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原因不明の敗北でケモヒーローのお兄さんは野外でオムツを露呈されてしまうらしい。

  (自分でもわかっていたつもりなんだがな…。)

  今日はヒーロー本部が主催した一般の方々向けの

  イベントの日が開催されている。日頃のヒーローの活動や

  ヴィランの危険性への喚起を行って我々への理解を深めて

  いただこうという趣旨だ。ヒーローがいかに大きな力を

  持っていようとも、円滑により効率的に活動する為には

  やはり周辺住民の方々からの協力は必要となってくる。

  その為に定期的にこういった催し事を行っている。

  イベント自体はいつも好評で親子連れを中心に参加人数も

  多く、おかげさまで今回も盛況なのだが…俺は周りの

  ヒーロー達に笑顔で集まる子供たちを横目で見ながら…

  少々気が滅入っていた…。

  私はリヒター・テラーという。幼少期より武術に携わる

  機会が多くあり学生の頃もずっとその道を進んできた。

  そこでの実績を評価され…この街でヒーローの活動を

  させてもらうことになった。いかにもヒーローらしい

  派手な能力を駆使して戦うことはないが接近戦闘では

  誰も右に出るものはいない、そう自負している。

  そして…私の表情は自然と周囲に畏怖を与えるらしく

  …ヴィラン相手にも効果的なのだが仲間内からも…

  良く言えば場の空気が引き締まり、活動が捗る…。

  悪く言えば…気が休まらない、ゆっくり出来ない…。

  トップ階層からは評判は良いのだが…同僚などからは

  不評を買っている。そんな体質だからか…私と触れ合い

  たいと思う子供なんかは誰1人としていない…。先程も

  近付いて来た子供が私の表情を見た途端…泣きながら

  走って行ってしまった。別に…怒っている訳でもない…

  それなのに、私の表情はそんなに怖いのだろうか…?

  そりゃ…猛獣の類の種だから怖い部類なんだろうが…

  それでも子供たちに囲まれてる奴らもいるというのに…。

  (ここにいてもだめだな…裏手に引っ込むか…。)

  あまり褒められたことではないが、私は自分の持ち場を

  離れることにした。人々に避けられる自分がいるよりは

  その方がイベントも盛り上がるだろう…。

  自身の置かれた状況を悲観することはないが…私も日々

  この街の平和の為に戦っている身としては…時々は人々に

  笑顔で労いの言葉を掛けてもらいたいと思うこともある。

  「まあ…仕方ない。こればかりは向き不向きがある…。」

  今日もまた、いつものように諦めていたのだが…。

  「あ、あのっ!ヒーローの…リヒターさんですかっ!?」

  バックヤードでそんな悩み事について考えていた俺に

  向かって叫ぶ少年に出会った。

  「あ、ああ。そうだが?私に何か用かな?」

  で、出来るだけ笑顔でとは思うが…きっと俺は引きつった

  表情をしてるんだろうな…。少年、泣いてくれるなよ…。

  「ぼ、ボクっ!この間の火災の時にっ…え、駅前のっ!」

  駅前…火災…。…!思い出した。駅前ビルの火災か。

  確かに私も救助に向かった事件だ。建物の火の回りが

  早く危険な現場で…我々も気が抜けない状態が続いて

  いたが、結果として人的な被害を出さずに済んだ。

  「そ、その時にリヒターさんに助けてもらって…。」

  小動物の種…リスか?…正直、助けた人数が多くて全員は

  憶えていないが…子供も何人か救出した。そのほとんどが

  泣き叫んでいたが…それは私が怖かったんじゃなくて…

  火事が怖かったんだと…私は信じている…。

  「ボク…その時にお礼を言えなくて…だからっ!」

  少年は私に拳を付き出し…手には何かが握られていた。

  「お、お守りっ!おかあさんがヒーローはあぶないことも

  たくさんあるからって…ボク、考えたんだっ!ボクじゃ

  リヒターさんを守ってあげられないから…っ!」

  だから俺にお守りを?…やばい…そんな…どうしよう…。

  めちゃくちゃ嬉しい…。今まで誰かに…こんな風に言って

  もらったことなんかなかった…。…感謝されるって…

  こんなにも心が満たされることなんだな…。

  「…ありがとう。嬉しいよ…でも、いいのかい?こんな…

  頑張って作ったんだろう?私がもらってしまって…。」

  「うんっ!リヒターさんだから受け取ってほしいっ!」

  「有難く…頂戴するよ。少年、ありがとうな。」

  あと何回か会話を交わして少年は走って去って行った。

  途中何度も振り返りこちらに向かって手を振る様子は

  微笑ましく…尊い光景だった…。そして、その日あった

  出来事は私にとってかけがえのない思い出となった…。

  [newpage]

