【skeb】『ヒーロー、正義セミナーを試しに受けたら実は性戯セミナーで遠隔催眠されてしまう』

  街に異常の喧騒が溢れる。能力犯罪者、ヴィランが出現し、略奪行為を働き、無茶苦茶な破壊行動をしながら進むために被害が出て、一般人が逃げ惑っていた。

  「おい! ファイス! 先走るな!」

  俺の前を飛ぶ、赤と青のヒーロースーツを着たハイエナ獣人のヒーローを走って追い掛ける。両手から炎を放ち飛ぶファイスは俺の言葉を意図的に無視して突っ込んでいく。全くあいつは……!

  「おらぁ! 燃えろクソヴィランが!」

  ヒーローらしからぬ言動でファイスはヴィランに向けて手から炎を放ち、逃げるヴィランの乗るトラックを燃やす。すぐに爆発が起こり、トラックが吹っ飛ぶ。荷台の物資が転がり落ち、中のヴィランも横倒しのトラックから這い出て来た。

  「くたばれぇ!」

  追い打ちを掛けるべく、息も絶え絶えのヴィランに更に火球を放つファイス。いかん、これ以上は本当にマズい。

  「そこまでにしておけ!」

  俺はすぐに自分の能力で氷を作り出し、ヴィランごと周囲を凍らせる。火球が氷に直撃して、いくらか溶けたがヴィランはそのままだ。

  「なんで止めんだよおっさん! ヴィランなんかもっと痛めつけてやんねぇと……!」

  「今、民衆は誰を恐れているか、その目で見るんだ!」

  避難中だった市民が、炎に道を遮られ、恐怖の目をファイスに向けている。これではどちらがヴィランか分からない。

  「クソッ……!」

  ファイスは悪態を吐いて、その場から飛んで去ってしまう。全くあいつは……。

  「すまない! 皆、ヴィランは捕縛して、もう安全だ! 慌てず被害の無い所から避難してくれ!」

  「ありがとう! フロスト・ロア!」

  「やっぱりロアは頼りになるよなぁ!」

  フロスト・ロア。それが俺のヒーローネームだ。青と白の氷をモチーフにした模様のヒーロースーツの獅子獣人で、鬣も体毛も白いから、ヒーローでなくとも目立つ。

  合流したレスキュー隊達と一通り避難指示を出してから、先に帰ったファイス、ファイア&アイスの所へと向かう。案の定ヒーロー協会ではなく、街外れの廃墟の中にいた。

  「ファイス、やっぱりここだったのか」

  「げっ……」

  俺の顔を見るや嫌そうな顔をするファイス。既にヒーロースーツは着ておらず、若者相応、というには地味な恰好をしている。鮮やかな紫の鬣の時点で目立つのだが。

  「逃げるんじゃない、今日こそヒーローとしての正義を……」

  「うっせぇ、甘ったれのヒーローに説教される筋合いねぇんだよ」

  すぐに背を向けて走り出そうとするファイスを止める。けれど、ファイスは足を止めずにそのまま行ってしまった。

  「はぁ……」

  ファイスはかなり若手のヒーローで、能力も申し分ない。ただ、両親をヴィランに殺され、そしてこの廃墟、第二の家であった孤児院もヴィランに破壊されて家族をまた失い、憎しみのままにヒーローをやっている状態だ。過剰なまでにヴィランを攻撃するのは頂けないと、温度を操る能力を持つファイスにアイスの方の使い方を教えるよう俺が監督としてバディを組んでいる状態だ。

  けど、実際には上手く行っていない。真正面からの言葉は拒絶されるし、自ら学ぶ形を取っても、意志が固くてなかなか変わらない。ただの反抗期の気恥ずかしさならその内と思うが、あれはなかなか難しい。

  「はぁ……なんとかならないもんか」

  「それは、何か切っ掛けが必要だよねぇ」

  「貴方の下にいれば、嫌でも引っ張られてくれると思っていましたが、なかなか大変のようですね」

  ヒーロー仲間の同期達との飲み会で、つい愚痴を零してしまった。皆現状は分かっているし、ファイスを気に掛けているから話を聞いてくれる。

  「そういえば、『白狐先生の正義セミナー』ってネットセミナーを知ってるかい?」

  「なんだ? その……言ってはなんだが如何わしい名前のものは」

  仲間の一人の豹獣人のヒーロー、スプリント・レオパルドが提案してくる。偏見だろうが、世のネットセミナーなんてろくなものではなさそうなんだが。

  「いやぁ、僕もそう思ってたんだけど、なんでも[[rb:狐社>こやしろ]]先生の弟子の人が、狐社式対ヴィランセラピー術を学んで、それを元に行う更生指導プログラムなんだとか」

