【skeb】『ベテランヒーロー親子が、時間停止されて尻もスリットも滅茶苦茶にされる話』

  『ヴィラン出現中! 一般市民は直ちに避難してください!』

  けたたましいアナウンスを背景に、突如現れたヴィラン達が暴れ回っていた。種族は多様であるが、皆が一様に黒に紫のラインの入ったボディスーツを着ており、目元を隠す黒いマスクをしている。

  「うおお! 凄い! 凄いぞ!」

  「俺が、こんなに強い力使えるなんて!」

  あるヴィランは炎を放ち周囲を火の海にし、またあるヴィランは両手に銃を持ち乱射し、耐能力のために頑丈になっている建造物のガラスが、建造物自体が破壊されていく。何時人的被害が出てもおかしくないような状態だ。

  「そこまでだ!」

  しかし、ヴィランが現れる所、ヒーローあり。能力を使い暴れ回るヴィラン達の前に空から降り立つ、赤いシルエット。翼を広げるその赤い竜人は、自らの鱗と同じ炎をモチーフにした赤の、全身をピッチリ覆い身体のシルエットが浮かび上がるヒーロースーツを身に纏っている。目元を覆う半透明で水色のバイザーのみで顔を隠しており、その黄色い鬣が良く見える。

  「なっ……!」

  「あっ!」

  『ブレイブ・ドラゴンだ!』

  その姿を見た人々が同じ名を呼び、ヴィランは慄き、逃げ惑い、或いは逃げ遅れていた一般市民達は歓喜する。たった一人のヒーローが、複数のヴィランを前に立つ。ただの無名のヒーローであれば、こんな反応にはならない。

  「ど、どうするんだ?!」

  「ええい! レジェンドヒーローがなんだ! 俺達は強くなったんだ!」

  「そうだ! 一斉に掛かれ!」

  ヴィラン達がそれぞれの能力を、一人の竜人ヒーロー、ブレイブ・ドラゴンに向けて放つ。一般市民であればひとたまりもないし、例えヒーローだろうと、さすがに真正面からは受け止められないだろう。

  「ふんっ」

  ブレイブ・ドラゴンは、ただ大きく右手を振り払い、真紅の炎を放ち全ての攻撃を焼き払い退ける。

  「う、嘘だろ!?」

  「末端とは言え、ヴィランはヴィラン」

  「おい、逃げっ……!」

  「正義の一撃を受けろ!」

  その翼が真紅の炎に包まれたかと思えば、ブレイブの身体が浮き上がり、ジェット噴射の要領で炎を放出しながらヴィラン達の中心へと瞬時に距離を詰め、手近にいた一人が掌底で吹き飛ばされる。

  あまりの速さに圧倒されたヴィランが更に数人、炎で加速した一撃の徒手格闘で蹂躙され、残ったヴィランがそれぞれの能力で攻撃する。数だけは一丁前のヴィラン達の攻撃を躱す余地などないはずだったが、銃弾も火炎も爆発も、全て両手から放たれる真紅の炎が焼き払い、一人また一人とヴィランが吹き飛び気を失う。

  「クソッ! ヒーローなんかに、俺達は負けるわけにはいかないんだ……!」

  「!!」

  ヴィランの一人の身体が巨大化し、身に纏っていたボディスーツは破け全裸の巨大な黒毛の熊獣人と化した。身長2m超えの巨漢であるブレイブ・ドラゴンですら軽く見降ろし、露出したチンポにも頭が届かない程大きくなった熊獣人が、一歩踏み出すだけで地鳴りを起こしコンクリートの道路が罅割れ陥没する。

  「だが……」

  面食らったブレイブだったが、決して臆することなく炎の翼を広げ、熊獣人の眼前に飛び上がる。

  「ドラゴン・フレイム!」

  ブレスのようにブレイブは口から炎を放ち、巨大化した熊獣人の顔に真紅の炎が襲い掛かる。普通であれば悲惨な光景を生み出しかねないものだが、ブレイブほど能力の扱いに長けていれば、焼き尽くすようなことはない。

  「なにっ!?」

  しかし、能力でただ巨大化したばかりではなく、防御能力も格段に上がっていた熊獣人は、一切怯むことなくブレイブに一撃叩き込み、ブレイブは道路に叩き付けられた。

  「ぐっ……!」

  竜人という種に、防御機能を持ったヒーロースーツのおかげで即死はしなかったが、コンクリートに埋まるほどの衝撃を受け、すぐには立ち上がれなかった。そこに、熊獣人の巨大な拳が迫る。

  「はぁ!」

  ブレイブに届く前に、その拳が一人のヒーローの手で止まる。

  「ち……フレイム・ドラゴン……!」

  巨大な拳を、ブレイブと同じ真紅の炎を宿らせた両手で受け止めていたのもまた、赤い鱗の竜人であった。ブレイブ・ドラゴンと同じく赤い炎をモチーフにしたヒーロースーツを身に纏い、ブレイブに負けず劣らずの体躯を浮き上がらせている。顔もまた目元を覆うバイザーのみで、白の鬣が良く見える。

  「まだやれよう」

  「無論……!」

  ブレイブはすぐに立ち上がり、そのまま再び飛び上がる。フレイムもそれにつづいて飛び上がり、空中で構えた。

  「ゆくぞ!」

  「はい!」

  「「ドラゴン・ストライク!」」

  二人の巨漢の竜人ヒーローが、拳を構え二人並び、真紅の竜炎を纏いながら巨大熊ヴィランの振り払う手を躱し、その顎へと拳を叩き込む。凄まじい威力のパンチに、熊ヴィランの巨体が浮き上がり、そのまま道路に仰向けで倒れ伏す。それと同時に、能力で巨大化した身体は縮み元の熊獣人の大きさへと戻っていった。

  「他は……」

  「何人か逃げようとしておったが、のしておいたぞ」

  既に他にもいたはずのヴィランは気絶して倒れていた。それを目視してから、ブレイブは地に降り立ち、周囲の一般市民を見回して拳を掲げる。

  「ヴィラン討伐完了! 皆、もう安心してくれ!」

  『わー!!』

  ヒーロー。全獣人がなんらかの能力を持つ、能力者社会において、ヴィランと呼ばれる能力犯罪者達へと対抗し戦い、平和を守る存在を、いつしか人々がそう呼ぶようになった。自警団であったヒーローだったが、ある日ヴィラン達が大規模な組織を作り、世界征服を企み行動に移した際に、ヒーロー達も団結してヒーロー協会を設立し、ヴィラン達に勝利した。

  その後ヒーロー協会は国家公認組織となり、四十年経った今日までヴィランと戦い治安維持を担ってきた。そのヒーロー協会の設立を呼び掛け集まり、自身もヒーローとして戦い、後にレジェンドヒーローと呼ばれることになるヒーローがいる。

  「その一人がフレイム・ドラゴン! その息子のブレイブ・ドラゴンも、現レジェンドヒーローって、凄いよな!」

  テレビ画面に映る、ブレイブ・ドラゴンの拳を掲げる姿を見て、興奮した様子で解説する、黄に黒縞の、体躯のいい若い虎獣人。ヒーローについて熱く語っているが、彼もまた稲妻モチーフの黄色いヒーロースーツを身に纏っている。

  「……まぁな!」

  そう自慢げながら少し気恥ずかしそうに答える、虎獣人同様体躯のいい赤鱗の若い竜人。ブレイブやフレイムと同じく、赤で炎モチーフの模様の入ったヒーロースーツを身に纏っている。同じく彼もヒーローだ。年相応の、新人ヒーロー達だ。

  「そしてその現レジェンドの息子もヒーローか」

  もう一人、青い氷モチーフのヒーロースーツを着ている、これまた体格のいい青肌の鮫獣人がそう突っ込む。皆体格こそ常人と比べれば相当良いが、ヒーローとしては新人も新人だ。

  この新人竜人ヒーロー、レッド・ドラゴンはレジェンドヒーローの子であり孫である、三世ヒーローなのだ。ヒーロー養成学校の同期であり成績優秀者であるイエロー・タイガーとブルー・シャークと共にヒーローチームを組んでいる、ヒーロー協会期待の新星達の中でも、特に注目株である。

