私は秋が大好きだ。何せ秋は美味しいものに満ち溢れている。
柿、梨、りんご、みかん、ぶどう、栗、松茸、椎茸、サツマイモ、サンマ…挙げたらきりがない。この時期はワインだっていいものが出てくる。想像するだけで涎が止まらない。
でも何より一番好きなのは、そんな秋の味覚をたらふく食べた人間の肉。
美味いものを食べた人間の肉ってのはやっぱり美味いんだ。
私のご先祖様…赤ずきんに出てくる狼がそれを教えてくれた。あの本は人狼族の教本だ。
人間を食べる時は、必ず上手に皮をむく事。中身を食べた後はその皮を被って人の世に紛れ込む事。そうする事でくいっぱぐれない。勿論食べ過ぎには注意だ。私は湖に落ちて死にたくはない。
そんな人間の肉が一番美味いのが10月さ。冬に向けて食い溜めを始める時期でもある。私もそのご相伴に与かろうってわけさ。
素晴らしき10月!さて…今年はどれだけの人間が私達、人狼族に成り代わるかねぇ…