【リクエスト】~IF_Desire~「ヒーローもヴィランもダークヒーローも、おむつにおもらしして幼児退行させられてしまうまで」
ディザイア。この世界に突如として現れた超能力である。人の強い願いに応えて発現し、願いを叶える為の力を与えてくれる力。だが、願いは欲望でもある。その欲望を力によって叶えるためにディザイアを悪用する者達、ヴィランが現れ始めた。
ヴィラン達はただ己の欲望を解き放つ者が多かったが、中には徒党を組んで悪事を為す者が現れ始めた。それらは悪の組織と呼ばれた。そんなヴィラン達と戦うために立ち上がったディザイア能力者、それがヒーローだ。
そんなヒーロー達が集まりヴィラン達と戦うため、正式な国家機関として立ち上げられたヒーローの組織、ヒーロー協会。凶悪犯罪の多くがヴィランによるものとなり、警察に成り代わりヒーローが治安を維持するために戦う。
これはそんな世界の、彼のヒーローが存在しなければ、もしかしたら有り得たかも知れない未来の物語。
『速報です。衆議院議員、〇〇党の鷲代誠司氏の末っ子の[[rb:鷲代>わしろ]][[rb:海法>うみのり]]容疑者がヴィランとして逮捕されました。調べによりますと鷲代容疑者は容疑を認め、『父の指示で都合の悪い人物の排除をしていた』と供述し、指示書や録音などの証拠も見付かっています。[[rb:鷲代>わしろ]][[rb:誠司>せいじ]]氏は関与を否定していますが、衆院選への影響は免れないとの見立てもあり……』
もしも、鷲代海法、未来のアブソリュート・コントラクターの企て通り計画がダーク・トレイターの関与なく進み完遂したならば、一人のヒーローの行方は知れず、ヴィランは野放しにされることとなる。
そのヴィランの内の一人、[[rb:獅子代>ししよ]][[rb:明護>めいご]]。獅子代銀行の頭取の息子で、次期頭取である。灰毛に銀髪の鬣を持ち、獅子獣人らしく体躯がいい、が四十も後半となれば身体は衰えつつあり、服装で誤魔化してはいるが確実に筋肉が贅肉になりつつある。
「パパ……?」
傍らには、小さな狼獣人がいた。銀に近い灰毛で、大きな澄んだ目に低い身長、それでいて赤いロンパースを着ているが、赤子というには高過ぎる身長が歪さを生み出している。
「ああ、心配しないで、ハンくん。僕達はもう、本当に自由になったんだ」
テレビニュースを見ていた獅子代は、ハンくんと呼んだ小さな狼獣人の頭をゆっくりと撫でる。[[rb:狼代>かみしろ]][[rb:範真>はんま]]、今や『ハンくん』となった子は、目を細めその大きな手から与えられる幸福感に浸っていた。
数年は幸せが続いていた。しかし同時に、獅子代には『獅子代』という名が重く圧し掛かり続けていた。獅子代家の長男である以上、頭取を継ぐのは勿論、獅子代を継ぐ子供を産ませる責務がある。以前までならば、多少窮屈な人生だとはいえ、獅子代に生まれた以上はその責務を負わなくてはならないと、そう思っていた。
しかし、今の自分にはハンくんがいる。頭取ともなれば今よりも更に時間が取れなくなり、ましてや家庭なんて持とうものなら、ハンくんの存在をどうするのか。別に純潔の為に雌獅子と結婚して子供を産ませることに躊躇はない。少数種族の中でも純潔主義の多い種である以上、見合う立場にある相手からのお見合い話はいくらでもある。だが、連れ子としても誤魔化しようのないハンくんの存在を隠し切れるはずもないだろう。
そして、そのこと以上に、獅子代を苦しめていたのは、老いだった。五十に入り体力面も健康面もまた一段と衰え、これから頭取になり一層忙しくなるというのに……。
ふと、獅子代は思う。ハンくんを若返らせることが出来たのだから、自分もこのおむつにおしっこをすれば、若返ることが出来るのではないだろうか。自らの力だ、ちゃんと制御すれば、短小包茎は避けられるはずだ。ハンくんに与えるミルクが少なくなってはいけないから、そこは抑えなくてはならなかった。
それが、世にも恐ろしいヴィランを生み出してしまうなどとは、獅子代自身にも、その時は知る由もなかった。
---[newpage]
俺の名前は[[rb:狗巻>いぬまき]][[rb:繋>つなぐ]]。茶と黒の毛のシェパードの犬獣人で、今年で四十六になる。くたびれたおっさんだのなんだの部下さえに言われる始末だが、そろそろその評価も受け入れるしかなくなりつつあるな。とはいえ俺もまだまだ現役のヒーローだ。このN市支部でヒーロー、チェイン・チェイサーとして戦っている。四六時中ってわけでもないがな。
「暇だねぇ」
そう暇そうに欠伸するのは、[[rb:雪平>ゆきひら]][[rb:氷空>そら]]。白に黒の斑点に、デカい尻尾が特徴の雪豹獣人だ。今年で二十五だが、未だに中学生くらいの見た目をしている。この合法ショタは俺のヒーローとしてのバディ、スカイライン・ボーダーでもある。しかしこいつ、改めてマジで歳取らないよな……。
他にも二人部下がいるが、今日は休みだ。俺はデスクでタバコをふかせ、氷空はソファに寝転がってスマホを弄っている。とても世間様にヒーローとして見せられる姿ではないが、今のご時世ヒーローのプライベートくらいでとやかく言う層は減って来た。相変わらずクレーマーはいつの時代にもいるがな。
「……おっ? これって……ねぇ繋、『インフェンティル・リグレッショナー』って知ってる?」
「インフェ……あんだって?」
「インフェンティル・リグレッショナー、えっと……『幼児退行させる者』だっけ。ほらこれ」
氷空は軽い動作で飛び跳ね、俺に自分の見ていたスマホを見せて来る。そこには『都市伝説:誰も知らない男の子』とあった。
「お前暇だからってまたそんなサイトを……」
「都市伝説のとこは正直どうでもいいんだよ。それよりこれね、未解決ヴィラン事件だって言われてるんだよ」
「ほぅ……」
そう言われるとこの馬鹿らしい見出しの話を多少は読む気になる。どれどれ……。
『全国各地で誰も知らない男の子が現れる事件が起きている。その男の子は記憶がなく、何処の誰とも、誰も知らないのである。共通点は男の子であること、そして、少年という背恰好ながらおむつをしていることがある』
「は? おむつ?」
これは、胡散臭いと取るべきか、ヴィランの仕業であれば、むしろ有り得ることだと考えるべきか……正直後者の可能性も捨て切れない案件だ。
『同様の件が複数発生してからの調査によれば、その男の子と同種族の男性が行方不明となっていることが明らかになり、誰も知らない男の子が『現れた』のではなく、行方不明者が物理的に『幼児退行』しているのではと推測され、姿の見えないヴィランを『インフェンティル・リグレッショナー』、『幼児退行させる者』と我々は呼んでいる』
「姿の見えねぇ……非認定のヴィランか」
「そういうこと。まぁ、実際目撃者ゼロとはいえ、このディザイア社会で心霊現象だとか神隠しだとか言うよりは、まだ現実的じゃない?」
確かにヒーロー協会非認定のヴィランが存在するのは事実だ。それはまだ初犯の犯罪が発覚していないだけのパターンが大半だが、例は少ないがこういう目撃者ゼロで被害者からの話も聞き出せないパターンもあり得る。
「んで、なんでわざわざ俺に見せに来やがったんだよ」
「この事件で行方不明になってるのって、みんなおっさんなんだよね」
「は? おっさん?」
いや、退行って意味で言えば、そっちの方が道理か。ディザイア能力者は変態的執着心を持つ者が多い。常に心に願いを持ち続けるというのはそういうことにも繋がるものだ。この場合退行させるということに重きを置くなら、歳は食ってれば食ってるほど、ヴィランにっとては自らの欲望の対象として適格なのだろう。
「でさぁ、直近って言われてる事件が結構近いんだよ。隣の県だけど」
「だから気を付けろってか? むしろ本当にいるなら、囮捜査でもした方がいいだろうよ」
「おお、さすが繋だ。じゃあ、どうせ連絡はスマホにも来るんだし、事務所の電話転送にしてちょっと出掛けようよ」
「はぁ、それが目的かよ」
よくもまぁ、毎回毎回適当な言い訳を考えるな、こいつは。二人がいるならまだしも、俺達だけの時に出るのはなぁ……まぁ、いいか。氷空の言うことにも一理ある。どうせ暇するなら、出掛けた方がいい。なんなら事務所でタバコ吹かしてないで、普段からトレーニングとかした方がいいんだろうな。
「まぁいいぞ。出掛ける準備しろ」
「わーい! ちゃっちゃと準備するね」
相変わらず子供みたいな奴だな、ホント。そこはこれからずっと変わりそうもない。小さいおっさんになったらその時は、さすがに氷空でも身の振り方を考えるだろう。
多少肌寒い季節になって来たことだし、俺もいつものジャケットを着て行ける。夏場はさすがに、氷空のいる事務所でならともかく、わざわざ着て出たくはないからな。
「行くぞ、氷空」
「うん!」
俺とこいつの関係で、並んで歩くことはあっても手を繋ぐことはない。こいつがどれだけ恋人面しようが、傍目に見れば親子か事案にしかならないからな。
目的もなく、他愛のない話をしながらぶらつく。それだけでも、十分気晴らしになるというものだ。
「おや……」
---[newpage]
結局昼過ぎから夕方まで適当にぶらついて、定時を迎えることとなった。
「……着けられてるな」
「だね。ヴィランかな」
「どうだろうな……少なくとも、反応はある」
事務所を出てしばらくしてから着けられているのに気付いた。ディザイア能力者がいれば、俺の力に必ず反応するから、近くにいれば必ず分かる。殺意のようなものは感じないが、少なくとも隠密に慣れているようには思えない動きだ。
「おいテメェ、なんのつもりだ」
事務所の前で、俺達の後方を歩いていた灰毛に銀鬣の獅子獣人に向けて声を掛ける。軽くジャミングの掛かった眼鏡を掛けていて、三十代、或いは二十代にも見える、獅子獣人らしく身体のしっかりした男だ。身なりはかなりラフな長袖ポロシャツにスウェットズボンだが、歩く所作一つ取っても、良い所の出なのを感じる。後目に入るのはキャリーケースくらいか。
「そこのシェパードの君、その雪豹の子とはどういう関係だい?」
「どういうって……養父ってとこだな」
「えー、もっとロマンティックな答えにしてよねぇ」
「……やはり穢れた大人か」
ボソッと出た言葉に、俺の普段から巻いている鎖が反応する。今の一瞬でディザイアが反応したのは何だ。氷空の言葉を真に受けて、売春でもしていると思われたのか。
「なら、遠慮はいらないね」
ガラガラガラガラ
「なんだ、この音……!?」
ガラガラと音が鳴ったかと思えば、急激な眠気に頭が重くなって、危うく倒れるかと思った。クソッ、相手がディザイア能力者なのは分かっていたのに、隙を晒してしまった。
「おい氷空……!?」
「んにゅう……」
ドサッと音がしたかと思えば、氷空は倒れていた。すぐに寝言のような声が出ていたから、眠ってしまったようだ。氷空だってディザイア能力者だぞ? それを音だけで眠らせるなんて、かなり強力な力だ。
「クソッ!」
変身する間も惜しみ、俺はすぐに鎖を放つ。円筒状の何かを持つ右手を狙う。あれは……ガラガラ? 赤ん坊をあやすための道具で、そんな催眠効果があるってのか。
「驚いた、君は能力者なのかい。いや、その力、もしかしてヒーローなのかな?」
「そうだよ! よりにもよって俺達を狙うなんてよ、とっとお縄に付きな!」
腕に鎖を巻き付かせ、ガラガラを止める。このままディザイアを止めてしまえば……。
「おっと……? これは困ったね」
空いた左手を上げて何かをしようとしたのだろうが、ディザイアが不発になったのだろう。このまま俺の意識が落ちる前に片付けてやる。多方向から鎖を呼び出して、雁字搦めにして……。
「なら、助けてハンくん!」
なんだ? 仲間でもいるのか? けど今は反応もないはず……!?