  「俺達のチームなら、すぐにでも父さん達に追い付ける。あそこに立つのが俺達になる日も、きっと遠くないさ!」

  「おうよ!」

  「気楽だな……まっ、俺もそう思う」

  三人は拳を突き合わせて、レジェンドヒーローのインタビューをBGMに、改めて自分達の若い夢を誓うのであった。

  ---[newpage]

  真っ当な人間の寄り付かない暗い世界。裏通りにあるバーの地下。

  「失敗か……」

  テレビ画面で勝利宣言をするヒーローを見て、苦虫を噛み潰したような表情をする鳥人ヴィラン。やられたヴィラン達と同じようなボディスーツを着ているが、その上から赤いマントを羽織っていた。それがボスの証になっている。

  「よりにもよって彼らの制圧にレジェンドヒーローを寄越すとは……ヒーロー協会め……」

  「リシェイパー様、希望者が来ておりますが……」

  「そうか。構わん、通せ」

  側近の蝙蝠獣人ヴィランに対して、勤めて冷静に対応する。その直後、薄暗い部屋に、側近に連れられて一人、黒毛の牛獣人の男が入って来た。筋骨隆々と言って差し支えない体躯を持ち、着ているカッターシャツがパツパツになっている。

  「……我が組織について、理解しているか?」

  「えーっと、生まれ持った力で全てが決まる社会に反旗を翻る、だろ……ですよね?」

  リシェイパーは偏見全開で趣旨を尋ねる。少なくとも、牛獣人が言った言葉に相反しているとリシェイパーが感じたからだ。

  「その通りだ。お前の力はなんだ」

  「それは……発光です」

  そう言い、牛獣人の角が光る。薄暗く雰囲気のあった部屋が照らされるが、それだけだった。

  「リサーチャー」

  「間違いないです」

  「そうか。ならば、早速再構築を始めようか」

  鳥人ヴィラン、リシェイパーが牛獣人に近付き、手を伸ばして牛獣人の額へと手を当てる。

  「理想の力を思い描け。だが、あくまで今ある力を再構築するだけだ。強大な力を願えば代償を伴う事になる」

  「おう……はい」

  「では、行くぞ」

  リシェイパーの再構築の力が発動し、仄かな紫色の光が牛獣人の頭に当てられている手から放たれる。

  「お、ああ……おお……!?」

  全身が光るだけの力が、その特性を壊し溶かし、牛獣人が思い描いた力へと変わっていく。ただ、その力は他の者が望んだ、戦闘能力とは些か異なり、しかも警告を無視する形となった。

  「……あれ?」

  「おい、いくらなんでも戦闘能力をいきなりここで使うようなことは……」

  再構築が終わり手を放し、牛獣人がおもむろに手を翳して首を傾げたために、リシェイパーは反射的に身構えてそう警告する。

  「……リシェイパー様、その、この阿呆、やりやがりました」

  「何だと?」

  丁寧口調が半ば崩れ素が出ているリサーチャーの言葉に、苛立ちが表に出るリシェイパー。

  「お前、何を思い描いた」

  「え、時間停止だな」

  「お前、言っただろう! 強大な力を願えば代償が伴うと! もう一度再構築して、お前の力を二度と戻らない形にしてもいいんだぞ!」

  仮にもヴィランのボス相手に何をとぼけた事をしているのかと、いい加減怒りが噴出してしまうリシェイパー。

  「一応、時間停止の能力自体は、再構築されています。ただ、条件が多く付随されていまして……」

  「なんだ、命でも掛けるのか?」

  「いの……?!」

  「いえ、時間停止の対象は人物限定。そして、その対象の……股間に一分間触れることです。ついでに、両手で二人が限度ですね」

  しばらく、沈黙が流れる。リシェイパーはこいつをどうしたものかと考え、当の牛獣人は喜んでいいのかどうか、悩んでいた。リサーチャーはもう、補足して優位になる情報がまだ無いか確認して、対象が男性のみとより不利になる情報だけが出て、無意味だと悟り沈黙する他なかった。

  「……戦いには一切役に立たないのは分かった」

  「けど、抑え込んで、動けなくしてから……」

  「それが出来れば戦いは終わっている。そこら辺のチンピラでも、能力無しの筋肉達磨に反抗出来ないと思うか?」

  「うっ……」

  「こうなっては仕方ない。考えようによっては特異な力だ。ただのテロでヒーローを倒せないのであれば、搦め手を使うのも手か」

  「いや、でも、さっきの話しじゃ……」

  「何、手はある。丁度、面白い情報が入ったからな」

  点けたままだったテレビを見て、リシェイパーは邪悪な笑みを浮かべる。そこには新人ヒーローデビューのインタビューが流れていた。

  ---[newpage]

  「また、登録されている能力とは違うヴィランですね」

  「【リシェイパーズ】と言ったか。『能力により全てが決まる社会へ反旗を翻す。能力至上主義の象徴たるヒーロー協会は即時解散せよ』とは、無茶苦茶な要求をしてくるものだ」

  「ヴィランなんてそんなもんじゃないか?」

  「能力を変えられるなら、もっと建設的な事に使えばいいものを」

  ヴィラン、リシェイパー率いる【リシェイパーズ】が幾度か活動を行い、捕まったヴィランへの調査で明らかになったことを、ヒーロー達が話し合っていた。その中には、ブレイブ・ドラゴンもいる。

  「しかし、反能力主義やヒーローアンチが、実際に危険分類の能力に変わりテロを起こせるのは、脅威になるかと」

  「早い所、ボスを捕らえる必要があるな」

  一方、レッド・ドラゴン達の新人チームに、調査の任務が与えられていた。

  「反能力主義の集会か……」

  「あくまで噂だから、俺達だから調べに行けってことだけど……」

  「まぁまぁ、こういう細かい事から、コツコツやって行かないとな!」

  調査とはいえ、確証は一切なく、むしろ裏取りのための調査だ。新人とはいえ本来戦闘力を期待されているヒーローのやる事ではないと言われればそうだが、ヒーローはともかく調査員の成り手は少なく、その役目は新人ヒーローに回されることになる。

  「ここか……」

  三人が辿り着いたのは、郊外にあるテナントビルだった。一見ただのビルだが、フロアは殆ど埋まっておらず、一フロアだけ真っ黒なビニールで窓が覆われている。とはいえ、周囲に移動手段で来た様子も無ければ、集会を示すようなものも無い。

