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建て付けの悪い玄関の引き戸がガラガラと開く音がした。少し遅れてドスドスという足音が近づいてくる。やがてカーキ色の作業服を着た体格のいい五十路の熊親父が顔を出し、ぼくを認めるとニカッと笑う。
「京助、帰ったでー。ほら、お土産や」
「おかえり、権(ごん)ちゃん」
汗臭い権太は嬉しそうにガハハと笑い、ぼくを抱きしめてギュウギュウに締め付ける。苦しい。ただでさえ熊と柴犬では体格が違いすぎるのに、そんなに締め付けたらほとんど鯖折り状態だ。まあ、一週間の長期出張だったからその気持ちは分からなくもない。
「ほなら先風呂入ろかな。後でいっぱいエッチしよな、ひひ」
甘い誘惑にぼくの棒の角度が水平を超えて持ち上がると、それに気づいた熊親父は下卑た笑いを浮かべて頬にブチュウとキスした。股間がベリーハードモードになる。この行き場のない劣情をどうしてくれよう。
それを分かっていて権太はぼくの前でベルトを外すと、見せつけるようにストリップショーを始める。我慢できなくなるので風呂でやっていただきたい。パンツ一枚になると、権太はぼくに股間を押しつけてから風呂に行っ——
その時、権太のパンツがやけにずり下がっていることに気づいた。割れ目が半分くらい見えてしまっている。でもあれは痩せてずり落ちたという感じじゃない。むしろゴムはパツンパツンで、窮屈そうに毛皮を凹ませている。きっと尻がでかくなりすぎてパンツの内部に収まらなくなり、押し出されてしまった結果だろう。要するに権太は前より太ったわけだ。
でもこれはちょっとおかしい。たしか先週、出張の衣類を準備しているときに「ケツが熊XXLサイズになってしもたわ」といって、新しいパンツを買いに行ったはずなのだ。権太の仕事は肉体労働で運動はしているはずだし、ぼくと同じものを食べているのにどうして太るのだろうか。
普通ならここで「しょうがないなあ」と呆れるところだけど、ぼくはデブ専ゆえに、正直大して呆れていないどころかむしろちょっと可愛くなったなあと思ってしまっている。健康のことを考えたら止めるべきだとは思うんだけど、権太も分別のついたいい大人ではあるし、それくらいの自己管理はきちんと自分で考えているだろう——たぶん。
料理を温めて食卓の準備をしていると、ほどなくして権太がパンイチに首タオルで風呂から出てきた。卓につくと権太は料理を頬張って幸せそうな笑みを浮かべる。うーん、これだから余計に「食うのを止めろ」なんて言いにくいんだよな。もしこれを味気ない糖質制限食なんかにしたら、きっとこの笑顔はしぼんでしまうことだろう。ぼくは料理を堪能しながら、権太の笑顔をずっと見ていた。
腹がいっぱいになると、権太はぼくを胸の中にすっぽり抱きかかえてテレビを見始めた。しばらく権太の体温と匂いを感じながらテレビを見ていると、シリに固いものが当たる。次第に前後にすりつけられたり、シリにグイグイ押しつけられたりしている。こころなしか、聞こえる権太の呼吸音が荒いような気がする。くるりと回って権太と向き合う。
「ほな今日はどうする? ワシに出すか? ワシが飲むか? それか、一緒にパンツに出してまうか? ひひひ」
「バカ」
権太は満足そうにぼくを抱きしめると、そのまま抱えて寝室に連行し、敷き布団に寝かせた。
一週間のお預けの結果、その夜はいやまあなんというかとても気持ちよかったわけですよ。
*
権太の出張で一週間も会わなかった反動というか、先週からやたらとイチャイチャしている。
土曜日の朝、いつもどおり布団で目を覚ますと、権太はぼくに背を向けて大いびきをかいている。思わず後ろから抱きつくと、尻のほうからブビビと爆音が聞こえた。軽い地響きと、遅れて悪臭が漂ってくる。
