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イケメン狼獣人がぽっちゃり少年を娶るはなし。【33-初夜編4・前編】

  リジットさんと、俺が婚姻を迎えたその日。…初めて、俺は、リジットさんのお屋敷で、夜を迎えた。

  いい香りがする部屋で。俺は一人、もじもじと身体を揺らしながら、リジットさんを、…今日、俺の『旦那さま』となった彼を、待っていた。

  うちの屋敷で、一番の上室だったゲストルームと、同じくらいに広いお部屋と、広いベッド。ここが、今夜から彼と、俺の寝室になるそうだ。…改めてそう思うと、身体が爆ぜるように熱くなる。

  今日から、ここで。…リジットさんと、毎日一緒に居られるんだ。浮かぶ思考に、どきどきと心臓が甘く跳ねては、顔が崩れるように緩む。慌てて顔を引き締めようと、両手で覆った頬は、燃えるように熱かった。

  先に湯浴みをしてくるといい、って彼に言われて。彼のお屋敷のメイドさんたちに手伝ってもらいながら、お風呂を戴いた。彼が用意してくれたのか、それともメイドさんたちか、いい香りのする香油も塗らせてもらって。それから、通されたのが、この寝室だ。

  …ここに、リジットさんが来たら。そのことばかりが頭を巡ってしまって、俺の目は、ドアから離れてくれない。緊張と期待を隠すように、寝間着のりぼんを指で弄った。

  今の、俺の格好は。親から用意された、と言うか、命じられたものだ。ほとんど寝間着の機能を果たしていない、半分透けているようなレースのネグリジェ。ボタンもなくて、胸元を左右のりぼんで結んで留めているだけ。その丈も、太腿はおろか、下腹部すら隠していない。勿論、その下は裸だ。だから、期待にぷくりと膨らんだ乳首も、レース越しに丸見えだ。

  その下の、下半身も下着一枚。しかも…この下着は、女の子のものじゃないか、って思うように、面積が狭い。両脇を紐で結んで履くもので、前側は狭いなりにも布があるんだけど、…後ろ側は、ほとんど紐だ。だから、これを履く今の俺の、…お尻は、ほとんど丸見えになっている。しかも、その後ろ側の紐は、俺の尻朶のあわいに食い込んで、お尻の孔を擽るように掠める。俺のお尻の孔は、リジットさんにたくさん慣らしてもらって、可愛がってもらってるから、…そんな刺激だけでも、気持ち好くなって、くしゅくしゅとほころんでしまう。きっと、そんな様すらも、ほとんど丸見えのお尻では隠せない。

  そのお尻の刺激で、…おちんちんも、硬くなり始めてしまっていた。けれど、下着なのに、布の面積がすごく狭いから、…俺のおちんちんは、下着に収まらなくて、隙間から覗いてしまう。その白色の布には、可愛らしいフリルやレースやりぼんがたくさんついてるから。そんな可愛らしいものから俺のおちんちんが覗いてることにも、…恥ずかしくて堪らない。

  自分の今の格好を見返すと、すごく恥ずかしい。それなのに、…恥ずかしいと思うたびに、俺の身体を甘い疼きが広がっていく。こんな格好の俺をリジットさんが見たら、…初めての夜だからって気合い入れすぎだって呆れるかな?なんて格好としてるんだって、眉を顰めるだろうか?それとも、…こんな格好でも、少しでも可愛いって。…そう、想ってくれるかな?

  そんなことを思うと、心臓が破裂しそうにどきどきと高鳴る。…やっぱり、布団に潜って待っていようか。そう思って、布団に手を伸ばす。その時、…こんこん、とドアがノックされた。文字通りに、身体がベッドの上で飛び跳ねる。

  「は、はい!?」

  声をひっくり返しながら、大慌てで返事をした。ドア向こうから、可笑しそうに笑う声が聴こえて。…それから、俺の大好きな声が、くぐもって聞こえる。

  『済まない、入ってもいいだろうか?』

  …ここは、リジットさんのおうちなのに。俺を気遣ってくれるその優しさに、またも心臓が甘く高鳴った。大きく頷きながら、ドア越しに届くように、大きく口を開く。

  「勿論です!どうぞ!」

  俺の返事に、一拍置いてから扉が開く。座っていたベッドから立って、そのドアが開くのを見遣った。もじもじと、腰が揺らめいてしまうのが止められない。

  「待たせたな」

  そう言って、部屋に入ってきたリジットさんが、…俺の格好を見て、眼を丸くした。彼の反応が不安で、ぎゅ、と思わず竦んでしまう俺に。…彼が嬉しそうに笑って、俺の前へと歩み寄る。