  それから数日経って俺はヒーロー本部のお偉いさん方に

  呼び出される。いったい何事かと思い…少し緊張したが…

  要件は俺の「現場が引き締まる」能力(?)を試験的に

  検証してみたいとのことで、それに伴って極めて異例だが

  現場で活躍するヒーローたちを監督する役職が与えられる

  こととなった。私みたいな若輩者に務まるだろうか…?

  「ヒーロー特別活動支援室」の「室長」ということで

  本部内に部屋まで用意されている…。このような計画…

  いつの間に進められていたんだろうか…まあ、引き受けて

  しまったし、やることはやろう。俺は胸に手を当てて…。

  「少年よ、私は頑張るからな…。」

  新たに与えられた室内で私はそう呟く。あの少年がくれた

  お守りは首からかけられるように加工して肌身離さずに

  持ち歩けるようにしたんだ…それに手を当てるとなんだか

  力が湧いてくる気がする。…よし、頑張っていこう…!

  こうやって発足した新しい取り組みはスタートした。

  当面は複数人のヒーローが参加する現場に赴き、活動を

  支援しながらヒーローたちを鼓舞することが私の仕事に

  なる。…鼓舞するといいながら何も積極的に声を掛ける

  とか、そういうのではないのだが…。成果は案外早く

  現れ…活動が捗るという現象については何よりも現場の

  ヒーローたちが実感しているらしく、賛否はあったが…

  その地道な活動の積み重ねによって、私の室長としての

  ポジションを揺ぎ無いものにしていった…。

  「室長。お疲れ様でした~。」

  「ああ、お疲れ様。また明日な。」

  やはり、最初のうちは私が現場に来ることを快く思って

  ないヒーローたちもいたのだが…近頃は本部でこんな風に

  声をかけてくれることも多くなってきた。

  お偉いさん方への報告を終えて、ようやく私は与えられた

  部屋に戻る。今日予定していた同行はすべて終わった…。

  少し休むか…私はデスクに飲み物を用意し、椅子に座る。

  「室長の仕事も安定したからには…自分の活動にも

  そろそろ力を入れていかなければならないな…。」

  近頃はヒーローたちに同行するばかりで個人の活動が

  出来ていなかった。現場のヒーローたちから同行に

  難色を示されないように私自身が実績を積むことも

  大事になって来るだろう。実力のないやつに誰も付いて

  きてくれないだろうしな…。私は他の誰かが在籍している

  でもない、1人きりの部屋で活動する為の案件を調べる。

  「ただでさえ名ばかりの室長だからな…後ろ指を

  差されないようにしておかなければ…。」

  胸に手を当てながらデータベースに向き合う。

  あの少年のようなに応援してくれる存在がいる。

  私を支えてくれる。私はまだまだ頑張れるだろう。

  [newpage]

  「ん…。…?ふ…ぁ…。寝てたのか…。」

  私は支援室のデスクに突っ伏していた。…少々根を詰め

  すぎたか…。まあ、なんとか自分でいけそうな案件の

  ピックアップも終わったし…。さて、荷物をまとめて

  そろそろ帰るとするかな。

  支援室の部屋を出て鍵を掛ける…その時だった。寝落ち

  する前に飲み物を飲んだいたせいか…トイレに行きたい。

  本部を出るまでに何か所もあるし…どこかで寄るか…。

  出口に向かって歩きはじめ視界に入った支援室最寄りの

  トイレに立ち寄り用を足すことにした。明日から忙しく

  なるな…私も改めて気を引き締めていかなければ…。

  …ん…?あれ…?…なんだか…下腹部が生温かい…?

