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イケメン狼獣人がぽっちゃり少年を娶るはなし。【15.5】

  午後の日差しが燦燦と降り注ぐ部屋のなかで。彼の手が、俺の身体を這う感触に、身を震わせた。

  「あっ♡リジットさん、ちょっと待って…」

  彼の手が、俺の服のなかに潜り込んで、乳首を弾く。それだけで、乳首が膨らんで、硬くなり始めたのを感じながら。更に乳首を摘まもうとする、彼の手を服の上から押さえる。

  「どうした?」

  「ここじゃだめだよ、寝室に行こう?」

  後ろから、俺の首筋に舌を這わせながら、俺の彼が問いかけてくる。その言葉に、振り返るようにして、彼の顔を見遣りながら返した。だって、ここはソファだし。このままじゃ汚してしまうし、なにより明るすぎる。本棚は部屋の奥にあるから日は差さないけど、ここは窓際だし。カーテンもあるけど、午後の日差しに勝てるほど厚くはないから、もし閉めたとしてもそんなに薄暗くはならないし。だったら、寝室の方が、勿論ベッドもあるし、カーテンも厚いし、その、…いつも、そういうことをしているところだし。

  だから、当然とばかりに口にした言葉。…けれど。

  「何故だ?ソファもあるし、ここでも支障ないだろう」

  そんなことを、当たり前のように返されて、仰天した。え。え!?

  「えっ、だ、だめだよ!ここじゃ、その、ソファ汚しちゃうし!」

  わたわたと口にすると、彼の顔が、少しだけ考えるような表情になる。それから、丁寧な手つきで、彼の膝からソファに下ろされた。柔らかいソファに、俺の身体が沈むのを確認してから、彼がソファから立つ。

  「少し待っていろ」

  俺の頭を撫ぜながら、彼が簡潔に俺に告げる。そのまま、彼が部屋から出て行くのを、首を傾げて見送った。…どうしたんだろうか。このまま、先に寝室に向かおうかとも一瞬考えたけれど。彼が待っていろと言ったんだから、と、思い直して、そのまま座って彼を待つ。

  時間にして数分だろうか。それほど待たずに、彼が、部屋のドアを開けた。その手には白色のなにか。質感的に、布だろうか。

  「どうしたの?」

  真っ直ぐに俺のもとに向かってきてくれた彼に、笑いながら問いかけると。彼も、優しく目を細めながら、促すように俺の手を取った。そのまま手を引かれて、それが合図のようにソファから立ち上がる。

  このまま寝室に向かうのか、と、彼の手を繋ぎなおそうとしたけれど。そのまま彼の腕に抱きこまれて、手が離される。その手が広げたのは、…シーツだった。彼が持っていた白色の布らしいものは、これだったらしい。

  なんでシーツ?と浮かんだ疑問符は。二つか三つ折りに畳まれたシーツが、ソファを緩く覆う様で、言葉に出す前に消える。…え、でもこれって。

  「え?あの、リジットさん?」

  「どうした?」

  「…あの、なんでここにシーツ掛けるの?」

  なんとなく、返ってくる答えを予想しながらも。彼を見遣って、そう聞いてしまう。優しげだった彼の眼が、…今度は眼の奥に光を乗せて、細められた。見るだけで蕩けてしまうような、捕食者の眼。そこに透けて見えるのは、紛れもない獣欲で。…それだけで、背筋が甘く震えてしまった。ただでさえ硬くなり始めていた乳首が、更に痼ったのが自分で分かる。

  「これなら、何の問題もないだろう?」

  言いながら、彼の腕が、俺を抱き上げた。そのまま、さっきと同じように、優しくソファに寝かされた。ゆったりと大きなソファは、俺が寝転がっても余裕があった。いや、横幅はぎりぎりだけど。ソファに沈み込む身体をじたばたとさせながら、俺に覆いかぶさるリジットさんをわたわたと見上げた。

  「だ、だめだよっ!だってここ、明るすぎるし…!」

  言いながら、硝子の填まった窓を見遣る。午後の日差しを、何ら遮ることもなく降り注がせる大きな窓。例えカーテンを閉めたって、この明るさは半減もしないだろう。訴えるように、窓から彼へと視線を戻す。全開に困った目線で彼を見遣る俺に、…リジットさんが、愉しそうに眼を細めた。

  「明るいと、何が駄目なんだ?」

  「え、だ、だって…」

  予想外の問いかけに、面食らってしまった。一瞬言葉が出てこなくて、詰まってしまう。こういうことをするときは、薄暗いところでするものだって思っていた。昼間にするときでも、なるべく部屋を暗くするものだって。でも、違うんだろうか?俺は、リジットさんとしか経験がないから知らないだけで、建物以外のところでするのも、明るいところでするのも、普通なんだろうか?前に馬車のなかでしたときのことも思い出されて、混乱する。あのときも、馬車のなかでなんて初めてでびっくりしたけど、すごく気持ち好かった―じゃ、なくて!

