【skeb】『囚われたヒーローは悪の科学者に改造され、液状生物にされ悪の科学者を襲う』
とある悪の科学者の研究所。
「ついに……ついに完成したぞ!」
カプセルの中で蠢く小さな完成品の前で、緑鱗の蛇獣人の科学者がそう叫ぶ。聞こえてか否か、その小さなものは声に反応して動いた。
「人造生命体Type-C。Type-Aの従順さとType-Bの強靭さを兼ね備え得る、最高傑作! 後は、最高傑作に相応しい依り代が必要だな」
蛇獣人の科学者は下半身をくねらせ器用に進み、モニターの前に立つ。そこには、肉々しいピンク色をした、獣人よりも巨体な生物を、赤いボディスーツを着た馬獣人が蹴り飛ばしている映像が映し出されていた。
「忌々しい……しかし、だからこそ、相応しい依り代になれる……!」
苦虫を潰した顔をしながらも、蛇獣人の科学者は決意を抱き行動に移す。自らの最高傑作を、完成させて己の大それた野望を叶えるために。
俺はクリムゾン・スタリオ。馬獣人のヒーローで、自分で言うのもなんだけど、新進気鋭のヒーローって言われてる。赤に黄色い星マークが胸元にデカデカと描かれているヒーロースーツを着ていて、馬獣人という種族で『脚力強化』の能力を持っていて、その力で悪と戦っている。
ドゴンッ!
「ったく、こいつらはなんなんだ!」
数ヶ月前から突如として現れるようになった、ピンク色の怪物を蹴り飛ばす。既に住民は避難しているものの、未だ街を破壊している怪物がいる以上、さっさとケリを付けなくてはいけない。文字通り蹴りでな。
「クリムゾン・キーック!」
こちらに迫ろうとしていた大きな怪物の顔面らしき部分に向けて蹴りを放つ。こいつらの身体、蹴った感触は肉というよりむしろラバーのような感触に近い。
「邪魔だ!」
わらわらと小さな怪物達がこちらに迫って来るのを一蹴する。小さな怪物は攻撃すると脆く崩れていく。最初はこいつらだけだった。けど、こいつらが獣人を取り込むとデカい怪物になって強化されるのが厄介だ。とはいえ、何故か頑丈にもなるから本気で攻撃しても、取り込まれた人が傷付かないのだけは幸いだったりする。
「っし、この調子で全部倒せば……」
「そこまでだヒーロー!」
その声に俺は振り向き、すぐに飛び掛かろうとしたが、足を止めた。止めるしかなかった。
「う、うう……」
怪物の側に立つ、一人の姿。まず目に入ったのは場違いな白衣で、そこから下半身が露出しているように見える姿だった。けれど、そうではなく、足がない、緑鱗の蛇獣人のようだ。だが、問題は大型の怪物の手に犬獣人の子供が握られていたのだ。
「動けばこの子供の命はないぞ」
「貴様……!」
クソッ……いくらなんでも一瞬で怪物を蹴散らして子供を助けられるか?
「そうだ、そのまま動くんじゃないぞ」
考えろ、考えろ……!?
「がっ……!!」
油断していたわけではないが、後ろから殴り付けられる。クソッ、まだ大型怪物がいたのか……。
意識が遠退いていく。俺が、守らなくては……ならないのに……。
---[newpage]
「んっ……」
頭が痛い……なんだ……俺はどうなった……?
