捻じ伏せる、俺のディザイアの真骨頂。これをするとしばらくか、或いは一生欲望を失うことになりかねないが、こんな変態野郎なら欲望なんて消えて失せてしまった方が世のため人のためだ。

  

  「へ、ヘンタイン様ぁ!」

  

  叫びが教室にこだましたかと思えば、豚野郎はそのまま気を失ってしまった。こいつは後でとっちめるとしてと……。

  

  ドサッ

  

  教室中の生徒が倒れていく。どうやらこいつのディザイアの影響下から離れたからか、皆意識を失ったようだ。これだけ数がいると色々後処理が大変そうだ。担任が変態でクラス中を洗脳したなんてこと、あんまり受け入れたいことでもないだろうしな。

  

  「うっ……」

  

  「ソラ、大丈夫か?」

  

  他の皆と違い、すぐに氷空は目を覚ましたようだ。ひとまず俺は口轡を外してやる。

  

  「僕は……あ、ああ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

  

  「ソラ!」

  

  氷空は頭を抱えて叫び始めた。まずい、こいつ、全部覚えちまってるんだ。この惨状からしてこいつが相当酷い目に遭わされたのは分かり切ってる。クソッ、記憶もディザイアのように封印してしまえればいいものを!

  

  「ソラ、落ち着け!もうあの変態は捕まえたし、ディザイアの影響はなくなった!」

  

  「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!僕はヴィランじゃない!僕はヴィランじゃない!だから、だから……!」

  

  「ソラ!!」

  

  俺は肩をがくがく震わせて、なんとか正気に戻そうと声を荒げる。ダメだ、ここまで混乱していたらいっそのこと……!

  

  「ソラ、悪い……」

  

  すぐに氷空の首に鎖の輪を作り、一気に締め落とす。気絶させるために手を上げるよりは、こっちの方が確実だ。

  

  「……こちらチェイン・チェイサー。すぐにこちらへ対応を頼む。被害は……二十一人。ヴィランは捕まえた。ああ。ああ。頼んだ」

  

  ---[newpage]

  

  あの日から一週間。

  

  僕が目を覚ましたのは日曜日の夕方だった。記憶自体は色々あって漠然としていたものの、先生がヴィランで、みんなをディザイアで洗脳して、有り得ないような性的なことをみんなに強要してきた。僕をみんなに犯させて、僕自身も強烈な洗脳を受けて、危うくみんな【ヘレティックス】の奴隷にされるところだった。

  

  後のことは……正直思い出したくない。お尻の穴や乳首を弄られて射精させられたり、変な言葉を言わされたり、とにかく思い出すと頭がおかしくなりそうなことばかりだった。

  

  そんなことのせいで、僕はしばらく入院することになった。無理矢理お尻を広げたせいでトイレが我慢できなくて、しばらくおむつ生活だったり、おちんちんがジンジン痛くって、気が気じゃなかったくらいかな。

  

  一つ幸いだったのは、みんながあの日のことをほぼ覚えてなかったってことだ。何をされたかとか、先生がヴィランだったとか、僕がスカイライン・ボーダーだとか、みんな全部覚えてなったんだ。おかげで転校は避けられたし、一人暮らしにならずに済んだ。

  

  まぁ、お尻の穴がガバガバにされたせいで、僕みたいにおむつ生活になってた子もいたみたいで、結局は学級閉鎖になっていた。まぁ、あのひっどい臭いとかどうにかしないと授業どころじゃない。

  

  今日、ようやく学校に行くことになった。

  

  「おっはよー!」

  

  『おはよう!』

  

  みんなの明るい返事に、こんなにも安心する日が来るとは思わなかった。ヒーローとして何も出来なかったのは、悔しいし、心苦しくもあるけどね……。

  

  キーンコーンカーンコーン

  

  チャイムが鳴って、みんな自分の席に座る。担任の先生は変わってしまったけど、しばらくすればそれも日常になる。いつもとは少し変わってしまった日常。その日常が繰り返されるんだ。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  「ホントにいいのかい?」

  

  「うん、いいよ。だけど、マスクは絶対取っちゃダメだよ?」

  

  「勿論、ちゃんと約束は守るよ」

  

  N市のとある人のほとんど来ない夕暮れの公園。その公衆トイレの個室で、僕は猪獣人のおじさんに会っていた。学校の帰りだから先に下着姿になって、顔はあの日被っていたマスクをそのまま被って、正体を隠している。ヒーローと同じ認識ジャミングマスクだから、僕の素性はバレない。

  

  「どうして欲しい?おちんちん舐めて欲しい?それとも、ここに入れたい?」

  

  閉じた便座に座って、僕はスパッツに覆われたままのお尻の穴をわざとらしく広げて、でも可愛く小首を傾げておじさんを誘う。ちょっとあざとすぎるかな?

  

  「じゃ、じゃあまずは、おちんちんを舐めてもらおうかな」

  

  「えへへっ、分かったよ」

  

  がちゃがちゃとベルトを外しながら、少し遠慮気味にそう言うおじさん。ああ、今日のおじさんは皮被りだ。てことはチンカス塗れかな?

  

  「んもう、きったないおちんちんだなぁ。僕が綺麗にしてあげるね」

  

  予想通り、差し出されたチンポを剥いてみるとチンカスが溜まっていた。しょうがない人だなぁ。

  

  「おぅ、すごいな君……!」

  

  癖のある味が口の中に広がる。それでも構わず、むしろ喜んで僕はおちんちんに吸い付いたり、牙で軽く触って刺激する。キンタマもパンパンでしばらく抜いて無さそうだから、一発目も出しちゃっていいよね?

  

  「あ、ダメ、出ちゃうよ……!」

  

  「ひいほ、出しちゃえ」

  

  僕は一旦口を離してからそう言って、指先でおじさんのおちんちんの先を弄って、トドメを出す。

  

  「ふごぉ!」

  

  大きな平べったい鼻から息荒く空気を吐き出して、おじさんは絶頂する。僕は目に入らないようにすぐに閉じて、頭からおじさんのザーメンをぶっ掛けられる。

  

  「へへっ、いっぱい出したね」

  

  僕はおじさんのおちんちんに滴る精液を舐め取る。別に美味しくはないんだけど、なんか興奮するし、その気になれるんだよね。

  

  「でも、まだ満足できないでしょ?」

  

  スパッツを脱いでから、見せ付けるように尻穴を広げる。あんなにあっさりイッたおじさんの理性が持つわけもない。

  

  こんなに気持ちいいこと、我慢出来ない。おちんちんが欲しくて堪らない。耐え性のない僕は、こうして爛れた関係を持つようになっていった。

  

  あの日のことは、まだ何にも終わっちゃいなかったんだ。