【skeb】『復讐の悪の科学者、正体不明の能力『ワクチン2』で過去に戻りヒーローをチンポで隷属する』
ジリリリリリッ
『最終防衛ラインを突破されました。構成員は可及的速やかにプランEの準備を行ってください』
けたたましいベルの音が聞こえ、流れる事を想定していなかったアナウンスが流れる。力と装備を持っていても、所詮は生身のはずだというのに、戦闘員はおろか、レーザー兵器の防備まで突破されようとは……。
ドゴォンッ!
扉が破壊される。ついに、ヒーローが、最深部にまでやってきたことを意味する。
「そこまでだ!」
「悪党め、観念しろ!」
入って来たヒーローはたったの二人。全身タイツのようなボディスーツに身を包んでいるのは共通で、一人は白地に赤のラインの入ったスーツを着た、灰毛の狼獣人。もう一人は狼獣人のものと同じ模様で、白地に青のラインの入ったスーツを着た、茶毛に白の柴犬獣人だ。
「何が悪党だ。貴様らのようなヒーローに、悪党などと言われる筋合いはない!」
心の底からの叫びが出る。私はこいつらがいたから、ヒーローと対峙するようなことをしてきたというのに、奴らはそんなこと、気にもしない。
「何をー!」
「あんなヴィランの言うことに耳を貸すな、オネスティ」
「そうだな、ジャスティス!」
犬獣人のオネスティ・ブルーと、狼獣人のジャスティス・レッド。こんなコードネームが付けられていることが、私の神経を逆撫でする。
「どっちにせよ、デブの博士一人じゃ、何にも出来ないだろ」
頭に来る。だが、最早残存戦力はない。ならば、せめて……!
「せめて貴様らは道連れに……!」
瞬間、ジャスティス・レッドの拳が、私の腹に突き刺さっていた。超強化されたその一撃に、私は悍ましい激痛と共に吹き飛ばされ、研究室のコンピュータに背中からぶつかる。
「かはっ……!」
口に、血の味が滲む。生身の獣人が到底受けられるはずのない一撃は、私の命の灯を吹き消すには十分だろう。
「こん……な……」
「よーし、確保!」
「いや、こいつはここで始末しておこう」
「!!」
朦朧としていく意識の中、ヒーローらしからぬ言葉が、ジャスティス・レッドの口から出る。
「え、良いんすか?」
「こんな極悪犯、法で裁かれるまでもないだろ。それに……」
「それに?」
「このデブに余計な事言われて、万が一があっても怠いだろ」
「ああ!」
ああ、こいつらは、やはり……。
「じゃあな、デブ」
ジャスティスの一撃が、私に振り下ろされた。結局、私の『ワクチン2』なんて力は、理解も何も出来ないままの、なんの役にも立たない力だった。
ああ、何故こうなったんだ……願わくば、過去を変えられれば……。
---[newpage]
意識が朦朧とする。なんだ……? 私は、死んだのでは……。
『おめでとう! 君は最悪の瞬間に、チャンスを手にした!』
「チャンス……? 何を……」
何処からか声が聞える。何もない世界に漂っているような、そんな感覚しかないというのに、死に際に幻覚を見ているのか……?
