「これなら、すぐにおもらしできますねー」
ユウタは手に小さな小道具をもって戻ってきた。丸い先端に、円筒状の持ち手、こけしを思わせるフォルムから、電源コードらしい配線が伸びている。
「あ、それ……」
いつかの快感を思い出し、期待感からおちんちんがぴくんと反応する。
「電動マッサージ機ですよー。リョウくん大好きですよねー」
ユウタがスイッチを入れる
ヴヴヴ……
小さいながらも強力な動きで、先端のボールが揺れる。
「あ……だ、だめ」
これから何をされるか直感的に気づき、リョウの体に冷や汗が流れる。
しかし、おちんちんは素直にひくひくと、刺激を求めて主張している。
「ふふーん。赤ちゃんのおもらしなら仕方ないですよねー」
ボールをピタリと股間に添わせる。
「ひゃっ……」
これだけで呼吸が荒くなる。
はーはーと大きく息をして、心臓がバクバクと揺れる。
「ふふっ、素直で良い子ですねー」
スリスリ
電源のついていない電動マッサージで、股間を何度もこすられる。
これだけでも刺激が強すぎて、おちんちんがひくんひくんと揺れる。
スッ……
「あぇ……」
突然、マッサージが取り上げられてしまう。
「でも、おもらしはおむつの中でしましょうねー」
クシュ……
おちんちんが再度おむつの中に納まり、包まれた刺激で思わず腰が引ける。
「あ……だ、だめ……」
ピッ
両サイドのテープが止められて、下半身がふっくらとした大きなおむつに包まれた。
くしゅくしゅとした安心する感触。
「白いおしっこ、おもらししようね」
マッサージ機の先端が、ゆっくりと股間にあてがわれる。
ヴヴヴ……
「あっ……あああっ!」
体がビクンと跳ねる。
反射的に両足の指先までピンと伸ばしてしまう。
「騒がしいのは、良くないですねー」
ヴ……
機械が股間から離れ、くしゅりと頭を撫でられた。
「あっ……ふっ……」
きゅっと唇を閉めて声を殺す。
それでもぜーぜーと肩で息を切らす。下半身に響く快感に、体が応えられない。
「ほら、赤ちゃんのおもらしはここだよ」
ヴヴヴ……
再度、股間に振動が寄せられる
「あっ、あう……あっ」
あーあーと声にならない声を口から絞り出す。
「さあ、しーしーしようね。おむつにしーしー」
ヴヴヴ……
マッサージ機がさらにおむつの中へと押し込まれる。
「ああっ……やっ……ふぐぅ……」
ビクンッ
無意識に体が大きく反りあがる。
あっという間に快感は絶頂に達し、体から絞り出された体液が、おむつに吸収されていく。
ビクンビクンとおちんちんが大きく躍動している様子が、おむつ越しにさえ伝わる。
「しーしーできたー?」
「あ……う……」
言葉を返す間もなく、股間からじわりと濡れた様子が広がっていく。
ヴ……
ユウタがローターのスイッチを切った。
「しーしーしたら、言えるよね?」
「う、う……うあ……」
刺激から解放され、はーはーと肩で息をする。
へそまでおむつで包まれたおなかが上下に膨らんではしぼむ。
「どう?ちゃんとおもらししたって言える?」
リョウはふと周囲を見回した。人入りは多くないが、まばらに客の姿が見える。
「うう……」
恥ずかしさで口をつぐんだ。
ヴ……ヴ……
ユウタが微弱な振動を股間に与えてくる。
「ほら、なんて言うだっけ」
「あっ、やめ、やめて……」
ヴヴヴ……
射精したばかりの敏感なおちんちんに、強すぎる刺激が走る。
「しーしー、できた?」
「あーっ、あーっ」
ヴヴヴ……
相変わらず股間にはマッサージ機が押し付けられている。
あまりの刺激に、思わず体をよじってしまう……。
「どう? しーしーは?」
「あうっ……あーっあっ」
ショロロロ……
刺激に促され、股間にたまったちょっとした尿まで全部吐き出した。
おむつがじっとりと濡れる。
「ほら、なんて言うんだっけ」
「お……あっ……」
あまりの刺激で舌が回らない。
あーあーと嬌声を荒げながら、足がビクンビクンと跳ねるばかりだった。
ヴ……
見かねたユウタがスイッチを切った。
「ほら」
「お、おもらし、しちゃ……たあ……」
ぜーぜーと肩で息をしながら、声を絞り出した。
周囲からクスクスした笑いが聞こえた気がする。
「よくできました」
