九月②_オシリペンペンインスクール

  昼休み。

  リョウは人気のないトイレの個室に立ち尽くしていた。

  コンコン……コン……コン

  そこに、奇妙なリズムのノック音が響く。

  「……」

  カチャ

  リョウは無言で扉を開け、中に招き入れる。

  「相変わらず、じめじめしてますね」

  「うるせっ、人が来ねえから良いんだよ」

  「そういう場所は、僕も来たくないんですが」

  「いいから、早くしろよ」

  「はいはい。たっちしてください」

  「ふんっ」

  リョウは悪態をつきながら制服のシャツをまくり上げる。

  両手は胸の前で保ち、足を広げてピンと立つ。

  「ふーむ。外に漏れ出したりはしてないみたいですね」

  「そ、そっか」

  「さあ、ぬぎぬぎしますよ」

  「……ん」

  ベルトに手をかけられ、スルリとズボンが落ちる。

  ぐっしょり濡れたおむつがあらわになった。

  「あらー、これは一回の量じゃないですよね?」

  グシュ……グシュ……

  ユウタの手がおむつの股間部に伸び、握るように具合を確かめてくる。

  「う、うぅ……」

  「僕にメッセージを送ったあと、またおもらししちゃったんですか?」

  「あ、ああ……」

  「とすれば、授業中ですね。クラスのみんなに見られながらおもらししちゃったんですね」

  「……うぅ、うっせ」

  小さく悪態をつきながら、リョウの顔が耳まで真っ赤になった。

  「すっかりおむつが手放せなくなっちゃいましたねー」

  「くそっ……こんなこと……」

  唇を尖らせながら、震える。

  認めたくないが、ユウタの言うことには何も言い返せない。

  「じゃあ、おむつ替えましょうか」

  ビリッ……ビリッ……

  おむつのサイドステッチを破る音が、人気のないトイレに響き渡る。

  「うぅ……」

  静かなせいで余計に、おむつが破かれる音が耳に入る。

  誰かに聞かれたりしないだろうか。

  「ほら、もっと股を開いてください」

  両足の間にユウタの手が入り、ぺしぺしと軽く叩かれる。

  「わ、分かったから、し……静かに頼む」

  渋々と両足をさらに開く。

  恥ずかしさで目をギュッと閉ざし、シャツの裾を胸の前で握り返す。

  「いい子いい子」

  パサリ……

  下半身からじっとりとした感触が消える。

  外気が入り込み、おちんちんにひんやりとした風が触れた。

  「ふっ……」

  思わず身震いした。

  「相変わらず可愛い、赤ちゃんおちんちんですねー」

  手早くウエットティッシュを広げたユウタに、下半身が拭き清められていく。

  「うぅ……うっせ、声が……」

  「はい、おしり向けてくださいね」

  「くぅ……」

  向き直り、ユウタにおしりを向ける。

  足元のズボンのベルトがカチャカチャと鳴る。

  「これじゃシャツも汚れちゃいますねー」

  そう言いながら、ゴソゴソとユウタが鞄を漁る。

  パチン

  背中にクリップのようなものが挟まる音がした。

  「あ?」

  振り返ると背中に垂れ下がったシャツがめくり上げられて、肩甲骨のあたりでクリップで止められている。

  「汚れちゃうんで、止めておきますねー」

  「なっ……あ……」

  背中のクリップのせいで、シャツの裾が腰の上までしか垂れさがらない。

  おしりが丸出しになって、スースーする。

  「じゃあ、そっちに手を着いて」

  便器越しに壁に手を伸ばす。つかんでいたシャツの裾がパラりと落ちる。

  お尻をめいっぱいに突き出すポーズになり、また顔が熱くなる。

  「くぅ……」

  「はい、じっとしててねー」

  ウェットティッシュの感触がお尻を撫でる。

  「お尻まで濡れちゃってるねー。もっと足開いてー」

  「うぅ……」

  唇を噛みながら、足をがに股に開く。

  スッ……シュッ……

  ユウタの手が内股の間に伸びる。

  お尻から太ももの付け根、玉の裏まで手際よく拭き取られていった。

  「はい、綺麗になりましたよ」

  「お、おう……」

  おずおずと姿勢を戻す。

  「こーら、立ってるとき、手はここ」

  またシャツの裾を握らされる。

  「……ん」

  唇を尖らせながらも従い、律儀に胸の前まで持ち上げる。

  ユウタには背を向けたまま、シャツの裾を持ち上げ下半身を露にさせる。

  背中にはクリップが挟まれて、ユウタには丸出しのおしり見られたままで立たされている。