「そもそも、貴様は一体……」
『僕は君の能力だよ』
「能力……?」
なんなんだ、この走馬灯は……大体……。
「私の能力なんて、『ワクチン2』なんていう、訳の分からないものが何を……」
『ワクチン? 2? 何言ってるんだい? そんな能力じゃないよ?』
「何?」
『君の力は『ワクワクチンチン』、そして僕は『ワクワク』なのだ』
「わく……なんだって……?」
聞き間違いか? そんな冗談みたいな能力だったのか? では、能力査定の時の表示が狂っていたというのか……。
『君のたった一度の願いを叶える存在だ。まぁ、そのせいで、死ぬ間際になっちゃいがちなのは玉に瑕かな?』
「願いだと……?」
『そうさ。君は願ったじゃないか、過去を変えられればって』
「何!? そんなことが、可能なのか?!」
『ああ、君の今の意識を過去の君に飛ばせる。ただし、一回切りのチャンスだけどね。何時の自分に送り込むかは、慎重に考えた方がいいと思うよ?』
「しかし、過去に戻ったところで……」
あいつらが生まれる前に殺す? いや、そもそも同い年だ。そんなこと過去の自分には不可能だ。しかし幼少の頃からはまた、あんな思いをするのか……。
『そうそう、この願いの方はワクワクで、君に与える特典のチンチンの方も説明してあげなくちゃね』
「……なんなんだ、その当て付けがましいものは」
『チンチンは当然、君の思ってるチンチンだよ。好きでしょ? チンチン』
「……で、その特典とやらはなんなんだ」
自分の能力に煽られていると思うと、腹が立ちはするが、最早呆れの感情の方が強い。しかしチャンスをふいにしては元も子もない。
『なんと、チンチンで相手を支配出来ちゃうんだ!』
「……は?」
『相手に当てれば命令出来るし、中出しすれば永久に服従させられちゃう!』
「なんだと?」
そんな強烈な力があるのか……強力な洗脳能力は確かにあるが、一度の力の使用で永久というのは聞いたことがない。
『さぁ、後は戻る時間を思い浮かべるといい。ただし、君はずっとその時間にいられる訳じゃない。今を変えるために過去を改変するのに、何処がいいのか良く考えるといい』
むっ……だとすると、あまり悠長に少年時代に戻るわけにはいかないか。ならば、ストレスにはなるだろうが……。
時間を考えた時、揺蕩っていた世界が光に満ちる。閉じる目もないのか光でいっぱいになり、意識が再び遠のいた。
---[newpage]
ん……なんだ……? 少し、痛みがあるような……。
「おい、何ボーっとしてるんだ、デブ」
忌まわしい声に忌まわしい言葉。顔を上げれば、そこには灰毛の狼獣人の姿があった。
「ジャッ……!」
思わず口から出そうになった言葉を押し留める。だが、相手がジャスティス・レッドの昔の姿なのは、確定的に明らかだ。
「あ? 何だ? 何か文句あんのか?」
明らかに不良のそれにしか聞こえない、未来のジャスティス・レッド、[[rb:大上>おおがみ]]リダの言葉。周囲には私を取り囲むように、犬科の獣人が集まっている。取り巻きの中には、未来のオネスティ・ブルー、[[rb:犬山>いぬやま]]ケンタもいた。
今だから冷静に思えるが、有り体に言えばイジメの現場だ。
「なんとか言えよな、ホモ鯱野」
[[rb:鯱野>しゃちの]]。鯱野コウタ。それが私の名前だ。名前通り黒と白の皮膚の鯱獣人で、この辺りでは自分と家族しか住んでいなかった。だから、鯱として見ればとても肥満とは言えない私の事を、犬共はデブと言って馬鹿にして来たのだ。確かに運動は出来ないし見た目は丸っこいから、理解が無ければそう言ってくる事もあるだろう。