  「狐社先生の?」

  狐社先生と言えば、『対洗脳チーム』を作った有名な天才科学者だ。確かにあの地域のヴィランは更生率が高く、それも狐社先生の功績なんだとか。その先生の弟子となれば、多少は信頼度があるか?

  「どうだろう、ファイス君に受けさせる前に、先に見ておけば、変な事もないだろう? 一週間は無料で受けられるから、試してみてもいいと思うよ」

  「そうだな」

  「なら決まりだね。メールを送っておくから、帰って確認するといいよ」

  その場はそこで解散になり、帰宅してシャワーを浴びてから、パソコンを点けてメールを確認する。レオパルドからちゃんとメールが送られていて、『白狐先生の正義セミナー』のURLが張られていた。

  URLをクリックしてサイトが開く。

  正義セミナー、0日目

  「なっ……?」

  パッと強い光の点滅が起こり、画面から目が離せなくなる。なんだ……? 一体何が……。

  『受講希望者の皆さん、白狐先生の正義セミナーへようこそ。私が白狐先生こと、[[rb:白柳>しろやなぎ]]です。これからどうぞよろしくお願いします』

  画面には、白狐先生の名の通り真っ白の毛の、整った顔に眼鏡を掛けて、キッチリとしたスーツを着た狐獣人の顔が映っていた。この人が白柳先生のようだ。

  『まずは必要事項を入力して下さい』

  動画の途中のはずだが、フォームが開かれる。名前、[[rb:宍道>しどう]]ヒョウエイ。性別、男。年齢、30。職業、ヒーロー。それから住所に電話番号。こんなところか。

  『ありがとうございます。今日から一週間、ネット上で無料で正義セミナーの内容を学んで行きましょう。それでは、また明日。おやすみなさい』

  またパッと光が放たれ、目の奥に光が残る。

  「……ふむ、明日からか」

  どうやらセミナーは明日から行われるようだ。しっかりセミナーを受けて、正義の心を学ぼう。

  ---[newpage]

  正義セミナー、1日目

  ヒーロー活動を終え帰宅して、早速パソコンを点けて、昨日と同じようにセミナーのページにアクセスする。さて、どんな内容なのだろうか。

  強い光が画面から放たれ、目の奥に焼き付く。

  『当セミナーは第三者が見ている前では受講してはいけません。必ず一人の時に受講しなさい』

  一瞬意識が飛んだような気がしたが、むしろ頭はスッキリしている感じがするな。一人で受講しなくてはならない……大丈夫か。一人暮らしだし、都合並みのレベルのセキュリティではないからな。

  『受講者の皆さん、白狐先生の正義セミナーへようこそ。講師を務めさせて頂きます、白柳です。今日から一週間、正義セミナーの体験講義を通して、受講者の皆さんに正義について学んで頂こうと思います。まずは善性について学んでいきましょう』

  ふむふむ、善性か……。

  『性悪説というものを聞いたことがあるでしょうか。人は悪の心を持って生まれて来るが故に、たゆまぬ努力により悪の心を抑えて、礼節や教育により個々の善を保ち、ひいては社会秩序を保つという思想です。この正義セミナーの意義は、まさにここから来ています』

  思ったよりは普通の始まりだ。ただ、すごく頭にスッと言葉が入って来る。

  『正義という言葉に、善性以外のものを感じる方もいるでしょう。ですが、難しく考える必要はありません。正義とは定められた規定を守るという、たったそれだけのことから始まるのです。ヒーローでなくとも、一人一人が社会規定を守り、悪を芽生えさせない。そんなこと、と思うかも知れません。しかし、ヴィランと言えど元は社会の一員であったことが大半です。その社会が正義を持ち正義を貫き、規範を守り続けていれば、取り零されずにいたヴィランは大勢いるのです』

