~If_Desire~「臭い責めで最悪な急成長をさせられる話」
ディザイア。この世界に突如として現れた超能力である。人の強い願いに応えて発現し、願いを叶える為の力を与えてくれる力。だが、願いは欲望でもある。その欲望を力によって叶えるためにディザイアを悪用する者達、ヴィランが現れ始めた。
ヴィラン達はただ己の欲望を解き放つ者が多かったが、中には徒党を組んで悪事を為す者が現れ始めた。それらは悪の組織と呼ばれた。そんなヴィラン達と戦うために立ち上がったディザイア能力者、それがヒーローだ。
そんなヒーロー達が集まりヴィラン達と戦うため、正式な国家機関として立ち上げられたヒーローの組織、ヒーロー協会。凶悪犯罪の多くがヴィランによるものとなり、警察に成り代わりヒーローが治安を維持するために戦う。
これはそんな世界の、ある少年ヒーロー達の有り得た話。
ピーッ! バシャンッ!
ホイッスルの音が響く。その直後に水に飛び込む音がして、選手が泳ぎ出す。僕はその光景を、プールサイドから見ている。
僕の名前は[[rb:三宅>みやけ]][[rb:猛秀>たけひで]]。猫獣人でも珍しい、三毛猫の男の子だ。身長約160㎝……本当は156㎝だけど、四捨五入すれば160㎝だもん。ともかく、あんまり背は高くない。周囲には可愛いとか言われるけど、高校二年生にもなってこの背だから言われてるだけだって思ってる。容姿に関してはさすがに、どっかの雪豹獣人のヒーローみたいな自己肯定感はない。
飛び込み台の上を注視する。次の飛び込みの準備をしているのは、身長180㎝ある、焦げ茶の毛で、狐獣人らしい細身でシュッとしたイケメン。三年経って30㎝も身長の伸びた、[[rb:常木>つねぎ]][[rb:雫輝>しずき]]だ。同じ高校に進学して、三年経ってあの時よりずっと親密な関係になった。この僕が、わざわざ水泳部の練習を見に来るくらいには。
水泳部員が着ているのは、ビキニ水着じゃなくって、競技用のヒーロースーツみたいな水着だ。性差じゃなくて種族差を埋めるためのもので、毛のない種族とそうでない種族で抵抗が大きく違うからだ。そもそも海洋生物の場合は部門が違うからノーカンだけど。僕的にはこの競技水着の方がエッチだと思ってる。
ピーッ! バシャンッ!
雫輝が飛び込み、泳ぎ始める。クロールで泳ぐ雫輝は、普段スポーツに興味のない僕でもカッコイイと思ってしまう。まぁ、雫輝だからっていう補正がものすごく強いけど。
一緒に泳いでた中でぶっちぎりで最初に到達していた。ディザイアを使ってるわけでもないのに、雫輝は今や水泳部のエースだ。
しばらく練習風景を見ていた。実践的な練習だからまだ見応えがあって、飽きずに済んでる。さすがにプールサイドで機械弄りは出来ないからね。スマホ弄るのも感じ悪いし。それくらいは僕だって理解してきた。
「おつかれ、雫輝!」
「ありがとう、猛秀。どうだった?」
「恰好良かったよ。見てて飽きなかった」
練習が終わって、真っ先に雫輝に声を掛ける。素直に見てて飽きなかったのは高評価だ。
「それは良かった。じゃあ、帰ろうか」
「うん!」
よりにもよってこんな日まで温水プールで練習することないのになぁって思ったよ。そもそもシーズン以外で温水プールを使うにはここ市民プールを貸し切らないとなんだけど、それが週に一回二回で、たまたま今日が開いてて、年内最後だったからという理由は分かる。まぁ、こんな日じゃないとわざわざ練習終わりまで待たなかったから、良かったと思おう。
今日はクリスマスイブ。子供の楽しみかと思えば、カップル達がセックスするための口実だったり、この国ではもはや原型を留めてないようなイベントだけど、それに乗っかろうとしてるんだから、引きこもりだった三年前からは考えられない。その頃なら僕は毒づく側だった。
「でも、本当に良かったの? 家族の人と過ごさなくて」
「いいのいいの、雫輝が一人で過ごすくらいだったら、一緒にいた方がいいって、ちゃんと話は通してるし」
僕には家族がいる。引き籠ってた時は敵だと思ってた両親だけど、今は過保護がちょっと鬱陶しいくらいで悪いとは思ってない。でも、雫輝の家族はもういない。親戚もいなくて、今は学生寮に住んでて、完全に一人だから、雫輝優先でいい。両親もそう言ってくれた。
所謂クリスマスデート、って言っても、未成年の僕らが出来ることは限られる。いや、そもそも参考にした相手が悪かったんだけど……未成年にラブホ勧めるヒーローってどうなんだか。寮の門限があるから、そもそも夜遅いのダメだし。
