AdAd
  
イケメン狼獣人がぽっちゃり少年を娶るはなし。【80ー④ハンデットとシイスの初夜旅行・第四話】

  ぬるり、と。俺の精液で獣毛を濡らしてしまった彼の指が、俺のお尻の孔にゆっくりと触れた。

  弾力のある肉球が俺のお尻の孔を緩く撫ぜて、鋭く細い爪先が孔の縁を擽るように引っ掻く。それだけで、ただでさえくしゅくしゅと開閉していたお尻の孔は、むずがるようにくぱ、と小さく拡がった。…開いたお尻の孔から入ってくる、冷んやりとした空気を腸壁に感じて、燃えるように顔が熱くなる。でも、もう開いてしまったお尻の孔は、俺の意思では閉じてくれなくて。彼が、爪先で縁を擽るだけで、ひくひくと物欲しげに蠢くのが自分で分かって、恥ずかしさに目を閉じた。…いつもよりも、身体が敏感になってる気がする。

  最後までこそ、まだだけど。お尻にハンデットの指を根元まで挿入されたり、そのまま拡げるように指を増やしてなかを擦られたり、そういうことはもう何度もしていて。だから、俺の腸壁は彼の指の太さを完全に覚えて、きっと彼の指のかたちに拡がってるし。きっと、彼の指が届くところまでなら、俺の腸壁は柔らかく解れて、とろとろになってるに違いない。現に、今も、…彼の指をお尻に感じるだけで、すごく気持ちが好くなってしまっていて。すっかり彼の指に慣れている俺の腸壁は、お尻の孔の縁を彼の鋭い爪で優しくなぞられているだけで、彼の指の感触を思い出すようにきゅんきゅんと畝っていた。彼の指が届かない、おなかの奥の奥までもが、焦れたようにきゅうん、と締まってはふわって開いて、収縮してる。おなかに感じるその感覚だけでも、頭が蕩けるみたいだ。

  「あ、ぁや、やだ、ハンデット…♡」

  甘えたような声で、口にしまう言葉とは裏腹に。彼の指に、お尻を擦り付けるみたいに腰が浮いて。その恥ずかしさに、目をぎゅう、と閉じたまま、彼の肩に額を擦り付ける。ふわふわで艶やかな獣毛は、少しだけ湿っていた。それと一緒に、…彼の汗のような匂いが鼻先を擽って、ああ、彼も汗を掻くんだ、ってそんなことを頭の片隅で思った。人間と違って獣人は汗を掻き辛い、って聞いたことがあったから。思わず鼻先を彼の獣毛に埋めて、静かに、だけど大きく息を吸った。…彼の匂いで鼻腔がいっぱいになって、悦ぶようにきゅう、って腸壁の奥がきつく締まる。さっき、二回も射精したばっかりのおちんちんまで少し硬くなった気がして、更に赤くなる。…でも、それ以上に俺の身体は興奮しっぱなしだ。俺の大好きな、日の光をいっぱいに浴びたみたいに香ばしくてあたたかな彼の匂い。それに混ざって、…初めて匂う香りも鼻先を掠めて、その匂いにくらくらした。微かなのに強く、濃く感じるこの匂いは、…きっと雄の匂いだ。その匂いに、…俺のなかの、彼の雌でいたい自分が、引き寄せられる。

  彼の獣毛に顔を寄せたまま、鼻をすんすんと鳴らしてしまう俺に、ハンデットが小さく笑う声が耳に響いた。そのまま、爪先から鋭い爪が仕舞われて、…ゆっくりとその指先がお尻の孔を押した。なにも弄られてないのに、すっかりぐしゅぐしゅに解れて柔らかく開いていたそこは、押されるだけでハンデットの指先を嬉しそうに受け入れていく。俺の指よりも幾分も太くて、長くて、しっかりとした質量を持った指が、俺のなかを開きながら埋まっていく。その感触が堪らなくて、無意識に腰を揺らしながら、自分からハンデットの指を咥え込んだ。