  「おむつつける前に、せっかくですから男子便器でしーしーしましょうか?」

  「は? なんだそれ?」

  「一番入口に近い便器で用を足してもらいます」

  「な! なんで……!」

  視線を落とすと丸出しの下半身、そこにぷるんと揺れる小さなおちんちんが目に入る。

  トイレの個室から出るだけでも、顔から火が出そうだ。

  「最近、おむつ替えてもらって、当たり前になってきてませんか?」

  「当たり前って……そんなことないだろ。は、恥ずかしいし……」

  ユウタに背中を向けながら、上半身と顔だけ回してユウタに向き直る。

  「そう、ちゃんと恥ずかしいことだって体に教えてあげないと、元に戻らなくなっちゃいますからねー」

  「い、今だって、めちゃくちゃ恥ずかしいってーの」

  「その割には、毎日のように学校でおもらししちゃってますよねー」

  「ま、毎日じゃ……ねーし……」

  「しかも、今日は2回しちゃったんですよねー」

  「……うぅ」

  リョウは返事の代わりに顔を真っ赤にしてうつむいた。

  「さあ、しーしーしに行きましょ」

  「そんな……」

  リョウは押し黙ったまま動かない。

  学校ではばれたくない。

  そんな思いと自身の小さなプライドがその場に押しとどめた。

  「それとも、男の子のトイレでしーしーしたことないんですかー」

  「ちがっ……う」

  「しーしー、しに行きますよ。ほら、しーしー」

  耳元で囁かれるたびに、尿意が沸き起こってくる。

  「くぅ……」

  リョウは涙目になったまま動かないでいた。

  「しょうがないですね……」

  パァンッ

  突然、静かなトイレに鋭い音が鳴り響いた

  「いっ……た……」

  少し経ってから、尻を叩かれたことに気づいた。

  ィィィン……

  静寂の中、反響音がこれでもかと響く。

  少し経ってじんじんと痛みが伝わってきた。

  目尻に涙を貯め、頭は真っ白になり視界がゆがむ。

  「ここ、結構響くね」

  ユウタが尻を撫でてくる

  「ひっ……」

  反射的におしりをきゅっと締める。おちんちんもさらに一回り小さくなった気がする。

  「や、やる……しーしー、する」

  縮み上がりながら、リョウは答えた。

  中途半端下手に拒否すると、またお仕置きの口実が増えてしまう。

  「うん。良い子ですね」

  満足そうな手つきで、尻を撫でられた。

  「でも口答えしたお仕置き。おしりペンペン5回です」

  「そ、そんな……」

  「さ、手はここだよ」

  有無を言わさず、再度両手を壁につけられる。

  お尻を突き出したポーズにさせられる、恥ずかしくて情けない。

  「ほ、ほんとに……やるの?」

  パシンッ

  返答の代わりに平手打ちが飛んできた。

  ビクンと体が跳ね、おちんちんがプルンと揺れた。痛さよりも恥ずかしさのほうがつらい。

  それでもお尻を突き出した姿勢のまま、動かなかった。

  「うん。そのまま動かないでねー」

  突き出したお尻を撫でられる。

  「ふぐぅ……」

  恥ずかしさで頭が真っ白になってきた。

  パシンッ

  二発目が響く。

  「や、やめ……」

  「音に気付いて、誰か来ちゃうかもね」

  「そ、そんなぁ……」

  「続きやっちゃいますね」

  パシンッ

  「ふぐっ……」

  痛さと恥ずかしさで目尻に涙が滲む。

  「おや、何回目でしたっけ?」

  「あう、さ、さんかぁい」

  「ふふっ。素直で良い子です」

  パシン

  「……よん」

  肩を震わせて痛みと羞恥に耐える。

  とにかく誰も来ないでくれと祈り続けた。

  「最後ですよ」

  ユウタは思い切り手を振り上げる。

  パァンッ……

  今までで一番大きな音が、人気のないトイレに鳴り響いた。

  「んんーっ……」

  真っ赤な顔で、唇を噛む。

  目に溜まった涙は今にも流れ出そうだ。

  「あれー? もう一回かな?」

  ユウタはニヤニヤして手を振り上げる。

  「ごっ5回っ……」

  「んー? それからー?」

  「あ、ありがとう……ござ……います」

  「ま、良しとしましょうか。」

  なだらかな手付きで尻を撫でられる。

  ジンジンと熱ばった痛みが走り、見えていないが真っ赤になっているに違いない。

  「おしおきは終わりです。それじゃあ、トレーニングに戻りましょうか」

  「くぅ……」

  肩を丸めて、両手を壁から離した。