「ホント、こういう時は頼れそうで頼れないよなぁ、ユッキー」
「まぁ、[[rb:雪平>ゆきひら]]先輩はその、結構特殊な環境だったみたいだし……」
「オブラートに包んだねぇ」
で、僕達は今、ケーキとかチキンとか飲み物を買い込んで、一応二人切りになれる雫輝の寮の部屋へと向かう。門限もあるしエッチな事をすることも、未成年飲酒をするつもりもない、ごくごく健全な二人だけのクリスマスパーティ。結局二人でのんびり過ごせるのが一番っていうのは、ユッキーの言葉で唯一参考になったことだった。
「それじゃ、ちょっと早いけど、メリークリスマス!」
「メリークリスマス!」
雰囲気を楽しむために買ったシャンメリーで乾杯して、早速ケーキを食べる。こんなカロリーと糖分の食事を、オフシーズンの水泳部のエースに食べさせていいのかと思っちゃうけど、今日くらいはいいよねって雫輝も同意してくれてる。
「ここまで色々あったよね」
「色々……まぁ、確かに色々あったね」
雫輝と正式に付き合うことになるまで、まぁ色々あった。僕の気持ちが本当に『愛』なのか、ちゃんと向き合うべく中学の残り一年半で友達作りとかいう苦行を達成して、無事認められた。まぁ、ちゃんと趣味で話の合う友達が出来たのは良かったと思うけど。
中学三年生で10㎝も伸びた雫輝を見て、僕と変わんなかったのにと拗ねたこともあった。それから高校に上がって、また10㎝、10㎝と、成長期が一気に来た感じだ。それに相応しい顔付きになったもんだから、そりゃもう共学のうちでは女子にモテモテなのである。
雫輝が女の子に靡いちゃったらどうしようって思うこともあった。夏過ぎぐらいから何回も告白されてたし。その時はまだ付き合ってるの隠してたから、仲良いから仲介してとか、喋ったこともない女子から言われて、ムカつくこともあった。
「あー、特にあの子は酷かったね。猛秀に手出したばかりか、自分の方が可愛いのになんでとか、その性格がブスだからだよとしか言いようがないのに」
「それ言っちゃう雫輝も、なんか強くなったよねぇ」
「そういう猛秀も、一部始終ドローンで撮影して公開してたじゃない」
「元いじめられっ子として、嫌な空気感じたからね、証拠用にってね」
自称学校一可愛いって女子が雫輝に告白して、断られた腹いせに、僕を呼び出して来たんだ。軽い嫌がらせくらいかと思ったら、複数人で調子乗んなって詰め寄って来て、粗方暴言を吐いたところで雫輝が来て、話した通りの状況になったんだ。顔可愛いから男子ウケ良かったみたいだけど、動画と雫輝の話しであれ以来地雷女扱いなんだよね。
その件で雫輝は付き合ってるのを公にした。周囲的にはまぁ、そりゃそうだよねって反応がほとんどで、水泳部なのもあってかワンチャン狙ってた女子が練習中にいなくなったくらいのもので、思った以上に実害はなかった。腐の趣味の女子に馴れ初めとか聞かれたりしたくらいかな。
「それよりも雫輝がショタ趣味だって自覚したことの方が、衝撃大きいけどね」
「ははは、それは……自分でもちょっとビックリだよ」
「いやぁ、あれ言われた僕の方が驚きだよ?」
雫輝が昔の自分見て『可愛い』って言っちゃったこともだし、『猛秀がおむつしておもらしするのを想像すると興奮する』って言われちゃった時には、どうしようかと思ったよね。そもそも僕が原因の一端だから、それで付き合い考え直そうとは思わなかったけど。
「クリスマスってことは、もうすぐ今年も終わりかぁ。来年は受験……って、雫輝はヒーローだから、受験ないんだよね」
「まぁね。猛秀は受験するんだよね?」
「うん、そのつもり……では、あるんだけど……」
高校の勉強より、ずっとやりたい勉強があるから、大学には行きたい。僕のディザイアは何も知らない方が自由に発想出来るって思ってた。でも、勉強すればするほど、どんどん世界は広がっていく。でも、大学に行くのは専門性のある汎用技術を学ぶためではなく、国内では唯一首都大学に存在している未来技術科に入って、未来技術の勉強をしたいんだ。
ただ、そうなると首都に行くことになって、雫輝とは遠距離になっちゃうよなぁ……。
「首都大学に行くってなったら、雫輝と離れ離れになるなぁって」
「えっ、猛秀、首都大学受けるの?!」
「そのつもりだよ」
仮にも国内一の国立大学だから、驚くのもしょうがないかな?
