~狂寄の交尾~

  【ここまでのあらすじ】

  公立高校に通う奈央は、正体不明の線虫に寄生され、触れた物の構成情報をその身に取り込んで融合する人外の体へ変貌してしまった。

  彼女は幼馴染みである聡に愛されるため、その身に宿った能力を使い彼の求める性癖を満たす事で虜にしていく。

  もっと、もっと聡の好みの彼女になりたい。

  聡に沢山愛され、彼を沢山満足させたい。

  奈央は愛する恋人を満足させるためだけに人間の捕食に手を染め、その身に取り込みながら進化を続けて行く。

  聡を満足させるだけの化物へと。

  そして、ただひたすらに快楽を貪るためだけに……

  肉体だけでなくその心も人外へと成り果てた奈央は、その体を満足させるために聡の体をも改変し始めていく。

  聡に対する愛情はその概念すらも歪み、奈央は完全に化物の本能に染まっていた。

  聡も人間を辞めれば、もっと深く愛し合うことができる……

  奈央は聡の胸に顔を埋めながら決意する。

  瞳のない真っ白に染まった瞳で、人間の皮を被った化物の口元が怪しく歪んだ。

  [newpage]

  二人は初デートを満喫し、楽しい時間を過ごした。

  奈央は、デート中に聡が興味を引いた物は例外なくその身に構成情報を取り込んだ。

  彼女は姿こそ人間の形状をしているが、その中身は人間を、いや生命体としての定義から完全に外れた化物へと変貌を遂げていた。

  「さて、そろそろ帰るか」

  「そうだね……」

  奈央は聡に抱きつくと、顔を彼の耳元へと近付ける。

  「今日の夜は、わたし凄いですよ?」

  先程その身に取り込んだ美咲の声色で、奈央は誘うように甘い吐息を耳に吹きかけながら囁いた。

  その甘い誘惑に聡は顔を真っ赤にし、照れながら頷く。

  奈央はそんな聡の胸に顔を埋め、心の中で笑いながら一匹の寄生虫を放った。

  それは、情報取得や肉体改変を行うだけの線虫とは異なった構造をしたもの。

  奈央が持つ人外の力と能力を彼に展開し、強制的に書き換える特別な寄生虫。

  聡は一瞬、体にチクリとした痛みを感じるも、すぐに違和感は消え何も感じなくなる。

  寄生虫が聡の体内へ入った事を認識した奈央は、聡の胸の中で人間とは思えない歪んだ笑みを浮かべた。

  ◇

  聡の家に戻った二人は、玄関に鍵を掛けるといきなり情熱的なキスを交わす。

  唇、頬、耳元、首筋……

  場所を変えて何度もキスを繰り返し、その度にお互いの体を強く抱き寄せた。

  「聡、ベッド行こ?」

  「ああ」

  二階に上がり聡の部屋へ入ると、奈央は二人の体から服を蒸発させ全裸にし、互いの体を発情状態へと導いていく。

  聡の肉棒がいきり立ち、奈央の下腹部に押し付けられる。

  「はぁ、はぁ。 奈央、早く入れたい……」

  「……うん。 だったらこの格好で」

  奈央の体から無数の寄生虫が染み出し、複雑に絡み合いながら徐々にその姿を変えていく。

  そのおぞましい変化は普通の人間が見たら恐怖に発狂しかねないような光景だ。

  しかし、聡は股間を痛い程膨らませ、興奮を抑えるように鼻息を荒げながら奈央の姿が変わっていく過程を凝視している。

  そして、奈央の変身が完了した。

  その姿は、白いレオタードと脚には白タイツ、トウシューズを履いたバレエの練習着姿をした奈央だった。

  「男子って、こういう格好が好きだよね」

  彼女はそう言いながら、クルリと体を回転し腕を天上へ伸ばすと、聡に見せつけるように胸を張った。

  ピチッとしたレオタードは体のラインをくっきりと浮き出し、タイツを穿いた脚は透けた素材からうっすらと肌が見え、太ももの曲線美を露わにしている。

  それは洗練された女の肉体美を際立たせ、男性の欲望を忠実に具現化したような芸術的な美しさがあった。

  「……綺麗だ」

  「ふふっ、嬉しい。 今日は聡の上で沢山踊ってあげるって約束したから期待してね」

  奈央は、唇を指でそっと触れ舌を出して妖艶な笑みを浮かべると、ベッドに腰掛けた聡の膝上に跨り彼を見詰める。

  「でも、夜の公演にしてはまだ早くないか? 日も落ちてないし」

  「あ~ 確かにそうだね。 だったら……」

  奈央の体が聡の目の前で再びボコボコと波打ち変化を始めた。

  肉体がより引き締まり、髪型がバレリーナのするシニヨンヘアーへと変わる。

  清楚な雰囲気を漂わせたその顔と体付きは、バレエスタジオで会った橘美咲、そのものだった。

  「日が落ちるまでは、この子に前座を努めてもらいます。 練習に付き合って頂けますか? 聡さん……」

  奈央とは違う丁寧な口調で、頬を染めて微笑む美咲はそっと聡にキスをする。

  唇が触れた瞬間、聡の口に彼女が振るえている感じが伝わってきた。

  「どうしたんだ?」

  「この体は、殿方と体を交わらせるのが初めてですので…… 少し緊張しております」

  しかし、その言葉とは裏腹に、美咲はねっとりとした熱いキスを繰り出し、聡の口内に舌まで差し込んでくる。

  経験豊富さを思わせるその舌遣いに、聡は違和感を感じた。

  「初めてって…… そうは見えないけど?」

  「ふふっ。 正真正銘の処女ですよ? 今のもファーストキスですが、私の中に少し淫乱な人格を展開しておりますので。 でも、処女としての初々しい行為はきっと聡さんも満足して頂けると思います」