とっさに布団をめくりあげてケホケホいいながら権太の尻をぶっ叩いて抗議——しようとすると、やっぱりパンツに収まらない尻が見事にはみ出ている。……いや待て、このパンツは見たことがないぞ。パンツのタグをぺろっとめくると、そこには『熊3XL』と書かれていた。自らの爆音で目を覚ましていたらしい熊親父はこちらを向くと、ごまかすように舌を出す。
いやいや、ちょっと待て。おかしくない? こないだXXLになっちゃったと言っていたのに、もう3XLが入らなくなってるなんて。そんなに食べ……てはいるけどまあいつも通りの量しか食べていないはずだ。本人は「またパンツ買わなアカンなあ」などとのんきに話しているけど、この増加の勢いはちょっと普通じゃない気がする。念のため病院に行ったほうがいいんじゃなムギュ。
「ひひひ。もっかいエッチしよか」
ええ、朝からしましたとも。
パンをかじりながら休日の今日の予定を考えていると、権太はパンツ買いに行こかと提案した。まああれだけシリがはみ出していてはさらに上のサイズのものを買うしかないだろう。でもデパートや普通の衣料品店には4XLというサイズは置いていないらしい。ぼくには無縁な『大きいサイズの店』に行くことになった。
軽トラックの助手席で権太を見ていると、今日はベルトをしていない。シャツのボタンは弾け飛びそうになっている。明らかにおかしい。これ4XLで間に合うのだろうか。なんかもっと大きくなってる気がするぞ。背まで大きく見えるのは気のせいだろうか。一度店でサイズを測ってもらった方がいいかもしれない。
「8XLです」
店員さんが告げると権太は目を丸くした。サイズを測りなおしてもらっていたけど、何度測っても8XLに違いなかった。権太は大雑把でお気楽な性格だからそれほど凹んではいないようだけど。一方、ぼくはデブ専だから「このサイズもかわいいな」などと考えていた。いやいや、さすがにこの大きさは体に悪いって。この辺で止めさせないと——ん?
権太ってこんなに大きかったっけ? やっぱり本当に身長も伸びてる気がする。確かぼくの知っている限りでは権太の身長は二メートルちょっとのはずだ。権太をひっぱって身長も測るように促した。
「おぉ? なんや、235cmもあるなあ」
自分が思っているより三十センチほども身長が伸びているというのに随分のんきだ。それにしても身長まで大幅に伸びるのはやっぱりおかしい。
このペースで大きくなったら、熊8XLのパンツでは間に合わない気がする。仕方ないので少しサイズの大きい『象4XL』サイズを何枚か見繕った。
権太はどんどん——朝と夜で違いが分かるほど——太っていって、さすがにこのまま来週まで放っておく訳にもいかない。休日だけど夜間ででも病院に連れていかないと。
ところでこれは何科に行けばいいんだろう。片っ端から病院に問い合わせてみたけど、症状を話すとみんな「は、はあ……」という微妙な反応をする。まあぼくが電話を受ける側だったら同じ反応をするだろうから無理もない。諦めかけたところで内科をやっている病院があったので、ひとまずそちらに行くことにした。
内科でしろくまの先生に状況を説明すると、先生はかなり渋い顔をした。信じられないといった様子だけど、三メートルほどもある巨熊が実際に目の前にいるのだから、無理矢理にでも信じるしかないのだろう。とりあえず一通り精密検査をすることになった。血液とか、CTとか、脳波とか。
「うーん、脳波がなあ……あと血液も……ホルモン値が……」
先生はしばらく検査結果を眺めると、精液を採って欲しいと宣った。処置室に案内されると、看護師さんは精液をとるカップとエロ本を何冊か置いてごゆっくりと言って出ていった。何がごゆっくりなのか分からないけど、要するにここでオナニーしなさいということだろう。
「どうせイクならエッチせえへんか? せっかく京助がおるのに、ただエロ本で抜くのも味気ないやろ」
「はあ!?」