「ってことは、受かったら猛秀も首都に?」
「も? もって、え、雫輝ってヒーローになるんじゃ?」
驚いたとこ、そこだったんだ。え、でも、どういうことだろう。
「そうだよ。ヒーローになったら、まず首都研修があるから、最低一年は首都勤務だよ」
ヒーローの制度なんて、全然知らなかった。そっか、じゃあ、雫輝も首都に行くんだ。
「なら、首都で同棲出来るね!」
「そうだね、猛秀が合格したらね」
「へへっ、そこは大丈夫。何せ僕は天才科学者だからね!」
「うんうん、でも受験は五教科だから、国語も頑張ろうね」
「うっ……うん、頑張る」
理系科目は余裕だと思うけど、文系はなぁ……受験のための勉強って意欲湧かないけど、雫輝との同棲生活を考えれば、浪人なんて出来ないね。
それから門限ギリギリまで、二人で今年の振り返りとか、来年やりたいこととか、そんな話をしていた。ちょっとくらいエッチなこと出来れば良かったんだけど、やっぱり寮の壁の薄さを考えてキスするだけに留めておいた。
「ごめんね、送ってあげられなくて」
「いいよ、もう子供じゃないんだから」
「子供じゃなくても、ヴィランには気を付けてね」
既に門限を迎えてるから、雫輝は出られない。仮にもヒーローに、公務員になろうとしているから、下手な悪さは出来ないからね。だから一応エッチなことしなかったんだし。
少し寂しさを覚えながら、僕は帰路に就いた。遠くないけど、とにかく寒い。町中も通るし、不審者に遭うわけないと思うけど……。
「ゲヘヘッ」
ふと、なんか嫌な笑い声が耳に入って路地を見ると、茶毛の熊獣人のおじさんがいた。着てるのは普通のコートなんだけど、黒い髭が濃い。無精ひげと言うにも伸ばし過ぎな気がするから、剃ってないんじゃないかな。N市の瓦礫町からは遠いんだけどなぁ。
「坊主、可愛いのぉ」
僕は聞かなかったことにして、早足に歩く。こういう手合いには例えヴィランじゃないにしても関わるべきじゃない。見るからに不審者だし、ちょっとでも近づいて来たら通報してもいい。
「ちょっ、通報するよぉ!?」
明らかに出て来た気配があったから、振り返って注意を促そうか、それともスタンガンでも使ってやろうかと思った。
だけど、急にとんでもない臭いがして、思わず鼻を押さえる。臭すぎて涙が出るのは酷い。霞む視界で見えたのは、おじさんが露出狂のようにコートを開いて、中の生の体を見せ付けて来ていた。
「携帯は堪忍してぇや」
「んぐぇ……!」
スマホを取り出そうとした腕を掴まれて、コートの中に無理矢理引きずり込まれた。漂う臭いだけで目が痛くなってたレベルなのに、直接嗅ごうものなら、あまりの臭さに意識が遠のく。
せめて、通報だけ……でも……。
---[newpage]
「んっ……うっ……」
何処に拉致されたかと思ったけど、とりあえず部屋は狭いみたい。二段になってる木製っぽい長椅子が出口っぽいドアのある場所以外の三辺に並び、扉側に大きな鏡が二つ、扉の左右に置かれている。部屋の中心に何かがある。この部屋……サウナ? 実物見る機会なんてなかったけど、エロ本だとこんな感じだった気がする。
「ゲヘヘッ、起きたかぇ、坊主」
「うげぇっ……!」