  ふむ……ヒーローとしては、少し考えさせられるな。方法にもよるが、これが実現するなら、ヒーローという存在が不要になる日も、或いは来るかも知れない。

  『規律を守るためには、欲を制御する必要があります。ありのままに欲を満たせば、他人の欲と衝突し、争いを生み、欲のため、或いは欲に踏み躙られた者が悪の道に走ってしまうのです』

  目の奥に、何かが焼き付き、頭がぼんやりする。

  『欲には様々なものがありますが、社会規範に反し悲劇を生む確率の高い欲。それは性欲です。誰しもが持ち、誰に対しても向けられ得るものです。ヴィランとなり超常の力を手にしても、真っ先に性犯罪へと向かうヴィランが後を絶ちません。ですので、性欲を適切に発散し、性欲を必要に応じて制御することこそ、正義なのです』

  性欲を発散して、性欲を制御する……。

  『正義についてしっかり学べるように、まずはオナニーについて勉強しましょう。しっかりと映像を見て覚えましょう』

  白柳先生の言葉と共に、全身白いラバースーツに覆われた男が映し出される。顔も覆われていて、猫科っぽいことしか分からない。よく見ると、大きな乳首の部分と男性器は白ではなく、見えやすいようピンク色になっている。

  映像の男性……そもそも獣人なのかさえ分からないが、その男は自分の乳首を両手で摘む。胸部がアップで映し出され、乳首を摘まみ動かし刺激する様子が良く見える。

  『さぁ、お手本に従いなさい』

  俺はすぐに上着を脱いで、上裸になる。そして、指示通り乳首を摘まむ。乳首なんて生まれてこの方弄るようなことはなかったため、少しくすぐったいくらいにしか感じなかった。

  胸のアップから映像は切り替わり、再び男の全身が映った。乳首を弄るのを止め、次は男性器に触れ、先を弄り刺激して、その性器を勃起させる。

  俺もズボンを脱いで、パンツも脱いでから、男性器を弄り勃起させる。最近ご無沙汰だったから、すぐに性器は反応して硬くなる。

  「はぁ、はぁ……」

  見本と同じように、性器を手で擦る。一定のストロークで上下に擦り、性器を刺激する。気持ちいい。

  「うっ……!」

  映像の男の性器がアップされ、性器から精液が飛び出すと同時に、俺の性器からも精液が放たれた。

  『射精出来ましたか? では、後片付けをしてから、再び戻って来て下さい』

  俺はティッシュを持ってきて、飛び散った精液を拭き取る。臭いを辿り机の下にまで付いた精液を拭き取って、綺麗にした。

  『……今日の講義は以上になります。それでは、今日の記憶を閉ざして、また明日の講義でお会いしましょう』

  「……ん?」

  セミナーが終わった。ふむ……こういうものか……また明日、受けるとしよう。

  せいぎセミナー、2日目

  「ん?」

  業務が終わり部屋に戻ると、荷物が届いていた。宛名は……『白狐先生の正義セミナー』になっている。箱には『セミナーが始まり、指示があってから開けてください』と書いてあった。これをセミナーで使うのか?

  セミナーのページを開くと、画面がパッと光る。

  『ウェブカメラの接続を開始します』

  渦巻と幾何学模様が飛び交い頭の中の記憶が開いて、スッキリしていく。

  『受講者の皆さん、白狐先生のせいぎセミナーへようこそ。講師を務めさせて頂きます、白柳です。今日からせいぎを実践していきましょう。まずはお届けした荷物を開封してください』

  荷物……すぐに準備していた段ボール箱を開いて、中を確認する。

  『まずはオナホールを開封してください』

  一番上にあった、オナホールとパッケージに書いてある箱を取り出して開く。大きな白色のちくわのような、至ってシンプルなものだ。

  『次に、ローションを開封してください』

  オナホの下にあった箱に、ローションと書かれたものがあったので、それを取り出して開封する。透明な、あまりにも飾りっ気のないものだ。

  『今日は効果の高い射精を行うために、特製のオナホールを使って貰います。では、お手本を見て下さい』

  白柳先生の顔が映っていた画面から、昨日と同じように全身白いラバーに覆われた獣人が映っている画面に切り替わった。傍にある小さな高足テーブルにオナホとローションのボトルが置いてある。