  「あるとしたら、あそこか?」

  「それを確認しに行くのが、俺達の任務だろ?」

  レッド・ドラゴンを先頭に、イエロー・タイガーとブルー・シャークが続く。既

  に三人共ヒーロースーツ姿で、いつでも準備万端だった。

  「ここみたいだけど」

  「……人の気配がないな」

  三階に辿り着き、唯一の扉はスモークガラスで中は見えない状態になっていた。やはり集会を示すものは何もなく、しかし貸しテナントとしては少し異質な状態だった。

  「ん? 空いてるみたいだ」

  「行くのか?」

  「ここまで来たら、行くしかないだろ」

  レッドは扉を開き、部屋の中を確認する。外から見ても黒いビニールがされていた通り、中は真っ暗だった。真っ暗で、誰かがいる様子はない。

  「暗っ! 誰もいないのか?」

  手探りで部屋の電気を探すも見付からず、仕方なくレッドは部屋の中に入った。火災報知器に反応しないように、僅かな赤炎を手に宿して部屋を照らして中を探索する。

  「なんか、空っぽじゃないか……?」

  イエローもブルーも入って、炎に照らされた部屋を見るも、空きテナントとしては当然ではあるが、部屋は空っぽに見える。

  「ただの噂だったのか……?」

  新人ヒーロー達の間に、ハズレだったかと諦めの空気が漂う中、ふとレッドが部屋の中に小さな箱があることに気付いた。

  「なんだ? これ……!?」

  レッドが近付き炎で箱を照らすと、急に箱が開き、中から煙が出て来る。慌てて口元を塞ぎ外に出ようとしたが、急なことで対応し切れず、煙を吸ってしまう。

  「クッソ……報、告を……」

  すぐに三人共強烈な眠気と共に昏睡し、連絡する前に倒れて眠ってしまった。

  「凄いなぁ、本当に、上手く行くなんて!」

  レッドが最後に見たのは、ガスマスクをした巨漢の姿であった。

  数時間後。

  「ブレイブ・ドラゴン、大変です!」

  「どうした?」

  「そ、それが……!」

  職員が慌てた様子でブレイブへと手紙を渡す。

  『お前の息子を捕らえた。息子を返して欲しくば、お前と祖父の二人だけで、指定の場所へと来い---リシェイパーズ』

  「なっ……!」

  新聞の切り抜きで作られた、如何にもな脅迫文だった。

  「息子は……レッド・ドラゴンは!」

  「反能力者主義の集会の調査へと向かい、連絡が取れず……はいこちら……はい、今ブレイブに……見付かっ……そうですか……分かりました」

  「今のは……」

  「他二人は調査先で昏倒していたのが発見されました。ただ、レッド・ドラゴンの姿は確認出来なかったと」

  「くっ……この俺に、どころか父上にまで喧嘩を売って来るとは……!」

  脅迫状を握り潰し、怒りを露わにするブレイブ・ドラゴン。レジェンドヒーローの怒りを目の当たりにして、職員はビクリと震える。しかし、窘めるにはあまりにも状況が悪い。

  「すぐに向かう」

  「し、しかし人質がいるのでは……」

  「だとしても、いや、だとしたら、尚更行かないわけにはいかない」

  ブレイブ・ドラゴンは、ヒーロースーツを身に纏い、すぐにヒーロー協会から出る。

  「おい、そんな顔をしてどうした」

  「父上」

  巡回から戻ってきたフレイム・ドラゴンに対して、険しい表情のまま握り潰した脅迫状を見せる。フレイムはすぐにそれを掴み取り、怒りのあまりその手に宿った赤炎が脅迫状を燃やしてしまう。

  「孫に……我らに仇成した事、後悔させてやろう」

  齢七十を迎えんとしているしているフレイムから、現役時代ですらそう見せることの無かった怒気を漏らす。レジェンドヒーローと呼ばれるブレイブ・ドラゴンですら震え上がる程だ。

  「勿論」

  しかしレジェンドヒーローである以前に、実の父親としてすぐに奮起して、父を先導すべく歩を進め、そのまま飛び立つ。

  二人のレジェンドヒーローはその翼と赤炎による飛行能力ですぐに目的地である、以前ヴィランに破壊されて立ち入り禁止になっている、郊外の廃ビルへと向かった。

  レジェンドヒーロー達は、堂々と崩壊する前の、本来の入り口から入る。

  「ほぉ、どうやら本当に二人だけで来たようだな」

  天井が崩れ、ビル内の閉塞感はない中で、待ち受けていたのは羽先の赤い黒羽の鳥人、リシェイパーと、その鳥人に拳銃を突き付けられている、鎖で吊るされている赤い鱗の竜人、レッド・ドラゴン。そして、【リシェイパーズ】の黒に紫のボディスーツを着た、黒毛の牛獣人だ。

  「貴様……!」

  「おっと、動くなよ。いくらお前達の血族が強くとも、至近距離で撃たれれば無事では済まないだろう」

  「……何が目的だ」

  すぐにでも焼き尽くしてやろうと赤炎を両手に宿したドラゴン達だが、流石に刺激出来ないと一歩踏み込めずに止まってしまった。さすがに自分達を呼び出して要求がないはずはないと、二人はしっかりと自分の立場を理解している。

  「何、少しそこで大人しくしておけば、お前達の子に危害は加えないと約束しよう。ストッパー」

  「ウッス」

  リシェイパーの傍にいた牛獣人が二人の元に歩いて行き、丁度その間に立つ。

  「何をするつもりだ……!?」

  二人は身構えたが、目の前のヴィランは唐突で予測していないことをして来る。あろうことか、自分達の股間を掴んで来たのだ。

  「な、何のつもりだ!?」

  「ゲヘヘッ、あんたらヒーローのスーツって、滅茶苦茶エロいよな。筋肉どころか、尻の分かれ目も、どころかちょっとスリットの形まで分かるなんてよぉ」

  この場にあまりにも似付かわしくない事を急にヴィランが言い出して、場数を踏んできたレジェンドヒーローもさすがに面食らった。しかし、発想が変わり怒りが舞い戻って来た。

  「貴様、レッド・ドラゴンに手を出したら跡形もなく燃やすぞ……!」

  「ああん? いやいや、あいつはまだまだガキだから趣味じゃ……」

  「なんだと!? 我が孫に魅力がないと!?」

  「いや手出して欲しいのか欲しくないのかどっちだよ」

  ストッパーは場違いなツッコミをしつつも、二人の股間から手を放さない。

  「ふんっ、凌辱しようとでも言うなら無駄なことだ。ヒーロースーツはただの薄布ではない」

  「本当かぁ? こうやってスリットに……スリットに……?」

  ゴツイ指をスリットに捻じ込もうと動かすストッパーだが、フレイムの言う通りスリットの見えている場所を触っても、二人共一切反応を見せないし、指は入らなかった。

  「ああん? 面白くねぇなぁ」

  「分かったら、とっとと放」

  言葉を終える前に、二人のレジェンドヒーローの動きが完全に止まる。それはまさに、二人の時だけが、前触れもなく止まったような状態だった。

  「お? おお??」

  ストッパーは股間から手を放して、フレイムとブレイブの顔を軽くペシペシ叩く。しかし時間の止まった二人の顔はピクリとも動くことはなかった。

  「どうやら成功したようだな。ならば、さっさと撤収するぞ」

  「ウッス! って、重っ……!」

  事前に用意しておいた車に運び込み、ヴィラン達はレジェンドヒーロー達を拉致し、その場を後にした。

  ---[newapage]

  【リシェイパーズ】のアジトである、裏通りのバーにある地下施設。ヒーロー協会からの追跡はなく、無事に辿り着き、時の止まった筋骨隆々のヒーローを担いで、バーのような内装の部屋へと運び込んでいた。

  「思った以上に上手くいったか。しかし、条件が厳しいとはいえ、ここまでしっかり時間停止されているとはな」

  一切身体の動かないフレイムとブレイブの身体を懐疑的に触るリシェイパー。逆鱗を撫でようと、尻を撫でようと、二人の表情は一切変わらない。

  「まぁいい。色々取り寄せておいたものがある。精力増強剤に媚薬、他色々な薬品に、天井のやつとこれはアビリティリストリックカフス、能力制御枷だ」

  「すっげぇ……【リシェイパーズ】ってそんな大きな組織だったんッスね!」

  「うちには大して人材がいるわけではない。ただ世間が見ないフリをしているだけで、アンチヒーローや反能力主義の組織は確実にいる。よく言えばそういうところからの支援、悪く言えば、矢面に立たされているというわけだ」

  バーカウンターの上にある薬品を手に取りながら、何処か自嘲気味にそう言う理シェイパーだが、ストッパーの頭では『へぇそうなんだ』くらいの理解しかない。

  「カメラはあれを使え。撮影は絶対に忘れてくれるなよ」

  「興味があるならボスだってヤッてけばいいんでは?」

  「俺はどうでもいいんだが、それを条件に物資を融通して来た組織があるからな」

  テーブルの上に置いてある、ハンディカメラながら性能のいいものを、忌々し気に指して説明するリシェイパーだった。

  「まぁいい、後は任せるとしよう」

  「ウッス! お任せ下さいボス!」

  いっそわざとらしいくらいにストッパーは敬礼して、部屋から出て行くリシェイパーを見送る。見送られる本人は少々鬱陶しそうだが、忠誠心がないよりはマシだと割り切った。

  「さーて、まずはきちんと拘束しないとだよな」

  まずはブレイブ・ドラゴンの身体を、時間停止したままの状態で動かし、ポーズを変えさせる。両足を開き腰を突き出し、尻尾を上げる状態になっても、時間が止まっているブレイブの尻尾は下がらない。最後に翼をまとめて拘束して、いつ時間停止が解けてもいいようにする。

