十一月⑱_おトイレしようね。だっこで支えられながら

  「たしか、こっちー」

  ノッポに連れられ、やっとトイレに入る。

  入口には大きな姿見が置かれ、リョウの姿が大きく鏡写しにされた。

  「あ、ぅ……」

  シャツをまくり上げ、おちんちん丸出しの姿だ。

  年頃の伸びた手足と不釣り合いに、明らかに赤ちゃんサイズの性器がぶら下がる。

  昔からこんなサイズだっただろうか。

  そんな疑問がふと頭をよぎりながらも、あまりに無様な姿にリョウは顔を真っ赤に染めた。

  「さー、しっこしようねー」

  そういうと、ノッポがリョウの両脇に手を入れてきた。

  「お、おいっ」

  ぐいっ……

  彼の長身に持ち上げ彼、リョウは腕から抱きかかえられた。

  今朝と同じように、上半身をがっちりつかまれて、足が宙に浮く。

  「さあー、しっこできるかなー」

  「おい……離せって……」

  リョウの抵抗も虚しく、下半身丸出しにされたまま、トイレの中をのしのしと歩かれる。

  そしてその広い歩幅と同時に、リョウもまたプラプラと揺れた。

  「おトイレ、がんばれー」

  ノッポは能天気な顔で、我関せずと歩く。

  なんとかその腕から逃れようとするが、まるで動く気配がない。

  いつものように、うまく力が入らないでいる。

  「くっそ……」

  リョウは腕に組みつきながらも、力なく体を落とす。

  その視線の先で、皮かむりの小さな赤ちゃんちんちんがぷらぷらと揺れている。

  ただでさえ恥ずかしいその箇所を、他人の手でこうして剥き出しにされている状況にも、顔から火が出るほど恥ずかしい。

  「さ、しっこやってみてー」

  リョウは持ち上げられたまま、小便器の前に突き出される。

  「う……うぅ……」

  この姿だけでも恥ずかしいのに、小便している姿まで晒されるなんて、思春期の少年には堪えがたい辱めだった。

  リョウは顔どころか頭のてっぺんまで熱くなるのを感じた。

  ぐいっ……

  下半身丸出しのまま体を持ち上げられると、もう片方の手でそのまま足を大きく開かされる。

  「うあ……お、おいっ」

  振りほどこうとしても、まるで力が適わない。

  その股間では小さなおちんちんもぷらりと揺れる。

  洗面台に置かれた大きな鏡には、そんな情けない姿がありありと映し出されていた。

  鏡の中の自分が、真っ赤な顔で泣き出しそうな顔をしている。

  「ほら、もうしっこ出ないかなー」

  リョウは体ごと、ノッポに上下に揺さぶられる。

  「あ、お、お、おいっ」

  「よっと……」

  ノッポは持ち方を変え、わきの下から腕を巻き込むように滑り込ませる。。

  片腕だけでがっちりと体を抑えられ、もう片方の手がおちんちんへと手が伸びてくる。

  「あっ……ちょっ、ちょっと……」

  控えめなサイズの股間が、指先でつまむように引っ張られる。

  ノッポの大きな手に包まれると、ほんの指先程度でリョウの股間はすっぽりと包み込まれてしまった。

  おちんちんがひくんと敏感になる。

  「さ、しっこ出るかなー」

  ゆっさゆっさと上下にゆすられ、おちんちんがぴょんぴょんと上向きに跳ねる。

  ぷるん、ぷるんっ……

  小さなおちんちんが、ノッポ指先にぺちんと当たる。

  リョウは顔を真っ赤にして振りほどこうとするが、それでもノッポの動きが止まる様子はまるでない。

  「う、うぅ……」

  情けないことに、リョウに尿意はほとんど感じられなかった。

  ほとんどをおむつに漏らしてしまったか、それとも自分ではおしっこを感じられなくなってしまっているのか。

  「しっこでるー?」

  ぷるぷる……ぷるぷる……

  乱暴にノッポがおちんちんを揺する。

  「ふぐ……」

  恥ずかしさで顔を赤らめる。

  逃れようとしたところで、がっちりとした腕に阻まれ、上半身は身動き一つできない。

  下半身はぷらぷらと揺すられ、股間にノッポの指がぺちぺちとぶつかる。

  「うーん、でないなー?」

  恥ずかしい恰好のまま、数分ほどリョウのおしっこを待った。

  それでもリョウにとっては、何時間にも感じられるものだった。

  「ああ、こっちのトイレにいましたか」

  不意にユウタの声が入口から入ってきた。

  「あー、どうだったー?」

  「どうも何も、普通にクリーニングして終わりですね。高齢者の方向けに、専用のマニュアルがちゃんと用意されてました」

