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長らく入院していた生徒が、学園に戻ってきた。
ピンク色のロングヘアをなびかせ、どこか儚げな笑みを浮かべながら、静かに教室に入ってくるその姿に、周囲の生徒たちがざわつく。
「おはようございます、先生。少しぶり、ですね」
「月島……ミカ、さん? ああ……君、戻ってこれたのか」
教師も戸惑いながら答えた。
昼休み、エリスとナギが廊下を歩いていると、ミカが一人で歩いているのが見えた。
「ミカさん……だったよね?」
ナギが声をかける。
「……星宮さん、桜井さん」
ミカはゆっくりと振り返る。そして、おもむろにスマホの画面をこちらに向けた。
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そこには、変身を解除された状態で、さらにカエルにされたエリスの姿――スターライト・パステルとスターライト・フラーブスが変身してザ・ドーレと戦っていた時の画像が、はっきりと映っていた。
「……!」
「な、なんでそれ……!」
エリスの顔から一気に血の気が引く。
「今日の放課後、校舎裏に来てくれないかしら。あなたたち二人だけで」
その言葉を残し、ミカは何も言わず立ち去っていった。
放課後、エリスとナギは校舎裏へと向かった。
ミカが静かに待っていた。制服姿のまま、微笑を浮かべている。
「来てくれて嬉しいわ。……久しぶりね、スターライト・パステル。それに、フラーブス」
その声が、明確にエリスたちを名指ししていた。
「まさか……ミカさんが……」
その瞬間、ミカの姿が変化する。
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制服が黒く染まり、光沢のあるエナメル質のスーツへと変わり、身体を包んでいく。表情も冷たく、戦士としての気配を纏っていた。
「ふふ……本当の名前は、土の四天王 メイカよ」
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「変身……!スターライト、インプリズム――!」
エリスの体が光に包まれ、スターライト・パステルが姿を現す。
「変身……!スターライト、インプリズム――!」
ナギも黄金色の光に包まれ、スターライト・フラーブスとなる。
「駆け抜ける風に、きらめく稲妻!スターライト・フラーブス!」
「輝く想いは、闇を裂く光!スターライト・パステル!」
だが、メイカは動じなかった。
「土の結晶の力……見せてあげるわ」
その言葉と同時に、パステルが瞬時に光の矢を放つ。
「光閃――プリズムレイ!」
しかし――
「無駄よ」
土の壁が音もなく盛り上がり、パステルの光をすべて吸収するように受け止めた。
――通じない。
「なんなのこの防御力……!」
フラーブスが飛翔しようとした瞬間、地面からツタが伸び、彼女の足を絡めとった。
「きゃあっ!」
「フラーブス!?」
パステル「ならば、クロベエ・ウインズ」
クロベエ・ウインズ「うん」
「スターライト・ツインバースト!」
パステルとフラーブスの合体攻撃。しかし、それすらも土の壁で防がれてしまう。
「うそ……通じない……!」
「なんなのこの防御力……!」
歯を食いしばるパステルの隙を突いて、メイカが再びツタを地面から生やし、二人を縛り上げようとする。
「エネルギーが違いすぎる……!」
フラーブスが叫ぶも、その足元からは硬質な土が隆起し、地面と一体化するように体を縛っていく。
「フラーブス! ……クロベエ、ウインズを連れて逃げて!」
パステルの叫びに、クロベエとウインズはその目を見開いた。
「なにを言って――」
「いいから! 今だけは、お願い!」
ツタが両手を縛り上げる寸前、パステルの叫び声が夜の空に響いた。
「これは……!」
二人はツタで十字に磔のようにされ、力を奪われていく。
「……ご苦労さま」
メイカは静かに、紫色に光るリングを指先から生み出す。それは首、両手、両足に次々と装着されていく。それが終わるとツタは去っていった。
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そう言ってメイカが手をかざすと、リングが光り、変身が解除される。
「これで終わりよ。スターライトたち――カエルになっちゃえ」
そして二人の体が縮まってカエルに変化していく。
「ゲコッ(カエルに……にされた……!?)」
黒髪のショートツインテールと、黄色のショートボブを残しながら、エリスとナギはそれぞれカエルの姿に変えられてしまった。
すかさずメイカは前回と同じく、2匹のカエルを魔法のバブルで包み、それを手のひらに浮かべる。足元に現れた階段を使い、アジトへと戻っていく。
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階段はしばらくすると、闇に溶けるように消えた。
残されたのは2人の、その場に立ち尽くすユキだけだった。
「あの2人が……カエルに……?」
驚愕と恐怖、そして怒りが胸を締めつける。
(私は、何かできないの?)
ユキは震える手で自分の胸に手を当てた。そこに、かすかに感じる鼓動。
(私だって……守りたい。エリスも、ナギも……)
その時、風が吹いた。
ユキの髪が揺れる。
どこからか、小さな声が響いた気がした。
「……君も……なるかい?」
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