  「…?…なっ!?わ、私は何をやってるんだっ!?」

  自分でも信じられない光景だった。小便器を目の前に

  ズボンも下着も降ろさずに小便をしてしまったのだ。

  咄嗟に膀胱に力を入れるが出はじめたそれを止めるのは

  思いのほか難しく…なかなか止まらない。それならばと

  慌ててズボンと下着をおろそうとするが…既に結構な量を

  出してしまっており…張り付いてなかなか脱げなかった。

  「な、なんで…こんな失敗をっ!?ありえない…っ!?」

  結局小便は出し切るまで止めることは出来ず…ズボンと

  下着をぐっしょりと濡らしてしまう。そんな…大人に

  なってからは経験をしたことがない事態に…私は思考が

  停止してしまう。…こ、こんな時は…どうしたらいい…?

  頭が回らず、しばらく立ち往生してしまったが…その後

  個室に移動して濡れた服を脱いで絞り…く、靴まで…。

  とりあえず指導室まで戻れば替えの服がある…だが…

  下半身を露出したままトイレを出ることは出来ない…

  仕方なく絞ったとはいえ濡れているそれを再度穿いた。

  冷たく濡れた感触が耐え難かったが…自分でやらかした

  責任は取らないといけない…。そんな情けない状況を始終

  誰にも見られずに済んだのは不幸中の幸いだった…。

  なんとか着替えを終わり本部を出る…なんでこんなことに

  なったんだ…。…疲れていたのか…?どっちかと言うと

  この件を処理することで疲れがドっときたのだが…。

  手に持った袋には濡れた衣服が入っていて…私を憂鬱な

  気持ちにさせる…。こんな荷物を持っていたんじゃ…

  どこにも立ち寄れないし…立寄る気分にもならない…

  私は重い足取りで自宅へ帰ることにした…。

  そんな異常事態を一過性のものだと信じていたかったの

  だが…時折、気を抜いていると…なのか?今回のような

  ことをやらかすようになってしまい…。その度に後始末が

  大変で…私はとうとう…それに手を出してしまった…。

  きっかけは…親からの20代を半ばにして結婚はまだか?

  他の兄弟はもう子供がいるのになど…毎回、聞かされて

  耳の痛い話だった。…そのうち生まれたばかりの甥っ子の

  話になり、ここで出たオムツの話題。替えるのが大変だ…

  そういう世話を出来るようになったことは幸せだとか…。

  そこでオムツの話題が出た時…私は、その後の話をもう…

  憶えていない。頭の中が今悩まされている小便のことで

  オムツのことでいっぱいになった…。購入には少々勇気が

  必要だったが、背に腹は抱えられない…。

  オムツを穿いてからはひとまず…ズボンや下着を濡らして

  しまうことはなくなったのだが、別の悩みが発生する…。

  そう…オムツを穿いていると気が抜けてしまい…ほぼ毎回

  トイレに行く度にオムツを濡らしてしまうようになって

  しまう…。小便器の前に立つのに…どうしてもズボンを

  脱ぐことが出来ない…私は本当に…どうかしてしまったの

  だろうか…ストレス?…急に局長になったりしたから?

  だめだ…原因がわからない…。だが、こんなことで挫ける

  わけにはいかない…私は胸に手を当て…自らを鼓舞する。

  [newpage]

  そんな謎の現象に頭を悩ませながら私はとあるヴィランの

  調査をはじめることにした。いつも検挙寸前で逃亡されて

  しまうという不思議なやつだ。どのヒーローも調査の末に

  追い詰めるのだが…何故か逃げられてしまう。過去捜査に

  携わったヒーローにも聞いてみたのだが…よくわからない

  うちに逃げられてしまうという曖昧な回答ばかりで要領を

  得ない…。そんな案件を放っておくわけにもいかずに着手

  したのだが…。

  「ここか…。こんなにあっさり居場所が見つかるか?」

  正直、半信半疑だった。いつも通りに調査をしていた…

  間違いは無い筈だが…あんなにもたくさんのヒーローが

  このヴィランの確保に失敗しているのに?辿り着いたのは

  普通のマンションの一室でセキュリティーの類も無い。

  「ここでこうしててもな…訪ねてみるか…。」

  ドアの先に警戒しつつインターホンを鳴らす…。すると

  しばらくして足音が玄関に近づいてくる。ドアが開けられ

  緊張が一気に高まる…っ!…だが…。

  「はいはい、…?ヒーローがなんの用だ?」

  部屋から出てきたのは、いかにも普通の男だ。背丈も…

  大型獣の自分からすると低く…中型の…キツネ…か?