  「後はこれか? 時間停止してて効くのかな」

  ストッパーは媚薬の瓶を取り、どうなのかと疑問に思いながらも、取り敢えず二人の口に媚薬を流し込んで、口を閉じさせて、一応上を向かせてから元に戻した。

  「うおっ、身体の何処もデカいけど、ケツもデカいなぁ」

  ブレイブの尻を軽く揉んで、両手足と胴、首と尻尾に、天井からぶら下がっている鎖付きの枷を嵌めていく。それを完了してから、今度はフレイム・ドラゴンにも全く同じポーズを取らせて、すぐ真横に配置してから、同じように鎖付きの枷を嵌める。

  「うおぉ、凄いな……レジェンドヒーローのプリケツが並んでる光景なんて、早々お目に掛かれないぞ」

  言いながら、ストッパーは二人の尻を揉み、触り心地を確かめる。時間停止とはいえ完全に干渉出来ないわけではなく、ストッパー本人にはある程度自由に動かせるため、尻の柔らかい感触もあるのだ。本人が意識してそう力を使っているわけではないのだが。

  「おっと、そろそろ回しとくか」

  自分のすべき事を思い出したストッパーは、一旦ヒーロー達から離れて、テーブルの上にカメラを置いて、ヒーロー二人の尻が映る状態で撮影を始める。

  「けど、さすがにぶりんぶりんってわけじゃないなぁ。現役だし鍛えてるからかぁ? おっ、そう思うとフレイム・ドラゴンの方は、ちょい柔らか目かぁ?」

  撮影を意識して、思ったままにレジェンドヒーロー達のケツをレビューするヴィラン。

  「うーん、折角だからもっと堪能しないとな」

  尻を揉むのを止めて、今度はその顔を尻に頬釣りでもするように、ブレイブの尻に触れる。片方の尻たぶを交互に頬で感触を確かめ、躊躇なく尻の谷間に顔を埋めた。

  顔を上げ、今度はフレイム・ドラゴンの尻へと頬を当て、フレイムの尻を堪能する。尻たぶを片方ずつ頬擦りし、また尻の谷間に顔を埋めながら尻たぶを揉む。

  「ふぅ、爺さんだから硬いのかと思ってたけど、むしろ爺さんの方が柔らかいな。なんだかんだ歳には勝てないみたいだなぁ」

  二人の尻を改めて眺めて、思い付きで二人の間に顔を入れ、二人の尻を寄せて両頬に当てて、尻を揉みながら同時に堪能する。

  「はぁ、レジェンドヒーロー二人のケツでこんなこと出来るなんて、時間停止様々だなぁ!」

  満足するまで二人の尻に挟まった後、二人の姿勢を変えて、カメラに正面を向けさせて、腰だけを正面に突き出している体勢へと変える。ヒーロースーツを着ているとはいえ、スリットのラインが見えているため注目すれば卑猥に見えるだろう。

  「すげぇよな、このピッチリスーツ。間近で見れば見る程、エロいよなぁ」

  ストッパーはカメラを持って、二人のスリットの浮き出るスーツの股間部をアップにして映し出す。そのまま指でスリットの浮き出る部分を弄りはするものの、元々感じないと言っていたのもあって、時間停止で動かない相手では手応えがない。

  「けど、なんかこのスーツ、しっかり弄れないんだよな。折角時間停止してるなら、もっともっとエロいことしたいよなぁ?」

  ヴィランらしく悪辣な手段を取る事を決め、二人のヒーローの身体を動かす。四つん這いのような体勢にしてから、天井からぶら下がる鎖を上げて、ヒーロー二人の身体を引っ張り上げる。手足が天井に向くように調整してから、宙吊りになってまともに力が入らないようにし、準備を整える。

  「んーっと、これなら大丈夫なはず……!」

  万全だと判断してから、ストッパーはブレイブ・ドラゴンの時間停止を解除する。

  「なせ……? なっ、なんだ?! クソッ、どうなって……」

  「おー、元気良いなぁ」

  「なっ、貴様、これは一体どういう事だ! レッド・ドラゴンは……!」

  時間停止されていたブレイブにとって、廃ビルでヴィランに股間を触られていた時から、今時間停止が解除されて、拘束されて鎖で吊るされるまで一瞬の出来事と認識している。ブレイブからすれば、瞬時に拘束されて吊るし上げられて、あまつさえ知らない場所へと移されたことになるのだ。いくら修羅場を潜って来たレジェンドヒーローとはいえ、こんな異常事態に遭遇したことはなかった。

  「ゲヘヘッ、安心しな。ボスは律儀に約束を守って、アンタと爺さんだけを連れて来たさ」

  「父……フレイム・ドラゴンもだと?」

  「ほうら、すぐ目の前にいるだろ?」

  手足を動かし抵抗しているものの、拘束が解けそうにないのを見て、ストッパーはブレイブの頬を掴み完全の父の尻へと視線を向けさせる。

  「フレイム! フレイム・ドラゴン!」

  ブレイブが呼び掛けるも、当然時の止まっているフレイムは答えない。反応が無いどころか、身動き一つしていないのにも気付き、さすがに異常事態だと認識した。

  「どういうことだ? フレイムに、俺達に何をした?!」

  「そう簡単にベラベラ喋ると思ってんのかぁ?」

  ストッパーは煽るようにそう言いブレイブの顔を放してから、今度はブレイブの眼前に見える、フレイムの尻へとわざとらしく厭らしい手付きで触る。

  「いやぁ、さすがレジェンドヒーロー、もう七十になるってのに、滅茶苦茶筋肉あるし、何よりなんだこのけしからんケツは! 身体もデカけりゃケツもデカいんだよ!」

  「貴様……!」

  バシンッとわざとらしくフレイムのケツを叩くストッパー。そんなことをされても一切言葉を発さない父親の状態を心配する思いもあれど、憧れの父に対する侮辱に怒りを覚えるブレイブだった。

  「しっかしお前らヒーローと来たら、こんなエロい姿人前で晒してんのに英雄扱いとか、世の中どうなってんだよ。こんなデカいケツ見せ付けて公然猥褻罪にならないとか、そりゃヒーローアンチも沸くって」

  「そういう目で見る方がどうかしている!」

  至極真っ当な反論をするも、ヴィランにとって一切刺さらない言葉は軽く流され、レジェンドヒーローの尻を、その息子の前で揉みしだく。

  「アンタのケツもデカいけど、やっぱ硬かったからな。爺さんの方が皺枯れて硬いと思ってたのに、むしろぶりんぶりんで触り心地グッドだぜ!」

  ふざけたケツレビューをしながら、ケツを揉んだり尻たぶに頬擦りしたりと、やりたい放題弄り回す。能力を使おうとしても能力を阻害され、鎖と拘束具をどうにか外せないかと暴れ回ろうとするも、ブレイブの拘束は外れなかった。

  「クソッ、何故力が使えない……」

  「確かアビリティりすとりっくなんとか……とにかく能力封じる奴があるからな!」

  「なっ……!」

  能力制御枷が無ければ、今頃レジェンドヒーローに成す術もなく制圧されていたことだろう。ヒーローもヴィランを制圧するために使われている、名の通り能力の使用を制限するものだ。

  「そんなものまで……組織の規模を見誤ったか……」

  「ゲヘッ、そうそう、他にもこんなものもあるんだぜ?」

  ストッパーは、バーカウンターの上に置いてあった瓶を取り、その中の液体をフレイムの尻に掛ける。正確にはヒーロースーツの尻の部分に、だが。

  液体が掛かった先からしゅわしゅわと音を立てる。そんなはずはないとブレイブは思いたかったが、無情にもフレイムのヒーロースーツは溶け、ヒーロースーツと同じ色ながら、確かに臀部が晒された。

  「すっげぇ、ヒーロースーツだけを溶かす液体なんて、マジであるんだなぁ」

  「クッ……なんてものまで持っているんだ……!」

  下手なアーマー類よりも優秀なために採用されているヒーロースーツを溶かすようなものは、一般に出回るものではない。だが、ヴィランがヒーローを凌辱する上で使われているものでもあるのだ。

  「うほっ、こりゃすげぇな。んー、この状態でも雄の臭いが堪んねぇぜ。スーッ、爺さんだってのに、なんてフェロモン漂わせてんだよ」

  晒されたケツに顔を近付けて、わざとらしく大きく息を吸って臭いを嗅いで、いちいち実況してブレイブを煽る。既に今すぐ殴り倒してしまいたいという怒りまで買っているが、思ったように身体が動かせないで悪行を見ることしか出来ない。

