心配性で経験豊富な、おじさんヒーローとヒミツのシエスタ!

  「あのねオペレーターさん、本当におじさんと二人で良かったの?」

  食材ハンターでヒーローでもある壮年の獣人型宇宙人が問うてくる。

  お昼の砂の街。今いるバザールはかなりの混雑で、満員電車を思わせるレベル。湿度が無いから不快さはないけれどかなり暑い。人波を二人でなんとか抜けながら会話する。

  「今日は自由行動だからね。この暑さじゃヴラハムは出歩けないだろうし、そうするとガイウスがついていないといけないし……。あなたも彼らと一緒でも良かったんだよ。暑いでしょう?」

  とにかく心配性だから、何にしても気にかけてくれるおじ――バロレイさん。

  全然ですよ、と答える。ビジネスライクにも取られそうだったから、バロレイさんと一緒だから楽しいですと付け加える。もちろん本心。

  そうしたらバロレイさんは一瞬虚を突かれたみたいになって、それから屈託なく、嬉しいなあと笑った。柔和な表情がさらにくしゃっとなる。……かわいい。

  「うんっ。じゃあ、色々聞き込みしながら見て回ろうね。わからないこと、なんでも教えてあげるよ。おじさん、経験豊富だからね。えへん、なんてねっ」

  バザールの長い通路、左右を埋め尽くす露店。綺麗な布製品や装飾品の数々。

  会社へのお土産に、なんて考えていたら、あれっ? バロレイさん??

  いかん秒で迷子。幼稚園児レベル。

  と、肩に手を置かれた。良かった、と思ったのもつかの間、

  「よう。オニイチャン、ひとり?」

  手と声の主は全く知らない、人相の悪い獣人さんだった。

  …………あーこれは。

  見た目、冒頭で雑に処理されそうなモブさん。しかし荒事には慣れていそうな風体。肩を掴む手の力も、決して弱くない。

  とはいえ悲しいかな、こちとらトラブルには慣れっこで、半身を引いて後ろ手でこっそり取り出す携帯端末。仕事中だし、トラブルになっても困る。バロレイさん、すぐ気づいてくれればいいけど――。

  だけど端末を操作するよりも早く、反対の肩に手が置かれてぐっと抱き寄せられていた。

  背中に当たる弾力のある感触。おっぱ――もちろんバロレイさんだった。

  「このヒトは私の連れなんだけれど。どうかしたかい」

  少し強い口調。見上げるすぐ間近の顔は凛々しい。おヒゲも似合ってる……。

  モブチンピラさん、その眼力にすぐに怯んだ。

  「な、なんだよ、連れアリかよ。じゃあ用はねえよっ」

  その後ろ姿がしっかり見えなくなるまで二人でそうしていてから、ほぼ同時に大きく息を吐いた。

  「大丈夫? ――謝らないで。目を離したこっちも良くなかった。それにしても……結構治安悪いんだね、このあたり」

  バザールの熱狂は、その間も何一つ変化なく、まるで何事もなかったみたい。

  硬い表情を完全には崩さないバロレイさん。その横顔にこちらも思わず、こわかったです、と本音を漏らせば、

  「本当に。カイブツとか災害なら頑張ろーって思えるけど、ヒトが相手だと……」

  言いかけ、決意を固めるみたいにぎゅっと身体を固くして。

  それからおじさんヒーローはカッと目を開いた。

  「急に[[rb:悪口 > わるくち]]言われたりするかもしれないでしょう!? そうしたらびっくりして心臓とまっちゃうよ!」

  悪口ときたか。かわいいの権化。

  「ほ、ほら。手を繋ごう? 今度ははぐれないようにしよう」

  差し出されるおっきな手。存在感に落ち着く。

  思わず何度も握って感触を確かめてたら「おじさんの手、おっきいでしょう」とにこにこしてる。バロレイさんもちょっと安心したみたい。よかった。

  そうしてまた二人で歩き出す。さっきよりもゆっくり。

  ただそうしながら、彼はしきりに頭部の角を気にしてる。

  

  「今日はあんまり日が良くない感じがするし……一度、ホテルに戻ろうか。そろそろ太陽が一番高い時間になるから、お店も休みになるしね。[[rb:午睡 > ごすい]]……地球の言葉だとシエスタ、って言うんだよ」

