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イケメン狼獣人がぽっちゃり少年を娶るはなし。【3】
2月14日。
この国では、恵愛の日と呼ばれている、愛を伝えあう日。
老若男女人間獣人、全部関係なく、好きな人に好きだと伝えていい日。
言葉と一緒にお菓子や花を贈るのが通例で、冬だからだろうか、特にチョコレートが人気だ。
彼と出逢ってから。毎年、この日には、俺の気持ちの告白と一緒にチョコレートを彼に贈って。彼からも、愛の言葉と可愛いお菓子を貰っていたけれど。
今年は、結婚して初めての恵愛の日なんだから!と。彼の為に何かしたくて、チョコレートの他にもいろいろ考えた結果、…こうなった。
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まだ、夜も早い時間。
寝室のベッドの上、お互い裸で、リジットさんと向かい合わせに座る。どきどきと胸打つ心臓は、早鐘のようだ。多分今、俺の顔は爆ぜそうに赤い。
ぎゅう、とこぶしを握ってから、息を吐く。そんな俺を、少し口角を上げながら、リジットさんが見ていた。珍しく、微かに左右に揺れる耳が、彼の機嫌の良さを表しているようで。…余計に恥ずかしくなって、俯きたくなるこころを叱咤した。頑張れ、俺!
緊張する足を、リジットさんの前で、大きく開く。俺自身もお尻も良く見えるような、大きな開脚。彼の視線を全身に感じて、身体中が燃えるように熱くなる。
「き、今日は全部俺がやるからね?リジットさんはみ…見ててね?」
言いながら、顔が更に熱くなった。これ以上熱くなったら、ほんとに火でも出るんじゃないだろうか。
そんな俺を、目の前の彼が、琥珀色の四白眼をきゅっと細めて、小さく笑んだ。了解、の合図だ。
小さく息を吐いて、それから片手を胸に這わせた。柔らかく脂肪のついた胸を軽く揉んでから、既に硬くなり始めてる乳首を摘む。
「んっ」
鼻から抜けるような声が漏れて、部屋に響いた。ますます恥ずかしくなって、空いている手の指を、口に突っ込む。もともとこうするつもりだったし!
どんどん硬く膨れてくる乳首を自分でぎゅっと押し潰してはくりくりと捩じる。まだ触ってもいない後ろの孔が、それだけでじんじんと疼いてくる。
早くそこを弄りたくて、口に入れた指を濡らすように舌で舐める。音を立てようと頑張るけど、あんまり綺麗に音はならない。ぬちゅ、ちゅるって音が、微かに辺りに聴こえる程度。…難しい。
俺ばっかり興奮して、肝心のリジットさんはどうなんだろう?不安になりながら、ちらりと彼を見遣った。
相変わらず、彼の四白眼は優し気に細められて、俺を見つめている。けれど、先程よりも大きく揺れている彼の耳と、…なにより、裸の彼の、その下肢で。その存在を現すように大きくそそり立つ彼自身が、俺の目に入って。彼も興奮してくれていることを、如実に俺に伝えていた。
そんなリジットさんに、ほっとして。俺の身体に、更に火がついてしまう。大きくなった彼のおちんちん。それを見るだけで、ただでさえ疼き始めていた俺の後ろの孔が、更にもじもじと蠢いてしまう。
本当は、指じゃなくて彼の陰茎を舐めてみたい。けど、俺がそういうことをするのを、リジットさんは好まない。今日も、最初は彼にそういう意味で奉仕したいって言ったんだけど、それは却下された。だから、じゃあ今日は俺が全部やるから、ってなったんだ。
充分に濡れた指を口から離して、疼き始めたお尻の孔に挿れる準備をする。…彼の見てる前で、自分で尻朶を割って、そこを開いてみせるのはやっぱり恥ずかしい。でも、その恥ずかしいのさえ気持ち好い。
ぐい、と厚い尻朶を掴んで、ひくひくと疼く孔を露わにする。リジットさんの視線が一際強くなった気がして、背筋が震えた。とろり、と奥から腸液が漏れる。
ゆっくり息を吐いて、濡れた指を開いた其処に当てた。つぷ、と指先を差し込むだけで、快感が弾ける。自分の指なのに、悦んで俺のなかが蠢いて絡みつこうとしてくる。
「あ、んぅ…っ」
じゅぷじゅぷと、時間をかけて指を沈めていく。リジットさんがしてくれるみたいに、一気に根元まで挿れたかったけど、疼いてるのに解れてない俺のなかは、少しきつい。指も充分に濡らしたし、腸液でも滑るはずなのに、やっぱりリジットさんの指じゃないからだろうか。
最初は悦んでた俺のなかが、彼じゃないと気付いたみたいに、きゅうきゅうと拒絶して反発してくる。彼にしてもらうと、俺のなかは最初っから蕩けっぱなしなのに。
そんなに長くもない俺の指は、それでも未だ半分くらいしか、なかにはいらない。真っ赤に膨れた乳首に爪を立てても、痺れるようにきゅんきゅんと疼くだけで、俺のなかが解れる手助けにはならない。
…仕方ない。あんまりリジットさんは好きじゃないけど、最終手段だ。言い訳するように思いながら、胸から手を離して、久しぶりに俺自身へと手を伸ばした。…リジットさんの目線が、一段と強くなる。それが咎められてるみたいで、こころのなかで身を竦めた。ごめんなさい!でも、こうしないと、ちゃんと解れないんです!