  「そうだ、こういうのはどうだ?」

  わざとらしくフレイム・ドラゴンの尻肉を開いて、ブレイブに肛門が見えるようにする。いくら自分の尊敬する父親のものとはいえ、むしろだからこそ見るに堪えずに目を逸らしてしまった。

  「おいおい、ちゃんと見ろよなぁ。今からお前の親父のケツの穴舐めて解すんだからよぉ!」

  尻を拡げたまま、ストッパーは有言実行を果たし、躊躇なく尻穴に大きな舌を当てる。

  「んおぉ、ゴム臭い中に、雄のくっせぇのがキくぜぇ……んはぁ、ジジイとはとても思えねぇなぁ!」

  グチュグチュと意図的に音を立てながらフレイムの尻穴を舐めて、舌を入れてケツを解しつつ、都度感想をブレイブに投げ付けるストッパー。ブレイブからは、目の前で無抵抗の父を凌辱されているのに何も出来ないでいる自分に、歯軋りが鳴る程に悔しさが滲み出ていた。

  「こんなもんかぁ? ああ、そうだ。確かこういうのもあったっけな」

  フレイムの解した尻を満足そうに見ていたストッパーだったが、ふとあるプレイの画を思い出して、行動に移した。

  「これ以上何を……!」

  目を逸らし気味だったブレイブが顔を上げると、フレイムの尻の片側に顔を埋めているような様子が目に入った。しかし、ただそうしているだけではないのがすぐに分かる。

  「こんなもんかぁ? これで俺のものっつってな」

  牛獣人の大きな体が離れると、そこには綺麗な歯型の着いたフレイムの尻があった。

  「なんか、見たのより綺麗だな。っぱ、歯型は犬科の方が向いてるよなぁ」

  「貴様ぁ!」

  「おー、怖い怖い。あんま暴れて、鎖が切れたらどうすんだよ」

  言いながらストッパーはブレイブの後ろに回り、まだヒーロースーツに包まれている股間を掴む。

  「ほーん、相当エロいことしてたのに、勃って無いのか」

  「何をふざけた事を……! 怒りを覚えることがあっても、何を興奮するような事があると言うんだ!」

  「こんなにエロいのにかぁ? あ、けどめっちゃエロい身体してるのに、子持ちだからノンケなのか。っはぁ、このエロさが分からないなんて勿体ないぜ」

  心底がっかりしたように大きな溜め息を吐くも、ストッパーはしっかりブレイブの股間を掴んだままだ。ヒーロー達をこの状況に貶めた、戦闘には役に立たない力を使うために。

  「クソッ、離せ! いつまで触っ」

  言葉を言い切る前に、ブレイブの身体は時間停止で再び完全に止まった。

  「ん……よしよし、ちゃんと力使えたな」

  股間から手を放して、ペシペシブレイブの尻を叩いて、時間停止したかを確かめる。さっきまでなんとかならないかと身体を動かしていたブレイブは一切動かず、言葉を発することはない。

  「そんじゃ、次は爺さんの方だな」

  時間停止したブレイブの身体の向きを変え、フレイムの向きも変える。先程とは逆に、ブレイブの尻をフレイムが見えるような形だ。

  「! なんだ?! この妙な感じは一体……」

  「よぉ爺さん、息子の尻はどうだぁ?」

  「何を……ブレイブ! おいブレイブ! 聞こえんのか!」

  状況を分かっていないフレイム・ドラゴンは、ブレイブに声を掛ける。当然、時間停止しているブレイブが答えることはない。

  「ゲヘヘッ、呼び掛けたってどうもならねぇなぁ」

  「貴様、何者だ! 我らに何をした!」

  「ヘッヘッヘッ、教えて欲しいかぁ? うーん、それもいいな」

  ストッパーは思い付きで考えていた事を変え、撮影中のカメラを取って戻って来る。それから一旦録画を止め、再生画面を出す。

  「んーっと、この辺からか?」

  『なせ……? なっ、なんだ?! クソッ、どうなって……』

  『おー、元気良いなぁ』

  『なっ、貴様、これは一体どういう事だ! レッド・ドラゴンは……!』

  先程まで撮っていた映像を流す。カメラのある角度からは、横に並ぶ二人の吊るされたヒーローと、その間に立つ牛獣人のヴィランの姿が映っていた。

  「これがなん……待て、どういうことだ? 何故我が……!」

  ヴィランの策謀だろうと、そこから情報を探そうと見せられていた録画を見ていたフレイム・ドラゴンだが、すぐにその映像の違和感に気付いた。自分が映っている。全く動いていない自分が映っているのだ。

  映像のヴィランが自らの尻をヒーロースーツ越しに触り、息子を挑発する。そんな記憶は当然ない。廃ビルで対峙した時が直近の記憶だ。

  「これは、何だというんだ……」

  「んー? レジェンドヒーロー様が、ヴィランに教えを乞うのかぁ? んまぁ、どうしてもって言うなら教えてやっても良いけどなぁ?」

  完全に調子に乗っているストッパーの言葉に怒りが沸くも、多くの老害とは違い、年の功故に心を鎮められた。

  映像が続き、ヒーロースーツだけを溶かす液体を使われる画が映る。それを見てようやく、フレイムは自らの感じる違和感の正体の一つに気付いた。スーツに覆われていない部分が確かにあり、尻を触られ続けていたのが一気に来たのか、瞬時に何度も触られておかしな感覚が、確かにあったのを思い出す。

  「まさか……時間停止だとでも言うのか?!」

  「おお! さすがレジェンドヒーロー! そうさ、俺の力は時間停止だ! アンタの息子も、今俺の力で止まってるってわけだ」

  説明しながらも映像を見せ、尻を舐め噛み痕を付ける場面まで見せられる。それを見るのは拘束のせいで叶わないが、尻への違和感の正体は概ね理解出来た。

  ---[newpage]

  「ゲヘヘッ、どうよ、なかなか良い画が撮れつつあるだろぉ?」

  カメラを操作して再び録画を始めてから、またテーブルに置いて戻って来るストッパー。それを忌々し気にフレイムは見るも、まだ大人しく捕まり続けるつもりはないのを、折り畳まれた翼や手足、尻尾を動かし拘束が外れないか試みている。

  「いやぁ、強い力があるって、こんなに愉しいんだなぁ。アンタらヒーローは、産まれた時からこんな愉しい事を独占して来たんだもんなぁ。だったら、少しくらい俺達を愉しませてくれたって、いいよなぁ?」

  「なっ、止めんか!」

  言いながらストッパーは、フレイムの尻を再び揉みしだき始める。何とか離せないかと腰だけ振れないか試し、少しは抵抗出来たものの、単に尻が動いてストッパーを愉しませる結果になっただけだった。

  「ふぅん、なら……」

  ストッパーは尻を弄るのを止め、フレイムの股間へと手を当てる。

  「なっ……! また触って来るとは、何の……いや、まさか、そんな馬鹿げたものなのか?!」

  「あ、おい、暴れるなって!」

  今度は何としてでもと、無理矢理身体を揺らして暴れるものの、手足も翼も尻尾も拘束さていて、能力も使えない状態では引き剥がすことは出来なかった。

  「ふぅ……危ない危ない」

  時間停止までどうにか粘り、再びストッパーはフレイムの時間を止めた。前に停止していた時とは随分体勢が崩れていたのを、ストッパーは再び整えて、再びブレイブとフレイムの身体を調整する。今度はブレイブが、横向きのフレイムが見えるような状態に配置した。

  「ているんだ! って、ん? 貴様、どうやってそこに……」

  「さぁなぁ? っと、どうやるんだっけ……ああ、こうか」

  ストッパーは自分の巨大なモッコリのある股間を弄り、その部分だけ黒紫のヴィランスーツを解除する。すると、ぶるんっという効果音に相応しい、竿も玉も大きな巨根が出て来た。

