ここは地球に良く似た惑星。人間が住み、地球と同じような歴史を歩み文明が発展している。
人々にとって宇宙は遠い世界だった。しかし、ある日、五つの流れ星が飛来して以来、世界は変わった。宇宙から『バーグバグ軍団』を名乗る機械の身体を持つ宇宙人が、侵略者が飛来して来るようになったのだ。
人類の武器は通じなかった。しかし、それで人類が敗北したわけではない。故郷の星を侵略され、バーグバグ軍団から逃れてきた宇宙からの飛来者、『ケモロイド』達と彼らを救い絆を結んだ人間達が手を取り、バーグバグ軍団とその魔の手に堕ちて侵略の尖兵となったケモロイド、『バグロイド』と戦うヒーロー、『獣機戦隊ケモロイジャー』が誕生した。
ケモロイジャーの変身した五人のヒーロー、ケモロイ・レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ホワイトは、それぞれ『レッド・レオ』、『ブルー・ウルフ』、『グリーン・ファルコン』、『イエロー・ブル』、『ホワイト・ドルフィン』から力を授かりその一部を装備として借り受けている。それぞれがそれぞれのカラーの全身タイツのようなヒーロースーツを纏い、そこにそれぞれのケモロイド達の意匠の装飾が頭やベルト、手足の白いグローブブーツに施されている。
「バババババババーグ!」
今、ケモロイジャーの五人はバグロイドの一体を倒した……と思ったその時、真っ黒な豹型のバグロイドの身体が巨大化してしまう。そこらのビルより巨体となったバグロイドが暴れれば、被害は甚大だ。
「頼むぞみんな!」
『合体!』
ケモロイジャーの五人がそれぞれの武器、力を借りているケモロイドのメインカラーが差し色になっているケモロイウェポンを掲げる。すると五体のケモロイドが白いワームホールから現れる。どれも5m前後くらいで、銀色のボディをベースに、レオが鬣や手足の赤いライオンのような姿、ウルフは全身が青い狼のような姿、ファルコンは頭と翼が緑の鷹のような姿、ブルは頭と背中が黄色の牛の姿、ドルフィンは全身白のイルカの姿をしている。
ケモロイジャー達はそれぞれのケモロイドの中へと転送される。本来存在しないコックピットを、相棒の為に造っているのだ。
そのまま空中でそれぞれが部位に変形して合体が始まる。レオが胴体となり、ブルとウルフが足に、ファルコンとドルフィンが腕になって、頭がレオから飛び出し、人型の巨大ロボットになった。
『合身獣機、キングケモロイド、参上!』
巨大ロボットとなり、巨大化したバグロイドと対峙する。暴れる前にステゴロで止め、山間部にバグロイドを投げ、そこで戦う。未知の科学の結晶のような存在達が、極めて原始的な戦いを繰り広げる。
『ワクチンブラスター!』
直接戦闘を行いバグロイドのバグを解析し、確実に当たる瞬間まで戦い、胴体になっているレオの口から虹色のビームを放つ。バグロイドの身体を犯すバーグバグ軍団のバグを取り除く力。それが人間との絆によってケモロイド達が手にした、新たな力なのだ。
「グバババー!」
バグロイドの身体が虹色に光り、爆発が起こる。いつもなら、それでバグロイドは元に戻り一見落着……のはずだった。
「なんだ……!?」
倒れたバグロイドから戻ったケモロイドの身体から、黒いものが飛び出し、避ける間もなく胴体のレオに当たる。
『いかん、みんな、離脱、シロ……!』
レッド・レオの指示でケモロイド達は合体を解きバラバラになり、ケモロイドの姿へと戻る。しかしレッド・レオの身体はその間にも黒く染まり、その姿はまるでバグロイドのようだった。
「レオ! 今直して……!」
『スマ……ナイ……』
ケモロイ・レッドはレッド・レオの中で絆の力を送り込んでいた。しかし直後、レッド・レオの姿がケモロイ・レッドと共に、突如現れた黒いワームホールの向こうへと消えたのであった。
---[newpage]
「んっ……」
頭が痛い……なんだ? 俺は確か……。
「ここは……?」
周囲を見回す。なんだか見慣れない、何重にも四角が並んでいる模様の、中途半端に様々な色の混じった、変な色の床に天井。狭い部屋は何処も金属質で、ケモロイドの中っぽくも見える。
「レオ?」
レオを呼んでみる。だけどレオの声は返ってこない。腕を見れば、ケモロイドとの絆の証であり、ケモロイジャーに変身するためのケモロイバングルがない。変身してないどころか、何故かパンイチだ。
出口っぽいスライドドアらしき切れ込みは見える。ここが何処かは分からない。けど、ケモロイドのものならいいが、バーグバグ軍団のものだったら、俺は捕まっていることになる。とにかく外に出て確かめた方がいいか。
スライドドアの前に立つとあっさり扉は両開きで開く。外も中のような金属の廊下で、裸足だと少し冷たく感じる。他に誰かがいる気配はないし、廊下は正面に続いているだけで、一本道だ。
とにかく前に進む。しばらく歩いて廊下が終わり、またスライドドアがあった。そこもあっさり開いて、四角い部屋に出た。中心に四角い台座があり、そこに赤いパネルの付いたバングルが置いてあった。
「あれは……!」
俺は思わず後先考えずに駆け寄る。あれは、俺とレオのケモロイバングル! こんなところに割と無造作に置かれてるなんて、どういうつもりだ?