  「…ヴィランの目撃情報があってな。聞き込みをして

  いるんだが…。何か知らないか?」

  まあ…まさかこの質問で自分がヴィランなんて答える…。

  「ああ、俺だよ。やっぱヒーローはヴィランを探しに

  くるよな…。そんなに目の敵にするなよ?」

  …はっ?なんだって…?…そんな…あっさり見つかって…

  あっさり認めるやつなんかいるわけないだろ…。

  「で、どうするんだい?本部に連れてくか?だよなぁ…。

  ちょっと待ってろよ。準備してくるからな。」

  男は部屋の中に入っていく…って!何をぼぉっとして

  るんだっ私は…っ!逃げられるだろ…っ!中に…。

  あんまりな展開につい気後れしてしまい慌ててドアを

  開けると…そこには準備を終えた男が立っていた。

  「…?なんだよ。俺は逃げねえよ。行くか…。」

  「あ、ああ…そうしよう…。」

  なんなんだ?意味がわからない。こいつを相手に何人もの

  ヒーローたちが任務を失敗していたというのか…?

  (逃げる様子もない…。本当に意味がわからない。)

  男と一緒にマンションを出てて…それでも男に変わった

  様子は見られない…なぜ今まで捕まらなかったんだ…。

  すると部屋を出てから喋らなかった男がマンション付属の

  公園に入ったところで私に向き直り…口を開いた。

  「なあ。俺もヴィランだからな自分よりヒーロー相手に

  連れて行かれたくはないんだ。あんたは…強いのか?」

  「そうだな。私の方が強いだろう。」

  不思議なやつだ…能力の有無もあったとしても…普通に

  考えて大型獣と中型獣の獣人が戦ったら結果は火を見る

  よりも明らかじゃないのか…?…だが男は…。

  「…俺はオムツも取れてないやつには負けないぜ?」

  …?…っ!?な、なんで…こいつ…知って…っ…!?

  「聞こえなかったのか?俺はオムツも取れないような

  やつには負けない。試してみるか?」

  男が構える。私もそれを見て構えるが…相手の構え…

  接近戦の「イロハ」なんか何もない…素人だ。流石に

  こんな相手に…私の方が負ける筈がない…筈だった。

  「まだやるか?…やっぱりオムツも取れねぇやつは…

  俺には勝てねえよなぁ…。本部に行くのは無しだ。」

  な…なんでだ…。種の対格差があって…相手は戦い方も

  まるで素人…それなのに…まるで手が出なかった…。

  私は何度も地面に倒され…空を仰ぎながら考える…。

  「強くもねぇヒーローがヴィラン相手にイキってんじゃ

  ねえよ。…少しばかりおしおきが必要だな…?」

  男は私の近くにしゃがみ込み…私の下腹部に手を当て…。

  「な、何をするっ!?さ、触るんじゃないっ!?」

  「ヒーローってのは傲慢だな?自分たちは俺たちを

  負かせば好き勝手しやがるのに…だったらヴィラン

  だって勝ったらヒーローを好き勝手していいだろ?」

  男はそう言うと私のズボンを脱がし…。真昼間の公園で

  穿いているオムツを露出させてしまう。抵抗しようにも

  何度も倒されたダメージのせいか思うように身体が動かず

  オムツの上から好き勝手に性器を揉まれてしまう…。

  「こんなオムツ穿いたガキが…大人に歯向かうなんて

  なってないな…ガキはガキらしくしてな…。」

  「が…ガキって言うなっ!私は大人だぞっ!」

  「何言ってんだ?トイレで小便…いや、おしっこか?