  「なっ、何のつもりだ!」

  「チンポでやることなんて一つだろ? ヴィランに捕まったヒーローに待ち受けてるのなんてなぁ!」

  そう言いながら、ストッパーはフレイム・ドラゴンの尻の肉に挟むようにその巨根を置く。吊るしている高さが、丁度良くなるように調整済みで、立って丁度良く尻に挟まっている。

  「貴様ぁ!」

  「はぁ、柔らかくていいねぇ!」

  剥き出しの怒りさえも興奮の材料にしつつ、ストッパーは見せ付けるためだけに腰を振り、自らの性器を刺激する。能力の象徴であるヒーローを、かつて雑魚能力だった、今でも酷く使い勝手の悪い能力のヴィランが、蹂躙して凌辱するためだけのために、チンポに血を巡らせるべく刺激していく。

  「っと、挿れる前にちゃんと解さないとな」

  半勃ちの状態で一度チンポを放して、ストッパーは太い指をフレイムの尻穴に捻じ込む。既に舌で解かしていたために、指はすんなり入り動かせる。時が止まっているため戻らないため、存外すぐにぽっかりとアナルが開く。

  「うわエッロ。あっ、エロ過ぎてしっかり勃った勃った。そんじゃ、挿れるとしますか!」

  血が巡り、挿入するとなれば血の気の引けるような、化け物染みた巨根をフレイムの尻穴に当てる。指で解したとはいえそれで十分なはずもない状態ではあるが、ポッカリ空いた尻穴に、尻に痕が付きそうな程強く掴んで、無理矢理ながらずぶずぶと沈め込んでいった。

  「ふぅ、ちゃんと入ったな。時間停止様々だぜ」

  「時間停止?!」

  「あっ、言っちまった。折角気付いてなかったのに、な!」

  ストッパーは秘密を明かしても気にしている様子などなく、その巨根をフレイムの尻に打ち付ける。パァンと勢いの良い音が鳴り響き、それを皮切りに一回一回強く腰を打ち付け、時の止まったフレイムを責め立てる。

  「今、ケツ掘られてる、爺さんの方は、すぐ気付いたのに、ケツと一緒で頭堅いんじゃないのかぁ!?」

  腰を振り続け、反応の一切ないフレイムを責め立て、自らを限界に追い込んでいく。ストッパーの先走りこそあるもののフレイムからは体液が出ずなかなか滑りが良くならずミチミチ言わせながら一突き一突き強く打ち付けることになっていた。

  「やっべぇ、爺さんだってのに、中良過ぎんだろ……!」

  抵抗の無い相手を容赦なく犯し、ブレイブを煽るような余裕もすっかりなくなりひたすら快楽を貪る。

  「ふぅ、ふぅ、まずは一発出すぜぇ!」

  「や、止めろおおお!」

  ブレイブの叫びも虚しく、ストッパーのデカチンからザーメンがフレイムの中へと注ぎ込まれる。自らの事ではないが、父親であり憧れを、目の前で、最悪な凌辱を目の当たりにし、フレイムは思わず涙を零した。

  ストッパーがザーメンを出し切り、チンポが萎えてフレイムの中から滑り落ちて出て来る。それと共にいくらかザーメンが零れ出て落ちた。それでも腹は膨れたままで、尻穴はしっかり開いている。

  「……ふぅ、めっちゃ出たな。ほら、しっかり見てやれよな」

  フレイムの尻肉を掴んで拡げて、尻穴がポッカリ開いた様をブレイブに見せ付ける。あまりに無様で無残な光景に、ブレイブは放心していたものの、レジェンドヒーローとしての矜持で何とか自らを奮い立たせて、ストッパーを睨みつける。

  「なんだよ、こんなにエロいのに。まぁいいか」

  すぐにフレイムを放してから、ストッパーはブレイブの後ろに回り、そしてその股間を鷲掴みする。

  「さぁて、次はアンタの番だ。まぁ、何されても分かんないんだろうけどさ」

  「なっ、また能力を使って来る気か……!」

  「そうだよ。つったって、回避出来ねぇよなぁ?」

  「くっ……!」

  未だどうやって時間停止を受けているのか分かっていないブレイブはもがきながら身構えるも、ただ少し鎖がガチャガチャ鳴るばかりで、拘束から解放されることも、股間から手を放させることは出来なかった。

  ---[newpage]

  ブレイブ・ドラゴンの身体が再び時間停止で固まり、先程とは逆にブレイブを横向きにして、次の悪行の準備を整える。

  「さーて、どうなるのかなっと」

  ストッパーがフレイム・ドラゴンに対する、時間停止を解除する。

  「くっおぼおおおおおあああああ!」

  フレイムに、時間停止中に受けていたあらゆる衝撃や刺激が一斉に襲い掛かる。尻に対して掴まれていた痛みなど些末なもので、尻穴に巨根を捻じ込まれて乱暴に腰を振られた痛みと快楽が同時に襲い掛かり、レジェンドヒーローと言えど痛み半分快楽の混ざったそれが、本人にとって何の脈絡もなく襲い掛かって来れば、声も出ようものだ。

  「おごっ、尻が……貴様、我に、何をした……」

  「知りたいかぁ?」

  ストッパーはフレイムには近づかず、ブレイブの後ろに立ち、ヒーロースーツを溶かす液体をブレイブの尻に掛ける。

  「今から実演してやるよ、アンタの息子のケツでなぁ!」

  曝け出されたブレイブの尻に顔を埋め、尻を舐め始める。

  「なっ、何を気色悪い事を!」

  「ああん? レジェンドヒーローがいけないんだ。多様性ってんだろ? まぁ、産まれながらの勝ち組能力者が言ったって、なーんにも響かねぇ言葉だけどなぁ」

  「それ以前の問題だろうが! さも当たり前のように強姦する輩が、多様性なんぞ振り翳すな!」

  一般論面して言うも、ストッパーのやっていることはただの犯罪だ。ヴィラン歴が長いわけではないものの、既に立派なヴィランであるストッパーに、倫理など無意味だった。

  「けど、スーツはキツそうじゃねぇか! エロく感じてんだろ?」

  「なっ、これは……!」

  いつの間にか、フレイムの男性器が勃起しているのが、ヒーロースーツ越しにも分かる状態になっていた。時間停止していたのもあって、ようやく媚薬が回って来たのだ。

  再び尻を舐め回してから、今度は太い指を尻穴に入れて、グチュグチュわざとらしく唾液で音を立てながら掻き回し、時間停止で止まったままでブレイブの尻穴は拡がり続ける。

  「いやぁ、そりゃアンタらのケツがあんまりにも扇情的で、ヒーロースーツなんてスケベスーツで強調してくるのが悪いんだろ? しっかし、ああ、やっぱ生で触ってもしっかりしてて硬ぇケツだぜ」

  指を抜き取り、ブレイブの尻たぶを揉みながら、侮辱以外の何物でもないレビューを行う。

  「ええい、穢れた手で我が子に触れるな……!」

  「なんだよケチ臭いなぁ。じゃあ、早速こいつで触れ合うとするかぁ」

  先程大量に射精したばかりのチンポが再び硬さを取り戻し、ドンッとブレイブの尻肉に挟まるように置かれる。自らの尻への違和感と、そして先程からの行為を鑑みれば、許し難い事が行われようとしているのは明白だ。

  「止めろ! 外れろ、外れんかぁ!」

  痛みと疲労感と有り得ない快楽を押し退けて、怒り任せに翼に力を籠めるフレイム。手足の体勢から力が入らずとも、翼を広げる動きだけはなんとか出来たからだ。

  「アンタらヒーローが使うような拘束具だから、壊れないと思うけどなぁ。まっ、顔真っ赤にしながら、息子にチンポぶち込まれるの見てなって!」

  グッと腰を掴んで、無理矢理尻穴を押し広げながら、強引にブレイブにチンポを捻じ込んでいくストッパー。進みが遅く、それが却って焦らすような様相になっていた。

  「キツいなぁ……アンタには結構すんなり入ったのによぉ」

  「ぐっ、ぐおおおお!」

  ストッパーの蛮行に更に怒りを燃やし、なんとしても脱出せんと力を入れるも、能力を封じられてはさしものレジェンドヒーローもこの状況を逆転出来なかった。

  「ふぅ、やっと全部入ったぜ。ほら、息子のケツマンデビューを見守ってやれよなぁ」

  「うる、さいっ……!」

  「煩いのはどっちだか。まいっか」

  パァンッ!