  じゅぷじゅぷと音を立てながら、肉球でなかを擦るようにしてハンデットの指がなかへと突きこまれていく。漸く挿入された彼の指に、俺の腸壁が待ち侘びたようにきゅうきゅうと彼の指を締め付けた。ずん、ておなかに響く軽い衝撃で、彼の指が根元まで挿入ってきたことが分かる。彼の指が届く範囲までが、腸壁が柔らかく解れてる場所だ。その一番奥をぞりぞりと削ぐように擦られて、揉みこむように指で押し込まれて、俺の身体が勝手に丸まっていく。背を丸めながら彼にしがみついて、太腿とふくらはぎがくっつくくらいに足が曲がる。つま先も、何かを掴めるくらいにぎゅう、と丸まっているのが分かった。

  指を挿れられる前から柔らかく解けていた俺の腸壁は、なかを擦られるだけでとろとろに蕩けていた。そんなおれのなかの様子にか、ハンデットがもう一本指を増やす。割り開くように指が押し入ってきて、お尻の孔の縁がさらに拡がった。まだ濡れてないふわふわの獣毛が、俺の腸壁をもう一度擽りながら勢いよく挿入ってくる。長くて太い、しっかりとしたハンデットの指は、二本ともなるとかなりの質量になる。それでも、何度も彼の指を迎え入れて、丁寧に解してもらってきた俺の腸壁は、その質量こそに大喜びして彼の指を強く締め付けた。そうするたびに、濡れそぼった獣毛の下の、彼の逞しい指の感触が腸壁に刻み込まれるようで、気持ち好くって堪らない。腸壁の細かい襞の一枚一枚を、彼の獣毛の先で擽られているようで、その心地好い擽ったさにも腰が大きく動いてしまう。俺の腰の動きに合わせて彼の指を勢いよく動かしてくれるから、気持ち好さが倍増した。ぐしゅぐしゅと、お尻の孔の縁が緩く泡立つくらいに擦られて、腸壁の中を削ぐように肉球で抉られて、腰が震えるくらいに勢いよく突き上げられる。その手つきは、優しい中にも荒々しさが際立っていて、…それがハンデットの欲情や、余裕のなさを表してる気がして、更に興奮してしまった。心臓がどきどきと煩くて、その鼓動の響きまで気持ち好くて、頭がどうにかなってしまいそうだ。

  

  じゅぶじゅぶと、はしたない音を立てて指を動かされながら、また噛みつくみたいにキスをされる。絡まる舌にまで緩く歯を立てられて、腸壁の奥の柔らかいところをぐりぐりと揉みこまれて、頭が真っ白に染まり始めた。彼の獣毛で擦れてるおちんちんも、すっかり勃ちあがって、先端が震え始めてる。

  だめ、だめだ。思わず頭をぶんぶんと振りながら、目の前に迫る絶頂になんとか抗おうと頑張る。だって、もう俺は二回もいっちゃってるのに。これ以上おちんちんからびゅるびゅるって出しちゃったら、ハンデットのおちんちんを挿れてもらう前に、俺のおちんちんが空っぽになっちゃう。頭の隅では、どこか焦るようにそんな思いが浮かぶのに。どう頑張っても、絶頂の迫る身体は我慢が利かない。

  「やだあっ、は、ハンデットだめ…っ!だめ、だめだよぅ…またいっちゃう、おちんちん出ちゃう…っ!」

  お尻の孔から腸壁までを、彼の指でじゅぽじゅぽと指で律動されているだけで、俺のおちんちんは射精してしまう。それが分かっているから、我慢したいのに。気持ち好すぎるのと、それに弱すぎる自分への情けなさでほとんど泣きながら、彼の身体に手を回した。今だけは彼を押し退けたいのか、それともぎゅうっとしがみつきたいのか、自分でもよく分からない。

  きっと今の俺の顔は、気持ち好さでのとろとろと、泣いたことでのぐしゃぐしゃで、凄い顔になってるだろう。そんな俺に、俺の腸壁を抉る彼の指の動きが止まった。そのまま、ハンデットが俺の顔を覗き込みながら、優しく眼を細めてくれる。その手で労わるように頭を撫ぜてくれてから、俺の顔へと指が伸びた。

  「いいぞ、何回でもいかせてやる。だから我慢なんてすんな」

  子どもみたいに泣いてしまってる俺の顔を、丁寧に指で拭ってくれながら。ハンデットが眼や指と同じくらいに優しい声で、俺に言った。その声や、優しい指先が嬉しくて、俺は更に子どもみたいに泣いてしまう。