しかし、イジメが苛烈になったのは、大上の言った通り、ゲイバレしてからだ。表向きには決してそう言った悪口を言わないのが尚更性質が悪かった。悪いと分かって言っているわけだからな。
口で言われるだけでも十分苦痛だったが、こいつらは更にこうして裏で暴力まで振るっていたのだ。当時の私がカミングアウトしたくなくてなかなか言い出せなかったのもあるが、そもそも告発は失敗した。学校が、揉み消したからだ。
状況は理解した。未来を変えるためには、大上と犬山を豚箱に放り込む……のは不可能だろう。或いは学校がまともならチャンスはあっただろうが、大上はこれで優等生で通っている。犬科社会では要領の良さこそ正義のようで、並大抵の証拠では動かせない。
「ううっ……」
私は、そのまま蹲ったままになっておくことにした。同じことをした記憶がある。今はまだ、違和感を持たせるわけにはいかない。万一にも警戒されるわけには行かないからな。
「ちっ……おい、とっとと行くぞ」
「へい!」
反抗してこないのを面白くなさそうに見て、大上は取り巻きを連れてさっさと行ってしまった。痕が残らない程度にしかやって来ない辺りが、悪辣な要領の良さを持っている。
大上達が去って行ったのを確認してから、私は立ち上がり制服に着いた土埃を払い、帰路に就いた。
さて、ここからどうしたものか。時期的には直接的暴力がなくなっていく、三年の夏休み明けだ。あんまりな事実なのだが、大上は推薦を受けていたから、万一のリスクを減らしたかったのだろう。
そうだ、その推薦の話を聞いて、復讐を誓ったんだったな。いずれ悪の科学者となって奴らに復讐するためと、志望校を一つ上に上げるために学校の勉強をする傍ら、非合法な方法もこの時から勉強していたな……。
懐かしんでいる場合ではない。大上を合法的に破滅させるために、明確な証拠を集めるには少し遅過ぎる。それにあの狡猾な男の事だ。録音なんてさせはしないだろう。大体、その程度の復讐で納得できるものか。やはり、あのふざけた『ワクワクチンチン』を実行して、あいつらを支配しなくては。そうすれば、死の未来は覆るはずだ。
だが、条件が条件だ。一人だけならばまだ、無理矢理押し付けてから挿入させるなり咥えさせるなりすればいいのだろうが、複数いてそんなことは出来ない。種としての力はあれど、所詮運動音痴で臆病者の私では、陸上で種の力を生かせようはずもない。
であれば、一対一の状況を作り、そこでどうにか性行為に及ぶしかない。最初は大上である必要もないか。おつむの足りない犬山の方を狙った方が確実だろう。只呼び出すだけでは、そもそも来る理由がないだろうが、幸い未来で得た技術を以ってすれば、偽装など容易い。
そうと決まればそういう方針でやっていこう。設備に相当な不満があるが、今貯金を叩いてパソコンを買ったところで、未来の環境と比べて虚しさが増すばかりだ。
懐かしみながらキーボードを叩き、プログラムを書く。今や使う機会なんてない古臭い言語だが、案外覚えているものだ。身体の方が覚えているのだろうか。
「……よし」
たっぷり深夜まで掛かったが、これなら気付かれる事無く携帯端末を乗っ取って、嘘のメッセージを受け取らせるのも容易だ。まずは犬山の方から始めるとするか。
翌日。ボロが出ないよう、何度か一人称を『僕』に矯正して、あの頃のおどおどした感じを出すよう意識してから、学校へと向かった。かなり特殊な力とはいえ、性格が変わったと思われるだけでも失敗に繋がり兼ねない。今は、鈍臭いいじめられっ子である方が、警戒されないだろう。
今日は都合良い事に、体育がある。私が教室を出るのが最後になること自体に違和感はないから、全員いなくなった隙にプログラムを入れて乗っ取りを完了した。こいつの端末を経由すれば、おおよそ全員にウイルスを送り込めるな。