  一度引き抜き、一気に力強く腰を打ち付け、ケツにぶつかる音が響く。そこからゆっくりながら、一発一発力強く腰が打ち付けられる。悲鳴も嬌声も全くないが、その刺激と痛みだけが確実に蓄積していき、先程出したばかりのストッパーに更なる快楽を齎していった。

  「あっ、やべっ、キツキツケツマン良過ぎるだろ……! 腰止まんねぇって!」

  段々と腰が早くなり、何度も何度も巨根がブレイブを貫く。

  「ああ、もう出ちまう……!」

  腰を深く打ち付けて、しっかりチンポで栓をしてから、二度目の射精をする。ブレイブの腹が膨れる程、大量の精液をぶちまけ続け、出し切ってからチンポをブレイブから取り出す。

  「ふぅ……さすがに二発連続は、ちょっと疲れて来るな。っと、ほら、ちゃんと種付けされたケツマン見てやれよな」

  額の汗を拭うような仕草をしてから、未だ時間停止したままのブレイブの向きを変えて、そのザーメン零れる、ポッカリ空いた尻穴をフレイムに見せる。

  「貴様ぁ……絶対に許さんぞ!」

  「おお怖い怖い……なんて、ザーメン尻から垂らしてるジジイに言われてもなぁ」

  「例え我らが失敗しようとも、ヒーロー協会は必ず貴様らを見付け出し、正義の鉄槌を下すぞ!」

  「へぇ、ヒーローは、お仲間には優しいんだな。まっ、次はもっとすごいことしてやるから、今のうちに覚悟しときなぁ!」

  フレイムの後ろから手を伸ばしてヒーロースーツに包まれた股間を掴むストッパー。既にこの条件は分かっていても、フレイムに回避する術はなかった。

  「さてと、やるなら……」

  ストッパーは次のために、時の止まったフレイムの体勢を変える。一度拘束を取り外してから、両手を上げさせて拘束し、膝を曲げた状態で上下の足を纏めて、股間が、スリットが良く見えるように拘束した。勿論翼も折り畳んだまま拘束し、胴と首にも引き続き拘束がされて、天井から鎖が下がっている状態だ。

  「これならこうだから、高さは……よし、こんなもんだな」

  ブレイブの体勢もフレイムと同じようにしてから、今度は二人を向き合わせる。

  「っと、その前に……ん……」

  カウンターの上にある薬瓶の中から、精力増強剤を飲み干す。性欲を強く精液を増産しすぐ再装填される、ある種恐ろしい薬だ。

  「っふぅ、さてと」

  ストッパーは、ブレイブの時間停止を解除する。

  「んぎぃおああああ!」

  時間停止中に受けた尻への暴力が一斉に襲い掛かり、フレイムが受けたように悍ましい痛みと快楽の波が同時に押し寄せ、媚薬の効果も相まって凄まじい反応と声が出ることになった。

  「はぁ、はぁ、クソッ……!」

  「なんだよ、気持ち良いんだろ? チンポ感じてんじゃん」

  「っ! そ、そんなわけっ……!」

  媚薬を盛られていることを知らないブレイブは、自分の心理と状況が噛み合っておらず、快楽を感じていることに混乱と忌避を覚え誤魔化そうとする。

  「さぁて、そんなドスケベヒーローには、次のエロい事を見せてやろうじゃん!」

  フレイムの後ろに回り、今度はスリットを弄り始める。が、その手はすぐに止まった。

  「そういや、スーツ越しじゃダメだったんだな」

  ストッパーは尻の方からスーツと身体の間に指を入れて、破れを広げていきスリットまで破ってしまう。普通手で破れるような素材ではないのだが、内側からの力には案外脆く、スーツを溶かす液の影響もあり指で破れてしまった。

  「ほら、爺さんももう勃起してやがるぜ」

  媚薬の効果もあり勃起しているスリットペニスに対して、指を入れてスリットの中を弄り回す。スリット型の獣人竜人にとって、デリケートで性感帯でもある。そんな部位を弄られているのを間近で見せられて、媚薬で盛っているブレイブには、既に父親のそれでさえ十分目に毒になっていた。

  指で弄るに飽き足らず、ストッパーは前面に回り、飛び出ているスリットチンポを咥えて、ジュルジュルとあまりにもわざとらしい水音を立てる。チンポ本体のみならず、スリットの中まで舌を這わせて、スリットのあらゆる部分を堪能していた。

  「んー……おっ、そうだった! 時間停止が出来るならやりたい奴があったんだよなぁ」

  しかしただ性的に責め立てるのに、いい加減飽きてきたストッパーは、フィクションで見たシチュエーションを実現することにした。

  「よっと、つってもこれ出来んのかな……?」

  「は……?」

  ストッパーは、勃起状態のフレイムのチンポを、グイグイとスリットに指で押し戻そうとする。普通であれば反発で収まりはしないだろうが、フレイムの全ての時間が止まり、ストッパーには自在に動かせる状態であるため、勃起したチンポを無理矢理スリットの中に押し戻すことが出来てしまった。

  「よしよし、これなら行けそうだな!」

  再びストッパーはフレイムの後ろに回る。そして、フレイムの両足を持って、精力増強剤の効果もあってまだまだ元気な、勃起チンポをフレイムのスリットに当てる。

  ずぢゅっ

  「んっ、なんか、キッツイな……けど、こう、中でチンポと擦れて、悪くない感じあるな。まっ、ケツのが具合良かったけどな……!」

  無理矢理フレイムのスリットにチンポを捻じ込み、無理矢理腰を振って中の具合を実況する。突き上げるように大きく腰を振り、その度に先走りが飛び散る様を、まざまざと見せ付けられるブレイブ・ドラゴン。目を逸らすことも出来ずに、その目にはチンポと父親のスリットしか映っていない。

  「フレイム……ドラゴン……」

  「ああ、そうだよな、俺、今レジェンドヒーローのスリットにチンポ突っ込んでんだよな! あのフレイム・ドラゴンが、雌みたいに犯されてるなんて、堪んねぇぜ!」

  ヴィランの狼藉に許せない気持ちと、それに相反する絶望感から零れた名前に、ストッパーは状況を改めて認識して、更に気が大きくなり、興奮が高まっていく。腰を振る速さが増していき、しかしそれでも時間が止まったフレイムに反応はない。

  「おらぁ、まだまだ出るぜぇ!」

  三度目の射精を迎えるストッパー。にも拘わらずザーメンは最初と変わらず、むしろもっと増えているような状態だった。スリットからはすぐに溢れ、フレイムの下に精液溜まりを作る。

  「ほいじゃ、そろそろしっかり見て貰おうな」

  「んぎいいいいい! おぼああああ!!」

  フレイム・ドラゴンの時間が進み始めた瞬間、スリットに対する手淫、そしてスリット内で無理矢理チンポごと犯された尋常ならざる刺激が一気に襲い掛かる。いくら歴戦のヒーローで数多の修羅場を潜って来たとはいえ、性器を鍛える事など無いし、子もいるだけあり男性経験など有りはしない。例え経験があったとしても、到底抗いがたいものだ。

  叫び声と共にスリットから竜チンポが、ストッパーの大量のザーメンと共に、射精しながら飛び出して来る。精力増強効果もある媚薬の影響も多大に受け、大きく首を反らし大量射精し、その精液は眼前に拘束されているブレイブ・ドラゴンに届く程だった。

  「父上……そんな……」

  「なっ、ぶれ、いぶ……見、見るな、見るでないぃいい……」

  息子からの失意の言葉に、情けない声を上げるフレイム。しかしそれでも尋常ならざる快楽で頭は真っ白になり、射精を自らの意志で止めるような事は出来なかった。

  「はぁ、すげぇなぁ! 射精もレジェンド級ってか!」

  レジェンドヒーローを揶揄しながらも、ストッパーは次のターゲットであるブレイブの後ろに回り、その晒されている股間を掴む。

  「さぁて、ちゃんと覚悟しとけよぉ? アンタも、ああなるんだからよ」

  「クッ……俺、は……屈しない。俺だけではない。父上も、決して、心から堕ちたりはしない……!」

  「なんだよ、あーんな無様な姿見せられて、まだそんなこと言っちゃうのかぁ? まぁでも、その方が燃えるなぁ!」

  絶望感を振り払いながら、なんとか拘束が解けないかとギリギリまで足掻いたが、ブレイブが拘束から逃れることは無かった。

  ブレイブの時間が再び止められた頃に、ようやくフレイムは自らに与えられた常軌を逸した快楽の波の中で、何とか理性にしがみつき、ギリギリ正気を保てている状態に戻ることが出来た。