  そう言って、美咲は妖艶な笑みを浮かべ胸を突き出し聡の体に押しつけながら身体をくねらせた。

  初めて男性を受け入れるというのに、その行為はあまりにもいやらしく、とても処女とは思えぬ程の色香を漂わせている。

  聡はそんな美咲の姿に驚きながらも、体は素直に反応し血管を浮き上がらせ完全に勃起した肉棒から、先走り汁を溢れ流していた。

  「殿方に対してこんな風にお見せするのは初めてですが、私のモノはいかがでしょうか?」

  美咲はベットに体を横たえると、自らの手で股を拡げ陰部を聡に見せつける。

  彼女の着ているレオタードは、秘所の部分がぽっかりと穴が開いて……

  いや、まるでレオタードが体と一体になっているように、その部分だけが陰部のように変化し、くっきりと割れ目を作っていた。

  僅かな陰毛もレオタードの上から生えているような場所があり、肉体がレオタードと同化している事が伺える。

  彼女はそんな膣口に指を這わせ、大きく広げながら挑発的な笑みを浮かべた。

  「未熟な私に女の踊りを教えて頂けますか? 忘れることがないようにこの体に刻み込んで下さい」

  聡はゆっくりと彼女に覆い被さると、美咲の体に優しく触れていく。

  割れ物を触るかのように丁寧に、それでいて焦らすように……

  彼女は口に手を当て、顔を真っ赤に染め上げモジモジと恥ずかしそうにしながら、甘い吐息を必死に押し殺していた。

  なめらかな肌触りのレオタードの生地が汗でしっとりと濡れ、その下の乳房の形をくっきりと浮かび上がらせてくる。

  聡はそんな彼女の乳房をレオタードの上から舐めながら、指を秘所へゆっくり這わし彼女の弱い部分を刺激した。

  くちゅ、ぬちゅっ……

  陰部から溢れ出た蜜が、聡の指に絡み糸を引く。

  「んっ…… はぁ……」

  切なそうな吐息を漏らし、美咲がピクッと体を跳ねさせた。

  その様子を確認すると、聡は彼女の股下に移動し顔を埋め、陰部に舌を付けて膣口をなぞり上げる。

  ぴちゃ、ぴちゃぴちゃ……

  彼女の股が閉じようとするが、聡は両手で押さえつけながら舌をゆっくりと動かし、彼女に聞こえるようにわざと音を立てて舐め上げていく。

  「あぁん… んあっ!」

  シーツを掴み、喘ぎ声を出す美咲。

  ペロペロと舐めていただけの舌が、やがて中へと入り美咲の中を優しく犯していく。

  彼女はいつしか聡の舌を求めるように腰を動かしていた。

  聡は体制を変え、亀頭を秘所に押しつけると、摺り合わせるようにゆっくりと腰を動かし始める。

  美咲の膣口と聡の亀頭が触れ合い、二人の愛液が混ざり合って、くちゅ と卑猥な音を部屋に響かせた。

  「入れるよ」

  「……」

  言葉に出さなかったが、彼女の頭がコクリと頷く。

  聡は美咲の膣口へ自身の亀頭をあてがうと、少しずつ挿入していく。

  つぷっ、くちゅっ……

  「ッつ!」