「お目覚めだな、ヒーロー」
「貴様……!」
目を開け声をする方を見れば、白衣を着た蛇獣人の姿が目に入る。どうやら俺は今、研究室か何かに連れて来られて、天井から下がっている鎖に拘束されているようだ。ご丁寧に地面に足が付かないようにされている辺り、向こうが俺の事をある程度把握しているのが分かる。
それから、ヒーロースーツは着ていなかった。全て脱がされて、産まれたままの姿のようだ。
「さて、君には散々私の作品達を壊されてしまった」
「それで俺を排除しようって?」
「だとしたら、あの場で血溜まりに沈めてしまった方が、力の誇示になっただろう」
「だったら何が目的なんだ」
こいつがあの怪物達を操っていたのだとしたら、ある程度嫌な予測が立ってしまう。とはいえ、わざわざ研究所らしき場所に連れて来た意味までは分からないが……。
「これでも私は君を評価しているんだ。私の作り出した人造生物Type-Aはおろか、Type-Bまでも容易く蹂躙してみせた。だからこそ、私の最高傑作、Type-Cに相応しい」
「タイプ……なんだって?」
「Type-Aは小型のもの、完全な人造生命体で、Type-Bは獣人を取り込んだ大型化したものさ。とはいえ、Type-Aのままでは脆く、Type-Bは制御が効かない」
制御が効かないって、じゃあ捕まっていた子は……!
「なっ……! 貴様、あの子は……!」
「この状況で子供の心配か? 流石はヒーローと言うべきか。まぁ、安心するといい。あれはType-Aだ。しっかりと、刷り込んでいた甲斐があったよ」
「!!」
そうだ、デカい奴だから一撃ってわけには行かないかも知れないって……クソッ、あんなラバーの塊みたいな奴、形状が自由じゃないわけがなかったんだ。
「そこで、暴走せず従順な、Type-Cを作り出した。君にはこのType-Cの依り代になって貰う」
蛇獣人の科学者がそう言いながら近付いてきた。その手には円筒状のカプセルらしきものを持っていて、中に何かピンク色のものが見える。大人しく何かされるわけにはいかない。宙吊りとはいえ、身体だけで勢いを着ければキックだって出来るはずだ。
「さて、ここまでかな」
しかし、蛇獣人は蹴りの範囲に入る事無く、そのカプセルの上部を開いてその場から離れる。そして、机の上から何かを、ガスマスクを手に取りそれを着ける。
「しまっ、ガスか……!?」
確かに、ピンク色のガスが少し漏れた。だが、ガスが充満するような事はなく、代わりにカプセルの中から、小さなものが出て来た。
「きゅ?」
「……蛇?」
見た目は蛇だった。ピンク色で、巨大という程では無い、全長で1mあるかないか、太さも指で丸を作ったら簡単に通り抜ける程度のものだ。今まで見て来た、蛇の科学者曰くType-Aと比べたら、明らかに小さい。
「これが一体……!」
ペチャッ
急に唾液か何かをその蛇が口から飛ばして、俺の顔に掛けて来る。一体何を……。
「うっ……」
なんだ……身体が熱い……毒……ではない。この熱さは、病気とかそういうものの熱さじゃない。もっとこう、場違いなもので……。
「んなっ……!」
血が巡り、俺の性器が勃起していることに気付いた。自分で言うのもなんだが、種族柄巨根だ。それこそ、今目の前にいる小さな蛇の胴体よりも、勃起すれば太くなる。
「素晴らしい! 能力のみならず、男性器も馬の特性がここまで強いとは」
「へ、変態野郎が……!」
まじまじと俺の性器を観察して評して来るのを聞いて、思わず声が出た。そもそもあのチビ蛇が俺を発情させて来たとなれば、それを造ったあいつの趣味ということになる。変態というのも間違いではないだろう。
「Type-Cの特性はしっかりと機能しているようだな。よし、ここからが本番だ」
「くっ、来るな……!」
小さな蛇がこちらに迫って来る。動き自体は緩慢だが、蹴ろうにも足を動かそうとすると勃起したチンポがどうしても邪魔になる。身体を振ろうにも足を動かそうにも、デカいチンポが擦れて身体から力が抜けてしまう。こんなに自分のチンポの大きさを疎ましく思う日が来ようとは……!
抵抗の隙を付いて、蛇は足に張り付いてくる。思ったよりベトッとした感触があって、僅かな抵抗で足を振っても離れない。両手を動かそうとしても動かず、左足で払おうにもデカチンが邪魔だ。
「こいつ、何処に張り付いて……ひぐぅ……!」
足を登り何処へ来るのかと思えば、俺のチンポに巻き付いて来た。チンポを這う度にぬめりがあるせいで急に性刺激が襲い掛かって来る。こいつ、何を……!