ガキンッ!
獅子獣人の身体を拘束していた鎖が、たった一撃で全て粉砕された。どうなっている? 何が……。
「パパをいじめるな!」
いつの間にかヴィランの傍に立っていたのは、ちっこい灰毛の狼のガキだった。胸元にハンマーのアップリケの着いた、真っ赤な赤ん坊の着るようなやつを着ていて、しかし背格好は小学生くらいに見える。その手には、そいつの身長と変わらないような、ピコピコハンマーが握られていた。
「ありがとう、ハンくん。それじゃ、騒ぎになる前に終わらせよう」
ガラガラガラガラ
また、ガラガラという音が聞こえてくる。なんとか耳を塞ごうと手を伸ばしたが、頭が重い。尋常ではない眠気に、抗えない……クソッ、こんな、ところで……。
---[newpage]
意識が朦朧としている。俺は、何をしていたんだったか……確か、昼過ぎから、氷空と出掛けて……なんか、肌寒いな。
「おはよう、よく眠れたかい?」
聞きなれない声がして、そちらを見るべく身体を起こそうとする。しかし何かに拘束されているのか、起き上がるに至れない。それだけで異常事態なのは分かる。そもそも見えている天井がキッズコーナーの床みたいに、簡単な図形や星なんかが描かれたカラフルなパネルが並んでいる。存外狭い部屋なのか、扉は近くに見えるな。
「テメェ……!」
なんとか横を見て声の主を見付けて、急速に目が覚めた。銀鬣の獅子獣人の優男のヴィランの顔が、眠る前に何があったのかを思い出させた。記憶と違うのは、やたらと可愛げのあるエプロンをしていることくらいか。
「もう、そんな怖い顔しなくたっていいんだ」
木柵越しに向けた俺の敵意など全くお構いなしだ。まともに対話出来ないタイプのヴィラン特有の狂気とでもいうのか、そういうものがある。
話を聞いても無意味ならと首だけ動かして目で状況を確認する。両手両足はしっかり開かされて拘束されているな。自分の身体を見れば、肌寒さからある程度分かっていたが、しっかり脱がされている。が、何か、パンツというには温かすぎるものが股間を覆っている。まさか……。
「おむつ……?」
それを認識した途端、強烈な尿意に襲われる。なんで、おむつなんかさせられてるんだ。拷問、というにはここの雰囲気からむしろ、氷空が狙われそうな輩じゃ……。
「ああ、効いてきたみたいだね。我慢する必要なんてないんだよ。さあ、解放して」
ガラガラガラガラ
また、あのガラガラの音が……。
耳障りにしか聞こえないはずの音が、妙に頭に沁み込んで来る感覚がある。一瞬眠気に頭が重くなるが、それよりも身体全体に力が入らなくなっていく。上げていた頭が、柔らかい枕に沈んでいく。腹にも、力が、入ら、ない……。
「いっ……!」
少しは耐えようとしたが、限界はすぐに来た。放尿の気持ち良さは一瞬で、股間周りが生暖かく濡れた感覚に覆われて、不快感が支配する。それを目の前で見られているのに抵抗出来ないのが、何よりも不快だ。
「たくさん出せたね~、えらいえらい」
「なっ、触んな!」
止まらなかった放尿がようやく終わったかと思えば、あろうことか、ヴィランはいきなり俺の頭を撫でて来やがった。手が拘束されてなかったら全力で振り払ってやるところだというのに。せめて抵抗出来ないかと頭を動かして噛み付こうとしたが、そうする前に手が離れる。
「ふぅん、やっぱりディザイア能力者相手には、効き目が弱くなるか。まぁ、根気よくやっていこうね」
「はっ、悠長にやってりゃいい。その間にテメェは見付かって、ヴィランとして逮捕されることになる」
「いいのかい? その姿を君の仲間に見られても」
「ヒーローってのは、それくらいの覚悟がねぇとやってらんねぇんだよ」
本当は嫌に決まっている。氷空にはまだ、こんな惨めな姿と比べても酷い姿を見て来たのもあってお互い様で済ませられるが、背に腹は替えられないとはいえ、後輩二人にはさすがに見られたくねぇな。
「そうかぁ……ヒーローって、やっぱりそういうものなんだね。なら、君は救うべき対象かな」
「救う?」
こういう輩の言う『救う』がまともだった試しがない。露骨な狂気こそ見えないが、狂っているのは明らかだ。
「とりあえず、おむつを替えようね~」
「なっ、テメっ……!」
そのままにされるよりはマシにせよ、他人に、ましてや見ず知らずのヴィランにおむつ替えされるなんてただ屈辱でしかない。
「こんな濡れたおむつをしてたら、風邪引いちゃうよ~」
気の抜けた声を発しながらも、小便を吸い尽くしたおむつのテープを剥がし、するりと容易く汚れたおむつを取っていく。これでヴィランの前で完全に脱がされたわけだが……!?
「なんっ、テメェ! 何しやがった!」
下半身の違和感は確かにあった。何かが変だという違和感の答えはなかったが、おむつを取られて、そこを見て分かった。俺のチンポが、氷空よりも小さいんじゃないかってくらい縮んでいたのだ。一体どういうことだ? あのガラガラで眠らせるのと、チンポが縮むのに共通点が……。
「テメェ、インフェンティル・リグレッショナーか?」
「うん? ああ、なんだかそういう風に呼ばれてることもあるみたいだね」
おむつをまとめながら、ただ事実を認めるように答えて来る。まさか、あんな話をして早々に出くわすとは……だとすれば、俺の行く末はただの屈辱で終わらないことになる。
「けど、そんなややこしい名前で呼ぶ必要はないよ? 君も、僕の事をパパと呼ぶことになるんだから」
「パパだぁ?」
いよいよもって狂ってやがる。明らかに年下の輩が、俺に対してパパと呼べだなんて。しかし、こいつが噂通りの力を持っているならば、戯言とも言い難いのが歯がゆい限りだ。
「おい、何やってんだ……」
あろうことか、丸めた小便塗れのおむつを、獅子獣人のヴィランがいきなり嗅ぎ始めやがったのだ。気持ち悪さより前に、奇行に呆れが先行してしまった。
「んー……驚いた、こんなに抜け出てないんだね。でも、ハンくんもそうだったのかな。おっと、先に綺麗にして、おむつをして上げないとだったね~」
時々明らかに俺の事を本気でガキだと思っている口調で話してくる。そこにまるで悪意がなさそうなのが、いっそ不気味に思える。
何もなかったように俺の股間周りを拭いてくる。抵抗したくとも大して暴れられず、されるがままに尿で汚れたチンポとその周囲を拭いていく。確かに綺麗にはなったし、不快感は落ちていくが、それをされているというのが複雑だし、隠してはいるが羞恥心を刺激される。
そして、どこからともなくおむつがヴィランの手に握られていた。おそらく前面になるだろう場所には、犬のキャラクターの顔の描かれたものだ。当て付けなのかご丁寧にシェパードのキャラクターなのが、いちいち羞恥心に働きかけて来る。
「さっ、おむつをしようね~」
「クソがっ、止めろ!」
ほとんど動かせないながら、無理矢理暴れようとするも、どういうわけかサッとおむつを着けられてしまう。おむつだと認識してしまうと、ごわごわの感触が不快で仕方がない。
「悪い子だね~。でも大丈夫。僕が汚れた大人の心も身体も洗い流して、いい子にして上げるからね~」
今度は頭ではなく腹を撫でて来やがる。ろくに動かせずに抵抗出来ないから、されるがままだ。赤の他人に触れられるのなんて不快でしかない。だというのに、少々心地よさがあるのがより不快だ。
「うーん……そうだ、そろそろご飯にしようか~」
ご飯? この状況でご飯なんて言われても、ろくなものは出てこないだろう。そもそもヴィランに捕まって何か食えると思う方が間違ってはいるが。
何をするのかと思ったが、リグレッショナーの手に、中身の入った哺乳瓶が現れたのだ。まさかと思うが、あれがあいつの言う『ご飯』だっていうのか? 冗談キツイぜ。
「さっ、いっぱいミルクを飲もうね~」
「誰がそんな得体の知れなんぐっ!」
喋っている最中に、強引に哺乳瓶の口を捻じ込まれる。哺乳瓶なら飲もうとしなけりゃ中身も出ねぇはずなのに、ボタボタと舌に触れた瞬間に頭痛がするほどゲロ甘な液体が口の中に充満しやがる。
「ゴホッ、んぐぇっ、クソッ……」
哺乳瓶の中身を全部飲まされて解放されてから、俺は無理矢理嘔吐いて飲まされた白い液体を吐き出そうとしたが、ちっとも出て来る気配はない。ディザイア産の飲食物なんて絶対に碌なことはないから、少しでも吐き出してしまいたかったんだが……。
「そんなに拒絶しなくてもいいんだよ? パパ特製のミルクは栄養たっぷりで、悪いものを取り除いてくれるんだ」
何が栄養たっぷりだ。どうせろくなものじゃない。
「さ、今は一度おやすみの時間だよ~」
パチンッ
ヴィランが指を鳴らすと、俺の目の前にやかましい飾りつけのされた、シャンデリアみたいなものが現れる。何か玩具のようなものが大量にぶら下がっているが、なんだこれ。
それが、メリーゴーランドのように回り始める。見てはいけないと分かっていても、そこから目を離せない。離せなかったが、すぐに瞼が重くなる。目を閉じれば逃れられる。だが、その先にあるのは、結局、眠り、で……。
---[newpage]
意識がぼんやりしている。また、俺は眠ってしまった。
「!!」
起きて、股間周りの冷たさに意識が覚醒する。これは、どう考えても……。
「やぁ、いっぱい出したみたいだね~。まずはおむつ替えしようね~」
「く、来るんじゃねぇ!」
この歳で寝小便してしまった恥ずかしさに、今までの積み重ねもあって羞恥が限界に来てしまったのだろう。顔が熱くて、頭が真っ白になってしまった。
「止めろぉ!」
いくら叫んだところで身体はまともに動かせない。ジタバタしようとしても、腹をベルトか何かでベッドに固定されているせいで、まともに動けない。無駄な足掻きをしている間にも、おむつは取られ、惨めなチンポが空気に晒される。
「やめ、止めろよ……」
「大丈夫、おねしょは恥ずかしいことじゃないからね~」
俺の寝小便で汚れたおむつを丸めて、またそれの臭いを嗅いでやがる。他の行為はまだ道理があるが、あれは一体何がしたいんだ。
「ああ、少しは記憶が出て来たみたいだね」
「記憶……?」
「そうだよ、汚い大人の記憶を、おしっこと一緒に出してるんだ」
「んなっ……!」
記憶まで奪ってくのか? いや、そうだ。あの誰も知らない子とかいう記事で、そいつには記憶がないって書いてあったな。こんな手間は掛かるが、本当に何もかも幼児退行させようってのか。
「それに、身体も少しは効いて来てるみたいだね。三十代ってところかな?」
温められた濡れタオルで俺の股間周りを拭きながら、そう評される。さすがに三十代ってなると、そこまで大きく変わらないから判別出来てなかったが、身体の方も退行してるのか? いや、そもそも俺は何を忘れた? 完全に忘れたことなら、思い出せはしないだろうが、大切な事は……まだ、大丈夫なはずだ。氷空……のことは大丈夫だ、何も忘れてないはずだ。
「……テメェ、何の目的でこんなこと繰り返してやがる。救済だの言ってたが……」
「一つは言った通り、汚れた大人を救済するためだよ。大人になると、自分から変わることも、甘えることも困難だから、大人になるにつれて汚れてしまった部分を尿と一緒に出して、在りし日の無垢を取り戻させて上げるんだ」
こんな狂った文言を、ただ淡々と紡げるのは、本気でイカレてやがる。自分のすることになんら疑問がない。間違っているとも、誰かの迷惑とも思っていない、最も最悪な純真の心の持ち主と来た。
「いい迷惑だ。テメェのやってることは、単なる悪辣な幼児趣味の押し付けに過ぎねぇ。生憎と俺は甘えなんかより、今の責任の方が重要なんだよ」
「困った子だなぁ。先にお口の方をどうにかした方がいいか」
「は? 今度は何を……んぐっ!」
また口に強引に突っ込まれる。今度は何かと思ったが、ボールギャグにしちゃ中のものがふにゃふにゃで口に余裕があるから……おしゃぶりか?!
