リョウは夕暮れの町をいそいそと歩いた。
お漏らししたおむつはふっくらと膨らんでいて、体操服の外からでも不自然に大きなお尻が見える。
ありがたいことに、通学路に他の生徒の影は無い。
なるべく人気の少ない電車を見繕って、家までの歩みを進める。
グシュ……グシュ……
おむつのせいで、がに股にされて歩きづらい。
おしっこはほとんど吸水部が吸い込んだらしく、うっすら湿っている感じがするくらいで、不快感はそこまでない。
人目を避けながら電車に飛び乗った。
カタンコトン……
普段とは違うホーム、違う車両。人のあまり使わない鈍行を選び、数駅くらいなら歩けば、ほとんど人目につかずに帰れるだろう。
グシュ……
下半身はふっくらと膨らみ、明らかに不自然だ。
「くっそ……」
唇を尖らせ、可能な限り頭の中から、自分の格好を追い出そうとした。
リョウはドア横に立ち、窓の外を流れる景色を眺めていた。
車窓から見える秋の陽射しは柔らかく、木々の葉っぱを照らしている。
ブォ……
トンネルに入ると景色は暗転し、暗い窓ガラスに大きく膨らんだお尻のリョウが映し出される。
グシュ……
恥ずかしさに見をよじらせると、股の間で濡れたおむつが音を鳴らした。
顔を赤らめて渋々と両足を広げる。情けない、がに股のポーズだ。
リョウは肩を縮ませ、黙って目的地への到着を待った。
「あの人、おしりでかくね?」とか言ったような甲高い声が時折耳に入る。
人気の無い車内、たまたま乗り合わせた学校帰りの子供たちが、遠巻きにクスクスと笑っているみたいだ。
俯きながら、耳まで真っ赤になる。
グシュ……グシュ……
身じろぎすると下腹部から聞こえるおむつの音と、遠巻きに聞こえるクスクス笑いが頭の中で何度もこだまする。
頭の中は真っ白で、目尻に涙が浮かぶ。
ガタンゴトン……
線路を走る音が、やたらと大きく響いた。
眉をひそめ、方を丸め、立ち尽くしたまま電車の揺れに身を任せた。
プシューッ
ドアが開くと同時に、生ぬるい風が体を包む。
普段使っている駅より一つ手前の駅だ。
家までの距離は普段の駅と大差ないが、急行列車が止まらないぶん、人通りが少ない。
「……み、見られてねえよな」
人通りが少ない分、まばらな人影が余計に目立っている気がする。
ホームに降り立つと、ひんやりとした空気が頬を撫でる。
ブルッ……
濡れたままの下半身を思い出して、少し身震いした。
ギュ……
思わずスボンの股間を握りしめる。
人気の無いコンクリートの駅のホームで、立ち尽くしているほうが目立ってしまう。
「ううっ……」
方を丸めたまま、足を進める。
グシュ……グシュ……
脚はがに股に広げ、大きなおしりを左右に振りながら歩く。
濡れたおむつが気になるが、汗ばんだ体に吹く風は爽やかで心地よい。
俯いたまま改札を抜け、家までのに向かって真っ直ぐに歩く。
ザシッ……ザシッ……
舗装されたアスファルトの道なのに、泥沼を這いずるみたいに脚が重たい。
なんとかお尻を隠そうと、体操服の裾を引っ張ってみるが、ふっくらと膨らんだハーフパンツは嫌でも視界に入ってくる。
「くそっ……」
恥ずかしさと情けなさで、呼吸が荒くなる。
こんな姿を知り合いに見られたらと思うと、思わず身をよじらせる。
グシュ……
湿った音が鳴る。
がに股のまま、服の裾をぎゅっと握りしめ、身を縮ませて歩く。
膝の感覚がふわふわして、下腹部がきゅっとする。
心臓の音がバクバクとうるさい。
「うう……」
俯き顔で地面だけを見て、人影の少ない住宅街の道を歩いていく。
「リョウくーんっ」
ポンッと背中を叩かれ、口からひゅっと息が出た。
「ひゃっ……あぅ……」
名前を知ってるような人に見られてしまった。
頭がパニックになって、膝ががくがくと震えだす。
口をパクパクさせ、しどろもどろになって言葉を探すが、何も思いつかない。
「遅かったですね。追いついてしまいましたよ」
制服に着替えたユウタが、ニヤニヤ顔で視界に入ってきた。
「あ……ふ……」
心臓はバクバクなっているが、その顔にどこか安心感を覚えてしまった。
思わず、下半身の力が緩む。
グシュ……
慌てて握った手を下腹部に伸ばすと、湿った音が聞こえた。
「わざわざ鈍行で帰ったんですねー。」
ニヤニヤ顔のまま、手が股間に伸びる。
「おいっ……」
リョウは顔を赤らめて、睨みつける。
「帰り道でお漏らししてませんかー?」
グシュ……グシュ……
恥ずかしく濡れた衣擦れ音が、静かな住宅街に流れる。