すぐに手に取り右手にバングルを着けた。取り敢えずこれでケモロイジャーに変身できる。
ウゥーーーン!
バングルを装備し直した途端、部屋に警報音のようなものが鳴ったかと思えば、狭かったはずの部屋の奥が急に変形していき、部屋がとんでもなく広くなった。
「バーグバグバグ!」
「お前は、バグー将軍!」
天井も広がった部屋の奥に、バーグバグ軍団のボス、バグー将軍の姿があった。バグロイドのような黒い機械の体で、3mくらいあるが二足歩行の人型ではあって、至る所がトゲトゲした何とは言えない虫のようなフォルムをしている。顔だけなら大きな顎があって、ムカデのようにも見えるか。そのバグー将軍が俺を見降ろすように高所に立っている。
「ケモロイ・レッド! 特にお前には散々邪魔されたガ、それも今日までダ!」
バグー将軍がそう宣言すると、壁が開いて、一斉に蟻のような頭の二足歩行ロボット、バーグバグ戦闘員が一斉に俺を取り囲む。
「やレ! 見せしめダ!」
「やらせるか!」
『シオウ、変身ダ!』
「レオ!」
バングルからレオの声がする。どうやらレオも無事だったみたいだ。これだったら……!
「おう! 変身! ケモロイ・レッド!」
俺はすぐにケモロイバングルを天に掲げて、変身する。確かに数は多いが、バーグバグ戦闘員だけなら、きっと切り抜けられる!
【インストール、レッド・レオ】
パンイチだった身体をスーツが包み込む。レオと同じ真っ赤なスーツに純白のグローブ。マスクに頭を包まれ、バイザー越しに視界がクリアになって、色んなデータが見えるようになった。そして、手にはレオの武器である両手剣、レオ・ブレードが握られる。
「よし、行くぞ!」
【インストール、バグロイド・レオ】
「何っ!?」
変身が完了したはずなのに、知らないアナウンスが流れる。その直後、身体の至るところにガションガションと金属パーツが張り付いて、顔まで覆われて何も見えなくなる。
「おいレオ、どうなってる!」
『バググッ、バグロイドトランスフォーメーション開始!』
「なっ、ぐああああ!」
突然体中に痛みが走る。体中に引っ付いている金属パーツから、ヒーロースーツを突き抜けて何かが刺さるような痛み。どんどん針が身体に入り込んで来て、身体の中をぐちゃぐちゃに掻き混ぜられるような、そんな異様な感覚に、叫び声が出た。
何か冷たいものが身体の中に流れ込んで、どんどん身体が冷たくなって、冷えが限界になると感覚が無くなっていく。クソッ、なんなんだ、これ。叫び声も上げられないし、身体もろくに動かない。動かしている感覚がない。
『バグロイド化完了! ああ、シオウも俺と同じニ!』
確かに聞こえるレオの声……だけどその声はキンキンの機械音混じりで、バグロイド化したケモロイドの声だ。バグロイド化……レオが、またバグロイドに……? どうして?