  

  「…だって、恥ずかしい…」

  漸く返せた言葉は、消え入りそうになった。言うだけで、顔が熱くなる。…だってそうだ、恥ずかしいじゃないか。こんな明るいところでするなんて、俺の全部が丸見えになってしまう!それを考えるだけで、心臓がばくばくと跳ねた。きつく痼っている乳首は勿論、俺のお尻の孔まで、疼くようにくちゅりと蠢く。

  …まるで、恥ずかしいのが嬉しいみたいな反応に、更に恥ずかしくなった。…恥ずかしいのが気持ち好いなんて、俺はおかしいのかな?でも、リジットさんにしてもらうと、いつも恥ずかしいことすら蕩けるくらいに気持ち好いんだ。今も、跳ねる心臓は期待を孕んでいた。それに気づかれたくなくて、目を伏せる。熱いのが、顔から全身へと広がっていく。

  

  そんな俺の頬を、リジットさんの手が優しく撫ぜてくれた。そのままキスをされて、俺の口内に彼の舌が割り入ってくる。緩く舌を絡ませて吸われると、こころがとろりと蕩けた。

  「その顔が見たいんだ。お前のすべてを、明るい場所で隅々まで見たい。見せて欲しい」

  低くて、艶のある声が、耳に溶けた。…こんなときにだけ聞ける、彼の甘い声。その声で、こんなことを言われてしまったら、…俺は頷かないわけにはいかない。

  「嫌か?」

  

  駄目押しのように、そう囁かれて。彼の背に、全力で抱き着きながら。嫌なわけない!って、大声で叫んで、更にしがみついた。

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  上着をはだけられて、そのまま脱がされた。すっかり硬く痼って勃ちあがった乳首が、明るい部屋に晒される。最初に少し弄られただけなのに、それでも期待で硬くなってしまった乳首。そこに彼の視線を感じて、それだけで頭が蕩けた。早く弄ってほしくて、堪らない。

  それに応えてくれるように、彼の指が、俺の乳首を摘まんだ。それだけで、鼻から抜けるような声が、あぁ、と俺の口から漏れる。痼る乳首を潰すようにくりくりと捏ねてから、今度はリジットさんの顔が、俺の寄せられる。

  彼の舌が、俺の乳首に絡みついてそのままきつく吸われた。ちゅうっ、て吸い付く音すら部屋に響くようで、背筋が震えた。ソファから腰が浮いて、そのまま下げられない。

  

  「あ、乳首吸っちゃだめっ♡」

  それでも、明るすぎる部屋が恥ずかしくて、いつもみたいに素直にねだれない。口からは勝手に否定の言葉を上げてしまって、けれど俺の腕は、彼の頭を抱え込んでいた。口に出せない代わりに、もっと乳首を弄って欲しいと、俺の身体が訴えているようだ。俺の背が勝手に反って、更に彼に胸を押し付けてしまう。

  

  そんな俺に、…彼の顔が、俺の胸から離れてしまった。真っ赤に膨れた俺の乳首が、弾けそうにじんじんと疼いている。

  「あ、や、やめちゃやだっ!」

  反射で、リジットさんを見つめて声を上げてしまった。彼が、眼を眇めて、そんな俺を見下ろす。口の端を少しだけ上げながら、彼が口を開いた。

  「何故だ?お前が嫌がるから、止めたのだが」

  言われた言葉に、目が潤む。勿論、彼が本気でそう言ってる、なんて思ったわけじゃない。これは、彼の『意地悪』だ。いつも、リジットさんは俺にとっても優しいけど。…たまに、こんな風に、俺に意地悪をする。…そして、俺は、彼の意地悪が、実はとても好きだ。どんな意地悪も、彼にされているんだと思うと、それだけで頭がぐずぐずに蕩けてしまう。