それは後にして、非常に面倒だが体育の授業を受けよう。何年経とうと、陸上運動が好きになったわけではないから、ただただ苦痛でしかない。どうせ全力でやったところで笑われるだけなら、手を抜いてしまっていい。
苦い学生時代の思い出をわざわざ追体験して、ようやく計画に移れる。犬山の携帯端末を操作して、架空のメールを送り付け、一人で学校から離れた公園のトイレに呼び出す。ザっと今までのやり取りを、反吐の出る思いをしながら見て、ご丁寧に警戒しながら来てくれる文面を選んだ。
トイレの個室に待機して、犬山が到着するのを待つ。誰もいなければ違和感があるだろうが、その違和感を感じる前に終わらせる。夏場で短パンだから、『直接触れる』の条件は満たせるはずだ。
そのために、全裸で待機して、スリットから性器が出るように刺激を与えている姿は変態そのものだ。こんなところを見られれば、イジメが加速するのは間違いないし、それ以前にこっちが警察に厄介になってしまう可能性さえある。
「あれ? まだ誰も来てないのか……?」
どうやら犬山の奴が来たようだ。大上の名前で『面白いものが見れるから来い』と連絡して、律儀にやって来るのだから如何にも犬獣人らしい、忠犬っぷりだ。
「おっかしいなぁ……」
少し疑問に思いながらも、公衆トイレの奥まで入ってくる。で、何を思ったのか、小便器で尿をし始めたようだ。これは、またとないチャンスだ。
「んなっ?!」
トイレの鍵を開いて一気に飛び出す。犬山が振り向いたところに抱き着く。
「はっ? 鯱の……」
「『黙れ』『動くな』」
『ワクワクチンチン発動』
「っ!」
しっかり 能力が発動したようで、振り向いて社会の窓から出していた、犬山の小便を出していた犬の性器に私の勃起した性器が触れている。端的な命令二つが効き、犬山はそのまま固まった。
「『このまま着いて来い』」
チンポ同士を合わせたまま、先程まで私が入っていた個室に入り、鍵を閉める。
「『私の命令に従い続けろ』」
この命令が通せなくては、扱いがかなり難しくなる。拘束しなくてはならないならば、もっと準備が必要だ。
『ワクワクチンチン発動』
黙れの命令が効いているようで、こくこく頷くだけの返答をしてくる。これで効くならそれでいいが、ここからどうしたものか。あまり時間を掛けたくない以上、口を使わせるか。
「『咥えて舐めろ』」
蓋を閉じた便座に犬山を座らせて、一度離れて自分のいきり立つ性器を犬山の顔に当ててそう命じる。犬山は……思っていた表情をしていなかった。まるでそれをすることを当然の事のように、いやむしろ喜び積極的に行っているように見える。
「んっ……」
犬獣人特有の長いマズルの口が私のチンポを覆い、命令通り舌を動かしてチンポを丁寧に舐める。悪の組織を率いていたのもあって、生涯童貞ということもなかったが、この身体にとって初体験だからか、かなり過敏に刺激を感じている。だが、今は好都合だ。さっさと精液を吐き出して、犬山に飲ませなくては。
「くっ……! 『全て飲み干せ』……!」
一切我慢せず、快感のままに射精する。相手が犬山という、首謀者である大上の腰巾着とはいえ、嫌悪の対象というのは些か複雑な心境ではあるが、今は割り切ろう。
『隷属条件を達成。対象を永久隷属』
命令通り、音を立てて精液を飲み干す犬山。しっかり能力を発動させられたようだ。
「お、おい、『放せ』」
まだ舐め続けようとしていた犬山に命令して退かせる。命令の効力がここまで強いとは。使えるがしっかり考えて使わなくては、綻びが出るだろう。
「……」
一切言葉を発さず、しかし非常に物欲しそうな目で私のチンポを見ている犬山。今までの命令も忠実に熟しているせいだろうか。確認しておきたいし、ずっと残るのはマズいな。