  おしっこ出来ねえからオムツ穿いてんだろう?」

  男がそう言った瞬間だった。オムツの中に生温かい感触が

  拡がる…私は何が起きているのかわからなかった…。

  「ほら、こんなに漏らしてんじゃねえか。トイレで

  おしっこ出来ねえから…オムツにするしかねぇ…。

  そんなのは大人じゃなくて…ガキだろうが。」

  「あ…も、漏れっ!?な、なんで…止まら…ないっ!?」

  身体に力を入れようとも我慢の仕方がわからず…止める

  ことが出来ない。次第にオムツは大きく膨らみはじめ…。

  「あ~あ、もうこんなにしちまって…まったく世話が

  やけるな…仕方ねえから俺が特別に替えてやるよ。」

  男は私の荷物を漁り…替えのオムツを取り出した…。

  「なっ!?やめろっ!?…こんな野外で…っ!?」

  「ガキのオムツ替えなんか珍しくもねぇだろ?そんなの

  誰も気にしちゃいねぇよ…それよりこんなタプタプに

  しちまってる方が問題だろうが…。」

  男がオムツを剥ぎ取ると晴天の青空の元に私は性器を

  晒してしまう。こ、こんな…っ!?誰かが…っ!来るかも

  しれないのに…っ!?なの…に…なんで…身体の…力っ…

  入ら…なくっ…て…抵抗…出来…っ…ない…っ…!?

  「なんだ…これ?どうやって穿かすんだ?…えっと…

  こう…か?…いや…違うな…?どうなってんだ…?」

  や、やるならっ…やるで…早くしてくれっ!?誰かが…。

  「わかんねぇな…。ん…?ちょうどいいところに…。

  お~い。そこの人!オムツの付け方、教えてくれっ!」

  「なんっ!?やめっ…人を呼ぶなっ!そんなこと…っ。」

  そ、そんなことされたら…ヒーローとして社会的に…っ!

  「ああ、助かる。これを…?こうか。なるほどな…。

  すまない。こういうの初めてでな…。恩に着るぜ。」

  真上から太陽に照らされながら…人の往来もある公園で…

  ヴィランと一般人に陰部を晒してオムツを替えられる…。

  「あ…ぁ…。お…わ…った…私の…ヒーロー…の…。」

  呼ばれた初老の男性は親切にヴィランの男にオムツ替えの

  やり方を教えると…何も言わずに去って行った…。

  「…?え…なん…で…?…何も…な…い…?」

  「何言ってんだよ?言ったろうが。ガキはオムツ替えて

  もらって当たり前だろうが…何を気にしてんだ?」

  「だ、だからっ!ガキじゃなくて…私はヒーローで…。」

  「はいはい。ヒーローごっこな。暇だったら遊んでやる

  からな。いつでも来いよ。ガキは嫌いじゃねえんだ。」

  そう言うと男は私に背を向け…振り返らずに手を振り…

  去って行った。…なん…だ…?この状況…意味が…。

  …っ!?って…ず、ズボン…っ!外で…お、オムツを

  晒すだけでもアウトなのに…あんなの…公然猥褻じゃ

  ないか…っ!…なんでこんなことになったんだ…っ!?

  公園に残された私は…頭の理解が追い付かず…しばらく

  その場に座り込んだまま…動くことが出来ずにいた…。

  [newpage]

  その後…そのまま収穫もなく…私はヒーロー本部に

  戻ってきた…。未だに状況がわからない…ヴィランに

  …それも格下の相手に手も足も出ずに敗北し…オムツも

  真昼間に晒した挙句…あんなに膨らませるまで漏らして

  …ヴィランに…一般人に性器を見られながら取り替え…

  ああっ!?お、思い出すだけで…無理っ!無理だろ…。

  「室長。お疲れ様です。あっ、これあげます~。」

  「…っ!?…ああ、ありがとう。すまないな…。」

  百面相していただろう私にヒーローの1人が話しかけて

  きたので咄嗟に繕って挨拶を交わした…。…?何か貰った

  ようだが…?これは…お菓子か?…なんで私に…?