口に出せない言い訳を胸に。まだ柔らかい俺自身を軽く掴んで、上下に扱く。それだけで、久々の刺激に、俺のおちんちんは緩くだけど勃起する。同時に、直接的な刺激にだろうか、腸内からも力が抜けた。それを逃さないように、頑張って指を一気に奥まで挿れる。
「うぅぅうんっ♡」
じゅぷ、って体内から音が響いて、自分で自分の指を食い締めた。握ってた俺自身が、更に硬くなる。でも、お尻の刺激では射精できない。それが分かってるから、指を動かしながら、扱く手も止めない。
俺自身が射精に近づくのに比例するように、俺の腸内もどんどん蕩けて、俺の指に絡みついてくる。そうすると、今度は逆に気持ち好すぎて、なかに挿れた指がうまく動いてくれなくなった。悦すぎるのが嫌みたいに、途中で指が止まってしまう。
けれど、俺自身を扱く手の方は止まらなくて、俺は久々に、射精して達した。
「あ、イく、おちんちんイっちゃう…っ!」
俺の手のなかで、弾けるように鈴口から精液が噴き出た。びゅくびゅくと、二、三度震えながら、あたたかい精液が溢れて、俺の手を濡らす。俺のなかは、すっかり止まってしまった指を食いちぎる勢いで、ぎゅうっと収縮を繰り返していた。
くにゃりと脱力して、軽くうつ伏せながら、荒い呼吸をする。手のなかの俺自身は、同じようにくにゃりと力を無くしていた。それとは逆に、俺の腸内は、強請るように俺の指を締め付けたままだ。速い呼吸に合わせるように、きゅんきゅんと疼く俺のなかが、堪らない。
「そんなに悦かったのか?」
上から降ってくる声に、慌てて顔を上げた。同時に、指を腸内から抜こうとして、誤って勢いよく引き抜いてしまう。それだけで、お尻がイきそうになってしまって、円くなって堪えた。
「~~っご、ごめんなひゃいっ」
イきかけて、きゅんきゅんと疼く腸内に引っ張られてしまって。それでもなんとかやりすごせた絶頂に安堵しながら、顔をあげる。蕩けた目に映る彼に、舌の回らない口調で謝ると、可笑しそうにリジットさんが笑った。
「謝る必要はない。お前の自慰行為、堪らなく可愛かったぞ」
その一言に、顔どころか身体中の熱が上がった。止めてー!じ、自慰とか、あんまり直接的に言わないで!恥ずかしいから!いたたまれなさで爆ぜそうな俺に、気付かないのか。嬉しそうに眼も口角も笑ませながら、彼が言葉を続けた。
「そうしたら、今度は俺の番だな」
そう言って、俺の肩に手が置かれる。そのままベッドの上に寝転がされそうになって、それを慌てて遮った。
「だ、駄目っ!俺が全部するって言ったじゃん!」
言いながら、肩に置かれた彼の手を外してぎゅう、と握る。俺の言葉に、俺の彼が不思議そうな眼で、俺を見遣った。
「これ以上、何をするんだ?」
「だ、だから…俺がするからっ」
リジットさんは見てて!強引にそう言って、彼をまた、ベッドの上に座らせる。彼の陰茎は、すっかり大きく勃起していて、あんな恥ずかしい俺の姿でも彼は興奮してくれたのか、って改めて嬉しくなった。
大きく息を吐いて、そのまま、彼の上にまたがる。片手を彼の肩に置いて、バランスをとるように少しだけ力を入れた。少し硬くて、でも艶やかな毛並みが、手のひらに心地好い。
「フラフィー?」
不思議そうな彼の声に、それでも、今は返事を返せない。口を開くと、恥ずかしさに負けちゃうかもしれないから。
もう片手で、また尻朶を割る。すっかり解れて蕩けた孔が、また露わになった。今は俺の指に合わせて、孔が開いたままになってるんだろう。熱い腸内に、ひんやりした空気が触れて、背筋が粟立った。
お尻で彼の陰茎を探して、腰を動かす。…ここまでくれば、彼も、俺が何をしたいのか分かってくれたんだろう。問いかける声の代わりに、俺を支えるように、リジットさんの手が俺の両脇を優しく掴んでくれる。あたたかい体温と、指先と手のひらにある肉球の、ざらりとした感触。それが心地好くて、嬉しくて、思わず目を細めた。