「貴様は私の絶対服従の奴隷だ。ひとまず喋っていい」
「はい、私はコウタ様の絶対服従の奴隷です」
いつもの馬鹿っぽさは微塵もない、淡々とした口調でそう宣誓する犬山。少し気分はいいが、このままでは作戦に支障をきたす。しっかり条件付けを考えなくては。
「そうだな……貴様は普段は元の犬山ケンタとして、変わらず生活を続けろ。今まで通り私をイジメる側に付いていろ。私がこの貴様の携帯端末に、『指令』を送ったら、それに従え」
「はい、分かりました」
「後は……『犬山ケンタになれ』と命令したら日常に、『奴隷に戻れ』と命令したら、絶対服従の奴隷として振舞え」
「はい」
「よし。ならば、ここであったことは奴隷に戻るまで忘れ、口を濯ぎ服を着ろ」
「はい」
命令に従い個室トイレから出て、洗面台で精液を飲んだ口を濯ぐ犬山。私も服を着替えて外に出る。一応周囲に誰もいないことを確認してから、今回最後の命令を下しておこう。
「『犬山ケンタになれ』」
そう言い、私は先に公衆トイレを後にした。
「……あれ? 俺、なんで……まぁ、いっか」
---[newpage]
一人堕として要領は分かった。このまま大上を狙うのもいいが、あいつには絶望を叩き付けてやらなくては気が済まない。
時間がどれだけ残っているか分からないが、それでも万全を期すべく大上の取り巻き達を一人一人堕としていく。そう何度も集まりが悪くなると違和感を覚えられ兼ねないから、じっくり時間を掛けて、数日に一度、違和感がない程度に呼び出したり、既に奴隷にした奴らと遊びに行くような形で、しっかり外堀を埋めておいた。
残すところ大上入れて二人となった。わざわざ一人残しておいたのは、大上を絶望の底に叩き落すために必要な要素だ。
八月も終わったが、まだ暑い日。作戦を決行するべく大上のストレスを溜めるために、奴隷達に指令を下して、大上の周囲でしょうもないミスや事故を起こさせる。転んでお茶をぶっ掛けたり、配られるプリントを渡そうとして落としたり、昼休憩中に炭酸飲料を振っておいたものを開けて一緒に掛かったりと、一つ一つは事故とも言えないまでも、今日は不幸だと思うようなものだ。
「やぁ、鯱野君」
表の顔全開の、爽やか好青年を演じる声と態度で、私に話し掛けて来る大上。内心相当イライラしているはずなのに、良くやる。
「おいデブ、放課後付き合え」
すぐ耳元で、誰にも聞こえないようにそう言って来る。機嫌が悪くなると、私に対して暴力を振るうなり金銭をせしめるなどしてストレスを発散しようとしてくるのは分かっていた。案の定、作戦通りに来たわけだ。
「え、でも僕今日は用事が……」
「いいな?」
「う、うん……」
周りに聞こえないように脅して来る大上に対して、私は気弱なフリして小さな声で答える。最早大上を恐れるような事など何もないのだが、こうしておかなくては釣り出せないだろう。
「ありがとう、鯱野君」
わざとらしい言葉を掛けてから私から離れていく大上。貴様が調子に乗っていられるのも、今だけだ。
放課後。大上のグループ七人に連れられて、私は廃工場へと連れて来られた。ともすれば余程危険な集団に出会いかねない場所だろうに、警戒していると言うべきか、軽率というべきか。
「クソデブが」
明らかに苛立った声で、私の尻を蹴り転ばせてくる。その後は背中を蹴って来るのだろうが、あまり調子に乗らせるのも癪だ。
「『奴隷に戻れ』」
「あ? 何言って……!?」
後ろにいた、犬山ともう二人の犬獣人が大上を取り押さえる。他の二人が、未洗脳のハイエナ獣人を抑え込む。
「お前ら、どういうつもりだ!」
「大上、貴様は後だ。そこのロープで椅子に縛っておけ」