  『まずはチンポを勃起させましょう。片手で乳首を、片手でチンポを弄りなさい』

  その言葉の通りに、画面の中の男は、ピンクで強調されている乳首とチンポを弄っていた。俺もそれに倣って、右手でチンポを、左手で左乳首を弄る。昨日より、乳首もなんだか刺激になっているように感じるな。手を入れ替えて、右乳首を弄ってみたが、案外気持ちいい。

  『勃起したかどうか、カメラに映して見せて下さい』

  「こう、か?」

  俺は椅子から立ち上がり、勃起チンポがウェブカメラに映るようにする。見本の男もかなり大きいが、それと比べても遜色ないと思う。

  『では、ローションをオナホに垂らして、滑りを良くしましょう』

  手本も指示通り、右手にオナホを持って、左手でローションボトルを持ってオナホに注ぎ込んでいる。手本通りにやってローションで満たし、準備を整える。

  『出来ましたね。では、オナホにチンポを挿れなさい』

  「うっ……」

  勃起したチンポを、ゆっくりとオナホに挿入する。冷たくて、既に気持ちいい。

  『オナホを動かし、チンポを刺激しなさい』

  手本の男と同じように、手でやるのと同じように上下に動かしてチンポを刺激する。昨日手でやったばかりだから分かる。刺激が段違いだ。気持ち良過ぎる。ローションのぬめりもさることながら、オナホールの中に細かく柔らかい突起があり、それが尋常ではない刺激を生み出している。

  一瞬気持ち良過ぎて危機感を感じたが、止めたくても手が止まらない。気の狂いそうな過剰な快楽に、脳が焼けてしまいそうだ。

  『射精を許可します』

  「おほぉ!」

  ギュッとオナホを押し込み、射精してしまう。立ったままだったから、キーボードに精液が散ってしまった。

  『出したザーメンは、自ら舐め取って清掃しましょう。以後の後始末は全てこうしなさい』

  指示通り、俺はキーボードを汚した精液を舐め取る。不思議だ。苦いような甘いような、しかし、何故か美味しく感じる。

  『清掃出来ましたね。もう一度チンポを刺激しなさい』

  「んおおお!」

  また手が動き出してしまう。出したばかりだというのに、もっともっと快楽が欲しくって、自分のチンポを追い詰める。すぐにでも出そうな、目がチカチカするほどの快楽を享受しているのに、何故だか射精出来ない。

  「おおっ、なんっ、なんでっ、出ない……!」

  『性欲を制御することは射精を管理することです。許可が出るまで我慢しなさい』

  そんなと思ったが、本当に出ない。出ないのに、オナニーが止められない。

  『そろそろいいでしょう。射精を許可します』

  「んほおおおおお!」

  しばらく耐えて、ようやく出て射精して、頭が真っ白になる。

  『今日の性戯セミナーは以上です。それでは、後片付けの後、今日の記憶を閉ざして、また明日の講義でお会いしましょう』

  後片付け……また大量に出したザーメンを、俺は綺麗に舐め取る。

  セミナーが終わって、随分疲れて、眠いな……今日はもう、寝るか。

  性戯セミナー、3日目

  なんだか、セミナーが楽しみになってきた。今日はどんな内容なのだろうか。

  パッ

  『白狐先生の性戯セミナーへようこそ。講師を務めさせて頂きます、白柳です。今日も性戯を実践していきましょう。今日はアナニーについて学びましょう』

  「アナニー……?」

  『アナニーは肛門を使って行うオナニーです。映像を使い説明しましょう』

  白柳先生の顔から、いつもの白いラバーに覆われている獣人の映像に切り替わる。今日は青いシーツのベッドの上にいるようだ。

  『まずローションを用意してください』

  昨日使ったローションを箱から取り出して準備する。しかし、オナホは用意しないのか?