  聡の亀頭が、彼女の中を押し広げながら徐々に奥へと進んでいく。

  美咲の体がビクビクと痙攣し、トウシューズを穿いた脚がピンと伸び反り返った。

  奈央の膣から引き出したペニスが赤く染まっているのを確認し、再びゆっくりと、今度は根元付近まで差し込む。

  「んッ!! んあぁぁああ!!」

  「全部入ったよ。 ごめん、痛いよね」

  美咲は、辛そうな表情で必死に体を動かさないようにしていた。

  「いえ、思ったほど痛くは…… 聡さんお上手なんですね。 初めての相手が聡さんで良かった」

  聡はその言葉にふと違和感を覚えた。

  どうして自分はこんなに女性の扱い方を知っているのだろう。

  自分も初体験からまだ2日しか経っていないというのに……

  「さすが二晩で3人… いえ、私を入れれば4人の処女を奪っただけありますね」

  (4人? そうか、俺はたった二晩でそんなに……)

  初めての女性の扱い方、女性を喜ばせる性交の知識が頭の中に初めからインプットされているような感覚は、そのせいなのか?

  だが、その事に深く追求する前に美咲は聡に優しく微笑みかける。

  「そろそろ、動いて頂いても大丈夫です」

  聡は少しずつ美咲の膣をほぐすように腰を動かし始めた。

  彼女の中が熱く、そして優しく聡のペニスを包み込み始め、痛みを伴う喘ぎが徐々に快楽を得た嬌声へと変わっていく。

  美咲は聡の腰に両足を絡め、より深く繋がろうと腰を突き出してきた。

  「んあ… あんっ! あぁんっ!」

  深く突き入れた後、浅く腰を引きカリで膣口を刺激する。

  愛液と先走り汁が混ざり合い、じゅぷじゅぷとイヤらしい音を奏で二人の情欲を更に煽り立てていった。

  美咲の体が反り、乳房が大きく揺れる。

  聡は腰の動きを一旦止め美咲に覆い被さると、彼女を抱き起き上げ今度は騎乗位の体勢を取った。

  美咲は聡に跨がり、手を口に当てながらゆっくりと腰を前後に動かし、自ら快感を求める為に行為を始める。

  「あぁんっ! んあっ、あぁんっ! はっ、あっ! あっ!」

  美しい体を反り返らせ、大きく喘ぎ声を上げながら腰をくねらせる美咲の姿。

  レオタードが汗で肌に張り付き、彼女の肉体美がより扇情的に映る。

  聡はそんな光景に興奮し、段々と射精感が高まってくる。

  「も、もう出そうだ。 一度抜くよ」

  「嫌! このまま中に、私の一番奥に下さい! お願い! 私の! 奈央のお腹にいっぱい出してぇ!!」

  美咲の体を再び無数の寄生虫が包み込み、一瞬で奈央の肉体へと変わる。

  彼女は今までの格好と違い、純白のチュチュを身に纏い、頭にはティアラを付けていた。

  美しいバレリーナ姿へと変わった奈央は、聡の腰を両股でガッチリと押さえつけ体を固定する。

  「うっ!出る」

  「出して!! んあっ! あぁぁああッ!!」

  熱い塊が奈央の子宮口を押し広げながら奥へと進んでいく。

  ドクン! ドバァー!