「ひゃい……」
ユウタに促され、おむつ交換台を下ろされる。
ぼうっとした頭で、まだ息が荒いが、なんとか体を支えて立つ。
ぐいっ
おむつの前部が引っ張られる。
「おもらししちゃったけど、量が少ないから大丈夫かな」
引っ張られたおむつの中身を、ユウタが覗き込こんで言う。
「や、放して……」
抵抗しようとするが、呂律もまともに回っていない。
「このまま帰っても、問題なさそうですね」
パンッ
ユウタが手放し、また下半身がおむつに包まれる。
「うう……」
「じゃあ、ロッカー行こうね」
「……ん」
パンツ姿のユウタがいそいそとロッカーに向かう。
それに手を引かれながら、後ろに続いた。
「じゃあ、ちょっと待ってて」
ユウタが自分の服をロッカーから取り出し、袖を通していく。
その隣で、おむつ一丁のまま待たされることになった。
「うう……」
夕日はほとんど沈み、脱衣所には電灯がともる。
代わる代わるまばらに客が出入りする。
そしてリョウの姿を見ては、微笑ましい顔をしたり、小馬鹿にするような反応を見せた。
ガララッ
「あー、おむつだー」
外から入ってきた生意気そうな子供が、指をさして笑ってくる。
「こーら、お前だって小学校まで穿いてただろ」
後ろから父親らしい姿が現れた。
リョウはおむつだけの裸ん坊。
「今は違うもーん」
子供が笑いながら隣のロッカーを開いた。
「ああ、すみません」
「ひゃっ、いやっ」
しどろもどろに返事を考える。
顔は真っ赤になって、目じりに涙が浮かぶ。
良い年齢の少年が、こんな所で濡れたおむつ一丁の姿で立たされているのだ。
「いえいえ、気にしてないですよ」
奥からユウタがやってきた。手にはスマホを持っている。
「えーっと、ご兄弟ですか」
「はい、弟です」
誰が弟だ。
と反論したかったが、涙目でぎゅっと押し黙った。
ユウタが片手ですいすいと、何かのアプリを動かす。
「手がかかって大変ですね」
「いえいえ、聞き分けの良い子ですよ」
くしゅくしゅと頭を撫でられる。
なんの違和感もなく、お互いに世間話を軽く交わす。
その隣でリョウだけが、自分のおむつ姿に顔を真っ赤にしていた。
「ほらほら、パンツー!」
服を脱ぎ捨てた少年が、青い星柄がちりばめられたブリーフを穿いて、リョウに見せつけて来た。
「うえ……」
急に話しかけられ、素っ頓狂な声を上げた。
「おむつなんて、赤ちゃんみたい」
少年はパンツ姿で、ペタペタと歩み寄ってくる。
「い、いや、おれは……その……」
両手を胸の前でぎゅっと握る。
視線を落とすとふっくらとしたおむつから、自分の両足が伸びている。その反対側に、しゅっとしたブリーフと子供らしい細い足が見える。
「ちっちは大丈夫ー?」
少年は大人ぶった様子を見せつけて、おむつをポンポンと叩いてくる。
ポフポフ……
乾いた音が脱衣所に響く。
こんな子供にまで、まるで赤ちゃんみたいな扱いじゃねーか……
「さっきおもらししたから、今は大丈夫だよねー」
ユウタがニコニコ顔で話しに混ざってくる。
「うぅ……」
唇を噛んで、曖昧な返事を返した。
「すみません。お騒がせして」
父親が愛想笑いを浮かべて、軽く会釈してきた。
「いえいえー」
ユウタが軽く手を振ってこたえる
「さあ、お風呂に入ろうか」
「早くしてよー。僕、もうパンツだけだもん」
「ごめん、ごめん」
父親は子供を連れだって去っていった。
「ふふっ、リョウくんもパンツに戻れるよう、頑張りましょうね」
「ふぐぅ……」
「さ、お洋服着て帰ろうねー」
「……う、うん」
振り返ったユウタの言葉に、素直に従う。
「あんよ上げて、まず右足。次に左ー」
「ああ」
言われるがままに服に袖を通してく。
その様子も当たり前のようで、誰からも見とがめられはしない。
「さ、帰りますよ」
当たり前のように、ユウタが手を差し伸べる。
「……うん」
半ば放心した頭で、手を引かれ後に続く。
番台さんがニコニコと手を振りながら、二人を見送った。
全てがあまりにも自然だったので、リョウ本人ですら、その不自然さを気に留められずにいた。
あの場にいた誰からも、リョウは本当に赤ちゃんのように扱われてしまっていたのだ。