  『次に、ローションを手に垂らしましょう』

  手本のラバー獣人は、言う通りに手に、指の先に掛かるようにローションを垂らしている。俺もそれに倣って、右手にローションを垂らす。思ったより冷たい。

  『では、肛門に指を入れましょう』

  ラバー獣人はベッドに座り、こちらに肛門が見えるようにM字開脚をしてから、ローションを垂らした方の手の指を肛門に入れた。見様見真似に椅子に座ったまま、肛門に指を入れてみる。

  「んひっ!」

  急に冷たいものが肛門に当てられて、当然のように声が出た。

  『指を入れたら、尻の穴を拡げるように指を回すように動かしなさい』

  「おふっ……」

  動かしてみると、冷たさだけではない刺激がジワジワと広がっていく。オナホのオナニーに比べればまだまだ小さな刺激だが、まだ始まったばかりだ。

  『空いた手で乳首も弄りましょう』

  指示のままに乳首も弄る。段々乳首を弄る刺激も刺激と感じて来ている。

  段々、穴が拡がっているように感じる。それに連れて刺激が強くなっていく。尻なんて弄ったことがなかったのに、こんなに感じるのか。

  『拡がって来たら、次は二本目の指を入れましょう』

  「んにゃっ……!」

  人差し指を挿れていたところに、中指もなんとか挿れると、甘い声が出てしまった。思った以上に気持ちいい。尻ってこんなに気持ちいいのか?

  『そのままチンポを刺激しなさい』

  乳首から手を放して、既に勃起しているチンポを扱く。気持ちいい。アナニーとはこんなに気持ちいいものなのか。昨日ほど強烈な刺激ではないのに、すぐに射精しそうな快楽が得られている。

  『……では、射精しなさい』

  「おおう!」

  指示を聞いて、画面の中のラバー獣人と俺は同時に射精した。

  『今日の性戯セミナーは以上です。それでは、後片付けの後、今日の記憶を閉ざして、また明日の講義でお会いしましょう』

  片付け……俺は、飛び散らした精液を舐め取り、後片付けを終えた。

  「……?」

  正義セミナーは、実入りはあるがどうも終わった後が疲れるな。他に何も手が付かなくなる。とはいえ、楽しみになっているから、今はいいか。これが無料で受けられるなんて、良い時代になったものだ。

  ---[newpage]

  性戯セミナー、4日目

  無料セミナーも折り返しだ。

  『白狐先生の性戯セミナーへようこそ。講師を務めさせて頂きます、白柳です。今日も性戯を実践していきましょう。今日はアナニーの応用、道具を使いましょう』

  道具? そういえば、まだ送られてきた箱には何か入っていたな。

  『では、送ったものから、ディルドを取り出して下さい』

  段ボール箱の底に残っていた箱を取り出すと、ディルドとしっかり書いてある。箱を開けて中身を取り出すと、犬獣人の勃起したチンポのような白いディルドが出て来た。

  『まずは昨日の復習として、尻穴を拡げましょう』

  画面が切り替わり、昨日と同じようなシチュエーションが映し出される。まずはローションを用意して、指に塗って尻穴に挿れて掻き混ぜるように押し広げる。乳首も一緒に弄る。昨日よりもすんなりと拡がり、二本目も入りそうだ。

  『肛門が拡がったら、次はディルドにローションを使い、滑りを良くしましょう』

  ディルドを手に取って手本の見様見真似にローションを掛ける。白いディルドがテラテラとテカっている。

  『では、ディルドを尻に挿入しなさい』

  尻に……これを挿れるのか……?

  手本のラバー獣人は、見やすいようにかピンク色のディルドを躊躇なく尻に挿れる。俺も、挿れなくては……。

  「いぎっ……!」

  指なんて比ではない圧迫感に襲われる。それでも痛みがほとんどないのは、ローションのおかげか。しかし、さすがに犬チンポを模しているだけあって、亀頭球の部分までは入らなかった。

  『ディルドを動かして、快楽を得なさい』

  「んごぉ!」

  全て入り切らないながら、入る部分だけで出し入れしたりぐりぐり動かすと、身体が跳ね上がりそうな快楽に襲われた。こんなに気持ちいいことがあるのか? 入れた直後より、遥かに気持ち良くなっている。

  『十分に拡がったら、全て挿れましょう』

  「んがあああ!」

  ついに亀頭球を模した部分まで尻の中に挿れる。尋常ではない圧迫感があるにも関わらず、痛みはなくこのまま射精してしまいそうなほどの気持ち良さがあるのに、射精には至れない。