  おじさん物知りでしょう、えへへ。

  ◆◆◆

  そうしてホテルに戻って、ひんやりしたロビーに落ち着く。

  意外にも、残っていると思った二人は出掛けているみたい。ヴラハムさん、また倒れてないといいけど。

  バロレイさんは床に置いたおっきなリュックの点検をしている。その横顔――まだ少しだけ、獣人の耳がぴんと張っているみたいだ。指摘すると、

  「うん、まだちょっと緊張してるかもしれない。……あんまり、誰かと言い合ったりするのは好きじゃないなあ」

  穏やかで、優しいヒーロー。

  ふと見まわして気付いて、ホテル内のカフェに小走りで行った。チョコレートドリンクをゲット。差し出した。

  「えっ? あっ、ありがとう……あなたは、優しいんだね。お金……うん、――うんっ。じゃあ、奢ってもらっちゃおう。ありがとうね」

  バロレイさん、嬉しそうに受け取って半分くらい一気に飲んだ。うーん、美味しそうに飲む。

  「あれっ、もしかして、ひとつ? ああ、うん……朝から似たようなのばっかり飲んでるものね……お腹冷えるのは確かによくない……。いいよ、いいよ飲みっこしようよ。おじさんそういうの全然気にしないから! ほんとだよ?」

  ホテルのロビーの長椅子で、肩を寄せ合って飲むチョコレートドリンク。

  そうしていたら、気持ちも身体も落ち着いてきた。良かったと笑う。二人で。

  「じゃあ、少し休憩にしようか。シエスタの時間が終わるくらいまで……」

  ――バロレイさん、と呼んでいた。

  全然、眠くないんですけど……しないとダメですか? お昼寝。

  「――えっ、いや、いやいや。したくないこと無理してする必要なんてない、よ」

  それで少しだけ、二人で見つめ合う。

  わざと黙ったままでいたら、おじさんヒーロー、かけてないメガネをくいくいくいくいくいする動作をした。エアメガネ。

  目だけでちらちらっとあたりを見回して、更に誰も聞いていないだろうに顔を寄せ、声を潜めて、[[rb:囁 > ささや]]く。

  「じゃ、じゃあ……その。おじさんと、部屋でおしゃべりでも……する?」

  ◇◇◇

  バロレイさんの部屋。ベッドに腰かけてお互いの端末を見せあう。

  こちらの画面を見る目はきらきらしている。本当に冒険が好きみたいだ。

  「あなたは本当に色んなところに行ってきたんだね。あっそれもすごいなあ、写真を取るのも上手だ……えっ虹色の魚? それは食べちゃダメだよ」

  レシピブックだって出しているプロに褒められるなんてむずがゆいけど、お世辞でないことはもうよくわかってる。

  嬉しくて、こちらも彼の端末を覗けば身体を寄せてくれる。むっちりした太腿がこちらの脚に触れる。

  「ほら、おじさんのも見て。これはね……それからこっちはね――」

  よく肉のついた下半身が座ってより強調されてる。脚の太さもそうだけど…………股間の膨らみも。

  飾り気はないけど見るからに丈夫なワークズボンのそこはしっかり押し上げられて。……おっきい。あれで平常サイズなんだ。

  思わずじっと見てしまったら、バロレイさんも気づいてはっと身を引いた。

  「あっ、ごめん。おじさん、近かったね」

  そっちか。相変わらず心配性でちょっとズレてるかわいい。

  そんなことないですよ?と言えば、「そ、そう?」とキョドったりかわいい。

  バロレイさんが端末を下ろして……さらに掌を上にして見せてきた。こちらの端末も乗っけたら、一緒にサイドテーブルの上に重ねておいてくれる。たぶん、お昼寝の?邪魔にならないように。

  少し声のトーンを落として、

  「さっき、あなたが絡まれているのを見た時、本当に心配したよ。でもそれ以上にね、オペレーターさんの肩に手を置くなんて、思っちゃって……それで、私もやっちゃったんだよ……びっくりしたよね」