  支援室に戻り今日の件を…思い出したくないが…考える。

  …結果から言うと考えはまとまらなかった…当然だ…

  こんな意味不明な状況…わかるわけないだろ…。強いて

  いうなら…初老の男性は失礼ながら…色々と耄碌して

  いらっしゃったなら…気にならなかったとか?いやいや

  …そんなの私にとって都合が良すぎる展開だろう…。

  それにあのヴィランも私を始終ガキ呼ばわりだったし…

  もう関わらない方がましだろうか…?いや、ダメだっ!

  こんな…やられっぱなしなのも悔しいというのもあるが

  何より、このままじゃ応援してくれているあの少年に…

  顔向けできないじゃないか…。私は胸に手を当てて…

  お守りの感触を確かめながら…そんなことを考えていた。

  「ん…ぅ?…また…寝ちまったのか…?」

  どうやらあの不可解な出来事を検証しているうちに

  寝てしまったらしい。突っ伏していたデスクには…その…

  涎の後があり…。いかんな…オムツの件といい…少し気が

  緩んでるんじゃないか?…そう思った矢先だった。

  下腹部が…重たい…?…っ!?ま、まさか…っ…!?

  「わ、私…は…っ!?なんて…ことを…っ!?」

  あのヴィランが穿かせたオムツに寝小便をしてしまった。

  意識があるときの行動も十分問題だったが…いよいよ…

  私はここまで…このままじゃ本当にガキじゃないか…。

  なんとか自力でオムツを替え…部屋を出たところで

  お偉いさん方に呼び出された。…先日の野外露出の件

  だろうか…?いよいよもって、ヒーローとしての生活に

  ピリオドを打つ覚悟を決めなければならないのかも…

  しれない。そう思って伺ったのだが…。

  ヒーローへの同行をしばらくしなくていいとのお達しを

  いただいた…。謎の体調変化に苦しんでいたので…正直

  助かりはするんだが…なんで急に?あまり働きたくない

  奴らが動いて私の同行を止めに入った…?いや、そんな

  理由で動く上層部じゃない…。理由も尋ねたのだが…

  「君にばかり無理をさせられないからね。」

  とのことで、それに加えて何かあったら言ってほしいと

  ずいぶんと手厚い待遇だった…。一体何がどうして…

  こうなったんだ…?わからないが…あのヴィランと決着を

  つける為には好都合かもしれない。あんなに無様に負けた

  ままではいられない、俺は再びあのヴィランへ挑む…。

  「…?おっ!来たか?上がれよ。」

  私は、あのヴィランに温かく(?)迎えられる。

  「そうじゃないっ!…勝負だ。今日は負けない…っ!」

  「なんだ?早速ヒーローごっこか?いいぜ。…ここじゃ

  狭いから公園でな?準備してくっから先に言ってろ。」

  男はそう言うと室内に入り…色々と手荷物を持って再度

  私の前に姿を現した。それもすごい笑顔で…。

  「今日は暇だからなっ!いっぱい遊んでやるぜ!」

  「だ、だからっ!遊びじゃなくて…勝負を…。」

  な、なんだ…この状況…昨日より悪化してないか…?

  少々混乱した頭でヴィランと共に公園に辿りつき…。

  「今日こそは…。必ず勝つ…!」

  「威勢がいいなっ!負けないぜ!」

  …昨日のように勝負が始まり…私はあっけなく負けた…。

  なっ…どうして…?こんな…やつに…勝てないんだ…?

  ヒーロー本部でも私の体術の右に出るやつなんていないん

  だぞ…どうして…勝てないんだ…?何かが…おかしい…!

  そうは思うものの…何がおかしいのかはどんなに考えても

  わからなかった。

  「また、負けちまったな?まずはオムツを取んなきゃな?

  そうでないと俺には勝てないぞ?」

  「そ、そんなの…関係あるわけないだろ…っ!?」

  「おやおや、反抗期か…仕方ねぇなあ。特別に、この俺が

  お前のオムツ取るための特訓をしてやるよ。」

  「はぁ!?そんなのっ…頼んでなんかっ!?」

  「もっと素直にならないとダメだぜ?でなきゃ大人には

  なれねえだろ?…オムツ穿いたままでいいのかぁ?」

  「だ…から…。わ、私は…お…となに…なり…たくて…

  お、オムツを…穿い…ちゃ…ダメ…で…?」

  …あ…れ?…私は…何を…言っ…て…?