  『アナルの快楽は十分に堪能したでしょう。では、射精しなさい』

  「にゃあああ!」

  指示が出て、ついに射精してしまう。オナホを使った時と変わらないか、それ以上の快感に脳が痺れるような感覚に襲われつつ、身体からごっそり体力が抜け落ちていくような、そんな感覚がある。

  『今日の性戯セミナーは以上です。それでは、後片付けの後、今日の記憶を閉ざして、また明日の講義でお会いしましょう』

  意識が飛んでしまいそうだったが、後片付けの指示を受けて、尻穴からディルドを抜いて片付けてから、飛び散った精液をなんとか舐め取って、片付けを終わらせることが出来た。

  「……ふぅ……なんだ、汗も酷いな……もう一度、シャワーを浴びるか……」

  性戯セミナー、5日目

  パッ

  『白狐先生の性戯セミナーへようこそ。講師を務めさせて頂きます、白柳です。今日も性戯を実践していきましょう。今日は一度オナニーではなく口淫、フェラチオについて講義します』

  「フェラ……?」

  『フェラチオとは、有り体に言えば他人のチンポをしゃぶって、相手を気持ち良くさせる性戯です。セックスとはただ快楽を享受するだけではいけません。快楽を与える事にこそ真価があるのです』

  ふむ、快楽を与えるか。それが出来れば、より性戯の道を究められるのだろう。とはいえ、これは一人で習得出来るものだろうか。

  いつものようにラバー獣人が手本となる映像に切り替わる。

  『では、フェラ用ディルドを取り出して下さい』

  段ボール箱の中を確認すると、確かにフェラ用ディルドと書かれた箱があった。この段ボールの中身もほとんどなくなって来たな。

  箱を開くと、昨日の白いディルドとは違い、赤黒い、本物の犬科のチンポにも見えるものだ。

  『フェラ用ディルドを舐めなさい』

  舐める……舌を這わせてペロペロとディルドを舐める。ゴムの味でもするのかと思ったが、不思議な味がした。僅かな塩味とでもいうのか、それに、唾液とは違う、少し独特な臭いもしている。不思議と、舐めるのが止められない。

  『ディルドを咥えなさい』

  映像の中の、ディルドを舐めていたラバー獣人が、しっかりと口に咥えていた。俺もそれに続いてディルドを口に咥える。咥え込むには大きなもので、少し顎が痛いくらいだ。

  嗚咽感さえ沸き上がるような大きさだが、しかし思ったより苦にならない。舐めてしゃぶる程口の中に広がる、独特の味がフェラという行為の練習を促す。

  『なかなか様になっていますね』

  白柳先生に褒められて、嬉しく感じる。俺も性戯の道を深めているな。

  『今日の性戯セミナーは以上です。それでは、後片付けの後、今日の記憶を閉ざして、また明日の講義でお会いしましょう』

  口からディルドを吐き出して、箱にしまう。今日は疲労感こそないものの、少し物足りなさがあるな。明日は、もっと有意義なセミナーになるだろうか。

  性戯セミナー、6日目

  なんだか妙にムラムラする。最近抜いた記憶がないから、そのせいか?

  『白狐先生の性戯セミナーへようこそ。講師を務めさせて頂きます、白柳です。今日も性戯を実践していきましょう。今日は今までの性戯を合わせてみましょう』

  性戯を合わせるか……。

  『では、ローションとディルドを用意してください』

  映像が切り替わり、ラバー獣人が映る。今日はベッドの上ではなく、床の上に立っていた。

  『ディルドの底を舐めて濡らして、床に固定してください』

  ディルドを床に? そんな使い方はしてなかったが、これで固定できるのか? 少し引っ張ってみたが、フローリングに張り付いた。吸盤になっているみたいだ。

  『次に、ディルドにローションを垂らして、滑りを良くしましょう』

  ローションは、前にディルドを尻穴に使った時にもディルドに使ったな。固定した状態でローションを垂らしてディルドを濡らす。さて、これでどうするのだろうか。

  『では、ディルドに跨るようにして、尻穴に挿入しなさい』

  どういうことか一瞬分からなかった。手本のラバー獣人は地面に設置したディルドの上で、ガニ股になってスクワットをするように腰を沈めていた。ついでに手は空いているから、乳首を弄っている。なるほど、こうすればいいのか。

  「んっ……ぐぅ……!」

  ローションがあるとはいえ尻穴を解していなかったから、すんなりは入らなかった。手本の男はあっさり入っていたというのに、まだ俺の性戯が足りないというのか?