「バーグバグバグ! こんなに上手く行くとはナ!」
「何だと? レオに何をした!」
「何ヲ? レッド・レオ王子には今度こそバグロイドになって貰ったまでのこト」
「そんな……! レオはバグを克服したんじゃ……」
この星に来たレオ達も、当初バグに感染して半分バグロイド化していた。だが、俺達人間と絆を結んだことで、バグを克服出来たはずだ。
「バグは常に進化し続けていル。お前達人間との絆とやらだって利用してナ!」
嘘だ……とは言えない。あの声は、バグロイド化していたとはいえ確かにレオだし、ケモロイバングルだって本物だって直感で分かる。だとしたら、レオは……いや、だとしても俺は戦わないと……!
「クソッ、動け! なんで動けない! どうなってるんだ!」
「知りたいカ? ならば見るがいイ!」
バグー将軍の下の方から、巨大な鏡がせり上がってくる。それをバグロイド戦闘員達がこちらに持ってきた。
「何っ!?」
そこに映っていたのは、ケモロイ・レッドの俺の姿ではなかった。二足歩行の人型ではあるものの、レッド・レオのような、ライオンロボットの頭で、顔の周りの鬣の部分は赤い。手足も赤だ。ヒーローマスクの黒いバイザー部分が、目のようになっていて、赤い光で目を表している。他の部位はケモロイド特有の銀のボディではなく、バグロイド特有の黒い金属になっている。
「お前はバグロイド・レオとシンクロしテ、バグロイドとなったのダ! さしずめ、バグロイ・レッドと言ったところカ?」
「俺がバグロイドに!?」
そんな馬鹿な! ケモロイドならいざ知らず、人間の俺がケモロイドを通り越してバグロイドになるなんて……けど、視界もなんか映像っぽいし……いやいや!
「そ、そんなわけ……それだって本当は鏡じゃなくて映像じゃ……!」
さすがに受け入れられない。ケモロイドもバグロイドも機械生命体だ。生身の部分のないそんな存在になったなんて……。
「まーだそんなことを言うカ。ならば思い知らせてやろウ。ポチっとナ!」
【快楽プログラム、インストール】
「いぎっ……!」
バグー将軍が手元のスイッチを押したと思ったら、冷たい金属の身体が急に熱くなる。全身から無くなっていた感覚が、まるで人の頃とあまり変わらないように戻った。戻ったが、その感覚が明らかにおかしい。
【ガチガチチンポプログラム、起動】
「なんっ……!」
いつの間にか、おかしな感覚のあると思って目線を下ろしたら、そこに有り得ないものがあった。上に伸びている、機械で出来た人間の男性器だ。ズル剥けのそれを模したもので、そこから確かに性器を直接触って刺激したような快感が来ている。鏡を見ても、確かにそこに映っていた。
『キタキタキタ!』
「レ、レオ?!」
レオの声が聞えて来たかと思えば、襲い掛かる刺激が急激に増して、触られていないはずなのにオーバーヒートしそうだ。視界も、なんだかピンク色に見えている。
『チンポ! チンポ最高!』
「や、止めろ、レオ! 目を覚ませ!」
俺の身体のはずなのに、俺の意志とは関係なく身体が動き、右手で機械のチンポを握ってシコシコ上下に擦り出す。ヒーローになって以来そんな抜く事も無かったのもあって、刺激があまりにも強過ぎて頭がどうにかなりそうだ。
『俺は目覚めたんダ! 人間はこんないいもの持ってるなんて、ズルいゾ!』
「レオ、これは、そういうものじゃ……!」
「あのお堅いレッド・レオ王子がこの様ダ! ケモロイドも人間も、快楽には勝てんナ! 人間、お前もさっさと堕ちてしまエ!」
チンポからの刺激が頭の回路をショートさせていく。何かが出そうになって込み上げてくるのを感じて、どうにか抑えられないかと力を入れようとする。だが、こんな状態でも自分の身体のはずなのに、身体の感覚だってあるのに、手を止めることも力を入れることさえ出来ない。
『ああ、来タ!』
「うおっ、イく……!」
ついにチンポから黒い液体が凄い勢いで噴き出す。射精にしてもあまりに凄まじい量と、それ以上の快感に頭が真っ白になった。こんなの、ただの射精の比じゃない……。
【バグロイド忠誠プログラム、インストール】
「おおおおお!!」
真っ白ろになった頭に、文字が雪崩れ込んで来る。
【バグロイドはバーグバグ軍団の忠実な兵士である】
【バグロイドはバグー将軍の命令に絶対服従である】
【バーグバグ軍団は宇宙を支配する】
【逆らう生命体はバグロイドに変えて、バーグバグ軍団の兵士に変える。】
【バグロイドは直ちにバグー将軍に忠誠を誓え】
「ぐっ、ババッ……バーグ……バグ……」
忠誠……ダメ、だ……俺は……ヒーロー……ケモロイジャー……屈する……わけには……。
「どうしタ? 動きが悪いゾ? もう一発イッておくカ?」
「ゴババグゥッ!」
また、チンポから黒いバグザーメンが噴き出る。気持ち良過ぎる。バグロイド気持ち良過ぎる! こんなの勝てない! ヒーローとかケモロイジャーとかどうでもいい! みんなバグロイドになった方が幸せになれる!