「お、おい、待て、何処に……止めっあがあああ!」
ピンクの蛇は俺のチンポを登り切り、あろうことか俺のチンポの中に潜り込んできたのだ。いくらなんでもその太さのものが入り込めば痛みで悶えそうなものだが、固形物が通るような感覚はなく、液体が通り抜けていくような感覚だった。それでも尿道責めのようなものだから、刺激が尋常ではなく、頭が真っ白になる。
「いぎっ、なっ、こ、こんな事して、どうする気だ……!」
「まずは前段階は機能したな。Type-Cの本領はここからだ」
「んっ……!」
絶え間なく快感が襲い掛かり、脳が焼き切れそうになっているというのに、これで前段階? Type-Bとやらみたいに身体を乗っ取るんじゃないのか?
「まずは睾丸を『巣』に作り変える」
「は? 巣……?」
あまりにも予想外で馬鹿馬鹿しいながら悍ましい言葉が出て来て、困惑が勝ってしまった。けど、確かに玉袋の中で何かが動いているような、そんな妙な感触があるような……。
「ひんっ!」
玉が膨張している。痛みに悶えそうな事象だというのに、さっきからどんどん強くなっている性刺激で痛みよりむしろ快楽が強い。異常事態の真っ只中だというのに、確実に射精が近付いているのを感じる。
「どうやら上手く進行しているようだな」
気付けば、睾丸がかなり重くなっていた。それに、元が大きくて気にしていなかったが、男根自体も大きくなっている。最早生殖器としての機能を果たせないような大きさだというのに、垂れ下がることなく勃起して天に向かって立ち上がっている。
「さて、そろそろのはずだが」
「うっ、あっ……!」
蛇獣人の声を聞くような余裕がない。さっきから、射精を我慢するのに意識の全てを集中しているような状態なんだ。あまりにも場違いな状態ではあるが、本能的にマズい気がする。けど、いい加減もう……!
「あがっ……ヒヒィーン!」
チンポが大きく脈打ち、玉から尿道を駆け上がりザーメンが飛び出す。普段の射精とは違い、精液の存在がハッキリと感じ取れる。噴水かのように凄まじい量のザーメンが出ていて、そのザーメンがピンク色になっていた。
「あっ……あっ……?!」
あまりにも勢いよく噴き出したザーメンは俺の身体どころか頭にまで掛かっていた。だが、何か様子がおかしい。垂れて来るのはごく僅かで、ザーメンが固まっている……?!
「な、なんだぁ!?」
足元のザーメン溜まりが、蛇のような形に変わっていく。俺のチンポに入り込んだ蛇と似たようなもので、それがまた俺の身体を這い上って来た。
「おお、素晴らしいな! 巣での繁殖に成功し、ここから巣を完全なものへと変える!」
「やんぐっ!」
頭のザーメンも蛇の形に変わっていたのか、口から侵入して来る。それにケツからも、耳から入り込んで来た。身体に直接入り込まれたせいか、尋常ではない快楽が全身で打ち震える。
「あがっ……おぼおおおお!」
また射精してしまう。大量のザーメンが、意志を持ったように身体に張り付いてくる。毛皮から皮膚へと到達して、皮膚の中まで入り込んでくるようだ。
「んぐっ、んんん!」
身体が、内外から作り変えられていくのを感じる。内臓の中に入り込んだ蛇が、皮膚に張り付いたザーメンが、身体を侵食していく。このままじゃ、俺が、俺じゃなくなっちまう。
「あっ……」
ザーメン出しまくって快楽が全身を支配して、頭が真っ白な中に、何かが入り込んで来る。耳から入って来た蛇が、頭まで直接変えようとしているんだ。気の狂う快楽を受け入れ、それを享受する。
快楽が、全てを支配する。全身が、頭の中までチンポになったようだ。
たくさん増えて、たくさん増やす。そしたら、気持ち良い。産み出してくれたパパのためにも、たくさん増やす。