  今も、彼の求めている答えを口に出そうとするだけで、お尻の孔がぐしゅぐしゅに解れて、蠢いていた。もう、明るい部屋なんて、悦楽のひとつにしかならない。

  「嘘れすっ、嘘つきましたごめんなさいっ!もっと乳首ちゅうちゅうしてくらさいっ♡」

  口すらうまく回らなくなって、舌足らずな口調で彼にねだった。俺の言葉に、リジットさんの眼が、今度は満足そうに細められて。俺の頭を優しく撫ぜてくれてから、また、俺の胸に彼の顔が寄せられる。

  そのまま、たぷんとした胸脂肪ごと頬張られて、長い舌で乳首を弾かれた。ぬるりと滑った舌が、俺の乳首を根元から、ゆっくりと舐め上げては折り曲げていく。普段は感じない、彼の舌のざらざらを、真っ赤に充血して敏感になりすぎた乳首は感じ取ってしまう。ぞりぞりと削げ舐められて、それだけで俺は、呆気なく絶頂してしまった。射精のない、まるで女の子みたいなイき方。もう癖どころか、俺は、このイき方しか出来なくなってきている。彼のおちんちんを受け入れて、飲み込んで、それで気持ち好くなって迎える絶頂。最早、俺のおちんちんは勃つんだろうか。そんな詮無いことを考えて、放棄した。…だって、俺は彼の『雌』なんだから。そう在ることを、俺も望んで。彼も、そう希ってくれているのだから。

  「リジットひゃんっ♡乳首気持ちいっ、れすっ♡あ、もいっこもいじって…」

  腰を跳ねさせながら、彼の頭を抱きかかえる。舐められていない方の乳首も、硬く勃ちあがって震えていた。そっちも弄ってほしくて、さっきみたいに背を反らして彼に押し付ける。…そんな俺にだろうか、リジットさんが喉を鳴らす音がして。乳首を舐め転がす舌はそのままに、震えるもう片方の乳首も、指で摘ままれる。一気にぎゅ、と強く圧し潰されて、一度絶頂した身体は、簡単にイってしまう。

  一度イくと、そのあとが更にイきやすくなるのは、普通なんだろうか?歯止めが利かないように連続で絶頂してしまうことは、誰にでもあることなんだろうか?それとも、俺が、その、…いやらしいから、そうなってしまうんだろうか?

  誰かに聞いてみたいけど、恥ずかしくてそんなこと聞けないし。…リジットさんには、俺の他にも誰か、…そういうことをした人がいたのかって聞くようなものだから、やっぱり聞くことが出来ない。もちろん、リジットさんは俺より10も年上なんだし、俺の前に恋人がいたとしたって、それは当たり前なんだけど。でも、…やっぱり嫌だ。だって、だってリジットさんは。

  蕩けた頭の片隅で、そんなことを考えていたら。知らず、彼の頭を抱きかかえる腕に、力が入ってしまっていたらしい。

  「どうした?」

  声を掛けられて、肩が震えた。俺を覗き込む彼の眼は、…どうしようもなく優しくて。蕩けた思考も相まって、つい、思っていたことが口から零れ出てしまう。

  「…り、リジットさんは、…俺のだよね?」

  口に出してしまってから、なんて不遜なことを聞いてしまったのかと我に返る。…彼が、俺の、なんて。俺は彼のものだけど、そりゃもう頭のてっぺんからつま先まで、こころの一片まで彼のものなんだけど。…彼もそうだなんて、何を言ってるのかと思われただろうか。ぐるりと不安が渦巻いて、…けれど、その不安は、彼の顔を見て吹き飛んだ。

  目の前で。リジットさんが、とても嬉しそうな顔で。満足そうな表情で、…幸福そうに、笑っていたから。

  「…ああ。ああ、勿論だ。俺の身体も心も、この血の一滴まで余すところなくお前に捧げよう。俺の全ては、お前のものだ」

  蕩けるような声で、そう囁くと。俺の頬を丁寧な手つきで撫ぜてから、ゆっくりとキスをされた。その心地好さに、うっとりと目を閉じて、そのキスに浸る。唇を重ねて吸う、優しいキス。

  唇が離れてから。俺もだよ、と。俺も、全部リジットさんのだからね、って、息だけで俺も囁き返すと。リジットさんが、また、俺に、幸福そうに笑ってくれて。それだけで、俺も泣きたいくらいに嬉しくなった。

  そのまま、優しく抱き締められて。彼の身体が、俺から離れる。

  後を追って、起き上がりそうになった俺の身体を、彼の手が柔らかく制した。その手に促されるように、また、ソファに背を沈ませる。…そんな俺の足を、彼が持ち上げた。

  