  「この格好はどうしたんだ?とても愛らしくて、…扇情的だな。お前に好く似合っている」

  胸元で結んであるりぼんの裾をゆるく指で摘みながら、眼を細めて彼が言う。そのまま、覗き込むように見つめられて、顔がまたも爆ぜるように熱くなった。

  「あ、あの、俺の親が…その、し、…初夜なんだから、こういう格好をしなさい、って…」

  いろんな意味で恥ずかしくて、語尾が小さくなっていく。そのままもじもじと俯いてしまった俺に、リジットさんが優しく笑った。

  「そうか。…お前のご両親は、俺のことをよく理解してくださっているようだ」

  言いながら、俺の頬を彼の指が、なぞるように優しく撫ぜる。それが擽ったくて、でも嬉しくて。…こころから全身まで、幸福に満たされながら、『俺の親のことまで気遣ってくれてありがとう』、って、彼に告げる。そんな俺に、リジットさんは、やっぱり優しく笑いながら。触れるだけのキスを、俺の口にしてくれた。

  そのまま、ベッドまで促されて。その上に、優しく寝かされそうになる。その前に、俺にはどうしても言いたいことがあって、…身を起こしながら、ベッドの上で姿勢を正して、彼に向き直った。

  「どうした?」

  不思議そうな顔の彼が、首を傾げて俺を見遣った。…そんな彼に、布団に指をついて、思い切り頭を下げる。俺の母親から、こうするのが礼儀だって、教わったんだ。

  「り、リジットさん!俺、リジットさんのこと、大好きですっ!ふ、不束者ですが、これから、末永くよろしくお願いします…!」

  頭が布団に着くくらいに頭を下げながら、勢いよくそう言った。…下げた頭の向こうで、リジットさんがぽかんとしているような空気が漂って。…それから、嬉しそうに笑う声が、頭上で響く。

  …あれ?俺、なにかおかしかった?不安に思いながら、それでもリジットさんが笑ってくれてるから、いいのかな、って。下げていた頭を上げながら、彼の様子を恐る恐る見遣る。

  …リジットさんが。とても嬉しそうな、満ち足りた顔で、俺を見つめていた。その眼がとても優しくて、…見つめられてる俺の方が、思わず赤くなってしまう。それでも、その眼が嬉しくて、…真っ赤になりながらも、俺も、彼を見つめ返した。

  彼の手が、俺に伸びる。また、優しく頬を撫ぜられて、嬉しくて目を細めた。そのまま、彼の顔が、俺に近づく。

  「俺の方こそ。若輩者の上に愛想無しだが、お前を愛する想いだけは、誰にも負けないと思っている。これからも、よろしく頼む。…これからも、ずっと、一緒に居よう」

  甘い声で、そう言われて。その顔が、更に、俺に近づいた。…まるで、教会で誓うみたいだ、なんて、胸を高鳴らせながら。二たび重なる唇に、俺も、うっとりと目を、閉じた。

  そのまま。今度こそ、優しくベッドに寝かせられて。リジットさんが、半分透けているようなレースのネグリジェの上から、俺の胸を優しく揉み込む。厚い胸脂肪に、彼の指が沈んでいくのを、薄すぎる布越しに感じた。ほとんど、直接触れられているのと変わりないくらいの感触。…それだけで、乳首が更に硬く膨らんでいく。

  「いい匂いだな。お前に似合う、優しくて甘い匂いだ」

  耳元で囁かれて、耳たぶを甘く噛まれた。きっと、メイドさんがつけてくれた香油の香りだ。そう答えたいけれど、彼の手のひらの肉球に乳首を擦られて、その声は嬌声に代わってしまう。…薄く遮られる布の向こうで、俺の乳首がぷくりと膨らんでいるのが淡く見えた。直接見えるのよりもいやらしい気がして、どうしようもなく恥ずかしい。