「バググッ! バーグバグ軍団バンザイ! バグー将軍サイコウ!」
バグチンポバッキバキに勃起させながら、バグロイド的機械音声の混じった声を発しながら、ビシッと敬礼する。バグロイドはバーグバグ軍団の一員として、バグー将軍に忠誠を誓わなくてはならない。こんな素晴らしい快楽をくれるバグー将軍に忠誠を誓わないなんてどうかしている。
「バーグバグバグ! ケモロイ・レッドも所詮男、チンポには勝てなかったナ! さぁ、バグロイドとしての産声を聞かせロ!」
「バグッ! ケモロイ・レッド、バグロイドに生まれ変わりましタ! これからはバーグバグ軍団のバグロイド、バグロイ・レッドとして、バグー将軍に忠誠を誓い、チンポ気持ち良くなってバグザーメンをぶちまけまス!」
ああ、気持ち良い。バグザーメン射精ほどじゃないけど、それでもバグー将軍に忠誠を誓うのは気持ち良い。これからバグー将軍の命令に従って、ご褒美に射精出来ると思うと、今から気持ちが昂る。
「いいぞいいゾ! だが、バグザーメンは最初の命令を遂行するまでお預けダ」
その言葉でバグチンポが萎えて丸まって、モッコリだけが残ってそこに錠のマークが付いてロックされる。
「ハッ、どうかご命令ヲ!」
「ならば命令ダ! 他のケモロイドとケモロイジャーもバグロイドに変えるのダ!」
「バーグバグ! ご命令のままニ!」
改めてビシッと敬礼して、命令を受け取る。ああ、あいつらもみんな、バグロイドにしてやれるなんて、俺はなんて幸福なんだ!
---[newpage]
翌日。
「バーグバグ! バーグバグ軍団のお出ましダ!」
俺は蟻型バグロイド戦闘員を引き連れて、俺の住んでいた町へと侵攻していた。レオは別行動だ。割と都会で、この星にしては発展している。バーグバグ軍団ほどじゃないが。
「うわー!」「助けてくれー!」
バグロイド戦闘員達がそこら辺の一般人を襲っては捕まえて、黒い液体金属で出来たコクーンに包み込み、バーグバグ軍団のマザーシップへの転送準備を施す。
「そこまでだ!」
すぐにケモロイジャーの四人が現れた。既に四人共変身していて、それぞれのケモロイウェポンを構えている。
「なんかあいつ、レッド・レオに似てない?」
「むっ、確かに……」
「けど、感じはケモロイ・レッドっぽいような……」
「おいおい、一日二日で忘れちまうなんて酷くないカ?」
「え、その声、レッド? ケモロイ・レッドなの?!」
「そんなはずないだろ! あれはどう見たってバグロイドだ」
「ああそうダ! 俺はケモロイ・レッド改め、バグロイ・レッド! お前達もバグロイドにしてやろウ!」
バグロイドになって、黒く染まったレオ・ブレードを掲げる。
「そんな……」
「じゃあ、本当にあれがシオウの奴だっていうのか?!」
「嘘……人間が、バグロイドに……?」
「状況は理解出来たカ? そんじゃ巻いていくゼ! 来な、バグロイド戦闘員!」
一般人を捕獲していたバグロイド戦闘員達が集合して、ケモロイジャーを取り囲む。いくら戦闘員の戦闘能力が大したことがないとはいえ、四対一なんてやってられないからな。足止め、時間稼ぎくらいは出来るだろ。
まずは唯一の遠距離武器である弓持ちのグリーンから叩く。戦闘員に他のケモロイジャー達を足止めさせて、ブレードで切り掛かった。
「え、うわあああ!」
想像以上に早かったのか、ファルコンの力で飛び上がる間もなくブレードが届く。
「グリーン!」
身体が真っ二つになるような事はなく、エネルギーで切りつけて爆発が起きるだけだ。それでも十分ダメージにはなるし、グリーンは既に膝を付いている。
「邪魔だ!」
イエローがデカイ斧をブンブン振り回してバグロイド戦闘員達をぶっ飛ばしながら、こっちに突っ込んで来た。それに合わせてブレードで受け止めると、エネルギーのぶつかり合いで衝撃派が起こる。
「ハッ、どうした力自慢?」
「ぐっ、ぐぐっ……!」
バグロイドになったおかげで、ケモロイジャーで一番の力自慢のイエローさえあっさり押し返している。やはりバグロイド化は素晴らしい。
「ぐあああ!」
横槍が入るまでもなく、イエローを一気に押し返してそのまま一撃加える。エネルギーの爆発が起こり、イエローは吹っ飛んで尻もちを着いた。
「ホワイト!」
「うん!」
ブルーとホワイトがそれぞれ二刀の剣と槍を構えて突っ込んで来る。ブルーの攻撃をブレードで受け止めたところを、ホワイトの槍が脇を抜けて来た。こりゃダメージ貰うか?