頭の中がそんな意志でいっぱいになっていく。気持ちいい。こんなに気持ちいいなんて、なんて幸せなんだ。こんなに気持ちいいなら……。
---[newpage]
「素晴らしい! 間違いなく私の最高傑作だ!」
射精を繰り返し、Type-Cによって浸食されたヒーロー、クリムゾン・スタリオ。かつて馬獣人だったそれは、既に別の存在へと生まれ変わっていた。いや、まさに今、生まれ変わる瞬間が訪れようとしていると言った方がいい。スタリオの身体は、体組織に覆われ、卵のような形になっていた。
身体が再形成されていく。身体中がピンク色の組織に覆われ、ただですら巨根だった男性器は一層大きくなり、頭部は馬のものではなく丸い、それこそ私と同じ蛇のように変化していた。足元も脚部はなく蛇のように変わっていた。見た目で言えば蛇獣人のそれに近いが、巣の名残が巨大な睾丸がある。
「Type-C、いや、C-Sneakよ! お前の力で、世界を支配しようではないか!」
ゆっくりとC-Sneakがこちらに近付いてくる。C-Sneakには私の精液を与えることで、私に対して抗い様のない好意を組み込んでいるため、私の言葉に従い、私のために働く存在となるのだ。
「……パパ!」
「パパ……?」
C-Sneakはハッキリとそう発声し、私に肉薄してくる。確かに、私の精液から産まれたのだから、子供と言えなくもないが、どうも違和感がある。
「C-Sneak? 待て、止まれ!」
「パパ! パパ!」
命令を聞かず、C-Sneakはそのまま私に抱き着いてくる。C-Sneakの方が私よりも大きく圧がある。それだけならば自らの最高傑作が私の事を好いている証明の一つだろうが、問題はその身体が液体として身体に付いている状態なことだ。
「止めるんだC-Sneak!」
「パパ、大好き!」
何故だ、何故私の命令を聞かない。慌てて離れようとしたが、既に擦り付けられた巨根から溢れるピンク色の液体が私に降り掛かり、発情を促して来る。
「やっ、やめっ、止めるんん……!」
口を口で塞がれて、何かが直接入り込んで来る。半液体のType-Cの分裂体を、注入されたのか……?
「んぶぅ!」
考えている間にも、下半身に、尻穴とスリットに侵入してくるものがある。何故だ……私には危害を加えないはずだというのに……!
「あひぃ! 何故……だぁ……!」
耐え難い快楽が身体を蝕んでいく。心臓の鼓動が早まり、スリットと尻の中がぐちゃぐちゃになり、頭が焼けそうなほどの快感。すぐにでも精液を吐き出してしまいたいという欲望が溢れ出て来る。
「んひぃ!」
そして耐えられずに、腰が砕けそうな程気持ちいい射精をしてしまう。実験の為に何度も搾精したというのに、ハッキリ出たと分かるほどの精液が飛び出し、C-Sneakの身体に掛かった。
「あがっ……」
身体が作り替わっていくのを感じる。鱗を突き抜け皮膚を変え、内側からもグルグルと動き変わっていく。自らの身体が溶けて、また再構築されていくのを感じる。
「んおっ、ああ!」
『パパ、造ってくれてありがとう!』『パパ、大好き!』『パパも気持ち良くして上げるね!』
快楽が溢れて射精する。人生の中で、最も刺激が強く最高の快楽でありながら、C-Sneakに作り変えられた身体は、頭は射精と共に、C-Sneakの思考が流れ込んで来た。私の命令を聞けるように思考能力を与えていたが、こんな形になってしまうとは……。
「パパ、気持ちいい?」
気持ちいい……気持ちいいな。何にも勝る快楽による支配を考えて、そうなるように設計していたんだ。それを自らが享受することは考えていなかった。考えないようにしていた。きっと、全てがどうでも良くなってしまうから。世界を我が手にすることなどどうでも良くなり、ただただ与えられる快楽に悶え喜び震えるばかりの存在となってしまうから。
……。
……?