  そんなことまで心配してたらしい。

  ――全然いいですよ。バロレイさんだったら。嬉しかったし、カッコよかった。

  「っ――――。あなたは、これからも色んな所に行って、色んな大変なことをするんだろうね」

  大きな手がおずおずと伸びて、でも行き場を探して彷徨っていたから、今度はこちらから身体を寄せてあげる。

  肩にそっと置かれる手。今度はさっきよりもずっと優しく抱き寄せてくれた。体温が伝わってくる。鼓動も。

  「こんなんじゃ、おじさん、あなたのことがずっと心配になっちゃうなあ……」

  心配性に加えて、覗かせるのは年長者らしい迷い。

  それで自然と、こちらの手が伸びて彼の開いたシャツの胸元に触れていた。

  「あっ――――」

  バロレイさんは短く声を上げて、でも、それだけ。

  それで、時が止まったみたいにお互い何も言わなくなる。

  開け放たれた窓の外には、強い日差しと途絶えない活気。対照的な、部屋の中の暗さと静謐さ。強いコントラストの外と中。

  指の先からは、トク、トク、と規則的な音が伝わってくる。少し早い。

  ……バロレイさん、まだドキドキしてます?

  「これは……さっきのドキドキじゃないよ。――もう、わかってて言っているでしょう。おじさんをからかっちゃ、ダメだよ」

  拗ねたような言い方。頬は赤い。炎天下を歩いていても全然平気なのに。

  彼のシャツの下にさらに指を滑り込ませた。息を呑む音。

  胸の中心を覆う獣毛、その下の肌の感触。そっとマッサージするみたいに撫でてあげる。

  バロレイさんはわずかに顔を逸らして目を閉じて、それを受け入れている。呼吸がだんだん荒くなってくる。

  「今って一応、お仕事の時間でしょう……あっちの二人も出掛けているし、私達がこんなことしてるなんて、怒られちゃうね……」

  そうかもしれないけど……一緒に仕事をする人のことをもっと知ったり、信頼を深めるのも、大切なことですよね?

  「――あなたって、結構口が回るんだね。他の人にもよく言われるでしょう……」

  言われる。

  バロレイさんは小さな子がおねだりするみたいに、わずかに顎を上げた。

  ――脱がして、ということ。……もちろん。

  両手を使ってボタンをひとつずつ外していく。はだけるシャツ。完全に露わになる大きな胸、うっすら腹筋が浮き出た丸いお腹。

  優しく、でもそれだけじゃない経験豊富なヒーローが、薄く目を開けて言う。

  「あのね、これ……おじさんと二人だけの……ヒミツにしよう?」

  ◆◆◆

  「はっ……あぁ…………あっ、ん……っ」

  脂肪だけじゃなく筋肉もしっかりついた胸を[[rb:捏 > こ]]ねるように揉みしだけば、バロレイさんは熱い吐息を漏らす。

  乳首もおっきい。先端は硬く上を向いてる。

  「あっだめ、そこはまって、ゆっくりね……あぁ、んっ! もうっ……。ねえ、私もして、いいかな……?」

  おずおず訊かれるのにうなずけば、大きな手がまったくそう感じさせない動きで、こちらのワイシャツの小さなボタンをするする外していく。手慣れてるな……。

  「手慣れてるなんて、思っちゃダメだよ……?」

  バレてら。

  そうして上半身裸になって――どちらからともなく抱きしめ合う。

  「はぁ……ああっ、はぁ、あなたは、すごくいい匂いがする……」

  首筋や胸元、お腹と下腹部。あちこちを撫で回して、手を差し込んで絡め合って。どちらからともなくベッドに倒れ込む。

  温和な彼から覗く雄の一面。大きな身体を快感に震わせながら、でももこちらを圧迫したりしないように彼はどこまでも紳士だ。

  仰向けになってもらって、ソコに手をかければ、こくん、とうなずく。

  ズボンを下ろす――履いているのは大き目のダボっとしたおじさんトランクス。オシャレではないかもだけど、その中心を押し上げるソレを見たら、その大きさも納得しないわけにはいかない。