  聡のペニスから、大量の精子が奈央の子宮へと流れ込み、彼女はそれを全て受け止めていく。

  二人の体は痙攣し、奈央の膣内が激しく収縮を繰り返しながら聡のペニスを更に締め上げる。

  それは、彼のモノから全ての子種を搾り取ろうとするかのようにしっかりと……

  「はあぁぁ~」

  聡の腰に跨がり、後ろ手をついて体重を支える奈央の体が、快感の余韻に震える。

  奈央は上体を弓なりに反らせていた体をゆっくりと戻すと、いまだ彼女の中でいきり立つ聡のペニスをグリグリと動かし膣をうねらせた。

  左手で大きく突き出した自らの胸を揉みしだき、右手は子宮の辺りを押さえて聡の亀頭を刺激する。

  そんな淫猥の舞いを見せるバレリーナ姿の奈央は、快楽を貪る為に踊る美しいバレエダンサーそのもの……

  「奈央… 凄く綺麗でエッチだ……」

  「ふふっ、ありがと。 日も落ちたし… 今度は私がプリマとして舞う番だね」

  奈央は聡の腰に跨がったまま右脚を彼の肩に置き、ベットに横たわる彼の体を起こすと、向かい合わせの対面座位へと体位を変えた。

  聡の体に押しつけられた奈央の右脚が、ほぼ真上にピンッと伸びている。

  「凄いな… そんなに体が柔らかいんだ」

  「これでもプリマだから。 両足だっていけちゃうよ?」

  そう言うと、彼女は左脚も上げ真上にピンッと伸ばして両足を大きく開脚する。

  そして、胸を突き出し両手を挙げてポーズをとった。

  「うわ…… エロい」

  「ふふ、聡限定の特別公演だからね。 聡も一緒に踊ってくれる? 激しく情熱的に、私を聡のプリマにして!」

  そんな奈央の言葉と、挑発的なポーズに聡の中で何かがプツッと切れた。

  ズドン!

  聡の腰が奈央の股間を突き上げ、子宮口を押しつぶす。

  「かはっ! ああ… あっ… あっ……」

  強い突き上げの衝撃で崩れ落ちそうになる奈央の腰を、聡はガッチリと掴んで支えると、彼女を上下に激しく揺さぶり始めた。

  天上に向けて両手両足を上げた状態の奈央は、聡の思うがままに激しく淫らに踊り狂わされる。

  「凄い! 凄いよ聡!! あぁん! あん! 奥が、子宮が押しつぶされてるっ!!」

  パンパンと肉と肉が激しくぶつかり合う音が響く中、聡はより強く腰を突き上げる。

  ズドン!

  全身の筋肉が張り奈央の体をより激しく揺さぶって子宮を激しく突き上げる。

  ズドン!!

  奈央を犯す肉棒が、より太く大きくなり彼女の膣を押し広げる。

  「はっ! はっ! な、奈央… 体が…… 俺、体が! うっ!」

  聡の顔に太い血管が浮き上がり、両目から寄生虫が溢れ出して白く濁っていく。

  同時に全身の筋肉が歪に盛り上がり、大きく変化を遂げ始めた。

  「俺… 俺の体が! ぐっ! あがぁぁぁあああ!!」

  「押さえないで聡! 本能のままに!! 私なら聡を受け止めてあげるから!!」

  聡は抑えきれないほどに湧き上がる力を一気に開放する。

  ブチブチ! ブジュ! ブジャァー!!

  体の至る所から皮膚を突き破って夥しい数の寄生虫が飛び出してきた。

  それらは、聡の体を包み込んでいき一瞬で全身を覆いつくす。

  その姿はもはや、人とはかけ離れた化物の体躯であった。

  そんな姿になりながらも、彼は止まることなく力強く奈央の体を突き上げ続ける。

  「そう! その調子よ聡! 肉体の構造を、骨格を、神経を! 全てを作り変えるイメージで再構築するの!!」

  「うがぁああああ!!!」

  聡は狂ったように雄叫びを上げると、上半身を大きく仰け反らせた。

  ゴキッ! ミシミシ!!