部屋唯一の扉が開いて、全裸の熊獣人が入ってくる。あまりにもキツイ臭いを漂わせるそのおっさんの身体は、でっぷりしたビール腹に、黒い胸毛と腹毛、陰毛が繋がってるくらいムダ毛が濃くて、脇からも締まらないんじゃないかってくらいの腋毛が生えている。そのムダ毛が臭いの原因だと直感的に分かるし、全身汗でテカりが見えるのがもう最悪。
ドアが開いた今なら、走って抜けられないかな。横幅広いから難しいかも知れないけど、さすがにこの臭さと体毛の濃さは普通じゃない。ヴィランか、ヴィランの手先か、ともかくただの不審者じゃないのは分かってる。
「おっとぉ、元気でいいがなぁ」
「ぶへぇ!」
近付いて来た脇を抜けようとしたら、何かにぶつかった。柔らかくも硬い、人の身体。しかも、湿り気があって臭い。どうやら、別の人がいたようで、僕は臭いのもあって慌てて下がった。
「おぉ、こりゃまた随分かわい子ちゃん捕まえて来たなぁ」
「ええのぉええのぉ、幼い子はええのぉ」
更に二人、灰毛の鼠と茶毛の猪の獣人が入ってくる。どちらも先の熊獣人と同じくビール腹で体毛が濃く、髭も胸毛も腹毛も陰毛も腋毛も、黒く茂っている。ビール腹のおっさんとはいえ僕より背も高いし横幅もあるから、部屋の中が一気に狭苦しくなる。
「うぇっ、僕、高校生なんだけど……!」
「ゲヘヘッ、ワシらからすりゃ、高校生の坊主なんて幼いものよ」
ムッとして言い返したものの、見るからにおっさんばっかりだから誤差なんだろう。そんなことよりこの状況は最悪だ。僕も脱がされてるしおっさん達は全裸だから、何をしようとしてるかなんて分かり切ってる。せめて服さえあれば通報だって出来ただろうけど……。
「親父さん、とっとと始めようやぁ」
「まぁまぁ、慌てんなって。じっくりやってった方が、愉しいやろ?」
「グヘッ、そやそや」
「く、来るなうぇ!」
すぐ部屋の端まで追い詰められて、鼠と猪のおっさんに両手を掴まれて、宙吊り状態にされてしまう。腕はまともに動かないし、足をバタバタさせても無駄に終わった。
「ほうれ、こっちじゃ」
「……はぁ!?」
熊のおっさんは適当に座り、右腕を上げて湿りに湿ったモサモサの腋毛を見せ付けてくる。それだけで腋臭が漂って来るというのに、僕はどんどんその臭いの元に近付けさせられていた。待って待って、まさか……!
「やめフギャッ!」
二人の男に、無理矢理頭を抑え付けられ、熊の腋毛に頭を突っ込まれてしまう。漂う臭いだけで激臭の腋臭だというのに、不快な湿り気と酷い腋臭を直接嗅がされて、意識が遠のいてまた気絶する……かと思ったのに……。
「んんっ……!」
「ゲフッ、可愛いおちんちんじゃあ」
「ホンマじゃ、こんな可愛いおちんちんが……グヘッ」
性器に刺激を与えられて、気絶するに気絶出来なかった。そのせいで、部活後の野球部の部室よりも酷い臭いを嗅がされる。なんとか頭を退こうにも、思った以上に強い力で頭を抑え付けられていて、しかもチンチン弄られてて力が上手く入らないから、逃れられない。
「ゲヘヘッ、ええ臭いじゃろぉ?」
「んげっ、んんっ!」
そんなわけないって言いたくても、この地獄の状況じゃ口呼吸なんかしたくもない。でも、こんな最悪な状態なのにチンチン弄られて、否応なく反応してしまって声が出そうになってる。嫌だ、こんな臭い嗅ぎながら、イクなんて……!
