十一月⑫_しずかなよるにおむつをかえて

  暗く寝静まった室内で、リョウはおむつ一丁で寝転がった。

  いつものおむつ替えポーズで、顔を真っ赤にしている。すぐ隣で、同級生たちが静かに寝息を立てている。

  ビリッ……ビリッ……

  ユウタが勢いよく、おむつのテープを破り去る。

  「んっ……んんっ」

  大きな音が暗い部屋に響き、心臓が跳ね上がる。

  パサリ……

  おむつが開かれる。ついに素っ裸にされてしまった。うっすらと湿った空気が、すっぽんぽんの下半身を撫でる。

  「あんまりしなかったんですねー」

  開かれたおむつを見ながら、ユウタが独り言を述べた。

  リョウは口を真一文字にキュッと結んで口元を抑えた。バクバクと心臓が高鳴る。

  すーすー……んー……

  隣のノッポが寝言で唸ったくらいで、部屋はまだ眠りの中だ。

  「ふーっ、ふー」

  すっぽんぽんでおむつ換えポーズのまま、リョウは荒く呼吸を繰り返す。

  上下するお腹にあわせて、おちんちんがぷるんと揺れる。

  「あ、お尻拭きが無いんでした……」

  ユウタはごそごそハンドタオルを探し当てると、部屋に備え付けの洗面台へ向かった。

  ユウタが離れ、リョウは布団の上に素っ裸で一人になる。ふー……ふー……

  自分の呼吸がうるさく感じる。

  すーすー……

  皆は相変わらず規則正しい寝息を立てている。

  部屋の中はしんと静まり返り、生徒たちの寝息が、さっきよりも大きく聞こえる。

  「んっ」

  隣のノッポが、寝返りをうってこっちを向く。

  「んんっ……」

  どきんと心臓が高鳴る。

  彼の目と鼻の先の位置で、リョウはすっぽんぽんの大股開きになっている。

  「んー……」

  ノッポが軽く唸って、大きく息をする。

  すーすー……すーすー……

  やがて、静かな寝息に戻った。寝顔が近づき、呼吸がさらに近く聞こえる。湿った空気の部屋に、寝息の音が鳴り響く。

  リョウの心臓は変わらず跳ね回り、喉を破って飛び出してきそうだ。

  「綺麗にしましょうねー」

  濡れタオル片手にユウタが戻ってくる。

  キュッ

  いつものように、包皮を引っ張られながら、おちんちんも拭かれていく。おへそから下腹部にかけて、体を綺麗に拭き清められていった。

  くにくに

  ユウタがつまみ上げるように、股間の先端を刺激してくる。

  「うっ……」

  「今日は頑張ったから、ご褒美も考えてあげようかなー」

  「ごほーび……?」

  「たまには、おちんちんおっきしていいよー」

  「あっ……あっ……」

  ピクピクっと股間が反応したかと思うと、あっという間にカチカチに固く反り上がった。

  大きさは対して変わらないものの、ユウタが手を離しても、ピンと真上を向いて立っている。

  「元気で良いですねー」

  「い、いやっ……あっ……」

  ピンッ

  ユウタが手を放すと、おちんちんがぺちんと勢いよくお腹にあたる。

  少し触られただけで、瞬く間にカチカチに固くなってしまった。

  「可愛いサイズしてますが、固さだけは大人ぶってますねー」

  ぺちん……ぺちん……

  ユウタが指先でもてあそぶ音が、暗い部屋に響く。

  「あぅ……だめっ……だめぇ」

  呂律の回らない声で、抗議する。

  すぐとなりには、同級生たちの寝顔があった。

  ぺちん……ぺちん……

  「んー?」

  ユウタは楽しそうに、リョウのおちんちんで遊んでいる。

  「いやっ、そのっ……」

  ぺちん……ぺちん……

  すーすー……すーすー……

  静かな夜に、寝息とおちんちんを弾く音が聞こえる。

  時折、あっあっと、リョウの喘ぐ声が混ざる。

  「あ、明日っ……いやっ、明後日……」

  なんとか唇を動かし、リョウが声を上げる。

  とにかく、修学旅行が終わったタイミングにしてもらわないと。

  「ん?」

  「や、やるなら……明後日にして……」

  二泊三日の旅程が終わ時期にするよう懇願する。

  すぐ隣で同級生が寝ている中、自分だけすっぽんぽんの姿では恥ずかしくて仕方がない。

  そこで、股間まで勃起させられてしまっては、もう何が何やら頭が真っ白になってしまいそうだ。

  「そうですね、もう遅いですし。おむつ着けたら、もう寝ましょうか」

  ピンッ

  遊び飽きた様子で、ユウタにおちんちんを指で弾かれる。

  「うぅ……うん」

  やっと解放され、リョウは肩で息をする。

  ぐいっ

  両足を捕まれ、腰の高さまで持ち上げられる。

  お尻が丸見えにされ、ぴんと硬くなった股間がぴくぴくと精一杯伸びあがっている。何度やられても恥ずかしいポーズのうえに、小さな股間をまじまじと見せられて、いっそう情けなく感じる。