ひたり、と彼の陰茎の先端に開いた孔を宛がう。ちゅ、と吸い付くように、硬い彼の先端に、柔らかく解れきった俺の孔が絡みつくのが分かる。
心臓が、早鐘のように鳴っているのを抑えるように、また大きく息を吐いた。また少し、彼のものを俺のなかに潜り込ませてから、尻朶を割っていた手を離す。
そのまま、彼の肩にその手も置いて、彼を見遣った。俺を支えてくれる彼の手にも、力が込められたのか、肉付きの良い身体に彼の指が沈んでいく。
優しそうに、愛惜しそうな眼で俺を見てくれる、細められた彼の眼。そのなかに、捕食者の色を見つけて、身体が震える。…これは、獣欲だ。彼が、俺に欲情してくれている証拠。それに気づくと、俺の身体は一層ぐずぐずと蕩けてしまう。…彼のこの眼が、俺は堪らなく好きだ。この眼に見詰められると、俺の全部を彼に差し出したくなってしまう。
…違うか。もう、全部差し出してるんだ。俺の身体も、こころも、俺にあげられるもの全部。俺が持ってるもの全部。俺のなかで、彼のものじゃない部分なんて、どこにもない。
「り、リジットひゃんっ♡らいすきれすっ、俺の全部、もらってくらひゃいっ」
もう、全部あげてるっていうのに。俺の口から、そんな言葉が飛び出して、自分で驚く。リジットさんも驚いたのか、琥珀色の四白眼が、少しだけ見開かれて。…それから、嬉しそうにまた、細められた。
「勿論だ。お前が返せと言っても、二度と返してやらんぞ」
何時も落ち着いている彼の声が、眼と同じに嬉しそうな色を以って響く。そのまま、…俺を支えてくれていた手に、力がこもった。ぐ、と一際深く、彼の指が俺に沈む。
「―っひゃぁああぁあっ!」
力のこもった手が、俺の腰を勢いよく引いて、下ろす。同時に、先端を咥えていた俺の孔が、直腸の奥まで勢いよく、彼の陰茎に突き上げられた。その衝撃に、溜まらず射精のない絶頂を迎えてしまう。
「あーっ♡あ、なん、なんれっ?りじっとひゃんっ」
きゅうきゅうと、俺のなかが絶頂後の収縮を始める。ベッドの上に爪先立つ指先が、勝手に丸まって震えていた。彼の肩においていた手を、無意識に、彼の首へと回して抱き着きながら、今起こったことを把握しようと彼を呼ぶ。
そんな俺の身体を、彼の手が揺すった。じゅぷじゅぷと、結合部から濡れた音が響いて。それと同時に、彼の硬いものが俺のなかで擦れて、腰が抜けそうになってしまう。
「やらっ、おれ、おれがする、のっ♡りじっとひゃんはしちゃらめっ」
なんとか止めてもらおうと、身を捩って彼の手を制する。けれど、気持ち好さに力の抜けた俺の手なんて、彼に敵う訳もなくて。
「もう、お前は充分してくれただろう?今度は俺の番だ」
言うが早いか、挿れられたまま、俺の身体がベッドへと押し倒される。体勢が変わった所為で、挿入ってる彼の先端がさっきと違うところをぐりぐりと抉って、あっと言う間に絶頂間際まで打ち上げられる。
俺の指では解せなかった直腸の奥まで、リジットさんのおちんちんでみっちりと埋められる。俺の腸壁が、大喜びできゅんきゅんと彼のものに吸い付いているのが自分で分かった。
「俺の全ても、お前のものだ。この血の一滴すら、お前に捧げよう」
寝転がされた俺の真上で。リジットさんが、俺に、囁く。綺麗な琥珀色の四白眼が、誠実さを湛えて俺を見つめていて。…今までだって、煩いくらいだった心臓が、更に大きく高鳴った。
こんな格好良い告白にも、俺の身体は反応してしまう。とろりと腸液が溢れだして、ただでさえ蕩ける腸壁を濡らす。こころのなかは、こんなにときめいてるのに!俺の身体のばか!