  ソファの上で、ぐるりと視界が反転する。まるで後転の途中のような体勢止められて、ソファの背もたれのところに、片足を掛けらた。お尻が持ち上がって頭で身体を支えているような格好。身体のなかでお尻が一番高くなるこの体勢は、上半身が押しつぶされる上に、肉付きの良いおなかの肉が折り重なって、割と苦しい。そのまま転がるんじゃないかと思って、膝の裏を掴んで固定する。…真っ赤に勃ちあがった乳首が目の前にあって、知らず顔が熱くなった。リジットさんにいっぱい吸って弄ってもらって、滑ってびんびんに硬く痼ってる乳首。…こんなに近くで、自分の乳首を見るのなんて初めてで、その卑猥さに泣きたくなった。限界まで大きく膨らんでいる乳首は、間近で見ると、自分で分かっていた以上に大きい。

  そのまま、下着ごとズボンを下ろされた。乳首の刺激で、じゅくじゅくと疼いて蠢いているお尻の孔が、午後の日差しに照らされる。裸のお尻に日差しを感じて、今の状態を思い浮かべて腰が震えた。明るい部屋のなか、俺のお尻の孔まで丸見えな、今の格好。…それを思うだけで、恥ずかしさでイきそうになる。

  「…あ、やだ、みないでぇ…♡」

  呟くような声が、勝手に漏れた。嫌がっているようで、実はねだってる、期待に満ちた自分の声。言葉とは裏腹な思いに、きっと、リジットさんも気づいて、分かってくれているだろう。彼の視線をお尻に感じて、更に身体が燃え上がる。

  俺の姿勢だと、彼の姿が全く見えない。期待に身体を震わせる俺の、お尻の孔に気配を感じて、思わず息をのんだ。指を挿入してもらえるのかと、待ち焦がれてひくつく俺のお尻の孔に、彼の指が触れて。

  …そのまま、入り口を拡げられた。くちゅ、って粘着音が聞こえて、直腸に空気が触れる。冷たい、と感じるのは、俺の腸内が熱くなっている証拠だろう。

  

  少しだけ指が潜り込んで、更に拡げられる。けれど、彼の指がそれ以上挿入ってくることはない。ただ、リジットさんの視線だけを、俺の直腸の奥にまで感じて、脳内が熱くなった。

  「お前は、ここでいつも俺を受け入れてくれているのだな。綺麗な桃色が、愛らしく収縮しているのがよく見える。こうやって、俺のものを健気に締め付けてくれているのか。…お前は本当に可愛いな」

  感嘆するような口調で言われる言葉に、恥ずかしさで頭が沸騰する。そうすると、更にきゅうきゅうと腸壁が畝ってしまって、一層彼の視線が強くなる。

  「そんなこと言っちゃやだぁっ♡あんまりみないでぇ、おねがっ」

  叫ぶような嬌声を上げながらも、背筋がぞくぞく震えるのを止められない。少し指が深くなって、その分腸内をまた拡げられる。きゅんきゅん蠢いている腸内を、明るい日差しの下に晒されて、頭が爆ぜそうなくらい恥ずかしい。彼の視線に、ぎゅう、と直腸がきつく締まって、押し出されるように腸液が溢れた。まるでお漏らしのように、あたたかい腸液がとろとろとお尻からおなかや背中まで垂れていく。

  リジットさんの指は、俺のお尻の孔に少しだけ潜って、そこから俺の腸内を拡げているだけだ。なのに、それだけで、俺の身体は絶頂していた。ただ見られているだけなのに、背筋が震えて足が痙攣するようにばたつく。彼の視線で、直腸を抉り擦られているようだ。恥ずかしくて頭が焦げるようなのに、それが堪らなく気持ち好い。まるで透明な陰茎を飲み込んでいるみたいに、腸壁が収縮しては、彼の視線を締め付ける。そのたびに腸液が飛沫を上げて、俺のお尻から下に零れた。

  「あっ♡なんでぇっ、みらてれるだけなのにぃっ!イく、、っおれイってる…っ!」

  勝手に舌が、突き出るように伸びては垂れる。体勢の苦しさもあって、上手に息が継げない。大きく拡げられて、奥まで丸見えの俺のなかに、彼の指が挿入ってきた。やっと挿入してもらえた確かな質量に、悦んで俺の腸壁が彼の指に吸い付いていく。…そんな様すら、今は彼に筒抜けなのかと、そう思うだけでまたイってしまった。更にきゅんきゅんと、彼の指を俺の直腸が締め付ける。