  「お尻も綺麗にしますよー」

  グシグシとタオルで拭かれていく。

  視界の目の前には、ピンと立ち上がったおちんちんが、固くなったまま震えている。

  重力に逆らい持ち上がり、いつものようにぷるんと揺れたりはしなかった。

  それがまた恥ずかしい。

  「うぅ……」

  ふいと横を向くと、すぐ近くにノッポの顔があった。

  寝息を立てるその隣で、すっぽんぽんで股間を固くさせながら、お尻丸出しのポーズだ。

  リョウは唇をふるふると震わせながら歯ぎしりした。

  ポンポン……

  いつもの調子でベビーパウダーが叩かれる。

  それからカサカサと、新しいおむつが広げられる音がする。

  「お尻落としてー」

  ふわっ

  いつもの柔らかい感触が、また戻ってきた。

  ひくひくと、立ったままのおちんちんが嬉しそうに反応した。

  「こっちもですねー」

  ポンポン

  前にもベビーパウダーが叩かれる。

  ひょこん……ひょこん……

  固くなったままのおちんちんが、元気よく跳ねる。

  「ないないしますから、おちんちんも柔らかくしてくださいねー」

  「そ、そんなっ……」

  「固いままだと、おむつにひっかかっちゃうんですよねー」

  「だからって、む、無理……」

  そんなことを言われても、自分の意思で簡単にオンオフできるモノじゃない。

  時間をかければできるだろうが、それ以外の方法だと……嫌な予感しか頭に浮かんで来なかった。

  リョウの股間は元気よく反りたち、ひくひくと揺れている。

  「夜ふかしも良くないですし、今日はご褒美しないって言っちゃいましたからねー」

  キュッ

  何気ない顔のユウタに股間を掴まれる。

  「う、うぁっ……」

  「今日はもう、おねんねしましょうねー」

  「あう……あう……」

  ユウタの指先の感触が股間に伝わる。それなのに体は興奮するどころか、次第に落ち着いてきた。

  「ちんちん、ねんね」

  「あ、あれ……?」

  くたっ……

  あれだけ元気にそそり立っていた所が、ゆっくりと鎌首を落として太ももの付け根に倒れ込んだ。

  当然、射精したわけでもなく、ユウタの言葉に応じるようにゆっくりと萎えていった。

  「ねんねしよーねー」

  ユウタに撫でられながら、リョウのおちんちんはぺたりと下腹部に倒れ込んだ。

  「あ、あ……」

  どうしてと考えたくなったが、息を荒げた寝ぼけ半分の頭では、思考もまとまらない。

  「さ、おちんちんないないしますよー」

  萎えた股間がユウタの手で上向きに倒される。

  「うぅ……」

  また小さくなったおちんちんが視界に入る。

  「おちんちんも、良い子になって来ましたねー」

  クシャ

  ニヤニヤ顔のユウタに頭を撫でられる。

  力が抜けて、ぼうっと天井を見る。

  カサカサ……

  おしりの下で、ユウタがおむつを動かす音が聞こえる。

  股間は萎えたままだ。

  「な……」

  言いようの無い違和感に、リョウは言葉が出なかった。

  最近だと自分でいじってもほとんど勃たなくなってきているのに、ユウタの言葉に反応するとあっという間に反り立っている。

  それどころか、今度は萎えさせるまでやって見せられた。