「はい」
「はぁ? 何やってんだよお前ら!」
大上がどれだけ喚こうが、絶対服従の奴隷に言葉が届こうはずもなく、命令通り大上を近くにあったパイプ椅子に縛り付ける。ハイエナの方はそのまま抑えさせておく。
「手が空いているものがいないのか。仕方ないな」
性器に触れさせる以上、鯱獣人の私はスリットから性器を露出させるために勃起する必要がある。
「は? 何やってんだホモ野郎!」
となれば、当然自分のスリットに指を入れてオナニーする他ない。この場合大上の方が正常な反応ではあるが、最早この場に平常な存在の方が少ない。
「ん……ホモ野郎か……いいな、んはっ……その言葉を吐いた事を、後悔させてやろう」
こんな罵倒で悪辣な事を思い付いてしまうとは、悪意は伝染するものだな。
「おい、キモイもん見せながら近付くんじゃねぇ! 何しようとしてんだよ!」
私は構わず大上の前まで歩き、椅子に足まで縛られているにも関わらずガタガタ揺らしている。いっそ転ばせておいた方が楽だが、しっかり見せ付けておかなくては復讐にならない。
「はっ、おまっ、キモッ……!」
「『貴様はチンポ好きのゲイだ』」
『ワクワクチンチン発動』
大上の顔に私のチンポを当てて、ギャーギャー喚く大上に対してそう命令を下す。こういったものでも適応が出来るのは、既に実験済みで、実際に発動した。そして、一度発動すれば、完全に服従させなくともしばらくは効果が残る。
「何言って……何……は? いや、おかしいだろ、何しやがった!」
物欲しそうに私のチンポを見て、離れていくのを名残惜しそうにしている大上の姿の、なんと滑稽なことか。これでは罵倒がただの誘い文句だ。
「なんだ、そんなにチンポが欲しいのか? だが、貴様は後だ。これから貴様がされることを、しっかり見ておくといい」
最早隠す理由もなくなり、口調を気にせず喋っているがいいだろう。
「ほら、『大人しくしろ』」
取り押さえさせているハイエナ獣人の方へと近付き、同じく顔にチンポを当ててから命令を下す。暴れていたハイエナ獣人だったが、その命令で大人しくなった。
「『服を脱げ』」
「はい……!?」
ハイエナ獣人は返事をしてから命令通りに自ら服を脱ぎ出す。夏服のポロシャツから脱ぎ、シャツを脱ぎ上裸になり、そのままズボンを下ろして、パンツも脱いだ。ハイエナ特有の斑模様の広がる身体は、まぁ勃たないこともない。
「なんなんだよこれ! なんで俺……」
「『勃起しろ』」
全裸になったところでもう一度命令をしてやる。すると収まっているハイエナのチンポがみるみる元気になり飛び出し、天に向かって怒張する。
「は? なんで……」
「さぁな、ゲイだったんじゃないのか?」
適当な事を言いながら、私は立っているハイエナ獣人の後ろに回り、大上の方へと向かせる。これからの事を、しっかりと大上に見せ付けてやろう。
「『尻穴を開いて、私のチンポを受け入れろ』」
解すのは面倒だが、命令一つで同等以上の効果を得られるのが、自分の力ながら凄まじいところだ。
「何言っておおっ!」
何か喚く前に、容赦なくハイエナの尻にチンポを突っ込む。私のチンポを受け入れるよう命じたからか、ピッタリ入って気持ちいい。すぐに腰を振って、快楽を貪り射精を促す。
「いぎっ! 止めっ……!」
「止めてと言って、貴様達が止めたことがあるか」
痛みに悶えて、涙声で訴えかけてくるが、こいつらが止めてと言って殴る蹴るを止めたことなんてないのだから、気にする必要ない。快楽を感じろと命令だって出来るが、そんなことはしてやらない。どうせそうせずとも、すぐに堕ちていく。
「あっ、あっ、何っ、俺……!」
「お、おい……」
