ユウタは次第に、赤ちゃんプレイをする日々から逃れられなくなっていた。
ヨウの言いなりで、赤ちゃん言葉以外喋ることもできず、日々の自由を奪われていた。
以前の生活が遠い過去のように感じられ、自分がかつては大学生であったことさえ、夢の中の出来事のように思え始めていた。
そんなある日、ヨウが突然話を切り出した。
「ユウタ、ちょっと話がある。」
ヨウの真剣な声色に、ユウタは嫌な予感を感じたが、いつものようにただ「ばぶ…?」としか返せなかった。
自分の言葉を封じられた今、反論する術はない。
「お前、もうここで俺と一緒に暮らせばいいと思うんだ。赤ちゃんなんだから、一人で住むのは危険だろ?」
ユウタはヨウの言葉に驚愕した。
「ここで暮らす?」それがどういうことなのか、すぐに理解した。
彼はまだ自分のアパートに住んでいるはずだったが、ここ最近はほとんどヨウの家で過ごしていた。
だが、それが終わりになると宣告されたようだった。
「お前のアパート、もう解約しておいたから。」
その一言が、ユウタの心を凍りつかせた。
彼は自分の耳を疑った。解約?自分の部屋が、もうない?家賃の支払いもきちんと管理していたはずだったのに、どうやってヨウがそれを…ユウタの思考は混乱した。
「ば、ばぶばぶ…!」
ユウタは震える声で、何とかヨウに抗議しようとしたが、赤ちゃん言葉しか出せない自分に気づき、絶望感が押し寄せた。
大人の言葉を使えない今、自分の意思を伝えることができないのだ。
「心配するな、ユウタ。お前はもう何も考えなくていいんだ。俺がすべて面倒を見てやるから。家賃も、食事も、おむつも、全部俺に任せておけ。」
ヨウは優しい笑みを浮かべながら、ユウタの頭を撫でたが、その言葉の裏にはユウタを完全に支配する意図があった。
ユウタは逃げ場を失い、これからヨウの家で、赤ちゃんとして一生を送るのだと悟った。
次の日、ユウタはヨウの車に乗せられ、自分のアパートに戻った。
だが、そこに待っていたのは、全ての荷物が整理された、空っぽの部屋だった。
以前はユウタの大切な本や服が置かれていた場所は、もぬけの殻だった。
「お前の荷物は全部俺の家に運んでおいたから。もうここに戻ることはないよ。」ヨウはあっさりと言い放った。
ユウタはただ呆然とその場に立ち尽くすしかなかった。
「ばぶばぶ…」と震えた声で何かを伝えようとしたが、もはや何を言っても無駄だった。
自分の住んでいた場所も、生活も、すべてヨウの手によって消されてしまった。
「さあ、帰ろう。お前の新しい家に。」ヨウはユウタの背中を軽く押し、再び車に乗せた。
ヨウのアパートに戻ってからの生活は、さらに厳しいものとなった。
ユウタは完全に赤ちゃんとして扱われ、自分で何かを決めることも許されなくなった。
ヨウはユウタの毎日のスケジュールを決め、おむつを替える時間、ミルクを飲む時間、昼寝の時間まで、すべてがヨウの管理下に置かれた。
「ほら、ユウタ。おむつを替える時間だ。お前が大人の言葉を使わない限り、すべて上手くいくからな。」
ユウタはヨウの言葉に従うしかなかった。
自分の声は奪われ、部屋は奪われ、そして今や自分の人生そのものがヨウの手に委ねられていた。
反抗することはできない。
抗議すれば、その罰は重くなり、ヨウの支配が強まるだけだった。
夜になると、ユウタは一人でベビーベッドに横たわっていた。
ヨウはすでに「赤ちゃん」にふさわしい家具や道具を揃えており、ユウタのためにベビーベッドやおむつ交換台までも準備していた。
自分の存在が完全にヨウに管理されていることを、ユウタは痛感した。
「ばぶばぶ…おぎゃー…」と無意識に赤ちゃん言葉を呟きながら、ユウタは天井を見つめた。
自分はもう、大学生のユウタではない。
ヨウの家で、赤ちゃんとして生きるしかないのだ。
大学に行くことも、友達と遊ぶことも、もう二度とできないだろう。
次の日から、ユウタの新しい生活が始まった。
大学には通わず、ヨウの家で「赤ちゃん」としての役割を果たす日々。
彼が自分の意思を持ち、自由を求めることは、もう許されなかった。
「ユウタ、赤ちゃんはそんな難しいこと考えなくていいんだよ。」ヨウはユウタの世話をしながら、そう呟く。
ユウタは、ただその言葉を聞きながら、自分の中で失われた自由を感じていた。
どれだけ抵抗しても、この生活から抜け出すことはできない。
自分の声も、生活も、未来も、すべてヨウの手の中に握られている。
これが、ユウタの新しい現実だった。
【続く】