  そんなに深く挿入らないところで、彼が、俺のなかの痼りをこりこりと潰した。ざらざらと硬い肉球が、俺のそこを、押し込むように圧し潰す。そんなに強い力ではないのに、身体のなかにまでこりこりと圧し潰されるのが響いて、ただでさえ床につかずに浮き上がっている俺のお尻から腰が、更に大きく跳ねては伸びる。腸液が、吹き出すように辺りに重吹いた。頭が真っ白を越して、一瞬空白になる。…そのあとで、崩れるように蕩けた。

  「あ~~~っ!そこりゃめぇっ!こりこりしにゃい、でぇっ♡♡」

  うまく息もできないのに、嬌声が止まらない。彼の指の下で、痼りがころころと転がされているような感触。ぎゅっと潰されては、優しく撫ぜ転がされる。そのたびに、俺の身体は絶頂を繰り返していた。圧倒的な至福感が溢れて、指先まで気持ち好さに震えてしまう。まだ、彼の陰茎どころか指すら奥に挿入されていないのに。…今からこんなにイってしまってたら、彼のおちんちんを挿れてもらったら、俺はどうなっちゃうんだろうか。そんな、不安に見せかけた期待が、胸に渦巻く。

  ただでさえし辛い呼吸が、勝手に上がってしまう嬌声に遮られて、意識しても上手く出来ない。息がしたくて、俺の呼吸は更に荒くなった。目に溜まった涙と、突き出した舌からの唾液が零れて、筋になって頬を伝う。気持ち好いのが過ぎて苦しいのか、体勢で苦しいのか、息が出来なくて苦しいのか、よく分からない。

  そんな俺を、見かねてくれたのか。彼の指が俺のなかから抜かれて、拡げられていたお尻の孔からも指が引かれる。けれど、ずっと拡げられていたお尻の孔は、ほころんだままぐちゅぐちゅとねだるように蠢く。そんな孔を、優しく撫ぜてくれてから、体勢がもとに戻された。

  「すまない、苦しかったか?」

  優しい声で問いかけられて、労わるように頭を撫ぜられる。その手を、喉を鳴らして堪能してから、ぶんぶんと、思い切り首を横に振った。

  「き、きもちよかった、れすっ♡りじっとさんにみられるのもっ、こりこりしゃれるのもっ、ひゅごいきもちかったっ♡」

  気持ち好すぎて、舌が回らない。語尾が跳ねては、とろりと溶ける。俺の目のなかもとろとろに蕩けるようで、視界が覚束なかった。

  そんな俺に、リジットさんが眼を細めて笑ってくれる。それが嬉しくて、俺の顔も、勝手に緩んだ。未だにイくのが収まっていないのか、恍惚と至福感で、指先まで蕩けている。ぐしゅりと直腸が閉まるたびに、お尻の孔から腸液が溢れた。

  

  もう、蕩けてぐずぐずになっている俺の。その足を、彼がまた、持ち上げる。大きく開かれて、無意識に片足をソファの背に自分で掛けた。もう片方の足には、彼の指が沈んでいる。

  

  そのまま、衣擦れの音がして。俺のすっかり解けてぐしゅぐしゅと開閉しているお尻の孔に、…熱い気配が触れた。それだけで、ずっしりとした質量が伝わるくらいの、熱した鋼鉄みたいな感覚。

  知らず、喉が鳴ってしまう。おちんちんください、ってだらしなく開いた口が、勝手に動いた。それでもうまく回らなくて、言葉にもならない音が部屋に零れる。…それに、リジットさんが、小さく笑って。

  じゅぶじゅぶ、と、音を立てて、彼のものが俺のなかに挿入ってくる。今日は、そんなに指で慣らされてはいない。けれど、彼の眼で充分に蕩けて解された俺のなかは、待ち侘びた彼の硬くて大きなおちんちんを、大喜びで迎えた。挿れられただけで、今日何度目かの絶頂を迎えながら、それでも腰が揺れるのを止められない。

  

  「あ~~っ!りじっとひゃんっ、おちんちんひゅごいれすっ♡もっとっ♡もっとついてくらさいっ!」

  がくがくと、身体が震える。足をばたつかせてイきながらも、彼に突かれるのを望んでしまった。絶頂に、きつく収縮しては締め付ける直腸を、彼の大きくて硬い陰茎でこじ開けて割り拡げられながら、貫かれるのが堪らない。イって、更に敏感になっている腸壁を、削げ擦って抉られるたびに、更に強い悦楽で絶頂を塗り重ねられる。気持ち好い。もう、その一語しか思い浮かばなくて、必死に彼にしがみついた。

