「お待たせ」
わざと時間をかけた様子でゆっくりと服を脱いだユウタが、リョウに向き直ってきた。
ほっそりとした体にパンツだけを身に着けている。
一方、リョウはおむつ一丁の姿で脱衣所に晒されていた。
周囲からクスクス笑う声が聞こえる気がする。
「じゃあ、おむつも脱ぎ脱ぎしましょうねー」
言うと同時にベリベリとおむつを止めるテープを剥がされ始めた。
「ちょっ、ちょっと待った」
リョウは体こそ動かないものの、言葉だけはユウタに物言いを返す。
「ん? どうかしました?」
「手ぬぐいくらい持ってきてんだろ?」
「手ぬぐい?」
「バスタオルじゃないやつ、えーっとフェイスタオル?」
「あ、あー。有りますよ。必要だって聞いたから」
「寄越せ」
ユウタはロッカーに向き直り、薄手のタオルを持ちだす。
リョウは半ばひったくるように受け取った。
ギュ……
念入りに腰元に縛り付ける。
「腰に巻くんですか?」
「やらなきゃいけないって話じゃねーけど、あんまり見せびらかすもんでもねーし」
「恥ずかしいんですね。リョウくんのあそこは、かわいいですからねー」
「う、うっせ! ちげーよ」
「そういう意味では無いんですか?」
「い、いや……」
やっぱり、俺のはちいせーのか?
そういわれると、見られるのはちょっと恥ずかしい。
かと言って、思春期の子供みたいにナイーブなところを見せるのも少し癪に障る。
「小さい子供たちは、あまり腰巻きをしていないみたいてすが」
「子供は良いんだよ!」
「ふーん?」
「えっと、そうだな、たしなみっていうかマナーみたいなもんだな」
「なるほど。合点がいきました」
腰に巻いたタオルの下で、ペリペリとおむつが外されていく。
パサ……
下半身が柔らかな圧迫感から開放される。
リョウは腰巻きのタオルを再度押さえつけた。
「あー、ちょっと湿ってる」
脱がされたおむつの吸水部を見ながら、ユウタが言う。
「う……うるさい。さっさと入るぞ」
「そういえばリョウくん、しーしーは大丈夫?」
「はっ? て……てめっ、何言って……」
リョウはすぐさま耳まで赤くして言葉を遮った。
子供たちは思い思い自分で着替えて、当然のようにパンツに足を通していく。
「しーしーしたくない? お風呂に入る前に、トイレに行きましょう」
「だ……大丈夫……」
リョウは落ち着き無く周囲を見回す。
子供たちのうち何人かは、にやにやしながらこっちを見ていたような気がする。
「おちびりしただけで、ちゃんと出してないでしょ? しーしーしよ、しーしー」
「だ……そ、それ……」
リョウの膝が、がくがくと震える。
ユウタの言葉に合わせて、あっという間に尿意が込み上げてきた。
「しーしーしたくない? お風呂に入るんだから、やったほうがいいよ」
「あ、だめっ……」
手ぬぐい越しに股間を押さえつけ、慌てて股を閉じる。
じっとりとした汗が頬を伝う。
「あれー? しーしーしたくないんじゃないの?」
ユウタがゆっくりと顔を覗き込んでくる。この状況を楽しむようだ。
「あ、あの……」
ジワッ……
握った手の間から、少しずつおしっこが漏れ出してくる。
「あーあー。やっぱり、我慢してたじゃないてすかー」
「うぁ……そ、その……」
両足を震わせながら、かろうじて体重を支える。
唇がふるふると震える。
「間に合うー? リョウくん、トイレトレーニングも出来てないのにー」
「い、言うなよぉ……」
視界の端っこで、パンツ姿の子供たちが、クスクスと笑っていた。
ジュウ……
問答しているうちに、股間のタオルにみるみると染みが広がっていく。