と思ったら、既に堕ちていたか。こればかりは命令がなくとも勝手になるものだから仕方ない。苦痛を感じ続けろと命令するのも、今更だ。
「受け取れ……!」
「おおおっ……!」
限界を迎え、ハイエナの腹の中にザーメンを放つ。ハイエナの奴は既に出来上がっている。
『隷属条件を達成。対象を永久隷属』
能力も発動したようだ。
「『敬礼しながら射精しろ』」
「おほぉおおお!」
ハイエナは命令通り、ビシッと敬礼しながら射精する。この尋常ならざる状況に、大上の表情は既に絶望が滲み出ていた。だが、同時に性的興奮を帯びているせいか、少し顔が赤い。
「貴様はなんだ」
「はい! 俺はコウタ様の忠実なる奴隷です!」
「なっ……おまっ……は……?」
恍惚の表情で忠誠を宣言するハイエナを見て、大上は言葉にならない言葉を口から零している。
「さて、言わなくとも分かるだろう。貴様も、こうなるんだ」
「ふ、ふざけんな! こんなこと許されるわけないだろ!」
「許されるわけない? 貴様が、自分でしたことも、こいつらにさせてきたことも、許されるわけないことだろう。それを今更、自分の番になったからと、喚き散らかすのはおかしいとは思わないか」
ハイエナからチンポを抜いて、俺は大上に迫る。本当に、何を間違ったらこんな屑が未来でヒーローになっているんだ。
「なっ……わ、悪かったよ。もうしない。あ、金だって返すから……!」
「謝罪も賠償も、隷属させてからいくらでもさせられることだ」
精液に塗れたチンポを、再び大上に向ける。出したばかりだが、まだまだ元気だ。不思議なものだな。大上の顔なんか見ていたら萎えるかと思ったが、状況が状況ならば案外興奮出来るものだ。
「んぎっ!」
私は大上のズボンを掴み、無理矢理摺り下ろす。パンツを晒してやると、既にトランクスに染みが出来ていて、チンポが勃っているのが分かる。
「なんだ、隷属される光景に、興奮していたのではないか。ならば別にいいだろう」
「ちっ、違う! これは、これは……」
「ほら、キツイだろう」
「ひぎっ!」
パンツもわざとチンポが擦れるように勢いよくずらして、大上のチンポを晒す。既に大上の犬科特有の亀頭球チンポは勃起していた。意外でもなく大きいな。
「さてと」
「止めろ止めろ! 来るな! キモイ、キモイんだよ……! お願いだから……」
「『これから行う命令に従え』」
この命令をしておけば、チンポを放してもしばらくは命令を続けられる。とはえいあまり遊んでいる時間はないだろう。夜になれば大上達よりもよほど危険な連中が来てしまう。
「『四つん這いになれ』」
拘束を解いてからそう命令する。一瞬逃げ出そうとしていた大上だったが、すぐに私の目の前で四つん這いになった。その状態では逃げることも出来ない様子だ。
「『私のチンポを受け入れろ』」
全く入らなくては目的も果たせないから、これは仕方ない。本当なら肉壁を押しやって強引にヤッてやりたかったところだ。
「止めっ、ひぎんっ!」
後ろから無理矢理チンポを突っ込み、大上の中に挿入する。痛みと同時に快楽を感じているはずだから、大上にはむしろその快楽さえ屈辱になっていることだろう。
「止めっ、止めてっ、止めてくれっ!」
「その割に、気持ち良さそうだが?」
大上の止めろという言葉が、どんどん色を帯びている。その事に思ったより私自身が興奮して、腰を振るのが早くなっていった。もっと精神を追い詰めてやりたいのに、思ったより、早く済んでしまいそうだ……。
「あっ、やだっ、俺、は……」
「ぐっ……もう……出る……!」
二度目の射精。若さ故に苦にもならない。強い快感が走り、大上の腹にしっかりと種付けした。
『隷属条件を達成。対象を永久隷属』
その瞬間、視界が真っ白になる。なんだ? 意識が、遠退く……?
