“最初”でなくていい、“最後”になると誓うから

  先の激しいキスの時とは裏腹に、勝那の瞳の奥には闇が佇んでいた。

  「……お前、他のヤツと……こういうこと、したことあるんだな」

  勝那の声は、低く、どこか震えていた。

  彼女の指が、宇佐見の頬に触れたまま、動かない。

  「……うん。その、ごめんね...?」

  「……ああ。そうだよな。……こんなに可愛いんだ。誰かが手を出してても、おかしくねぇよな……」

  勝那はぽつりと呟くように言った。

  その瞳に映るのは、月でも星でもなく――宇佐見、ただ一人。

  「……けどよ、オレ……こんなにお前が好きなのに……

  お前の“はじめて”には、なれなかったんだなって思ってよ……

  ......まぁ、こんなこと悩んでもしょうがねぇんだけどよ.......」

  「勝那さん……」

  「キスも知らねぇ。抱き方も分かんねぇ。おまけに、オレ、こんなごつごつの体で……」

  自嘲するような笑みと共に、勝那の頬を、一筋の涙が伝った。

  「こんなんで、お前を……痛くしたらどうすんだよ。壊しちまったらどうすんだよ……好きすぎて……抱きてぇのに、怖ぇんだよ……っ」

  勝那の声が震える。

  普段は誰よりも強く、誰よりも堂々としている彼女が、いま、宇佐見の前でだけ――

  弱く、脆く、心をさらけ出していた。

  「……じゃあ」

  宇佐見がそっと手を伸ばし、勝那の大きな顔を両手で包み込んだ。

  小さな掌に、涙が落ちる。

  「優しくして。……壊さないように、包んで」

  「っ……宇佐見……」

  「“はじめて”って、最初って意味だけじゃないと思うんだ。

  今好きな人とする“はじめて”……今日の、これがボクにとっての“はじめて”だよ」

  そう言って、宇佐見は背伸びをして、もう一度唇を寄せた。

  勝那の唇は震えていた。けれど、その唇はそっと、優しく重なり――

  熱く、長く、ねっとりと、愛を交わすように快感の雨を降らす。

  そして舌が触れたその瞬間。

  「んっ……ぁ、ちゅ、っ……♡ [[rb:かふなふぁん > かつなさん]]……♡」

  その小さく天使のような声を聴き、勝那の全身が、宇佐見を求めて震え始めた。

  巨大な手が、ウサ耳のつけ根を撫で、背中を撫で、そっと太腿を開かせる。

  「……いれても、いいか...?」

  「……うん。やさしくして……でも、いっぱい突いて……♡」

  ゆっくりと、勝那のびきりとそそり勃つ肉槍が、宇佐見の奥へと沈んでいく。

  「う、うぅっ……やっぱり....ちょ、ちょっとだけ、……おっきい、かも……♡」

  「ご、ごめんっ! 痛いか……!? 一旦抜くか……!?」

  「……ちがうの。痛いんじゃなくて……すごく、おっきくて気持ちいいから……♡ 変な声、出ちゃうだけ……♡」

  勝那の顔が、みるみる赤くなる。

  「そ、そんなこと……言われたら……」

  再び深く突かれた瞬間、宇佐見の身体がビクンと跳ねた。

  「あぁっ♡ かつなさんっ、そこ……っ♡ そこ、だめぇ……♡」

  「……すご…っ…お前、ほんとに可愛い……♡」

  嫉妬も、劣等感も、不安も――

  勝那の胸の奥に渦巻いていた感情、そのすべてが混じり合って、ただ「愛したい」衝動へと変わっていく。

  勝那は、宇佐見の奥の奥へ、嫉妬の涙のように熱いものを注ぎながら――

  宇佐見の髪を撫で、耳を甘く噛み、そして力強く囁いた。

  「……“最初”になれなくてもいい。……けど、最後は……絶対に、オレのモンだからな」

  「ぁんっ.....♡ うん……♡ もう、ボクのぜんぶ、勝那さんのだよ……♡」

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