「んんっ、んんっ?!」
テメェと声を上げようとしたが、全てただのくぐもった音にしかならなかった。マズルの先に着けられたそれに俺の口を全て塞げるような機能は、到底見当たらないというのに、まともに口が開けない。
「もう一つ。僕はずっと、ハンくんのお友達に相応しい子を探して来たんだ。君は、今までの汚れただけの大人とは違う。君は、その候補になったんだ。だから、ちゃんと相応しい言葉遣いにもしてあげないとね」
ハンくん……あの時俺の鎖を壊して来やがった狼のガキか。いや、今にしてみればガキではなく、あいつもまた、ガキの姿に変えられた奴なんだろう。その執着心からすれば、恐らく初めてディザイアを使った相手だ。それが分かったからと、揺さぶりの言葉も発せないが。
「さて、そのための第一歩だ。まだ出そうだから、いっぱい出しちゃおうね~」
ガラガラガラガラ
あのガラガラの音がまた頭に響く。眠る前よりも更に頭に入り込み、意識を刈り取っていく。何も考えられない。身体に力が入らない。
しょわぁ
気持ちいい。ギリギリ漏れそうなくらいまで我慢した後の解放感がある。こんなに気持ちいいものだったか? もっとずっと凄い解放感があるように感じる……これは、一体……。
「いっぱい出したね~」
気付けばおむつをまた、剥ぎ取られようとしていた。ヴィランが近付くのにさえ、気付けなかったとは……。
おむつが開かれて、尿の臭いの中に、別の臭いがあるのを感じる。これは、まさか……?
「白いおしっこまで出しちゃったんだね~。通りで一気に進んだわけだ」
白いおしっこ……そうだ、これ、ザーメンの臭いだ。まさか、俺、放尿に気持ち良くなって射精しちまったのか? この速度で侵食してくるディザイア相手に、何処まで持ちこたえられるか……。
それにしても、一気に進んだって? そういえば、シモまでの距離が近くなってるような気がする。退行している以上背は縮んで当然なのだろうが、まさかもうガキになるまで縮んだのか?
「……ああ……これは……」
丸めたおむつの臭いを嗅ぎながら、今まで見せなかった、憐憫のような情を伺える顔をしてやがる。あの排泄物から、俺の記憶でも読み取ってるのか? そんな顔をされるような記憶が、抜き取られて……?
「んん、んんっ!」
「とりあえず、ちゃんと綺麗にしておくね」
おむつ替えの時も感じたが、ヴィランの手が大きく見える。まずい、本当にガキに……いや、なら、拘束も緩んでるんじゃないのか? 三十代からガキになった今なら、手足の拘束も……。
「んんっ?!」
「おててが解放されたら、ミトンを着けるようにしてるんだ。それなら、ディザイアも使えないままでしょ?」
俺の両手を縛っていた、ベッドから直接生えていた拘束具からは逃れられていたが、代わりに俺の両手を、ヴィランの言う通りミトンが塞いでいた。手の中に鎖が呼び出せないのは勿論、空間中にさえ出せない。
「もっと素直になれたら、このリトルスペースで遊べるようにして上げられるんだけどね~。はい、綺麗になったよ~」
そう言われた直後、俺の前に鏡が立てられる。今の口振りからして、この空間はこいつの力で生み出されたものだということか……?!
「んっ、んんっ!?」
おしゃぶりのせいで驚愕の声もハッキリ出せなかった。いやだが、おかしい。鏡の中にいる俺らしき虚像は、既にかなり背が縮んでいた。それはいい。明らかにこんな時期はなかった、可愛らしい顔だ。それこそ氷空と並んでも遜色ないどころか、あいつよりも幼さが目立つ。
顔だけじゃない。身体に至ってはガキを通り越して赤ん坊かっていうような、腹のポッコリした身体だ。筋肉という筋肉が死に、四肢の肉付きがぷにぷにとなって、雄としての毛もなくなり、均一に獣人としての毛だけが生えているような状態だ。
「どう、かわいいでしょ~? 君の言いたいことは、きっとハンくんと同じなんだろうね。でもね、本当は君にもこんなかわいさがあったんだよ。お父さん、厳しい人で、こんな顔見せることもなかったもんね~」
何もかも見透かされたような事を言って来やがる。確かに親父は厳しかった。汚職なんかとは無縁の、警察官としての誇りを人生の軸として、俺にもまたその道を歩ませようと、幼少から厳しく躾をしてきた奴だ。別にそれを恨んではいない。最終的に喧嘩別れしたのは、未だに『警察』の枠にずっと捕らわれている親父と、時流を見て何を成すべきか考えた俺との違いからだ。
「んっ、んん……」
「違わないよ。ほら、おむつしてあげるからね~」
手の拘束が解けて、ベッドに座れるようになったというのに、足は開かされたまままだから、結局ろくに抵抗出来ないままおむつをされてしまう。歯向かおう、逆らおう、止めさせようという心さえ削がれているようだ。
「んん……」
氷空……俺が堕ちるまでには間に合わないだろうが、なんとか見付けてくれるだろうか。
「いっぱい出し切ったし、ご飯にしようね~」
哺乳瓶を咥えさせるためにおしゃぶりを外される。あんなものながら、外されると口寂しさが出てしまう。そうか、タバコがねぇんだもんな。もう、この際哺乳瓶でもいいか。
「素直に飲んでくれて、えらいね~」
片手で哺乳瓶を捻じ込みながらも、もう片方の手で俺の頭を撫でて来る。無条件の幸福が頭を満たしていく。地獄のような甘味も気にならない。むしろそれさえ美味しく感じるような、苛烈な幸福感。もう、何が嬉しくて幸福感を感じているのかさえ、分からなくなる。
しょわぁ
大きな滝が見える。それは滝ではなく、記憶だった。とめどなく記憶は流れていく。ヒーローとして大一番で戦ってきた記憶。氷空と出会い、一緒に生活してきた記憶。涙を流す氷空。親父と大喧嘩した記憶。警醒と離別した記憶。もっと前の記憶……。
それを受け止めようとしても、流れる水は受け止められない。大切な記憶のはずなのに、どうしても止められない。無くしたくない。流されたくない。なのに、今の俺の手には、この記憶を受け止める力はない。
「もう、君が責任を持つ必要はないんだ。結婚もしてないのに、子供がいる責任も、組織の長としての責任も」
「違う……そんなの、俺は求め……て……」
流れ落ちていく。大切なものなのに、記憶から、俺の心から、滑り落ちていく。ダメだ、氷空……俺は、お前を守ると……。
ふと、親父の顔が浮かんだ。まだ若い頃の顔だ。家にいた時間なんて、そんなにない。厳しかった記憶しかないのも当然だ。いつもいつも、俺にとって大切な時だって、親父はいなかった。
分かっているつもりだった。三十五年前、俺がまだ十やそこらで世界は一変した。親父だって、その変転した世界で生きていたのが奇跡だった。それを喜ぶべきなんだろう。だけど、だけどそれは本当に、納得できる理由なのか?
「違、う……親父は……」
「……違わないよ。君は、ただ、傍にいて欲しかったんだ。傍にいて、守って欲しかったんだ」
傍に……そう、か……そう、なのか……? そう、かも知れない……。
---[newpage]
「んっ……んにゅ……」
いつの間にか寝てたみたい。でも不思議と頭がすっきりしてて、色々無いような気もしたけど、幸せがいっぱいだからいいか。
「おはよう、ツナくん」
「んむむむ……?」
おしゃぶりがあって、上手くお返事出来なかった。ツナくん……僕の名前は、ツナくん……? 目の前にいるのは、獅子のお兄さん……。
「どうしたのかな~? パパのお顔に、何か着いてるかな~?」
パパ……この人が、パパ……? 僕のパパは……あれ? 違う? 違わない?
「まずはおむつを替えようね~」
おむつ……あ、おむつ、おっしこでいっぱいだ。ワンちゃん、まっきっきになってる。
すぐにおむつを開いて、おしっこの臭いがいっぱいするおむつを取って、おしっこで汚れちゃった僕のお股を温かいタオルで拭いてくれる。それがなんだか嬉しくって、気持ち良かった。そして、気付いたらまたおむつをしていた。
「はい、おしまいっと。じっとしてていい子に出来たね~」
そう言って、パパは僕の頭を撫でてくれる。温かくて、気持ち良くって、尻尾がパタパタする。嬉しい。優しいパパに撫でられて、僕は嬉しいんだ。
「んっ、んんっ……」
「どうしたの? ツナくん」
言葉を伝えようとしたけど、おしゃぶりに阻まれる。それを分かってくれたのか、おしゃぶりを取ってくれた。
「ありがとう、パパ!」
「どういたしまして、ツナくん。ちゃんといい子の言葉になってよかったよ」
パパはまた頭を撫でてくれる。嬉しい。僕、いい子になれたんだ。
「いい子になれたツナくんには、ご褒美にお洋服をプレゼントしてあげるね~」
そう言うパパは、青色のお洋服を持っていた。胸のところに大きな白いバッテンが描かれてて、ずっと前から僕のものだったような気がするような、見ただけでしっくり来るのが分かるくらい、気に入った。
「わぁ、嬉しいよパパ!」
「喜んでくれて、僕も嬉しいよ~、ツナくん。それじゃ、着せて上げるね~」
パパはまず僕を持ち上げて、両足をお洋服の足に通してくれると、スポッと身体が入って、片方ずつ手も通してくれる。着せて貰えて、すぐにベッドの上で手足をパタパタさせて、ちょっと歩いてみる。不思議なことに、全然服を着てるような気がしないくらい、動きやすい。
「うんうん、動きやすそうだね~。それじゃあ、そろそろベッドだけの生活からは卒業だね~」
もう一度パパは僕を抱き上げて、ベッドから下ろしてくれた。案外高いベッドで、自分だけじゃ登ったり降りたりするのは難しいそうに見える。
「それじゃ、行こうね~」
「うん!」
パパが僕の手を握ってくれる。僕もパパの大きな手をぎゅっと握り返して、初めて部屋の外に出る。ここの外はどうなってるんだろう。
外に出ると、そこもまた僕の部屋のように、床も天井もカラフルなジグソータイルが並んでいて、色んなおもちゃや遊具のある広いお部屋だった。僕の部屋よりも天井が高くって、その天井にはいくつもメリーが回ってる。
「パパ!」
広い部屋に一人だけ、僕達じゃない子がいた。灰毛の狼獣人の子で、胸元にハンマーのアップリケの着いた赤い服を着ている子。その子がパタパタと尻尾を振りながらパパの足元まで走ってくる。
「ハンくん、いい子にしてたね~」
「えへへぇ……」
パパはハンくんと呼ばれた子の前にしゃがんで目を合わせ、その頭を撫でる。ハンくんはパパが大好きみたいで、尻尾が千切れちゃうんじゃないかってくらい大きくブンブン振っちゃってるや。
「ハンくん、この子はツナくん。新しいお友達だよ。仲良くして上げてね~」
「うん! ツナくん、ボクハンくん! よろしくね!」
ハンくんは僕の手を両手で取って、ぶんぶん握手してくる。眩しい笑顔に僕も釣られて笑顔になるのが分かる。うん、それなら……。
「よろしくね、ハンくん!」
僕も手を握って握手し返す。ハンくんとなら仲良くなれる気がする。
「二人共いい子だね~」
パパが褒めながら僕を撫でてくれる。ハンくんも撫でられてる。一種に撫でられて、ハンくんの幸せも感じるような、不思議な幸福感に包まれる。ああ、気持ちいい……。
しょわぁあ
あ、おしっこでちゃった。おしっこも気持ちいいや。
「二人共おしっこしたみたいだね~。それじゃ、お友達の印に、おむつを嗅ぎ合おっか」
おむつを嗅ぎ合う?