  「やだよう…っ、おちんちんからっぽになっちゃう…最後までできなくなっちゃうよう…っ」

  縋るようにハンデットに抱き着きながら、めそめそと泣いてしまう俺に。ハンデットが片手でゆるく俺の身体を抱いて、顔を寄せる。彼の顔のふわふわの獣毛が、頬を掠めて心地が好い。

  

  「そしたら、ちょっと休んだっていいだろ。時間はたくさんあるんだ、今すぐ最後までしなくたっていい。それよりも俺は、…お前が我慢なんてしねえで気持ち好い方がずっと好い」

  優しい声でそう告げられて、…俺のなかの焦りが薄まった気がした。本当は、今だってハンデットのおちんちんを、早く俺のなかに挿入して欲しくて、おなかの奥が疼いてるけど。…でも、それで射精を我慢しなくてもいいのかな。そう思ってハンデットを見遣ると、…俺の考えが伝わってるみたいに、ハンデットが大きく笑った。そのまま、今度は優しく口を重ねられて、全身で彼に抱き着いた。さっきみたいに、噛みつくみたいなキスも、俺は堪らなく興奮してしまうけど。いつもみたいな優しいキスも、こころが幸せで満ち足りて、なによりも安心する。

  舌を絡めてちゅう、と吸われながら、…俺のなかに挿入ったままの彼の指が、ゆっくりと律動を始めた。段々と、勢いを増して俺の腸壁を律動する指とは逆の手が、…慈しむように俺の下腹の上を撫ぜる。そのすぐ下で、硬く勃ち上がってしまったおちんちんが、彼の手やキスや言葉を悦ぶように、先走りの液を零している。彼の優しさが嬉しくって、撫ぜられるおなかが心地好くて、指で穿たれるお尻が気持ち好い。もう、こころも身体も蕩けそうで、…限界だった俺のおちんちんから、勢いよく精液が噴き出した。鈴口を削ぐような勢いで、びゅるびゅると噴き出る精液の感触すら、気持ちよくって堪らない。

  「~~~…っ♡♡」

  上げた嬌声は、ハンデットの口内へと消えていく。射精と一緒に、きゅうきゅうとハンデットの指を俺の腸壁が食い締めていて、柔らかい腸壁に食い込む彼の指の感触にも、ぞくぞくと背筋が甘く震える。でも、三回もいっちゃったから、流石に俺のおちんちんはもう限界だ。…だけど、弄られるお尻が気持ち好くて、止めて欲しくない。まだ、彼の手に触れられたことのない、腸壁の奥の奥までが、焦れたように畝って仕方がない。

  「少し休むか?」

  俺の腸壁を突き擦る手を止めて、ハンデットが優しい声で俺にそう問いかけてくれる。さっきまでおなかを撫ぜていた手で、今度は俺の髪を撫ぜてくれて、その心地好さに目を細めた。さっきから、きゅうっと彼の指を締め付けてしまう腸壁が、その手の優しさに甘く畝る。

  「やだ…やめないで…」

  言葉と一緒に、今にも抜かれてしまいそうな指を、更に締め付けて止めた。口から出てくる声は、さっきまで泣いてたことも相まってか我ながら涙声だ。俺の言葉が意外だったのか、ハンデットが少しだけ眼を見開いて俺を見遣った。

  「いや、でもお前」

  「だいじょうぶ!おちんちんたたなくてもきもちいいから…だから、おねがい」

  ちょっとだけ歪む視界で、彼の顔を見上げる。こんなに短時間で、三回も射精したことなんてないから、もうおちんちんは勃たなくて苦しいかもしれない。でも、…きっと気持ち好いと思ったんだ。今だって、確かにおちんちんは柔らかいままだけど。…お尻や、おなかのなかはこんなにもとろとろのままで、ハンデットが欲しいって疼いてる。だから、止めないで欲しかった。このまま、俺のおちんちんが勃たなくても、最後までして欲しかった。