  「そんなに、じっくり見ちゃダメだよ……」

  恥ずかしがって股を閉じようとするのを、膝を捕まえて無理やり開かせる。

  それ以上の抵抗はしないけど、バロレイさん、真っ赤になってフルフルしてる。かわいい。

  「あっ――」

  そうして、ずろん、と飛び出るソレ。重量のせいでか思い切り跳ね上がったりはしなかったけど、しっかり天井を向いている。……[[rb:太 > ふっと]]い。

  濃く生い茂った獣毛をわけて付け根から握れば、ドクドク感じるほど硬く熱い雄の象徴。

  「あっ、うわっ、ああ……あっ、気持ちい、すご、すごいっ……!」

  紳士なおじさんが自ら腰を突き上げる姿はたとえようもなくいやらしくて。欲棒から溢れた先走りが、こっちの手を汚してく。

  しかもバロレイさん、[[rb:扱 > しご]]くたびお尻がどんどんあがってくる……。

  見える割れ目。そっちにも手を伸ばすと、

  「あっ、待って…………ゴム、ゴムは絶対しなきゃだよ。心配だからね……あなたはまだ若くて健康なんだし」

  さすが心配性ヒーロー。いったん手を放したら、そそくさとベッドを下りた。荷物に手を突っ込んであせあせ。裸のお尻が揺れてる。

  で、急にアッ、と声を上げて振り向いた。なぜか涙目。

  「ゴム、補充してくるの、忘れちゃった……」

  あらら。やっぱりちょっと抜けてるおじさん。

  「ち、違うんだよ!? まさか本当に使うなんて思わなくてついうっかり、いつもそんなこと……あぁっ、いつもそんなに使うって意味じゃなくてね!??」

  真っ赤になって言い訳タイム。マッパで。もはやかわいいしか感想が出てこない。

  取りあえずローションが入ったらしきボトルだけ持って戻ってきた。それは持ってるんださすが。

  「笑っちゃダメだよお」とさらに涙目になってるから、じゃあ今日はそっちはナシですね、と言ってあげたけど、なんだか神妙な顔をした。なんだろ?

  また顔を寄せてそっと囁いてくる。内緒話する時のクセみたい。

  「……あのね。おじさん、旅行とかから帰ったら必ず検査を受けるんだ。普通に、風土病とかあるでしょう。そういうのも兼ねて……」

  なるほどつまり?

  「つ、つまりね。今度は一緒に……行かないかな? 手続きとかも教えてあげられるし……あっ、言いたいのは、そういうことじゃなくて」

  何かをぐっと呑み込んで。更に耳元に寄ってくる。

  はいはい、とこっちからも顔を寄せてあげた。このかわいいおじさんのこと、わかってきたな、なんて思った瞬間。

  頬を、ペロリと舐められてた。――えっ?

  今更気付く。すぐ目の前、発情した成人の雄の顔。

  「欲しくなっちゃったんだ……あなたの…………おちんちん。……だめ、かな?」

  ――ぐい、とちょっと強めにその身体を押していた。

  彼は素直にベッドに仰向けになる。自ら脚を上げて、股の間にローションも惜しげもなく垂らしていく。

  太い指で拡げて、秘部を見せてくる。もう指二本も入ってる……。

  「今日だけ。今日だけナシでも……オペレーターさん、いいでしょう……?」

  ――経験豊富なおじさんヒーローは、若い雄を立てるのも上手なんだって、ようやく理解する。

  こちらも痛いくらいになったソレをあてがえば、入り口はキツかったけど、すぐに奥深くに呑み込まれた。やば、すごい吸い付いてくる……。

  「アッ、硬いぃ……すご、すごいよっ、オペレーターさんのっ、おじさんのナカでびくんびくんしてる……あぁっ!」

  切なげな声を上げて喘ぐヒーロー。

  突き上げるたび、たっぷり肉のついた雄っぱいとお腹がゆっさゆっさ揺れる。

  おじさんの[[rb:おちんちん > ・・・・・]]からは、ぬめつく液体がたっぷり溢れ出していて。先走りなのかもう我慢できなかったのか……指で掬って口に含んでみた。しょっぱい。

  「あっそんないやらしいことしちゃダメだよ……!」

  よく言いますね心配性ヒーローさん。その間にも、お尻はきゅうきゅう締め付けてくるのに。

  こっちもどうにかなりそうで力任せに前後すれば、もはや我慢できなかったか、薄暗い部屋に雄の嬌声が響きだす。

  