検査に来てるのに味気ないも何もあったものではない。しかしすでに股間の剛直した権太は全裸になり、ぼくの服も脱がしにかかる。一応は抵抗したものの、権太のいやらしい姿を目の当たりにしたぼくの股間はもはや抗える状態ではなかった。権太はぼくを抱えてベッドに横たわり、腹の上に乗せると、自分の乳首をつまみながら声を漏らし始めた。
「んぉ、あ、アカン……こんなトコでしたら見られてまう……んッ!」
ヤッちゃいけない場所でするのはめちゃくちゃ興奮する。カギがかかっているとはいえ、看護師さんに声をかけられるかも知れない。声が漏れて喘いでいるのがバレるかも知れない。
それに目の前には三メートル級のデブ熊が巨体を晒して乳首オナニーをしている。ただでさえ適度についた脂肪で豊満だった腹は、今やぼくが抱きついても抱えきれないほどにまで大きくなり、そこに跨がるぼくの股間はびくびくと痙攣するのを止められなかった。
すでに濡れてテカテカになった棒同士をこすり合わせると、二人の呼吸は途端に浅く荒くなって、無意識に腰が動き始める。上気したぼくは権太の乳首を掴んで、固くなったそれをギュウと握りしめた。声を殺して耐えていた権太の声はいよいよ大きくなる。
「ぉ、ぉ、ぉ……んお、あああん! き、京助ぇ! ええで!」
それを合図に権太はガタガタと腰を振る。ぼくはシックスナインの体勢になって権太のデカいものを咥え、またぼくのものは権太の為すがままになっていた。
「京助、……んっ、んっ、アカン、出……るっ! んおぁっ!」」
辛うじて少しの理性を保ち、採取用のカップでなんとか権太の精液を受け止める。
「ええぞ、口に出してくれぇ!」
ぼくはこのアブノーマルなシチュエーションにいつもより興奮し、精液が尿道を流れる感触を味わいながら激しく射精した。
「うん、どうせならパートナーさんとしたいのは分かるけどね? 他の患者さんに丸聞こえだしさ?」
先生にたしなめられて顔を合わせられない。当の権太は悪びれもせず、先生に「気持ちよかったで? ええやろ」などと言っていて全く堪えていない様子だ。そういえばさっき待合室の患者さんたちも訝しげな目で見ていた気がする。確かに病院でエッチとかアホすぎるし、そもそもそんなことヤれる元気があるなら救急に来るなと思われても仕方ないだろう。
先生からいよいよ結果を伝えられる。前例がないのでほとんど先生の仮定にはなってしまうけど、PS4649という性ホルモンの基礎分泌量が異常に多いというのだ。それが成長を促進して巨大化しているのだという。
「PS4649は長期間射精しないことで、性機能を維持するために基礎分泌量が増えてしまうんだよ。なんか思い当たることない?」
「出張やったで一週間ほどオナ禁しとったな」
一週間ご無沙汰だったくらいで巨大化してしまうのなら世の中巨人だらけなのではないだろうか。
「ないとも言い切れないね、血液検査の結果では、基礎分泌量が先天的に多いみたいだから。今まで同じようなことはなかったの?」
「ひっひっ、中学生の頃から毎日欠かさずピュッピュしとるで」」
「なるほど、一週間もの間射精しなかったのははじめてだということだね」
「それで、どうしたら治るんですか?」
「射精が増えてPS4649の基礎分泌量が落ち付けば巨大化を遅くするくらいは出来るかもしれないよ。極力興奮してまぐわってイキまくりなさい」
「先生?」
*
事実は小説よりも奇なりというやつだろうか、朝起きたらまた権太はデカくなっていた。もう六畳間では脚を伸ばして寝られないって大きさになっているから、おそらく身長は5mを超えていることだろう。せっかく買ったパンツもすでにはじけ飛んでしまい、全裸で勃起ちんちんを晒している。
「えらい困ったな、作業服も買い直さなあらへん」
「そんなこと言ってる場合じゃないのでは」
「ま、焦ってもどうにもならんやろ。それよりいっぱいエッチしよや」