  「りじっとひゃんっ、しゅごいよう…っ!きもちぃ♡っ、きもちくておれ、またイく…イ、っちゃ、っ…♡」

  もう、何度達したのか分からない。明るい日差しに、閉じてさえも目の奥が眩い。彼の荒い息が耳を打って、それだけでとろとろのこころがまた蕩ける。彼の律動に合わせて、ソファの発条が、ぎしぎしと大きな音を立てることに、何故だか心臓が跳ねた。寝室のベッドではあまり聴こえない、俺と彼が繋がっている音。

  彼のおちんちんが、俺のなかを擦るたびに大きくなっていく気がする。俺の腸壁も、入り口すら薄くなるくらいに拡がっていく感触。腸壁の襞々が引き抜かれるときに、その大きなおちんちんに削げられて逆側に毛羽立つのが、目が回るくらいに気持ち好い。根元まで一気に貫かれて、彼の亀頭で結腸の先に勢い良くキスされるのも、頭が蕩けるくらいに気持ち好い。蕩けすぎて、頭が液状化してるんじゃないだろうか。そのくらい、気持ち好すぎて思考が追い付かない。

  「りじっとひゃんっ、りじっとひゃんすきれすっ♡らいすきっ♡おれのなかに、りじっとひゃんのせーえきくらさいっ!びゅるびゅるってしてぇっ♡」

  彼の背にしがみつきながら、腰を揺らして射精をねだる。…たくさん射精してもらったら、俺も、彼の子を孕めないだろうか。そんなの、無理だって知ってるけど。そんなことを思ってしまうくらい、彼の精液は濃厚だった。半固体くらいに、濃く固まった、熱い液体。獣人と人間だったら、…彼と俺だったら、もしかして。そんなことを願ってしまうくらいに。

  ぐぷり、と、更に彼のおちんちんが、俺のなかに深く突き込まれる。直腸すら越して、結腸に潜り込んで、固定される彼の陰茎。それがさらに膨らむのを感じて、背筋から腸壁まで震わせた。

  低く唸るような声が、彼の喉から響いて。それから、一気に熱い奔流が、俺の結腸へと勢いよく注がれる。見えなくても、腸壁から分かるほどに、粘ついて濃厚な、半固体の精液。重さすら感じるほど濃いそれが、曲がりくねった腸のなか、俺のおなかの奥まで、びゅるびゅると熱く満たしていく。

  「~~~~~~~っ♡♡♡」

  もう、声すら上げられなかった。音にもならない嬌声を上げながら、きつく彼の陰茎を締め付ける。絶頂を重ねすぎて、降りられない。それなのに、俺の腸壁は、ねだるように彼の射精を促して絡みつく。

  彼の熱い奔流は、未だ終わることなく、俺のなかを満たしていって。それを、おなかいっぱいに受け止めながら、あたたかい至福に、全身を震わせた。

  ****************************

  「…大丈夫か?」

  彼の膝に、頭を乗せさせてもらいながら。ソファに寝転がって、ただ緩く頷く。もう、眠くて声も出せない。それでも、彼に膝枕をしてもらって、頭を撫ぜてもらうのが心地好くて。眠るのが勿体なくて、懸命に眠気に逆らいながら、落ちそうになる瞼と格闘する俺に。リジットさんが笑う音が、上から降ってくる。

  「眠いなら、寝たほうがいい。夕食には起こしてやろう」

  

  まるで小さい子を相手にするような、優しい声。それに、俺は子供じゃないし!リジットさんのお嫁さんだし!なんて、そんなことを思いながらも、こころは蕩けてしまう。

  やくそくだよ、って声すら、きっと音にもなっていない。それでも、俺を撫ぜてくれる彼の指は、とても優しくて、丁寧で。まるで、宝物を扱うみたいに、俺に、触れてくれるから。

  その手を、まるで猫のように喉を鳴らして、堪能しながら。落ちる瞼と格闘するのをやめて、おとなしく、押し寄せる睡魔に身を任せた。

  いつの間にか、大分日は傾いて。夜の帳も、もうすぐだった。

  結局、夕食にも起きられなくて。リジットさんに、寝室まで運んでもらったのを、朝起きてから彼から聞いた。

  申し訳なさに頭を抱えながら、それでも。

  …リジットさんに運んでもらったのを、覚えてないのが勿体ないな、なんて思ってしまったのは、彼には秘密だ。

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