  グロテスクな音を響かせ、聡の骨格が変わり、新たな組織が歪に構築され始める。

  体の構造そのものを造り変えながら、彼は腰を突き上げる速度を上げ、より強く激しく奈央の膣を押し広げていく。

  そして……

  「ぐぎぎぎぎぃ!!」

  ボゴォ!! ブシャー!!

  人としての理性、常識を全て解き放つように、奇声を上げ大量の精液を奈央の膣に射精した。

  「ぎも゙ぢい゙ぃいい゙!!! 子宮が破れるぅぅううッ!」

  ビクンッ! ビクンッ!! ガクンッ!

  子宮に大量の精子を流し込まれた奈央は、背骨が折れそうなほど体を仰け反らせながら絶頂を迎える。

  そして、全身を痙攣させながら力無く崩れ落ちた。

  肉棒が引き抜かれた瞬間、開いたままの膣口からブシャーと音を立てて尋常ではない量の寄生虫や白濁液が噴き出す。

  「ふぅ… ぐふっ… ふぅ~」

  聡は、息を荒げながらベットへと大の字になって倒れた。

  全身から力が抜け、体を動かす事も出来ないほど疲労しているのが分かる。

  奈央は、秘所からドバドバと精液を垂れ流しながら聡の口元へ顔を近づけると、そっと唇を重ねた。

  「聡の体、素敵」

  「奈央…… 俺、一体……」

  激しい快楽の余韻に、意識がハッキリとしていない聡は、視線を自分の体へと向ける。

  体には何故か剣道の防具が… いや、骨格自体が防具に似た形状に隆起しその上に血管や肉組織が纏わりついている。

  そして髪の毛がまるで面のような形状に広がり、顔から続く組織や皮膚と一体化しながら頭部全体を覆っていた。

  全身に張り巡らされた太く浮き上がった血管がドクンドクンと脈打ち、その鼓動が全身から響き渡る。

  変わり果てたその体に触れようと腕を上げると、信じられない形状を持った異形の腕が視界に入った。

  手が肉々しい質感をもつゆがけと小手を混ぜたような姿に代わり、太い3本の指の先端から爪が生えている。

  視線の先に映る足も、まるで地下足袋を思わせるような形状に肉体の構造そのものが変化していた。

  それは物質と生物の融合── 現代科学どころか生命体として考えられないような異形の姿だった。

  「これが… オレ……」

  「私も初めての時は肉体が暴走しちゃったし。 肉体構造の変化は慣れればすぐに自分の思い通りになるよ」

  奈央はそう言うと聡の異形と化した手に、優しくキスしながら舌を這わせていく。

  人間の舌で触れたら一瞬で腐敗してしまうほどの強烈な味と臭いが舌先を襲う。

  だが、奈央は聡の汗が染み込んだ防具臭を何万倍にも凝縮したような臭いと味のする体液に興奮し、ナマコ状の形状をした手から染み出すぬめりをジュルっと啜り、愛しそうに飲み込んでいく。