「んんっ!」
「ええのぉ、ちっさいちんちんも美味いもんじゃ」
手で弄られてたチンチンが一瞬解放されたかと思えば、明らかに別の形の刺激に襲われる。視界が地獄だから見れはしないけど、この感じ、チンチンをしゃぶられてるみたいだ。しゃぶってるのがデブの臭いおっさんでも、手と比べ物にならない快楽に、一気に我慢の限界が近づく。
「んんんっ!」
思ったより早く射精してしまった。気持ちいいなんて感じる余裕はなく、相変わらず慣れることの無い悪臭に苛まれ続けている。ただ、それ以外にも、何か身体がムズムズするような……。
「ぷはっ……!?」
腋毛から解放されて、新鮮とは言えない空気を吸えた。何故か解放されてて、僕が退いても部屋からは出てないからか、ニヤニヤこっちを見て来るだけでおっさん達は追ってこない。
「グヘッ」
にしても、ここからでもまだ臭い。あれだけ嗅がされてたら、鼻に残っててもおかしくはないんだけど、まだ臭いが漂ってるような……。
「ゲヘヘッ、ええのう、ちっとは男前になったのう」
「はぁ? 何言って……!?」
何かされたかと思って身体を見回そうとして、おかしなことに気付き、入口の鏡を思わず見てしまった。
「なにこれ!?」
僕の脇から、有り得ないくらい大量の黒い腋毛が生えていた。それこそおっさん達のように、腋がちゃんと締まらないくらい生えてて、そこから強烈な臭いがしている。
「嘘でしょ!?」
「ゲヘヘッ、坊主も今やワシらと同じ、キッツイ腋臭じゃ」
最悪過ぎる。こんなの、ディザイアじゃないと有り得ない。よりにもよってこんな悪質なヴィランに捕まったなんて。さっきからなんとかこじつけてこの状況を打破しようとしても、頭は回らないし、物が何も無さ過ぎてこじつけできない。
「感じるじゃろ、ワシらと同じ腋臭になって、キッツイ臭いが癖になって来とるのを」
「な、なわけないでしょ!」
「ほほう?」
猪と鼠のおっさんがまたにじり寄ってくる。その間を抜けて逃げ出そうとしたけど、後ろにいた熊のおっさんに正面から捕まってしまう。
「うぶっ……!」
丁度腹に当たってしまい、もじゃもじゃの腹毛に自分から顔を突っ込む形になってしまった。腋臭よりはマシかと思ったけど、体臭がキツイのは何処も同じだ。
「クッサ……」
「ゲヘヘッ、じゃあ、なんで離れないんだぁ?」
「えっ……!?」
僕は慌ててすぐに熊のおっさんの腹から離れる。間を抜けて後ろにいたおっさんの腹に背中が当たった。まずい、腋がこの状態になったんだ。既にディザイアにかなり侵食されてる以上、これ以上やられたら本当にこの臭いの虜になってしまう。
「ほれほれ、もっと臭いの濃いとこがあるぞぉ?」
熊のおっさんは、勃起してるのに自身のそこまで大きくないチンポを手で持って、わざとらしくフリフリしてくる。
「そ、そんな向けられたって、どうともないね」
「そうかぁ、仕方ないのぉ」
そう言い熊のおっさんは振り向いてこちらに背を向けてしまう。でも、それで惜しむようなことはない。ないけど、何を狙ってそんなことを? そのまま熊のおっさんは椅子に手を当てて四つん這いみたいな状態になって、こっちに尻を向けてくる。尻まで毛が濃くて、見るからに汚い。
「おう、お前ら」
「へい」
僕は嫌な予感がして、逃げ出そうとするも、既にまた二人のおっさんに両手を掴まれていた。さっきの流れを考えたら、これは何があっても阻止したい。阻止したいのに、力で抵抗出来ない。
「止めうげぇぶぅ!」
熊のおっさんの肉厚な尻の割れ目に、無理矢理頭を押し付けられる。汚い尻の臭いは、腋臭とはわけが違う、ずっと洗ってない山奥の便器でも直接嗅いでるんじゃないかっていう、地獄みたいな臭いがした。
ずんずん肉厚な尻の谷間に入り込み、あっという間に尻穴に顔を押し当てられる。気絶しそうな汗と体臭とうんこの臭いなのに、強烈な不快感は一瞬で消えて、ただ癖の強い臭いになっていた。
ダメだ……これは、ダメ……ダメ、なのに……身体が、勝手に……。
「おほっ」
お尻の穴に、舌を入れて、凄まじい臭いの源を舐める。舌が痺れる。口に広がる臭いがより強烈になって、舐めるのが止められない。ダメだって分かってるのに、止められない……。
「ゲヘヘッ、ええぞぉ、たっぷり味わえ」
「んぶっ!」
僕のお尻の穴も舐められる。穴を拡げるように舌が這い回り、グチュグチュわざとらしく唾液で鳴らされる水音がエロくて興奮してしまう。僕も熊おっさんのケツ穴をじっくり舐め回して、おっさんのクッサい穴を拡げる。臭い。臭い。でも止められない。
「お゛っ!」
ケツを舐めて舐められての興奮と刺激で、とうとう致してしまった。
ブボッ!