「……あれ?!」
「何っ!?」
しかし、ホワイトの槍は俺に届く前に、急に光の粒子と共に消えてしまった。
「さすがレオだゼ」
「レオ? まさかレッド・レオも……それじゃあ!」
「バーグバグ! 気になるなら呼び出してみろヨ! お楽しみ中かも知れないけどナ!」
「そんなはず……ブルー・ウルフ!」
ケモロイ・ブルーは俺から大きく離れて、二本の剣をクロスして掲げる。しかし、ワームホールが開くこともなく、ウルフは現れない。
「あーあ、お楽しみ中だナ。そんじゃ、先に終わってるホワイトから行くカ」
「な、何をする気だ!」
ブルーの喚きは無視して、すぐ傍にいたホワイトの頭を掴む。このままでもやりたいことは出来るが、それじゃ愉しくない。
「バグー将軍、バグザーメンの許可ヲ!」
『うむ、許可すル』
そのお言葉でバグチンポが解除されて、股間から解放されてすぐバキバギになる。
「バグザー……? って、な、何それ?!」
「いいだろ、バグチンポだゼ? ほらヨ!」
そのままホワイトの顔に、ヘルムマスク越しにバグチンポを擦り付けて、そのまま黒いバグザーメンをぶっ放して、ホワイトの頭からバグザーメンを体中に掛ける。ただの気持ち良さのための顔射じゃない。ヒーロースーツをハッキングして、バグを素通しさせるためだ。
「汚っ! って、痛あああああ!」
ホワイトの側に小さなワームホールが開き、機械パーツがいくつも現れてホワイトの身体を覆っていく。ホワイト・ドルフィン、いや、バグロイド・ドルフィンの身体から作られた、バグロイドパーツだ。
「痛い、うっ、やっ、ダメだよドルフィン! そんなこと……こんな、こんなぁ!」
「ホワイト! クソッ……!」
「おいおい止めとケ。中身グチャグチャにする気カ?」
近付いてくるブルーをブレードで制して止める。今無理矢理剥いだら、バグロイドにならないばかりか、中身が溶けたままで大惨事だ。ちゃんと機械の身体に置き換わって、バグロイドにならないとな。
「あああああ!」
少しして、ホワイトはバグロイドとしての産声を上げる。口から下、首、腹と身体の内側に白が残り、残りは黒く染まった、イルカ型ロボット。手足はあって、長いヒレ尾が伸び、背中にも背ビレがある。頭の形はバグロイド・ドルフィンと同じだ。目元がワイドモニターのようになり、そこに白い電光が目を表す。
そして、ドルフィンの股間にもバグチンポが生えている。玉はなく、三角錐みたいなバグチンポで、ホワイトの叫びと共にバグザーメンが飛び出した。
「バググッ! バーグバグ軍団バンザイ! バグー将軍サイコウ!」
ビシッと敬礼して、更にバグザーメンを吐き出す。バグロイド忠誠プログラムがしっかりインストールされている証拠だ。
「そんな……!」
「バーグバグ! 次はブルー、お前だゾ!」
既にブルーの武器も消えて、ブルー・ウルフの方もバグロイド化しているのが分かる。もうブルーを守るものはないどころか、守ってくれていたケモロイドはバグロイドになってブルーを仲間にしたがっている。
「や、止めろ! 来るな!」
「おいおい、折角一度切りのバグロイド化なんだから、愉しもうゼ?」
武器もないブルーを背中から抑え付け、ブルーのケツにバグチンポを当てる。ヒーロースーツに浮かび上がるケツがエロいはずだが、生身のケツに価値はない。さっさとバグロイドのカチカチロボケツにしてやろう。