  「…あ、リジットさん…」

  薄い布ごと、膨らんできた乳首をその指に挟まれる。その間で、優しく潰されて捻られるだけで、そこから頭にぱちぱちと火花が走るようだ。…この感覚が、『きもちいい』って言うことを、俺はリジットさんにたくさん教えてもらった。

  「リジットさん…っ、ちくびっ、ちくびきもちい、ぃです…っ」

  掠れながらも、高くなってしまう声で彼にそれを伝えた。くりくりと転がされる乳首が、どんどん硬く痼っていくのが自分で分かる。乳首のなかに硬い芯があるようで、それを転がすように指で捏ねられて潰されるのが堪らない。もう3年も、彼に弄られて可愛がってもらっている俺の乳首は、…もうすっかり、性感帯として完成していた。前に比べて、乳首が一回りは大きくなった気がする。乳輪も、興奮するとぷくりと膨れ上がって、胸脂肪の上で段をつくるようになっていた。…その乳輪を、乳首ごと彼の指で撫ぜられて、きゅっと摘ままれるだけで。…まるで女の子のつけるような小さな下着のなかで、俺のおちんちんはすぐに硬くなってしまっていた。たくさん解してもらって、すっかり雌の絶頂を覚えた俺のお尻も、胸を刺激されるだけでくちゅくちゅと腸液を垂らしながら密かにひくつく。

  しゅるり、と衣擦れの音を立てながら、胸のりぼんが解かれた。ボタンもなにもない、俺が着るには可愛すぎるこの…寝間着とも下着とも言えないものは、りぼんを解いてしまえばすぐに前がはだけてしまう。ほとんど裸のような、心許ない衣服だったけれど、…それでも、彼の前で裸にされるのはやっぱり恥ずかしい。けれど、彼の手で服を脱がされるのは、…実は嬉しい。これから彼に愛されるんだと、その歓びが身体を満たしていくようで。

  それでも、恥ずかしさに、頬に手の甲を当てて赤くなる顔を隠した。…全部隠してしまうのは、『お前の顔が見えないのは寂しい』、って、前に彼に優しく止められたから。…そんなことを、優しく笑いながら言われてしまったら、俺に逆らえるわけがないじゃないか!

  「最初に比べて、少し大きくなっただろうか。愛らしい乳首が更に可愛らしくなったな」

  ぷっくりと膨らみきった乳首を転がしながら、リジットさんが嬉しそうに笑った。真っ赤に充血しきって、彼の指の間で震える乳首は。そのざらりと硬い肉球に撫ぜられるだけで、悦ぶように更にぴん、とそそり立つ。…自分でも、大きくなったと思っていたけど。改めて、彼がそう指摘されると、恥ずかしくて堪らない。

  「だ、だって…リジットさんがいっぱいかわいがってくれるから…」

  手の甲から伝わる頬の体温が、焼けるように熱い。まるで言い訳か責任転嫁のように口にしてしまう俺に、…それでもとても嬉しそうに、俺の彼が優しく笑んだ。

  「そうだな、あまりにもお前の乳首も反応も、お前の全てが可愛らしいから、つい弄ってしまう」

  言いながら、彼の顔が俺の胸に寄せられる。そのまま、彼の長い舌が乳首に伸びて、…根元から、乳首をゆっくりと舐め削がれた。滑らかな筈の彼の舌が、ざらり、と少し荒く感じて、それだけで俺の身体は、背を反らすように大きく跳ねる。

  片方の手で、乳首をくりくりと弄ったまま。彼の舌が乳首に絡んで、そのままちゅう、ときつく吸われた。舌が滑りながらもざらざらと俺の乳首を削いで、鈍く尖った犬歯がぷっくりと膨らんでいる乳首にゆっくり沈む。…彼に甘噛みされる乳首に、目の前が眩く弾けた。

  「あ~っ!らめれすっ、ちくびかんじゃらめ…ちゅうってすわないでっ」

  