  「こんな体液を出す聡と体を合せることの出来る生命体なんて、この世に私しかいないんだから」

  奈央は異形化した聡の体に覆い被さり、聡の体から滲み出る体液を純白のチュチュに染み込ませるように擦りつけながら、彼の唇へ吸い付いた。

  チュ… クチャ… ジュルルッ……

  舌が絡み合い強烈な臭いを放つ唾液が糸を引きながらお互いの喉に落ちていく。

  「奈央、オレにこんなに素敵な体をくれてありがとう。 奈央と同じ体になれて嬉しいよ」

  奈央はその言葉を聞き涙ぐむ。

  聡が受け入れてくれた。

  人を捨て奈央と同じ異形の体を。

  それだけで、奈央の心は満たされていく。

  そして、人を捨て同じ化物になった彼が目の前にいるという興奮に、胸が高鳴り全身が震え出す。

  「聡…… 聡! 好き! 大好き!!」

  「オレもだ奈央! この体で奈央をもっと気持ち良くさせてやる。 だから全身でオレの愛を受け止めてくれ!」

  奈央はその言葉だけで深い絶頂に達した。

  聡と触れている奈央の体が全て性感帯となったように快感が押し寄せてくる。

  中も外も… 手、足、口、胸、脇、耳、背中、尻、そして髪の毛までもが性器のように。

  彼に触れるだけで、彼の声を聞くだけで、ありとあらゆる体の部位から快感が溢れ出て止まらない。

  細胞の一つ一つから白い愛液が漏れ出し、奈央の表皮を包むチュチュからも大量の白濁とした液体が染み出して聡の体の間でねっとりと糸を引かせた。

  「嬉しい! 聡は私だけのもの! 一生私だけを愛でて! 私も聡だけを愛するから!! だから!!」

  直後、奈央の体を白濁とした液体が噴き出し白い水飴をバケツでぶっかけられたように全身を白く染め上げた。

  それは床に垂れ落ちる事なく姿を変え、ふわりとした布状に変化して奈央の体を幾重にも覆い尽くしていく。

  純白のドレス。

  贅の極みが凝縮されたようなウェディングドレスに身を包んだ奈央の姿がそこに在った……

  シルクのような光沢が宝石のように輝きを放ち、床まで届くスカートが大きく広がって、ドレープがたっぷりとあしらわれた美しいプリンセスラインを形作る。

  腕には繊細な柄のレースで出来たカバーが二の腕までを包み、胸元は大胆に開いているが露出した地肌との境はなくドレスそのものが肉体の一部と化している。

  シルク糸のような光沢を放つ白い髪へと変化した頭部を純白のヴェールが覆い、その上にはティアラが煌めきながら載っていた。

  全身白一色に染まった奈央は、まるで天使のような神々しさを醸し出すウェディングドレスを着た花嫁の姿になっていた。

  「美しいよ奈央。 二人でずっと愛し合おう。 ずっと… 永遠に一緒だ。 俺の全てを奈央に捧げる」

  奈央の瞳から涙… いや、白い液体が頬を伝った。

  それは一瞬で分裂、増殖し奈央の顔をまるで陶器のように滑らかな白い肌へと変えていく。

  物理法則を無視し、照明による影を付ける事すら許さない純白に染まる奈央の顔……

  まるで生きた石膏像のようなそれは、白一色で統一されたウエディングドレスと合わさって、人間離れした神秘さと畏怖を感じる美しさを醸し出していた。

  「私は… 奈央は、永遠にあなたを… 聡を愛し、一生を、いえ全てを捧げます」

  聡は、異形の花嫁姿となった奈央を強く抱き締める。

  人間など一瞬でひき肉に変えてしまう程の力で抱きしめても、奈央の体は柔らかくしなやかなままだった。

  奈央の体から立ち上るフェロモンが、まるで聡の体を癒すかのように包み込み、疲労と筋肉組織の更なる強化を促進させていく。

  「恋人でなく、夫婦としての営み… 人外の交尾で愛し合おう。 そして、二人で新たな生命を創り出すんだ」

  「うん。 だったら、聡のペニスも……」

  奈央は、聡の遺伝子構造を変換する為に、その体へ舌を這わせ始めた。

  股間へと辿りつくと、そこには人間のそれとは全く異なるグロテスクな肉棒がそそり立っていた。

  金属と化した聡のペニス。

  ダイヤモンド以上の硬度をもちながら自在に形を変え、何万度以上もの熱に耐えうる生殖器。

  その形状は、膣を抉り取るかのように周囲はささくれだった棘に覆われ、巨大な亀頭の先端は剣山のような針が無数に飛び出している。

  長さ、太さは、成人の腕程もある。

  そんな、凶悪な形のペニスに奈央は躊躇なく舌を這わして舐め上げた。

  「この位の刺激が無いと満たされない位、私は化物なんだよ?」

  「なら、子種も化物の精液じゃないとな」

  シュー!