「あー。とりあえず、ここに跨ってください。」
そう言うと目の前に畳んだバスタオルが差し出された。
「こ、これ?」
「ほら、おまるの時みたいに、上に座ってください」
ユウタにぐいと引っ張られる。
「う、うぁっ……」
ペタンッ
リョウはバスタオルを跨ぐように、床に座らされた。
おしりに柔らかなタオル地の肌触りを感じる。
「おててどかして」
ユウタに腕を持ち上げられ、体の横に置く。
ファサ……
同時に腰巻きのタオルも外れ、すっぽんぽんの姿でバスタオルの上に座らされる。
「や、み、見ないで……」
目をギュッと閉じて、肩を丸めた。
どこかから、「ちっさ……」なんて言う子供の声が聞こえる。
「ほら、しーしーだよ、しーしー」
「うぅぅ……」
すっぽんぽんのまま、耳まで赤くなった顔で唇を噛む。
両手は律儀に体の横につけたまま、下半身丸出しのポーズだ。
鼻がつんとなって、じわりと涙が浮かんできた。
「しーしー、しーしー」
「ぁ……」
ショロロ……
リョウのおちんちんから、おしっこが流れ出てくる。
「よしよし、しーしー出しちゃおうねー」
ユウタに頭を撫でられた。
チョロ……チョロ……
股間を隠すこともできず、丸出しのおちんちんから流れたおしっこはそのまま床のバスタオルに吸収されていく。
「あーあ……」なんて言って笑っている声がどこかから聞こえる。
「しーしー、しーしー」
おしりの下がじっとりと暖かく湿る。
チョロ……
視線を落とすと、小さなおちんちんから薄く色づいたおしっこが直接バスタオルへと注がれていく。
人気の少ない脱衣所に小さな水音が流れる。
「み、見んなよぉ……」
あまりの恥ずかしさに、目をぎゅっと閉じる。
それでもおしっこは止まらず、みんなの前でおもらし姿を晒されてしまう。
ポタッ……
ようやく、おしっこが止まった。
何時間も晒し者にされた気分だ。
「うん。よくできました」
またしてもユウタに頭を撫でられる。
「うぅ……見んな……よぉ……」
おしりに濡れた感触を感じながら、リョウは唇をとがらせる。
「ほら、たっちして、タオル洗わないと」
ユウタに促され、すっぽんぽんのまま立ち上がる。
ポタ……
まだ少しだけ残ったおしっこが太ももを伝う。
恥ずかしさで、頭が真っ白だ。
「床まで漏れてないみたいで、良かった。トイレで軽く水洗いしてくるね」
「う、うん」
ユウタはおしっこで濡れたフェイスタオルとバスタオルをひとまとめにして持ち上げる。
ついでに少し濡れた下半身を荒く拭った。
「おしっこ、綺麗にしてないから触らないでね」
リョウは両手を横に下ろしたまま、足もがに股気味に広げられる。
情けなく下腹部を丸見えにさせたポーズで、両手をおしりの横に置く。
「うぅ……」
「じゃあ、良い子で待っててね」
ユウタはタオルを持ってトイレにかけていった。
リョウは一糸まとわぬ姿で立ち尽くす。
一人で浴場に入ってしまえば良いのだが、なぜかその考えは浮かんでこなかった。
不安に震えるように、リョウは小刻みに尻尾を揺らしていた。
「そ、そんな見られてないよな……」
股間は隠せず、赤ちゃんサイズのあそこをプルンと曝け出したままだ。
まだおしっこでうっすら濡れている、正真正銘の赤ちゃんちんちんだ。
周囲からまた子どもクスクス笑いが聞こえた気がする。見せつけるように、パンツ姿で立ち話している。
「うぅ……見んなよぉ……」
手で隠そうかとも思ったが、またユウタに何を言われるか分からない。
しかも、バスタオルもフェイスタオルもおしっこで濡れてしまったのだから
これから手ぬぐい無しで銭湯を連れ歩かされることになる。