「わかった!」
僕がよく分かってない内に、ハンくんは自分の服の前の大きなボタンを取って、前を開いておむつを見せてくれる。ワンちゃんのキャラクターのおむつで、すっかり黄色くなってた。僕もボタンを外せばいいのかな。
「えへへ、ツナくんのおむつも、まっきっきだね!」
「ハンくん!?」
ハンくんはすぐ僕のおむつの正面に鼻を突っ込んで来る。こ、これは僕もした方がいいのかな。でも、このままだと難しいから、まずは座ってっと。
「わっ!」
「ツナくんもいーっぱいクンクンしてね!」
僕が座ったのを見てから、ハンくんはくるりと向きを変えて、僕の鼻におむつを当ててくる。僕がそのまま横になると、ハンくんもそれに合わせておむつを鼻に近付けて来た。
既にハンくんのおむつからおしっこの臭いがいっぱいしてくる。おしっこの臭いのはずなのに、臭いはずなのに、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。むしろすんすん臭いを嗅いでいると、変な気持ちになってきちゃった。ハンくんも、同じ気持ちなのかな? 鼻先でおむつにすりすりして、僕のおむつをしっかり嗅いでいる。
「えへへ、たのしかったね、ツナくん」
「うん、楽しい、かも?」
「パパ~、おむつ~」
「そうだね、二人共おむつ替えようね~」
ハンくんは僕の上から退いて、すぐパパにおむつを替えて貰うようにせがむ。パパはすぐハンくんのおむつも僕のおむつも替えてくれて、タオルで綺麗にしてくれた。おしっこも気持ちいいけど、綺麗になって新しいおむつを穿くのも、それはそれで気持ちいい。
「ツナくん、あそぼっ!」
ギュッと手を握られて、ハンくんに遊具の方へ引っ張られる。ジャングルジムに滑り台、ブランコ、登り棒、雲梯、バネのお馬さんなどなど、どれもこれもカラフルでかわいい。
時間なんて分からないけど、いっぱい遊んだ。シーソーで遊んだり、交互にブランコを押し合ったり、登り棒や雲梯で競争したり、とにかくたくさん遊んだ。途中何回かおしっこ出ちゃったけど、ハンくんもいっぱいおもらししてるから良いんだって言ってたから、気にしないで遊び続けた。
「パパ、いっぱいあそんだ!」
「そうだね~。二人共、おむつ替えようね~」
パパの元に戻ってすぐに僕達はおむつを替えて貰う。おしっこでいっぱいのおむつはあっという間に変えられて、お股も綺麗になった。
「パパ、ツナくんってパパミルクのんだ?」
「まだだよ~?」
「じゃあじゃあ、きょうはツナくんに、パパのミルク、あげていいよ!」
「ふむ……そうだね、ツナくんにも、パパの特製ミルクを飲ませて上げようか」
特製ミルク? 今までのミルクとどう違うんだろう。
「今まで色んな子と接して来たけど、ハンくん以外には初めて飲ませることになるなぁ」
パパはパパのズボンを下ろした。そこから、僕のちっちゃいちんちんとは全然違う、おっきな大人のおちんちんが出て来た。わぁ、凄いなぁ……。
「さぁツナくん、パパのおちんちんを哺乳瓶みたいにちゅぱちゅぱしようね~」
「へ? おちんちんを……?」
おちんちんを、舐めるの……? 一瞬疑問に思ったけど、パパのおちんちんが目の前に当てられた瞬間に、すごく美味しそうに見えてきた。嫌な気持ちなんてなくなって、すぐにおちんちんの先っぽを口に咥える。
「あむ……」
両手でおちんちんを持って、ちゅぱちゅぱ哺乳瓶からミルクを飲むようにしてパパのおちんちんを刺激する。パパのおちんちんを口に入れた途端、僕が何をするべきか分かった。パパのおちんちんを刺激して、そこからパパの特製おチンポミルクを出してもらうんだ。
「ふふっ、ツナくん、なかなか上手だね~」
パパが僕の頭を撫でてくれる。それとパパのおちんちんから出る、ミルクじゃないけど美味しく感じる飲み物を飲んで、僕は幸せを感じる。尻尾が揺れる。もっともっととパパの硬くておっきいおちんちんを一生懸命しゃぶる。
「いいよいいよ~、ツナくんはおしゃぶりが大好きなんだね~」
口の中いっぱいになるまで、パパのおちんちんを咥え込む。口の中に何かがあると落ち着く。それがパパのおちんちんだと、もっと落ち着く。落ち着くけど、嬉しくて美味しくて興奮する。もっと、もっと……もっといっぱいちゅぱちゅぱして、パパの特製ミルク、飲みたい。
「ツナくん、パパの特製あつあつおちんちんミルク、全部飲み干すんだよ!」
今までのとは違う、熱くてドロドロのミルクが、僕の口の中に広がっていく。凄い……今まで飲んでたミルクみたいにすごく甘くって、独特の臭いがあるけど凄く美味しい。口いっぱいで、すぐ溢れそうになっちゃったから、一生懸命ミルクを飲み干して、パパのミルクを全て飲む。
最後の一滴が無くなって、それでもパパのおちんちんにまだないかと、ちゅぱちゅぱ中まで吸って、特製ミルクをたっぷり飲み干した。
「んふぅ……凄いよぉ……」
「ふふっ、ツナくんも僕の特性ミルクを気に入ってくれたみたいだね」
「うん……!」
なんだか気持ち良くって幸せでふらふらして、頭がボーッとして、ちょっと疲れちゃった。ああ、またおしっこ漏れちゃったんだ。
「ふふっ、なら、これからもパパの特製ミルクを上げるね~、ハンくんと替わりばんこでね~」
「分かった!」
ハンくんだってこんなに美味しくて凄いなら飲みたいもんね。替わりばんこするのは当たり前だよね。
「さ、そろそろ二人共、おねんねの時間だよ~」
「ツナくんもパパとねんねする?」
「え、パパ、いいの?」
ジーッとパパを見上げる。どうなんだろう、ダメなのかな。今まではずっと、一人でお部屋だったし……でも、パパとハンくんと一緒の方が嬉しいな。一人は、寂しいから……。
「そうだね……うん、いいよ。ハンくんとパパと一緒に寝よっか」
「わーい! うん! 一緒に寝る!」
思わず僕は跳ね回っちゃった。でも、それくらい嬉しいんだ。大好きなパパとお友達のハンくんと一緒におねんね出来るのが、楽しみで楽しみで仕方ない。
広いお部屋から入って来たお部屋とは別の扉を潜って、ちょっと大きなお部屋に入った。天井や床はさっきいた部屋とか僕の部屋と同じようだけど、お布団は大きなベッドだ。僕のベッドと違って木の柵はない、大人なベッドだなぁ。
「えーい!」
ふっかふかの大人ベッドに、ハンくんと一緒にダイブする。お腹からダイブしたのに、ポヨンと跳ねた。ちょっとの間ポヨンポヨンして遊んでたくらい、面白い。
おむつを替えてもらって、パパの両隣に僕とハンくんは横になった。パパとおねんね、嬉しいな。
「さぁ、二人共、おやすみ」
「「おやすみ、パパ!」」
パパが僕らの頭を撫でてくれる。それが気持ち良くて、すぐに瞼が重くなった。これからもずっと、こんな日が続くなら、僕はきっと幸せだ……。
---[newpage]
俺の名前は[[rb:大神>おおがみ]][[rb:月影>げつえい]]、この本名よりもダーク・トレイターの名の方が最早大半の関係者に馴染みのある、ヒーローだ。五年前、とある事件から奇跡的に生還し、今は元々やっていたように、各地でヴィランの討滅を行っている。その所業とヒーロー姿から、ダークヒーローと呼ばれている。
未認定ヴィランの存在を確認したとして、久し振りに故郷であるN県N市へと帰還することとなった。
「親父!」
ヒーロー協会の支部である、狗巻探偵事務所で出迎えて来たのは、俺の息子である[[rb:大神>おおがみ]][[rb:新月>しんげつ]]、シャドウ・ウルフだ。そのバディの[[rb:獅子皇>ししおう]][[rb:太陽>たいよう]]、サンシャイン・レオも、この事務所のリーダーのバディであるスカイライン・ボーダーも揃っていた。
「それで、推定コードネーム、インフェンティル・リグレッショナーに遭遇したのは、スカイライン・ボーダーだと聞いているが」
「うん」
それから状況説明を受ける。相手は単独で事務所の前に出現。こちらをヒーローと認識していなかった様子で、攻撃は玩具のガラガラの音による催眠。ボーダーはその時点で眠ってしまい、意識を取り戻した時にはチェイン・チェイサーの姿はなかった。それが一週間前のことだと。
「ジャミングがあったから個人の認識までは出来なかったけど、銀鬣の獅子獣人なのは確かだと思う」
「ただ、その条件で市中探しても見付かってない。そもそもN市は獅子皇のお膝元なのもあって、獅子って言ったら茶系ばっかりだから、すぐ分かるはずだって……」
「うん。親類はみんな茶系だし、仮に灰銀系の獅子獣人がいたら相当目立つはずなんです。現に事前の目撃情報はたくさん見付かっているんです。ただ、事後の目撃情報はパタリと途絶えていて……」
三人の情報からすれば、そもそも見た目がカモフラージュだった可能性をまず考える。しかし、恐らく各地を転々としているのならば、N市の事情を知っている可能性は低い。となれば、既にこの街にいない可能性も考慮する必要がある。しかし、これも恐らく検問の調査はしているだろう。となると……。
「まだ市内にいる可能性は高いな。転移能力との結びつきが悪い以上、別の協力者でもいなければ、検問に掛かっているだろう。しかし相当の潜伏能力があるとみるべきか……催眠能力があるならば、事後の目撃情報も危ういだろう」
探索のディザイア能力のない三人での調査では限界があるだろう。俺も特化した能力はないが、経験と勘はある。まずは人の目ではなく監視カメラの最後の情報のあった、市外に近い空きビルへと入る。そこには誰もいなかったと言うが、出て来た形跡もなかったそうだ。
通常のケースならば隠し部屋や地下室の可能性もあるが、このヴィランのケースは全国各地で起こっている以上、拠点はないだろう。しかし、ディザイアの情報の少なさから、ある種の隠密の可能性もあるだろうか。
空きフロアを調べていく。とはいえ基本何もない部屋だ。後は倉庫のように物の置かれた部屋があるくらいだが、ここに隠れるのは……。
「?」
なんだ、荷物の奥に、違和感のあるものがある。段ボール箱の並ぶ中に、玩具のミニチュアハウスが置いてあった。周囲の物に対して、埃の積もり方や摩耗具合が少ない。最近ここに運び込まれたものだろうか。にしても、この並びに玩具のミニチュアハウスが置いてあるのは違和感がある。
「これは……!?」
小さな扉に手を触れて開こうとする。すると、急に手が届く前にその扉が開いたかと思えば、凄まじい勢いで引きずり込まれる。
「少々、迂闊だったか……しかし、ここは……?」
いきなり飛ばされた空間は、キッズスペースのようなカラフルなタイルが床も天井も埋め尽くしていた。新月がまだほんの幼い頃に一度遊ばせたことがあるくらいのものだが、その印象とあまり変わらないように思う。
あちこちに遊具が散見される空間に、人影が三つ。一つは大人の姿で、銀鬣の獅子獣人だ。背格好も、スカイライン・ボーダーからの報告と一致する。あれがインフェンティル・リグレッショナーだろう。後の二人は子供の犬科の獣人だ。一人は灰色の狼。もう一人は……シェパードか?
「おや、間違って来た、招かざる客かと思ったけど、君は……確かツナくんの記憶にいたね」
何か言っているが、ヴィランで確定だろう。ならば言葉を聞く必要はない。この空間が奴によるディザイアの力ならば、ディザイアの性質にさえ疑問が残るが、少なくとも音による催眠があるのならば、先手必勝だ。
「発射」
影から機関銃を取り出して、すぐに引き金を引く。
「何!?」
だが、思ったような結果にならなかった。マズルフラッシュも音もせず、まるでスポンジでも飛んだようにすぐに落ちてしまう。銃を見れば、影で再現したもののはずなのに、プラスチックの玩具の銃になっていた。
「このリトルスペースは小さな子のための世界。物騒なものは全て無力化させてもらうよ」
随分と厄介な事を言って来る。仮にこいつの言っていることが事実ならば、俺の力と相性が悪い。となると、まずは応援を要請するべきか。
「[[rb:変身>トランスフォーム]]、ダーク・トレイター」
変身コマンドを宣言して、ヒーローとしての変身を行う。身体が光に包まれ、すぐに光が収まり変身を……!?
