売れ行き行き詰ったアイドルで、お漏らしの治療で長期入院中のアオイは、久しぶりの外出で車に揺れられていた。
「新しいおむつは、気に入ってくれたかな?」
車の運転手かつ主治医のヒグルマが、話題を振ってくる。車は病院の事務仕事用の乗用車は、年季の入った見た目ながら、乗り心地は悪くなかった。
「わ、わざわざ、こんな柄にしなくたっていいだろーが」
ファンシーなおむつを抱えたアオイは、車中で唇を尖らせる。おかげで、恥ずかしい思い出がよみがえってきた。
3日ぶりに外に出られたと思ったら、ヒグルマに連れられて遠くのショッピングセンターまで買い出しの手伝いをさせられた。
アオイに着せられたヒグルマに用意してもらった服もどことなく子供っぽい、パステルブルーのTシャツに、チャコールのハーフパンツ。
クシュ……
動きやすく広がった膝丈のズボンの下には、ふっくらとしたおむつまで着けられた。
「似合ってるじゃないか」
「ふんっ」
おむつの袋を抱えて、ぷいと視線をそらした。
「ちゃんとお使いもできたし、良い子だ」
クシャ……
ハンドルを握ったまま、片手で頭を撫でられる。
「お、おつっ……かい、なんて……」
あろうことかアオイのこの格好のまま、自分のおむつを買いに行かせられた。
「アオイくんが自分で使うものだからな」
「うぅ……だからってよお……」
まるで子供らしい服装をしているとはいえ、せいぜい中学生か背の高い小学生程度の見た目だ。おむつを使うにはさすがに年齢が高すぎる。
普段から買いなれなれてないパッケージを抱えて、アオイは顔を真っ赤にしながらレジを済ませた。
「大丈夫。見た目は普通だったぜ」
「どっ、どこがっ」
「どう見ても、普通のおむつ離れが遅いお兄ちゃんって感じだな」
「はあっ!? い、いや……うぅ…… 」
何か食ってかかろうと思ったが、言い返せる言葉がなく、アオイは力なく俯いてしまった。
クシュ……
股座から恥ずかしいおむつの衣擦れ音が聞こえる。
「僕が居ない間は、どうだった?」
隣の運転席から、ちらりと視線を向けられる。
主治医は仕事が忙しいらしく、こうしてヒグルマと会うのも3日ぶりだった。
「別に……いつも通り」
「お漏らしも?」
「うぅ……」
顔を赤くしながら俯く。
「今のおむつが無くなったら、次からはそのもっと可愛いおむつになるからな」
「うぅ……が、頑張ります……」
手元に持たされた可愛らしいテープタイプのおむつをぎゅっと握り込む。
「よしよし」
再びクシャと頭を撫でられる。
「荷物は、後部座席に置いちまえよ」
「あっ、は、はい」
恥ずかしいおむつを何故か抱えたままだったことに、言われてやっと気がついた。
手元の荷物を後ろに放り込み、見た目だけは普通の子供に見えるよう整えた。
「ここの信号は進みが悪いね」
窓の外に目を向けると、長い車の列ができていた。
渋滞と言った程度ではないが、流れは遅々としていて、抜けるまで少しかかりそうだ。
「おしっこは、大丈夫?」
隣から細くて大きな腕が伸びてきて、ポンポンと股間を叩かれた。
ふっくらしたおむつが、プシュっと乾いた音を返す。
「だ、大丈夫……です」
「当分抜けられそうにないな」
アオイの股間に手を置いたまま、ヒグルマはゆったりと見回した。
「しーしー、したくなったら、ね?」
またポンポンとおむつが叩かれる。
「……ん」
唇を尖らせて短く返事した。
必要ないと突っぱねられない自分が情けない。
ブロロ……
信号が変わり、ゆっくりと車列が進行する。
それでもまだ、詰まった列を抜けられそうにない。
「ううっ……」
意識させられると、急激に尿意が高まってきた。
プルルッ
思わず体が震える。
「しーしー、したくなっちゃった?」
隣からヒグルマの声がかかる。
「あ……う……」
顔を紅潮させたまま、俯いてしまう。
ヒグルマの大きな手にクシュクシュとおむつを揉みしだかれる。その刺激に反応するように、膀胱が膨らんできた。
思わず内腿に力が入り、靴の中で足の指をぎゅっと閉じる。
「しーしー、しーしー」
「やっ……あっ……」
ショロロ……
くぐもった水音が車内に流れる。おむつに温もりが染み渡り、同時におむつの中は生温かくなる。
「しーしー……でちゃっかな?」
おむつがぷっくりと膨らみ、上から押さえつけてるせいで、太ももの隙間からもじんわりと液体が染み出してきた。
「あっ……うっうっ……」
ズボンの隙間からチャプチャプと水たまりが広がり始めた。
ショロ……ショロロ……
自分のおしっこで濡れた股間を捕まれながら、アオイは止まらない放尿に顔を赤らめた。
「やっやだっ……止まってぇ……」
自分の情けなさで、視界の端に涙が滲む。
「こりゃ次からもっと吸収量の多いおむつにしないとダメだな」
「うぅ……やだぁ……」
おむつ越しに股間を揉まれながら、ヒグルマの声が耳元で響く。
それに反応するように、体の力が抜けてしまっておしっこが止まらない。
「やっ……あっあっ……」
内股がぶるぶると震え、お尻までも生暖かい温もりが広がり始めた。
ショロ……
おむつを膨らませながら、アオイは無力感に打ちひしがれる。濡れ広がったおしっこは、車のシートのおしりまでぐっしょりと広がり、太ももを伝ってポタポタと床に垂れてくる。
「新しいおむつ、テープタイプにしておいてよかったな」
「あ……うぅ……」
ポタ……ポタ……
ゆっくりと長い時間をかけて、お漏らしが止まった。
顔を真っ赤にしたアオイは、俯いたまま固まっていた。その頭に軽く手を乗せながらヒグルマは声をかけた。
「しーしー、全部出しちまったな?」
「……うん」
視線を逸らしながら小さく答えた。
身動ぎするとグシュグシュと濡れそぼった感触が伝わる。おしっこが伝わる太ももがほんのりと冷たい
「渋滞で手が回らないんで、ちょっとの間我慢してくれ」
「うぅ……は、はい」
アオイは恥ずかしい水溜りにを広げられたまま、助手席に乗って病院まで連れられた。
その間も助手席でびしょ濡れになった姿を、多くの通行人に見られてしまった。