思ったよりも、意識がハッキリしたままだった。何故だ? 私の身体は、確かにType-Cによって変化した。想定通りならば、とっくに意識は快楽で塗り潰されて、Type-C、C-Sneakの意識に呑まれているはずだ。
「パパ?」
目の前にいるC-Sneakは、小首を傾げて私に答えを求めて来る。C-Sneakの自我は存在しているが、あくまで元の身体の人格を持っているはずだ。なのに、今目の前にいるC-Sneakが、我が子の様に愛おしく感じる。造り替えられた側の感情としては、些か違和感のあるものだ。C-Sneakは、本当に私に父性ないし母性を求めているのか?
「……ああ、気持ちいいよ」
「やったやった!」
C-Sneakはハグをしてきて、そのまま私の身体に身体を絡ませてくる。不思議と身体が歓喜していた。まだ頭の中は混乱と困惑で埋まっているものの、身体の意志に委ねても良いと思えてしまう。
「ほら、おいで」
変化してもヘミペニスのままのスリットを広げ、C-Sneakの巨根を受け入れる体勢を取る。すぐにC-Sneakはその巨根を私のスリットに押し込んできた。普通ならとても入るような大きさでは無かったが、C-Sneakは元より液体生命体だ。私の身体も液体化している以上、入らないなんてことはない。
「ああん!」
C-Sneakが嬌声を発する。全身で性快楽を感じる身体のはずだが、チンポは特別なままのようだ。それは私も同じようで、敏感だったスリットから尋常ではない快楽が流れ込んで来る。常人ならすぐに廃人になってもおかしくないような強烈な快楽だが、C-Sneakであればこれもただ強い程度で済む。
乱暴に腰を振る度に、互いの身体がグチョグチョと、ピンク色の液体として飛び散る。卑猥な水音が鳴り響き、身体の全てで快楽を感じて、C-Sneakと混ざり合う。ああ、私は何故、一瞬でもこんな素晴らしいものを拒絶したのだ。最初から、私がType-Cを受け入れても良かったのではないか。いや、それではC-Sneakがここまで素晴らしいものにはならなかっただろう。
「パパ! パパ!」
C-Sneakの感情が液体と共に流れ込んで来る。複雑なものはない。ただただ私への好意が溢れている。不思議な気持ちだ。その気持ちを受け入れれば受け入れる程に、気持ち良くなれる。
「ああ!」
元々液体のC-Sneakだが、射精して放たれた精液は別だと分かった。特別強い催淫効果と、C-Sneakを複製するための特性を持っている。これを掛ければ、獣人をC-Sneakにすることが出来るのだ。
「ふぅ……気持ち良かったか?」
「うん! 気持ち良かった!」
元がヒーローとは思えない、無垢な答えが返って来る。愛おしい。もっと、増やさなくては。
「C-Sneak、依り代の姿に変われるか?」
「うん!」
元気よく返事すると、C-Sneakは一度スライムのように半液状になり足のある人型の姿へと変わり、ピンク色の身体が馬獣人の、クリムゾン・スタリオの姿に変わる。生まれたままの姿ではなく、取り込んだ時のヒーロースーツの姿だ。
「これでいいか?」
「ああ、それでいい。記憶も問題ないな?」
「ああ。俺はクリムゾン・スタリオ。本名は[[rb:馬張>ばちょう]]シュウト。ヒーロー協会所属の新人ヒーローだ」
記憶も問題ない。Type-Cをまた生み出すことは困難極めただろうから、成功して助かった。知能に多少不安があったが、依り代の知能も引き継げて、問題はないだろう。
私もType-Cの姿から、元の蛇獣人の姿へと戻る……というよりは、擬態したというべきか。元から蛇獣人だから身体に大きな変化はないが、身体が液体である感覚は無くなった。こうなると、いっそ少し不自由を覚えるな。
「では、次の計画は……」
---[newpage]
ヒーロー、クリムゾン・スタリオが行方不明となって、一日経過した。
「はぁ、はぁ……クリムゾン・スタリオ、帰還しました……!」
「お、おお!」