  聡の異形と化したペニスから、白濁した精液が剣山のような針の先から、まるでレーザーのように凄まじい水圧で放たれ、部屋中に白濁の雨が降り注いだ。

  直後、ジューと音を立て奈央のドレスから白い煙と脳を揺さぶるような濃厚な臭いが立ち上った。

  「んあぁーーッ!」

  周囲に広がる白い煙。

  ベットや周囲に飛び散った聡の精液は触れる物全てを腐食させ、蒸発しながら部屋に強烈な聡の臭いを撒き散らしていく。

  奈央は、顔に付着したそんな精液を口から舌を伸ばして美味しそうに舐め上げた。

  その刺激に瞳を蕩けさせると、恍惚の表情を浮かべながら口から白い唾液が糸を引いて滴る。

  自然と秘所が生き物のように蠢き、獲物を求めるようにパクパクと開閉を始めた。

  「聡…… 私、もう我慢出来ない! 化物チンポを早く入れてッ!! 人外交尾してぇえ!!」

  「受け取ってくれ奈央! 生まれ変わったオレの全てを! オレの子種を!!」

  一瞬にして奈央の秘所に突き刺さった凶暴な金属の凶器が、容赦なく膣内を引き裂きながら奥へと押し込まれていく。

  ジューッ!と奈央の膣口から白い煙が立ち上り、味わったことのない凄まじい快感に奈央の体が何度も痙攣を繰り返す。

  聡がペニスを抜き差しする度に棘によって膣が抉れる音が響き渡る。

  剣山状の亀頭が子宮に突き刺さる度、精液が子宮を溶かしながら流し込まれていく。

  それは、彼女が人間であったなら一瞬で絶命する程の激しい衝撃……

  「うぎぃぃいッッッ!」

  性交とは思えない凶暴な抽送に、奈央の体が悲鳴を上げ自己防衛のため内部構造が変化を始める。

  膣口が拳大にまで広がり、それに合せ膣径も大きく変化すると未知なる組織に構造を変え、うねりを増しながら拡張を繰り返していく。

  聡はその刺激に堪らず腰を突き出すスピードを上げながら、その大きさをさらに増していった。

  未知なる金属と化したペニスが赤く、そして黄色から白へ色を変え何千度もの温度に熱されていく。

  そして、その温度はペニスから奈央の膣へと伝わり、彼女の体を灼熱の炉にくべた様に焼いていった。

  体が溶けてしまう程の凄まじい快感……

  だが、彼女が感じる事が出来るのは痛みではなく快感のみ……

  聡と愛し合う度に、彼の体が、心が人間からかけ離れていく事に奈央はとてつもない喜びを覚えていた。

  「ずごいぃ! ぎも゛ぢい゛ぃいい! ぎぼぢよすぎるぅぅう!!」

  「もっと! もっと気持ちよくしてあげるよ!」

  聡のペニスがさらに変化を始めていた。

  より太く、より長く……

  そして、亀頭が無数に分裂するとそれぞれがカリ首の様な棘に覆われ、回転しながら奈央の膣を抉り始めた。

  「はッ、はッ。 どうかな? 気持ち良い?」

  「凄い! 凄いよ聡! 聡のおちんちん、もう人の形を保ってないッ! こんなの完全に化物だよぉ!」

  聡のペニスは、もはや人の形状を留めておらず、長い肉棒から無数に枝分かれし、奈央の体内を網目状に埋め尽くしていた。

  奈央の体内を埋め尽くすペニスが縦横無尽に暴れ回る。

  子宮を突き破り、臍から飛び出し、乳房に張り付き、手や足の指の間もペニスから伸びた根が這い回って全身余す所なく奈央の体を犯している。

  体内だけでなく、体表面でも全ての快感を享受する奈央はイキ狂っていた。

  「受け取ってくれ奈央! 生まれ変わった俺の愛を! 」

  「流し込んでぇ!! 絶対受精するから!! 私の体を聡の愛で満たしてぇぇええッ!!」

  「孕めぇ!!」

