ストスト……ストスト……
厚手のカーペットが敷かれた廊下に、二人分の足音が響く。
クシュッ……クシュッ……
寝静まった廊下に、こだまするように衣擦れ音が通る。
リョウのおむつ一丁のお尻が、歩くたび左右に揺れる。おむつを除けばスリッパしか身に着けていない。
「たしか、3階でしたねー」
ユウタが手にした鍵を眺めながら、エレベーターのボタンを押す。
ウイィーン
夜中であるためか、呼び出し音もなく扉が開く。
ギュッ……
思わず、ユウタの手を強く握ってしまった。扉の向こうから人が来るのでは? と思うと気が気でない。
「部屋に戻ったら、浴衣着せてあげますからねー」
「じ、自分でやるっての」
ユウタがパネルを操作し、エレベーターは静かに上階へ向かう。
小さな空間に、無言で待たされると少し心許ない。
ウイィーン
目的の階層に着き、静かに扉が開く。
リョウはまた拳をギュッと握り、足を内股に閉じる。
クシュッ……
足はがに股のまま、少しだけ股関部に圧迫感を覚えた。幸い廊下も無人で、人が来そう気配もない。
「みんな寝てるみたいですねー」
ひそひそと小さな声で、ユウタが呟く。
「お、おう」
つられてひそひそ声で返す。
足音を落として、二人で薄暗い廊下を歩く。
クシュ……クシュ……
静かになったせいで、さらにおむつの音が目立つ。リョウは顔を赤くして縮こまり、手を引かれるままに歩いた。
震える足取りが覚束ない。足元の絨毯が妙に柔らかく感じられる。
クシュ……クシュ……
エレベーターから泊まる部屋までの短い距離の間、リョウは何度も唾を飲み込んだ。
カチャン
ユウタが静かに解錠し、ゆっくりとドアを開ける。集団部屋の玄関は、常夜灯を除けば真っ暗だった。
ユウタは躊躇なく、閉められた襖を開く。
スラッ……
心臓がドキリと高鳴る。リョウはギュッっと強く手を握り、目をつむった。
すーすー
開かれたの部屋からは、静かな寝息が聞こえる。
「寝てますねー」
ユウタは静かに言う。
「ふぅ……」
ほっと息が漏れる。
それでも、この格好のまま部屋に入るのは、どうしても気が進まない。おむつ以外はすっぽんぽんの姿なのだ。
「リョウくんの布団、あれですねー」
6,7人程の客室に、2つならんで空いている布団がある。きっとリョウとユウタの寝床だろう。
隣で寝ているのは、どうやらノッポらしい。
「あぅ……」
寝息を立てる同級生の顔を見て、尻込みする。
ポンポン
ユウタが黙ってお尻を軽く叩いてくる。おむつが、クシュッと軽い音を立てた。
トン…………トン…………
二人は忍び足で部屋の中を歩く。
クシュクシュ……
おむつで膨らんだ大きなお尻を大きく左右に揺らして、リョウはおむつ一丁のまま、真っ赤な顔で慎重に足を進める。
すーすー……すーすー……
同班の生徒たちが、静かに寝息を立てている。
「みんな、寝てるみたいですねー?」
リョウの布団にたどり着くなり、ユウタが振り返って言った。
寝息に交じるくらい小さな声だ。
「お、おう……」
同じく小さな声で返す。
「それより、浴衣は?」
「はいはーい」
押し入れを静かに開き、中から一人分の浴衣と帯を取り出した。
「ほら、お着替えの前に、しーしーしておこうねー」
「なっ、あ、いや……」
抗議の声が漏れそうになり、慌てて口を押さえる。
「しーしーしたくない?」
ユウタが耳元にひそひそ声で呟く。
「う、い、いや……」
同じく小声で返す。
「さっき、あれだけジュース飲んでたでしょ?」
「いや、だからって……」
リョウは徐々に、前屈みになってきた。
足が震え、口からはーはーと息が漏れる。
「しーしーしてから寝ようねー。しーしー、しーしー」