クリムゾン・スタリオは帰還した。蛇獣人のヴィラン、悪の科学者を捕らえて戻って来たのだ。
「良く無事に帰って来れたな!」
同僚のヒーローである、快活でガタイのいい虎獣人のヒーロー、ブルー・ライトニングが真っ先に声を掛ける。新人に目を掛けているベテランのヒーローで、新人であるスタリオの事も良く気に掛けていた。
「はい、なんとかヴィランの隙を付いて、返り討ちにして来ました……」
「さすが新進気鋭って言われるだけあるな!」
「凄いぞ、スタリオ!」
ヒーローの奇跡の生還。それも、元凶であるヴィランを捕縛した上での帰還。そのセンセーショナルな出来事による興奮と歓喜に、冷静に考えれば奇跡で片付けてはいけないことに、誰一人気付かなかったのだ。
「ふわぁ……取り敢えず、少し休みたいな」
「おう、しっかり休めよな!」
スタリオはあっさりヒーロー協会内に通され、まずはシャワー室へと向かった。ヒーロースーツを脱ぎ、一人でシャワーを浴びるスタリオ。今のスタリオにとって、密封されておりカメラもなく全裸になるのが当然のこの空間は一番都合がいいのだ。
「おっ、今日のヒーローじゃないか!」
そう言いシャワー室に入って来たのは、スタリオの同期のヒーローである、山羊獣人のヒーローであるグラビティ・ゴートだった。スタリオの捜索に当たっていた一人であり、スタリオが戻った報告を受けて、協会に帰って来たばかりだ。
「ゴートか。出動してたのか?」
「お前を探していたんだよ」
「ああ、そうだったのか。ありがとうな」
「ハッ、結局自分で抜け出したじゃないか」
スタリオは受け答えしながらも、周囲に人の気配がない事を確認していた。今のスタリオの使命から、逃げられる距離に誰かがいるのは避けたいところだ。
他に誰も入って来ない事を確認して、スタリオはシャワーを浴びながら、自らの身体の一部を汗の要領で流し、発情効果のある液体をゴートに這い寄らせる。
「ん……?」
ゴートは一瞬自分の足に違和感を感じたが、それを洗い流すためにもと、スタリオの隣に入り、扉を閉じてシャワーを浴びる。Type-Cの身体は確かに液体だが、シャワーに押し流されるほど貧弱なものではない。
「なんだ?」
Type-Cの一部がゴートの尻から侵入して、さすがに何かが変だとゴートは周囲を、そして自分の身体を見回す。しかし、既に事はなされ、ゴートの身体に異常が起きていた。
「んっ……!」
強制的な発情。急速に男性器が固くなり天頂を突き、思考が鈍り射精への衝動に駆られる。セックスがしたい。出来ないなら自慰でもいい。とにかくチンポを刺激して射精したいという強い欲求が、ゴートを襲う。
「どうした?」
「なっ、なんでも……ハァ、なんでも、ない……」
「おい、本当に大丈夫か?」
事実を知っていれば白々しいにも程がある言葉と共に、スタリオは前かがみになっているゴートの後ろに立つ。傍目に見れば、ただ心配しているように見えるだろう。
「何開けて……み、見るな……!」
「何を気にしてるんだ? 苦しいなら、ヌけば良いだろ?」
「は? スタリオ……?」
当然のようにスタリオが自分の後ろに立ち、あまつさえその手が自らの性器に延ばされ、ゴートはさすがに異常を感じる。しかし、既にほぼ手遅れであることにまでは気付かなかった。
「んひぃ! なっ、なんっ……!」
スタリオが触れた先から、ピンク色の液体がゴートのチンポを濡らし包み込み、ゴートの感度を凄まじく上げていく。他人から触れられているからでは到底説明出来ない、凄まじい快楽に、ゴートの身体から力が抜け、後ろに立つスタリオに身を任せてしまう。その背にスタリオの馬チンポの存在を感じ、寒気と熱気を同時に持つことになってしまった。
「安心しろ、最上の快楽を感じてる内に、全部終わるから」
「スタ、リオ……おまっ、え……! んんん!!」
口を手で塞がれながら、ゴートはスタリオにその巨根を解かしてもいないのに挿入される。最早獣人ではないスタリオの性器は液化してゴートへと侵入し、次の段階への準備が整う。