  射精……

  そんな生やさしいものではなかった。

  聡の精液が奈央の体内へマグマのような熱量を持って流し込まれる。

  体細胞が瞬時に焼かれ、細胞の核が沸騰しながら破壊されていく感覚。

  必死に再構築を行う細胞が聡の精子を取り込み、細胞の一つ一つに彼の遺伝子情報が書き込まれていく。

  下腹部に巨大な子宮が生まれ、そこから根が這い上がると奈央の体の細部にまで張り巡らされ、聡と融合した遺伝子を含む体液が流れ込こんでいく。

  それは、奈央の脳をも焼き切り書き換えてしまうような凄まじい快感だった。

  もはや声も出せず、指先すら自らの意思では動かせない。

  体が吹き飛びそうなほどの痙攣と快楽に、奈央の体は意識を手放す事も出来ず、ひたすらイキ続けていた。

  「はぁはぁ… 奈央、この体最高だよ。 こんな気持ちのいいセックス人間の体じゃ味わえないな」

  奈央の体を包んでいたウディングドレスの表面から白い煙が立ち上る。

  その臭いは生物が生存できるレベルを完全に超えた、強烈な臭気を放っていた。

  それは奈央の体が、彼の精子によって書き換えられた証。

  聡は、白目をむいて痙攣する奈央を優しく抱きしめながら、その唇に自分の口をあてがった。

  「ぶぅおえっッッ!」

  一斉に聡の口から無数の白くて細い触手が飛び出し、奈央の顔の上でビチビチと跳ねながら彼女の口に潜り込んでいく。

  奈央は、そんな聡の人間離れした行為に興奮で体を打ち震わせながら、その全てを迎え入れた。

  そして、聡の体を抱き締め、触手を口一杯に頬張ると、その一本一本の触手に自らも口内で作り出した触手を次々と差し込んでいく。

  触手を介して聡と交わすキスだけで、普段の何倍… いや、触手の数だけの絶頂が奈央を襲う。

  「あっ、あっ… あっ……」

  触手を伝い奈央の体内に、聡が放つ灼熱の精液が休むことなく注ぎ込まれていく。

  ぼぶっ! ぶふッ!

  奈央の口から白い液体が大量に溢れ出す。

  まるで、彼女の口が女性器になったかのように、精液が噴き出している。

  飛び散った精液は周囲を溶かし、腐らせながら蒸発させていく。

  全身をガタガタと震わせながら、奈央は体内に打ち込まれた白い液体を吸収し新たに構築された子宮へと運んでいった。

  「ぶはぁ~ こんな凄いキスを知ったら、もう戻れないな」

  聡は奈央の口から触手を引き抜きながら、名残惜しそうに微笑んだ。

  彼の口から飛び出している無数の触手が周囲に精液を撒き散らしながらビチビチと跳ね回っている。

  そんな彼の姿を見つめ、奈央は人外の快感に溺れながら、それと同時に体の奥から不思議な感覚が湧き上がって来るのを感じていた。

  それは、奈央に新しい力を与え彼女の体に更なる進化を促そうとしているかのように……

  「ねぇ、聡… 今日学校でやりたいことがあるの」

  「学校? 何するんだ?」

  新しく作られた子宮の中で何かが蠢き、脈打ち始める。

  奈央は、虚ろな瞳で聡を見つめ、下腹部を摩りながら妖しい微笑みを浮かべる。

  「聡… わたし沢山栄養を取らなくちゃ……」

  その言葉を理解した聡は、嬉しそうに微笑むと奈央の体に絡みつき再びその体を貪り始める。

  それは、二人が今まで生きてきた中で最も充実し、そして激しく燃え上がった一日。

  互いの存在を確かめ合い、愛を深め、新たな生命の未来のために共に生きて更なる変貌を誓い合った記念日。

  二体の人外から放たれる嬌声は、夜が明けるまで途切れる事なく響き渡り続けていた……