なにか答えたくて、口を開く。けれどその前に、俺のこころなんてとっくに読み透かしてそうな顔で、リジットさんが薄く笑んだ。頭を撫ぜられて、重ねるだけのキスをする。
そのままじゅぷじゅぷと、慣らすように彼の腰が数度律動して。それから、また、体勢が変えられた。腰から上に持ち上げられて、足が完全に宙に浮くような体勢。俺のお腹にふんだんについている肉が真ん中で折り畳められて、少し苦しい。
それでも、いつも以上に彼とぴったりくっついていられるこの体勢は、嬉しかった。まるで押し潰されるんじゃないかってくらいに、彼に上から圧し掛かられて、ぎゅうって抱き締めてもらえる体勢。俺の方はあまり身動き取れないんだけど、自由になる腕と足で、彼に思い切りしがみついた。
彼を悦んで咥え込んでいる、俺の孔が真上を向いて。そこからまるで垂直に、彼のものが突き刺さる。いつもよりも更に奥まで彼のものが届いて、まだ彼にあまり触れられたことのない俺の奥の奥の肉が、怯えるように震える。本当なら曲がってるはずの直腸の奥が、真っ直ぐに矯正されてるような感覚。
それでいて、慣らすように数度、先端が震える腸壁に擦り付けられると、怯えてたはずの肉も、簡単に蕩けて陥落してしまう。俺の身体は、何処もかしこも、彼のことが大好きなんだなって、改めて実感した。
彼の腰が動いて、真上から勢いよくピストンされる。先端が抜けるぎりぎりまで引き抜かれてから、根元まで一気に突き込まれると、彼の陰茎が口から出てくるんじゃないかって錯覚に陥った。彼の形も、そこに浮く血管の筋すら俺のなかに刻み込まれて、きっと今なら俺の腸壁で彼のおちんちんの型が綺麗に取れると思う。
彼のものの硬いところが、俺の腸壁を刮げるたびに。ごりごりと擦れる音が、頭まで響いて、脳まで蕩けた。
「あ、ぁ、リジットひゃんっ♡おくっ、おくまできてるっ、リジットひゃんのおちんちんおくでごりごりってしてるよぅ♡」
身動ぎしたいけど、俺の胴体は彼の下で固められて、身も捩れない。気持ち好いのが身体じゅうで爆ぜて、射精のない絶頂に簡単にたどり着く。硬直する指で彼の背を掴んで、足を彼の腰に絡めた。だけど勝手に足がつま先までぴん、と伸びて、痙攣する。
「あーっ♡イくっ♡イくぅっ」
叫ぶと同時に、俺のなかが、ぎゅうって収縮した。彼のものを一層強く食い締めて、彼を扱くように蠢く。真上から突き刺されても、彼のものが届かないところまで、彼が欲しくて疼いてる。彼の精液が、なかに欲しくてたまらない。
「り、リジットひゃんっ、おれにた、たねづけしてくらしゃいっ♡おれのなかに、いっぱいだしてっ♡」
リジットさんのしなやかな背に縋りながら、嬌声で彼にねだる。
俺は男だし、本来の意味にならないのは知ってる。こんなこと言わなくてもリジットさんは、いつも俺のなかに出してくれるのも知ってる。
けど、今日は、俺から口に出してねだりたかった。だって欲しい。彼の精液が、なかに欲しい。彼のおちんちんが届かない、奥の更に奥まで、彼でいっぱいにしてほしい。
ふぁさり、と、彼の綺麗な漆黒の尻尾が、喜ぶように左右に揺れた。ふかふかと、少し硬くて触り心地の好い尻尾が、俺の足に当たって気持ち好い。…俺の言葉に、彼も喜んでくれてるのかと、そう想って嬉しくなった。
俺の顔を、彼の濡れた鼻先が掠める。それから、囁くような声が耳に吹き込まれた。