  そんな俺に、ハンデットが少しだけ困ったような顔で、小さく笑う。ハンデットが、俺の身体を気遣ってくれてることも分かってた。ハンデットだって、…もしかしたら、もう限界かもしれないのに。そんなことを思いながら、ちらり、とハンデットの下腹部へと目をやってしまう。まだトラウザーを身に着けたままの彼の下半身で、…ちょっと見ただけでも分かるくらいに、その局部は大きく盛り上がっていた。ハンデットだって、…こんなにおちんちんを巨きくしてるのに。俺と違って、まだ一回も射精してないのに。…俺の為に、休もうって言ってくれるなんて。そんなハンデットの優しさに、俺の腸壁がきゅんきゅんと蠢く。ハンデットが大好きだ、って、そんな気持ちでいっぱいになる。

  「…でも、辛かったら言えよ?無理なんかすんな」

  そんな俺に。優しい声で、やっぱり俺を気遣ってくれるハンデットの声が耳に溶ける。こくこくと頷きながら、…ゆっくりと身体を反転させて、指が挿入されたままのお尻を高く上げた。本当は四つん這いになりたかったけど、腕に力が入らなくて、お尻だけを大きく上げた恥ずかしい体勢になってしまう。…きっと、柔らかく拡がりながら、彼の指を悦んで咥え込んでる、お尻の孔まで丸見えだ。そんなことを思うと、背筋を走る甘い震えが止まらない。俺の想像が合っていることを示すように、…ハンデットが唾を飲む音が大きく響いて。それから彼の指が、ずぶり、と奥まで押し込まれた。

  ぐちょぐちょ、ぐぽぐぽと恥ずかしすぎる音を立てながら、彼の指が俺の奥まで突き込まれて、ぎりぎりまで引き抜かれる。さっきよりもまた一本指が増えて、今、彼の指は三本くらい俺のなかに挿入ってる。俺の厚い尻朶に彼の指が沈んで、割り開くように引っ張られた。…ますます、俺のお尻の孔が彼の眼に曝されてるだろう光景に、心臓が痛いくらいに高鳴った。拡がりすぎて、薄くなってるだろう孔の縁を、彼の指で擦られると、その気持ち好さに目がちかちかした。

  大きく拡げられたお尻の孔から腸壁までを、濡れそぼった彼の獣毛が擽る感触も堪らない。手前の浅いところにあるこりこりとした痼りを、弾力のある肉球で強く揉みこまれて、掲げたお尻が更に大きく揺れた。ベッドに額を押し付けて、荒くなる息を何度も漏らす。

  「あ~っ♡ひょこっ、ひょこだめ…だめっ♡」

  彼の指先が、浅いところにあるその痼りを、ぐりぐりと指で押し込んでは肉球で柔らかく転がす。目の前の点滅が激しくなって、背筋から腰までが甘く震えた。その痼りを弄る指から逃げたいみたいに、腰が動く。でも、ハンデットの指は、そんな俺の腰の動きを、気持ち好くってねだってると思ったのか。動く腰を追いかけるように動いて、離してくれなかった。恥ずかしいくらいに尻朶も引っ張られて、丸見えのお尻の孔がきゅうきゅうと収集してるのを感じる。只管転がされては押し込まれて、揉みこまれる痼りが、切ないくらいに気持ち好い。

  こんな、堪え切れないくらい気持ちが好いのに、精液が空っぽになってしまったおちんちんは、やっぱり勃つ気配がない。でも、気持ち好いのも変わらなくて、寧ろさっき以上にお尻も、おなかのなかも気持ち好い。おなかの奥から何かが込みあがってくるようで、思わず歯を食いしばった。ぎゅう、って腸壁が一際大きく畝って、全身がきつく縮こまる。一気に身体が熱くなって、膚の上を汗が流れた。食い締めるように、腸壁が彼の指をきつく、強く締め付けて、それでハンデットも俺の様子に気づいたらしい。

  「どうした?大丈夫か?」

  「わ、かんにゃ…っ♡きもち、っきもちいっ、くて、おにゃかとけそぅ…っ♡」

  ハンデットの問いかけにも、上手に答えられない。ベッドに額を押し付けながら、回らない口調でなんとか、それだけを答えて。その間にも、全身ががくがくと震えるのが抑えられない。上に飛ぶような、それとも下に落ちていくような、真逆の浮遊感。込みあがってきた大きななにかは、とても深くて、飲み込まれそうで、…凄く気持ち好すぎて怖かった。