今日はせっかくの日曜日だったけど、権太はもう車に乗れないサイズだし、こんな巨人が歩いて外に出て誰かに見られたら騒ぎになるだけだから、家でゆっくり話とエッチをした。何か問題があるとすれば、もう権太に合う服もパンツもないから全裸でいるしかないってことだろうか。
ひとまず落ちついて考えようと朝食の準備をした。スープを作ってぼくの分だけ皿に取り分けると、残りを鍋ごと権太に渡し、スプーンの代わりにおたまを渡した。するとぼくのスマホが鳴る。上司からだ。いやな予感がする。休日に上司からかかってくる電話なんてろくな用件じゃないだろう。
「突然だけど、明日から週末まで出張に行って欲しいんだ。突然ひとり辞めちゃって担当者不在なんだ」
「えええ」
ぼくの会話を聞いた権太は露骨に残念そうな顔をする。
「しゃあないな、今週はひとりでオナニーしまくるしかあらへんな……」
*
一週間の出張から帰ると権太はさらに大きくなっていた。毎日抜いていれば大丈夫だと思っていたけど、PS4649とやらの分泌量は落ちついていないようだ。
「アカンわ、ひとりやと抜いてても全然興奮せえへんねん」
そういえば先生が興奮してイキまくりなさいとか言っていたな。ホルモンの分泌量が感情やストレスで変わるというのはよく聞く話だ。きっと権太に必要な興奮や快感はオナニーではまかなえないのだろう。
今の権太はどう見ても十数メートルありそうだ。このままでは権太は家を出入りすることができくなってしまうし、まもなく家の天井を破壊してしまうだろう。そうなる前にとなんとか権太を家の外に押し出した。障子と窓ガラスを何枚か犠牲にしたけど、家ごと潰れるよりマシだ。全裸の巨熊も今度ばかりはさすがに困った顔をしている。今のままではもうここに住むことはできないんだから無理もない。
「京助、ワシとりあえず裏山の廃校で過ごすわ。体育館やったらしばらくは持つやろ。センセがええ方法見つけてくれるまでの我慢や」
残念ではあるけど他に方法はない。でも最愛の人を放っておくのも離ればなれになるのもイヤだ。
「ぼくも行くよ」
廃校の体育館の扉を巨熊の蹴りでぶち壊すと、ブレーカーを上げ水栓を開ける。こういうインフラというものはギリギリまでは使えるようになっているものだ。まあぼくたちが使う分の料金を誰が払うのかは知らないけど。
体育館はドッジボールコートが二面張れる奥行きがあり、高さも権太がなんとか立って歩けるくらいはある。だけど巨大化が止まらなかったらどうなるかは分からないな。
「ニヒ。ここなら校庭も裏山もあるでヤリ放題やな」
権太はぼくの服をひんむいて、まるで子猫を抱えるようにして裏山に出た。そして岩や木の少ない緩やかな場所に仰向けに寝転がると、ぼくを腹の上に乗せた。今の権太をデブといっていいのか分からないけど、この豊満な腹の上に大の字になれるのはデブ専的にそそるものがある。
「ガハハ、野外で全裸で抱き合うのもやらしいて気持ちええなあ。誰か通ったら見られるかも分からんで? おいちゃんとまぐわってるとこ見られたいやろ」
「バカ」
ぼくは乳首まで移動すると、幅数三十センチはあろうかという乳首にかみついた。権太は「んおぉっ!」と声を上げ、自分でもう片方の乳首をいじめ始め、もう片方の手を股間に伸ばした。もっとしてくれとねだる権太がちんぽをいじる手は徐々に速まり、摩擦音は次第にクチャクチャという濡れたいやらしい音に変わっていった。
「おぉ、あん、ええで、きょうすけ……」
たまりかねた権太はぼくをつまんで自分のちんぽのそばに置いた。太さ三十センチほどあるちんぽの先端からは、どぷどぷと滝のようにエッチな汁が流れていた。ぼくはぬるぬるしたその液を頭から全身に浴びると、全身でちんぽに抱きついて裏筋を責める。権太は嬌声を上げ、泣きそうな声で悦んでいる。
「きょ、きょうすけ、ちんぽ、気持ちええ、アカン! 出てまう!」