「バグロイ・ホワイト、お前もバグザーメンぶっ掛けロ!」
「はイ!」
「やっ、あああああ!」
ケツから顔からブルーにバグザーメンが掛かり、黒いバグザーメンがブルーの全身を覆う。そのバグザーメンに、正確にはハッキングされたケモロイバングルに引き寄せられて、ワームホールから現れたウルフのパーツがブルーの身体を覆い、その身体をバグロイドに再構築していく。
「あがああああ! ウルフ! お前は、そんな奴じゃ……!」
意識では抵抗しているが、ブルーの身体は確実にバグロイド化していく。ドルフィンとは逆に身体の裏が黒で、頭、背中側、そして追加された尻尾が青い。バグチンポは俺と同じ人間型で、既にバキバキになっている。
「こんな、生理現象なんかに屈するな……!」
「へぇ、そりゃご立派だナ!」
「ひぎぃ!」
バグチンポバキバキにしててもまだクールぶってるブルーのバグチンポを思いっ切り掴んで、シコシコ擦ってやる。さすがに声から余裕は消えて、モニターの目が青からピンクになり、限界を迎えようとしているのが分かる。
「お前はもうバグロイドなんダ。さっさとバグザーメン出して、バーグバグ軍団の一員になっちまエ!」
「うっ、あおおおおおおお!」
狼が遠吠えするかのように、ブルーは上を見上げて声を上げ、勢いよくバグザーメンを吐き出す。ドルフィンより全然大量のバグザーメンが出ていて、滅茶苦茶気持ち良さそうだ。
「……バググッ! バーグバグ軍団バンザイ! バグー将軍サイコウ!」
しばらく固まっていたが、目が青に戻り、急にビシッと敬礼して、バグザーメンを垂らしながらバグロイド化したことを宣言する。これでブルーもバグロイドになって、バグロイ・ブルーとなった。
「さぁて、次ハ……?」
残りのイエローとグリーンを見る。が、そこに二人の姿は無かった。まさか逃げたのか?
『レッド、こっちは終わったゾ!』
「そうカ!」
という事は、二人の武器は無くなっているはず。そりゃ逃げもするか。
「こっちはイエローとグリーンが逃げたから、これから追っかけるゾ」
『分かっタ! なら……』
---[newpage]
「はぁ……はぁ……」
「ううっ……」
ヒーロースーツ姿のケモロイ・イエローが、ケモロイ・グリーンを背負い走っていた。紛れもない敗走。仲間達も、頼れる異星の相棒も、敵の手に堕ちてしまった事実に、ただ逃げ惑うしかなかった。ヒーローと言えど、最早少し体の強い一般人でしかないのだ。
「グリーン、大丈夫か?」
「うっ、うん……痛みは、マシになってる……」
「そうか、そりゃ良かった。これからどうする」
「どうするって言っても……ケモロイド達もダメじゃ、何処に行っても……」
二人の間に絶望的な空気が漂う。それでも、イエローは足を止めずに、逃げ場を探して街を駆け抜けていた。
「むしろ、ケモロイド達を元に戻すしか、ないだろ」
「……そっか。うん、そうだね。じゃあ……」
希望を見出し、ケモロイド達が隠れる山へと走り出した。走り出そうとした。
「よう、お前ラ!」
「!!」
二人に声が聞えたと同時に、三体のバグロイドが道を塞ぐように降りて来た。かつての仲間であり、今や敵であるバーグバグ軍団の一員。
「逃げられると思ったカ?」
「クソッ、なんで……!?」
ドシンッ! ドシンッ!