  びんびんに勃ち上がり切った乳首を、甘噛みされながら強く吸われて、ただでさえ大きくなっていた俺のおちんちんは、呆気なくイってしまった。小さい下着のなかで、苦しそうに勃起していたおちんちんから、びゅるっと音を立てて精液が噴き出す。小さいながらもぱんぱんに膨らんだ俺のおちんちんは、布の面積が極端に小さい下着に治まらず、その先端が下着からはみ出てしまっていた。そこから堰を切ったように溢れる精液で、あっという間に白い下着が濡れていく。俺が履くのになんて相応しくないような、可愛らしいフリルもりぼんも、俺の精液に塗れていった。

  ぴゅるぴゅると、勢いをなくしながらも、俺のおちんちんは精液を噴き出し続ける。そのたびに、可愛らしい下着がべとべとに濡れていって、…最後の一滴まで吐き出し切ったときには、小さな下着は精液塗れになってしまっていた。俺の親に着せられたものとはいえ、ここまで汚してしまうと、申し訳ないし、…どうしようもなく恥ずかしい。

  全てを出し切った俺のおちんちんは。くったりと力をなくして、元の通りに小さく、柔らかくなっていたけれど。…それでも、小さすぎる下着には収まりきらずに、未だに先端が下着の先から覗いていた、…さっきのネグリジェも、空けたレース越しの乳首が、裸よりも恥ずかしかったけれど。今のこの、小さい下着からはみ出るおちんちんも、裸でいるよりもはしたない気がして、顔が燃えるように熱くなる。

  …このべとべとになってしまった下着を、脱ぎたいけれど。自分から下着を脱ぐ、なんてことも恥ずかしすぎて。…どうしても、手が動かない。

  こんな俺の姿を、彼に見られている。そう思うだけで、身体中の熱が何度も上がっている気がする。もじもじと揺れてしまう腰が、恥ずかしいからなのか、…何かを期待してるからなのか、自分でも判断がつかなかった。

  「あ、あの…あんまり見ないで…恥ずかしいから…」

  もごもごと言いながら、手でべたべたに濡れた下着を隠した。…今更、とも思うけれど、こんな女の子みたいな下着で射精した姿なんて、いくら何でもはしたなすぎる。そんな俺の手を、リジットさんの手が掴んだ。

  「こんな愛らしい姿を、隠す必要はないだろう?お前の可愛い姿をもっと俺に見せてくれ」

  笑いを含んで低い声が、俺の耳に甘く囁く。…そんなことを、そんな声で言われてしまったら、もう俺に否なんてない。彼の手に促されるがまま、隠していた下着から手を離した。…力をなくしていたはずの、俺のおちんちんが、また微かに、けれど確かに硬くなる。

  そのまま、ほとんど紐のような細さで俺のお尻のあわいに埋もれる下着を、彼の指が更に引いた。くちゅくちゅと密かに蠢くお尻の孔に、その下着が食い込むほどに当たって擦れる。

  「あっ、ひっぱっちゃだめ…っ」

  そのまま上下に擦られて、お尻の孔だけで気持ち好くなってしまう。すっかり彼の指に可愛がられることに慣れている俺のなかが、お尻の孔だけの刺激に焦れたように、入り口から柔らかくほころんで彼の指を誘った。お尻の孔で擦れるだけの紐に、焦れたように腸壁がきゅるりと捻じれる。ぷしゃり、とあたたかい腸液が溢れて、ただでさえ紐のような下着を更に縒りながらしどとに濡らした。

  …こんなに細く捩れてしまったら、ほとんど下着の意味なんてないだろう。…きっと、俺のお尻の孔なんて、隠されることもなくもう丸見えだ。そう思うと、恥ずかしいのに、…頭が蕩けるように、桃色に淡く霞んだ。

  左右に結ばれている、下着の腰紐に、リジットさんの指が掛かった。紐を解かれる、と、思わず目を瞑ったけれど。…そのまま、彼の手が、俺の膚と紐の間に滑り込んで、一気に下着を下ろされる。

  あ、と声を漏らすよりも早く、俺の足から、下着が抜かれた。何も遮るもののなくなった俺のおちんちんが、ふるり、と頼りなく揺れる。…あの下着も恥ずかしかったけど、一糸纏わない裸にされるのも、やっぱり恥ずかしい。でも、身体を隠すな、ってさっき言われたから、俺は隠さないように、口元で手を固く握った。