  「くっ……! んっ、あっ……!」

  尻の力を抜いて、乳首を弄りながら、なんとか腰を沈め込み、ディルドを尻穴に咥え込めた。かなりキツイ体勢だし尻は痛みさえあるが、それとは違う快感が確かにある。

  『ディルドが入ったなら、上下にスクワットして出入りさせなさい』

  「おぼおおお!」

  まだ痛みにも慣れていないのに、身体が勝手にスクワットし出す。亀頭球の部分まで出入りする度に痛みと尋常ではない快感が同時に襲い掛かり、狂いそうになりながらもスクワットは止められない。

  乳首からの僅かながらの快楽など拭き飛ばす痛みだったが、段々と尻からの快楽が勝ち、ぐちゃぐちゃと卑猥な音に更に興奮が勝り、スクワットが早くなる。欲しい、欲しい、快楽が、欲しい! けど、これは、与える訓練でもあるのだ。やらなくては……!

  『素晴らしいですね。そろそろ良いでしょうか。射精を許可します』

  「んにゃああああ!」

  深く腰を落としたところで射精の許可が出ると共に、チンポが爆発したようにザーメンが噴き出る。ヤバイ、頭がおかしくなる……尻って、こんなに気持ち良かったのか……。

  『いい仕上がりです。明日でこの白狐先生の性戯セミナーの体験講義も最後です。特別な講義を行いますので、どうか最後までセミナーを継続してください。それでは、後片付けの後、今日の記憶を閉ざして、また明日の講義でお会いしましょう』

  「ああ……!」

  腰が砕けそうになったまま立ち上がり、ふらつきながらも自分の出したザーメンを舐め取り、ディルドを取り外して、全てを片付ける。

  「……」

  身体が重いな……すぐに寝よう……。

  ---[newpage]

  性戯セミナー、最終日

  ピンポーン

  白狐先生の正義セミナーの宛名で荷物が届く。前に届いた段ボールよりは幾分小さいもので、『講義中に指示があってから開封すること』と書いてあった。

  パソコンの前に座り、今日も正義セミナーの講義を受ける。

  パッ

  『受講者の皆さん、白狐先生の正義セミナーへようこそ。講師を務めさせて頂きます、白柳です。本日が性戯セミナー体験講義の最終日となります』

  もう最後か……しかし、これならこの先の講義を蹴手も……あれ? そもそも俺は、どうしてこのセミナーを受けようと思ったんだったか……。

  『ではまず、届いた荷物を開封してください』

  言われた通り荷物を開く。そこには、白い首輪と地図らしきものが入っていた。

  『その首輪を着用して、オナホとディルドを取り出して下さい』

  首輪を……? 言われた通りにするが、他はともかくこの首輪はなんのためのものだろうか。

  『オナホにチンポを突っ込み、ディルドを尻に捻じ込みなさい』

  「え、んにゃっ!」

  いつの間にか勃起していたチンポにディルドを突っ込み、尻にディルドを突っ込む。気持ち良さに声が出てしまった。ここから何をするんだ?

  『そのままジッとしていなさい』

  ジッと……?

  「なっ……!」

  オナホとディルドが溶けるように形を変え、完全にぴったりと張り付くビキニパンツのような形へと変形した。な、なんだこれは……?

  『それを着用したまま、地図の指定する場所へと、一人で誰にも告げずに向かいなさい。そこで、性戯セミナーの続きを行います』

  俺はパソコンの電源を切り、最低限の身支度をしてから、地図を頼りに出かける。裏通りを進み、一つのテナントビルへと辿り着いた。

  「ここか……」

  すぐに中に入り、指定されたフロアへと向かう。そこには『せいぎセミナー』の看板があった。

  「……うん? レオパルド?」

  「おー、やっと来たのか」

  そこにはまず、俺に性戯セミナーを紹介してきた、スプリント・ウルフだった。ただ、私服でもなくヒーロースーツでも、真っ白なボディスーツを着ていた。まるであの手本の獣人のようなスーツだが、顔は出ていないし、乳首とチンポも白い。