「何!?」
確かに私服から変わったのだが、俺の黒いスーツではなく、上下一体の足までしっかり覆う黒いロンパースだった。ヒーロースーツにまで影響を及ぼすとは……これは思っている以上の化け物だったか。
「だが、やることは変わらん」
時間はないが検証をするしかない。これで片付けばいいが。
「[[rb:狼の咆撃>ウルフハウリング]]」
狼頭のレーザー兵器の具現化。近代兵器を使うのは絵面が良くないと、わざわざヒーロー協会が作り出した未来技術兵器。見た目だけで兵器とするのは難しいはずのものだが……。
「わおーん!」
目の前に現れたのは、犬の後頭部だ。そして、ただ一吠えするだけで、影は霧散してしまう。見た目だけでなく性能でもダメか。となれば兵器はほぼ使えないと見るべきか。
「こんな下らん事をせずに、戦え! [[rb:魔狼の吐息>フェンリルブレス]]!」
感情を昂らせ、願いの力を発露させて、魔狼の砲塔を呼び出す。この空間がディザイアによって生まれたものならば、その願いを超えることで或いは突破することも……。
「わんわーん!」
出て来たのは、巨大な犬だった。気の抜けた声を上げて、あっさり消えていく。ダメだ、近代兵器は全て無力と見ていい。兵器以外の便利道具も何処まで許されるか分かったものではない。ならば、手は一つだ。
ロンパースと柔らかい床のせいで動きにくいが、そんなことは構わずリグレッショナーに向かって走り、殴り掛かる。ガラガラを振り始めたが、音の対策はしてある。後の脅威は反射でどうにかするしかない。
「ちっ!」
しかしそう簡単には行かず、何処からか紙テープが俺の腕に巻き付いてくる。たかが紙テープなら引っ張って千切れそうなものだが、どういうわけか千切れない。
「パパをいじめる悪い奴は、僕が捕まえる!」
「ありがとう、ツナくん」
ヴィランの声が聞こえる。聞こえる? 何故だ。音は、確かに遮断していたのに。これは、まさかディザイアが使えない状態に……? だとしたら、やはりこのツナくんと呼ばれたシェパードは……。
ガラガラガラガラ
耳障りな音が頭に響く。耳を塞ぐ手を封じられ、影の耳栓もディザイアを封じられて無力化され、それでも足掻いて殴り掛かろうとするも、たかが紙テープに動きを止められて、ヴィランに拳が届かない。
意識が遠のく。こんなところで、やられる、わけ、には……。
「君が眠っている間に、場所を変えなくてはいけないね」
---[newpage]
頭が重い。普段なら、すぐに目を覚ますはずなのに、どうにも瞼が重いままだ。侵入地点と同じような天井が見えるが、部屋自体は狭い。両手両足を開くように拘束されているが、診察台のようなものではなさそうだ。木柵が見えるのは……この雰囲気からしてベビーベッドか。
「ああ、もう起きちゃってたんだね」
部屋に唯一出入り可能であろう扉から、リグレッショナーが入ってくる。他の奴らの姿は見当たらない。さて、どういう手段であそこまで従順にしてきたのか。何が根幹にあるのか。探れば或いは逃げ出す手段になることもあろう。
「インフェンティル・リグレッショナー、お前は何の目的で他者に貴様の欲望を押して付けている」
「不躾だね。僕の目的は、汚れた大人を救済することだよ。その心も身体も、汚れたもの全てを吐き出して、無垢を取り戻しているんだ」
救済。このタイプはどう説得しようと無駄なタイプだ。元よりヴィランにそれを期待する方が間違っているが、これは輪を掛けて無駄だとすぐに分かる。
「早いお目覚めだったから、まだ出てないね」
「出てない?」
何かを出させる……周囲を見てはいたが、自分の状態を確認していなかった。ロンパースのままかとも思ったが、どうも違うようだ。服は脱がされて……。
ガラガラガラガラ
またあの不快なガラガラが鳴る。両手を塞がれていては音を防げない。頭がぼうっとして、身体から力が抜け落ちる。これは、一体……。
「んっ……」
急な尿意に、沈み掛けていた意識が覚醒する。唯一残った部位に着せられていたものが、おむつなのだと理解して、無理矢理尿意を抑え込む。少なくともヴィランが誘導しているものは防ぐべきだろう。
「あれ? 凄いね君、今まで我慢出来た子はいなかったのに。なら、こうしようか」
何をしてくるかと思えば、その手に白い液体の入った哺乳瓶が現れる。なるほど尿意を促すのであれば、シンプルに水分を与えるのは適当な方法と言えるか。とはいえ哺乳瓶からならば無理矢理飲ませるのは容易くないだろう。
ガラガラガラガラ
頭がぼんやりし始める。痛みを覚えるくらい歯を食いしばり、眠気を無理矢理追い払う。多少の傷は厭わない。
ガラガラガラガラ
だが、こうもしつこく催眠を掛けられると、全く隙なくいられるなかった。一瞬開いた口から哺乳瓶を捻じ込まれ、力を入れもしていないというのに甘すぎる液体が口の中に広がる。飲ませられるわけにはいかない。いかない、が……。
「ゲホッ、ゴホッ……」
意識的に吐き出そうとしていたのにも関わらず、いくらか飲んでしまった。むしろ吐き出せた量の方が少ないくらいだ。それでも、多少は飲まずに済んだと思うべきか。
「まだ大人のはずなのに、ミルク零しちゃったね~。そんな君には、これを着けなくちゃね~」
自分の思い通りにならない反抗に対してどういう態度を取ってくるかと思ったが、思ったよりも根気のあるヴィランのようだ。結果として明らかに赤ん坊用の涎掛けを着けられることとなった。
「まぁいいか。まだおしっこしたくないなら、それはそれでいいよ。じゃあ、僕はハンくん達の事を見て来ないとだから、おやすみだね」
リグレッショナーがパチンと指を鳴らすと、天井から色んな動物の並ぶメリーがぶら下がって来た。それが僅かながらシャリシャリと音を立てながらひとりでに回り始め、その力で俺を眠りに落とそうとしてくる。
目を閉じれば見なくて済むが、瞼を下ろした瞬間に異様な眠気が襲い掛かり、目を開けるしかなかった。目を逸らそうにも何処を見ても視界の端に入り込み、その度に俺の視線は勝手にメリーの中心へと戻ってしまう。既にヴィランの手中にあるとはいえ、急激に思考を変えないにも関わらず強力な洗脳能力だ。
なんとか意識を保とうとしたが、程なくして限界を迎え、俺の瞼は閉じたまま、意識が闇に消えた。
痛みが。苦しみが。憎しみが。俺を奮い立たせるもの達が、流れて出ていってしまう。このままでは、願いだけが取り残されてしまう。
願いを強く持て。復讐。それだけを願い続けろ。俺を俺たらしめる、それだけでいい。それだけ残っていれば、抗えるはずだ。
---[newpage]
「……ん?」
様々な違和感がある。自分の身体が自分のものでないような感覚。自分の身体が不確かだったことがあったが故に感じる違和感。何もかもが小さ過ぎる。
そして、記憶の不確かさ。些細なもののはずだが、思い出せない記憶が多い。俺の名前は大神月影。妻は[[rb:大神>おおがみ]][[rb:初>うい]]。息子は大神新月。それは分かる。だが、なんだ……印象深いものは思い出せるが、些細な日常が思い出せない。
「おはよう。我慢した分、一気に来たね」
頭を悩ませている内に、再びヴィランが現れる。やはりリグレッショナーが大きく見える。自分の身体が縮んでいるのは確定のようだ。
「シーツまで汚れちゃってるね~」
そちらを気にしないようにしていたが、リグレッショナーに指摘されて股間周りを見ると、おむつが黄色くなり、その下のシーツまで濡れているのが分かる。生温さを感じる辺り、まだ出して間も無さそうだ。
「さ、おむつを替えようね~」
まるで赤ん坊にでも掛けるような声でそう言って来る。抵抗しても無意味だと分かっているから、黙っておむつ替えを受け入れることにした。新月のおむつを替えたこともあるが、こんな形でヴィランにおむつ替えされることになろうとは。
「君は大人しいね~」
「抵抗しても無意味な事を知っているだけだ」
こうなってしまえば精神的な抵抗しか出来ない。一応力を入れて拘束が解けないか確認したが、筋肉がなくなった柔らかい未発達の腕では到底千切ることなど出来ないことが分かっている。
「そうだよ~。そのままおむつにおしっこして、汚れた何もかもを洗い流しちゃおうね~」
尿で汚れた股座を濡れタオルで丁寧に拭きながら、思想の強いことを言って来た。口調からして、この行為に本気で善性を見出しているのかと思うと、反吐が出る。
「お前の主観で、俺の人生を汚れたものにするな」
汚れたおむつを丸めていたリグレッショナーの動きが一瞬止まる。だが、特に何も言い返してくることもなく、いきなり尿で重くなっている丸めたおむつの臭いを嗅ぎ出した。
「……こんなにボロボロになって、苦しんで、憎しみを抱いて、どうしてそんなことを言うんだい?」
涙を流しながら、本気で同情している素振りを見せるリグレッショナー。おそらく、こいつは俺から漏れ出た記憶を見たのだろう。そうだ、『ツナくんの記憶にあった』とも言っていたな。
「それでも、俺の人生には確かに光があった。それだけで十分だ」
抵抗の意志を言葉にして、心に抱き続ける。例えディザイアの発動を封じられていようとも、この願いを絶やさない限り、俺は俺であれる。
「ああ……君は、ヒーローは、どうしてこうも……」
諦観を引き出したかったが、この様子だとまずい方へと感情を向けてしまった可能性が出て来た。今更引き返せない以上、抵抗し続けるしかない。
「いいよ。その責任感も決意も、全て洗い流して、甘えられるようにして上げるからね」
「誰もそんなこと頼んでいないし、望みもしない」
「ハンくんも同じような事を言ってたよ。今は、僕に甘えてる甘えんぼさんだよ」
「なら、俺の事は放っておいて、さっさとそのハンくんのところへ行ってやればいい」
「そうだね、やることやったらそうするよ」
おむつを穿かされ、また強引に哺乳瓶でミルクを飲まされる。眠る前より明らかに抵抗出来なくなっていた。自分ではまだ意識をしっかり保っているつもりでも、洗脳の侵食が確実に深くなっているのだろう。
「身体は綺麗になったことだし、次はお口だね~」
おむつに涎掛けと来て、次に着けられたのはおしゃぶりだった。しっかりしたマズルではなくなってしまったとはいえ、狼獣人の口内を占有する長いものだ。
「ふふっ、可愛くなって来たね~」
今度は何処から出したのか、鏡で今の俺の姿を見せて来る。少しは自分の幼少期に近い姿なのかと思ったが、目の前の小さな黒い狼は、明らかに別人だった。昔からの目付きの悪さもなければ、その目の大きさも全然違う。赤子というには顔立ちがハッキリしているのにも関わらずおしゃぶりをさせられているのが、これが侮辱の為ではないとは信じられない。
「さ、それじゃあお休み」
ガラガラの音が、頭を鈍らせる。この身では、それだけで、意識が遠のいてしまう……ならば、眠っている間の方が抵抗が難しい以上、今出してしまった方がいい。
「んっ……」
尿意に任せて、おむつに小便を垂れ流す。放尿の解放感とは比べ物にならない、直接的な快楽が頭を支配する。快楽は思考の鈍化を呼び込む、洗脳の常套手段だ。こんなものに屈してはならない。快楽に抗い、流れ出る記憶だけを堰き止める。全ては無理でも、俺の根底だけは、流させない。
「ふっ、ふー……ふん……」
息を抑え、歯を食いしばり、なんとか放尿を終えられた。間違いなく些末な記憶は流れてしまっているが、俺の根底は保てている。後どれだけ持つか分からないが、時間が経てば新月達が見付けてくれる可能性は高まる。
限界を迎え、俺の意識は闇に沈んだ。
夢を見ていた。また、記憶が流れ出る夢だ。ヴィランとの戦いの記憶。戦って戦って戦って……俺のヒーローとしての生き様は、ずっと戦いの中にあった。
十二年、屈辱に耐え続けていた記憶が流れる。無為に過ぎる時間に焦りと、時間が経つに連れて諦観を覚え、死んでしまえるならば死んでしまいたいと、何度思ったことか。
些事とは言えない記憶が流れ落ちていくのを、俺はただ眺めていることしか出来なかった。或いは、忘れてしまってもいいと思ったから、手を伸ばすこともしなかったのか。
---[newpage]
しばらくはそんな時間の繰り返しだった。実際にどれだけ寝ているかは分からないが、最初よりも眠りが深くなり、記憶も抜け落ちていく。
だんだん、言葉まで変わっちゃった。甘いミルクは美味しくなって、おしっこはすっごく気持ちいい。だけど、それでも、例え僕と自称することになっても、僕は大神月影、ダーク・トレイター。それだけは、持ちこたえ続けていた。
「驚いたよ、ゲツくん。もう、ほとんど記憶だって無いだろうに」
「記憶がなくたって、こんな言葉遣いだからって、こんな声だからって、僕は大神月影、ダーク・トレイターだよ」
頭の中の言葉が勝手に子供っぽくされちゃっても、もうなんで反抗してるのかも覚えてなくても、僕は僕であり続ける。ただ、それを頼りに反抗を続けて、おしっこに記憶を流されないようにしている。
「そっか……じゃあ、パパも、全力を出さないとだね」
全力……? まだ、何か他に手段があるの?