「うるせえな……そんなわけねーだろ」
唇を尖らせて言い返すが、下半身は半分腰が抜けて、膝ががくがくいっている。
「良い子、良い子、じゃあ、おうちまで頑張りましょう」
ユウタがニヤニヤ顔で手を伸ばしてくる。
「……ん」
一瞬たじろいだ後、渋々とユウタの手を握る。
なんで、こんな子供みてーなこと……
「おうちはすぐそそこですよー。しーしー、がまん、がまん」
ユウタに手を引かれながら、不意に尿意が込み上げてきた。
「あ……」
膝から力が抜け、その場にへたり込むように、ユウタによりかかる。
「どうしました? ほら、歩きますよー」
ユウタの顔が覗き込んでくる。
「あっと……その……」
思わず声が上ずる。パクパクと喘いだ唇からなんとか言葉を探すが、頭が真っ白だ。
「ほら、歩きますよー。しーしーはおうちで」
「ふあっ……」
グシュッ……グシュッ……
ユウタに引っ張られながら、無理やりに歩かされる。
おむつのせいで足はがに股に開かれたまま、そのうえ尿意で力が入らない。
腰を引けた格好でペタペタと歩き、なんとも情けない歩き方だつた。
「しーしーがまんてきるかなー?」
「うぁ……その……」
ジワッ……
「おうちまで、しーしーがまん……しーしーがまん……」
この惨状を知ってか知らずか、ユウタにぐいぐいと手を引っ張られる。
「あぅっ、ううっ……」
ハーフパンツの股間をぎゅっと握りしめ、がに股のままついていく。
おむつがもこもこと盛り上がり、脚が全然閉じられない。
ポタ……ポタ……
次第におしっこが溢れている感触が伝わってきた。
「あの家の工事、いつ終わるんですかねー?」
涼しい顔をしたユウタに手を引かれる。
「ふっ……ふっ……」
リョウは息を切らせながら、必死に脚を動かし、前に進む。
シュウウ……
おもらしは止まる様子も無く、おむつにおしっこを流しながら歩かされている。
「うっ……」
ハーフパンツは遠くからでも分かるくらいに濡れが広がり、伝って垂れた液体で太腿はびしょ濡れだ。
リョウは恥ずかしさでいっぱいだった。
「リョウくん……?」
「うあ……」
涙で滲んだ視界の中で、ユウタがこっちを見ている。
シュウウウ……
おむつの中には、温かい感触が広がっていく。
「あー、がまんできませんでしたねー」
ユウタは足が足を止めて向き直る。そして、いつものニヤニヤ顔で頭をなでられた。
「うう……」
目を伏せながら、必死に運動服の裾を引っ張る。
それでも、がに股に開かれた足、ふっくらと膨らんだハーフパンツは、どうやっても不自然に目立ってしまう。
「んー? おもらししちゃったら、ちゃんと言えるんですよねー?」
「う……」
「リョウくんは良い子ですからねー」
「うう……」
「ほら、ちゃんと言えたら、おうちでご褒美あげますよ」
「……」
人通りの少ない住宅街の路地で、二人で手を繋いだまま立ち止まってしまう。
ポタッ……ポタッ……
おしっこは止まったものの、おしりはふっくらと膨れ上がり、太ももから幾筋の水滴が垂れている。
小風がなびき、太ももがひんやりと冷たい。
「なんて言うんでしたっけ……?」
「あ……その……」
恥ずかしさと情けなさで頭がくらくらしてきた。
「んー?」
「お……おしっこ……しちゃ、った……」
季節外れの蝉の声にかき消されそうな音で、やっと言葉を絞り出した。
「よく言えましたねー」
ユウタが満足そうにニヤリと笑う
くしゃりとまた頭を撫でられた。
「うう……」
目尻の涙が、また一層広がっていく。
「おうちまですぐそこですから、このまま急いで帰りましょうか」
ユウタにぐいと手を引っ張られる。
「あ……」
ユウタは足早に歩みを進める。
リョウもその後に続くが、濡れたおむつのまま歩かされ、ふっくらとした股間は足が閉じない。
グシュッ……グシュッ……
仕方なくがに股のまま、お尻を左右に振って小走りになってついていく。
濡れた衣擦れ音と、大きなお尻をふるふる振りながら走る姿は、なんとも滑稽だ。
目尻に涙を浮かべながら、ユウタの背中を追いかけた。
「帰ったら、まずはお風呂ですかねー」
心地よい秋風に吹かれながらも、小走りながらうっすら汗ばむ季節だ。
「ん……」
リョウは生返事をしながら、体操服の裾を引っ張りながらよちよちと走る。
がに股とおむつのせいで、お尻が大きく揺れる。
裾から垂れたおしっこのせいで、足元がすーすーする。
リョウは恥ずかしさで真っ白になった頭のまま、ユウタに連れられるままなんとか家路についた。