「ピャーッ!」
その場に更に、巨大な黒いロボット、バグロイドと化したケモロイド達が取り囲むように現れる。バグロイド・レオは勿論のこと、ドルフィンもウルフも、二人の相棒であるグリーン・ファルコンもイエロー・ブルも、身体の多くが黒く染まり、バグロイドと化していた。そして、その股間にイチモツがぶら下がっている。
「なんでかっテ? お前達の相棒が教えてくれたんだヨ!」
「ピャーッ! タカト! 早くバグロイドになロ!」
「そうだぞウシオ! バグロイドはいいゾ!」
かつて絆を結んだ相棒は、今やチンポの快楽の虜になってしまい、それを勧める悪の存在へと成り下がってしまった。しかし、絶望であると同時に、二人のヒーローにとっては、唯一のチャンスでもあった。
「そんな、君達も……」
「クソッ、目を覚ませブル!」
「ハッ……! そうだよ! 目を覚ますんだファルコン! 僕達の絆があれば乗り越えられるよ!」
希望を信じて、相棒に呼び掛けるヒーロー。奇跡の逆転。或いはこれが正義の物語であれば、言葉が届いていただろう。しかし、残念ながらそうではないのだ。
「目を覚ますのはタカトの方だヨ!」
「そうだぞウシオ! お前の方が目を覚ますんだゾ!」
「なっ……!」
「えっ……!?」
呼び掛ける二人に対して、迷う素振り一つ見せずにそう答えた二体のバグロイドから機械パーツが飛んで来て、二人のヒーローにそれぞれの相棒のパーツが身体に張り付く。
「痛っ、いやあああ!」
「ぐっ、なっ、がっ……!」
二人のヒーローはそれぞれ苦悶の声を上げる。内外から無理矢理ナノマシンを侵入させて身体を置き換えるために起こる痛みは、常人であれば耐えられないものだが、ヒーローとなって力を得たばかりに、二人は最後まで気を失えない。
パーツが形を変えて二人の新たな身体を形成していく。イエローの身体はブルのように、他のバグロイド化したヒーローと比べて身体全体が分厚く、頭と背中が黄色く他が黒い、牛の頭の姿となる。
グリーンの身体も同様に機械化していき、緑色の鷹の頭に、緑色の金属の羽が腕全体から生えている。身体自体は他のバグロイドと比べても細く、鳥類としての側面が強くなっていた。
そして、二人の股間に、バグチンポとバグロイド達が呼ぶ、男性器を模したものが形成される。イエローのものは先の黒い人間のものを模したもので、身体に合わせて大きな陰茎と陰嚢を模したものだ。対してグリーンのものはドルフィンのような陰嚢のない、円錐形の獣の性器を模したもので、全て真っ黒だ。
【快楽プログラム、インストール】
【ガチガチチンポプログラム、起動】
「ひゃっ!」
「ぬぅ!」
心ではなんとか抗おうとしている二人に対して、容赦なく歪な快楽が与えられ、今やバグロイドにとっては疑似的なものではない、本物である機械チンポに尋常ではない刺激が与えられ、その意志を一気に削り取る。
「タカト、僕も気持ちいいヨ!」
「うおおお! 早く出してくレ!」
バグロイド達は感覚をシンクロさせ、相棒が堕ちて最高の一発を出すのを望み、声を掛ける。既に限界の近いヒーロー達には、最早耐えられなかった。
「「ああああああ!」」
二人のヒーローが同時に射精してバグザーメンをばら撒く。ただただ快楽を貪り、堕ちるためだけの射精。
「「バググッ! バーグバグ軍団バンザイ! バグー将軍サイコウ!」」
意識が飛んでいたように身体が動かなくなっていたが、忠誠プログラムを受け入れて、二人同時に敬礼しながらそう宣言する二人の元ヒーロー。そこにはもう、バグロイドの姿しかなかった。
「バーグバグバグ!」
五人の元ヒーローであるバグロイド達は、相棒のバグロイドに搭乗して、バグー将軍の待つマザーシップへと戻り、バグー将軍の前に整列していた。その光景に、ついに勝利を手にしたことにバグー将軍は思わず高笑いした。
「お前達、お前達はなんダ?」
『はイ! 俺達はバグロイド戦隊、バグロイジャー! バーグバグ軍団の尖兵であり、バグー将軍の忠実なる下僕でス!』
その瞬間、バーグバグ軍団と戦う手段はこの星から失われた。そう遠くない未来に、この星はバーグバグ軍団に支配され、人々はバグロイドに変えられてしまい、ケモロイド星と同じくバグロイドの星となるだろう。かつてこの星を守っていた、ケモロイジャー、改めバグロイジャーの手によって。