パパはズボンを脱いで、その下のパンツも脱いだ。そして、おむつを取り出して、自分で穿いて、ヴィランは僕に飲ませていた哺乳瓶で、ミルクをごくごく飲む。え、一体何をしてるの……?
「んっ……」
訳が分からないまま見守っていると、ヴィランのおむつが黄色くなっていく。やっぱりというか当然というか、ヴィランは僕の前でおしっこをおむつに漏らしている。恥ずかしさはまるでない。でも、一体何をしてるんだろう。
「僕は、汚れてしまった大人を救う。その願いを叶えるための存在」
ヴィランはおむつを脱いで丸めて床に放り、また哺乳瓶を取り出す。今度は僕の口へと哺乳瓶を押し入れて来る。
「んっ……」
もう、僕はこの甘いミルクを飲むのを止めることが出来なくなっていた。なんだかいつもよりドロドロしてるような気がする。飲んだらまたおしっこしちゃうのは分かってても、止められない。
「今日は特別なおむつだよ~」
僕がミルクを飲んでいる間に、おむつを替え終えていたみたいだ。いつものおむつと何が違うのかな……? あれ、なんだかお尻がスースーするような気がする。
「さぁゲツくん、パパの特製ミルクを、特別に味合わせて上げるね!」
「えっ、なんっ……!」
木柵を乗り越えて、ヴィランはベッドの上に上がり、僕に覆い被さり、ヴィランの大きなおちんちんをお尻に当てて来る。そして、そのままお尻の中におちんちんが入り込んできたんだ。
「いっ、なっ、なんっ……!」
「もうこんな知識ゲツくんにはないから、何やってるかは分かんないと思うけど、気持ちいい事だから安心してね」
ヴィランのおちんちんが全部僕の中に入って、そのままおちんちんが僕のお尻の中を出入りする。もう、何が何やら分からない。でも、確かにヴィランの言う通り、おしっこする時のような、けど違う、頭がジンジンするような気持ち良さが襲い掛かってくる。
「あっ、あぅ……」
そのまま、おしっこも漏れてきた。おしっこが気持ち良くって、パンパンされながらもおしっこが止まらない。おしっこしてるのに、何か、ムズムズしてきた。
「ふぅ、ふぅ、さぁ、ゲツくん、パパの特製ミルク、お尻でたっぷり味わってね!」
「ふ、ふわぁ……!」
一際深くヴィランのおちんちんが入り込み、熱いミルクが流れ込んで来る。それと一緒に、僕のおちんちんからも、おしっこ以外のものが出て行く。何も、かも、が……。
おちんちんが抜ける。
「……?」
気持ちいい。でも、なんで? 僕は、誰? この人は……?
「……だれ?」
何も分からない。目の前の人も、僕自身も。急に不安になって、寂しくなる。
「……ふふっ、君は、ゲツくん、パパの大切な子だよ」
目の前の人が僕を撫でてくれる。この人はパパ……なんだかとっても幸せだ。
「ゲツくん、おむつ替えようね~」
ぐちゃぐちゃのおむつを取って、綺麗にしてくれた。パパはいい人みたい。
「それじゃ、ゲツくんのお洋服を上げようね~」
その手には、黄色い服が出て来た。それをおむつの上から着せてくれた。
「おめめと一緒の色で、よく似合ってるよ~」
僕のおめめは黄色いらしい。
「じゃあ、一緒に行こうか~」
こくりと頷く。抱き上げてもらって、部屋から出た。何も分からないけど、パパがいれば安心、なのかな。でも、他にどうしようもないから、今はパパと一緒にいよう。
---[newpage]
狗巻繋、チェイン・チェイサーと大神月影、ダーク・トレイターが行方不明になり、一ヶ月が経った。
俺は[[rb:犬猟>いぬかり]][[rb:警醒>けいせい]]。黒毛のドーベルマン獣人。身長220㎝、体重151㎏。今年で四十六になる。職業ボディビルダーではないが、そう見られることが度々ある。かつてはダーク・ウェイカーという名のヴィランであったが、五年前に逮捕され、懲役二十年の実刑判決を受けていたが、その際の事件の流れから、情状酌量を貰い、執行猶予五年の判決に変わり、ようやくその期間が終わったのだ。
事情は前から聞いていたが、ようやく自由に動けるようになり、首都からN市へと来ていた。今なお見付かっていないのであれば、N市にいる可能性はないと思っていいだろう。そもそもの目的は、N市に俺の物で残っているものがあるかどうか、実際に確認しておくためだ。
とはいえ実家を飛び出して縁を切られ、ヴィラン時代のアジトは当然なく、行き場もなく、瓦礫町へと向かうことにした。
「……」
市内は大きな事件が無かったのか、着実に発展していたが、瓦礫町はほとんど変化がない。五年も経てば少しは片付くものかと思っていたが、周辺程度のもので、瓦礫町と呼ばれて人の住んでいる場所は変わらないままだ。
「……狗巻……大神……」
大神に会えるとは思っていなかったが、まさか狗巻までいないとは……あの二人がやられる未来など想像していなかったが、それでいて逃げ遂せるヴィランなど、一体どういう輩なのか。
「……?」
なんだ、こんなところに人影が……? それに、あれは……獅子獣人……銀鬣の獅子獣人!?
「おや、こんなところで人に会えようとは。それも、ツナくんとゲツくんのお友達とは……」
これ以上言葉を聞くまでもない。あいつが狗巻と大神を捕らえた張本人、インフェンティル・リグレッショナーだ。催眠能力に大神さえ捕らえた未知の要素。だが、少なくとも催眠は俺には効かない。
「おっと」
瞬時に距離を詰めた。拳が届く半歩前に、何かが目の前に突き出される。それを視認した途端に身体が何かに吸い込まれるような感覚に襲われた。
「くっ……」
何かに吸い込まれ、瓦礫町とは明らかに異なる景色の広がる空間に出た。なんだここは……カラフルなタイル、と言っていいのか、床は柔らかい。天井も壁も同じようなものだろう。馴染みのないカラフルな遊具らしきものも散乱している。
「あれ、おじさんだれ?」
だが、景色の異様さもさることながら、そこにいた赤ん坊のような恰好をした獣人が三人。声を掛けて来た、赤い上下の服を着た灰毛の狼獣人はともかく、青い服のシェパードの犬獣人、そして黄色い服に真っ黒な狼獣人。どう見てもそうは見えないが、特徴だけならば狗巻と大神の特徴を持っている。過去のケースに反して退行した二人も見付かっていないかと思えば、まだヴィランの手中だったとは。
ここが何処だとしても、確実に敵の手の内だ。ならば、やるべきは一つ。
「はぁ!」
拳を振り上げ、床を殴りつける。別空間を作るディザイアは、その空間の破壊によって解除するのが、可能ならば一番簡単な脱出法だ。五年間ヒーローを育てて来て持った所感の一つだ。
だが、床はひび割れはおろか、衝撃を与えられた感触さえなかった。柔らかいとは思っていたが、衝撃を吸収されただけでは説明の付かないものだ。
「おじさん、わるいひとだね。ツナくん、ゲツくん、やっちゃうよ!」
「うん!」
赤い服の狼の手に、当人よりも大きな玩具のハンマーが現れる。ここにまでディザイア能力者がいるのか。ツナくんと呼ばれていた推定狗巻と、ゲツくんと呼ばれていた推定大神もやる気のようだ。狗巻の方は洗脳されているように見えるが、大神の方はもはや意志がそこにあるようには見えない。
両手で玩具のハンマーを振り被り、俺に叩き付けて来ようとする。思ったよりも機敏な動きだが、避けるのは難しくない。しかし、何処からか紙テープがこちらに向かって飛んでくる。ただの紙テープならと思ったが、狗巻の動きからしてこれが狗巻のディザイアの可能性を考えれば、避ける他ない。
自分より遥かに小さい相手に手を上げるのは引け目があるが、何かされる前に無力化して、可能ならば二人をここから連れ帰る。殺さない加減だけが問題だ。
「ふんっ……!?」
まずハンマーを振るってきた狼獣人からと裏拳で吹き飛ばそうとする。だが、触れる直前に何か柔らかいものにぶつかり、狼獣人は弾き飛びこそしたものの軽く着地していた。さっき床を殴った時と同じような現象が、この狼自身にも起きているというのか。
「このリトルスペースは、小さい子達のための世界です。怪我をさせるようなことは出来ませんよ」
「パパ!」
俺のいた方とは反対側から、獅子獣人、インフェンティル・リグレッショナーが現れる。言葉通りに全てを受け止めはしない。こういうことを言うのは大抵、都合の悪い情報は伏せておいて、弱点に目を向けさせないためだ。
「みんな、あのおじさんを捕まえてね~」
「わざわざ現れたなら都合がいい」
先程の言葉通りならば、この場にいる大人には制約はないはずだ。ヴィランならば最悪死んでも文句はないだろう。
柔らかい床を蹴り瞬時にリグレッショナーとの距離を詰める。そのまま拳を叩き込むも、手応えのない障壁に阻まれた。
「みんなやんちゃだから、僕が傷付いてたら遊んで上げられないからね」
「なら……!」
「パパをいじめるな!」
拳がダメならとそのまま掴もうとしたが、後ろからハンマーを振り下ろされ、足を紙テープが絡み付いてくる。ピコンと気の抜ける音のするハンマーに直撃して、痛みはないのに強烈に頭が揺さぶられるような感覚に襲われた。何度も受けては気を失い兼ねない。
ビリッ
そして、服が破けた。まだ今回はディザイアを全開にしていないというのに、しっかり全て破れてしまう。服が破れれば当然全裸になる。
「わっ!」
「おやおや……これは、みんなの目によくないね」
振り払おうと振り返ると、三人揃ってこちらから目を背ける。パンツ一枚でも残る予定だったのか。生憎プライベートではノーパンだ。故に俺の巨根は惜しげもなく晒されている。
脱いだなら、いっそ全力のディザイアで解放を狙うか。この場所を解放する。かなり大雑把ではあるが、全力であれば或いは可能かも知れない。
「[[rb:解>リベラ]]……」
拳を振り上げたが、ディザイアが上手く解放出来ない。まさか、あの紙テープか? あれが狗巻のものであれば、納得は出来るが、それでも完全に消沈させられるほど、拘束されては……。
「なっ、ちっ……!」
気付けば足ばかりか手にも紙テープは毛皮に張り付いていた。これは、予定とは違うが無理矢理にでもディザイアを解放するしかない。
「[[rb:解放>リベラシオン]]!」
見た目にはほぼ変化はないが、俺を縛る多量の紙テープは弾け飛んだ。とはいえこれも長くは続かない。急いで世界そのものに……。
「!!」
殺気に近いものを感じてそちらを見れば、今まで動いていなかった大神の方から、影の巨大な犬が飛び掛かってきた。あいつは武器が無くて判断力がないなら、脅威にはならないと思っていたが、やはり障害になるか。
「ふんっ!」
間合いに入り次第拳を叩き込む。影から産まれたもののせいで分かり辛かったが、どうやらぬいぐるみのようだ。打撃を打ち込んだ感触もほぼなく、殴った頭だけが霧散して胴体が布か液体かのようになってそのまま俺の身体を覆う。
「だ、が……!?」
解放の力が、機能しない。どうなっている。これは、まるで、狗巻の力に、力を抑え込まれたような、その感覚そのものだ。まさか、大神のディザイアの変質は……息子のものになっているとでもいうのか? 影の性質をコピーする、その力に……。
ガラガラガラガラ
「さすがに、ディザイアが使えなければ効いてくれるかな」
ガラガラの音……狗巻とそのガキがやられた、催眠か。こいつ、俺のことを何処まで……。
覚醒の力が保てない。張り巡らせていた俺の力が出なくなり、頭が重くなる。ダメだ、眠っては……しかし、これでは、もう……。
---[newpage]
頭が重いが目は覚めたが……どうなった……?