「お前が望むなら、腹が膨れるほど。溢れるくらいに、注いでやろう」
覚悟しろよ?って、耳に響いた、いつもよりも更に数段低くて、けれど蕩けるように甘い声。それだけで、俺の腸壁が、浅瀬から直腸の奥まで、悦んで震える。彼を扱くように絡みついて蠢く動きが、一層激しくなるのが自分で分かる。
「してっ♡おにゃかいっぱいになるまで、リジットひゃんのせーえき、おれのなかにだしてくらしゃいっ!」
呂律の回らない声を上げながら、身動きできない身体で、一生懸命腰を揺する。上から、思い切り突き刺して欲しい。リジットさんの、硬くて大きいおちんちんで、とろとろになった俺のなかをごりごり刮げ擦ってほしい。いっぱいなかにだしてほしい。俺のおなかの奥の奥まで、リジットさんのものだって印して欲しい。
そんな俺の希求を分かってくれてるかのように。彼の舌が、俺の頬を優しく舐めてくれたあと、…一気に彼が、腰を動かした。
「あ―――っ!」
ずちゅん、ずちゅん、って、一回一回重い律動。おなかどころか、脳まで響く振動に、動かせる手足で必死に彼にしがみつく。身を捩って散らすことも出来ない快楽が、身体じゅうでぱちぱちと爆ぜていく。
先端まで引き抜かれて、根元まで貫かれる。その一回で、俺は射精のない絶頂を繰り返していた。もうイってるのに、次の抽挿でも耐え切れずにイってしまう。もう身体も頭もとろとろで、ただ、彼に縋って嬌声を上げることしかできない。痙攣しっぱなしの足が、絶頂に合わせてぴんと伸びてはぎゅっと縮こまる。
不意に、彼が呻いた。蕩けた頭で、あ、って思う。次の瞬間、びゅるびゅるって、熱い奔流が俺の腸壁を逆流する。叩き込まれるように、俺の奥の奥まで迸っていく、熱い感触。
「あっ!あ、きたぁっ♡りじ、っとひゃんのせーえきっ!びゅるびゅるしてっ、うぅんっ♡」
まるで実況みたいに、感じてることが、口から漏れる。射精してるのに、彼の陰茎は俺のなかで変わらず大きく、硬い。イきながらも蕩けた腸壁が、もっともっとと彼に吸い付いてねだっているのが、恥ずかしい。
「り、リジットひゃん、もっとっ♡もっとぉっ」
それでも、だらしなく緩んだ俺の口からも、ねだる言葉が唾液と共に零れる。ちからの入らない身体を、それでも揺すってアピールすると、少しだけ彼の身体が俺から離れた。彼の綺麗な四白眼に、だらしない顔をした俺が映っているのが分かるくらいの、近い距離で。彼が俺を覗き込んで、眼を細めた。限りなく優しいなかにも、捕食者の獣欲が浮かぶ、俺の大好きな眼。
彼の指先の肉球が、俺の頬をざらりと撫ぜて。そのまま、軽く口づけられる。
「当たり前だろう?覚悟しろ、と言ったはずだ」
お前が気絶するまで、可愛がってやろう。笑みを含んだ低い声が、耳で溶ける。期待と幸せに緩んだ顔で、その言葉に頷いて。
「いっぱいっ、いっぱいかわいがってくらしゃいっ!」
そう、蕩けながら口にすれば。今度は嬉しそうな色を、細めた眼に浮かべた、俺の旦那さまが。今度は深い口づけを、俺にくれた。
まだ、バレンタインの夜は終わらないから。今日は、夜が明けるまででも、彼と抱き合ってたいんだ。
(彼に贈ったチョコレートと。彼から貰った綺麗な焼き菓子は。次の日、ベッドのなかで、2人で美味しく戴きました。)
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