  「お待ちしていましたよ、フロスト・ロア」

  「あ、白柳先生」

  そして、何人かの白スーツを着た男達の中に、すっかり画面の中では見慣れた白狐の獣人、白柳先生がいた。いつものようにビジネススーツを着ているので、この異様な空間の中ではむしろ異質に見える。

  「では、性戯セミナーの続きをしましょう。服を脱ぎなさい」

  「はい」

  言われるままに、俺は着て来た私服を脱いで、首輪とパンツだけの姿になる。

  「しっかり装着済みですね。それでは仕上げに移りましょう」

  「仕上げ……んおっ?!」

  白柳先生の言葉に、首輪とパンツから液体ラバーが身体全体を覆うように広がっていく。それだけではなく、パンツだった部分のラバーが蠢き、尻穴を弄りチンポを刺激してくる。

  刺激に悶えている内に、身体は完全に白いラバーに覆われていく。胸元を覆い乳首を覆うラバーも蠢き乳首を弄り、俺を更に興奮させる。

  「んぐっ……!」

  そして、身体のみならず、顔にまでラバーが上がって来て俺の頭を包み込んでいく。目元まで覆われ、視界が、頭の中が、白く染められていく。今までセミナーで学んで来た事が頭に反芻されていき、それが表に出て行き、俺を形成していく。

  「フロスト・ロア。貴方は今から性戯ドローン32号です。私の命令に忠実に従い、性戯を行うために生きる存在となるのです」

  「!!」

  目の前がビカビガと強い光が目に入り込み、尋常ではない性刺激が白柳先生の全ての言葉を肯定させる。俺は性戯ドローン32号。白柳先生に忠実であり、性戯のための存在……。

  「はい! 俺は性戯ドローン32号です! 白柳先生の忠実なる下僕として、性戯を行い続けます!」

  敬礼してそう宣言すると、チンポからザーメンが噴き出す。気持ちいい。性戯ドローン気持ちいい。周りの獣人も顔までラバーに覆われている性戯ドローンで、一緒に気持ち良くなっている。

  「よろしい。では早速、そのアナルで私に性戯の奉仕を行いなさい」

  「はい!」

  俺はすぐに四つん這いになり、白柳先生のチンポを受け入れる体勢になる。性戯ドローンになったことで、あらゆる体位を覚えた。

  「性戯ドローン31号、ご褒美に32号の口を使っていいですよ」

  「はい!」

  突然、口に白いラバーに覆われたチンポが突っ込まれる。チンポ美味い。ちゃんとしゃぶらなくては……。

  「んん!」

  けれど、白柳先生のチンポがアナルにぶち込まれて、そっちから来る絶大な快楽に身悶えする。気持ち良過ぎる。こんなに気持ちいいなんて、性戯最高!

  前も後ろもチンポに蹂躙されて、グチョグチョ卑猥な水音に更に興奮して、アナルを締め付けて、チンポをしゃぶる。こんなに気持ち良くさせて貰っているのだから、気持ち良くしなくては。

  「ん、出しますよ……射精しなさい」

  「んー!」

  射精許可が出て、俺は射精してザーメンを床にまき散らし、腹に口にザーメンが放たれる。ザーメン美味ぇ……お腹の中熱い……。

  「性戯ドローン32号、貴方は普段、フロスト・ロアとして生きてその正体を隠して日常を過ごしつつ、命令を熟して生きるのです」

  チンポが抜けたかと思えば、そう命令される。普段はフロスト・ロアとして……。

  「はい……」

  「では、起立」

  命令され、俺は疲れがあるがシュッと立ち上がり体側の体勢を取る。

  「性戯ドローン、偽装」

  その言葉と共にドローンスーツが解除されていき、首輪とパンツに戻る。ただ、パンツは今までと違い、俺のチンポをしっかりと抑え込み、チンポの形が見えず丸いモッコリになっていて、鍵マークが付いている。性戯ドローンは許可なく勃起も許されないのだ。

  「今日のセミナーは以上です。フロスト・ロア、貴方には次のヒーローに性戯セミナーを勧めて貰います。心当たりはいますか?」

  「はい! 一人います!」

  「いいでしょう。可能な限り早く、勧誘を行いなさい」

  命令を受け、俺は一度帰宅した。

  翌日。

  「ファイス、お前に是非受けて欲しいセミナーがあるんだ」

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