  「へー。リョウくんのほうは、もうしっこないみたい」

  ノッポにまたゆっさゆっさと上下に振られた。

  「あっ……うう……」

  リョウは恥ずかしさに身もだえしながら、ノッポの腕に組みついていた。

  ぶらぶらと放り出された下半身に、おちんちんはぷるぷると震える。

  「替えのおむつを着ける前に、少しくらいしーしーしておいてほしいんですけどねー」

  くしゃくしゃ……

  ユウタに頭を撫でられる。

  「うう……」

  ほんのすこし体の力が抜け、上下に揺すられながらも尿意が増してきた。

  「しーしーでないですかー、しーしー、しーしー」

  きゅっ……

  ノッポの手をどかし、次はユウタにおちんちんを摘ままれた。

  優しく包むような柔らかい指先で、くにくにと先端を刺激される。

  「……ん、あ」

  チョロッ……チョロ……

  滴る程度のおしっこが、股間からにじみ出てきた。

  リョウは唇を噛んで、腕をぎゅっと握りこむ。

  わきの下からがっしりと掴まれたノッポの腕は、ぴくりとも動かなかった。

  「よしよし、しーしーしてから、おむつ着けましょうねー」

  「うう……」

  ピュッ……ピュッ……

  跳ねるように何度かおしっこを繰り返す。

  ユウタの指先に反応しているかのようだ。

  「よしよい、良い子でしーしーできましたねー」

  ユウタに再度撫でられ最後にまたポタリと、おしっこが数滴垂れた。

  「なんでまた、遠いほうのトイレに来てるんですか?」

  視線を落としたまま、ユウタが質問を投げる。

  「あれー、そうだっけー?」

  質問に呆けた顔で返すノッポを、リョウはキッと睨みつけた。

  「まあ、いいですけど」

  あきれ顔をしたユウタが、おちんちんの先端を持ち上げる。

  ぷるぷる……

  指先だけで根本から半分以上を持ち上げられてしまう。

  そのまま左右に振って、おしっこを払い飛ばした。

  柔らかく手慣れた手つきで股間をいじられ、リョウはあっあっと小さな声を上げてしまう。

  最後に摘み上げるように、包皮の中にのこったおしっこも綺麗に小便器へと落とされた。

  「おむつ着けるんで、連れてきてもらえますか」

  「はーい」

  ノッポに持ち上げられたまま、また入口の洗面台へと連れられた。

  抱き上げられて連れ歩き、まるで本当の赤ん坊のような扱いだ。

  ユウタは洗面台の一角に手早くおむつを広げると、ポンポンと叩いた。

  「よいしょっ」

  ノッポにくるりと反転され、おむつの上に座らせられる。

  クシュッ……

  冷たい洗面台と、柔らかなおむつの感触をお尻に感じる。

  「タクシーも呼んでおきましたし、早くしましょう」

  カサカサ……

  おむつの前部が閉じ、おちんちんが中に隠れる。

  いつものふっくらとした感触が戻り、ほっと気が緩んでしまう。

  「座ったままでいいんで、胸を持ち上げてください」

  「……ん」

  寝転がる代わりに、胸をそらせてテープを止めやすくさせる。

  「もっとできますか?」

  ぐいっ

  ユウタに促されて、さらに腕を持ち上げる。

  ピンと伸びた背筋に、乳首が見えるくらいにシャツをまくり上げた。

  「良い子良い子」

  ピッ……ピッ……

  手早くテープが止められ、下半身がおむつ丸出しになった。

  裸よりも恥ずかしいかもしれない……。

  「さ、タクシーに乗って帰りますよ」

  何気なく差し出されたユウタの手を、リョウは反射的につかんだ。

  「……ん。あれ? えっと」

  一瞬、自分の恰好に気づき足を止める。

  入口の大きな姿見には、学生服の下はおむつしか穿いてないリョウの姿が写る。

  「だって、ズボンはびしょぬれじゃないですか。このまま旅館まで行きますよ」

  「えっ、えっ……だって、この格好……」

  視線を下ろすと、おむつしか身に着けていない、情けない下半身が写る。

  「それに荷物はホテルですし、換えのおむつがあるだけ良かったですよ」

  「あ……う……」

  リョウは抗議しようにも、ユウタのまた有無を言わせぬ表情が浮かんでいた。

  「さ、そろそろタクシーも来ますよ」

  「ええ、で、でも……」

  ユウタに手を引かれ、しぶしぶと後に続く。

  この恰好のままタクシーに乗って、旅館まで連れ歩かされることになるらしい。