「おはよう。重くて運ぶのが大変だから、ここでやらせてもらうね」
身体は立っているようで、足は着いていない。両手両足首に拘束の当たる感触があった。それと、股間部分に何かを穿かされている。パンツでも窮屈に感じるというのに、なんだこの通気性の悪いものは……。
「……ふざけた真似を」
首は自由だったから自らの身体を見降ろして、白いものを見て分かった。よりにもよっておむつを穿かせて来ているのだ。狗巻達の惨状を見れば、予測は出来たことではあるが。
「ふざけてなんていないよ。今から君の身体と心の汚れを、おしっこと一緒に洗い出すんだ」
静かながら、明らかな狂人のそれだ。厄介なのは、それが戯言ではないのが分かっていることか。しかし言い様からすれば、俺に漏らせと言っているわけだが。それもジッとこちらを見ている、縮んだ狗巻達の前で。
「放尿ならこんなものを穿かせないならば、好きに見せてやる」
「残念だけど、おむつにして貰わないと意味ないんだよね」
そう簡単には誤魔化されてくれないか。実際別に放尿を見られるくらいどうということはない。なんなら射精だろうが見せ付けてやってもいい。しかしおむつにとなれば、性器を見せ付ける形でないから気乗りしないし、そもそも思い通りに行動しては狗巻達の後を追うことになる。
ガラガラガラガラ
また、催眠を掛けて来るか。だが、覚醒の力で……。
頭がぼうっとする。まずい、ディザイアが使えない……。
しょわぁあ
股間が嫌な熱で満たされ、すぐにそれが冷たさに変わり不快感に変わる。抑えたくとも抑えられない、あるがままの放尿が止まらない。
ぽた……ぽた……
おむつが受け止めきれなかったのか、液体の滴り落ちる音がする。この際それはいい。それとは別の、何か、嫌な違和感がある。これは……!
「いっぱい出したね~。それじゃあ、おむつを替えようね~」
「ま、待て……!」
俺の制止など聞きはせず、リグレッショナーはおむつの前のテープを剥がし、俺の穿かされているおむつを取る。目を逸らしたくはないが、現状をその目で確認しておきたい。
「あれ、元が大き過ぎたかな」
「馬鹿な……」
俺のチンポが、人並みより少々小さいくらいのものになってしまった。幼児退行させてくるというのは分かっていたが、ピンポイントでチンポから来るとは。リグレッショナーの反応からして、まだ縮めて来る気だろう。
「はぁ、こんな大きさのおちんちんを拭くことになるとはね」
明らかに嫌そうな顔を浮かべながらも、濡れタオルで俺の情けない姿になったチンポとその周りを丁寧に拭いてくる。そして、また新しいおむつを着けられた。さっきよりキツ苦しさはなくなってしまったのが、思ったより精神に来ている。
「はい、それじゃあご飯を上げないとね~」
そう言って取り出して来たのは、哺乳瓶だった。まともな飯など出るはずがないとは思ったが、飯ですらないとは。
「……これだと届かないね~」
リクライニングするように俺の身体が横になる。真横になったところで、そのまま哺乳瓶の口を捻じ込んで来た。哺乳瓶である以上飲もうとしなければ飲まなくて済むかと思ったが、中の液体は容赦なく流れ込んで来る。甘さで誤魔化しているが、この白濁液、中に精液らしきものが混じっているな。
「ゲホッ……俺に飲精させて来るとは、良い度胸だ」
「ふふっ、特製ミルクに気付いちゃうんだね。でも、それはそれですぐ効きそうで何よりだよ」
そういう趣味の奴だとは思っていたが、思っていたよりもずっと変態性が表に出ている。これだけ強力な力があるのであれば、納得ではあるのだが。
「それはどう……!?」
不自然なほど早く尿意に襲われる。ずっと我慢して限界を迎えているような尿意がいきなり来るなんて有り得ないだろう。しかも、膀胱に力を入れても、全く我慢できる気がしない……社会生活を送って多少マシに戻ったとはいえ、元より我慢という行為がディザイアと相性が悪い。
「くっ……」
解放感の欠片もない放尿だというのに、何故こうも気持ちいいのか。ディザイアのせいだとは分かっているが、止める気にもならない程気持ちいい。射精してさえいないでこれとは……。
「ふふっ、気持ちよさそうにおしっこしてたね~。いいんだよ、それで。もっと汚いものを、流そうね~」
言いながらおむつを手際よく外して、綺麗に汚れを拭き取りおむつを丸める。チラリと股間を見れば、とてもではないが信じたくない光景がそこにはあった。
「おじさんのちんちん、ボクたちとおんなじだね!」
ハンマーのアップリケの着いた赤服の狼が言って来る通り、おおよそ子供のものとしか思えないくらい小さく、成人に許されるようなサイズではない。漏らしたのを見られるより、遥かに屈辱的だ。
「んー……君もなかなか、壮絶な人生を送って来たんだね」
急に何を言い出したかと思いそちらを見たら、リグレッショナーは尿に汚れた丸めたおむつに顔を当てて臭いを嗅いでいた。それで何が分かるんだと思ったが、あれから記憶の断片でも読み取っているのか。
「君も救済に値するみたいだ。ツナくんとゲツくんのお友達だし、二人もお友達が増えると嬉しいだろうし」
「うん!」
信じられないほど無邪気にツナくんと呼ばれた推定狗巻が返事するのが、何よりも悪辣だ。心底必要ない救済を押し付けて来るのも、究極にヴィランらしい。俺などまだまだマシな方だった、と言ってしまいたくなる。
「さぁ、そろそろおねんねの時間だよ~」
ガラガラガラガラ
不快なはずの音が頭に響く。抗えない眠気に襲われ、瞼が重く、俺の意識は闇へと沈んでしまう。
---[newpage]
頭が重い。こんなにも寝覚めが悪いのは、いつ以来だ。それもこれも、ディザイアが封じられているせいだろう。
「おはよう、まずはおむつを替えようね~」
起きて早々、嫌な顔を見る羽目になる。凌辱する意志も貶める意志もない、ただ純粋過ぎる善意からの行動なせいで、怒りで屈辱を誤魔化すことも難しいと来た。
いっそ唾でも吐きかけてやろうかと思ったが、横にされていては届かない。腕に力を入れて拘束を破壊出来ないかと行動してみたが、想像よりも力が入らずビクともしない。筋肉量が落ちているのか?
おむつを取られ、昨日と同じように股間周りを綺麗にされてから、再度おむつをされる。それはどうしようもないから気にしなくていい。それよりも自分の身体の方が気になり見える範囲で確認する。気のせいではない。明らかに筋肉の量が減っている。
「不思議だね、普通歳を重ねると身体は衰えるものなんだけど、君は若い方がむしろ身体が縮んでるね」
「老いることを衰えることと諦めているから、そんな視点にしかならんのだ」
「……まぁいいか。それより、みんなでご飯にしようね~」
『うん!』
多少間があったが、何事もなかったように周囲にいた三人に哺乳瓶を配り、俺にも無理矢理授乳させてくる。小便を漏らさせ、ディザイアで限界を突破したとはいえ、俺の鍛え続けた身体を否定する激毒を飲まされるというのに、既にほとんど抵抗出来ずに飲まされてしまった。
「ゲホッ、クソッ……」
吐き出せないかと思ったが、全く出てくる気配がない。近くで飲んでいたチビ三人はすぐにブルブルと震えたかと思えば、射精でもしているのかという呆けた顔をし始めた。一切言葉を発しない大神さえその様だ。この手のディザイアによる洗脳を変態洗脳とは言い得て妙だが、自分が掛けられるのは願い下げだな。
そんな淡い思いなどあっさり打ち砕かれ、強烈な尿意に襲われ、膀胱を素通りでもしたかのうように今や恥じとなったチンポから溢れていくのが分かってしまう。こんなものでと思っていても、この解放感から来る快楽には抗えないものがある。
なるべく歯を食いしばり、情けない顔を晒さずに済んだと思いたい。いや、そんなことより体が軽く、それ故に重くなっていく。筋肉量はおろか、背も縮んでいるようだ。
「ふふっ、たくさん汚れが落ちたみたいだね」
「貴様にとっては汚れでも、俺には必要なものだ」
おむつを取り清掃して、またおむつを嗅いで俺の記憶なりなんなりを読み取っているリグレッショナー。どうせ言っても聞きはしないだろうが、勝手に奪っておいて汚れだと言われれば、一言申したくもなる。
「そうかな? 僕は今の君の姿の方が好きだよ」
拘束台が動き立ち上がった状態になったかと思えば、目の前に巨大な鏡が現れる。そこに映っているのは、もはや別人だった。盛り続けた筋肉は見る影もなく、身長も50㎝は縮んだだろう。ある種平均的なドーベルマンの獣人のように見えはするが、 もはや犬猟警醒とは言い難い。
「君も、ちゃんと可愛くなれるからね~」
「誰もそんなこと頼んでなっ……!」
無駄と分かりつつも否定しようとしたら、何かが強引に口にねじ込まれる。俺の背が縮んだせいで、立っている状態でもリグレッショナーの手が届くようになったようだ。
「そろそろお口の方も綺麗にしていかなくっちゃね~」
「んっ、んんっ……!」
まだ残っていた鏡を見れば、それがおしゃぶりだと分かる。この空間に狗巻達、おむつと、そういう趣味だとは分かっていたが、これも見た目とは違い吐き出そうとしても吐き出せない。
ふと、三人の方に目をやると、奇妙な光景が広がっていた。床に三人で三角形になるように寝転がり、それぞれの顔がそれぞれの股間に当たるように位置どっている。あれは……何をしているんだ? 見た通りであれば、小便で汚れたおむつの臭いを嗅ぎ合っているということになるが。
「んんん……」
「可愛い遊びでしょ? おもらしおむつの臭いを嗅ぎ合う、仲良しの印だよ」
狗巻はおろか、心の死んでいる大神まであんな事をさせられているとは……。
「んん……!」
「心配しなくても、君の汚れを出し切ったら、あの輪の中に入れて上げるからね~」
こちらの口を塞いでいるのをいい事に、好き勝手言ってくるリグレッショナー。こんなに怒りの感情が宿ることなど、かつてあったかと思うほど、ふつふつとした怒りが溜まっている。それでも歯ぎしりしたくとも、妙に大きなおしゃぶりのせいでそれさえままならない。
「そうだ、このまま寝ててもらってもいいけど、みんなの遊びを見て貰おうかな」
まだ侮辱し足りないか、このヴィランは。自分の罪を正当化するつもりはないが、レイプして放流するのが可愛げのある行為などと思わされるとは。
「みんな、お馬さん遊びしよっか~」
『するー!』
お馬さん遊び……一体何をやらせるつもりなんだ。少なくとも、自分の身でチビ達を乗せる、ということは無さそうだが。
リグレッショナーがパチンと指を鳴らすと、床から馬の乗り物が現れた。パッと見であれば、今時は無さそうな、下がバネになっている、子供が乗る遊具の馬だ。馬の色がピンクに水色、オレンジとパステルカラーなのはこの空間ではむしろ違和感がないのだが、その乗るべき場所に、明らかに子供用のものには付いていないものがあった。
「んんん……?」
ディルド。小さいものとはいえ、どう見てもディルドが鞍の真ん中に存在している。座るならば確実にそこに座ることになる配置をしている。明らかに子供の遊具ではない、マニアックなプレイで使う大人の玩具だと言われた方がまだ分かる。