「ゲホッ、ゴホッ!」
致したのと一緒に屁が出て、熊おっさんの尻からも屁が出てる。屁が顔面に掛かってしまう。また別の臭さにさすがにせき込んでしまう。気絶しそうな臭さだけど、意識は保ててる。
あ、なんだか、顔がムズムズする……。
「ゲヘヘッ、ええ顔になったでぇ」
顔を上げられて、入口の鏡を見せられる。そこに映っていたのは、腋毛のすごいチビの、顎どころか頬の周りまで黒い髭の生えた、見覚えのない老けた猫獣人だった。
「誰だ……?」
「何言っとる、鏡なんだからあんたに決まっとるやろ」
あれが……僕? でも、確かに鏡に映ってるんだから、僕の顔なんだろう。屁まで引っ掛けられて汚物が付いたかと思ったけど、代わりに強烈な老けとムダ毛が付いたんだ。それと、この部屋に充満するキツい臭いが、臭くて堪らなく興奮する臭いになっている。
「もう我慢できんわ。ケツもほぐれとろう」
後ろから熊おっさんに尻を拡げられて、イキり立つおっさんチンポを当てられる。おっさんチンポがケツにぶち込まれると思うと、さっき出したばっかりなのにまたチンポが元気になってきた。
「おほっ!」
僕のケツは特に抵抗なく熊おっさんのチンポを受け入れ、ジンジン快楽が襲い掛かってきて、聞き覚えのないしゃがれた声が出た。四つん這いになっていると、猪と鼠のおっさんが僕の前に立ち、手を陰毛に埋もれさせながら勃起チンポを僕の顔に摺り寄せてきた。
「おぶっ……」
二本の小便臭いチンポが僕の口に入る。大して大きくないチンポなのもあって、全部入ると顔面を陰毛がくすぐり、猛烈なチンポ臭が鼻を突く。
「ゲフフッ、たっぷり味わって」
「グヘヘッ、たっぷり嗅いで」
「ゲヘヘッ、たっぷり感じるんじゃぞ!」
おっさん達が一斉に動き出して、ズコバコケツを掘られて、ジュブジュブ口内を犯される。ケツ、気持ちいい。口の中のチンポが我慢汁でまた別の臭さを発して、ションベン臭さに雄臭さが混じってエグいおっさんチンポ臭になって口から鼻を突き抜ける。
「ええのうええのう、このちっちゃいキツキツケツマンが、ワシらみたいなガバガバデカケツになると思うと興奮するわい!」
熊おっさんはさっきまでケツ舐めされてチンポをバキバキにしてたからか、早漏かってくらいすぐ射精して、僕のケツにザーメンが流し込まれる。
「おおっ……!」
ザーメンが腹の中で爆発して膨らんだかのように、僕のお腹が張っていくのが分かる。そこからおっさん達と同じように、へそを中心に毛が生えていく。ケツも膨らんで、ケツ毛も生えてるのが分かる。身体がどんどん、おっさん達と同じになっていく……。
「ゲヘヘッ、もう一発ぶち込んだら、完全なおっさんになるでぇ!」
熊おっさんがまた動き出す。なんか言ってたけど、目の前のチンポをジュルジュルジュポジュポしゃぶって出る水音が凄くてよく聞こえなかった。臭い。このまま猪おっさんと鼠おっさんがザーメン出したら、どんだけ臭くなるんだろう。
「ゲフッ、もう出るでぇ!」
「グヘッ、ワシももう出るわぁ!」
「ゲヘヘッ、もう一発イクでぇ!」