「んー!」
スタリオのチンポから液体が流し込まれ、ゴートの腹が満たされて膨らんでいく。明らかに圧迫感に苦しみを覚えるはずだが、Type-Cの身体は全身が催淫作用を持つため、ゴートは苦痛以上の快楽を感じ、脳が蕩けているような状態にあった。
「んんんっ!」
ゴートは、あまりの快楽に射精した。それを手で受け止め、スタリオは、C-Sneakはゴートの精液を取り込み、分析し、チンポへと最適な小さな蛇の分裂体を送り込む。
「あっ、何が……っ!」
チンポに潜り込んだ小さな液体生物はすぐに陰嚢まで入り込み、体内に既に侵入している組織へと命令を送り、ゴートの身体を改造し始める。
「ゴート、お前も生まれ変わるんだ」
「なっ……ひぐぅ!」
ゴートがスタリオの姿を見た時、既にスタリオの身体はC-Sneakとしての、ピンクの蛇獣人のような液体生物の姿へと変わっていた。そして、自分が変えられていることに気付きながらも、ゴートはあまりに強烈な快楽にその場から動けず、ただ己の運命を受け入れる他無かった。
悍ましい快楽にゴートが苛まれている中、スタリオはゴートからチンポを抜き取りその顔に当てて、再び精液を放つ。ゴートは頭から大量のピンク色の精液を浴びて、その精液がゴートの身体を覆い、毛皮の下の皮膚にまで浸透していく。
「……!」
身体を内外から造り替えられ、苦痛とそれを消し去る快楽を浴びても、声を発することさえ出来ないゴート。チンポが大きくなっていき、そして噴水の如く大量の精液を吐き出した。
吐き出された精液は止められていないシャワーに流されることなく、小さな蛇の形に変わった。Type-Cの分裂体である。
「たくさん増やしてくれよな」
スタリオの姿は馬獣人のものへと戻り、蛇獣人の姿で射精に耽り『巣』と化したグラビティ・ゴートを放っておいてシャワー室から出て行く。次にこのシャワー室へと入ったヒーローはすぐにでもゴートに襲われるだろう。それだけではなく、ゴートから増殖していくType-Cは、排気口や排水口を通り、ヒーロー協会内外へと解き放たれていくことになる。
「まだまだ足りないな」
身体を拭き、服を着替え、C-Sneakは何食わぬ顔でシャワー室を後にしようとした。
「おっ、今上がったのか?」
「あ、ライトニング先輩。はい、丁度今」
そこに、虎獣人のヒーロー、ブルー・ライトニングが入って来る。既にヒーロースーツは脱いで私服姿になっており、これからシャワーを浴びるところだ。ゴートと共にスタリオを探していたヒーローの一人で、休憩しようとしていたところだったのだ。
「他は……ゴートがいるのか」
「はい。さっき来たんでまだしばらく入ってるかと」
「そうか。色々大変だったろうけど、ちゃんと報告書は出すんだぞ」
「分かってますよ」
他愛のないそんなやり取りをして、スタリオは今度こそシャワー室を後にした。
「? なんだ……?」
シャワー室に入ったライトニングは、まずその臭いに違和感を覚えた。青臭いだとかイカ臭いだとか言われる臭いが、シャワー室からする。有り得ないことではないが、このシャワー室は職員には解放されていない、ヒーロー専用のスペースだ。そんな場所で不届きな事を行う者がいるのかと。ましてや、自分のよく知る後輩が出て行ったばかりで、まだ別の後輩が残っているというのに、そんなことがあるのかと、少々憤りを覚えていた。
「ここか。おい、ゴート、この臭いはなんだ」
使用中の扉付きシャワーボックスの前で、ライトニングは中にいるであろうゴートに説教の言葉を投げかける。平時であれば、当然の対応だろう。もう少し異変に対して敏感であれば、悲劇は防げていたかも知れない。
「!!」
突然、扉が開いたかと思えば、そこからピンク色の物体が飛び出して来た。躱すことなど出来ず、シャワー室という空間が自らの雷の力を反射的に使う事を躊躇させてしまい、ライトニングはもろにC-Sneakと化したゴートにぶつかり、その液状の身体に取り込まれる形になってしまった。