  まるで勃起のする、しないまで、ユウタにコントロールされているみたいだ。

  「良い子、良い子」

  カサカサ……

  ピッ……ピッ……

  手際よくおむつがテープで止められ。リョウはおむつ一丁の姿に戻った。

  「んっ……」

  また足が、がに股のまま閉じなくなってしまった。

  「さ、もう寝ましょうねー」

  ポンポン

  再度、ユウタに頭を撫でられる。

  「……ん」

  不意にじんわりと体が暖かくなり、瞼が重くなり始めた。

  何か考えていた気がするが、頭の中からふわりと抜けていく。

  「ねんねですよー」

  「んっ……ゆ、浴衣っ!」

  うつらうつらしながら、すんでのところで自分がおむつ一丁だと思い出した。

  かばりと上体を上げて起き上がる。

  「浴衣ですねー、すぐにー着せてあげますよー」

  ユウタは眠気を誘うような、ゆっくりとした抑揚で答える。

  「んっ」

  布団の上で座ったままのリョウも、頭は半分船をこいでいる。

  「さ、ばんざーい」

  「浴衣は、ばんざい要らねーよ」

  リョウは寝ぼけ眼で腕を軽く上げる。

  「確かに、これは便利ですねー」

  シュルッ……シュル……

  座ったまま、リョウに浴衣が着付けられていく。

  「さ、出来ました。ねんねしますよー」

  ポンポンと頭を撫でられる。

  同時にとろんと瞼が緩む。

  「うん……」

  「ごろんしましょうねー」

  ポスッ

  ユウタに促されて、布団に横たわる。

  座ったまま着せ付けた浴衣なので、腰から下はまくりあげたままだ。

  太腿は丸見えで、おむつがギリギリ覆えているくらいの格好で仰向けに横たわる。

  「リョウくん。おやすみー」

  ポンポン……ポンポン……

  ユウタに頭を撫でられ、瞼が落ちる。

  「……うん」

  次第に呼吸が静かになっていく。

  とろんと視界がぼやけていく。

  とりあえず、外見だけは浴衣姿のはず。明日は早起きしないと……

  翌朝のことを思いめぐらせつう、夢うつつにまどろんだ。

  「あー、帰ってたんだー」

  のそりと起き上がる音と一緒に、ノッポの声がする。

  「少し前に戻って、リョウくんは、ついさっき寝ちゃいました」

  すぐそばで、ユウタの声も聞こえる。

  「すみません。起こしてしまって……」

  「いやー、そんなじゃないよー。トイレに行こうと思ってー」

  「そうですか」

  「リョウくんと違って、僕がお漏らししたら大変だからねー」

  「暗いので気をつけてくださいよ」

  「はーい」

  のしのしと、のろまそうな足音が、すぐ隣を通りすぎる。

  ふと、ノッポがおかしなことを口走っていた気がするが、うつらうつらとした頭では何も思い出せなかった。

  「んっ……」

  リョウが寝返りをうつと、わざと緩く当てられていた浴衣の帯が、はらりとほどけた。

  着崩れた浴衣の裾から、胸からお腹まで露に見える。

  少し足を動かせば、おむつまでほとんど丸見えの格好だ。

  すーすー……

  そんな事は露知らず、リョウは穏やかに寝息をたて始める。

  「ふふっ、明日はどうなっているでしょうねー」

  ユウタがニヤニヤ顔を浮かべたまま、布団に潜り込んだ。

  「んにっ……」

  リョウの寝顔が、一瞬幸せそうな笑みを浮かべる。