おっさん三人のチンポが膨らんで、熱いザーメンがぶっ放される。クッサいザーメンが口の中に出されて、雄の臭さが頂点に達した。それと唾液とキツイ口臭が混ざって、最悪な悪臭がする。
自分のチンポからもたっぷりザーメンをぶちまけ、ぶわっと陰毛が生える。それに、腹とケツだけじゃなく、身体全体がぶくぶく膨らんで、腕も足も太く、身体全体が大きくなっていく。
「ふぅー、ゲヘヘッ、よぉし、鏡見てみぃ」
惜しみながらも前と後ろのチンポを離して、言われるままに扉の横の鏡を見る。そこには、三毛猫のおっさんがいた。ビール腹で毛深いおっさん。身長は周りのおっさん達と同じくらい、175㎝くらいはありそう。腹が段じゃないだけで手足が太く肥満気味で、黒い胸毛と腹毛と陰毛が繋がってるんじゃないかってくらい、白毛の上に茂っていて、顎から頬に掛けて黒い髭が伸びている。
腋毛も脇が締まらないんじゃないかってくらい生えてる。その脇から腋臭が、むしろムワムワと全身の黒毛から濃い雄のキツい体臭が湯気のように沸いているみたいだ。
「ゲヘヘッ、ええ格好になったのぉ」
「これが……僕……?」
自分の口からしゃがれた声が出る。だが、喋り方がどうも変な気がする。
「あーあー、『僕』なんて、もう坊主じゃないんじゃ、もっとおっさんらしくならんとの」
「おっさんらしく……」
『僕』じゃない……おっさんらしく……。
「……吾輩、吾輩じゃ」
「おお、ええじゃないか! よう似合っとるわい!」
熊おっさんに背中をバシバシ叩かれる。吾輩。どういうわけかいい響きじゃ。
「ゲヘヘッ、これでワシらは仲間じゃ。これからはワシらと臭いを嗅いで嗅がせて、スケベするんじゃぞぉ」
「グフフッ、ええのぉ、吾輩、またビンビンになってきたわい!」
吾輩の息子がまた元気になって、チンポにチン毛が絡む。ああ、もっと全身隈なく嗅ぎたい。もっと嗅がせたい。腋臭嗅ぎながらシコるのもいいし、もっとチンポのクッサいのを口にしてもいい。
「ゲヘヘッ、そんじゃ、次の子を見繕ってくる前に、もちっと楽しもうかのう」
「グフフッ、ええのう、ええのう!」
「ゲフッ、ワシもワシも」
「グヘッ、そんじゃ、ワシはチンポ貰うで」
熊おっさんが両手を上げて脇を見せ付けて来るから、吾輩はすぐ隣に座って、その脇に顔を突っ込んでから、自分のちっぽけなチンポを弄る。強烈で脳を揺さぶる腋臭に興奮して、チンポから汁が止まらん。鼠おっさんももう片方の脇に顔を突っ込み、猪おっさんは宣言通り熊おっさんのチンポにかぶりつき、チン毛の林にまで平べったい鼻を突っ込んでいる。
「グフッ、手が止まらん、また、イク、腋臭でイッてまう!」
惜しい、もっと嗅いでいたいと思いながら、チンポをシコる手が止められなくて、あっさりザーメンを出してしまった。手に着いたザーメンを見ると、黄ばんでいて、嗅いでみると物凄いイカ臭い。何日も放っておいたような臭いだ。
「ゲヘヘッ、すっかり汚っさんになったのう! 結構結構!」
「グフッ、吾輩は汚れ好きのおっさんじゃ」
自分の黄ばんだザーメンを舐め取った舌で舌なめずりする。こんな臭いことを、これからはやり続けられるんじゃ。どうせならば、あの顔のいい雫輝が汚れたおっさんになるのも、見てみたいもんじゃのう。