さも当然のように、チビ三人はそれぞれディルド付きの馬に乗る。おむつをしたままでケツに入るのかと思ったが、案外すんなり座ってしまう。尻側に穴が開いていたのだろうか。おむつを穿いているとはいえ、一度も大便をしていないことを考えれば、そもそもおむつとして尻側は不要なのだろう。
「白いおしっこ出せた子には、パパの特製ミルクを飲ませて上げるね~」
『わーい!』
馬は前後、ではなく上下に動く。下からディルドで突きあげると考えれば、その方が用途としては正しい。正しい故にただの凌辱行為に過ぎない。
「あっ、あっ……」
「ふにゅう……」
見知らぬ狼獣人も、狗巻も大神も、苦痛など感じる様子はなく、艶めかしい声を上げて、確かな快楽を感じているのが分かる。漏らす調教ばかりか、性の調教までしているとは……。
「わぉおん!」
しばらくも経たないうちに、狗巻が限界を迎えた声を上げた。おむつの上からでは分からないが、あれはイッた顔をしている。小の堪え性もなければ、当然射精の我慢なんてするはずもない。そもそも、イクのを競わせているのだから、我慢の必要もないわけだが。
「じゃあツナくんには、パパの特製ミルクを上げるね~」
「わーい!」
先の光景から予想は付いていたが、リグレッショナーは自分のズボンを少し下ろし、普通サイズのチンポを出した。俺が真っ先に想像する方のミルクを飲ませるようだ。わざわざ俺に対してよく見えるように真横から見えるような立ち位置にしてくる。
「あむ」
狗巻は躊躇なく出されたチンポを咥える。元のままなら例え洗脳されていようとエロいと思えただろうが、今の狗巻には興奮出来ない。
「んむ、んん……」
「ふふっ、ツナくんはおしゃぶり大好きだね~」
あの狗巻がフェラを……そんな馬鹿なことがとしか思えない。あいつは真正のサディストだ。連れのチビのチンポをしゃぶることさえ無かっただろう。それが今やそのチビの立場に堕ちているとは。
「さ、パパの特製ミルクを飲ませて上げるよ」
「んー!」
自ら喉の奥でチンポを咥え込み、音を立てておチンポミルクを嚥下する縮んだ狗巻。美味いものを食っているかのように幸福に満ちた顔をしているのが、最早自力で元に戻ることはないことを知らしめている。
「ふぅ……君にも近いうちに、特製ミルクを飲ませて上げられるといいね」
「んん……」
「それじゃあ、しばらくおやすみ」
ガラガラガラガラ
拒絶の言葉も発せないまま、またガラガラの音が頭に響く。瞼が落ち、すぐに意識が遠のく。ダメだ……起きていられない……。
夢を見た。流れる滝に、俺の記憶が見える。他愛のない時間の記憶。退屈な警察時代の記憶。無価値と断じて自由のために捨てた過去。元より俺に、この記憶を留める意味などあるだろうか。
狗巻も、本当はこの流れてもいい記憶の一部だったのだろう。だが、今は違う。数少ない、友と言える存在だ。
焼き付いて離れない、悪の組織に捕らわれていた地獄のような時間の記憶も流れている。痛ましい記憶だが、大神との接点ではある。
流れ落ちていく記憶全てを止められなくとも、忘れるわけにはいかない、自由と、捕らわれている、友の記憶は、留めなくては……。
---[newpage]
「うっ……」
前より更に寝覚めが悪い。頭がぼんやりする。ずっと眠っていたような、そんな気がする。
「おはよう、いっぱいおねんねして、随分可愛くなったね~」
いつの間にか、ベッドで寝てたみたいで、お布団が掛けられてる。あれ、何か変だ。変だけど、何が変なのか分からない。
目の前に鏡が置かれる。そこに映っていたのは、小さなドーベルマンの犬獣人だった。短い手足にぽよぽよの身体、綺麗なおむつを穿いたその姿に、疑問が過る。
「お腹空いてるよね? ご飯にしようね~」
鏡を退けてすぐに哺乳瓶を取り出して、目の前の獅子獣人は僕のおしゃぶりを取って、哺乳瓶を咥えさせてくれる。すごくお腹が空いてたから、すぐにミルクをごくごく飲んた。なんでだろ、ミルクが美味しい。
「どう? 美味しかった?」
「うん……美味しかった……?」
なんか、僕が喋ったはずなのに、僕が喋ってないような気がする。声が違うというか……そう思うと、考えてる言葉も、なんだか僕の言葉じゃないような……。
「あれ、僕は……」
何か、何かがない気がする。でも、何が……僕は……。
「ケイくん、君はケイくん。僕はパパだよ」
ケイくん……僕は、ケイくん……? ケイくん……そうだったような、違和感があるような……。
「……まだ、お腹空いてるんだね。いーっぱい寝たもんね~。じゃあ、ケイくんに僕の特製ミルクを飲ませて上げるね~」
僕の寝ていたベッドにパパを名乗る人が乗り、大きなおちんちんが僕の前に出される。おちんちん……特製ミルク……僕は……。
目の前のおちんちんを咥える。男の子の臭いが口の中に広がって、思わずベロをおちんちんに当てて、ペロペロしちゃう。すごい、男の子の味がする。ミルクより好き。もっと、もっと欲しい。
「ケイくんもおちんちん大好きなんだね~。いいよ、パパの特製ミルク、たっくさん飲ませて上げるね~」
「んんっ……!」
口の中に、熱いミルクがたくさん流れ込んで来る。すんごい男の子の味が口いっぱいに広がって、頭が真っ白けになって、ゴクゴク特製ミルクを飲んでいた。
気付けば、僕はおしっこしてた。すごく気持ちいいおしっこが、ずっと続く。ちんちんがジンジンして、シーシーおしっこじゃない、ドロドロおしっこまで出ちゃった。
「あ……う……」
「君は、ケイくん。僕は、君のパパだよ」
「僕は、ケイくん……パパは、パパ……」
真っ白になった頭の中に、大切なことが頭を埋め尽くす。僕はケイくん……パパの子の一人。リトルスペースのお友達の一人。おしっことおちんちんとおしり遊びが大好き……。
「さ、ケイくんのお洋服だよ~」
いつの間にか僕のおむつは綺麗になってて、パパの手には、緑色のお洋服があった。お洋服……。
「お洋服、いやっ!」
「えっ?」
パパは残念そうな顔をする。でも、お洋服は嫌だ。着たくない。おむつもホントは脱いじゃいたい。でも、それはダメだから、おむつだけでいい。
「いやっ!」
「……そうかい? まぁ、ケイくんが嫌だって言うなら、いいよ。また欲しくなったらいつでも言うんだよ?」
残念そうだったけど、パパはお洋服を片付ける。パパの言う事は絶対に聞かなくちゃいけないはずなのに、どうしてもお洋服は嫌だった。
「それじゃ、お友達のところに行こうね」
「うん!」
パパに抱っこしてもらってベッドから下ろしてもらう。そのままパパに着いて行って、部屋から出た。
「みんな、新しいお友達のケイくんだよ~」
そうパパが言うと、すぐに遊んでた三人がトコトコこちらに来て、僕の事をジッと見て来る。赤い服の灰色の狼の子と、青い服のシェパードの子、黄色い服の黒い狼の子。キラキラクリクリのおめめで、みんなかわいいなって思う。
「ケイくん、ボクハンくん!」
「僕はツナくん、よろしくね!」
「……ゲツくん」
「僕ケイくん、みんなよろしくね!」
みんながそれぞれ挨拶してくれて、僕もそれに握手して、ギュッてして挨拶を返す。ツナくんとゲツくんとは、初めて会った気がしないや。
「みんな仲良くなれたね~。早速ケイくんも入れて遊んで上げてね~」
「うん! ケイくんこっちこっち!」
ハンくんに連れられて、近くにあったカラフルなシーソーのところに来た。一つしかないやと思ったら、隣にもう一つ出て来た。普通のシーソーかなって思ったら、座るとこに丸い穴が開いてて、下にピンクのちんちんが付いてる。
「ケイくんはボクとね!」
そう言ってハンくんは先にシーソーに座る。シーソーがハンくんの方に傾いて、ハンくんのお尻にピンクのちんちんが入っちゃった。僕も反対側に座ると、シーソーが真っ直ぐになって、ちんちんの先っぽがお尻に入ってくる。
「いっくよー!」
「ひゃん!」
ハンくんが思いっ切り床を蹴って飛び上がると、僕のお尻に当たってたちんちんが一気に入って、気持ち良過ぎて声が出ちゃう。僕も床を蹴って飛び上がって、ハンくんのお尻にちんちんを挿れる。隣でツナくんとゲツくんも同じシーソーを始めた。
「わふっ! あはは、きもちいいね!」
エッチな声を上げるハンくんだけど、楽しそうにまた床を蹴って飛んで、僕のお尻にちんちんが刺さる。気持ち良くって止まっちゃいそうだけど、僕も負けじと床を蹴って飛び上がった。
シーソーがギッコンバッタンする度に、ぐちゅっ、ぐちゅっ、ってエッチな音がして、僕達はエッチな声を上げちゃう。それがもっとエッチな気持ちにさせる。
しょわぁあ
もう、ちんちんがジンジンしてきて、おしっこが漏れちゃってる。でも、もっとやりたい。もっとやったら、白いおしっこも、出そうだから。
「も、もう、出ちゃうよぉ」
「みんなでしろいおしっこしよ!」
ハンくんが言うのと同じくらいで、みんなシーソーを止めちゃう。だって、白いおしっこ出ちゃうって分かったから。いつものおしっこよりドロッとしてて、出た時に頭が真っ白になるのが気持ちいい。
「えへへぇ……」
「みんな、気持ち良かったかな?」
『うん!』
僕らがシーソーから降りると、パパが来てくれた。
「それじゃ、おむつを替える前に、仲良しの印、しようね~」
『うん!』
パパに言われた通り、僕達は床に寝っ転がる。みんなはお股のボタンを取っておむつを出して、僕の前にはツナくんのおむつが、僕のおむつにはゲツくんのお顔が当たる。ツナくんはハンくんのおむつにお顔を、ハンくんはゲツくんのおむつにお顔を当ててる。
ちょっと湿ってるおむつの上から、ツナくんの黄色いおしっこの臭いと白いおしっこの臭いがしてくる。なんだか懐かしい気のする臭いだ。パパのおちんちんの臭いと比べたら薄い臭いだけど、この臭いを嗅いでると、またエッチな気分になってくる。僕、白いおしっこの臭い好き。
位置はそのまま反対向きになって、今度はツナくんが僕のおむつを嗅いで、僕がゲツくんのおむつを嗅ぐ。ゲツくんからも白いおしっこの臭いがする。ふにゃふにゃして、さっき出たばっかりなのに、またおしっこがちょっと出ちゃった。
「ふふっ、みんな仲良しで僕は嬉しいよ。ツナくん、ゲツくん、ケイくん、これからもハンくんのお友達として、仲良くしてね。勿論パパとも」
『うん! パパ大好き!』
「嬉しいよ~。じゃあ、おむつを替えたらみんなで一緒におねんねしようね~」
それから僕らは大きなベッドの上で、パパの隣、ハンくんとツナくんがおてての方で、僕とゲツくんは足の方でそれぞれ左右で横になる。抱きしめて貰えるのも嬉しそうだけど、僕はパパのおちんちんのある方で寝られるのも、嬉しかった。
これからもずっと、ずーっとこうやって、パパと、みんなと一緒にいられるなんて、きっと僕達は幸せなんだ。
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