ぼくはぬるぬるの全身をぐちゅぐちゅと権太のちんぽに擦りつけた。権太も自分で両乳首をいじると、下半身をガクガクと揺らし始めた。
「あ、アカン、出る、……出……お、うぉぉお!」
その瞬間、目の前にある鈴口からものすごい勢いで白濁液が噴きだした。愛する人の精液を全身に浴びると、ぼくも権太のちんぽにぶちまけた。
……? ちょっと権太の様子がおかしい。
「あああ! な、なんや!? 止まらへん! きもち、い……ぐッ、んはぁッ!」
権太は何度も腰を振り上げ、鈴口がヒクつく度に白濁液を上空に噴きだす。権太が野獣のような声を上げて目の前でイキ続け、ぼくに精液を浴びせ続ける。
「やっ、やぁ……っ! アカン、ちんぽ汁止まらへん、あっあっ、あああ!」
巨大化したデブのパートナーが身悶えして鳴くのを見ながら、いろいろな液を浴びせられるという状況に、ぼくのムラムラはすぐに復活し、また権太の上に射精していた。
「はぁっ、はぁっ、めちゃ気持ちよかったわ……」
結局権太は二分ほどだろうか、イキ続けてぐったりとしている。腹の上から四方八方にこぼれる精液は尋常な量じゃない。ああそうか、精液の貯蔵量も増えているから射精が止まらなかったのか。
「凄かったわ……」
「うん、びっくりした」
「もう一回しよか」
「うん」
恋人の腹の上で精液まみれになってちんぽにしがみついていると、校門のほうから来た車のヘッドライトがぼくたちを照らした。車のドアがバタンと閉まる音が聞こえた後、こないだの先生が現れた。その表情はやけにニヤニヤしている。
「いやあ……他に行くところはないだろうからここにいるかなと思って来たんだけど、まさか野外でヤリまくってるとはねえ」
それはそのとおりで申し訳ないんだけど、全裸で勃起したまま巨人のちんぽを抱いてるところを見られるのは非常に恥ずかしいので、ちょっと待っていただきたいところだ。
シャワーという名の水やり用スプリンクラーで精液を洗い流すと、体育館の中に先生を招いて用件を訊いた。
「うん、PS4649抑制剤を作ってみたんだけど」
「えっ、本当ですか?」
「それ大丈夫なクスリなんか?」
「バリバリ違法に決まってるでしょ、私製薬医師ですらないし」
「アカンやんけ」
「いいのいいの、名目上『巨人』に投与するんだから。ほら、これ飲んで」
権太は先生から受け取った巨大なボトルからかぜシロップのような液体を飲み干した。すごくマズそうな顔をしている。
「うまくいけばこれ以上大きくなるのは止まるよ」
「元の大きさには戻らないんですか?」
「一度成長しちゃったものだからなあ、ちょっと時間がかかると思うよ」
「明日仕事行けそうにあらへんな」
「肉体労働なら巨人は重宝されるんじゃないの? 知らないけど」
「先生?」
*
数ヶ月後。あの夜から権太は少しずつ小さくなり、ようやく元の大きさに戻った。先生に報告しに病院に来ると、もう問題ないねといって喜んでくれた。
とはいえセックスの頻度や射精量などを根掘り葉掘り訊かれたためとても恥ずかしい。しかもこの先生は半ば興味本位で訊いている節がなくもない。もっとも権太を元に戻す方法を示してくれたのだから、優秀なのかも知れないけど。
「権太はまた禁欲したらまた大きくなるんですか?」
「そうだねえ、先天的なものもあるみたいだから仕方ないね。こまめに抜くんだよ?」
「おう。そやけどこないだの大量射精はえらい気持ち良かったなあ。大きいなってもクスリで戻れるんやったら、もういっぺん大きいなるのも悪うないなあ」
「え、巨人だと多いの? 気持ちいいの? いいないいな、私も禁欲しようかな」
「先生?」
ひとまず巨大化騒動は終わったみたいだ。ぼくたちが仲良くやっている限り、平和な日常が続いていくんじゃないかな。
(もういっぺんオナ禁しよかな……)
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