  そんな俺を上から見遣って。リジットさんが愉しそうに眼を細めた。薄く開いた口元から、彼の鈍く尖った歯と長い舌が覗くことに、心臓が甘く高鳴る。

  「お前に好く似合う、可愛らしい下着だったが、…矢張り、何も身に着けていない姿の方がいいな。お前は、生まれたままの姿が一番愛らしい」

  

  低い声で、囁くようにそう、言いながら。すっかりほころんだお尻の孔を、彼の指が優しく撫ぜる。それだけで俺の背が反って、無意識に腰を揺らした。…彼に、お尻のなかを弄ってもらう感触を思い浮かべて、腸壁が熱く畝る。きつく目を瞑りながら、彼の指が俺に挿入ってきてくれるのを、胸を焦がして待った。

  くちゅ、って、まず指の先が俺のなかに潜り込んで。その感触に、喉を鳴らして細い声を漏らす。心臓がどきどきと期待に跳ねて、これだけで達してしまいそうだ。

  「あ、りじっとさん…♡」

  期待に爆ぜそうになりながら、甘えるように彼の名前を呼んだ。彼が優しく笑う音が小さく聞こえて、そのまま頬にキスされる。気づかないうちに緩んでいた口元が、更に崩れた。

  そのまま、彼の指が根元まで、勢いよく俺のなかに挿入ってきた。じゅぷ、って濡れた音を立てて、俺の腸壁を、彼の指がじゅぷじゅぷと削ぎながら擦っていく。ざらざら荒くて硬い肉球と、少し硬質で、触り心地の良い獣毛。そのふたつが、たくさん慣らしてもらって柔らかく解れた俺の腸壁を、更に拡げるように解していく。

  俺の奥を、彼の指が、少し力を込めて擦り上げた。ぐしゅぐしゅと濡れた音を立てて、彼の肉球が、俺の奥まで腸壁を抉るように削いだ。爪先が浮くように跳ねて、そのままきゅうっと丸まる。

  「あっ♡りじっとさん、きもちい…っ」

  思わず声を漏らしてしまう俺に、リジットさんが優しく笑う声が、上から降ってくる。なかで指を折り曲げられて、更に俺の腸壁が拡がった。鍵状に曲げられた指が、くしゅくしゅと、俺の腸壁を擦っていく。

  その指が、…俺のお尻の孔からほど近い、浅いところを優しく撫ぜた。こりこりとした痼りが、彼の指の下でころころと転がる。…最初に、俺が雌の絶頂を迎えられた場所。ここは、俺の身体のなかでも、弄られると直ぐにイってしまう性感帯のひとつになっていた。一番好きなのは、彼の指で、腸壁の奥まで優しく突かれて、そのざらざらと硬い肉球で腸壁をくしゅくしゅと擦られることなんだけど。…この、お尻のなかの浅いところにあるこの痼りも、彼の指で押し潰されて転がされるだけで、気持ち好くなって、射精のない絶頂を迎えてしまう。

  今日も、この痼りをころころと転がされて、全身がぶるぶると大きく震えた。腸壁がとろとろと零れてきて、彼の指をしどとに濡らす。俺の腸壁で濡れた彼の獣毛が、俺のなかを擽って、…俺の頭が、真っ白になった。ぐぅん、と背が仰け反って、足先がびくびくと震えるように揺れる。

  「あ~~っ!りじっ、とひゃっ…イくっ、く、ぅ…っ♡」

  語尾を跳ね上げ上げながら、彼に絶頂を伝えた。きつく目を閉じながら、浮きっぱなしの腰をびくびくと震わせる。足が跳ね上がって、ばたばたと勝手に揺れた。

  彼の指で迎える射精のない、…雌の絶頂。それは、俺が迎える絶頂のなかで、一番気持ち好くて、幸せなものだ。…今日、までは。

  今までは、ここで終わりだったけれど。…今日は違う。

  きつく瞑る目の中で、眩いばかりの期待が膨らんで。…ゆっくり目を、開けたとき。

  優しく眼を細めながら。それでも、…その優しさのなかに、俺を捕らえるように離さない、初めて見るような色を含んで。俺を見つめるリジットさんの顔が、あった。

  

  (ああ、今日こそ俺は。身もこころも、彼の『お嫁さん』になれるんだ!)

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