  「そうだろう?それじゃあ行くか…。ほら、ズボンを

  脱いで。俺に着いてこい、特訓に行くぞっ!」

  「…?…っ~~!?…い、いやいや…っ!?そんなこと…

  や、やめっ…?!ず、ズボンを…脱がすなぁ…っ!?」

  「ほら、ここだ!まずは…オムツを穿いてるとこを皆に

  見てもらおう。今はオムツに頼りすぎなんだよ…。」

  冗談…だろっ!?こ、こんなとこ…ズボン…穿いてないっ

  のに…?そこは人通りの多い商店街だった…。

  「む、無理だっ!こんなところ…あ、歩く…なん…て。」

  「無理って言ったらダメだぞ~。こんなオムツ穿いて安心

  してるから…オムツに依存しちゃうんだからなっ?」

  「だ、だからっ…てぇ…~っ!?や、やめっ!?

  て、て、…手っ!?ひ、…引っぱるなぁ…!」

  私はヴィランに手を引かれながら商店街を歩かされる…。

  (み、見られ…っ!?こ、…こん…なっ…とこっ!?)

  人々が私を見て…通りすぎていく…昨日の老人のように

  1人だけではない…終わった…今度こそ終わった…。

  「さて、少しは度胸が付いたか?オムツは…っと…

  あ~あ…また漏らしちまって…まだ卒業は早えか…。」

  「…っ!?な、なんで…漏れ…っ!?う、嘘だ…っ!?」

  オムツを濡らしてなお…気付かなかった…?そんな筈は…

  だって、尿意すら感じていなかったのに…っ!?

  「嘘ったって…こんなに濡れてるしなぁ…?それじゃ…

  替えてやるからなっ?どこが…あっ!あそこだなっ!」

  私は片方の手をヴィランに引かれ…もう片方の手で濡れた

  オムツを抑えながら…そこに連れていかれた…。

  「こ、ここは…っ!?そんな…私はっ…大人だぞっ!?」

  「トイレも使えずにオムツにしかおしっこできないやつが

  大人な訳ないだろうが。…ったく…ガキなんだから…。」

  男は私を軽々と持ち上げると…オムツ台に寝せてオムツを

  替えようとしていた。こ、こんな…ところっ…で…っ!?

  「やめっ…!?ここはっ…大人が使っちゃ…っ~!?」

  「大人はダメだろうな。でもお前さんはオムツが取れない

  ガキなんだから大丈夫だろ?変なこと言うなよ。」

  そして男は私のオムツを脱がせて…手に持ったお尻拭きで

  汚れた部分を丁寧に拭き上げていく…へ、部屋を出る時に

  持って出た荷物って…これ…っ!?な、なんで私の世話を

  することが前提なんだよっ…ってか…そのオムツ…っ!?

  「な、なんだっ!?その可愛い柄のはっ!?」

  「なんだって…可愛いのがいいだろ?こっちのがいっぱい

  吸収してくれるし。…ただでさえ量が多いんだから。」

  男は可愛らしい幼児向けのデザインが施されたテープ式の

  オムツを私に当てはじめる…。昨日よりは上手に効率良く

  取り替えられたが…心のダメージが大きい…。

  オムツ姿で街中を連れまわされたうえに漏らして…共用の

  オムツ台で取り換えられてしまった…。私のプライドは

  もう既にボロボロだったが…この恥辱はまだ終わらない。

  「さて、オムツ替え終わったから帰るか…。行くぜ。」

  「冗談だろっ!?か、帰りもこのまま…なのかっ!?」

  「あたりまえだろう?帰るまでが遠足だ。常識だろ?」

  来るときは自前の地味なパンツ式オムツだったのに…

  帰りは男が用意していた可愛らしいテープオムツで

  帰らされる羽目になった。前者のパンツを見られていい

  訳ではないが…後者のパンツを穿かされ…人目に晒す

  など…羞恥でどうにかなってしまいそうだった…。

  つづく

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