『過去改変を確認しました……なんてね。じゃあ、ワクワク様の加護はここまで。後はせいぜい、上手くやるんだよ』
最後にその言葉が聞こえ、私の意識は遠退いていった。
---[newpage]
「……はっ!」
長い間眠っていたような、そんな不思議な感覚から覚醒する。ああ、そうだ。私は……。
目の前に、狼獣人と犬獣人のヒーローが立っている。ヒーロー、ジャスティス・レッドとオネスティ・ブルー。私はこの二人に追い詰められていたんだ。だが、あれが、今際の際に見た、泡沫の夢でなければ……。
「『奴隷に戻れ』」
これで……。
「「ただいま戻りました、我らがマスター」」
二人のヒーローは、私の前に片膝を着いて跪く。夢ではなかったと認識すると同時に、過去改変されて歩んだ未来の記憶が頭に流れ込んで来る。あれから大上には、犬山と同じように日常に戻るよう命じた。そして二人共、元の過去のままヒーローとなった。
ヒーローになったとはいえ、私の能力は永久だ。ヒーローがスパイとなった私は悪の組織の長として、前よりも勢力を拡大し、チンポでより忠誠心の強い配下を増やしていた。
「ふぅ……よし、報告を」
「ハッ! 予定通り、偽のアジトへの掃討作戦に参加したヒーロー達は捕縛済みです!」
「後はマスターのお力を待つばかりです」
オネスティ・ブルー、ジャスティス・レッドがそれぞれ頭を下げたまま報告してくる。悪の科学者ながら、最後にはその能力で洗脳しているのはどうかと思うが、強力な力を使わないのも違うか。
「ご苦労。では……」
下がっていいと言おうとしたが、どうやら別の習慣があるようだ。考えても見れば、相手はチンポで支配した奴隷なのだから、ご褒美を与えてやる必要がある。この後まだ、他のヒーローの相手もあるというのに……。
しかし、重要な作戦の後だ。褒美をやらないのは違うだろう。
「褒美をやろう」
私はプレジデントチェアに座り、ズボンを下ろして下半身裸になる。衣類は白衣しか身に纏っていない状態だ。まだスリットからチンポの出ていない状態で、両足を開きスリットを二人に見せ付けるようにする。
「さぁ、舐めるがいい」
「「はい!」」
今や可愛い性奴隷と化したヒーロー二人は、躊躇なく私の前に跪き、スリットを舐め始める。私のチンポを求めて舌をスリットに入れて、私の性器を刺激してくる。
「ああ、いいぞ……」
積年の恨みがあったはずだが、こうなってしまえば可愛いものだ。復讐としては十分果たせたと言えよう。反吐の出る顔だったが、トラウマを抜きにすれば顔は良いから、なかなか眼福でもある。それが必死になってチンポを求めるのが、なんとも興奮する光景だ。
すぐに鯱チンポがスリットから飛び出し、犬山も大上もチンポを味わい尽くすように、厭らしい水音をわざとらしく立てて舐め出す。
「可愛いものだな……」
両の手で片方ずつヒーローの頭を撫でてやる。舐める口は止まらず、むしろ喜んでいるのか舌が加速していき、私を限界へと導いていく。
「クッ、受け取るがいい……!」
限界を迎え、射精してザーメンを犬山と大上の顔面へとぶちまける。二匹ともしっかりザーメンで顔が汚れているものの、むしろそれを誇らしく思っているような、そんな目をして私を見上げていた。
「「ありがとうございます! マスター!」」
顔射されて感謝の言葉を述べるのが、ヒーロースーツを着たヒーローで、私を虐げて来た者達だというのが、なんとも胸躍るではないか。復讐のために悪の科学者になったはずだったが、初めから私にとっては、どんな未来を歩もうとこうなっていたのかも知れない。
「さて、貴様達の捕らえたヒーローも、奴隷にするとしようか」
「はい!」
「どうか、あいつらもマスター奴隷にしてやって下さい!」
ヒーロー達には何の恨みもないが、新たな奴隷となって貰おう。私の新たな野望の、世界征服のために。
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