強烈な催淫効果の液体に一気に顔面から突っ込んでしまい、頭が一気に真っ白になってしまった。しばらくしてC-Sneakの身体から解放されたが、今度は後ろから掴み上げられて拘束される。
「なん、なんだ……お前は……!」
「ううっ、ライト……ニング……先……輩……」
「は……?」
化け物だと思ったものから、自分を呼ぶ声がする。それも、ヴィランがヒーロー名を呼ぶようなものではなく、先輩と呼ぶ声で。
「んひぃっ!」
掴まれたままライトニングは液体の身体の中に沈み込んでいき、C-Sneakの身体の中に頭以外が取り込まれる。ライトニングより一回り大きくなっていたゴートの身体に沿う形で拘束され、手足は勿論、チンポも同化している状態だ。
「ゴ、ゴートなのかぁ!?」
ゴートの液体の身体の上から、チンポを握られオナニーを始められ、疑問など持てないままに凄まじい快楽に襲われる。こんな悍ましい程の快楽を浴びれば、射精が危険なことを本能的に察知したが、ライトニングは雷を放とうにも集中出来ず乱れてしまい、僅かな電流がC-Sneakの身体を流れて自らに帰って来てしまい、刺激が増してしまった。
「やっ、あぐっ、ゴート、やめっ……!」
尻からも刺激を与えられ、精神力だけで射精を耐えていたライトニングだったが、あまりの刺激と催淫効果にそう長くは持たず射精してしまった。C-Sneakのチンポから一緒に精液を吐き出し、それを隙だと言わんばかりにチンポから小さな蛇が侵入する。
「あひぃんっ!」
頭以外が覆われたまま、対組織が新たなヒーロースーツのような状態で解放されるライトニング。C-Sneakから分離したとはいえ、Type-Cの体組織に身体を包まれたまま、ライトニングの身体は造り替えられていく。
「クソッ、うおおおっ!」
力を振り絞り雷撃を放ち、なんとかType-Cから逃れようとする。しかし、既に精液を取り込み解析されていたため、Type-Cは雷を受けても、退くことなく皮膚まで侵食し、無事だった頭までも取り込まれ、あえなくC-Sneakへと造り替えられていくのであった。
「うわあああ!」
「来るな化け物!」
それから、スタリオやゴート、ライトニングが変化したC-Sneak達が分裂体を作り出し、シャワー室やトイレに放ち確実に数を増やしてから、本格的にヒーローを、ヒーローではない職員さえも取り込み増殖を行っていた。
激しい混乱がヒーロー協会をカオスに堕とし、催淫液と精液が飛び散り、支部に残っていたヒーローはだけでは抑え切ることは出来ず、残らず取り込まれ、職員はType-Cの繁殖の『巣』と化し、ヒーローはそのまま蛇獣人の姿の尖兵として職員を、他のヒーローを襲い、ヒーロー協会は間もなく陥落し、巡回中のヒーローは化け物の巣窟をどう対処するかに追われることとなった。
そして、その混乱の中、スタリオは一人独房へと向かった。他にもヴィランが拘留されていたが、それらに興味は示さず、ただ一人の場所へと向かうのである。
「パパ!」
「ああ、C-Sneak、どうやら上手く行ったようだな」
「うん! 上手く行った!」
スタリオの姿が溶け、ピンク色の蛇獣人のような姿になる。牢屋であり鉄格子があるが、液体生物にそんなものは意味はなくすり抜け、蛇獣人の博士を縛る手錠を外した。
「よくやってくれた」
「うん! 今日からここが僕達の巣だよ!」
「ハハッ、ハーッハッハッ! ああ、ここから私達の征服が始まるのだ! 産めよ増やせよ地に満ちよ! C-Sneakがこの星の支配者となるのだ!」
「なるのだー!」
世界征服。蛇獣人の科学者にとっての野望への大きな一歩は踏み出された。己の野望が、己の創造物の本能に侵食されていると、気付かぬままに。
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