  「はぁ、はぁ……何が……どうなっておる……」

  「ヘヘッ、今から何したか、アンタの息子の身体で見せてやるよ」

  言いながら、フレイムの時と同じようにスーツの尻から破っていき、ブレイブのスリットを晒させる。既に媚薬の効果もあり、ブレイブのチンポはスリットから飛び出していた。

  「おお、こっちも立派な種付けチンポしてるなぁ」

  後ろから、スリットが弄られているのが良く見えるようにしてから、ストッパーはその大きな指でチンポを弄りスリットの中をグチュグチュと乱雑に弄り回す。それから前に回り自らの舌でスリットの中を舐め回して、ジュルジュルとわざとらしい水音を鳴らして吸い付く。

  「んぷっ、まずはこんなところか?」

  「まずは……? これ以上、何をする気だ」

  「ふふんっ、こっからが本番だ!」

  先程の成功からウキウキでストッパーはブレイブのチンポに触れ、そのままスリットへと無理矢理押し戻していく。

  「なっ……! 何を阿呆な事を……なっ、何故戻らん!」

  「そりゃあ、時間停止してるんだから、そのままだろ?」

  大して意味のない事をしていると思ったフレイムだったが、その異常な状況に困惑してしまう。今まで犯されているのを目の当たりにしていてある程度予測の付くことだったはずだが、冷静な判断力など既になかった。

  「さて、そんじゃ、こっちのスリットも愉しませて貰おうか!」

  フレイムの両足を掴み、精力増強剤の力でまだ勃起している巨根をスリットに下から押し当てる。そして、ゆっくりと沈め込むように挿入していった。

  「んはぁ……ケツとは違う圧迫感があるけど、こっちのが具合良さそうだな……!」

  「こ、このぉ……!」

  チンポで膨れてチンポが浮き上がる腹を見せ付けられて、フレイムは怒りと共に、まだ刺激の残滓の残るスリットに疼きを覚えてしまう。自らは認識していないのにも関わらず、身体は確かにその快楽の根源を覚えていたのだ。

  ストッパーはフレイムに対してと同じように下から突き上げるように腰を振り、ブレイブのスリットを責め立てる。元々チンポに塗れていた様々な液体を潤滑油に、ピストンが早くなっていく。

  「っべぇ、すっげぇ気持ちいいじゃねぇか! チンポジンジンなのに、止めらんねぇって!」

  ただただ乱暴に、息子が犯され責め立てるだけのスリットセックスをまざまざと見せ付けられていても、フレイムは抵抗のために身体を動かせないでいた。ただ、なんとか、今スリットを弄れないかと、尻尾を動かそうとして、拘束されていて鎖を鳴らすばかりだった。

  「あー、出ちまう! レジェンドヒーロー二人目に、たっぷり種付けしちまう!」

  チンポが膨れ上がり、四度目の大量射精を放つストッパー。一瞬でザーメンがスリットの中を満たし、ボトボトと床に落ちていく。

  「さぁ、お楽しみの時間だぁ!」

  「がんぼああああ! んひぃいいいいい!」

  時間停止が解除され、一瞬だけ快楽を耐える構えをしようとしたブレイブだったが、それは不可能だった。スリットを指で、舌で刺激された柔らかい刺激と、そんなものが些末に思える程、チンポでスリットごとチンポを蹂躙された、尋常ならざる性刺激に、耐えられるはずもなかった。

  無理矢理スリットに押し込められた竜チンポが飛び出して、ブレイブはザーメンを吐き出す。若さもありフレイムよりも大量のザーメンを吐き出し、当のフレイムに掛かってしまう。

  「あひぃ……はぁ、はぁ……ひんっ!」

  壊れてしまいそうな程の快楽を、なんとか往なそうとするブレイブ。しかし、その股間に、そのままストッパーの手が当たる。

  「いやぁ、言い出しっぷりだったぜ? レジェンドヒーロー。じゃあ、また固まっといてくれよな」

  「なっ……まっ、待て……!」

  「いやぁ、俺もいい加減疲れたからさぁ。逃げられたら困るし」

  「ひぎっ! は、離さんか……!」

  すぐ近くにいるフレイム・ドラゴンの股間も同時に掴み、スリットを弄りながら、能力の発動条件を満たす。二人にとって、たった一分が、あまりにも長く感じていた。

  「そろそろだな。ほら!」

  「「んぎぃ!」」

  時間停止が発動する直前に、スリットの中のチンポを掴んで刺激を与えて、レジェンドヒーローに相応しくない、酷い顔のまま時間停止させる。

  「んー、疲れたぁ……おっと、こいつもちゃんと持って行かないとな」

  ストッパーはずっと回していたカメラを手に取り、プレイルームを後にした。

  ---[newpage]

  「んひぃいいいい! やっ、やめっ、あああああ!」

  「おぼおおおお! も、もうっ、もうやああああ!」

  レジェンドヒーロー達にとって、地獄の日々が始まった。ただの性的拷問であれば、或いは二人の精神力であれば、時間停止による濃縮されたものでも耐えられたかも知れないが、その時間停止のせいで、状況が普通ではなかった。レイプされるタイミング以外は、ずっと時間停止されているため、体力を回復する暇も無ければ、快楽に慣れることも、刺激が引くこともない。媚薬が抜けさえしないのだ。

  無限にも思える快楽地獄に、レジェンドヒーロー達はあまりにも長い数日で屈してしまった。

  「よう、性奴隷達、元気してたかぁ?」

  「「あっ……」」

  ヴィラン達があの日のプレイルームに入って来る。レジェンドヒーロー達は、かつての威厳ある姿とは程遠い状態だった。相変わらずヒーロースーツは着ているものの、下半身はズタボロになっており、バイザーはとっくに外されている。二人共首輪をされて、鎖で壁に繋がれて四つん這いで待機していた。

  「まさかここまで堕ちるとはな」

  「あひんっ!」

  四つん這いのまま傍に寄って来たブレイブ・ドラゴンの尻を、蔑んだ目で見ていたリシェイパーが軽く叩いただけで、ブレイブは嬌声を上げる。そこまでぞんざいに扱われても、ブレイブは快楽を欲して、そのデカケツを振りリシェイパーを誘う。

  「ヘヘッ、時間停止にして良かったッスね!」

  「それは結果として……だが、この成果は認めるしかないか」

  「まっ、それも作戦を授けてくれたボスのおかげッス!」

  リシェイパーはブレイブに誘われるままに、ズボンを脱ぎ、尻肉に既に勃起してスリットから出ている鳥チンポを当てる。ストッパーの巨根でガバガバになった尻穴には、ストッパーに比べれば大した事のないリシェイパーのチンポなど容易に飲み込んでしまった。

  「ああん! チンポ、チンポ!」

  「こうなってしまっては、レジェンドヒーローもただの淫乱ヒーローだな」

  尻を揉みしだきながら、リシェイパーは蔑みながらブレイブを犯す。そんな言葉など届いていないブレイブは、自らのケツを使ってボスのチンポを癒して自分が気持ち良くなることしか頭になかった。

  「そんじゃ、俺も!」

  「おぼおおお!」

  そのすぐ隣で、尻を振ってチンポを誘っていたフレイム・ドラゴンのケツに、ストッパーはその巨根を捻じ込んだ。いくらガバガバになっていても、ストッパーのチンポは大き過ぎて、痛みも感じて汚い喘ぎが出てしまっていた。

  頭が焼き切れ性に狂ったレジェンドヒーローの親子二人。悪の魔の手に象徴的ヒーローがやられてしまった。二人に待つ意志などありはしないが、果たして二人に助けは来るのだろうか。

  ---