「あう、ふぐぅ……」
あっという間に尿意が込み上げてきた。
寝息を立てる生徒の隣で、おむつ一丁で立ち尽くしている。
「しーしー、しーしー」
ユウタがまた耳元で促す。
「う、いや……うぅ……」
へその前で両手をギュッと握る。
必死になって尿意に抗おうとするが、体に力が入らない。
口がパクパクと空を切る。
リョウの膀胱は既に限界寸前だった。
すーすー……
隣の布団から寝息が聞こえる。
そのすぐ目の前で、おむつ一丁のリョウが、お漏らし寸前で立ち尽くしている。
じわりと目尻に涙が浮かぶ。
「しーしーですよー」
「うぅ……ふぐ……」
頭が真っ白になって、カラダの力が抜ける。
股間にじんわりと握り暖かい感触が広がっていく。
ショロロ……
やがてくぐもった水音が、耳に入ってきた。
「う、うう……」
隣からすーすーと同級生たちの立てた寝息の音も聞こえる。
暗い静かな部屋のなか、お漏らしの音がいつもよりもうるさく聞こえた。
すーすー……
ショロ……ショロロ……
次第に膨らんでいくおむつを眺めながら、リョウは耳まで真っ赤になった。
「しーしー、出ましたねー」
「あぅ……」
おむつ一丁でクラスメイトたちの寝息を聞きながら、リョウはお漏らしを続けた。
チョロ……チョロ……
おしっこの量は少なかったらしく、程なくして次第に音が弱まっていく。
それでも、まるで何時間も立っていたように感じる。
「良い子、良い子。しーしーできましたねー」
小声のユウタに頭を撫でられる。
「うぅ……うん……」
顔を真っ赤にして返事する。
「じゃあ、おむつ替えて寝ましょうか」
「えっ、えっ?」
リョウは困惑の表情を浮かべる。
トンッ
軽く胸を押されてバランスを崩す。
ボスッ
大きな音を立てて、布団の上にへたりこんだ。
おむつが、べしょっと音を立てる。
「んんっ……」
リョウは口を閉じたまま、叫び声を上げそうになった。
すーすー……すーすー……
隣からは変わらず、規則正しい寝息が聞こえる。
「おむつ替えですよー?」
リョウが膨らんだおむつの前部をポンポンと叩く。
濡れたおむつは、グシュッと小さく音を立てた。
「あう、こ、ここで……」
「ほら、ごろんしてー?」
反論も聞き届けられず、ユウタの言うまま布団に寝転がる。
すぐとなりにノッポのにやけた寝顔が見える。
「お手てはー?」
両手を顔の隣に、両足を左右に大きく開いた。いつものおむつ換えポーズをとる。
皆が寝息を立てるなか、リョウは濡らしたおむつ一丁の姿。
大股開きでおむつ丸出しの姿をさらけ出している。
「うぅ……」
口をパクパクさせ、息を荒げる。
リョウの真っ赤な顔は、今にも湯気が出てきそうだ。
すーすー……
寝顔が近くなり、生徒たちの寝息が、さっきより大きく聞こえる。
心臓がバクバクと鳴る。口から飛び出してきそうだ。
「よしよし……しーしーは全部だせた?」
ポンポン
ユウタが再度、おむつの前部を叩く。
それから軽く握って、すりすりと押し付けるように揉まれた。
グシュ……グシュ……
おちんちんに、軽い圧迫感を覚えては、また解放される。
「う……あぅっ」
チョロ……
ほんの少し残ったおしっこが、おむつに漏れた。
「ちゃんとしーしーできましたか?」
「……んっ」
「お願いしないと、おむつ替えてあげませんよー?」
ニヤニヤ顔のユウタが、小声で囁く
チョロロ……
最後に少しだけおしっこが垂れ、次第に収まった。
「お、おしっこ、でたからっ」
「んー?」
「おむつ……か、替えてっくれっ……」
「はい。良くできましたねー」
ユウタにくしゃりと頭を撫でられる。
それから濡れてまだ温かいリョウのおむつに向かって、彼の手が伸びてきた。