  俺を気遣いながらも、ハンデットの指は止まらなかった。漸く、こりこりとした痼りから離れた指は、今度は勢いよく俺の奥を根元まで抉った。指が届く一番奥を、さっきの痼りと同じように押し込まれて、揉みこまれて、少し曲げた指先の肉球で、ぐりぐりと解される。そのまま、指先を曲げたままで勢いよく引き抜かれて、俺の腸壁が更に柔らかく拡げられた。その終点はさっきの痼りの場所で、弄られ過ぎて膨らんでしまった気のする痼りをまたぐりぐりと押し込まれて、我慢できずに頭を振った。…くる。きちゃう、おっきいのきちゃう。何がくるのかも分からないまま、それだけが、とろとろに蕩けて真っ白な頭の中に点滅した。

  「~~~っ♡ぉ、っきいのきちゃぅっ♡ふかぃのきちゃうよぅ…!」

  ベッドのシーツを破れそうなくらいに握りしめて、そう大きく声を上げた。柔らかいはずのおちんちんから何かがぷしゃ、っと噴き出して、上下の間隔も分からない。ただ、全身が縮こまって、彼の指を俺の腸壁がきつく、きつく締め付けて、食いしばった歯の根元が痛い。よく分からない深くて大きいのが、いくつも、いくつも襲ってきて、そのたびに俺は全身を震わせながら、おちんちんから射精じゃない何かを噴いては彼の指を食い締めた。飛んでいるのか落ちていくのか、気持ちの好すぎる浮遊感が止まらない。

  どのくらい、そうしていたのか。漸く、なにかがくる感覚も、怖いくらいに気持ちが好すぎるのも収まって、全身が溶けたみたいに脱力しながらベッドにうつ伏せに倒れ込む。頭から指先からつま先まで、全部がとろとろに蕩けたようで、揺蕩うような感覚が心地好かった。俺が何かを噴いてしまった所為で、シーツが冷たい。…ああ、ベッドを汚しちゃった。そんな申し訳なさが頭の片隅を過ぎるけど、揺蕩うような心地よさには勝てなかった。

  「…今、イったのか?射精してねえけど…」

  「わかんにゃい…♡れも、きもちよかったよう…♡」

  俺の様子に、不思議そうな表情をしながらも、気遣わし気にハンデットが俺を覗き込んでくる。でも、俺も自分で何が起こったのか分からない。きっと今、俺の顔は今までで一番だらしなく蕩けてるだろう。そんな顔で、ハンデットを見つめて、ふにゃりと笑った。…そんな俺に、ハンデットがまた、小さく唾を飲んだのが分かった。ごくり、って小さな音が、俺の耳から背筋を震わせる。

  にゅぽん、と音を立てて、彼の指が俺のお尻から抜かれた。それを追うように、腸壁の襞が逆側にさざめいて、お尻の孔も少しだけ盛り上がるのを感じる。脱力してる所為か、彼の指の太さから閉じられないお尻の孔を冷んやりとした空気が舐めて、また、甘く全身が震えた。

  そんな、俺の奥まで丸見えのお尻の孔に、…ハンデットの視線を感じて、俺の奥がきゅう、と締まる。それすら彼に見えちゃってるのかな。そんなことを思って、ぞくぞくとまた背筋を震わせながら、…もう一度お尻を高く掲げた。

  「は、ハンデット…俺のなか、いっぱいひろがったよ…?」

  自分の言葉に、爆ぜるほどに顔が熱くなるのを感じながら。そう口にして、首だけで「ハンデットを振り返る。…カーテンも閉めていない、明る過ぎる部屋の中で。彼の綺麗なクリソベリルのような眼が、鮮やかに輝いて、俺を見詰めた。

  「ああ、そうだな」

  優しい色を帯びていた彼の眼が、…捕食者のそれに変わる。薄く笑うように開いた口元から覗く犬歯すら、日の光に輝いて。…俺は、痺れたように甘く震えっぱなしの背筋で、更に大きくお尻を掲げながら。そんな彼が俺に覆い被さってくる瞬間を、胸を高鳴らせながら待ち侘びた。

AdAd