  下半身を持って行かれそうな快感に、大きな身体にしがみつく。間近の顔はトロトロで涎垂らしてヨガってくれてる。あっキスしたい。

  「まっまって? そういうのはっ、アッ、本、当にっ、好きな人とっ、しなさい? おじさんとじゃ――――ぁ」

  有無を言わさず舌を差し込む。ビクンと跳ねて、でも彼は受け入れてくれる。

  下半身で繋がったまま、口のナカも絡み合わせて唾液の交換。何度も。ちょっとだけチョコレートの香りもする。

  「んっ、ふうっ、うう、あっ……ふっ、んん…………っ!」

  離れた互いの口からは糸を引く透明な液体。

  潤んだ瞳でこちらを見上げて、バロレイさんは下肢をぐっと絡めてくる。

  「ちゃんと、ちゃんと検査行こうねっ、約束だよっ、おじさん、心配だからね……!」

  懇願するみたいな言い方。

  だんだんわかってくる。心配性の裏側の、欲しがりなおじさんの顔にも。

  こっちの精を搾り取ろうと深く密着した部分がきゅうっと締まった。

  あ、やばイクっ――――――――!!

  我慢なんてできず、放出しながらがむしゃらに突き上げたら、バロレイさんもひときわ大きく喘いで仰け反った。

  喉の奥が見えるくらいに口を開け――ちょっと待って!!?

  「アッも、だめっああ、ンンッ――――――――!!!!」

  ぎりぎりで口を塞がなかったら、ホテルの人が飛んで来たかもしれない。それくらいの大きな声。

  さらに大きな体ががっくんがっくんと跳ねて、ベッドを激しく軋ませた。

  ……落ち着くのには結構時間がかかって。

  そういうところも心配してくださいよ!?と脇腹をつつこうとしたけど、やめた。

  そんな自分の反応に自分でびっくりしたのか、バロレイさんは顔を押さえて真っ赤になっていた。

  ……もー、ほんとにかわいい。

  だから、おっきくて包容力のある身体を、今度はこっちがぎゅっと抱きしめてあげたのだった。

  ◇◇◇

  「こっち、おじさんの仕事じゃない方の連絡先ね……いつでも連絡してね、あなただったら、すぐに返事するからね」

  それから、二人で薄いシーツにくるまってプライベートの連絡先を交換する。

  顔が間近で、ふふっと笑って鼻の頭をくすぐりあわせたりもする。

  知り合ったばかりだったけど、ちょっとずつお互いのことがわかってきたみたい。

  ついでに裸のおじさんがエッチだったので写真も撮っちゃう。

  「あっ、もう……写真、シェアしよう? アルバム……『オペレーターさんとヒミツのアルバム』にしようっと。ふふ」

  で、そんな楽しそうにしたりしてるのがまたかわいくて、身体を寄せれば肩を抱いてくれる。

  優しい顔がこちらを見る。

  「さすがに疲れたでしょう。本当にお昼寝して……えっ、あっ――――」

  で、すぐに気付いて慌てて下を見るバロレイさん。

  いやいや、こんなかわいいおじさんに密着していて賢者モードではいられませんので!

  ワザとグイグイっとすれば、またすぐあわあわする。かわいい。

  「わ、若いね……それとも、おじさんが相手……だから? ――うん。だったら、うれしいな……」

  バロレイさんだってすっかり元気になってるし。

  お腹をつついてからかおうとしたら、その前に口を塞がれていた。こっちが大人しくなるまで、そうされる。

  ……さすが。こっちの扱い方、もうわかっちゃったみたい。

  口を離したバロレイさんは、でも目論見通りにいったからか得意げに笑ったりして。

  そうして照れくさそうに言った。

  「またキス、しちゃった」

  それから、窓の外の喧噪を聞きながら、二人で写真を撮り合ったりさえしながら。

  経験豊富なおじさんヒーローと何回もしちゃったのだった。

  もちろんこれは、二人だけのヒミツである。

  ◆心配性で経験豊富な、おじさんヒーローとヒミツのシエスタ!

  ――了。